スケールの話で止まっていましたが、とにかくスケールをおぼえて練習しないと話になりません。これは回避できません。
ドレミファソラシド(メジャースケール)やドレミファソラbシド(ミクソリディアン)を12のキーで延々練習するわけです。最初はスケールの楽譜見てドラミファソラシド、ドシラソファミレドってやるしかないですが、これもちょっとコツがあるようです。
スケール練習となると、いつもキーがFならファソラbシドレミ、ファファミレドbシラソファってやってしまうわけですが、それでは役に立たない。途中からはじめられるようにする必要があります。そこで、こんな感じに練習するものらしい。はじまりを1音ずつ高くしてくんですね。1小節目にファからはじめたら、次はソからはじめる。
楽譜がないと混乱したりしますが、これはしょうがないので忍耐です。12のキーでメジャースケールができれば、自動的にミクソリディアンだのドリアンだのロクリアンだのも、弾くことは弾けるようになるので、とりあえずメジャースケールからがんばりましょう。
同じメジャースケールに、そのはじまる音を基準に7つの「モード」の名前がついてます。まあこいうのはほかのきれいなページを見てください。
これめちゃ面倒なんですが、音楽というより、読み書きの問題なので、もうおぼえるしかないです。ギリシア語やるときにギリシア文字の読み方おぼえるのといっしょですね。
ここで当然「なんで同じFメジャースケール、ファソラbシドレミファ」なのにいちいち名前おぼえないとならんのか」という疑問が湧いてくるのですが、あとでもっと面倒な話をするときにその方が楽だから、と考えるのがよいです。
おぼえかたとしては、(1) とにかく12のキーでドレミファ(メジャースケール)を弾けるようになる、(2) そのスケールのはじまりの音によって「モード」の名前が変わるのを理解する、(3) 「Eドリアン」って言われたらそれなにも見ないで弾けるようになる、です。
この「モード」は、アイオニアン、ドリアン、フリジアン、リディアン、ミクソリディアン、エオリアン、ロクリアンと7つあるんですが、覚える優先順位をつけたいなら
- アイオニアン(メジャー)
- ミクソリディアン(メジャーの第5音から、あるいはメジャーの第7音を半音下げると考える)
- ドリアン(第2音から、3つめと7つめが下がる)
- ロクリアン(第7音から、いろいろ下がる)
- リディアン(第4音から、4つめを半音上げる)
- フリジアン(第3音から、めんどう)
- エオリアン(第6音から、簡単)
だと思います。理由は使う機会です。まあそんな優先順位つけなくてもおぼえられるでしょう。おそらくロクリアンが一番面倒です。
まあさっきの、はじまりの音をずらしながらメジャースケール弾く、っていうのやってるうちにおぼえるでしょう。最初はフラットやシャープのたくさんついてるやつすごくつらいでしょうが、我慢します。というか、いつも沢山ついてるやつを優先的に練習した方がいいです。
いつもドレミファソラシド、Cからはじめるのはよくありません。ジャズやりたいんならBbとかEbあたり、ロックやりたいならDやAあたりから練習する癖をつけるのがよいかもしれません。これは楽器を操作する指の問題であると同時に頭の問題でもあり、シャープやフラットが嫌いなのからどうにかして解放される必要があります。
大事なこととして、こういう一連のは「スケール」(音の並び)としておぼえるだけではあんまり意味がなくて、音のプール(選択肢)として見る必要があるっぽいんですよね。つまり、7つの音の順番関係なく、そっから選べる選択肢の集合体、みたいに見る必要がある。ピアノとかだとまあ7つの音ぜんぶを同時に思いうかべることもできなくはないのですが、管楽器はそう考えるのが難しいかもしれませんね。ギターの人はその点わりと楽で、指の形みたいにおもいうかべるんだと思う。
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