yonosuke昔話 (5) 仲間との共作を経験する

えーと。まあ録音機買って「ちょっと待って」でいちおうやりたいことを終えたんだなこれがその年の夏。

ここらへんになると、自分で楽曲作るのが楽しくなっている。2ちゃんねる楽器板の人びとには本当にお世話になった。実はいちおう自分がやっていることの意味とかも考えていた気がする。楽器はうまく弾けないけど、情熱をもって作ったものは誰かに聞いてもらえるかもしれない、みたいな。それに別にうまく弾けなくても自分が考えている「感じ」みたいなのを形にしてみるのはたのしい。バンドやってる人びとはそういうなかでいろいろやるわけだけど、録音機があれば自分だけでできる。

んでやってみたのがコール・ポーターの名曲をトレイシーソーンがカバーしたあの曲。

別のエントリで書いたけど、この曲は高校3年生ぐらいに聞いて衝撃を受けたんよね。こんなギター弾けたらいいな、みたいな。コードがすごく複雑に聞こえて、それまで聞いてたロックとはぜんぜん違う。ジャズっていうのでもない。

コード拾ったりごまかしたりしてやってみたのがこんな感じ。サビのとこはいまだによくわからない。がんばればできるかもしれないけど。高校生のころはどうやってるかわからなかったけど、このころになると楽器とかコードとか少しわかってきてなんとか拾えるところある。

あら、youtubeだめだわ。https://yonosuke.net/yonosuke/and0724.mp3

まあ本当に楽器弾ける人からするとあれなのがすぐわかるだろうけど、気分だけはわかるだろう、みたいな。この程度のもそのころの楽器板ではあれだったので気分よかった。自分一人でいろいろやることができる、ってことはこのころわかった。

そんで8月の京都の大文字の時期に、ネットで知りあったトーマスさんと遊ぶってことになったんだよな。web日記時代に知りあった方で、2、3回オフミみたいなのをして会ってた。自分以外の人と曲を作る、っていうのをやってみたかった。やっぱり演奏技術はいろいろ問題があるし、共作ってのがどんなのかも知りたかったと思う。

昼ぐらいにドラムとかある某所に来てもらったんだよな。この某所はふつうは入ってはいかん場所なんだけど、まあ夏休みだし大丈夫だろう、みたいな。んで「なんか作りましょう」みたいな。どういうわけかなにかできるんじゃないかと思ってた。歌詞もなにも用意してなかった気がする。いや、「ヒートアイランド」というコンセプトだけは用意してたんだたかな。思い出せない。

トーマスさんはエレキガッットギターを最近買った、とかでもってきたんだったかな。二人でギターかかえてDm7-G7とかよくある弾いいて適当に「こんな感じのノリ」とかやったと思う。トーマスさんは山下達郎とかそこらへんが好きな人で、気分はそういうノリ。んでそのノリを私のドラムと彼のベースで出してみましょう、みたいな。ベースもその部屋のを使わせてもらったと思う。すみませんすみません。私のドラムはモタってるけど、彼のベースのキレがいい。

んでどうしたんだったかな。尺もよくわからない状態でとりあえずドラムとベース録音して、ギター二人で重ねて、そのあと時間もらって歌詞書いたんだな。なんか椅子の上で歌詞書いたのをおぼえている。ここらへんまでで2時間ちょっとぐらい。サビは私のアイディアだけど、Aメロディーラインはトーマスさんがその場で歌詞を見て歌ってる。それがすぐにメロディーになってるのですごく驚いた(このテイクはちょっと歌詞とあってないところがあるけど、愛嬌)。アウフタクトでメロディーをはじめるっていうのが自分では思いつかなくて、すごく新鮮だった。誰かと曲を作るのはすばらしい。もう気分はレノン/マッカートニーかジャガー/リチャーズか、って感じですわね。私たちは作詞作曲能力がある。その部屋では1コーラス分しか歌詞作れなくてラップもどきでごまかしたのがテイク1。ガットギターがトーマスさん、ストラトが私。

その部屋であんまり長くあれしているのはあれなので歌とったとこまでで引き上げて別の部屋でトーマスさんのリードギターとったんだな。

https://yonosuke.net/yonosuke/heat20020816.mp3

んでラップパートがかっこわるすぎるので、あとで歌詞書きたしたのがこれ。うまくとれないコーラスも1拍ずらしてごまかしたり。

https://yonosuke.net/yonosuke/heat20021010.mp3

歌詞はすごく気にいっている。ボーカルの出もいい。まあ録音技術がよくわかってないのでコンプ効きすぎてるけど。単純だけど、自分が書いたとは思えない。トーマスさんのギターソロもいい。他の人といっしょに作ったり、自分ができないことをやってもらうといろいろ楽だし自分一人よりずっといいものができる。

アスファルトで守られた僕らの楽園
水銀計は体温を越え
短夜に争われる囚人ゲーム
緑の木々は記憶のかなた
Heat Island
Heat Island

たちならぶビル街が僕らの高原
熱源は恐竜の記憶
蜃気楼追いかける僕らのチキンレース
灼熱の欲望の王国
Heat Island
Heat Island

この曲によって、誰かと曲を作るっていうのがどういうことかわかりはじめた。一人でやるより楽しい。

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進捗どうですか (14)

進捗だめです。

しばらくつらくて死にそうでした。国際功利主義学会というところで発表しなければならなかったわけです。ずっと気になってたんですが手をつけられない状態になっていてぜんぜんだめ。プログラムやアブストラクトを見ると海外の大物や、国内の大家か俊英で、私みたいな研究者モドキはいないじゃないの。うわー、怖いー。

最悪の場合は5月にやった発表のスライドをそのまま使おうと思っていたのですが、今開いてみると使いものにならない。そもそも私英語喋れないじゃん。前は少人数の研究会だったからブロークンな英語でも気合でなんとかなるだろう、みたいな感じで発表したのですが、さすがに国際功利主義学会ともなればそれじゃ危険すぎる。原稿書いて読みあげなきゃならん。でも気ばかりあせってなにも進まず。最悪。

発表1週間前のお盆前には完全に煮詰っていて、家から出られない状態に。エクササイズとかもできない。本気でキャンセル考えました。でもキャンセルしたら笑いものになるだろうしねえ。自己評価は最低レベル。っていうか絶望ってやつですなあ。これくらいひどい状態になったのは10年ぶりぐらい。その前となるとやっぱりその10年前。10年に1回のやばさ。

4日ぐらい前に大雨明けの深夜に散歩したらやっと正気に戻る。いや鴨川に飛び込むつもりではなかったですが、それまですごいやばい精神状態だったことに気づきました。やっぱりどんな煮え煮えになっても散歩とかしないとだめですよね。私はそういうのも忘れて部屋や台所は散らかりぱなし、飯はパンやコンビニ弁当、とかになっちゃう。それじゃだめなんですわ。皆さんも困ったら散歩やストレッチしましょう。

資料や昔の勉強メモみたいなのを見直して正気に戻ってくる。

まあ泣きながら書きつづけて、20分ぐらいのトークのため A4 8枚ぐらい書けたのが2日前。
こんなの
先に現地入りしている某偉い先生に送りつけて見てもらって、Google Handoutとかで電話。偉い先生は酔っぱらっていて「だめですね、でももうしょうがないからこれでやったら?」みたいな。泣きながら修正。明け方まで。そのまま移動するつもりだったけど寝てしまって起きたら昼前。やばい。とにかく移動。いくつか発表を聞いて心を落ちつける。みんな賢いなあ。某後輩の立派なキーノートスピーチを聞いて、偉くなったなあ、みたいな。宴会はパスして、チェアやってもらう別の某偉い先生に原稿送りつけてとりあえず仮眠。起きだしてさらに修正しているとその某偉い先生からの駄目出しが届いてうれしい。助かります。ってわけで朝まで。また寝てしまう。

本番。まあ内容はあれとして、発表時間はほぼぴったりだったけど質疑応答の英語ができない。もういい歳して恥ずかしいなあ。やっぱり英会話はいつも練習しておかないとね。若い人びとは本当に語学がんばってください。

夜は晴れて飲み会に軽く参加。若い人びとは勢いがあっていいですね。時代は変わった。


まあ今回は本気で反省しました。余計な学会発表とかするもんじゃないです。半年前の自分が何考えてたのかさっぱりわからない。どうもこの学会は覗いてみたかったんだけど、なにも発表しないのに行くのはいやだなあ、みたいなことを考えてたみたい。しかし自分の実力とかそういうのを把握しておくべきですよね。研修期間で時間があるからなんとかなるだろう、みたいなこと考えてたけど、時間あったって私のようなものはたいしたことはできない。新しいことをするのは無理なんだから、予定どおりこれまで勉強したことをなんとかまとめることを最優先で考えなきゃならない。英語で論文書いたり発表したり、みたいなのもこれまで頻繁にやってきたわけじゃないわけだし。この歳になって新しい技能を身につけるなんて無理。「汝自身を知れ」っていうのはやっぱり「身のほどを知れ」「分相応に生きろ」っていう意味だと思いますね。

まあ研修期間はまだ7ヶ月あります。いろいろやりなおし。人生は続くのです。









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カバーから教えてもらった曲 (2)

もういっちょいこう。

アイズレーのカバー。

https://youtu.be/4p1rJqxO3Kc

くわーっていうギターいいですよね。

これは名盤 Between the Sheets(邦題「シルクの似合う夜」ははは)に入ってるので買いましょう。

実は恥ずかしながらボビーウーマック先生でさえカバーで教えてもらった。マーヴィン・ゲイの実娘がプリンス様のプロデュースでやってるやつ。

https://youtu.be/Ka5_EMXTw4U

女性はそれをもたずにはいられないのでちゃんとそれをあげないとだめです、という歌。

男の子はちゃんとウーマック先生の説教を聞きましょう。

ウーマック先生の説教もう1曲。生きのびるためにはなんでもしましょう。

映画『ジャッキー・ブラウン』で効果的に使われてましたね。

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カバーから教えてもらった曲も多い

カバーっていうのはいいですよね。高校生ごろに好きだった音楽が実はカバー、とかってのはよくある。一番印象深いのはWham!かなあ。

このワム!のファーストアルバムは本当に驚いた。すごい完成度でねえ。出てきたときは、あまりに完成度が高いので、「きっと大人がぜんぶ作ってるんだろう、この人たちはただのアイドル役」みたいな聞きかたしてたんですが、Careless Whisperとか自分で作ってるってんで驚いた。
個人的には高校のそれまであんまり親しくなかったヤンキー系のやつとこのアルバムがもとで親しくなったのが思い出。なんかそれまでは趣味があうやつがいなくてあれだった。みんなハードロック系統だったし。
原曲はもちろんアイズレー・ブラザーズ。でもアイズレー集めたのはR. Kelly先生にはまってからだった。

アイズレーはいい。ほんとうにいい。
Wham!にはもう1曲教えてもらったかな。


これ好きでねえ。こう、自分が感じているのよりちょっと早く機械的にビートが打ち出されてきて、電動なんとかで無理矢理動かされている感じがする。すごい「力」を感じる。
もとはミラクルズ。

この曲は、もとからなんか機械的で暴力的なグルーブなんすね。いいっす。1975年ですか。
If you were thereやLove Machineがカバーだっていうのは当時から知ってたけど、それを収集するおこづかいがなかったのが無念。
スタイルカウンシルのポールウェラー先生にも教えてもらいました。


やっぱりジャムのベースの人には音の切り方で言いたいことがあるなあ。まあでもこのベースだからソウルじゃなくてパンク/ニューウェーブロックになってるわけでもあるからそういうものか。
もちろんカーティス・メイフィールド先生。「ニューソウル」っていうんですか。ロックに近づいてるんよね。

ライブでもいいやつがある。こういうのやってるとキリがない。

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もちろんドラムも好き、R. KellyとChic

まあリズム楽器が好きなんかな。もちろんキレるドラムも好きですね。

これ、R. Kellyの曲をインコグニトの人がミックスしなおしたものだけどこれのドラムかっこいい。

ストリングスとかはいってフィリーサウンド風。こう、ハイハットがシパってやるのがかっこいい。このまえフィリーものをいろいろ聞いてるときに、このドラムアレンジの元ネタをこの前発見したんだったけどどれだったかな。

R. Kelly先生のもと曲はこれ。これもいいですけどね。

https://youtu.be/dr3RzfNq2Ws

ドラムとベースのどっちもかっこい、となるとChicですわね。ついでにギターもかっこいい。Open Up。

Real People。リアルピープルとおつきあいしたいです。

https://youtu.be/ftQegDQHIoE

レコードだとあたまからのこ2曲が並んでいてすごくいい。Open Upの方はストリングスよく訓練してノリ出してますよね。そして終ると同時に入るギターがすばらしい。これを聞いて私もリアルピープルになろうとした時期がありました。

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ベースが好きなの。Montell Jordan, Stevie Wonder

「ソウル/R&Bと私」はなんか続かなくなったから終り。まあとにかくベースラインとコーラスとのコールアンドレスポンスが好きである、みたいな。2000年代に入るとわりと安定した給料もらうようになってCD買ってばかみたい。あんまりたくさん聞くとよくないですね。

ベースラインがいいっていうとこの曲ほんとに好きですね。Montel JordanのClose the Door。1995年。キーススエット先生あたりから黒人男性ボーカル、みたいなつながり。そのころはR&Bはふつう打ち込みなわけですが、この曲は人間が弾いてますね。打ち込みは打ち込みでいいのですが、人間が弾くとこうちょっとしたアドリブ、自由さみたいなのが可能なのがいい。

これもエロ曲だな。大学の研究室で聞いてるとなんかヤバイのではないか、みたいなことを考えてしまいます。ドアは開けておきましょう。

ボ、ボ、って音短かくしてノリを出してある。基本のルートとかあえて弾いてないところもある。あとフレーズの終りのフィルインがすごい効果的ですわね。ふつうのベースは4弦で、低い音はE(ミ)の音までしか出ないんですが、これは5弦使ってもっと低い音まで出しますね。パソコンとかの再生装置ではちゃんと音出ないと思うからイヤホンやヘッドホンで聞きましょう。このベース誰なんかなあ……今調べたらAndrew Gouche先生らしい。あら、かなり有名な人で、プリンス様のところでも弾いているじゃないか。それいいわけだわ。もうこの曲何回聞いたかわからん。こうあんまり手数は多くないけどビシっとキメてくれていいですね。

モンテルジョーダン先生も後ろの方でシャウトしているのがいい。カミン、レミブローヨマイン、レミドゥー、ワッツアイウオントドうソーグッド、ソーグッド。3:45ぐらいのところが特にいいですね。

Teddy Pendergrass先生のカバー。元曲は悪くないけどタルい。

フィリーサウンドっていうんですかね。ストリングスが入って豪華な感じ。このPVはじめてみたけど、蝶ネクタイなんかしちゃったりしてどういうシチュエーションなんすかね。パーティーにしては女性の服がそれらしくない気がする。ていうかドア閉めなくていいんでしょうか。モンテルジョーダン先生はアドリブ部分もパクってますわね。

もう1曲、スティービーワンダー先生。実はこの先生、どの曲もすごいよいとは思うんだけど、私には何百回も聞きたい「これだ!」って曲あんまりないんですが、この曲はしびれる。

これベースはベテランのネイザン・ワッツ先生。これもジョーダン先生のと同じタイプのベース協奏曲。5弦で低い領域を効果的に使ってますね。一番低いところまで使ってる感じ。弦がゆるくてかろうじて鳴ってる感じ。ピアノでも一番低い鍵盤のあたり。このベース、実はリズムがちょっとおかしくて、ドラムとジャストに合ってないんですね。全体にちょっと早めに発音しているんだけど、そのルーズさが打ち込みのジャストな感じに慣れている耳にはすごく新鮮。

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ソウル/R&Bと私 (9) Keith Sweatはエロくて偉い

R. Kelly先生にめざめてそこらへんのコンテンポラリーR&Bあさりますね。情報がないから、レコード屋にいってPOP広告を頼りにするしかない。BALビルに入っていたヴァージンレコードの人には本当にお世話になりました。あれはすばらしい仕事だったと思う。どういう人が書いてたか知らないけど、90年代後半本当にお世話になりました。ありがとう。

なんといってもキーススエット先生教えてもらったんだよなあ。1996年のアルバム『Keith Sweat』がまだ並んでたんだと思う。これは本当に傑作。ここらへんでディスコ音楽としてのR&Bとは違うものを学ぶ。

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ソウル/R&Bと私 (8) R. Kelly先生で本格的に目覚める

ここらへん記憶が前後してしまうんだけど(なんか30歳前後はいろいろ苦しくて記憶がはきいりしないところがある)、30過ぎて1990年代後半、聞くものがなくなる。ジャズは古典はもうだいたいのところ聞いてしまったし、古典ロックもまあ知ってる。新しいロックとかはあんまり興味もてない。プリンスファミリーとP-Funk系統もだいたい集めた、Hiphopは言葉がわからないから楽しめないしなんかいつも怒っているのもあれだ、みたいな状態。P-Funkはすばらしい鉱脈だったけど、掘りつくしてしまった感じ。80年代までの主なアーティストはだいたい知っている状態。でも90年代はジャズとプリンスまわり以外はよくわからん。

そういう状態で1997年にR&Bのコンピ買ったんですね。New Soul Rebels、とかそうの。これにR. KellyのBumpin’ Groundがはいっててこれがドンピシャ。

これはいい、ってんで12 Playも買う。1993年のものを1997年になってから意識している。これはほんとにすばらしいアルバムで、コンセプトをもったCDプロダクションとかってのの頂点の時期ですわね。もうすみからすみまで名曲、捨て曲なし。マーヴィンゲイやらHip-Hopやらゴスペルやらを完全に消化した名盤。エロエロ。もうセックスのことしか考えてません、みたいな。

この人トラックからプロデュースから全部自分でやってるってんで、プリンスの再来かと思いましたね。実際にはちょっとちがうタイプの人だったんですが。

このアルバムの前にR. Kelly & Public Announcement名義で出したやつは1、2曲しかいいのがない。まあ元気はいいけど。1992年。

しかしすごい勢いではある。プリンスとかロック風味も入ってるし、あんまり「ヨーメーン、ワッツアップ?」みたいな「ブラックカルチャー」って感じがしないところがあるんですが、ケリー先生はもうまるっきり黒人ですよね。コールアンドレスポンスがいい。とにかくコーラス入らないと黒人音楽じゃない。とりあえずこの曲でニュージャックスイング、っていうのをちゃんと意識する。

12Playの方はもうぜんぶ聞きたい。この完成度が前のPVの1年後、っていうのが信じられない。まあどのアーティストも2枚目がいいんだけど、この完成度は異常。90年代の奇跡。

12-Play

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R Kelly & Public Announcement
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ソウル/R&Bと私 (7) Ice Cube先生のラップに一時はまる

この30歳前後というのは非常にささくれていたので、ラップにも手を出してしまいました。デラソウルとかはやってるころだったんかな。私は好きだったのはIce Cubeで、これはP-funkつながり。

まあ個人的生活がいろんな意味でいきづまっていて、こういう危ないものがそのころの精神世界みたいな。アメリカ黒人の人と自分を比べるとかそういうんではないけど。この時期のラップ音楽はほんとうに大事なことをやっていたのだろうと思う。でもさすがに歌詞を味わうことはできないからあんまり長居しなかった。しかし音楽的にもすごいと思う。ループの威力というか、音楽というのはつまりループ、グルーブなのです。それさえあれば他はなんでもいい。

とにかくこのLethal Injectionというアルバムは名盤。

Lethal Injection

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Ice Cube
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ソウル/R&Bと私 (6) 20代後半はファンク

20代後半はまあプリンス様のおっかけしてた気がする。まわりのファミリーのCD集めだわね。

The TimeのPandemoniumが1990年。これは出てすぐ買ってはまった。こっからJam&Lewis集めはじめる。このプロデューサーコンビはもちろんジャネット・ジャクソンのリズムネイションで知ってたけど、いいわねえ。

高音でシンセがずーっとテンション弾いてるのがこのころのジャム&ルイス。あれ、いろいろない曲がある。あれ、”Jerk Out”ないのか。プリンス様プロデュースのやつはyoutubeから消されてるのかな。

まあこっから昔のTimeにさかのぼったり。ジャネットジャクソン他のジャムルイスぷろでゅーす作品ちょっとずつ集めたり。

この777-9311って曲はいろいろな意味で超有名曲なんよね。1980年代にはディスコとかでもかかってたらしいし、このドラムマシーンのリズムがたまらん。プロデュースというかぜんぶプリンス先生がつくったんだと思うけど。

ザ・タイムはスローな曲もいいよね。これもyoutubeにはないなあ。

まあこうしてミネアポリスファンクにしたしんでいたある日、ついにP-Funkにめざめる。これも車運転しているときに、レンタルショップで適当に借りたテープだったと思う。この「チョコレートシティ」だったか、「P-Funk (Wants you to get up)」だったか。


うーん、おそらくP-Funkの方だな。

これ以降しばらくP-Funkを集めることになる。あとオハイオプレイヤーとかのファンク勢。こっから黒人音楽どっぷり。とにかくファンクだ。ここらへんは別に書いてるしいいや。

塾講師とかしたあとに阪急電車で延々これ聞いてた。I need a job!

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ソウル/R&Bと私 (5) マーヴィン先生からジェマーソン先生を発見

マーヴィンゲイはもちろん好きだった。70年代にはいってからね。

このベースラインがもうたまらんすね。16のフィールで半音でなめらかにつないでいる。これはジェームズジェマーソン先生という人なのだ、ということを知る。とにかく私は昔からベースを聞く人間なのだということを理解する。

んじゃまあモータウンのベスト盤でも買って勉強するか、みたいな。古い超有名曲みたいなのはもうちょっとだわねえ。

まあいかにもモータウンで悪くないけどたるい。モータウンがよくなるのは1967〜8年。このころにベースラインの作り方が大きく変わるんすね。

ベースが自由に弾きまくってて、ベース協奏曲みたいだ。ボーカルのメロディーラインとコーラスとベースの三者が重層的に動いているのがいい。

いろいろ聞いてるとたくさん素敵な曲がある。これはジェマーソン先生かどうか知らんけどおそらくそうだわね。ベース1本だけでも踊れるのではないか。

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ソウル/R&Bと私 (4) ダービーからモータウン、スライ

4回生ぐらいはホイットニーぐらいかなあ。

いまいちですね。でもこうコブシがはいっているのは耳あたらしかった。

5回生のころにテレンストレントダービーが流行ってこれもよく聞いた。

If you let me stay〜 のところのコールアンドレスポンスがかっこいいですよね。こういうのはロックとはぜんぜん違う文化を感じる。この人も教会ゴスペル出身だし。

こう、ネチっとしている音がいい。

アルバムの最後の方にはいってるカバーとかもよい。

あれ、もっといい映像があった気がする。デビューしたてのころのライブで、自分のマイクが音拾わなくなって腹たててマイク倒してコーラスのマイク使いにいくやつ。とにかく黒人音楽の特徴である、コーラスvsメインボーカルという対立図式がいいんよね。ボーカルはいろいろ技巧的で即興的ななふしまわしをみせびらかす。こういうのはロックにはない要素。ロックやフォークとかだとみんな同じことを歌うけど、黒人音楽ではトップが目立つ。

これマイケルジャクソンも子どものころにやってて、ダービー先生のはこれのカバーだわね。

マイケルちゃん天才。

オリジナルはスモーキー・ロビンソン先生。ここらへんからやっとモータウン系列が気になりはじめる。でも60年代の音楽はたるい。とにかく音が悪い。

ブラック音楽が本当に好きだと思いはじめるのは実はスライ先生じゃないかな。レコード(「アンソロジー」はもってたけど音悪く感じてあんまり聞いてなかった)。

M1の初夏に車(当時は乗ってた)のなかでFMを聞いてると「ファミリーアフェアです」っていってかかった曲にシビれた。

これはすごい音楽だ! ってんで家かえってそのベスト盤聞きなおすと、いいじゃないか。

In Timeのリズムにもシビれた。こっからファンクの道に進む。でもいわゆる歌もの、ソウルミュージック、っていうジャンルには遠いんよね。

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ソウル/R&Bと私 (3) 学部時代は地味なジャズマニアだったからあんまり関係なかった

大学入ってもまあ同じようなもんですね。

MTVを見るようになったのが大きかったかな。マイケルジャクソン、プリンス、マドンナの時代。マイケルジャクソンはあれだったけどプリンス様は本当によく聞いた。バイト先のゲームセンターの有線でもかかりっぱなしで、特にLittle Red Corvetteが好きでねえ。大音量にしてました。まあプリンス様とマドンナについてはまた別に。

2回生のおわりぐらいからジャズ喫茶でバイトはじめて、まあふつうに古典ジャズ聞く。ウィントンマルサリスが出はじめたころ。白人フュージョンは悪いもの、みたいな感じ。まあ黒人音楽ではあるけど、いわゆるソウル/R&Bってのではない。でもまあ音楽は黒人の方が偉いという思想はしっかり身につける。偏見。

パブみたいなところ行くとブラコン全盛。ここらへんから「ブラコン」という形で意識しはじめるんかな。こういう音楽が「カフェバー」とかで流れているらしい、みたいなので行きたかったけど怖くて入れなかったのは笑える。銀閣寺道のあたりになんか有名なんあったんですよね。でもほんとにイカニモ京大生ってやつだったしねえ。入口のネオンにあこがれる年頃。

1980年の曲ですか。王道コード進行ですがすばらしい曲だよな。ビルウィザーズ先生やラルフマクドナルド先生の名前はあんまり知らんかったと思う。とにかく情報がなかったの。
グローバー・ワシントン先生はサックスの人だし、まあこういうのもけっこうそのジャズ喫茶にもあったんですが、その時期はそういうのはあんまりかけちゃいけないことになっていた。でもお客がいない間にいろいろレコード発掘していて好きだったのがこれ。ロバータ・フラック先生。これは抑制している感じが真っ黒でかっこいい。ロック系統の解放された感じとはぜんぜん違いますね。1970年の音楽ですか。

ニーナ・シモン先生はブラコンじゃないけどHere Comes the Sunってカバーアルバムが好きでよく聞いてました。1971年のアルバム。

これ某ジャズスナックみたいなところで、このレコードがかかると閉店、「お帰りの音楽」になっててもうほんとによく聞いた。まあ和田アキ子先生みたいな感じでもあるけど、これはボブディランのオリジナルをはるかに凌駕してますよね。そのエッセンスだけとりだしてぜんぜん違う音楽にしちゃってる。深い。いつ聞いても泣ける。ジャズ喫茶で大量のジャズ聞きながら、歌物も白人ロックとかニューウェーブとかよりこういうのの方がいいなあ、みたいなふうになっていく。

シャーデーとかもそういうものとして聞いてた。1984年。いま聞いてもおしゃれだなあ。

なんかディスコとかパブとかカフェバーとかそういうところに行くとこういう音楽で踊ったりできるぽいので行きたかったけど行けない男。なんかこのころ大学生とかもスーツとか流行ってたんだけど、服もってなかったしねえ。ゲームセンターの店先に立ちながら、スーツ大学生とボディコン女子大生を見ながら悔し涙、みたいな。ほんとにあれだ。

5回生ぐらいだとテディ・ペンダーグラスとかも聞いてたな。これは1988年ですか。まあ宅録マーヴィン・ゲイ先生の影響下でのコンテンポラリーなソウル、ですわね。

まあ学部時代はジャズの時代。ブラコンは好きなんだけど本格的に探求するってわけではなかった。

もう1曲ぐらい。今では誰も知らない人だけど、よく聞いてた。まあプリンス影響下。これも1988年か。

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ソウル/R&Bと私 (2) 高3ぐらいはブリティッシュだったみたい

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div>高校生のころにはMTV番組をやりはじめてたと思うんだけど、田舎ぐらしで、民放テレビも2局しかなくてMTVやってなかった。情報源はNHK FMぐらいだったんよね。民放FMもなかったし。だからすごい情報が限られてた。まあ渋谷陽一先生にはお世話になった。あのころの田舎の高校生はみんな渋谷先生の番組にかじりついてたと思う。

高3のときにはデビッド・ボウイのレッツダンスがはやって、プロデュースはChicのナイルロジャースだ、みたいな紹介がされたけどChic知らなかった気がする。でもこのアルバムはいまだに好きっすね。ロジャース先生のカッティング切れ切れだし。ただドラムはオマー・ハキム先生が叩いてるやつの方が好きかも。ついでにスティーブレイヴォーン先生もおしえてもらった。しびれた。

ロキシー・ミュージックのAvalonにもはまって、ドラムはスライ&ファミリーストンのアンディ・ニューマークだぜ、と言われてもスライもよく知らなかったような。このアルバムもいまだに好き。B面の構成がいいんよね。

The Jamのポールウェラーはモータウンのファンなのだ、とか言われてもそれもよくわかってない。Jamはそれほどよくなかった。特にこの曲は、ウェラー先生やりたいことをベースの人ができてない感じがする。だから解散したんだろう、みたいな。やっぱりモータウンな感じだったらもっとベースを歯切れよくミュートしないと。

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div>それよりちょっとまえ、ホール&オーツの音はかっこいいと思ってた。ブルーアイドソウルとかって言われててね。でもCDは買わなかったな。なんでだろう。

まあここらへん思いだしてみると音楽的趣味としてはほんとうに平凡ですわね。黒人音楽のエッセンスをつかったブリティッシュニューウェーブ、みたいな傾向。ソウルまでの距離はかなりある。

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ソウル/R&Bと私 (1) めざめ

ソウル入門、みたいなのはそういうの書けるほど知らないから自分話をしよう。

まあ小学生のころから音楽は好きだったわけですが、黒人音楽というのものにはあんまり関係なかった。中学生のときも基本的にはクラシック少年でマーラーとか聞いてたんですよね。

洋楽自体は小学生のころにBeutiful Sundayってののレコード従兄弟がもっててすごい何回も聞いたおぼえがあるけど、これは黒人音楽と関係ないのでいいや。あとは中2〜3のころはビートルズ聞いたりしてたけどこれも黒人じゃない。

ただ強く記憶に残っているのがビージーズですね。小学6年生か中学生ぐらい。特にStayin’ Aliveって曲が好きで。

この若干ミュートしたギターの音がかっこいいなあ、みたいな。チッ「チキ」って拍のウラ刻んでる感じがいいですね。この拍の裏で踵をアップさせられる感じが好き。でもちろんビージーズは黒人じゃないけど、当時流行のディスコサウンドですね。1977年かあ。洋楽を意識しはじめたんのはこのころかなあ。

あ、ロッドスチュワートのこの曲もすごく好き。ベースがコッコココッコッコココッコいわゆるインディアン。これは簡単そうで非常に難しい。私はできません。1978年。

ストーンズのMiss Youも好きだけど、こっちはもっとあとになってから知ったと思う。これも1978年。つまり私はディスコ音楽が席巻するなかで中学生活をはじめたわけです。

吹奏楽で「ディスコ・キッド」っていう有名曲があって、何回か聞いてこれもかっこいいと思ってた。でもいま聞くとダサい。1977年の吹奏楽コンクルール課題曲ですね。でも1回演奏してみたかった。

でもディスコサウンド、みたいなのはずっと好きだったんじゃないかな。中学生のときにはじめてドラムセット触ったんだけど、8より16のリズムを練習するのが好きだった。

それが黒人音楽である、っていうのを強烈に意識したのはおそらくクインシージョーンズ先生の「愛のコリーダ」だとおもう。

https://youtu.be/fXmmWBzS-_o

これはかっこいいねえ。もうベースがよすぎる。スラップベース開祖の一人、ルイスジョンソン先生。基本的にディスコサウンドというのはドラムとベースを聞くものですね。ベースはロックだとベベベベって感じで鳴らしっぱなしになるのですが、ソウル/ディスコだと必ず切る。長くのばさない。その音の切れるタイミングや、音のない空白によってノせるわけですね。

あとこの曲は吹奏楽とかでもカバーするのが流行ったんですよね。

もう一曲Stuff Like That。

ドラムはスティーブガッド先生だったかな。

高校生のころになるとツェッペリンとかフーとかのロック系統を聞くようになるけど、黒人系統にはあんまり進まなかった。ツェッペリンのブルース(Lemon Songとか)はかっこいいと思ってたけどそっちにも進まず。

「ソウル」っていうとサム・クックとかオーティス・レディングとかウィルソン・ピケットとか、なんかアトランティックレコードとかで、これは私の好みではなかった。こう、リズムもハーモニーも洗練されてない。

汗くさすぎるというか。いま考えれば、1980年代に60年代ソウル聞いてもしょうがないですよね。田舎だったんで情報がなくてねえ。特に黒人系は『ロッキノン』とか読んでもわからないし、FMでも流れないし。黒人音楽とはブルースだ、みたいな印象だった。ブルースとソウル/ディスコは関係ないぞ!ていうかサザンソウルもドブルースはいまだにあんまり好きじゃない。コードにテンション入ってないとだめなんよ。ビートは16じゃないといやなの! エイトビートはかっこわるいの!

もっぱらジャズ/フュージョン聞いてた。

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いい人・ナンパ師・アリストテレス (4) アリストテレス先生の「高邁な人」はモテそうだ

まあそういうシステマチックな「ナンパ」というのはおそらくあれですわね。ふつうだったら人間の関係っていうのはもっと長い時間かけてゆっくりはじまるわけで、クラスで一番足が早いとか勉強ができるとか、みんなから信頼されているとか、そういうふうにしてどういうひとか知ってからおつきあいしたりセックスしたりするわけですが、高校とか出てしまうともうそういう関係を築くことが難しくなってしまう。自分の価値みたいなのを知ってもらう時間がないんですね。そこで自分に価値がある「かのような」偽装をおこなう。それはちょっとつきあえばすぐにバレてしまうものなので、長くはつきあうことができない。なのであえてその日かぎり、2、3回限りで次にのりかえるってのをくりかえすわけですな。 続きを読む

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いい人、ナンパ師、アリストテレス (3) ナンパ師の世界というのがあるらしい

まともな常識ある人は簡単にはジャークにはなれない。突出した長所のない「いい人」は長期的なおつきあいにはいいかもしれないけど、モテない。それにまあ現代の社会生活は断片化しているというか、誰かといっしょにいることが凄く少なくなってますよね。高校ぐらいまでなら(共学なら)同じクラスでずっといっしょにいたり文化祭とかしたりして同性・異性をとわず、お互いを時間をかけて知ることができたけど、大学になるとサークルにでも入らないかぎり週に何回も顔を会わせることはない。社会人になればなおさら。イケてる男子も女子もすでにステディな関係の人がいて手が出せない、みたいな。んで合コンとかするけど、その場の2時間や3時間では話もはずまずそのままさよなら、みたいな。どんな「中身」のある「いい人」も単なる飲み会2時間でいいところを見せるのは難しい。そんなこんなでふつうの常識的なひとはAFC (よくいる欲求不満のマヌケ)になる。でもある程度しょうがないっすね。 続きを読む

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いい人・ナンパ師・アリストテレス (2) なぜ「いい人」は魅力がないのか

まあ実は経済力のある「いい人」nice guy は結婚相手としては求められてるかもしれないですよね。そりゃ長期的な関係をもつとなればやっぱり性格のいい、自分のことを大事にしてくれる「いい人」に限る、っていう女性は多いように見える。 続きを読む

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いい人、ナンパ師、アリストテレス (1) モテとナンパ

オウィディウス先生からのあれですが、まあナンパとかそいうの縁がなかったし、バーとかは好きだけど、(男女問わず)隣に座った人やよく知らないお店の人と話をしたりするのもすごい苦手であんまり関係ないんですが、ナンパ業界というのはおもしろいなと思ってちょっと本読んでみたことがありました。 続きを読む

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オウィディウス先生にナンパを学ぼう

詩人はモテそう

アウグスティヌスとかが生きてたローマ時代っていうのは、その後のヨーロッパが禁欲的なキリスト教に席巻されてしまった以降に比べると性的に自由だったとか、放埒だったとか言われることが多いようです。特に帝国になった最初の方(初代皇帝のアウグストゥスからティベリウス、カリグラ、クラディウス、ネロあたり)は浮気だの不倫だの殺人だのいろいろやばいことをしていて性的に乱脈だったみたいな感じで紹介されることが多いっすね。物語や映画も多い。 続きを読む

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進捗どうですか (12)

進捗だめです。

某あれをするためにサムナー先生読みなおしたりそのまわりの文献ちょっと漁ったり。

督促された某翻訳にすごい時間とられてしまって、これはもううまく訳せなくて自己評価下がるしなんとかんとも。もはや常時パニック起こしている状態。けっこう真面目にやっても進まない。時間はかってみると1ページ2〜3時間かかって、それでもまともな日本語にならない。言いたいことはわかる気はするけど、わかりやすく訳そうとるすると原文にない言葉をたくさん入れなきゃなんなくなって翻訳ではなくなってしまう。すごく苦しみました。なんか時間の無駄感がある。

あんまり自己評価下がってあれだからブログ書いて息抜きしたり。

とにかく先送りしていることを片づけて心の落ちつきをとりもどそうとしたり。

こういう自己評価下がってパニック的な状況というのは何度かあったなあ、とかって昔の秘密日記読みなおしたり。1994年、OD 1年目ぐらいが1回目のそういう時期だったようです。そこらへんで、きちんと自分のプロジェクト管理みたいなのするっていうことをおぼえるか、あるいはそういうのができないのであれば別の道を考えるべきだったな、みたいなことを考えたり。いつも後ろ向きでよくないですね。

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ヒエロニムス先生とかも性欲に悩んでいた

アウグスティヌス先生は人生は紀元354-430ぐらい。ほぼ同世代にヒエロニムス先生(340-420)がいます。どっちも「聖・セイント」がつく偉い聖人です。ヒエロニムス先生は聖書のラテン語作ったりして偉い。

なんか知らんけど、この3〜5世紀ごろはキリスト教の修行するひとは砂漠にいってわざわざ苦行するんですね。砂漠の聖者、砂漠の師父ねえ。砂漠ったってゴビ砂漠とか鳥取砂丘みたいなんじゃなくて、町からはなれた荒地ってことだろう。ご飯ちゃんと食べなかったり、草ばっかり食べたり、ベッドに布とか藁とか使わないで岩の上に寝たり、あるいは寝るときも横にならなかったり。数年間風呂に入らなかったぞ!とか自慢する人もいる。不潔で馬鹿ではないかと思うのですが真面目です。まあイエスさんが布教活動はじめる前に砂漠で悪魔と対決したとかって話があるからそれにならってるんでしょうが、ふつうの人がやったら悪魔にとりつかれますわね。あんまり不潔だったり無理な苦行とかするからあとでイスラムの人から馬鹿にされたりすることになる。
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キリスト教とセックス (3) ベンサム先生はイエス先生は同性愛もいけた、と推測している

イエスさん自身は、飲み食いしたりセックスしたりすることを非難したことはない、ってのはベンサム先生が言ってるようです。まあ実際飲んだり食ったり好きな人ですしね。売春とかしている人にも「やめろ」とか言った形跡もない。さらにベンサム先生によれば、イエスさんは同性愛もぜんぜん非難してない。それどころか、イエス先生自身同性愛に積極的だったのではないか、とベンサム先生は考えてます。

「マルコによる福音書」でのイエスさん逮捕のシーンはこんな感じ。

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キリスト教とセックス (2) んじゃイエスさん本人はどうだったのか

んじゃイエスさん本人はセックスどうだったのか。

イエスには妻や子がいたんではないかとか、側近だったマグダラのマリアは売春婦だったみたいだから性的サービスも受けてたのではないか、とかいろいろ言われてますね。でも福音書にはほとんどそういう恋愛・セックスに関するネタがないっぽい。 続きを読む

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キリスト教とセックス (1) おそらくぜんぶパウロさんが悪い

キリスト教についてもあんまりよく知らんのですが、ちょっとだけ。

ask.fmでコメントもらいましたが、カント先生の性的禁欲主義や結婚観はまったくキリスト教です。まあ宗教はどれも性的なことがらについての教えや禁止を含んでいるとはいえ、キリスト教はほんとうにセックスにこだわる宗教ですね。 続きを読む

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