音楽」カテゴリーアーカイブ

『J-POPで創る中学道徳授業』の楽曲プレイリスト

柴田克先生という方の『J-POPで創る中学道徳授業』という興味深いシリーズがあります。ポップ音楽を道徳教育に使おうというおもしろいアイディア。ポップ音楽はネガティブで不道徳なのがいいという(私のような)人間もいれば、やはり希望と思いやりあふれる楽曲でちゃんとした人間を育てたいという人もいるわけで、おもしろいですね。

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「アンビバレント」「琥珀色の街、上海蟹の朝」「祝祭」「me me she」

2回生で1回、グループワークとして楽曲の歌詞について考えてもらいました。

3、4人ぐらいのグループに分かれて、ジャンケンで勝った人が自分のプレイリストから1曲を選んでもらう。それをまずみんなで聞いてもらって(イヤホン)、次に1回歌詞を朗読してもらう。んでどういう人がどういう人に語りかけているかとか、どういう状況かとか、メッセージはなんですか、みたいなを例のワークシートを埋めながら考えてもらう、みたいな手順です。ワークシートは説明不足だったので、最初はあんまりうまく機能しなかった。もう1、2回やってみたい。

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(学生様プレイリスト)推しが武道館にいってくれたら死ぬ 10 選

https://yonosuke.net/eguchi/archives/13444 前のエントリでプレイリストつくって遊ぶのを紹介したのですが、学生様の一人(森下奈摘さん、4回生)がコメントつきプレイリストをさっと作ってくれたので、そのまま紹介します。さすがに4回生ぐらいになると文章もおもしろいですね。ではどうぞ。

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ゼミでプレイリストをつくって交換しよう!(2回生編)

2回生のゼミで、最初の課題として「なんとかベスト10」のプレイリストを作ってもらう課題を出してみたんですが、おもしろいですね。

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音楽オタクになろう!(欅坂46「エキセントリック」を題材に)

FDの一貫として、学部教員で1回生向けの「基礎ゼミ」向けのテキストを作っていて、まあ私はごく軽い気分で楽しんで作ってます。自分では最近関心をもってるポップ音楽つかいながらメディアリテレシー教育をする、っていうやつを目指して軽いものを書いてみました。内容よりは、1回生のクラスで適当に最初のスピーチの練習や、ディスカッションの練習もどきをやるための素材って感じ。 続きを読む

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ドラマ感想3本:『ラ・ラ・ランド』『プラダを着た悪魔』『東京ラブストーリー』

卒論でテレビドラマや映画やマンガなどを卒論にとりあげる学生様がいて、私はそういうのは専門じゃないけど学部の教員メンバー構成の関係でそういうのも相手にしないとならんことがあるわけです。私がそういうの指導していいんだろうかとか、私が評価していいんだろうかとかいつも気になるんだけど、そういう先生は全国でけっこう多いはずだし、まあしょうがない。そういう場合はしょうがないので私もそれを何度も見る、ぐらいの努力はするわけです。 続きを読む

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星野源の「恋」の歌詞はエッチだと思う

最近、学生様たちが図書館に自発的に集まって星野源の「恋」の歌詞を考えようってな企画をしていたので、参加してきたんですわ。学生様が読書会その他、自発的にいろんなことをするっていうのはほんとうにすばらしいことですわねえ。私も邪魔にならない程度にいろいろ応援したい。 続きを読む

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ポップ音楽の何を聞く (3) マドンナのサウンドボックス

先のエントリのサウンドボックスというか音場・音像の話、ついうっかりツェッペリンしてしまってあまりにも古い。もうすこし新しくして、マドンナ先生のファーストアルバム(古い!)でもちょっとだけ確認してみたい。 続きを読む

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ポップ音楽の何を聞く (2) ツェッペリンのサウンドボックス

前のエントリの、リズム、ベース、ハーモニー、メロディーの四つの層、みたいな話はまあよくある話。音楽の基本ですね。クラシック音楽の聞き方でもそういう話は最初にしますね。実際にはそんな簡単な層にはなってないんだけど、とりあえずまあいいや。不慣れなリスナーはメロディー以外には注意を向けにくいところがあるのでそういうふうになってるんだと思う。 続きを読む

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ポップ音楽の何を聞く (1) 音の層(レイヤー)を意識してみよう

新時代令和ってことなので、新シリーズもはじめたい。令和といえばやはり音楽っすね。歌詞については前から継続しているシリーズがあるから、歌詞以外のポイントをいろいろいじってみたい。 続きを読む

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ポップ音楽でリテラシー (6) 最初の一歩は見本を示す

下は、あんまり説明してない時点で、1回目の分析(もどき)をやってもらうための課題のためのテンプレというか見本。まあ見本みせないと学生様はなにをやればいいのかわからんし。 続きを読む

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ポップ音楽でリテラシー (5) なんでトライしてみているか

ポップ音楽使ったメディアリテラシーみたいなのに興味があるのはいくつか理由がある。

まず「リテラシー」として、ふつうに目の前にありよく見聞きしているものが、学生様が思っているより内容豊富であるってことを理解してほしいっていうのがある。ビートルズとかからポップ音楽鑑賞をはじめた世代としては、ある程度は歌詞やそのメッセージに注意して聞いてほしいと思っているのだが、J-POP以降の多くのリスナーはそうではないように思える。 続きを読む

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ポップ音楽でリテラシー (4) 音楽分析マストハブ

今年も2回生ゼミ(前期)ではメディアリテラシーみたいなのやっていて、やっぱりポップ音楽からやろうかとしてます。まあそういう題材でゼミするっていうが私に許されるかどうかわからないんだけど、基本的にこの時期は好きなものについて調査したりプレゼンで熱く語ったりできるようになってもらうのが目的なので、題材はなんでもいいといえばなんでもいいというのもあり。私の担当の「倫理学」とかの授業をやっとやってる時期なので、私の専門に近い面倒な話はやりづらいというのもある。
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サロメさんを鑑賞して教養をつけよう

職場では「教養科目」とかそういうのを担当させられていて、まあ私そういうのしかできないのでわりと楽しくやっているわけです。教養ある学生様を育てるのが目的だと思うので(想像)、音楽とかも教養だから聞いてもらったりしています。まあ大人数講義で1時間半しゃべりっぱなしっていうのも無理なので、途中で5〜10分ぐらい講義内容と関係のある音楽とか聞いてもらったりする方がいろいろ考えたりするきっかけにもなるかもしれんし。

ポップ音楽聞いてもらう方が好きなのですが、最初の方は旧来の教養らしくオペラ見聞きする方が多いっすね。

これまではフィガロの結婚のケルビーノのアリアとか(「自分がわからない」と「恋とはいったいなんでしょう」)『ドンジョヴァンニ』から「カタログの歌」「シャンパンの歌」「お手をどうぞ」みたいな感じ。ここらへんは前にも書きました。

この授業では最初に恋愛類型についての「色彩理論」みたいなの紹介して、エロスはプラトン、ストルゲとプラグマはアリストテレス、ルダスはオウィディウス、とかそういう感じで対応させていて、マニアの例がほしい。プラトンでの恋愛もマニアっぽいところがあるけど、もっと激しいヤンデレがほしいですよね。ちょうど旧約聖書あたりを解説する回だったので、やはり『サロメ』さんですね。(『サムソンとデリラ』とかもありかもしれんけど)

見てもらうのは、例年20:00〜ぐらいからのサロメさんがヨカナーンさんに興味をもち、口説きまくるとこですね。あんまり時間とりたくないけど、この回だけは20分近く見てもらうことになる。やはりオペラは字幕ないとだめで、オペラ対訳プロジェクト先生という方がすばらしい字幕(オンリー)動画をつくってらっしゃいます。ぜひ見てほしい。これは演奏がビルギットニルソン先生/ショルティ先生だし完璧。森鴎外先生の翻訳を使ってるところも憎い、憎いよ、プロジェクト先生

でもただ見てもらうだけでは手抜きっぽいので、一応解説もしないとならんわけです。私が指摘しているポイントをいくつか。

律法との関係

ここで口説かれているヨカナーンさんは、のちにキリストと呼ばれるイエスさんに洗礼をほどこしたと言われている人で、まあ実はイエスのお師匠さんですよね。この先生はサロメさんのママのヘロデヤさんと、その夫ヘロデ王さんを非常に強く非難しているわけですが、この事情も理解する必要がある。

ここの話はいりくんでいてよくわからんのですが、ヘロデヤさんは最初に結婚していた兄ヘロデさんと離婚して、弟ヘロデさんと再婚するわけです。兄ヘロデがどうなったのかはわからない、っていうか暗殺されたりしてるんちゃうか。まあ離婚するまえに弟ヘロデとエッチなことしてるでしょうね。

んで、これはユダヤの律法ではやばいわけです。よく知らんけど、レビ記の18章っていうのはいろんなセックスの決まりが書いてあるんですが、「あなたがたは、だれも、その肉親の者に近づいて、これを犯してはならない。わたしは主である。」と近親相姦を禁止して、「あなたの兄弟の妻を犯してはならない。それはあなたの兄弟をはずかしめることだからである」とかいってるわけです。ヘロデアさんは兄の嫁なので、もしヘロデアさんがセックスしていい、むしろぜひやりたいっていっても、弟ヘロデさんがそれとセックスしていいのかどうか。なんか微妙だったかもしれない。っていうかかなりやばい。弟ヘロデもやばいし、ヘロデアさんもそれに同意していたらどうなの、って感じですね。

ちなみに、「あなたは女とその娘とを一緒に犯してはならない」っていってるので、ヘロデアさんとその連れ子のサロメさん(血縁的にも姪)の親子丼も禁止です。ヘロデ王の行動はユダヤ教の律法に反している可能性がある。

そういわけで、ヨカナーン先生はヘロデ王・ヘロデア妃たちを非難しているわけです。それで牢屋入れられちゃってる。でもヘロデ王はチキンだから殺せない、という話。でもチキンだったらサロメさんにも手を出そうとしなきゃいいのにね。

「雅歌」との関係

まず、このサロメさんが気がアレしたようにアレしている歌詞の内容がぜんぶ「〜のようだ」のかたちになってるのがいいですね。私はこれは旧約聖書の「雅歌」と関係あるんだと思う。まえに、架神恭介先生の『バカダークファンタジーとしての聖書入門』を紹介したんですが、あれの世界。

わたしはお前の体に惚れた。ヨカナーンや。
お前の体は、鎌の障った事のない、
野の百合のように白い。
ユダヤの山の上に降って、渓間に落ちて来る雪のように白い。
アラビアの妃の庭に咲く薔薇もお前の体ほど白くはあるまい。
アラビアの妃の庭、妃の香料を作る庭の薔薇でも、
草葉の上に降りて来る黄昏の素足でも、
海の上の月の乳房でも、
世の中にありとあらゆるものにお前の体ほど白いものはあるまい。
どうぞ、その其方の体に障らせておくれ。

「雅歌」もこういう感じで、比喩で相手を褒めるんですよね。次のは若者(男性)から女性に対するものだけど、

4:1 ああ、わが愛する者。あなたはなんと美しいことよ。なんと美しいことよ。あなたの目は、顔おおいのうしろで鳩のようだ。あなたの髪は、ギルアデの山から降りて来るやぎの群れのよう、4:2 あなたの歯は、洗い場から上って来て毛を刈られる雌羊の群れのようだ。それはみな、ふたごを産み、ふたごを産まないものは一頭もいない。4:3 あなたのくちびるは紅の糸。あなたの口は愛らしい。あなたの頬は、顔おおいのうしろにあって、ざくろの片割れのようだ。4:4 あなたの首は、兵器庫のために建てられたダビデのやぐらのようだ。その上には千の盾が掛けられていて、みな勇士の丸い小盾だ。

あなたは/お前は〜のようだ、〜のようだ、〜のようだ。美しい、すきすきすきー!ってのがもうなんというかエロで頭ぽーっとなってる若人って感じですばらしい。

ちなみにサロメさんが「体にさわらせておくれ」ってセックスの同意を求めているのはとてもいいですね。王女なんだし勝手に触ってもよさそうなものですが、やはりセックスにおいては同意がたいへん重要なわけです。正しい正しい。

サロメさんの易変性

このシーンがおもしろいのは、サロメ先生の感情がころころ変わるところですよね。

世の中にありとあらゆるものにお前の体ほど白いものはあるまい。どうぞ、その其方の体に障らせておくれ。

これに対して正義の人ヨカナーン。

下がれ。バビロンの娘。 この世界へ罪悪の来たのは、女子の為業だ。 俺に物を言ってくれるな。 お前の声は聞きたくない。 俺の聞く声は主の声、神の声ばかりだ。

んでサロメさん、いきなり態度が変わります

お前の体は気味が悪い。 らい病やみの体のような。 蛇の這う塗壁のような。 蠍の巣を食う塗壁のような。あらゆる穢い物を埋めた墓の上を塗潰した土のような。気味が悪い。お前の体は気味が悪い。

ディスられたからさっき素敵だった体がこう見えてしまうわです。さいこう。

ところが、ヨカナーンの髪を見るとまた態度が変わる。

わたしはお前の髪に惚れた。ヨカナーンや。 お前の髪は葡萄のような。 エドムの国の葡萄棚に下がっている黒い葡萄のような。

またひとしきりやるわけです。すばらしい。この感情や気分がジェットコースターのように上ったり下ったりするのは、境界性人格障害、いわゆるボダの徴!まさにこれこそメンヘラ魔性の女! ここは学生様の一部にも笑ってもらえますね。同じのを2回くりかえすのもいい。

それに、ヨカナーンがなんかいろいろ正しそうなことを言ってるのに、サロメさんの方は体だの髪だの唇だの、そういう肉体のことした歌わないっていうのものすごくいいですね。君は俺の体だけが目的なのだな! おれの人格や仕事ぶりは認める気がないのかっ![1]だいたい、おめー俺のことがどんだけわかってんだよ。俺はえれーんだぜ? … Continue reading

ヨカナーンさんをどう演出するか

ここのところのヨナカーンさんをどう演出するか、っていうのは演出家・監督の腕の見せ所ですよね。ヨカナーンさんは正義なので、サロメさんのような淫婦ワナビーみたいなのには目もくれない、っていう形にするのが正しいかもしれないけど、それじゃおもしろくない。それじゃドラマではない。人でありながら神でもあるイエスさんは最初っから最後まで正義でもいいですが、ヨカナーンさんはただの預言者(かもしれない人間)なので、もっと人間くさいほうがいい。

私の好きなドホナーニ先生指揮のコヴェントガーデンのやつでは、ヨカナーンさんは超能力もってるわけじゃないだろうけど神々しい威圧力があって、淫婦サロメさんは簡単には近づけない。かあら「さわらせて!」っておねがいしてるんですね。でもこのヨカナーンさんは、乙女サロメさんが脱ぎ捨てた服をクンカクンカしたりしてます! 31:00のあたりです。おまわりさん、この人です!

心が動いてる動いてる! 他の場面でも、迷いに迷って「神さま、この女から私を守ってください、誘惑に負けないようにしてください、エッチなことをしたいなんて思わないようにしてください、でも今すぐにではなく!」みたいなそういう悩みかたしていて、すばらしいっす。そら歌のうまい肉感的メンヘラ美少女に迫られたらねえ。この講演の演出は最高。

あわれなナラポート

32:00ぐらいから、サロメさんが最後のくどきに入るんですが、苦しみながら誘惑に打ち勝とうとするヨカナーンさんは「にーまるす!」(絶対だめです!)と強く断わるんですが、それでも迫ろうとするサロメさんを親衛隊長のナラポートさんが止めに入ります。この人最初っからサロメさんにほれてる設定で、でも身分の差があるからあこがれているだけ。こんなの見てらんない、姫、やめてください!見てられません! 私の命をかけてもこんなやつとはおつきあいさせることはできません! 私が死んでお止めします!

このあとのサロメさんのふるまいが最高。おまえなんかはなんでもないのだ! ていうかジャマだし、そもそもあんた誰だっけ? とかにさえならない。もうこれ以上の演出見たことないっすね。

とかで最高っすね。そのあと、ヨカナーンもナラポートになにも関心ないのもあわれ。このナラポートのまったく無駄な自己犠牲が「アガペー」なのかどうか……

ちなみにこの演出ではヨカナーンはサロメにあれしていて、サロメさんは今のままではだめだけど偉い人(イエス)さんとかのお説教聞いて正しい人になれば、無事結婚したりもできるかもしれないぐらいの希望は残ってるわです。

恋とは苦いものだと聞いたから

首ちょんぱしたあとの首にチューするのいいですね。それの最後、

ああ。ヨカナーンや。わたしはお前の口に接吻しましたよ。 お前の口に接吻しましたよ。
お前の唇は苦い味がするのね。 あれは血の味なの。 いや。ことによったら恋の味かも知れぬ。 恋は苦いものというから。
そんな事はどうでも好い。 ヨカナーンや。わたしはお前の口に接吻しましたよ。 お前の口に接吻しましたよ。

ここ最高ですね。この恋の味は苦い、っていうのは、古代ギリシアのサッポー先生からの伝統ですわ。サッポー先生、

手足の力をも抜きさるエロースが、またしてもこの身をゆさぶって、せめたてる、甘やかにしてまた苦い、あの御しがたい、地を這う獣めが

とかって歌を残してるんでよね。すばらしい。

サロメさんのダンスのところは有名だけど、私はそんな評価しない。でも昔書きました

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References

References
1だいたい、おめー俺のことがどんだけわかってんだよ。俺はえれーんだぜ? それなのにあのイエスとかいうガキが勝手に俺の教えパクって自分でグループ立ちあげてるし、ヤキ入れなきゃならんねーのに牢屋いれられちゃうし、どうしたらいいんだよってばよ。俺いますげーやばいの! ここでお前が体じゃなくて教えに感服したいしました、父母は誤っております、われわれは律法に即した形で結婚などしとうございます、ついでは時代の王としてお迎えしたくございますので父母と相談の上そのようにとりはらかいますって言ってくれりゃー考えようもあるだろうけど、それ俺からは言えねーじゃん? だいたいそこまでいかなくなって、こっそり牢屋に来てくれりゃいいのに衆人環視でどうすりゃいいっていうのよ。男には体裁だけじゃなくて見栄ってのもあんだよ! 夜牢屋に一人で来いや! ママだってそうしてたんだよ!

ジャズ入門(34): フリージャズはデタラメではない

過去の記事を見直していて、オーネットコールマン先生の話デイブブルーベック先生の話とか読み直し、別件で山下洋輔先生のこととか考えてたら、セシルテイラー先生の名盤を聞きたくなりました。

これほんとに名盤なんよね。CDで入手するのずいぶん苦労したんですが、いまじゃSpotifyで一発だもんねえ。

日本に来たときに日本のレコード会社が録音したものなので入手しにくかった。まあこういうの聞くのはヨーロッパか日本人。

セシルテイラー先生とブルーベック先生の話っていうのは、テイラー先生は白人ミュージシャンを嫌ってたみたいなんですわ。あいつらは俺ら黒人の音楽を奪ってる、みたいな。文化的盗用ってやつですね。お金はいってこないし。

しかしブルーベック先生に対してはなんか特別のなにかがあるらしく、コンサートのあとでブルーベックがやって来て、君の演奏はとてもよかった、君のコンセプトは〜〜だろう、みたいな話をして、白人にもわかったやつがいると思った、みたいなインタビューを読んだことがあるんですわ。まあブルーベック先生は現代音楽にも詳しいインテリだし、テイラー先生もそういうの勉強してたわけよね。

この演奏も「フリージャズ」って言われるけどものすごく構築的で、でたらめとかとはほど遠い構造を感じますよね。1曲目のテーマらしき部分からそういうの感じるっしょ。クラシック白人作曲家が12音だのセリーだのブーレーズだのシュトックハウゼンだのやってるのと同じことを、我々はそれ以上に美しく、かつ即興でできるのである、というそういうあれだと思う。すばらしく美しい。

このアルバムにはさらに別の思い出もあって、ジャズ喫茶でバイトしてたときによくかけてたんですが、ときどきふらっと来るインテリ風のおねえさん女性客がいて(おそらく近所の病院の看護婦さんとかそういう感じ)、その人がどういうわけかリクエストしたことがあったんじゃないかな。その3〜4年後ぐらいにふらっときたときがあって、そのときにかけたら「あら、なつかしいわ」みたいな反応があったりして。まあどうでもいい話。名盤だから聞いてください。

もう1枚、山下洋輔先生とパーカッションの富樫雅彦先生がやった『兆ライブ』っていうアルバムが好きで、これも苦労して入手したのに紛失してしまってるんですわ。いまamazonで4800円でさすがに買えない。Spotifyなんとかしてください。てか日本のレコード会社はやく対応しましょうよ。

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ジャズ入門(33): インタープレイって何やってんの?(2)

ソリストとバックの間でなにをやってるのか、っていうのはおもしろくて私も勉強したいのですが、ソリストどうしでもいろいろやってるわけです。一番有名なのはこれですね。開始時間指定してますが、最初から聞いてください。 続きを読む

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ジャズ入門(32) 1975年ごろジャズはなにをしていたか

70年代のジャズってなんか低調というか、フュージョンが出てくるまでペンペン草1本生えなかった印象がありますが、その直前にはどうなってたでしょうか。まあヨーロッパとかでは喜んで聞かれてたんですよね。私の75〜6年の印象はこんな感じ。 続きを読む

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ジャズ入門(31): インタープレイって何やってんの?(1)

この「ジャズ入門」シリーズ読みなおしてみて、けっこうおもしろいので継続してみたい。あれ以上はネタ本がないと書けないわけですが、ポール・ベルリナー先生のThinking in Jazz: The Infinite Art of Improvisationっていう本がものすごくすばらしいので、それを紹介していけばいいのかな、みたいなことを考えています。これはすごい。英語読めるひとはそっち読みなさい。 続きを読む

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iPhoneに入れてるラテン曲&ブラジル曲

iPhoneにはいってるラテンの曲のプレイリストも作ってみますた。もうすこし増えるけど、Spotifyにない曲も多くて作りにくい。

ラテンポップといえばサルサかレゲトンですが、聞いてほしいのは、メレンゲバンドのLa Makinaですね。ベースがエレキの5弦ベースでズッズッズッズッズッギョーズッズッってやるのもがものすごしびれる。これは、低音がちゃんとでるよい再生装置かヘッドホンで聞いてほしい。

ついでにブラジルものも。

これはSeu Jorge先生のJaponesa聞いてほしいですね。ヤキソバ! テカマキ!

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