カテゴリー別アーカイブ: セックスの哲学

売買春の実態調査は難しい (6) 補遺

各国の売買春事情についてのProConはちょっと信頼できないなあ、みたいなことを書いたんですが、その後、ProConが根拠にしている The Continuum Complete International Encyclopedia of Sexuality: Updated, With More Countries (2003)ってのをちょっとめくってみました。

この本は分厚いというか凶器になるでかい本で、各国のセックス事情が各種の統計データを参照してまとめられてる、みたいな本です。たとえば日本Japanの項は百科事典サイズで44ページもある。おそらく有用。ただし、最初は日本人が書いたものに、Updateのために編集者の人とかが新しい項目立てたり、情報を追加したりしているんですね。

Prostitutionの項は、もともとの日本人著者の版では存在してなくて、1997年に編集者のFrancoeur先生が Barnoff 1991ってのを典拠に書き加えてますわ。最初のは統計資料使ってちゃんとしているのに、ここであんまり信頼ならんものが入っちゃってる。

ストリップ劇場とかは警察とずるずるなので、いつ手入れがあるかわかってますよ、みたいな、90年代でもそうかなあ、みたいな話が紹介されたりしている。もう一つはソープランドの話で、Barnoff先生がソープランド体験した話をそのまま引用している。あと内閣府の古い調査とかをBarnoff先生が参照しているのを孫引きしたり。あんまり質のよいものではないですね。

しょうがないので、そのBarnoff 1991、つまりThe Pink Samurai: The Pursuit and Politics of Sex in Japanも入手してみましたが、すごいページ数で読めない。まあ「日本に滞在してエッチな見聞してきたよ」ぐらいの本です。アカデミック味はぜんぜんない、ジャーナリスティックというか、まあそういう感じの。変な国をおもしろおかしく、みたいな。あんまり読む気になれない。

ってんで、まあむかし毎日新聞WaiWaiとかが飛ばし記事みたいなのばんばん書いて世界に発信していた、みたいなのを連想しましたね。あんまりコメントに値するものではないです。

まあどうでもいいような本 → ちゃんとした専門事典 → ネットの大手サイト → Wikipedia (en)ってな感じで情報がおかしくなってるような気がします。ソースロンダリングってんですかね。

 


売買春の実態調査は難しい (5) ハキム先生の指摘

売買春の実態調査は難しい (4) の続き)

 

んで最後に、なぜ売買春の実態調査が難しいのかを推測。まあ当たり前ですが、非合法な国では低めに出るでしょうね。非合法だから抑制されているってのもあるかもしれん。アメリカでストリップクラブだのトップレスバーとかが主流の風俗になっているのは、売買春は基本的に非合法だからだろう、イギリスが低いのも(女性などがストリートで個人でお客をとるのは合法だけど)管理売春は非合法だからだろう、みたいな。まあ日本でも売買春は非合法なので低めに出そうなものですが、いわゆる「風俗」みたいなグレーゾーンがあって、あれは非合法ではないっぽいし。性器セックス以外のを売買春に入れるか入れないかとか、そういうのが国際比較とかしようとすると難しくなるかもしれないですわね。

もう一つ、売買春にはスティグマがついてるから、恥ずかしいこと、恥ずべきことがらだと理解されているっていうのもあるかもしれないですな。よく売春する側、主に女性の側に「売春婦」というスティグマがつけられていて、男性の側はそうではない、っていうようなことが言われたりするように思いますが、これももうちょっと考える必要があるかもしれない。

やっぱりあいかわらずキャサリン・ハキム先生をもってきてしまいますが、彼女はつぎのようなことを言っている。

客にとって買春がスティグマになったのは、恐らく1960年代の性革命以降だろう。性革命以後、男性たちは建前では、スウェーデンでいうところの「普通のセックス市場」で、いわゆる素人の女性と好きなだけ婚外セックスを楽しめるようになったはずだった。だが実際には、一部の男性にとっては、気軽にセックスできる相手を見つける場が限られてしまっているため、性風俗産業が唯一の選択肢となってしまった。身体に障害のある人や、肉体的に魅力に欠ける男性などがそのグループに含まれる。」p.203 (訳を一部変更している)

いわゆる日本でも一時流行した「性的弱者」論ですか。大昔に比べると、「素人」の女性もわりと簡単にセックスさせてくれるようになったといわれていますが、好きなようにセックスできる男子はごく一部でしかない。このシリーズの最初に出したNHKの調査その他でも、たくさんセックスできる男子はいるもののそれは一部で、その他大勢の男子は相手がいないのでセックスしないままでいる、ポルノを見る、あるいはセックス産業を利用するって言う形ですわね。そしてそれには「みっともない」「かっこ悪い」「モテない」「不潔である」「金払わないとセックスできない」「コミュ力がない」その他の強力なスティグマが付いている 1)そういう「カッコ悪さ」はけっこう強力そうで、アンケートの回答者が認知的不協和を起こす、みたいなのもありえるかなと思います。

……風俗業ではたらく女性たちに関する調査に比べ、顧客側に関する調査は非常に少ない。富と社会的地位を持つ客が多いため、女性よりも自分たちのプライバシーと匿名性を守ることを気にしているのだ。いつもながら、調査結果には、肝心の客についての分析とほぼ同じ分量で、調査者の偏見と固定観念が散りばめられている。買春を違法とする国(米国など)や半合法としている国(英国など)での調査、また買春を法律で取り締まるべきだとして運動を続けている人々による調査(…)は特に、公平で客観的な分析が成されず、自分の論理を擁護するような結果になりがちだ。性的サービスを買う男性は変人ではなく、どこにでもいる普通の人なのである。」pp.206-207

ここも重要で、実は国内でもセックスワーカーの調査は(アカデミック・セミアカデミックに)それなりの蓄積があるのに、利用者側のはあんまりない、と。新書や文庫みても、売春する女性についてはたくさんあるのに、男性側のはめったに見かけないですよね。坂爪先生とかの活動はそういうのでいろいろ価値があるわけです。

ただし、このパラグラフの最後の一文は大事で、坂爪先生は「マイノリティだ」っていうので(正確に何を言おうとしているのかは検討が必要だけど)、セックス産業を利用するのは一部の人間だって主張しようとしているらしいけど、ハキム先生はそうは見ない。「どこにでもいる普通の人だよ」って言うわけです。実際にどういうサービスを利用するかっていうのはその人の好みによって様々だろうけど、オンラインで好みのエッチなビデオみたりするのはまあごくごく普通の人だろうなと私も思いますね。

まあ「普通」であるからといって道徳的に正しいことにはならない。でも、ポルノだのセックス産業だのお色気産業だのを利用する人々がごく一部の異常な人々だと見なす理由はあんまりないし、そういう考え方をするといろいろ間違ってしまうのではないかと思う。(坂爪先生がそういう意味で「マイノリティ」を使おうとしているとは私は思ってないにしても)

というわけで、最初にもどれば、北原先生が坂爪先生をゲス呼ばわりしているのはあんまり筋がよいとは思われないし、また日本が特に「買春天国」だと主張する根拠はあんまりないように思える。一方で、坂爪先生が売買春を利用する人はごく一部、「マイノリティ」だと主張しようとしているのは、坂爪先生の意図はともかくとして、誤解を招きやすいものだったかもしれないと思うです。

なんにせよ、こういうのちゃんとした調査やデータがないままにいろんなことを主張しやすい分野なので、これから調査が進むといいですね。応援したいです。がんばれー。

(とりあえずおしまい)

 

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References   [ + ]

1. そういう「カッコ悪さ」はけっこう強力そうで、アンケートの回答者が認知的不協和を起こす、みたいなのもありえるかなと思います。

売買春の実態調査は難しい (4) ワイツァー先生たち

売買春の実態調査は難しい (3) の続き)
んで、他の国はどうなってますか、ってわけで、これはネットみてもノイズが多くてしょうがないので、まともな情報を探して本を見るのがいいですね。Ronald Weitzer (ed.) (2000) Sex for Sale、ってのをぱらぱらめくってみると。

Waltzer先生自身の”Why we need more research on sex work”って論文では、

  • 1991年、アメリカ男性の11%がストリップクラブを訪問、0.5%がテレフォンセックス業者に電話。ギャラップ調査。
  • Time誌の1986年の調査では31%がトップレスナイトクラブ経験あり、11%が過去1年間に訪問。
  • 1994,18%が生涯においてセックスにお金を払ったことがある。Davis and Smith, General Social Survey
  • 16%が生涯においてセックスにお金を払ったという調査もあり。Laumann et al., The Social Organization of Sexuality.
  • 1998、英国、ITV poll、19-59才の1/10の男性が売春婦にサービスを受けた。
  • 1994、カナダでは7%が同様。(ギャラップ)

次はMartin A. Monto先生の “Why Men Seek Out Prostitutes”って論文。これはMichealらのSex in Americaに大きく依存してる。(これは翻訳がある。)

  • 1948年のキンゼイの調査では、アメリカ白人の69%の男性が生涯に一度は買春の経験あり。ただしサンプルに問題あり。
  • 1964、Harold Benjaminらは80%と推定。調査の質には問題があるが、売買春反対派・許容派の両方に使われる。
  • 1992 National Health and Social Life Survey (NHSLS)、16%の男性が買春経験あり、0.6%が毎年。初体験を売春婦とすませる男性が1950年代の7%から1990年代の1.5%に減少。

とか「古いなー」って思いながら見てたら、実はこの本、2009年に新板が出てました。ぎゃー。そもそも古いのも翻訳あるんだった

んでそれのWeitzer先生の”Sex WorK; Paradigms and Policies”っていうイントロダクション相当のところを見ると、

  • 2000年代後半、アメリカには3500軒ぐらいのストリップクラブがあります。
  • 1991年-2006年の8回のGeneral Social Surveyによれば、15−18%のアメリカ男性が売春婦にお金を払ってセックスしてます。
  • オーストラリア16%、ヨーロッパ15%、イギリス11%と、だいたい似たような数字が並びます。もちろん売買春にはスティグマついてるので、実際の数はもっと多いかもしれません。
  • スペインは39%、タイでは独身の43%、既婚男性の50%が生涯1回はお金はらってます、
  • 「十分なお金もらえたらセックスしますか」という質問をイギリス人にすると、18%の女性と36%の男性がイエスと答えます。

みたいなのが増えてる。なんか、We need more researchって言っててた割にはそんなに精度が上がってるようにも思えない。セックス調査はむずかしいんですね。
まあワイツァー先生が指摘している、「似たような数字」っていうが私が考えてることで、坂爪先生が挙げていた1割強の男性、っていう数は、だいたい先進国なら似たようなもんちゃうかなって感じはする。いや、15%と39%じゃずいぶんちがうか。でもまあとにかく、日本がぶっちぎりで買春天国ってのはあまり信じられないです。


売買春の実態調査は難しい (3) ProConは信頼できない

売買春の実態調査は難しい (2) から続き)
んで、問題の国際比較なんですが、これほんとに難しくて、ほとんど無理っぽいですわね。北原先生は「米1992年0.2% 英1990年0.6% 仏1992年1.1%に比べ、ニッポンぶっちぎりの買春大国であることが、指摘されてます」って言うわけだけど、このもとの2000年の厚生省の調査がどういう典拠にもとづいて米0.2%とか英0.6%とかって数字出してるのかよくわからん。これから調査します。
これもちょっとgoogle様にお伺いをたてると、すぐにひっかかるのが、ProConというサイトのこれです。これは生涯で一度でもセックスにお金を払ったことのある男性の割合。

http://prostitution.procon.org/view.resource.php?resourceID=004119

パット見、日本はたしかに買春大国っすか。ちょっと最初の文章を要約すると、これは1994から2000年のあいだの21の調査をまとめたもので、15カ国しかないのは、「最近1年間で」じゃなくて「生涯での経験」をあげてるのがそれしかないから。最近1年のは排除している。高めの推定から低めの推定があるので、それを示している、とか。まあとにかくデータがなくてしょうがないっすね。

んで、このサイトでは、日本はかなり高いんで、日本はカンボジア、タイ、イタリア、スペインに次ぐ買春大国だ、って言えるかってことなんですが、ちょっと微妙。下の方の説明文を見ると、「日本では、夫が同僚や友人とソープランドに行くことがあるというのはおおっぴらではないにしても受け入れられ理解されている」とか、「昔ながらのゲイシャとの本番セックスは最近衰退して、オーラルセックスとか覗き見とかの安い形態のものが普及している」とかってなはなしになっていて、おやおやっていう感じですね。ちょっと情報がおかしいのではないかという疑惑がある。出典は Robert T. Francoeur, PhD, Editor’s Comment in Yoshiro Hatano, PhD, and Tsuguo Shimazaki, “Japan,” Continuum Complete International Encyclopedia of Sexuality, Eds. Robert T. Francoeur, PhD, and Raymond J. Noonan, PhD, Kinsey Institute, 2004 ていうやつらしいけど、あとで見てみます。

このサイトは全体におかしくて、あちこちのネット上の有象無象のニュース記事を見てそれをまとめてるだけっぽいんよね。ここの内容をまとめたものがKindleになってるので入手してみましたが、「日本では買春は2.3兆円産業」で、ギンザシティのホステスはひとり月200万稼ぐ、みたいな話が出て来る。ギンザシティのホステスさんのどれくらいが売春しているのかどうかしりませんが、大半はそういうことはしてないんじゃないですかね。どうなんすか。っていうかそういうレベルの不正確な情報やトバシ(?)みたいなのが含まれているデータはとても信頼できないっすね。他の国のデータもそのレベルだと判断せざるをえないんじゃないでしょうか。こまったことにwikipedia (en)のProstitutionの項目もこのサイトを出典にしていて、信頼性に問題がありそう。


売買春の実態調査は難しい (2) ヌエックの調査

売買春の実態調査は難しい (1) の続き)

ちょっとgoogle様にお伺いをたてて、まともな調査をさがしているのですが、こここらへんんはどうだろう。国立女性教育会館(ヌエック)の2007年の調査を2011年に再利用(?)したもの。 https://www.nwec.jp/about/publish/2010/ndpk5s0000000yq0-att/5131ce920ceacec8cb353d28880091a7.pdf
「お金を払って性的サービスを受けた経験のある男性」 1)これ、実際のワーディングがすぐにはよくわからないんだけど、「お金を払って性的サービスを受けた経験」はわかるけど、本文にある「性的サービスを買った経験がありますか」っていう尋ね方はどうなんでしょね。「サービスを「買う」」って(ないとは言わないけど)あんまり使わない表現よね。「女買った経験ありますか」っていうワーディングが先にあるんちゃうかな。たとえば、大学レベルの教育サービスを買った経験がありますか、とは聞かないっしょ。あ、前エントリで紹介した松沢先生も「女を買う」って表現に文句つけてるわ。http://www.targma.jp/vivanonlife/2016/05/post13255/ 。「よくある」が1%、たまにあるが13.4%、ほとんどないが27.6%、まったくないが53.9%。ここは「ほとんどない」をひっくりかえして「一度はある」と考えて、41.8%が経験があることになる、って主張している。またこの調査は回収率が悪い(24.8%)けど、まあしょうがないか。ただ回答者の内訳もオンラインにしといてほしい気がする。あるかもしれんけど探しにくい。とりあえず、坂爪先生のおおかた1割強(〜2割弱?)っていう見積もりは、2007年ごろについても大雑把な見積もりとしてそんな悪くないかもしれない。

もっとも、「生涯における経験」となるとあきらかにマイノリティではないことになる。しかしここで、「性的サービス」がちょっと曖昧なので微妙。性的サービスっていうのはいろいろありそうなので、NHKその他の調査のように業種みたいなの明示しないと、ナイトクラブやキャバクラ、ストリップ、横丁のタバコ屋のミヨちゃんも性的サービスにはいってしまう可能性がある。

ここは難しくて、どこらへんから「性的サービス」って考えればいいですかね。まあおそらく、一般には、身体的接触、それも手をにぎるとかではなく、特にサービスする側の、あるいはサービスを受ける側の身体のなかでも特に性的な部分にかかわるって考えるんだろう。ただ「接触」にこだわるとストリップのような(おそらく)見るだけのところが排除されてしまう。身体接触を抜きにして、一般に、「性的な刺激を与える」あるいは「性的興奮をを引き起こす」ことを一般的な目標とし、業者と客が相互に了解しているサービス、とかってのは私の好みの定義ですが、いろんなものに性的刺激感じちゃうひとがいるかもしれんからこれもむずかしいかもしれない。まあそこらへんのワーディングには微妙なところがありそうだけどここではスルー。

んで、問題の国際比較ですが、次のエントリに。だらだらしてなかなか進みません。


References   [ + ]

1. これ、実際のワーディングがすぐにはよくわからないんだけど、「お金を払って性的サービスを受けた経験」はわかるけど、本文にある「性的サービスを買った経験がありますか」っていう尋ね方はどうなんでしょね。「サービスを「買う」」って(ないとは言わないけど)あんまり使わない表現よね。「女買った経験ありますか」っていうワーディングが先にあるんちゃうかな。たとえば、大学レベルの教育サービスを買った経験がありますか、とは聞かないっしょ。あ、前エントリで紹介した松沢先生も「女を買う」って表現に文句つけてるわ。http://www.targma.jp/vivanonlife/2016/05/post13255/

売買春の実態調査は難しい (1) 坂爪先生と北原先生

北原みのり先生という有名なフェミニストの先生が、セックス産業に関する注目の若手(?)坂爪真吾先生の著書の一部を批判していて、ちと興味を持ちました。売買春の女性の側の調査は90年代からそこそこあるんですが、男性の側のはあんまり見ないんよね。今のところ、少なくとも国内については数さえよくわからない、っていう状態。

まず北原先生の言い分

坂爪真吾「見えない買春の現場 『JKビジネス』のリアル」 見事なゲスだわー! 日本の買春者は男の一割強でありマイノリティである。それなのにフェミは、日本が買春に寛容な国とイメージを形成してきたと。一割強の根拠は、2000年の厚生労働省調査で、過去一年買春したか? という質問。どのような調査方法だったか、何割が正直に伝えるのか、過去一年という区切りをなくした場合、どのような結果になるか。という考察はなく、いきなり、買春者は日本社会のマイノリティ認定。そもそも一割強が多いのか少ないのか、といえば、十分多いでしょ。ちなみに、この調査を引用した論文みつけた(西村由実子、日高康晴 2013)。ここでは海外で行われた買春者率調査が、報告されてる。 それによれば、米1992年0.2% 英1990年0.6% 仏1992年1.1%に比べ、ニッポンぶっちぎりの買春大国であることが、指摘されてますけど。こういう情報出さずに、さもマイノリティぶってるけど。そもそも、フェミが日本を買春大国と批判したのは、買春者に寛大すぎる日本の特殊な状況への批判だったんですけどねー。

この言い分にどれくらい理があるかっていうのはおもしろい調査課題です。とりあえず坂爪先生の主張を確認したい。

本はこれね。

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坂爪先生はいろいろ野心的で活動的なので注目しているんですわ。まだなんか十分煮詰まってない雰囲気や、彼が考えていることを書いていいものやら悪いのやら迷っている雰囲気があって魅力的。この本あたりからだんだん攻めに入ってる感じがある。問題の箇所はp.30から。「当時(90年代後半)の買春男性の実像」という見出しのところ。

まず紹介されるのが、1997年の「男性と買春を考える会」のアンケート調査。 『買春に対する男性意識調査』報告書 (男性と買春を考える会): 1998。私は入手してない。オンラインにしてくれんかなー。

これは2500人ぐらいのアンケート調査で、25才以上の男性の買春経験率が51.7%ってことになってる。サンプルがどういうものかは私はわからない。これはまあたしかにけっこうな数ね。ただしこの調査は松沢呉一先生あたりが厳しく批判している。坂爪先生も知ってるはず。有料だけど、この手の話について松沢先生は言わずと知れたエキスパート。

松沢先生によれば、この調査の売買春には「キャバクラ」とかまで入ってるらしく、先生は少しはまじめに調査しろと怒ってるです。

坂爪先生はこんな感じ。

本調査の結果は、「日本人男性の半数が買春をしている!」というセンセーショナルな語り口で、女性団体が「買春に寛容な日本社会」を糾弾する根拠として用いられたが、アンケートの回収率が低く、かつ質問項目自体が女性団体のグループによって作成されており、結論ありきの誘導的な項目になっているなどの問題点を指摘する声もある。

と。坂爪先生は松沢先生の見てるんだろうから名前出したげたらいいのに。一般に坂爪先生は典拠をしっかり出してほしい。まあ新書だからしょうがないってのはあるんだろうけど、がんばれ。

 

んでまあ本論。坂爪先生が1990年代後半の買春男性についての記述の典拠にするのは二つの調査。まずこれをチマチマ確認しておきたいですね。

1999年に行われたNHKの調査を収録した『データブック日本人の性行動・性意識』(2002年・NHK出版)によると、過去1年間にセックスをした人数は、20〜60代の男性の約8割が「一人」と回答している。」

この調査はさすがにサンプリングなど立派なもので、かなり信用できる。質問項目の立て方とか私はちょっと批判的なんだけど、それでもまあ数少ない信頼できる調査です。ていうか継続的にやってほしかったでうすね。せめて20周年でもう1回やってくれないだろうか。

16−19は男女ともに暴れている人々がけっこういますね。20代30代もモテてるのかなんなのか、性的に活発な人がいる。女子はおさまってる感じ。まあ20年近く前の話で、いまどうなっているのかは別の調査見ないとなりません。

 

「そして約7割の男性が、過去1年間にソープランドなどの風俗店を利用したことは「一度も無い」と回答しており、」

これです。この坂爪先生の記述はちょっと微妙なところがあって、たしかに「してない」は男性全体の67%、約7割っていうのはまあ正しい。過去1年間にセックスしたことがあるひとのなかの割合であることにも注意。ただし、30代男性なんかだと、「してない」は54%しかなく、さらに無記入が23%あるのも気になるところではある。

「同じく過去1年間に風俗店以外の場での金銭の授受を伴うセックス(援助交際や愛人契約など)をしたかどうかについては、約8割の男性が「しなかった」と回答している。」

これは店舗じゃないかたちの売買春、いわゆる当時流行ってた愛人とか援助交際とかそういうのの数をみたかったわけですね。先の店舗風俗の利用とは独立なので、重なっている人々も少なくないかもしれない。これも無記入が30代・50代男性で1/4ぐらいある。坂爪先生の記述は間違ってはいないけど、但し書きつけてもいいんじゃないかというのはある。 無回答の扱いはどうするのが社会科学的に正しいのか、私はよくわかりません。

「買春に対する許容度については、約6割の男性が「よくない」「どちらかといえばよくない」と否定的な回答をしている。」

この「よくない」や「かまわない」が道徳的な意味でよくないなのか、それ以外、非道徳的な意味で、つまりたとえば、単に法に触れるとか、お金払う本人にとって合理的でない、経済的でない、男として恥ずかしい、かっこ悪い、美しくない、不衛生である、などの意味で「よくない」なのかはちょっとわからない。下の「もらってセックスをする」も同様。

まあNHKの調査についてはこんなもん。


坂爪先生のもう一つの典拠は、2000年の厚生省研究班の『日本人のHIVSTD関連知識、性行動、性意識についての全国調査』。これもオリジナルのは手に入れてないけど、要約の魚拓のようなものがある。

「2000年に厚生省研究班が発表した『日本人のHIV/AIDS関連知識、性行動、性意識についての全国調査』によれば、18〜49歳の男性の中で、過去1年間に買春を経験した人の割合は13.6%。全男性の一割強だ。」

坂爪先生がオリジナルの報告書を手に入れているかどうかわからないけど、この表30にでているものだろう。

日本1999年に、過去1年間に売買春を経験した男性は13.6%。この「国際比較」がどの程度信頼できるのか、っていうのが興味ある。北原先生があげている、西村由実子・日高庸晴先生たちの「日本の就労成人男性におけるHIV/AIDS 関連意識と行動に関するインターネット調査」でこの2000年の調査結果の表を鵜呑みにしているのは、私には疑問。この点は次回以降。


坂爪先生の結論はこう。

「以上のデータから推測すれば、90年代後半に買春をしていた男性の割合は、多く見積もっても全体の1〜2割程度だと考えられる。買ったとしても一度きりでやめる男性や、買うのは1〜数年に1回程度という男性も多いため、日常的・習慣的に買春を行っている男性の割合はさらに少ないと予想される。「買う男」は、あくまでマイノリティなのだ。」(p.32)

私のコメントとしては、だいたいそんなものかなっていう感じ。ただし無回答みたいなのを入れると、もう少し高いん可能性があるんちゃうかという疑いはある。

北原先生が噛み付いているのは、ここで「マイノリティ」っていう言葉をつかっているのがどうかって話よね。単に多数派/少数派っていう意味での「マイノリティ」を使ってるんだろうけど、「あくまでマイノリティなのだ」の「あくまで」みたいなのがちょっと微妙ねえ。男性全体の2〜3割ぐらいいるとたしかにマイノリティはマイノリティだろうけど、それほどマイノリティでもないだろう、ごく普通に行われている慣習的行動だ、みたいな北原先生の指摘に一理ある感じもありで微妙。性行動、特にスティグマ貼られている行動・活動の調査はかなり難しいですわね。

でもとりあえず、今のところ、坂爪先生の側で典拠の示し方や但し書きが若干足りなかったとしても、資料を示しにくい一般向け新書という枠のなかで、一定の典拠にもとづいて論を展開しているので、特にゲス呼ばわりされる筋合いはないように思う。北原先生がどういうつもりで「ゲス」呼ばわりしているかはわからんけどね。

続きます。

 


セックス哲学懇話会のお知らせ 3/10(金) 東京神田

セックス哲学懇話会を開催します。どなたでもご参加いただけます。
日時:3月10日(金)15:00〜17:30(*14:45から会場を開けます。)
場所:神田駅前センタービル4F 神田駅前ホール
東京都千代田区鍛冶町2-7-3
http://www.kaigi-room.com/build/access/c002320.php
相澤伸依(東京経済大学)「フランスの避妊・中絶解放運動概観」
藤田尚志(九州産業大学)「分人主義における性と経済」
石井良輔(帝京大学)「帝京大学経済学部「入門ミクロ経済学」での実践例から」

 


ワム!の「ラストクリスマス」は失恋の歌ではない

 

ジョージ・マイケル先生(Wham! )は私ものすごく好きで、デビューアルバムのラブマシーンあたりから死ぬほど聞いて、Last ChristmasやCareless Whisperもリアルタイムで楽しみました。クリスマスには必ずLast Christmasが流れるし、テイラースイフト先生とか多くの人がカバーしているけど、この曲の歌詞、ちゃんと理解されてないのではないかという気がします。

一般的な和訳・解釈 → http://ryugaku-kuchikomi.com/blog/last-christmas http://xn--tfrt83ip2e.biz/1056

まあシンプルな英語だし、訳はこんな感じでいいと思うんだけど、ちゃんと注目すべきところがある。

Last Christmas
I gave you my heart
But the very next day you gave it away.
This year
To save me from tears
I’ll give it to someone special.

去年のクリスマスに一発やったけど次の日にはもう他人、というワンチャン・ワンナイトの歌なのははっきりしてますよね。そんで、今年はやり逃げされて泣きたくないから、「特別な人」とセックスするつもりです、という歌です。

しかしここでひっかかるべきなんすよ。someone specialってどういうことよ。「今年は誰か特別なひととしますよ」って、なんじゃないな。今年は「大好きな彼女/彼氏としますよ」ならわかるのに、「誰か」とするっていうのは、つまり、スペシャルなひとはまだいないわけですわ。

Once bitten and twice shy
I keep my distance
But you still catch my eye.
Tell me, baby,
Do you recognize me?
Well,
It’s been a year,
It doesn’t surprise me
(Merry Christmas)

一回ひどい目にあったから、今年は遠巻きにしておいります、でも君はやっぱりイケメンか美人かで僕の目をひくなあ。んで、「君、僕のことわかる?」ですよ。こんな異常なセリフを言う機会っていうのはあんまりないですよね。20年ぶりの同窓会とかであって、「僕のことわかる?」ってのだったらありですわ。でも去年のクリスマスにセックスしてるのに「僕のことおぼえてますか?まあ覚えてなくても、1年前だからしょうがないねえ」っていう関係って、どういう関係なんすか。

I wrapped it up and sent it
With a note saying, “I love you,”
I meant it
Now I know what a fool I’ve been.
But if you kissed me now
I know you’d fool me again.

なんかカードみたいなに「アイラブユー」って書いて渡すとセックスできるわけです。そういうのやって、去年はひどいめにあったけど、もしいま僕にキスしてくれたら、君はまた僕をひどい目にあわせることができるよ。つまり、いまちゅーしてくれたら、今年もセックスお願いするですよ、という歌です。

A crowded room,
Friends with tired eyes.
I’m hiding from you
And your soul of ice.
My god I thought you were someone to rely on.
Me? I guess I was a shoulder to cry on.

その場所はたくさんの人がいるパーティールーム、みんなお友達だけどコカインとかマリファナとかやばい薬とかもやっててみんなやばい目をしている。君は氷のように冷たい奴だ。去年は信頼できる人だと思ってセックスしたけど、君は僕を単なる寂しさをまぎらわせるセックスオブジェクトとしてつかいましたね。許しません。

A face on a lover with a fire in his heart.
A man under cover but you tore me apart, ooh-hoo.

ここはちょっとむずかしい。a man under coverは相手のことだろうと思う。業界でいういわゆる「クローゼット」かな。いやちがうな。

Now I’ve found a real love, you’ll never fool me again.

ここが一番のポイントでむずかしい。

一つの解釈は、「もうほんとうの恋人見つけたから、君にひどいめにあわされることはないよ」。でもあとで出てくるように、その恋人とは今年のクリスマスはセックスしないのです。

もう一つの解釈は、ここで見つけた「本当の恋人」っていうのは、実はこのyouなんよ。去年は遊びだったけど、今年は本気でセックスしようじゃないか、と解釈することもできると思う。あるいは強がりか。

Maybe next year I’ll give it to someone
I’ll give it to someone special.

ここを見逃してはいかん!いつのまにか、まあ来年は特別な人とするわ、になってるじゃないの!つまり、今年はけっきょく去年と同じように誰だかわからない君とチューしてセックスしてしますしますぜひやりましょう、特別な人は来年の話ということにして、今年はやっぱり君とカジュアルセックスセックスイエース、ワンナイで。

もうちょっと好意的に解釈して、去年は君は特別な人じゃなかった、今年もまだ特別な人じゃない、でも今日セックスして、来年までおつきあい続けて特別な人になってくれたらいいね、ぐらい。

まあつまりこの曲は、非常に華やかで性的に乱脈とされるようなパーティーで一発やることを歌っているわけです。まあ80年代ってそういう時代だったんよね。それがエイズ問題とかにつながるわけです。

ちなみにマイケル先生はワム解散して某事件をきっかけにゲイのカミングアウトする前に、自伝みたいなの出してるんですが、「ぼくらワムの頃はもててもててしょうがなくて、そういうのも好きだったんで目の前を動くものはなんでもf**kしてたよ」みたいなことを語っています。そんなロマンチックな人ではないのです。

自伝 裸のジョージ・マイケル
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ジョージ・マイケル先生はあとで(1996)、Fastloveっていう超名曲作ってるけど、そっちはもっとはっきりとそういう世界を描いてますわね。

 

 


ファレル先生のBlurred Linesは危険な歌(R18)

ついでだからもう1個音楽の話。

私は情報に疎いので数年遅れてヒット曲を聞くことが多いのですが、今年聞いて一番イカれたのはRobin ThickeのBlurred Linesかな。この人に「先生」がつかないのはあんま好きじゃないから。イケメンだし。敵。

まあ音楽もいいけど、PVがものすごくセクシーですわね。特にエミリー・ラタコウスキー先生はものすごいエロチックキャピタルで、昔のナスターシャキンスキー並ね。演技できるかどうか知らんけど。とにかくこんなPV見せられたらひとたまりもない。

 

このBlurred Linesはセックス哲学的にいろいろおもしろいところがあるんですわ。まあ日本でも今年たてつづけに数件事件が起きてるけど、何回もこのブログで書いてるように、アメリカの大学でも女の子を酔っ払わせてレイプする、とかって事件は多いわけです。このBlurred Linesはそういう文化(「レイプ・カルチャー」)を背景にしていて、まあ「楽しく飲んでセックスしようぜ、セックスさせてくれる君は「いい娘・グッドガール」ってな曲なわけです。あ、歌詞はこの方が訳詞してくれてる。えらい。

http://lyricandrhyme.blogspot.jp/2013/06/robin-thicke-blurred-lines-featti.html

いかにもデートレイプやパーティーレイプみたいなのを連想させる歌詞なので、イギリスの大学とかでは学内放送で流すのを禁止した、みたいなニュースが流れてるんね。

https://www.theguardian.com/music/2013/nov/12/robin-thicke-blurred-lines-banned-another-university

曲を作ったファレル・ウィリアムズ先生(こっちは「先生」)自身は、そういう歌じゃないよって弁明している。

http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/music/news/pharrell-williams-defends-blurred-lines-the-song-came-from-a-decent-place-9801336.html

まあこれは微妙ねえ。そういうの好きな人々は男女問わずいるかもしれんしねえ。よくわからん世界だけど、ネット見たり、話聞いたり、クラブとか行ってみると、たしかにあるようだ、っていう予感はありますね。

今日はまあそれについてなんか書きたいわけじゃなくて、このPVの作り方とラタコウスキー先生についてあれしたいんだけど、他の二人はともかく、ラタコフスキー先生の演技は、これは人間ではないわよね。むしろセックスロボット・アンドロイドとかを真似てる感じ。エロ心を刺激するっての以外の感情や思考みたいなのを感じられない。ほかの二人はまだ人間らしい。

ちょっっと前にオーストラリアの偉い哲学者が来て、飲み屋でセックスロボットとセックス哲学の話をしたんですが(講演は出られなかった)、「日本には昔からセックスロボット、セックスアンドロイドの歴史があるよ」みたいな話したんですわ。石ノ森章太郎先生の『セックサドール』と、松本零士先生の『セクサロイド』ね。特に松本先生のはけっこう読まれたんちゃうかな。もちろん、『宇宙戦艦ヤマト』と『銀河鉄道999』で我々の世代に与えた影響はでかい。小学生・中学生、どうしても読んじゃうわよねえ。あれはいかんかった。ははは。松本先生北欧〜スラブ系の女子好きだから、PV見てすぐに連想しちゃいました。うわメーテル、じゃなくてユキやシヌノラだ。

 

 

セクサロイド(1)

セクサロイド(1)

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ゴマブックス株式会社 (2014-03-28)

まあそういう男のファンタジーみたいなのをこのPVはものすごくうまく刺激していて、脳味噌のどっかを局所的に刺激されているような感じがする。ほとんど暴力か洗脳。モデルもすごいけど、PV自体がすごいテクノロジーに支えられてる。誰が作ったのかというと、これが女性でダイアン・マンテル先生って人なのね。ダンスの振り付けとかもしてるのね。すごすぎ、っていうかSex Sellsっていう原則を隅から隅まで知りつくしている感じ。

R-18バージョンもある(「Blurred Lines unrated」でyoutube検索)けど、18才未満とエロが嫌いな人は見てはいけません。同じようなのもんだけど、私はRestrictedバージョンの方ができがよいと思う。

まあそういうんで、この曲がレイプカルチャーを代表するかどうかはわからんけど、性の商品化や女性のモノ化みたいなのを表現しているのはそうなんだと思う。とにかく、あえて人間じゃないんだもんよ。私にはそう見えるね。

まあこの曲聞いたときはロビンシック先生はイケメンすぎていやな感じだと思ったけど、でもやっぱり過去のマーヴィンゲイやジェームズブラウン先生たちをリスペクトした名曲だな、とか思った。んでファレル先生聞いてみると、この人はほんとにすばらしいミュージシャンなのね。

この曲にはほんとうにイカれた。おれたちそれぞれいろいろあるけど、ハッピーだから手を叩こうぜ。これほど過去のR&B作品とポジティブなその他の文化、特に黒人音楽に対するリスペクトが感じられる曲はめったにない。

 

ものすごいプロダクションの成果で、正直一日中何回も聞いてられるし、そういうサイトもある

次の曲も、単に女の子酔わせてセックスしよう、って曲じゃないね。アリシアキーズ先生がフィーチャーされてるけど、歌詞もすごくいいので調べてみてちょ。

 

和訳はここ。えらい。

Vol.4 強く働く女性へ向けた応援歌。『Know Who You Are / Pharrell Williams feat. Alicia Keys』

 

まあこういう曲の影響で、どうしてもファレル先生には甘くなりますね。ロビンシックはどうでもいいけどファレル先生には逆らえない。

まあそんなこんなで、性の商品化とかポップカルチャーとかおもしろいなあ、みたいな最近。


追記。

これ忘れてた。こういうパロディーがけっこうある。