ペンタトニックやブルーススケールでの幼稚園のおままごとみたいなのではいやだ、ということになれば、もうすこしいろいろがんばらねばなりません。そこで理論というかいろんな知的な操作の出番になるわけです。
んで、その前の準備作業がいろいろあって、これがめんどくさい。でもまあなにをやるにしても、まずは用語と基本概念を身につける、みたいなのは必要なのでしょうがありませんね。でも最低限にしたいものです。
「用語」は教えたり教えてもらったりするのに必要なので。概念はまあ概念です。概念というより考え方の枠組み、ハコっていうか。ごちゃごちゃしたものはハコにいれるとわかやすくなったりします。でもハコのなかになにが入ってるのかも理解しないとなりませんね。
まあそういうのはどうでもいい。とりあえず最初におぼえなければならないのは、調性とメジャースケールです。でもこれは楽器演奏できるひとはもうしぜんにわかってるはず。
とりあえず、Cメジャー(ハ長調)からBメジャー(ロ長調)まで、12のキー(調)でドレミファ演奏できるようにならねばなりません。 これはパスできません 。どんな楽器でも最低1オクターブ半、できれば2オクターブ、ドレミファを12の調で弾ける必要があります。まあでもこれはたいていの人ができるでしょう。
楽器の習い方によっては、12のキーでドレミファできない人がいるかもしれませんが、習ってなくても自分でやってください。楽譜は面倒なので書きません。「メジャースケール 12」とかで検索するとたくさん出てくるはずのでそれ使ってください。どれも同じです。
あ、短調(ラシドレミファソラ)はまだやる必要がありません。とりあえずC、Db(C#)、D、Eb、E、F、F#(Gb)、G、Ab、A、Bb、Bの各メジャースケールをなにも考えずに弾けるようになるのが大事です。ギターの人は手癖みたいにしておぼえるのですが、管楽器や鍵盤の人はいちいちおぼえる必要があります。まあ楽譜見てりゃすぐですけどね。
んで、次に、ミクソリディアンスケールというのをおぼえます。これは、メジャースケールの最後の音を半音下げたものです。
Cミクソリディアンならドレミファソラ「シb」ド。ちなみに、CメジャースケールをGからはじめると、「ソラシドレミファソ」でGミクソリティアンです。
ここで、メジャースケールとミクソリディアンの関係をどう覚えるのか、ドレミファソラシドのシを半音下げると覚えるのか、あるいは、ミクソリティアンのドレミファソラシドをソから始めてソラシドレミファソとするとミクソリディアンなのだ、とおぼえるのかというのは、哲学や心理学とかやってる人間にはとてもおもしろい問題なのですが、どっちでもいいのでとにかくおぼえます。私は「シが半音下ってる」→「とりあえずドレミファソラシbド」派です。
とりあえずこの二つ、メジャースケールとミクソリディアンスケール、ふたつあわせて24個は最優先でおぼえないとなりません。練習法はあとで書くので、とにかくまずは概念を理解することです。自分で楽譜書いてみるのもよいでしょう。
「24個もおぼえられない!」という人はそれはそれでしょうがありません。その場合は、C、F、Bbの3つだけおぼえましょう。メジャーとミクソで倍になりますが、それでも6つです。
ではがんばってください。
あ、スケールの練習するとき、メトロノーム鳴らした方がいいです。メトロノーム鳴らさないとあとで後悔します(私のように)。ゆっくりからはじめましょう。
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