旧「目の中の丸太日記」

倫理学

パーソン論まわりについて書いたもの

大庭健先生経由で小松美彦先生を発見してパーソン論について考えはじめる。 ← 発端 パーソン論と森岡正博先生とか児玉聡先生とか攻撃したり批判したり勉強したり 加藤秀一先生と「美味しんぼ」。加藤先生の本についての言及を一部操作ミスでなくしちゃっ...
旧「目の中の丸太日記」

伏見憲明先生と若林翼先生

補足。
旧「目の中の丸太日記」

『フェミニストの法』続き(おしまい)

メモだけ。今日のはあんまり重箱ではないはず。
旧「目の中の丸太日記」

『フェミニストの法』続き

昨日書いた部分はけっこう気になっているので、もうちょっと。(下では最初、subversiveを「攪乱的」と訳してたけどやっぱりなんかおかしいので「転覆」に一括置換した。よけいにおかしくなったかもしれない。)
旧「目の中の丸太日記」

若林翼先生の『フェミニストの法』読んでみる。

気鋭の若手法学研究者。私は若手研究者が好き。若い人は覇気があり勉強していてすばらしい。気になったとこだけいつものように重箱の隅。
旧「目の中の丸太日記」

ミル自伝

みすず書房から出た村井章子訳の『ミル自伝』(「大人の本棚」とかってシリーズ)。解説のたぐいがまったくない。訳注もないみたい。人名ぐらい注つけてもいいのに。 『自伝』原稿出版の経緯 ((生前は出版されなかったし、養女のヘレン・テイラーがいろい...
旧「目の中の丸太日記」

読書『女が男を厳しく選ぶ理由』

だいたい同じような話だろうと思っていると、ちょっとづつ進んでるのね。この手の学問やってる人はたいへんだろうけどやりがいもあるだろうなあ。ただ、たしかにこの本はかなり誤解されやすような気がする。 的確な書評は 。もう私は shorebird ...
旧「目の中の丸太日記」

『ザ・リバティ』

『ザ・リバティ』1999年10月号が届いた。スティーブという仮名になってるけど、これはやっぱり"T.K."の事例だよな。 一体なぜ彼女たちはスティーブが意識を持ち、自分の母親を識別できると感じているのだろうか? 結論を言えば、それは近代科学...
旧「目の中の丸太日記」

高橋昌一郎『哲学ディベート』続き

パラパラ読んでる。まあおもしろいような気がする。でも、全体にせっかくのディベートなのに、両論並記で「いろんな見方があるね」で終ってしまい、おたがい批判やあげあしとったりしてないんで、あんまり「論理」的な分析とは関係ないような気がするけど、だ...
旧「目の中の丸太日記」

高橋昌一郎先生の功利主義理解

なかなかおもしろそうな本。肉食、代理母、死刑、終身刑、メーガン法、売買春、安楽死、自殺とおもしろそうなネタがてんこもり。ゆっくり読んでみよう。なるほどこういう論述はおもしろいかもしれない。 とりあえず、 ハリー (略)どちらかというと、私は...
旧「目の中の丸太日記」

rational と reasonable

ふつう「合理的」と訳されるrationalとreasonableの区別ってのは、ほんとにわからん。 おそらくrationalってのは、ある目的があるときにそれを達成するのにもっとも効率的な手段を選択することについていわれる性質で、reaso...
旧「目の中の丸太日記」

久しぶりに小松美彦先生

粘着しはじめてはや1年になろうとしている。まだ心の目は得られないまま。 ・・・ある二人の患者の紛う方なき現実を見ておきたい。一人は医師から全臓器提供を勧められる程の状態から社会復帰を遂げた日本人女性であり、(略)前者の女性については、脳外科...
旧「目の中の丸太日記」

ストロッセン『ポルノグラフィ防衛論』

やっと出た。翻訳ごくろうさん。3400円におさめたのも偉い。これから読もう。 重要な本なので一応宣伝しておこう。 オビに「松沢呉一発掘」とか。うーん、そうか。 ポット出版からこのタイトルだと、なんだかアレな本ではないかと思われてしまいそうだ...
旧「目の中の丸太日記」

思想史はむずかしい

橋本努『自由に生きるとはどういうことか―戦後日本社会編 (ちくま新書) 』。前半、知らないことが多くて楽しんで読める。 この手のでは一番のおすすめのような気がする。後半のジョー→尾崎→オウム→エヴァってのはどうなんかな。よくわからん。でもそ...
旧「目の中の丸太日記」

角田由紀子先生の強姦事件判決批判

(3エントリに分けていたものを統合しました。) これはよい本だなあ、と思っていたのだが。 次に詳しく紹介する1994年の東京地方裁判所の判決は、強姦罪の被害者になりうるには、貞操観念が強固であることを求めているといってよい。「被害者資格」と...
旧「目の中の丸太日記」

凡才学部学生必読文献・卒論への道

哲学・思想関係の卒論指導をしたことはないんだけど、どうなんかな。こっちは特に凡才・非エリート・スロウラーナー向けに考え中。秀才やエリートはあっち行け。 読書量多いにこしたことはないだろう。でもなんでも読むのは無理だよね。時間は限られているか...
旧「目の中の丸太日記」

山口裕之「生命科学の非倫理性」

・・・倫理的問題とは、結局のところ価値意識の問題であり、感情の問題である。われわれの倫理的価値意識は、〈特定の〉他者を思いやる善意と、その善意を正しいものだと感じる感情によって支えられている。倫理的問題がえてして水掛け論になり、感情的なのの...
旧「目の中の丸太日記」

これまだ見つけられません → 教えてもらいました

に書いた「社会の幸福を有意義かつ正当に増大」の出典調査中。英文ざらっと見ても見つけられない。誰か助けて。 特に重い先天的障害をもつ生命は不幸なものだから、障害をもつ新生児を殺すことによって、「社会の幸福を有意義かつ正当に増大することができる...
旧「目の中の丸太日記」

遺伝学の基礎を誰か教えてあげてください

遺伝病(=相続病)とされる病気において、孤発例が観察されることがある。例えば、遺伝病の典型と思われている血友病(X染色体連鎖遺伝)では、稀に女児の発病例が報告されるだけでなく、何と三分の一が孤発例とされている。これは、どういうことだろうか。...
倫理学

『美味しんぼ』的捕鯨・ベジタリアン批判は許せない

実際、『美味しんぼ』(雁屋哲・花咲アキラ、小学館)については前からいろいろ困って考えたりしている。 下のフォーリーさんは捕鯨反対運動家であり菜食主義者。
旧「目の中の丸太日記」

加藤秀一『〈個〉からはじめる生命論』

(NHKブックス)
旧「目の中の丸太日記」

D級戦犯

ほとぼりさめたころに復活するか。 もうとっくに飽きてるけどイダヒロユキ先生。
旧「目の中の丸太日記」

佐古純一郎先生の『人格観念の成立』

で、赤川学先生の「性=人格」論をとりあげたときに、佐古純一郎先生の『近代日本思想史における人格観念の成立』にちょっと触れた。いまごろ入手。
旧「目の中の丸太日記」

webプレゼンさらにその後

ひさしぶりに を見たら*1、ここはしっかりしてるなあ。「経緯」とかがまっさきに目に入りわかりやすい。 やっぱり若い世代はよく知って る、って感じがする。感心。 ここのブログもトラックバックやコメントを空けてない けど、連絡先はさらしているし...
旧「目の中の丸太日記」

自衛官強制わいせつ訴訟

酔っ払って書いてしまい、いったん消したけど 表現をやわらげてのっけておくか。 から読んでしまった自衛官の陳述書。たしかに21歳の人間が書くらしい文章で、執筆者の心理の描写としては非常にリアルだと思うが、同時に法的・社会的な文脈で他人に説明し...
旧「目の中の丸太日記」

webプレゼンその後

でも一回書いたが、運動にネット使うときの注意事項ってのはどういうのかあるんだろうなとか上のエントリとは関係なく勝手に考えてみる。 やっぱり代表者(と可能ならば会員数)をはっきりしておくこと。実名出すのは危険なのだが、やっぱりそれなりの効用は...
旧「目の中の丸太日記」

中里見博先生のポルノグラフィ論 (5)

旧「目の中の丸太日記」

中里見博先生のポルノグラフィ論 (4)

セックスワーク論関係を読みまちがえたかな のコメントで、id:june_t さんからコメントいただいた。ありがとうございます。
旧「目の中の丸太日記」

中里見博先生のポルノグラフィ論 (3)

続き
旧「目の中の丸太日記」

おまけ: のばら

ファンだからブログも楽しく読んでいるkanjinai先生がゲーテについて触れている。 。批判とかそういうんじゃなくて興味深いのでメモ。粘着とかかまってほしいとかそういうんではない*1。 から転載。レイプ魔ゲーテも超訳詩人近藤朔風先生もずっと...