iPhoneのプレイリストをいじっていて、ついでに椎名林檎先生のベスト10を選んでみました。下の方はもう少し考えたい感じはあるんだけど。 続きを読む
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大人数の教養科目みたいなので1時間半の授業は長いので、途中で5分ぐらい休憩して音楽とか流すことがあるのですが、今日はフィガロの結婚のケルビーノ君で。この人は思春期にはいったところの美少年お小姓って設定ですね。年齢は知らないけど14才ぐらい?15才?まあイケメンだからなにしても許されるわけです。
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SNSでAIアイドルみたいなのにフェミニストの人が文句をつけたのが問題になってるようですが、なんかあれですよね。我々はおそらく生物として生き延びるために我々はどうしてもネガティブなものに目が行きやすいんだけど(そうじゃないと危険な目にあって死んでる)、我々のような豊かな時代に生きてる人間は、もっとポジティブに豊かに生きられるはずだという感じがします。 続きを読む
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リテラって雑誌は秋元康先生が嫌いみたいで、いろいろ非難してるのを最近見ました。基本的には秋元先生は女性蔑視的で許せん、みたいな論調ですが、秋元先生がどのていど女性蔑視的なのかよくわからんですね。全体として見ればハッピーな曲も多いし女性をエンパワしたりエンカレッジしてるように見えるときもあるし、私には判断がつかない感じです。ただあの歌詞群を全体としてみると、女性蔑視的だとかそうではないとか、そんな単純な解釈を許さないようなものに見えてます。もっと複雑でアイロニカルなアートなんじゃないかな。
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プッチーニの『トゥーランドット』っていう作曲者本人によっては未完の名作(半名作)オペラがあるんですが、あれって見るたびになんか変な気分になるんですわ。あらすじはwikipediaで十分ですよね。こんなかんじ。
第二幕まではいいんです。第三幕で召使のリューちゃんが秘密を守るために自殺しちゃって、そのあとカラフ王子がそれをなにも気にせず、トーランドット姫ちゃんにチューするとなんか姫ちゃんのスイッチがオンになって「その名前は「愛」です!」なんてことになってご結婚、「皇帝ばんざーい」ハッピーエンド。
馬鹿ではないか。リューちゃんなんで死ななきゃならんのですか。姫もチューされたぐらいでなにのぼせあがってるんですか。カラフ、お前も献身的なリューちゃんのことなにも考えてないなゴラ。なんでわがままな姫のために人ばんばん殺されにゃならんのだ。おまえらぜんぶ死ね死ね。
ってやっぱりふつうの観客なら思うと思うんですよ。この筋はどう考えてもおかしい。
これ以前に京都コンサートホールで半上演スタイル(劇はステージの半分だけで、オケもステージに載るコンパクトな形)で見る機会があって、そのとき、私やっと理解したんです。これは本当の筋ではないな、と。
私が思うに、最後は本当はこうなるのです。
リューが自殺→ カラフ後悔する → カラフはリューに対する詫として死ぬつもりで自分の名前を白状する → でもなんかそれ見た姫が(いろんな意味で[1]「愛とはどんなものなのだぞえ?」とかそういうやつでそうね。)興味をもって近づいてきて、そんならチューしてみろって言う。→ チューすると姫はなぜか夢中になる → 姫は皇帝にカラフの名ではなく「愛です!」っていう → ウォーってもりあがる→ 皇帝「でも名前は知られたんじゃろ? 約束は守れや!」 → カラフの首が飛ぶ → 皇帝「姫、お前も謎々を解かれたら結婚するっていってたのに結婚しなかったから死刑」→ 姫の首飛ぶ → 民衆大喜び、皇帝の誠実の徳を称える → 皇帝も自分の馬鹿さを自覚して死ぬ → 馬鹿の帝国崩壊。
『サロメ』の最後みたいに、皇帝に「あの馬鹿どもを殺せ!」って命令してもらっていきなり終ってもよい。
これなら勧善懲悪で気持ちいいし、むくわれぬ愛、人間のおろかさ、約束の大事さなどを訴えて、まあ悲劇てかドラマらしい。
まあこれかこれに準ずる形だとすっきりするのですが、まあイタリア人としてこうなるのが当然だとわかっていてもいやなので、形だけわーわーハッピーエンドってことにして、「でもあれ死刑だよね」ってあとで言いあって満足する、ぐらい。とにかく全部死刑に決まってるではないですか。
でもピンポンパンだけはまじめだから許す。田舎帰ってゆっくり文人生活楽しんでください……いやだめだな。悪事に加担したからやっぱり死刑。
ぜんぶ死刑にしてもらうにはこの紫禁城のやつの首切り役人が好きなんだけど(下の動画だと10:00 過ぎに登場)、youtubeに日本語字幕のもあるのも探してみてください。よい時代になりました。
https://youtu.be/dyZHi-yVESQ
https://www.youtube.com/watch?v=5vlgV3688q4&t=1s
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References
↑1 | 「愛とはどんなものなのだぞえ?」とかそういうやつでそうね。 |
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2、3ヶ月前から音楽配信サービスをAppleからSpotifyに乗りかえたんですが、Spotify楽しいですね。いまごろって話になっちゃいますが。すばらしい精度で知らない曲を紹介してくれる。Spotifyの公式のも、知らない他人のプレイリストもおもしろい。
自分でも作ってみたりして。
↑を読むために、参照されてる曲のプレイリスト作ってみました。
[spotifyplaybutton play=”https://open.spotify.com/user/cvugrwo3raclcdvw5srrnphu1/playlist/4REwZ0T2PGK9w8Bn2QqGTp?si=-PdBgBpkTd6wHUObsOIrNA”/]
↑で冨田ラボ先生が100曲紹介してたからそれも作ってみてる(まだ途中)
[spotifyplaybutton play=”https://open.spotify.com/user/cvugrwo3raclcdvw5srrnphu1/playlist/4D32CsyUG3pvoi4CXP378O?si=pa1SQU9HT0WW-5om7FoEKg”/]
私のオールタイムベストみたいなのは↓
[spotifyplaybutton play=”https://open.spotify.com/user/cvugrwo3raclcdvw5srrnphu1/playlist/3uRjqBPrzXExZTLk5YUdpr?si=jsH9zYigT–mkAGSeh5VtQ”/]
昔書いたブログはyoutube音源使ってるけど、かなり消えちゃってわけわかんからSpotifyに入れ替えたいな。
こういうプレイリスト作ったり、つまらないブログ書いたりするのは、なんかボトルにお手紙つめて海に流す、みたいな感じがあって好きですね。おそらく誰の目にも留まらないけどひょっとしたら誰かが拾って読むかもしれない。Spotifyやネットの海に溶けこんでいく感じがある。ボイジャー号にレコード積んで宇宙に流したりするのもそういうロマンよね。あ、パイオニア号につんだ金属板が先だよね。
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なんか若いバンドが軍国歌を作ったとかで話題になってて、聞いてはみたものの別に思うところもなく。ひねってくれないとおもしろくないですよね。事情は知らなかったんだけど、「あれ、これサッカーのワールドカップ用かな?」とか気づいて(実はそれのB面らしい [1]「B面などない」とか言わないでください。年寄りにはやさしくしよう。 )、前にも林檎先生がそういうの作って話題になってたのを思いだして聞きなおしてみました。CDはもってたけどちゃんと聞いてなかった。これは名曲ですね。林檎先生らしくひねりまくり。 続きを読む
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References
↑1 | 「B面などない」とか言わないでください。年寄りにはやさしくしよう。 |
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欅坂のアルバム『真っ白なものは汚したくなる』は秋元節というか中二病全開で訴えかけるところがありますねえ。楽曲のクォリティものすごく高くて、いろいろ語りたくなるので、前に言及した「スカートを切られた」「高く跳べ!」以外の気になる曲に簡単にコメント。 続きを読む
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オフコースの「Yes-No」は超名曲で、歌詞や理念が嫌いなのに一回聞いてしまうと2回も3回もリピートしてしまうのですが、そのあとで必ず同じアルバム(We Are)に入ってる「いつくもの星の下で」を聞くようにしています。 続きを読む
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あんまり自己欺瞞しない目覚めた女性ボーヴォワール先生と。もう手を握ったりする関係ではなかたったのかどうか。
サルトル先生はしばらく名前あんまり聞かなくなって、ちょっと前に復活の兆しがあり、でもやっぱりポシャっちゃった感じがあってなんか微妙なんですが、SMセックス哲学や「自己欺瞞」の議論はとてもおもしろいので、研究者の先生たちにはがんばってほしいところです。応援してます。がんばれー。
んで前のエントリーのオフコースの「Yes-No」の「好きな人はいるの?答えたくないなら聞こえないふりをすればいい」なんですが、これおそらく元ネタはサルトル先生なんですわ。『存在と無』から引用。ページとかはあとでつけますね。
たとえば、ここにはじめてのデートにやってきた女がいるとしよう。彼女は、自分に話しかけているこの男が自分に関してどんな意図をいだいているかを十分に知っている。彼女はまた、早晩、決断しなければならないときが来ることも知っている。けれども彼女は、それをさし迫ったことだとは感じたくない。彼女はただ相手の態度が示す丁寧で慎しみぶかい点だけに執着する。
デートするときってのは、女子は男子の下心っていうか性欲、セックスしたい欲はもちろんわかってるし、そのうち迫られちゃうのもわかってるけど、もう少し先延ばしして色目つかったり口説かれたりイチャイチャしたりそういうのを楽しみたい、というわけです。そこで「まあこのひとはジェントルマンだから、っていうかこのひとこそオネットム」ってやるわけね。
……彼女は、彼が話しかけることばのなかに、その表面的な意味以上のものを読みとろうとしない。「僕はあなたをこんなにも賛美しています」と言われた場合、彼女はこのことばからその性的な下心を取り去る。。・・・彼女は自分が相手に催させる欲情に対してきわめて敏感である。しかし露骨で赤裸々な欲情は、彼女を辱め、彼女に嫌悪をいだかせるであろう。
たとえばカズマサ・オダ(仮名)っていう日系フランス人が、「おう、あなたはすてきでーす、でもオカのコトカンガエえてましたー、シルブプレ?」とかやっても、「このカズマサオダは私の話を聞かずにおっぱいのことを考えてたのだな」とは思わないわけです。そういうこと考えると折角のキブンがわるくなるから。
……いまここで、相手の男が彼女の手を握ったとしよう。相手のこの行為は、即座の決断をうながすことによって、状況を一変させるかもしれない。この手を握られたままにしておくと、自分から浮気に同意することになるし、抜きさしならぬはめになる。さりとて、手を引っこめることは、このひとときの魅惑をなしているこのおぼろげで不安定な調和を破ることである。娘は手をそのままにしておく。けれども、彼女は自分が手をそのままにしていることには気づかない。
カズマサオダから、手を握られて「おう、マドモアゼール、あたなカレシいるのですかーシルブプレ」って聞かれても、答えるとどっちにしても面倒なので、気づかないふりをするわけです。肩をだかれても気づかないし、なんかとにかくなにされても気づかないわけですね。「キミをダいていいですかシルブプレ」とか言われてもなにも聞かないしなにも見ないし、面倒だから心がどこにあるのかも考えないようにする。「ココロドコニアリマスカー」これがサルトルの自己欺瞞すわ。
オフコースの先生たちが大学生活を送っていた70年から数年ってのはサルトル流行ってたので、まあ誰でもこういう議論はしっていたわけです。それがあれに反映されてたんちゃうかと思います。
サルトルの議論がミソジニーっぽいとかってのはそうだろうし、そもそもそれってどうなのってのはあると思いますね。でもまあ今回はその議論はパス。
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オフコースの「Yes-No」は超有名な泣く子もだまる超名曲なので、解釈も安定していて私がなにか書く必要はないとおもっていたのですが、そうでもないかもしれないと思ってメモ書きだけ残しておきます。満足いくほど検索してませんが、ネットにかぎっても同じことを書いている人は多数いるはずの標準的な解釈だと思う。音楽的には今回音拾ってみていろいろ発見があって語りたいことが多いんだけど、最小限にしたい。 続きを読む
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欅坂の「誰よりも高く跳べ!」はまさに大名曲なのですが、それゆえにまったく恐ろしい曲です。
前に書いた聴取ポイントリストとともに聞きましょう。私、30回ぐらい聞きましたが恐ろしい名曲ですね。 続きを読む
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学生様と話をしていて、好きな音楽の話なんかを聞きたいわけですが、うまく説明できる人はそれほど多くないですね。「よい」「好きです」ぐらいで、なにがどうよいのか、どこがどう好きかを説明できる人はあんまりいない。というか、歌詞や曲をよく聞いてないというわけでもないと思うんですが、分析的に聞いたり説明したりすることはなかなか難しいものです。 続きを読む
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「月曜の朝、スカートを切られた」も名曲。
なんかこんな感じで秋元康先生の作詞した曲が非難されていました。なんかリテラって雑誌も非難してる。 まあ先生について好き嫌いはあっても才能がないってことはないだろう、ってんでPVで聞いてみたんですが、拙者、一発で打ちのめされましたグホぉ。これは一流の職人さんたちによる最高級の作品ではないですか。歌詞はこっち。 作曲は饗庭純先生。 続きを読む
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松本隆先生という作詞家の先生がいて、まあ天才というかなんというか、80〜90年代の日本の音楽を作った巨人ですわね。この先生の作品を集めたCDを聞いてて、「松本先生は本当にすばらしいな」とか言ってたんですよ。
まあいろいろあって、社会学とか美学とか専門だったら「松本隆と日本のセクシュアリティ」とかって論文が書けるんかないかと思うくらい。そういうのはぼちぼち解説します。その手始めとして今日はウルトラスーパー超名曲「木綿のハンカチーフ」について、ちょっとだけ解説してみたい。 続きを読む
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ちょっと前に「ワム!の「ラストクリスマス」は失恋の歌ではない」とかかいたばっかりなのに、ジョージ・マイケル先生も突然死んでしまって、しばらくそれを認められずに苦しんでいたのですが、まあやっぱり死んでるみたいですね。ジョージマイケルについてはボウイ先生よりさらに親しみを感じていて、つらい。でもいつまでも死んでません、って言い張るわけにもいかなですわね。デヴィッドボウイ、プリンス、ジョージマイケルと死んで、もう私のアイドルは誰も生きてないです。死んで悲しい、って思う人はおらんだろう。ポールやミックがなむなむしてもまあ寿命。ジョージマイケルはまだわかかったからねえ。
ワム!を初めて聞いたのはやっぱりラジオ、1983年の夏ね。
1982年5月28日 Roxy MusicのAvalon
1982年7月? Tracy ThornのDistant Shore
1983年4月14日 ボウイのレッツダンス
1983年7月9日 Wham!のFantastic
とか私にとって重要。
まあワムのファンタスティックは、ほんとに驚きましたわ。若干20歳、とかでデビューしてきたんだもんよ。とにかくまずカバーのLove Machineに驚いた。
https://youtu.be/d5bXw3-LhS8
オリジナルはミラクルズのはず。ワムのはけっこう忠実なカバーなんだけど、ドラムがクリック聞いて叩いてて、ぴったりスクエアな感じがなんか暴力的でいいわよね。
Bad BoysもA Ray of SunshineもClub Tropicanaもものすごい完成度で、最初はこれって誰か有能なプロデューサーみたいなのが作ってて、この二人はただのアイドルなんだろうな、とか思ってたんですわ。(ちなみにトロピカーナに出てくる女性の片方はD. C. Leeという歌手で、あとでスタイルカウンシルのポールウェラー先生と結婚します。アルバム好きなんよね。)
大学にはいった年にCareless Whisper聞いて、これ17歳のときにジョージが作ったん店で本気で天才なのだと気づいた。とにかくすごい。Last Christmasもね。
Make it BigもカバーのIf you were thereとかもいいし。(これはアイズレーの曲)
Faithもよく聞いたけど、その後、ずっと鬱な曲を作り続けるんよね。
なんといってもOlderのFastloveがすごくていまだに何回も聞いてる。まあここらは最近書いたばっかりね。
あと好きな2曲だけ紹介しておくと、1曲はクィーンのSomebody to Love、もう1曲はボニー・レイットのI can’t Make You Love Me。こう、モテてセックスなんかしまくりなのに満たされないみたいな感じが鬱で魅力的。
フレディーのバージョンより好きなくらい。
こっちはプリンス版のカバーも好き。オリジナルもよいし、キャンディ・ダルファー先生のもいい。名曲。
まあ、作る曲もすごいけどカバー歌手としてもすばらしいですわね。寡作な人だったんがなんともかんとも。もともと鬱傾向の人だったんだろうけど [1]母方のおじさんもゲイで自殺してたはず。 、薬も良くないんだろうな、みたいな。
まあほんとにショックでした。まだ受け入れられないけどねえ。
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References
↑1 | 母方のおじさんもゲイで自殺してたはず。 |
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→ デヴィッドボウイ先生とわたし(上)から
んでまあベスト盤とかで過去の曲も勉強したわけですが、ボウイ先生はえらいっすわね。まさにロック。
70年代を振り返って、ボウイ先生とかT-REXあたりっていうのは、「グラムロック」とかってくくりで、なんか女子ウケを狙ってるって感じで、男子にはあれだったんですわ。これ、いまとなってはわかりにくいかもしれないけど、中性的なイケメンがあんまり難しくないことをする、ってんでとにかく少女マンガの世界だったんよ。
でも曲はいいんよね。
こう、ものすごくシンプルなのに力がある。パンクロックとか先取りしてるっすね。でもそんな年がら年中叫んでなきゃならないわけではないし、テンポだてゆったりとってかまわん。
それにリズム的にもおもしろい、っていうか、このまえ、ジョージ・クリントン先生の自伝読んでたんですよ。『ファンクはつらいよ』っていうの。ジョージ・クリントン先生はパーラメントとかファンカデリックとか、P-Funkと呼ばれる黒人音楽の総本山の中枢というかプロデューサーというか、とにかくご本尊なわけよ。
クリントン先生はとにかく黒人音楽コミュニティではものすごく偉いんだけど、若いときは実は黒人音楽じゃなくてイギリスのロック聞いてたらしいんですわ。ビートルズとかストーンズとかエリック・クラプトンとか。これおかしいっしょ。んでラジオでクラプトンがブルースについて喋ってるの聞いて黒人音楽について学んだ、とか言ってんの。おどろいた。
んで、パーラメント(P-Funk)がブレークした1曲であるGive Up the Funkって曲があるんすわ。
https://www.youtube.com/watch?v=UypeE3zTwBs
まあものすごくファンクでかっこいい。ところがこの曲、ボウイ先生のFameのパクリだったと。
Mothership Connection第三の主要楽曲は、デヴィッド・ボウイのFameを聞いたときに閃いた。この曲がラジオから流れてきたとき、俺はチェンバーズ・ブラザーズからバンドに加入した新ドラマー、ジェローム・ブレイリーと一緒だった。これがGive Up the Fuunkに彼が共作者としてクレジットされている理由の一つだ。スタジオに戻ると、俺たちはビートをアレンジし、Gie up the Funkの中で再構築した。(p.174)
なるほど!っていうかたまげましたね。普通、ポップ音楽では、黒人→白人っていう影響関係ってことになってて、いつも黒人のほうが偉いんだけど、そうじゃないんよね。
ていうか、そういうことを知ると、ジョージ・クリントン先生が名盤マザーシップコネクションでやってる「宇宙からスターチャイルドが地球にやってきて」とかってお話は、ボウイ先生がジギー・スターダストでやってることなわけよね。
とかなんとかってんで、ボウイ先生は偉大だなあ、みたいなの感じてましたわ。
あとまあ歌詞の面についていえば、HerosとかAbsolute Begginersとかもう最高すぎるわよねえ。君も僕も、1日だけヒーロになれますよ。1日だけだけど。でも誰でもヒーローになれる。シンプルで、これぞロックという歌詞。訳詞はたくさんあるから探してみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=Tgcc5V9Hu3g
というんで、ボウイ先生には本当にお世話になりました。さよならボウイ先生。
これものすごく面白いから黒人音楽ファンは必読。
ファンクはつらいよ ジョージ・クリントン自伝 バーバーショップからマザーシップまで旅した男の回顧録
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デヴィッド・ボウイ先生の名前を知ったのはいつだったかわかりません。高校生のころには存在は知ってたと思うし、そもそも70年代の少女漫画に出てくる主人公はみんなボウイ先生だったし。
私自身がボウイ先生を本気でミュージシャンとして意識したときは覚えていて、まず、渋谷陽一先生のラジオで聞いたんですね。そしておそらくその数ヶ月後に、なんか受験雑誌か英語雑誌でLet’s Danceの歌詞についてのエッセイっていうか英語の説明みたいなのを読んだ。まあシリアスムーンライトがどうのこうの、レッドシューズがどうのこうの、とかそんな面倒なことは書いてなかったと思う。でもそういうの読んで興味をもって、レコード買ったんちゃうかな。6月か7月のはず。
https://www.youtube.com/watch?v=N4d7Wp9kKjA
そういう、歌詞の鑑賞の手引ってけっこう大事なんよね。音楽なんか大量にあるから、なんかひっかかるところがないと興味をもつってことは難しい。「へえ、そういう歌詞なのか、んじゃ意識を集中して聞いてみよう」みたいにしないと、心に響かないことは多い。そういうきっかけは、他人のごく個人的な話でもいいんよね。「へえ、この人そういう事情でこの曲好きなのか」「そんなふうに聞いてるのか、キモい」みたいなのでも趣味は広がることがある。私自身こういうのいろいろ書いてるのは、そういう文章を書いてくれた人々への恩返しみたいなところがあるんよね。
まあ当時は田舎の高校生で、田舎ではまだMTVとかやってなかったから、ラジオと文章はとても大事だったってのもある。いまはなんでもありすぎてよくわからんわよね。
んでレコード聞いてみて、とにかくLet’s Danceより、最初の曲であるModern Loveのドラムにしびれましたね。こんなかっこいいのがあるのか!オマー・ハキム先生ね。Let’s Danceの方はトニー・トンプソン先生。それにしてもドラムよすぎる。いろいろ細かいゴーストノートとか入れてこういう感じになってるんだろうけど、私の耳では聞き取れないですね。それにしてもかっこいい。
https://www.youtube.com/watch?v=1hDbpF4Mvkw
まあ「ナイル・ロジャースがプロデュースして」ってよく言われてたけど、私自身はロジャース先生が誰だか知らなかったし、当時の多くのリスナーは実はChicとか知らなかったと思うね。むしろこのアルバムでは、当時のロック系一般リスナーには、「スティーブ・レイ・ヴォーンがテキサスブルースギター弾いてる」の方が話題になってはず。まあテクニカルじゃないけどかっこいいですわね。
このアルバム、高校3年の春のやつで、大学入ってからも「モダンラブのドラムいいよなあ」とかしゃべってたのを覚えてる。しかし私にとってのボウイ先生はレッツダンスではないのですわ。大学1年の秋に「トゥナイト」が出て、これはすぐ買った。これはいかれた。
最初のLoving the Alienはロマンチックだし、Don’t Look Downのなんか下向いてる感じが、みんなきれいな服着て木屋町で遊んでるのに私はゲームセンターでバイトなんかしてる、みたいなのにあれしてね。
https://www.youtube.com/watch?v=rLrzegif-V0
私のレゲエ好きはここらへんからも来てるんよね。
Tonightのポジティブさもいいし、God Only Knowsはビーチボーイズのおりじなるよりよい。もうこれのA面は最高。
聞いてください。
この1回生から2回生にかけての時期は、まだ外で酒飲む習慣とかもなくて、自分や友達の部屋でごろごろしていることが多かったんよね。1回生の冬はゲームセンターのバイトずっとしていて、大学の友達よりそっちの知り合いといるときが多くて、このアルバムとかも衣笠大学のやつと酒飲みながら聞いた記憶がある。まあ酒飲みながらだらだら話するっていうのは大事よね。大人になるとなかなか難しい。
(→ デヴィッドボウイ先生とわたし(下) へ)
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ジョージ・マイケル先生(Wham! )は私ものすごく好きで、デビューアルバムのラブマシーンあたりから死ぬほど聞いて、Last ChristmasやCareless Whisperもリアルタイムで楽しみました。クリスマスには必ずLast Christmasが流れるし、テイラースイフト先生とか多くの人がカバーしているけど、この曲の歌詞、ちゃんと理解されてないのではないかという気がします。
(このエントリー2021年に動画にしておきました。)
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ついでだからもう1個音楽の話。
私は情報に疎いので数年遅れてヒット曲を聞くことが多いのですが、今年聞いて一番イカれたのはRobin ThickeのBlurred Linesかな。この人に「先生」がつかないのはあんま好きじゃないから。イケメンだし。敵。 続きを読む
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数日前、ビヨンセ先生のRun the WorldのPVを見る機会があって、圧倒されました。昔の曲だし、かなり売れたので、一部は聞いたことあったはずだし、それに合わせてダンスする日本の女子たちも何回もみている気がするんですが、だいたい通りすがりで見るだけなので、「ドラムだけのへんな曲だなあ、私自分では黒人音楽好きだとか言ってたけど、こういうのはもうついていけないな、もう老人だから」みたいに思ってた。集中して聞いたりPV見たりしたことがなかった。しかしこれすごい曲じゃないっすか。 続きを読む
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以下R18。某授業でサロメさんのダンスを見せられるか検討。
ヘロデ王が軍服でいかにもエロそうでエロ点数高い。最後がトップレスで授業では使えない気がする。
https://youtu.be/00Jlx0S-b2U
これは衣装とか演出とかまあそれらしくてトップレスまではいかんからこれくらいなら許されるのかどうか。無理か。
これも大丈夫か。
リヒャルトシュトラウス先生にこだわらないとケンラッセル先生のやつが好きなんだけど、まああれね。
まあやめといた方がよさそう、という結論。
まあこの曲、音楽的にすごくいいか、っていうとリヒャルトシュトラウス先生のとしてはそれほどすばらしくよいというわけでもない微妙な感じだし、あんまり価値ないかなあ。
しかしまあオペラとかその手のものっていうのはどれもこれもエロくて、学生様にはフィガロの結婚やドンジョヴァンニでさえ、その標準的な解釈を教えただけでびっくりするみたいね。昨日は「カタログの歌」「シャンパンの歌」「お手をどうぞ」の3曲セット。みんなまじめそうな顔をしてそんなものを見てるのか!みたいな。そこで西洋文化ってのはそういうもんです、とダメ押す。
まあそれは教養科目とかって名前ついてたりするわけで、教養っていったいなんだろうね、それとエロ知識はどう違うのか、とか思ったり。実はあんまりちがわんのではないか。ははは。
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川谷絵音先生っていうのは去年の紅白のゲス乙女のパフォーマンスではじめて聞いて、すごい強い印象を受けてCD借りて聞きましたが、ものすごい天才っすね。もう夢のようにすばらしい曲を書くし歌はうまいし。 続きを読む
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