超初歩アドリブ入門(3) 耳コピに挑戦する!

とにかく「音出して遊ぶ」「遊びたい」「遊べるじゃないか!」というのが大事なわけですが、ペンタトニックやブルーノートスケール一発でブルースを弾く、となると、この実演を聞いてもわかるように、「まあねえ」ぐらいな感じになります。

正直なところ、私は「これでもかまわん、とりあえず弾きたいのだ!」っていう意欲が大事だと思うので、これでいいのですが、「これじゃださすぎるよう」って泣きたくなる人がいるのも理解します。

まあそこで「音楽理論」が必要になってくるわけですが、「音楽理論」を学ぶ前に、まずその前にやっておかねばならないことがあります。

それは「耳コピ」です。音楽は音による芸術(アート)であって、とくにポップ音楽、特にジャズというのは、音楽理論とかの前にまずは「好きな音を出して遊ぶ」ことと、誰か他のひとが出した音を「それかっこいいね」っていっていって模倣する、っていうのが先にあります。

この模倣というのが実はとてもむずかしいので、まずは音を出して遊ぶことからはじめるわけですが、どうしても耳による模倣をしなければならない。これはパスできません。

楽器はとてもむずかしいので最初はそもそも模倣さえできません。模倣がむずかしいのは、楽器が難しいだけでなく、「聞く」ということがそもそもものすごく難しいのです。聞いたものをそのまますぐに演奏できる人は(一部の才能ある人を除いて)ほぼいません。音楽理論勉強したいとか、こういうブログ記事を読んでるひとはまずそうした才能がないのはまちがいありません。

そこでブルースです。ブルースは、前に2回で示したように非常に単純な形式なので、模倣しやすいという特徴があります。ブルースを模倣しましょう!みなさん、聞こえていますか、心に直接話しかけてします……ブルースを模倣するのです……

「でも、ブルースは好きだけど、なに弾いてるかわからない」っていう人がいると思います。私もそうです。とくに、ジャズのブルースとかものすごく難しいのです。でも対策はあります。

まず、ジャズのブルースの「テーマ」に注目します。実はジャズのブルース曲というのは2系統あって、一つは「リフブルース」と呼ばれるもので、だいたい同じ単純なフレーズを3回くりかえすやつ。スイング時代のブルースの多くはこれです。

もうひとつは「Through-composed」(全部作曲もの)と呼ばれるやつで、ビバップ時代のはそういうのが多いです。

とりあえず「完全作曲もの」は無視して、「リフブルース」のテーマだけをコピーしましょう。アドリブの部分とかもいりません。テーマだけ耳で聞きとって自分で弾いてみるのです。

ここに、「超有名なリフブルース」のyoutubeリンクを用意しておきました。

https://yonosuke.net/eguchi/archives/15082

これをyotuubeで鳴らしながら、まずその最初のテーマの部分を歌ってください。次にそれを自分の楽器で弾きます。簡単なのも難しいのもありますが、とりあえず簡単なやつだけ歌って、てさぐり(耳さぐり)で自分の楽器でそれらしく弾いてみてください。

キーはFだけじゃなくBbだのAbだのいろいろありますが、いまはそれどうでもいいので自分で同じ音を弾く、とそれだけ考えてください。

ではまた!

これはキーがAbだと思いますが、これ聞きながら自分の楽器を弾いてみるのもいいです。

んで、雰囲気をつかんだからバックトラック音源にあわせてフリーダムに歌ったり弾いたりします。

その演奏はあなた自身なので、ヘタだろうがなんだろうが、なにも恥ずかしがる必要はありません。

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