セックスの哲学史

最初のエントリに書き忘れてましたが、セックスの哲学があるので、当然セックスの哲学史もあるです。ソーブル先生とかはあんまり得意じゃない感じだけど、この分野もかなりおもしろい。実はほとんどの有名哲学者は、なんからの仕方で愛やセックスについて語っているのです。セックスなり愛なりエロスなりを軸にして哲学史を見ていくと意外なものが見えてくるかもしれないです。まあ私キェルケゴールから勉強はじめたので、特にそう思えたりする。

まあそもそも哲学超古典であるプラトンの『饗宴』はエロース賛美なわけで、『国家』や『法律』とかでもセックスの問題は議論されている。

アリストテレスもニコマコス倫理学の「友愛」の議論のなかで夫婦関係について触れているし、『問題集』では医学的・自然科学的立場からセックスネタをいろいろいじくっている。この『問題集』雑談ネタとしておもしろいので読んでみるとよい。「なぜ性的行為はもっとも快いものであるか?」とかって問いに対して、「本来の目的に向かう場合道程はそれが知覚されるときにはいつも快いから、そして、生きものの生産という目的に向かっているから。生物は快楽を通して行なわれることによって生殖に向かう。」とか答えたり。「目的」の扱いがあれとはいえ、現代の進化心理学と同じ地点にいるではないですか。

他にも「若者が初めて性交を経験した場合に、行為の後で自分が交わった当の女性を嫌うのはなぜか」「なぜ毛深い男は好色なのか」「空腹時は性交が早く済む」「乗馬は性欲を亢進させる」「睫毛の下っているものは好色である」「男と女は欲情の時期が異なる」「憂鬱症の人は性欲的」(以上第4巻)「なぜ酔うと性交不能になるのか」(第3巻)なんて話が満載。

こういうのも少しずつ書いてみたいと思います。

実はこれは「セックスの西洋思想史」みたいにして(女子大の!)教養科目の授業でやっていて、授業資料みたいなのは公開してしまってたり。まああんまりやばいことは教えてないことを示しておかないと立場が危うくなるから恥ずかしいし、著作権とか問題あるんだけど公開しております。

アリストテレス先生の『ニコマコス』は岩波は避けて、高いけど朴先生訳のを読みましょう。ぜんぜん違うよ。朴先生偉大すぎる。『饗宴』はまあどれがいいか知らん。朴先生のはもちろん立派。美知太郎先生の解説本も読みましょう。中公バックスは安いのが出ていたら誰のものでも必ず買いましょう。


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