以前、ゼミのニュースレターを年度末に出そうと試みていたのですが、コロナでバタバタして忘れてしまっていました。ごめんごめんすみません。(抜けてる年度の卒論タイトルなどもまとめておきます)
2020年度の冬にコロナが大問題になり、卒業式とパーティーがなくなり、2021年度はゼミも含めほとんどオンライン授業、2022年度もゼミ以外はオンラインといった感じで、学生様たちはずいぶん苦しい思いをしたようです。教員側としては大人数講義などの負担がなくなって、研究室から配信すればOKみたいな雰囲気になってしまい、どうも一方向でよくない感じでした。もちろん合宿や飲み会なんかとんでもない!な世界。他の大学では2022年度にはさっさと対面に切りかえていて、私も「もう対面にしましょうよ」のような提案はしたのですがなかなか通らず、2024年度もうちのように講義受講生が多い授業が多いところはけっこうな数の授業がオンラインで残ることになってます。
私はコロナどころか風邪ひとつひかないような4年間でした。最近やっと咳が出る風邪にかかりました。あ、2021年に一回だけ咳が出るときがあったかな。それにしても毎年あんなに喉が痛くなったり熱出したりして苦しんでいたのが嘘のような4年間でした。
今年御卒業の人々は2020年度入学なので入学時にコロナ直撃世代で、1、2回生のときはほとんど大学に来ることができなかった気の毒な世代で、3回生からはなるべく食事会などしたかったのですが、実現できたのは3回生後期ぐらいからですかね。「え、江口くんのところもうゼミ飲み会してるの?」とか驚かれたり(あるいは非難されてた?)。
今年度は久しぶりに合宿もできて、大阪箕面の大江戸温泉に行きました。まあいかにも大衆向け娯楽施設って感じですが(めちゃくちゃ広い風呂がある)、ホテルの方の屋上の露天風呂はすごい眺めがよかったので、安く楽しみたい人は行ってみてください。娯楽は今年はUNO大会。
あと秋にはハロウィンパーティーとかもしたかな。FacebookやInstagramにあげました。 (SNSは卒業生の皆様の節目や動向がわかって便利なので、よかったらフォローしてください。 Facebookは https://www.facebook.com/yonosuke1965/ 、Instagramは https://www.instagram.com/yonosuke1965/ です。ちなみに最近BeReal!はじめたけどこれは続くかどうかわからない。やっぱりIDは yonosuke1965 )
就活もけっこう順調だったようです。ここしばらく、人手不足もあって、2000年代とても不景気・就職難だったのが嘘のようでもあります。
そうそう、今年は 在学中に結婚して妊娠して出産してそのまま卒論出してちゃんと4年で卒業する 、という大技をキメてくれた人がいました。これは初めての経験でした(おそらく学部でも始めて)。臨月まで授業出てきてえらすぎる。
まあ他にもいろいろあったんですが、卒論はちゃんとおもしろく書いてもらいました。順不同でタイトル。
- 「かわいい」の使い方:キャラクターの顔から見る変化
- これだからマスクはやめられない:学生にとってのマスクの存在価値とは
- それでもお肉を食べますか?:現代の畜産の是非をめぐって
- ちょ、病みすぎやってWWW:ポジティブ人間への道のりをご案内
- みそ汁ってすごい:ラクに美味しく健康になる食事スタイル
- アイドルをアイドルとする魅力とは:不完全さからみるアイドル論
- デビューは通過点:ジャニーズ最後のデビューを掴んだTravis Japanは人気を得ることができるのか
- ナンパについて行ってもいいの?:刑法から考えるナンパ
- ヒーローの魅力は正義にあるのか:ヒーローの正義と善悪判断について考える
- ヤンキー文化に夜露四苦:ヤンキーとエンターテイメントから考察するヤンキー文化の魅力
- 冴えない聖地の育てかた:アニメ聖地巡礼を地域の広がり
- 宝塚過激と脚本
- 甘やかすわよ、だって私の贔屓だもの:宝塚ファンの実態と心理
- 結婚は自由だ:学生でも母親になりたい
- 美しさのゆくえ:ルッキズム批判における女性と美に関する議論の検討
卒業パーティーはできませんでしたが、卒業式は無事に済み(2021年度からできました)、今年は卒業式の日にレストランで食事会してカラオケして解散、ということで、ゼミというのはそういうふうにありたいものですね。皆さん卒業おめでとう。
あと、5月に卒業3年目(2020年度卒業)の5人と食事会できたのもよかったですね。この世代は飲み会とかあんまりできなかったからよかった。
こういうミニ同窓会、 他の学年の人も相談して2、3人集めて声かけてください 。京都ならいつでも行きますし、2024年度は東京に1週間ぐらいの日程で出張することが数回ありそうなので、そういうときでもいい。
来年度(2024年度)に新しい試みとして、3回生ゼミ生にゼミ卒業生の方々にZoomやLINEなどでインタビューをお願いして、京女出身者がその後どういう生活を送っていらっしゃるかをレポートする、ということをやってみたいと思っています 。2024年度はテスト期間ということになりますが、大学から教育予算をもらってほんとに少ないけど 謝礼も出せるはず なので、「ぜひ私の話を聞いてほしい!」「カフェでケーキ食べるお金が必要だ!」という人はぜひご連絡ください。なくてもこっちからお願いすると思います。卒業生が職業や旅行や家庭生活その他、多様な生活を営んでいるということを学生が学び、同時に大学の広報に使わせてほしい、ということです。私は大学の宣伝って、けっきょく建物や教員じゃなくて、卒業生様が一番だと思うのです。教員はいれかわるし、建物なんかは古くなるけど、卒業生は古くならずに元気にやってもらっているはずなので。 よろしくご協力おねがいします 。
江口の仕事や生活はというと、まあいろいろあった年度でした。
仕事的には2022年の秋から1年版かけてちょっと分厚い本(600ページある)の翻訳をやっていて、2024年の5月には出版できることになりました。ラジャ・ハルワニの『愛・セックス・結婚の哲学』っていう本の翻訳なんですが、これは私じゃないとできない(やる気にならない)仕事なのでまあ私がやるしかない、ってので若者たち(研究者および非研究者)とオンラインでわちゃわちゃやりながらそこそこ楽しくやりました。ちょっと値段が高いので買ってくださいとは言いにくいのが残念。もうすこし手に入りやすい本は今年書くつもりです。書いた論文は正規のものは一本だけかな。まあ翻訳やってたからしょうがない。今年やった細かい仕事で来年度出るのはあると思う。
生活で一番大きかったのは、11、12月に父親と母親があいついでこの世から退場してしまったことで、父親はしばらく施設に入ってたりして覚悟もしてたのですが、母親の方は急だったのでいろいろ動揺しました。葬儀とかでは親戚その他に助けてもらってなんとかおこなって、やはり冠婚葬祭、とくに葬式と親戚づきあいというのはいろいろ大事なものだな、みたいな反省もありました。一方で、いろんな中長期的な大きな心配事が一気に片づいてしまったような感じもあって(すべて手遅れだったということですが)、人生の残りは好きなことをやって好きなように大事に生きよう、みたいなのもあり。まあそういうんでいろいろあった年度ではありました。まあこれからはフリーダム不良老人として生きます。
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