『月曜日のたわわ』広告問題(6) 児童を性的な文脈で使うことは許されません

続き。

ハフィントンポスト「「月曜日のたわわ」全面広告を日経新聞が掲載。専門家が指摘する3つの問題点とは?」 https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_624f8d37e4b066ecde03f5b7

というわけで「ジェンダーステレオタイプ」や「不快」の話をもってくるのはなかなか微妙でうまくいくかどうかわかりません。私はあんまりうまくいかないと思う。

治部先生がイギリスの広告基準協会のガイドのなかで参照するべきだったのは(そして参照したかったのは)、女性のモノ化や児童のセクシー化にかかわるガイドだったと思います。

広告基準協会は、ここまでとりあげた基準・綱領(Code of Principles)の他に、執行部からの「アドバイス」を提供してるんですね。これは法的助言でも協会のルールでもなく、あくまで「アドバイス」であるということらしいです。事情はよくわからないのですが、協会の公式な基準は、それに違反しているとなれば、加盟会社に広告をさしとめを要求できたりするたりすることができる強制力があるものですが、このアドバイスはそうした強制力をもたないんでしょうね。もし強制力をもたせようとすれば、加盟メンバーの同意が必要なんだけど、それをまだ取れてない、という状態なんじゃないかと思います。でも協会としては市民からの広告苦情を減らしたいので、「こうしときなさい、そういうのはだめですよ」というのをおおやけにしている。

まあなんでもルール決めてしまえばよいというものでもないので、そういうやりかたはありますわね。

んで、やっぱりイギリスは女性のモノ化や児童のセクシー化に非常に敏感な国なので、協会からもいろいろアアドバイスがあるわけです。

https://www.asa.org.uk/advice-online/children-sexual-imagery.html

これだと、広告に児童やそのイメージ使ってもいいけど、ちゃんと社会的な責任考えて使ってくださいね、ってな感じ。

When assessing ads the ASA will consider whether models seem to be younger than 18, as well as their real age. It is not acceptable to present models in a sexual way if they could appear to be under 18, even if they are over 18

広告を審査する際、ASAはモデルが18才未満に見えるなら実際はどうあれ18才未満として扱いますよ。そして、18才未満に見えるなら、その人を性的な仕方で提示してはいけません!ということです。

Symbols of youth, such as school uniforms, will be unacceptable if used in a sexual context. In 2008 an airline ad, featuring a young woman standing in a class room and wearing a cropped school uniform, was considered unacceptable because it was offensive and socially irresponsible to link schoolgirls with sexually provocative dress and behaviour (Ryanair Ltd, 30 January 2008).

さらに、「若さのシンボル、たとえば制服などを性的な文脈で使うことは容認できません」ということです。

基準協会のこういうアドバイスやガイドには、実際に審査されて不適格とされた事例がちゃんと紹介されていておもしろいです。このケースについて見てみると、なつかしのブリトニー・スピアーズさんだ!

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https://www.theguardian.com/media/2008/jan/30/asa.advertising

まだ続くよ。

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