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セックスの哲学

八重樫徹先生の「猥褻」論(3) 「悪い」「悪さ」は少し避けてみたらどうでしょう、あるいは単なるグチ

八重樫先生の「性表現の哲学入門」の第2回は、「猥褻」を性的興奮と性的羞恥心によって定義した上で、その「道徳的悪さ」を検討するというかたちになってます。 まあ「猥褻」をそういうふうに定義するというのが、八重樫先生がそう定義したいというのならば...
セックスの哲学

八重樫徹先生の「猥褻」論(2) 猥褻の条件とチャタレー判決

まあ私が気になっているのは、「猥褻」という概念を定義したり分析したりするっていうのがどういうことなのか、というのが 私自身にとって はっきりしてないことですわね。
セックスの哲学

八重樫徹先生の「猥褻」論(1) 猥褻の定義

『フィルカル』っていう若手中心の哲学とカルチャーに関するすばらしい雑誌があって、いつも楽しく読ませてもらってます。八重樫徹先生っていうこれまた優秀な先生が性表現の問題を哲学的に分析する話を連載しているのでじっくり読まざるをえないですね。とて...
倫理学

「ヘイトスピーチや悪口を分類しよう」のおまけ:定義は選言の形でもかまわんよ

前のエントリ「ヘイトスピーチや悪口を分類しよう」の補足ですが、「ヘイトスピーチを分類しよう」ってんですが、んじゃそもそも「ヘイトスピーチ」の定義はどうなってるのか、と気になる人がいるかもしれません。それはとてもよいことです。Yong先生がそ...
倫理学

ヘイトスピーチや悪口を分類しよう

言論の自由と悪口の関係については興味があって、昨日Yongという先生の「言論の自由はヘイトスピーチも含むか」っていう論文(Yong, C. (2011) “Does Freedom of Speech Include Hate Speech...
倫理学

「関係性」と「親密性」を撲滅する会

社会学とかの文献を見ていると、「関係性」とか「親密性」っていう言葉をよく見かけるわけですが、これは曖昧な言葉なので注意しましょう。
倫理学

清水晶子先生の「学問の自由とキャンセルカルチャー」での「定義」の問題

に続いて、また清水先生の講演の問題点に戻ってしまうんですが(しつこいけどいやがらせではない)。ちょっと「学問の自由」と「キャンセルカルチャー」の定義を見てみたい。
倫理学

清水晶子先生の「学問の自由とキャンセルカルチャー」講演

言論の自由とかキャンセルカルチャーとかには職業がらどうしても関心をもたずにはいられないので、「フェミ科研と学問の自由」シンポジウムでの清水晶子先生の「学問の自由とキャンセルカルチャー」を見ました。この講演は私はいろいろ問題あると思います。
セックスの哲学

定義ってなんだろう (1) 定義の分類と注意

男性や女性やトランスジェンダーの「定義」がネットでずっと話題になってます。これは日本語圏だけでなく英語圏でもですね。先進国はそうなんだと思う。 定義の問題は昔から気になっているのですが、自分で書いてみる機会がなかったので簡単にまとめておきた...
お説教

文化系のレポートの書き方の本

ちょっとほぼ私的なメモです。 レポートの文章の書き方の本は多いのですが、ゆるい学部でのゆるい文化系のゆるい卒論の指導に困ってる先生は多いと思うので、参考書。いつものようにリンク踏んで買ってもらえると私にアフィリエイト収入が入ります。
セックスの哲学

「ジェンダー論」の文献は難しすぎる(清水晶子先生の場合)→あきらめ

この前千田有紀先生の文章にコメントしたので、それが批判(?)している清水晶子先生の「埋没した棘」っていう論文も読んでみたのですが、これは千田先生のやつに輪をかけて難しい、というより私にはほとんど理解できませんね。こういうの読まないとならない...
セックスの哲学

堀田義太郎先生の「女性専用車両は不当な差別か」について (5) 女性専用車両をめぐる論議とは(おしまい)

続き。 というわけで、いろいろ文句つけてしまったのですが、堀田先生の論説の基本的な主張と結論には私はまったく異論はないのです。つまり、電車痴漢の被害は甚大なので、形式的には差別に見える女性専用車両はやむをえない、そして男性は痴漢やその他の性...
セックスの哲学

堀田義太郎先生の「女性専用車両は不当な差別か」について (4) 平等な尊重の要請をくつがえす理由?

続き。 最後の方の「警戒と不安には理に適った根拠がある」「尊重要請は当てはまるか」の小見出しのところもなんかおかしな議論をしているように思います。
セックスの哲学

堀田義太郎先生の「女性専用車両は不当な差別か」について (3) 痴漢は女性差別の産物

続き
セックスの哲学

堀田義太郎先生の「女性専用車両は不当な差別か」について (2) 被害を訴える資格

続き。 次は「心理的苦痛を訴える資格」。これは見出しからして心乱れます。そんなものがあるのだろうか。苦痛は苦痛であり、それを訴える資格なんか必要がないと思う。もちろん、それを考慮に入れるかどうかというのはその訴えを聞く方の都合でいろいろある...
セックスの哲学

堀田義太郎先生の「女性専用車両は不当な差別か」について (1) 潜在的な加害者

堀田義太郎先生の「女性専用車両は「男性に対する不当な差別」「男性蔑視」なのか? そうではないと言える理由」を読んで、ちょっと気になるところがあったのでメモしておきます。
セックスの哲学

「ジェンダー論」の文献は難しすぎる(千田有紀先生の場合)

ジェンダーまわりの議論というのは、論文よりもツイッターのようなSNSやブログでなんか議論されていることが多くて、どうしてもそういうのを見ないわけにはいかないのですが、ここ数年トランスジェンダーまわりが激しいやりとりがつづいていて、興味もたず...
セックスの哲学

恋愛・結婚・セックスについて最低限読んでほしい本

倫理学

日本語で読める幸福関係の心理学・自己啓発書ブックガイド

翻訳もの 一般に、同じテーマでも翻訳書の方がレベルが高くおもしろいことが多い。あるていど売れて定評のある本 が翻訳に選ばれるために、フィルターがかかっているためである。日本の著者によるものは、情報が翻訳書の 出版から数年遅れであることが多い...
倫理学

倫理学の入門書

前にも書いたんですが、学生様に倫理学の入門書ガイドを出す必要があって作ってみました。あんまりよい本がない……
お説教

しつこく文献の参照方法

レポートの書き方,文献
セックスの哲学

『月曜日のたわわ』広告問題(9) ふたたび広告と製品、そして多様な表現文化

セックスの哲学
セックスの哲学

『月曜日のたわわ』広告問題(8) アンステレオタイプアライアンス(反ステレオタイプ同盟)と多元的なパーソナリティ

セックスの哲学
セックスの哲学

『月曜日のたわわ』広告問題(7) モノ化・セクシー化も許されません

セックスの哲学
セックスの哲学

『月曜日のたわわ』広告問題(6) 児童を性的な文脈で使うことは許されません

セックスの哲学
セックスの哲学

『月曜日のたわわ』広告問題(5) 製品と広告

セックスの哲学
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『月曜日のたわわ』広告問題(4) どこが有害なステレオタイプか

セックスの哲学
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『月曜日のたわわ』広告問題(3) イギリス広告基準協会のガイドライン

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『月曜日のたわわ』広告問題(2) 性的虐待?

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『月曜日のたわわ』広告問題(1) 見たくないものを見ない権利/ジェンダー平等を語る偽善

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