試行錯誤をくりかえしている「レポートの表紙」、どういうわけか古いファイル(WordだったかPagesだったか)が見つからず、作りなおしました。低学年向け。判子なんか利用しているひともいますね。
レポート表紙2020 (Pages)
試行錯誤をくりかえしている「レポートの表紙」、どういうわけか古いファイル(WordだったかPagesだったか)が見つからず、作りなおしました。低学年向け。判子なんか利用しているひともいますね。
レポート表紙2020 (Pages)
前期のオンライン授業、なんとか成績表提出しておわりましたが、レポート採点にもけっこう苦労しました。
いつもは紙で提出してもらっているので、ここでも何回か記事を書いてる「レポートの表紙」つけてもらって項目を赤ペンで適当にマルでくくったりコメント書いたりして返却してたんですが、今回はオンラインということでMicrosoft Teamsの「課題」にPDFで提出してもらいました。でもこれ、こういう感じでしかフィードバックできないんですよね。
ルーブリックをつけることができるんですが、それがちょっと使いにくい。
わかりにくいですが、ルーブリックの列ごとにドロップダウンメニューを操作しなきゃならなくてつかいにくい。
かといって、いちいキーボードでタイプしていくのもけっこうな手間で、前回の採点ではデスクトップのスティッキーズにテンプレみたいなのつくっておいて、コピペしてフィードバックしていたのですがけっこう神経つかってつかれる。
今回もコピペすることにしたんですが、定型のやつはもうすこし入力しやすくしたいと思ってjavascriptでスクリプト書いて、ブラウザであるていどの文面を生成できるようにしました。項目とか恥かしいけどまあこんな感じ。
少しは楽だったかなあ。次も使わないとならないようだったら、文言や内容はもうすこし修正したいと思います。今回は時間もなかったしあんまりやる気ももりあがらなかった……
こういうシステムはすでにできあいのものがあるんじゃないかと探したんですが、そのまますぐに使えるのものは見つからなかったので、このページ https://www.okigaru-migaru.net/entry/javascript-auto-sentence をまねして作らせてもらいました。同じような課題をかかえている人はけっこういそうだから、汎用のシステム誰か作ってくれないかなあ。ていうか、教員一人一人にカスタマイズしたものは1件5000〜10000円ぐらいで売れるんじゃないかという気がするんですが、誰かやりませんか。いや、むしろ私が小遣いかせぎにやろうかな、とか。ははは。でも仕組みを知りたい人はといあわせてくれれば対応します(私はビール6缶分ぐらいで受けおいます)。
でも車輪を再発明するのいやだから、近いシステムや使えるシステムがあったら教えてくださいー。
5月からはじまったオンライン授業とかも10回目ぐらいを数える時期になりました。あと少し、というかまだけっこうあるというか微妙なところ。その後、機材などがどうなったのか書いときます。
大人数講義(150人のと250人の)はYouTube Liveで。Macでもできるんだけど、ちょっと音声に不安があって解消できなかったので、今年配給されたWindowsノートPC(今年から学生様に配布されるのと同一)にOBSという配信ソフト入れてやってます。OBSの設定とかはネットにいろいろ情報あるので書きません。
マイクは数本試したんですが、けっきょくTASCAMのポータブル録音機DR-07Xというのがよいというので入手してそれで満足してます。デジタル録音機なんですが、USB接続してマイクとしても使える。これは基本的に録音機なので、会議とかで使うためのマイクの自動音量調節機能があって、大きな音も小さな音も適当に調整してくれるので非常に便利。ZoomやOBSにも音量調整の機能はあるんですが、あれ調整するよりずっと楽。あと、この録音機はマイクにかなり強い指向性があるモードにすることができて(無指向性にもできる)、それ使うと部屋内外の雑音やPC自体の音とかを拾いにくくするので聞きやすくなる。13000円ぐらいするし、それに加えて三脚みたいなのも買わないとならんけど、おすすめ。Youtubeにレビューがいくつかあがってます。
教材(スライド)の提示はiPadとApple Pencilの組み合わせが、直接ホワイトボードに文字や図を書くようにできるので便利。Windows + OBSには直接つながらないみたいなので(探せばプラグインはあるかもしれない)、7000〜8000円ぐらいのHDMI-USBビデオキャプチャボード買ってつなぎました。顔のカメラはどうでもいいのでPC内蔵のもので。
iPadでのスライドの提示は、KeynoteでもApple Pencilつかって書き込みできるんだけど、PDFでApple PencilつかえるPDFビュワー使った方が軽いし操作ミスが少ないと思う。私はGoodNotesっての使ってる。PDF Expertもいけるかもしれない。
Youtube Liveはそのまま動画が残るのでなにもする必要がない。リアルタイムで見ることができなかった学生はあとで見てるみたい。1.5倍速や2倍速で見たいひとは、そうしてあとで見てくださいと伝えてあります。でもリアルタイムにはそれなりの価値がありますわね。
ちょっと余計なことを書くと、他の先生の動画みたいなのも見ることも時々あるんですが、やっぱり顔出しは大事だと思います。顔なしでスライドと音声だけで進んでく、みたいなのは10分ならともかく、20分30分ぐらいで聞いててけっこうしんどい。
あと音声入れた巨大パワポやPDFファイルを直接配布したり、クラウドの使いにくいビュワーで見せたりするのもよくないと思う。あれは学生としては扱いにくいと思う。せめてYoutubeあたりに限定公開アップロードしてあげてほしいと思います。Youtubeなら軽いし、途中まで見て他のことしてもどってきてももとの位置から見られるし。
一人でやってるのでどうしてもトラブルが多いので、Youtubeは30分以上前に配信開始してます。適当にプレイリスト流したり、『ドンジョヴァンニ』動画を流したり。ちゃんと配信できてるかチェック用ね。特に音声がおかしくなってるときがあるから、自分で別のマシンで再生してみる必要がある。この前学生様から「なんで最初に映画流してるのですか、必要ですか、授業に関係あるのですか、長くて集中力が続きません」とかってコメントされちゃったり。あとから動画見てる人なんでしょうが、まさかあんなもんマジメに見てる人がいるとは思ってなかった。ははは。すみませんすみません。そのコメントもらってから、録画はあとでYoutubeのオンライン編集機能で無駄な頭とケツを切っておくことにしました。
授業開始前には出囃子入れてる。やっぱりテーマソングがないとね。倫理学とか社会思想史ぽいのとか、しけた内容の授業だから、せめて陽気にいこうってんでSoul Bossa Novaにしてます。今日は『オースティン・パワーズ』も紹介した。ははは。
授業前には同時にGoogle Formsで簡単なアンケートとったり。元気ですか?とか「課題どれくらいやってますか」とか。まあリアルタイムでやる意義は、あるていどインタラクティブにしたいっていうところにあるわけで、それがないとリアルタイムライブでやる意味ないし。授業中も「なんでも質問」フォームに好きなこと書いてもらうようにして、時々見て読みあげてる。質問された内容は学生様にも見えるようにGoogle Spreadsheetにまわして、その公開URLもあらかじめ知らせてあります。こういうふうにして質問が他の学生にも見えるようにしないと、課題とかについて同じ質問が何回もくりかえされちゃう。
授業は1時間20分から30分フルにやってしまいますが、途中で必ず1回、多いときは2回休憩入れるようにしてます。自分自身がすわったままだと精神的にもたないし。たいたい50分ぐらいで。できれば30分で2回入れるべきだと思う。
授業おわりにも感想をFormsに入れてもらってます。(1)学生証番号(メールアドレス)、(2)音声と(3)画像がOKだったか、(4)授業時間は耐えられる長さだったか、(5)印象にのこったところはどこか、(6)全体の感想なんでも、ぐらい。あとから見る学生様もいるので、1週間まって次の授業開始前に別のシートにコピーして、メールアドレスなどを消して(4)と(5)のところだけPDFで出力してTeamsで学生様に公開してます。
この授業後の感想は出席確認がわりでもあるので、該当日分を集計用のスプレッドシートにコピーして、vlookup関数とか使って1枚の出欠表にしてます。もっと手間のかからない方法もありそうだけど、それ考えたり仕掛けたりするのも面倒だから今期はこんなんでいいや。後期は考えるかもしれない。出席で評価はしなんですが、出てきてない学生様の面倒見とかもしなきゃならないご時世なのです。
ゼミ4個はZoomでやってる。こっちはMacで大丈夫なので楽。基本的に全員顔出しだけど、時々切ったりしていいし、画面は見つめてなくていいし離れてもいい、横向いててもかまわん、みたいなことを言ってます。最初に30秒〜1分ぐらいの挨拶と簡単なスピーチしてもらうのは対面授業といっしょ。何回か「ブレイクアウトルーム」とか使って勝手におしゃべりしてもらったりもしましたが、なかなかそういう時間がとれないところがある。KP法(紙芝居プレゼン)使ってプレゼンしてもらうこともあるし、レジュメをPDFでもらって私のiPadで写して赤ペンで添削しながら話をしてもらうこともおおい。ここでもApple Pencil大活躍。とにかく画面出す場合はポインタがないとつらい。学生様に画面共有してもらうのはやめた方がいいと思う。学生様が操作するのはむりだから、教員がなんとかしたい。
最近気づいたんですが、やっぱり学生様どうしで教員ぬきで勝手なおしゃべりする時間が必要なわけですよね。授業は早めにおわって、「私はオーディオ退出するので音聞きませんからみんな勝手にしゃべっていいです」とかやると、勝手にしゃべったりしてくれてるようです。火曜日は1、2、4回生が連続の授業で十分話をしてもらうことができないので、個人で(2000円)Zoomと契約して、部屋A→部屋B→部屋Aという感じで使って、授業おわったら部屋解放しておしゃべりしてもらってから解散してもらう実験をしています。大学が2個用意してくれればいいんだけど(1個は用意してもらってる)。
Zoomの授業も感想みたいなのはGoogle Formsでとってます。これも出席確認をかねて。まああんまり管理する必要はない。
しかし、2ヶ月やってみての印象としては、1人でオンライン授業をするのはとても大変だ、ってことですね。1人DJ、1人放送局は、1人で飛行機を飛ばすようなもんです。せめて相棒というかアシスタントがいれば操作やいろんなチェックをまかせることができるんだけど、一人でやるのは無理だわ。
こんな感じかなあ。まともに誰かの役に立つことはないでしょうが、少しヒントみたいなのになればさいわいです。
オンライン授業とかで出席管理にこまってる先生たちがいるみたいなので、情報提供というのでまたGoogle Formsの話を書きます。
ここらへんで書いたように、私は大人数の授業の出席と私へのフィードバック(授業感想・コメント・批判・非難)はGoogle Formsでとってます。もちろん代返は可能なのでたいした意味はないんですが。
ここまでは前回説明したところ。
さて、出欠・感想はとったものの、それをどう整理したらいいかわからない人がいると思います。私は次のようにしています。
vlookupはエクセルを使う人々が中級になるためにのりこえる道。youtubeあたりにいろいろ解説があるので勉強してください。
https://www.youtube.com/results?search_query=vlookup&page=&utm_source=opensearch
というわけで、私の軽率なクリックにより事故ってから1週間、親切なDropboxサポートのおかげで、Paperも無事とりもどすことができました。250ファイル弱、一発でエキスポートするっていうのはちょっと難しそうだったので、まだ必要なもの150ファイルぐらいを手作業でコピーして消す、っていう作業をしました。やっぱりこれなくしてしまわないでよかった。レスキューしてくれたDropboxのサポート係その他には感謝していています。たいへん満足のいくサポートでした。わかりやすい!
弊社の卒業生様も、SEとかこうしたIT企業とかで働くことになる人がけっこういると思うのですが、こういう親切でわかりやすいサポートできる人材に育ってほしいなと思いました。
メーカーやサービスのサポートや問い合わせ窓口っていうのは、だいたいあんまりよくないっていう印象で、そういうところに問い合わせすること自体を嫌悪してしまう人もいるとおもうんですが、やっぱり困ったときには人間に相手してもらいたいものですよね。今後そういう種類の仕事の重要性っていうのは高まる一方だろうなとは思います。(でもまあ一般の利用者というのは、私のようにあれな人間が多いのでたいへんな商売だろうとも思います。)
あとコピーのためにPaperさわって思ったのですが、このDropbox Paperというのはほんとに優秀なサービスだっんですね。軽くて書き味が抜群で、へたすると手元のPCのエディターとかより気持ちがよい。画像も簡単に貼れるし共有や共同作業なんかも簡単だし。このPaperのためだけにやっぱりアカウント一つはもっておこうかなとか思っています。
でもそれだけに、ビジネスプランの不用意さっていうのは残念。改善してくれることを望みます。
Dropbox Businessは非常に危険です
Dropboxは馬鹿が使うと非常に危険なことを検証しました
の続き。
私の馬鹿みが呼びよせたDropboxの事故の対策はまだ続いています。担当してくれているDropbox社のサポートの方々はとても優秀で親切で誠実で、すばらしい対応をしてもらっています。技術力も高いのがわかる。Paperも返ってくるかもしれません。それなら私が馬鹿なのがおもな原因なのだから、それ以上要求することはありません。
しかし、私の馬鹿み以外の原因についても問題を考えているのですが、(私が見ていない)管理者画面を確かめてくれている方がいました(ことりちゅんさん)。ありがたい。
その画像をお借りすると、こうなっていたようです。
なるほど、こうなっていたのか。私(ともう一人)は、自分のアカウントがチームに飲みこまれたことを察知して、管理者A氏に「削除してくれ」と頼んでしまいました。独立に同じリクエストしてしまったので、あわてたときに我々はそうしたことをするのだと思います。
A氏が辿りついたこの画面、私はいろいろ問題があると思うのです。
注:このメンバーはXXX(チーム名か)に個人用アカウント「XXXXX」(メールアドレスか個人アカウント名だろう)のDropboxアカウントをリンクしました。リンク前に個人用のファイルをそのアカウントに保存していた可能性があります。代わりに個人用のDropbox Basicアカウントに変更できます。
たしかにこの警告は重要なのですが、私が(DropboxとDropbox Business自体を知らない)管理者の立場に立つと、さほど有効ではないように思います。
まず最初の「このメンバーは〜アカウントをリンクしました」ですが、これは実は「もとから所有していた個人用アカウントをそのままチームに統合しました(したがって現在もまだ個人ファイルが含まれているかもしれません、その一部はプライバシーや財産にかかわる重大なものかもしれません)」ということですよね。リンクというとたんに紐づけたような印象ですが、そうではなく、チームから見れば、このメンバーのデータとアカウントを自分たちに飲み込んでしまっている。それが理解できたかどうか。
「リンク前に個人用のファイルをそのアカウントに保存していた可能性があります」。統合前だろうがあとだろうが、このアカウントに個人用のファイルが存在する可能性が高い。したがって、この文章に次には、「もしこのアカウントを削除する場合は、このアカウントに個人用のファイルを保有していないかメンバー自身に確認してください」の一文が絶対必要に思えます。この大事な一文がない。これ、もし社員とかをクビにする場合でも個人のデータを勝手に消しちゃって大丈夫なのか心配になります。ビットコインとか(しらんけど)のヘソクリ隠してたらどうなるんだろ。
「代わりに個人用のDropbox Basicアカウントに変更できます」は私がゼミやレポート採点などで学生様に口をすっぱくしてお説教しているやつで、大事な目的語がない(主語もないけど)。それに、「このチームメンバーのアカウントを削除するかわりに、統合する前の個人用のDropbox Basicアカウントに戻すことができます」であるべきだと思う。これならまちがいようがない。BasicなのかProfessionalなのかわからないけど、とにかく「個人用に戻す」という選択肢があれば、A氏はそれを選んだはずなのす。
また、「変更前に概要を確認」はリンクっぽいので、おそらくDropboxのヘルプに跳ぶのでしょうが、あれは専門家向けでなにもわからない素人がおそらくあれ見てもわからないですよね。
まあ上のが最大の問題。次の「別のチームメンバーに移行しますか?」は企業チームなら当然必要な措置だと思います。ただ、この移行の措置をとると、うっかり消してしまったアカウントを一週間のあいだは復活できる、という選択肢を失なうのですわ。だからできれば「移行した場合は以後アカウントの復活は不可能になります。移行しない場合は、週間にかぎり復活させることが可能になります」にして、「後で移行する」をデフォルトの選択肢にするものだと思います。
「このメンバーがオンラインになったときに、このメンバーのデバイスからコンテンツを削除しますか?」は、企業が機密情報を保護するためにどうしても必要なオプションだと思うのですが、「デバイス」あたりは素人には何を意味しているのかわからないかもしれない。まあそれはOKとして、「あなたのチームの情報を保護するために、このメンバーのデバイスから、このチームのすべてのファイル・コンテンツを強制的に削除しますか?」ぐらい強くして、さらに「いいえ」をデフォルトにしておけば、事故もすこしは軽くなるでしょう。
やはり素人・非専門家にもわかりやすく説明する、安全なオプションをデフォルトにする、のような配慮というのは、プログラムを組んだりするのと同様の大事な基本技術で、どんな優れたサービスもそうした「わかりやすい案内・ガイド文を書く」という技術の裏付けなしには危険なものになってしまうと思います。正直私はDropboxは技術的には競合するサービスより優れていると思っていました。特にPaperが好きだった。
というわけで、今回の事件は私にとってとても残念だったのです。サポートの方々の指示はとてもわかりやすいもので、それがなぐさめです。
素人の人々、問題をまだよく知らない人々に対してわかりやすい文章を書く、という技術は、私の勤務先の学生様にも習得してほしいと思う。人を不幸にしない文章を書いてほしい。そし、そうした教育と訓練をするのが私たち大学教員の責務なのだという思いを強くしたのです。私にとって、そういう技術は「人文知」とかそんな偉いものよりずっと重要なものだという思いもますます強くなりました。
いくらなんでもあれなので、もう一個アカウントを作って、自分がどういう行動をしたのかたしかてみました。(新しいPlusのアカウントを作りました)
招待のメールはリンクだけがある簡単なもので、そのリンクを踏んだわけです。するとこうなったはず。
(このスクショはEvernoteでクリップしたので現物とはちょっとちがう)
これを「承諾」(ワンクリック)で次の画面になります。
「アカウントを統合」がメインの選択肢。しかしよく見ると、「あなたと管理者だけがアクセスできる」って表現されていて、管理者も読めることはたしかに明記されてますね。ただ、私がこれまでもっているデータまで見えるようになるとは思ってなかった。せいぜい、これから作るファイルは管理者と共有するぐらいだと思ってました。
なるほど、ではおそらくプロフェッショナルの場合も当然、「Professional版は自動的にキャンセルされる」と出たのでしょう。ここで「トライアル版を継続」を選ぶと前の画面に戻ります。だから慎重なひとはそこらでやめるわけですね。馬鹿は青色押してしまう。ただ、Plusのトライアル版についは、すぐに「トライアル版はキャンセルされました」のメールが届いたけど、Professionalのキャンセルの通知は届いてないみたい。Gmailのゴミ箱も探したけど見つからない。トライアルじゃなくて課金してるやつも警告出たのかどうか……注意欠陥の馬鹿だからわからない。
そして次はもう(私にとっては)カタストロフというかチームに参加です。1クリックじゃなくて、2クリックか3クリックぐらいかかってますね。そして、誘導されているとはいえ、私が選んだ道ではあります。でもそれは私が選びたかった道ではなかった。やはり悪いデザインは人を不幸にすると思います。少なくとも馬鹿を不幸にする。
いまとなってみれば、私がほしかった情報は、「アカウントを統合」すると、自分がこれまでためてきたデータがすべてチームに所属するものになること、個人用プロフェッショナルアカウントが無効になり、管理者に完全に消されてしまうこともありえること、消されたら私がもっていたデータを管理者が自由に処分できるようになってしまうこと、そしてなにより、もう(運が悪ければ)二度と自分ではもとに戻れないことだったのですが、それは上の画面にすべて凝縮されて表現されていたわけです。また、チームに入ったら支払いはそのチームの管理者がやってくれるということだと思うのですが、それも知りたかった。さすがに、私のデータ管理の支払いを別の人がしてくれる、ってことを理解したらそんなうまい話に乗ろうとはしないです。
というわけでおどろきましたが、メフィストフェレスぐらいの警告はしてくれていました。
前のエントリで、Dropbox社にはたいへん失礼なことをしてしまって反省しています不幸にはなりましたが、それは私の責任だったかもしれません。しかし、アカウント統合するとか重大なことをするには、やっぱり説明が不足していると思う。<!– 馬鹿か邪悪な設計だと思うけど、ドロップボックスが馬鹿だとは思えないのであれなのではないか。 –>
続きがあります。→「Dropboxl Businessは危険かもしれないことをさらに検証しています(悪いデザインは人を不幸にします)」
(この記事は、Dropbox社に対してフェアじゃないものになっています。続きの「Dropbox Businessは馬鹿が使うと非常に危険なことを検証しました」も読んでください)
最近、非常に重大な事故を起こしてしまったので報告します。実際の被害は、最高が7だとすると3か4ぐらい、しかし潜在的な危険度からいうと7段階で7、ってくらい重大。Dropboxでファイルを大量に失なってしまったばかりか、個人情報流出の危険をおかしてしまいました。(実際には流出といえるものはありませんでしたが)
ってなことが起こりました。
事の起こりは、世話になってるあるひと(A氏)が、少し大き目のファイルを共有するためにDropboxを使おうとしたことでした。どうもA氏はDropboxとか使ったことがなかったみたい。A氏はDropbox Business Advancedのトライアル版から関係者にチーム参加への招待を出したわけです。(チームに招待するんじゃなくてファイルを共有というか公開するだけで十分だったわけですが)
私はDropboxを長年課金してつかっていて、いまは個人用のProfessionalアカウントをもっていました[1] … Continue reading。
私はうっかりその招待のリンクを踏んでしまい、招待を受諾してしまいました。受諾すると「アカウントを統合する」と「新規アカウントを作成する」の二択になるわけですが、ここで「Dropboxの新規アカウントまた作るとか面倒だから、「アカウントを統合」でいいだろう」とそっち選んでしまったわけです。
https://help.dropbox.com/ja-jp/teams-admins/admin/invite-team
https://help.dropbox.com/ja-jp/teams-admins/team-member/join-business-team
ところが!このチームに入って「アカウントを統合」すると、私は自分ではこのチームから退会することができないのです!
さらに、私がこれまでもっていたファイルもどうもチームの所有になってしまうらしく、手元のPC (Mac)のディレクトリも変更されている。チーム名のフォルダが勝手に作られ、そのなかに私がもとからもっていたファイルのフォルダがあるという状態。これは気持ち悪い。
さらに、それまで設定していたファイル共有などがすべて無効になってしまうようでした。共有は便利なので学生様たちといろいろやっていて、特に次の日の1回生のテスト範囲・予想問題などをPapersで公開してたので問い合わせ続出。ここらへんで「おかしい」と思いはじめました。
私のファイルを管理者(A氏)が見ることができるかどうかもよくわからない状態。いちおう下の説明では読めないってことになってるけど、ファイルが自分の知らない状態になっているというのはものすごく気持ち悪い。みなさんわかりますよね。ごくごく個人的な情報もDropboxとかに置いてるものだし、学生様の成績その他の個人情報や、大学その他の機密情報とか他人の目に触れるところにあったら懲戒懲罰ものです。
https://help.dropbox.com/ja-jp/teams-admins/team-member/team-access-to-files
自分では退会してもとの状態に戻すことができないので、A氏に「(チームから)私のアカウントを削除してください」とおねがいしたわけです。(私は管理権がないのでどういう状態になってるかわからない)
次の日、A氏から「削除した」という連絡がはいって確かめると、MacのDropboxのファイルはすべてなくなっており、またブラウザからログインもできない。ログインできないとDropboxは問い合わせ窓口さえなくなります。ここらへんから本気であわてました。(実は、私の前にもう一人同じ状態になってしまった人がいたのですが、それはおいておいて。)
あとで調べると、アカウントを削除するときに、管理者はメンバー抹消以外の選択肢を選ぶこともできたのですが、私から「削除しろ」って言われたわけだから、A氏は「アカウントの削除」を選択した。アカウントを削除するときに、管理者は「このメンバーのファイル コンテンツを移行する」を選択することができて、A氏は安全のためにそっちを選択した。これはわかる。私もそれをお願いした。しかしそれによって、A氏は私のファイル群(2TB)をまるごと自分のフォルダに置き自由にすることができるのです。しかしこれおそろしいでしょ。本当おそろしい。
https://help.dropbox.com/ja-jp/teams-admins/admin/delete-member
というわけでここまでで何が起こったかというと、私はチームに参加して「アカウント統合」するというワンクリックで、自分のデータ財産とアカウントの生命をA氏に渡してしまい、(A氏は意図してなかったけど)アカウントを殺されて財産を奪われた、という形なわけです。もちろんA氏は意図していたわけではないが結果的にそういうかたちになってしまった。
いくら私とA氏がDropbox Businessに不慣れだからといって、こんなのがワンクリックで生じるなんてことは私は考えもしませんでした。少なくともProfessionalアカウントで長年課金してるんだし、課金契約が解除されたというメールも届かなかったし。「チームへようこそ!」みたいなのが最後の連絡でした。
アカウントを削除されることによって、私、4台のマシンでDropboxのファイルをもっていたのですが、1台のこらず全部ファイルが消えました。わざわざぜんぶ一瞬で消してしまう仕組みなんですね。消すかどうかたずねもしない。(まあこれは同期というものはそうういうものだと思います。企業としては、社員クビにしたときにデータは問答無用ですべてひきあげる、ってことですね。)
しょうがないのでアカウント作りなおして、窓口に問い合わせとかしたんですが、まあファイルはA氏が保存していたのを「共有」したりしてとりもどせそうですが、Papersにあった大量のメモや教材みたいなのはもう復活はむずかしそう。窓口担当者によれば、「統合については管理者と参加者の同意なので」とか「アカウントを削除しても1週間は復活できるのだが、「ファイルを移行する」をするともう復活できない、問題が起きたときにすぐに相談してくれ」のような話で、つまりDropboxには責任はないというほのめかしだと思う。ここらへんで私は「ムキー!」。まあ責任あると認めちゃうと損害賠償とかされて面倒だから認めないでしょうね。
まあこんな大事故、ひさしぶりに起こした感じで、PCもネットも30年以上触っているのに恥かしい。結果的に、学生様の個人情報や他の守秘義務のある書類等は(たいていエクセルやワードなので)OneDriveにあったので、失なったり危険にさらしたのは私の個人情報とPapersにあったメモや教材なのですが、それでも打撃とショックは大きい[2]読書メモやこういうブログ記事なんかも、いったんPapersで書くクセがついていて、メモ段階で残ってるやつがけっこうあって相当痛い。。2TB近いファイルをダウンロードして別のにあげなおすのも数日がかりになること確定で、そのためにディスク用意しないとならんし。そのほかもろもろの調整もしないとならん。
A氏はこういうの不慣れだからしょうがないし(それはわかっていた)、私はあるていどわかってるつもりになってるのに「(Dropboxだから)さすがにそんな危険なことはないだろう」と思いこみがあってすごく馬鹿だというのはその通りなのです。しかし、こんな仕組み、悪意あるユーザーが誰かを招待して簡単にファイル奪ったり消したりできるってことなので、ほとんど許しがたいと思います。少なくとももっと何度も確認するべきだ。だって、自発的に奴隷になって、それ以降あらゆる権限がなくなる不可逆的な契約とまったく同じなんですよ?悪魔メフィストフェレスだって、魂奪う契約する前にもうすこし条件を説明してくれたはずだ。
Dropboxは便利だし信頼していたのに、ほんとに残念というかなんというか。「契約料金の残りの分はすでに返金している」みたいな連絡はもらったけど、正式な通知はなし。警告なしのワンクリックでこんなことになるなんて納得がいかないので、Dropboxにはクレームつけています。まあ詫び石とか要求するつもりはないけど。
んで、この話を授業でしゃべったら、学生様たちのなかには、自分たちの個人情報が流出したのではないかと不安になった人たちもいたようで、もうしわけないことをしました。当局の耳にもはいったみたいなので、まあ始末書ぐらい書かないとならんかもしれません。でもそれくらいですみそうで、潜在的な事故の大きさかさするとこれくらいですんでまだましだったとは思います。
追記
自分用オンライン授業メモの続き。初動報告。
150人と250人の講義科目2個は、YouTubeでリアルタイム配信することに。手元の古いMacではどうもパワー不足だったので、今年配給された学生様たちと同じ仕様のWindowsノート機+OBS+キャプチャボード + iPad + Apple Pencil + USBマイク、という機材でいくことに。けっこう快適。授業中のリアクションをYouTubeの「チャット」で拾うのは面倒なので、Google FormsのQRコードを示したり、チャットにURLを貼りつけたりしています。
このGoogle Formsでリアルタイムで匿名で意見や質問を書いたり、リアルタイムで簡単な意見アンケートをとったりするっていうのは対面授業でも人気があるので一回試してみてほしいものです。簡単だしおもしろい。
iPad + Apple Pencilは強力で、PDFやKeynoteのスライドに赤や緑で文字を書きこむことができるので、スライド映しているだけよりずっと表現力があると思う。Keynoteとかには数枚ごとに白紙を入れておいて、そこを黒板みたいに使う感じ。黒板や対面授業でのPCで出すスライドより快適なので、今後対面がはじまってもApple Pencil使いたい。(まあ字が下手なのが困りものだが)
YouTubeライブはなにも指定しなくても録画を残してくれるので、参加できなかった学生様もあとで観ることができるので問題ない。
休憩は多めにとっていて、1時間半の授業のなかで5分〜10分の休憩が2回は必要な感じ。もっとあってもよいと思う。画面を見つづけるのはつらいものだ。
Zoomでの大人数授業はどうも事故が起こりまくりの様子で、まあ予想通り。あれはむりです。
まあとにかく講義はYouTubeで十分いけるし、私語だのうつぶせで寝てしまう学生様だのを気にせずにやれるのでむしろ快適。これからずっとこれでやりたいぐらい。
15人前後のゼミはとりあえずZoomで。やっぱりゼミはインタラクティブじゃないとどうしようもない。MS Officeを会社が契約しているので、授業連絡等はTeamsでとるように、信頼できない「LMS」から移行中。Teamsにもテレビ会議はあるので、Zoomよりそっち使いたい気がしているんだけどまだ試していないです。
Zoomゼミは基本顔出し。顔ないとやはり話しにくい感じがある。しかし顔出しでも「無理しない」っていうのは指示していて、しゃべってないときはビデオ消したり、横向いたりしていてかまわない、ということは伝えてある感じ。
ゼミでは特にとにかく休憩ちゃんと取るのが大事で、30分に1回は必要、できれば20分ごとにとりたい感じさえある。
低学年ではKP法(紙芝居プレゼンテーション)使ってもらったりしていて、この方法はやっぱり有効。マジックと大きめの紙を用意しておいてもらって、話をするときはそれにポイントを書いてもらう。バラエティ番組と同じだわね。ああいうのを見なれているので学生様もそれなりにうまい。
上回生はレジュメとか原稿とかつくってもらうわけだけど、学生様に画面共有させるのは操作がむずかしいのでおすすめできない。私は事前にレジュメ等をPDFでもらって、それを私が画面共有してみんなで見ながらお話してもらい、私がApple Pencilで勝手に赤ペン入れていく、という感じ。これはこれでおもしろいし有効かとも思う。
だまってビデオで他人の話を聞いている、っていうのはけっこうストレスだと思うので、本日はゼミの最後に「ブレイクアウトルーム」で適当に感想言いあって別れてもらうようにしてみました。休憩時間は教員が内容を聞けないブレイクアウトルームに分けてしまうって、雑談したいひとは雑談するっていうのがいいのかもしれないと思ったり。次はそうしよう。
講義もゼミも終ったらFormsでフィードバックもらうようにしていて、学生様にはまあ「出席票がわり」てなことを使えている。学生証番号を入れてもらって、スプレッドシートに出力し、それを名簿とvlookupで照合するってのもできるようになりました。vlookupとかコピペするの面倒なので、もうすこしエレガントにやりたいけどいまのところまあしょうがない。
FormsにしてもKP法にしても、以前なんの気なしに使っていたのが今助けになっていて、やはり勉強はしとくものだな、みたいなのは感じています。
まあしかしやっぱりオンラインのゼミというのはかなり厳しい感じ。疲労がはんぱないです。もっと人数小分けにしたい。
この動画はほんとうに大事なことを教えてくれていて、(1) PCのパフォーマンスは大事、(2) マイクに注意、(3) ビデオはオン、(4) 練習しておく、(5) 録画して復習するべし、だそうです。
学生様としては、(1) PCはちゃんと電源につなぐこと。スマホでもつなげるけど、基本的にはPCにつないでください。(3) 顔出しちゃんとするべし。(4) なにをするにも事前練習が大事。(5) 復習して向上する。(3)(4)(5)は一般的な話としてとても重要ですね。予習復習は大事だ。
References
↑1 | どんなアプリやサービスを使うときも、基本操作ができるよういなったら設定メニューをひととおり眺めておくのがよいです |
FDの一貫として、学部教員で1回生向けの「基礎ゼミ」向けのテキストを作っていて、まあ私はごく軽い気分で楽しんで作ってます。自分では最近関心をもってるポップ音楽つかいながらメディアリテレシー教育をする、っていうやつを目指して軽いものを書いてみました。内容よりは、1回生のクラスで適当に最初のスピーチの練習や、ディスカッションの練習もどきをやるための素材って感じ。
まだ校正とかちゃんとしてないんだけど。「エキセントリック」は前にこういうのやろうとおもってそのままになってたのね。
江口聡 (2020)「ポップ音楽オタクになろう!」,京都女子大学現代社会学部編『京女で学ぶ現代社会』,2020年4月30日版.
↓のシリーズの続きというわけです。
欅坂46というか秋元先生はいろいろおもしろいから、過去にも書いてる。
そういや、12月には日本ポピュラー音楽学会で発表させてもらったのでした。タイトルは「大学初年次教育におけるポピュラー音楽の利用」。
私は実は「自発的に学会で個人発表するオヤジの会」会員なので、毎年なんらかの形で自発的に発表しなければならないんですわ。偉い先生たちはシンポジウムに招待されたり、研究会でも強くお願いされたりしてやむなく話をするのが普通なのですが、我々自発的オヤジの会会員は、そうした要請とかないので自分で出張るのです。
私は会員歴も長いので、「ぜんぜん自分の本来の専門と関係ない学会に自発的に新規入会して、さらに発表する」という非常に難度の高い課題に挑戦しました。50歳を超えてこういうのするの、学会としては迷惑なんでしょうけどそういうの無視する、会費払ってるんだから発表させろ、そういう強い態度が望ましいとされています。
まあこの学会とても楽しかったですね。倫理学とか生命倫理学とかジェンダー論とかって、どうも暗い。人々の苦しみを想像して辛い。でも音楽は基本はもう美しく楽しいばっかりっすからね。懇親会も、学会当局がちんどん屋さん呼んでくれて、ちんどん屋にひかれて会場に移動、会場でも演奏を聞くってんでとてもよかったです。
というわけで、まあいちおう発表につかったスライドのPDFあげときますね。そのうちまともな文章にしたいとおもっていますが、だいぶ先になるでしょう。
すでに何度も書いていることなのですが、日本人の名前の姓と名の間に空白を入れるのはよくない習慣だと思うのです。
私の本名は江口某というのですが、書類で(必要があるので)姓名を分けて書けと言われれれば、「江口」と「某」にわけていいし、「読み」や「カタカナ」欄に「えぐち なにがし」とか「エグチ ボウ」などと書くのも抵抗ないのですが、地の文や論文集の目次などで「江口 某」と書くのはおかしい気がするのです。「豊臣 秀吉」「徳川☆家康」おかしいのですから、「江口某」にしましょうよ。つのだ☆ひろ先生じゃないんだから。
大学の学生様のレポートとかに対しても断固として戦いたいですね。同盟員を募集しています。
上のやつ、なんで空白入れるのがだめなのかわからないという意味のコメントを何個かもらったので、適当に箇条書きにすると以下のような感じです。
夏目漱石
森 鷗外
上田 敏
芥川龍之介?
ずっと前に「認知の歪みと研究者生活」っていうエントリ書いたんですが、その後も認知の歪みとは闘いつづけてますわ。ほっときゃ認知が歪むのが人間ってもんでねえ。
前のエントリでも書いたように、倫理的な問題とか社会的な問題とかっていうのは人々の苦しみとかどうしても考えざるをえないので、そういうのにあんまり入れ込んでしまうとどんどん認知が歪んで鬱的になったり逆に攻撃的になったりしてしまう。研究だけじゃなくてネット生活というのも、意見や判断を異にする人々と共存しなきゃならないものでストレスがかかります。
大学教員生活も、他のサラリーマン生活ってほどじゃないにしても、まだ発展途中の学生様や微妙に気難しい他の大学教員の先生たちとつきあわねばならないのでけっこうストレスかかるし。まあストレスのない人間関係というのはおそらく無理、っていうか人類が群居的動物として進化している最中ずーっと人々を苦しめているものでもありますわね。しょうがない。
前のエントリでは、デビッドバーンズ先生の10個のよくある認知の歪みリストを掲載しましたが、ハンス・ロスリングの『ファクトフルネス』でも似たような10の思い込みのリストがあげられてるので写経したい。第1〜10章のタイトルはこんな感じ
バーンズ先生のリスト再掲すると
ロスリング先生のとバーンズ先生のとのあいだに対応関係がありそうで、表作ってみようかと思ったけど面倒だからやめます。でもまあなんとか生き延びるために認知の歪みに注意して年末を乗り越えましょう。それにしても10個ってのは多くて覚えにくいわよね。7個ぐらいにおさめてほしい。
京都女子大学現代社会学部江口ゼミの卒業生の皆様、お元気でしょうか。
今年も例年通り3/15に卒業式とパーティーが終り、無事卒業生を送り出すことができました。
今年の卒論のタイトルは以下のようです。(順不同)
今年も皆それぞれ個性的でおもしろい卒論を書いてもらいました。ゼミ生にそれぞれ好きなこと、関心あることについて卒論書いてもらい、卒業式に笑顔でいてもらうこととだけが教員生活の喜びなのは昔から変わりません。次の年度もおなじくらいのゼミ生がいますので、3月からはじまっている就活がおわりしだいがんばってもらうつもりです。
毎年のように、川床でタイ料理食ったりもしました。
夏は琵琶湖で合宿でした。あ、たしか9月はじめに予定してたけど大型台風で延期になってしまって、3回生があんまり参加できなかったとかそういう感じでした。写真が残ってないなあ。残念。卒業パーティーはこんな感じ。
個人的には例の手術をしてもう2年経過し、2年検診などで特段のおとがめなし、ということで、もう少し長生きしてみる気でいます。ご心配おかけした方々にはおわびいたします。とにかく禁酒禁煙で長生きが目標です。今年は論文モドキ一本しか書けず、それなにに研究会や学会では暴れて顰蹙を買い、あとはできもしないのに手を出してしまった翻訳の仕事が終ろうとしています。金輪際翻訳はしませんと誓いました。大学学部学科でも中堅というか下手すると長老のような存在になりつつあるので、教育も研究ももうすこし成果を出したいと思っています。
一部のゼミ卒業生の方々はFacebookやInstagramでその楽しそうな生活を楽しませてもらっています。卒業生がハッピーなのは教員の一番の喜びです。まだ私にフォローされていない人は教えてください。私のFacebookは https://www.facebook.com/yonosuke1965 、インスタは https://www.instagram.com/yonosuke1965/
来年度(2019年度)は、現代社会学部設立20周年です。なにか学部の催し物ができないか考えております。11月初旬連休の藤花祭など、お近くの方はお寄りください。また、ゼミ学年ごとでも、同窓会など企画がありましたら、京都でも東京でも、集まれる人だけでも集まってみたいと思っています。
下はいまや「歌ハラスメント」「歌ハラ」と言われている例のパーティー芸モドキですが、毎年進歩しております。ははは。(ボーカルは左が会計学の掛谷先生、右が社会学の奥井先生、ギターは仏教学の藤井先生)
とにかく卒業生の皆様の元気な姿が教員の糧です。もしよろしければ時々ご近況お寄せください。
あ、そういや、図書館を新設したのに続き、C校舎(図書館があった校舎)やD校舎(大昔の小学校の小さなところ)をぶち壊して、なんかおしゃれな建物をつくるらしいです。錦華寮(食堂)も壊したみたい。2年後ぐらいに来てみてください。ぜんぜんおしゃれになってるはず。
あれ?過去記事がはっきりしない……
講義とかの最終レポートは、講義最終回終ってからゆっくり書いてほしい、などと思っていたものですが、いまそういうのはあきらめました。
フィードバックしないレポートは出すべきじゃないと思うようになって、最終回以降に出して採点して返却するってことにしてどっか置いといても、それ取りに来ない学生様が多くてつらいし。
今期やってる講義A(3回生、中規模)では、(1) 講義数回やったところで、主に体裁(段落の最初は1文字下げろ!へんな空行入れるな!)とかやるごく短くてあんまり調査必要ない課題、(2)正月あけ提出で、ある程度調査してほしい長めの課題、ということにして、それ急いで採点して最終回で返す予定。体裁や文献とかちゃんとできない学生様には (3) 同じ課題での再提出を命じる予定。とにかく体裁ができてないと読もうとするとストレスがかかるので、それができるまでがたいへん。体裁がちゃんとすれば添削してみようという気にもなる。3回生なので情報ソースの示し方とかきちっと教えたい。
講義B(全学部・全回生、大規模)は同じように(1) 体裁の確認のショートレポート、(2) それなりの長さのを年末に出させて正月空けに返却。さらにできてない学生とボーナス加点が欲しいひとのために (3) 1月末締切で電子的に提出。これはわりと自由にやってもらうつもりで「〜という条件のエッセーを書け」みたいな感じですね。エッセーって何かとかそういうのも授業内でモンテーニュ先生までさかのぼってやってる。
講義Cは複数教員によるオムニバス授業(全回生、全学部、大規模)で、これは3回短い講義ノートみたいなの出してもらって体裁とかちゃんとできるようになったところで、レポートの書き方について時間かけてお説教してから、全講義終ってから長めのレポートを電子的に提出、と。これはあんまり厳しく採点しないけどどれも授業用ポータルサイトなるもので電子的にフィードバックって形にしてます。
まあできてない学生はできるまでやってもらう、っていうのが必要ですよね。いきなり単位落とすっていうのも問題になりそうな今の時代、これくらいなら文句はつかないだろうと思うのです。でもこれってやりすぎで、すごく時間かかってしまってどうしたもんですかね。
図書館の入口にこういう改札があるのですが、これ、張り紙とかしてかっこ悪いっていうのもあれなんだけど、それ以外にもものすごく使いにくいんですわ。右の矢印のところに電子カードの学生証や職員証をタッチして入るんだけど、これの反応がものすごく悪くてみんなとまどってる。私とか1年たってもへんないやな感じで、図書館行くと不愉快になる理由のひとつだったんのです。
ところが昨日、卒論学生様がなぜそうなのかを解明してくれたんよね。何回か通って実験して発見したらしい。彼女によれば、この改札は、カードを触れたときではなくカードを離したときに反応するのだ! れはたしかに「うわあ!」っていう感じ。
「なんだってそんな設計になってるんだろうねえ」とか。電車の改札は触れたときに反応するわよねえ。
さっき確認してきたんだけど、そうとわかれば問題なく入れた。しかしそれを理解しろっていうのは無理よね。1年たってもわからなかった人間(私)もいるわけだし。
ていうか、たしかにその手の「離したときに反応する」読み取り機はどっか他でも使ったことがあるような気がする。建物の入口で経験したことがあるような、ないような。
「離したら反応する」のが最悪なのは、ふつう利用者はカードを接触して、いくぶんの読取の時間があるのは覚悟するけど、OKになったら反応があるもんだと思うわけよね。ところがOKがでないからずーっとカードを接触したままにする。するといずれエラーになったりする。それなのに、タッチしてすぐに離すとそのタイミングでピっ!っていって扉が開く。バカではないか。触ったらすぐに反応する、ってことにするには、なにか技術的に問題があるんですかね。それともなにか意図的なのか。
すくなくとも、カード読めたら「ピッ」とかフィードバックしてほしいんですよね。そっからトビラが開くまではちょっと時間があってもいいから。認知科学者のノーマン先生! みんなを助けてください! みたいな感じです。下の本はみんなぜひ一回は読んでほしい。