音楽」カテゴリーアーカイブ

椎名林檎先生の「NIPPON」は軍国歌か

なんか若いバンドが軍国歌を作ったとかで話題になってて、聞いてはみたものの別に思うところもなく。ひねってくれないとおもしろくないですよね。事情は知らなかったんだけど、「あれ、これサッカーのワールドカップ用かな?」とか気づいて(実はそれのB面らしい [1]「B面などない」とか言わないでください。年寄りにはやさしくしよう。 )、前にも林檎先生がそういうの作って話題になってたのを思いだして聞きなおしてみました。CDはもってたけどちゃんと聞いてなかった。これは名曲ですね。林檎先生らしくひねりまくり。 続きを読む

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1「B面などない」とか言わないでください。年寄りにはやさしくしよう。

欅坂46の『真っ白なものは汚したくなる』収録曲にコメント

欅坂のアルバム『真っ白なものは汚したくなる』は秋元節というか中二病全開で訴えかけるところがありますねえ。楽曲のクォリティものすごく高くて、いろいろ語りたくなるので、前に言及した「スカートを切られた」「高く跳べ!」以外の気になる曲に簡単にコメント。 続きを読む

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「Yes-No」のあとは必ず「いくつもの星の下で」を

オフコースの「Yes-No」は超名曲で、歌詞や理念が嫌いなのに一回聞いてしまうと2回も3回もリピートしてしまうのですが、そのあとで必ず同じアルバム(We Are)に入ってる「いつくもの星の下で」を聞くようにしています。 続きを読む

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サルトル先生は気づかないふりをする系女子を自己欺瞞っていって非難してます

あんまり自己欺瞞しない目覚めた女性ボーヴォワール先生と。もう手を握ったりする関係ではなかたったのかどうか。

サルトル先生はしばらく名前あんまり聞かなくなって、ちょっと前に復活の兆しがあり、でもやっぱりポシャっちゃった感じがあってなんか微妙なんですが、SMセックス哲学や「自己欺瞞」の議論はとてもおもしろいので、研究者の先生たちにはがんばってほしいところです。応援してます。がんばれー。

んで前のエントリーのオフコースの「Yes-No」の「好きな人はいるの?答えたくないなら聞こえないふりをすればいい」なんですが、これおそらく元ネタはサルトル先生なんですわ。『存在と無』から引用。ページとかはあとでつけますね。

たとえば、ここにはじめてのデートにやってきた女がいるとしよう。彼女は、自分に話しかけているこの男が自分に関してどんな意図をいだいているかを十分に知っている。彼女はまた、早晩、決断しなければならないときが来ることも知っている。けれども彼女は、それをさし迫ったことだとは感じたくない。彼女はただ相手の態度が示す丁寧で慎しみぶかい点だけに執着する。

デートするときってのは、女子は男子の下心っていうか性欲、セックスしたい欲はもちろんわかってるし、そのうち迫られちゃうのもわかってるけど、もう少し先延ばしして色目つかったり口説かれたりイチャイチャしたりそういうのを楽しみたい、というわけです。そこで「まあこのひとはジェントルマンだから、っていうかこのひとこそオネットム」ってやるわけね。

……彼女は、彼が話しかけることばのなかに、その表面的な意味以上のものを読みとろうとしない。「僕はあなたをこんなにも賛美しています」と言われた場合、彼女はこのことばからその性的な下心を取り去る。。・・・彼女は自分が相手に催させる欲情に対してきわめて敏感である。しかし露骨で赤裸々な欲情は、彼女を辱め、彼女に嫌悪をいだかせるであろう。

たとえばカズマサ・オダ(仮名)っていう日系フランス人が、「おう、あなたはすてきでーす、でもオカのコトカンガエえてましたー、シルブプレ?」とかやっても、「このカズマサオダは私の話を聞かずにおっぱいのことを考えてたのだな」とは思わないわけです。そういうこと考えると折角のキブンがわるくなるから。

……いまここで、相手の男が彼女の手を握ったとしよう。相手のこの行為は、即座の決断をうながすことによって、状況を一変させるかもしれない。この手を握られたままにしておくと、自分から浮気に同意することになるし、抜きさしならぬはめになる。さりとて、手を引っこめることは、このひとときの魅惑をなしているこのおぼろげで不安定な調和を破ることである。娘は手をそのままにしておく。けれども、彼女は自分が手をそのままにしていることには気づかない。

カズマサオダから、手を握られて「おう、マドモアゼール、あたなカレシいるのですかーシルブプレ」って聞かれても、答えるとどっちにしても面倒なので、気づかないふりをするわけです。肩をだかれても気づかないし、なんかとにかくなにされても気づかないわけですね。「キミをダいていいですかシルブプレ」とか言われてもなにも聞かないしなにも見ないし、面倒だから心がどこにあるのかも考えないようにする。「ココロドコニアリマスカー」これがサルトルの自己欺瞞すわ。

オフコースの先生たちが大学生活を送っていた70年から数年ってのはサルトル流行ってたので、まあ誰でもこういう議論はしっていたわけです。それがあれに反映されてたんちゃうかと思います。

サルトルの議論がミソジニーっぽいとかってのはそうだろうし、そもそもそれってどうなのってのはあると思いますね。でもまあ今回はその議論はパス。

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オフコースのYes-No はワンチャンの歌

オフコースの「Yes-No」は超有名な泣く子もだまる超名曲なので、解釈も安定していて私がなにか書く必要はないとおもっていたのですが、そうでもないかもしれないと思ってメモ書きだけ残しておきます。満足いくほど検索してませんが、ネットにかぎっても同じことを書いている人は多数いるはずの標準的な解釈だと思う。音楽的には今回音拾ってみていろいろ発見があって語りたいことが多いんだけど、最小限にしたい。 続きを読む

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けやき坂46の「誰よりも高く跳べ!」は放送禁止にしてはどうか

欅坂の「誰よりも高く跳べ!」はまさに大名曲なのですが、それゆえにまったく恐ろしい曲です。

前に書いた聴取ポイントリストとともに聞きましょう。私、30回ぐらい聞きましたが恐ろしい名曲ですね。 続きを読む

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ポップ音楽でリテラシー (3) 私の思う基本的ポップリテラシー

さっきの聴取ポイントのリストは気づいたら増やしてます。実際におしえるときにどこらへんがキモになるかって考えたり。 続きを読む

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ポップ音楽でリテラシー (2) 仮にリストを作ってみた

昨日の記事につづいて、んじゃ楽曲をよく聞くってどういうことだろうか、って考えて、とりあえずチェックしてみる項目を列挙してみました。もっとあると思うけど、とりあえず思いつくものだけ。★つけたのは比較的高級な内容で、知識が必要になるので、学生様には説明が必要な場合があるだろう。 続きを読む

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ポップ音楽でリテラシー (1) 本を読んで

学生様と話をしていて、好きな音楽の話なんかを聞きたいわけですが、うまく説明できる人はそれほど多くないですね。「よい」「好きです」ぐらいで、なにがどうよいのか、どこがどう好きかを説明できる人はあんまりいない。というか、歌詞や曲をよく聞いてないというわけでもないと思うんですが、分析的に聞いたり説明したりすることはなかなか難しいものです。 続きを読む

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欅坂の「月曜日の朝、スカートを切られた」も名曲

「月曜の朝、スカートを切られた」も名曲。

なんかこんな感じで秋元康先生の作詞した曲が非難されていましたなんかリテラって雑誌も非難してる。 まあ先生について好き嫌いはあっても才能がないってことはないだろう、ってんでPVで聞いてみたんですが、拙者、一発で打ちのめされましたグホぉ。これは一流の職人さんたちによる最高級の作品ではないですか。歌詞はこっち。 作曲は饗庭純先生。 続きを読む

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「木綿のハンカチーフ」は名曲だから歌詞を鑑賞しよう

松本隆先生という作詞家の先生がいて、まあ天才というかなんというか、80〜90年代の日本の音楽を作った巨人ですわね。この先生の作品を集めたCDを聞いてて、「松本先生は本当にすばらしいな」とか言ってたんですよ。

まあいろいろあって、社会学とか美学とか専門だったら「松本隆と日本のセクシュアリティ」とかって論文が書けるんかないかと思うくらい。そういうのはぼちぼち解説します。その手始めとして今日はウルトラスーパー超名曲「木綿のハンカチーフ」について、ちょっとだけ解説してみたい。 続きを読む

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ジョージマイケル先生とわたし

ちょっと前に「ワム!の「ラストクリスマス」は失恋の歌ではない」とかかいたばっかりなのに、ジョージ・マイケル先生も突然死んでしまって、しばらくそれを認められずに苦しんでいたのですが、まあやっぱり死んでるみたいですね。ジョージマイケルについてはボウイ先生よりさらに親しみを感じていて、つらい。でもいつまでも死んでません、って言い張るわけにもいかなですわね。デヴィッドボウイ、プリンス、ジョージマイケルと死んで、もう私のアイドルは誰も生きてないです。死んで悲しい、って思う人はおらんだろう。ポールやミックがなむなむしてもまあ寿命。ジョージマイケルはまだわかかったからねえ。

ワム!を初めて聞いたのはやっぱりラジオ、1983年の夏ね。

1982年5月28日 Roxy MusicのAvalon
1982年7月? Tracy ThornのDistant Shore
1983年4月14日 ボウイのレッツダンス
1983年7月9日 Wham!のFantastic

とか私にとって重要。

まあワムのファンタスティックは、ほんとに驚きましたわ。若干20歳、とかでデビューしてきたんだもんよ。とにかくまずカバーのLove Machineに驚いた。

オリジナルはミラクルズのはず。ワムのはけっこう忠実なカバーなんだけど、ドラムがクリック聞いて叩いてて、ぴったりスクエアな感じがなんか暴力的でいいわよね。

Bad BoysもA Ray of SunshineもClub Tropicanaもものすごい完成度で、最初はこれって誰か有能なプロデューサーみたいなのが作ってて、この二人はただのアイドルなんだろうな、とか思ってたんですわ。(ちなみにトロピカーナに出てくる女性の片方はD. C. Leeという歌手で、あとでスタイルカウンシルのポールウェラー先生と結婚します。アルバム好きなんよね。)

大学にはいった年にCareless Whisper聞いて、これ17歳のときにジョージが作ったん店で本気で天才なのだと気づいた。とにかくすごい。Last Christmasもね。

Make it BigもカバーのIf you were thereとかもいいし。(これはアイズレーの曲)

Faithもよく聞いたけど、その後、ずっと鬱な曲を作り続けるんよね。
なんといってもOlderのFastloveがすごくていまだに何回も聞いてる。まあここらは最近書いたばっかりね。

あと好きな2曲だけ紹介しておくと、1曲はクィーンのSomebody to Love、もう1曲はボニー・レイットのI can’t Make You Love Me。こう、モテてセックスなんかしまくりなのに満たされないみたいな感じが鬱で魅力的。

フレディーのバージョンより好きなくらい。

こっちはプリンス版のカバーも好き。オリジナルもよいし、キャンディ・ダルファー先生のもいい。名曲。
まあ、作る曲もすごいけどカバー歌手としてもすばらしいですわね。寡作な人だったんがなんともかんとも。もともと鬱傾向の人だったんだろうけど [1]母方のおじさんもゲイで自殺してたはず。 、薬も良くないんだろうな、みたいな。

まあほんとにショックでした。まだ受け入れられないけどねえ。

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1母方のおじさんもゲイで自殺してたはず。

デヴィッドボウイ先生とわたし(下)

→ デヴィッドボウイ先生とわたし(上)から

んでまあベスト盤とかで過去の曲も勉強したわけですが、ボウイ先生はえらいっすわね。まさにロック。

70年代を振り返って、ボウイ先生とかT-REXあたりっていうのは、「グラムロック」とかってくくりで、なんか女子ウケを狙ってるって感じで、男子にはあれだったんですわ。これ、いまとなってはわかりにくいかもしれないけど、中性的なイケメンがあんまり難しくないことをする、ってんでとにかく少女マンガの世界だったんよ。

でも曲はいいんよね。

こう、ものすごくシンプルなのに力がある。パンクロックとか先取りしてるっすね。でもそんな年がら年中叫んでなきゃならないわけではないし、テンポだてゆったりとってかまわん。

それにリズム的にもおもしろい、っていうか、このまえ、ジョージ・クリントン先生の自伝読んでたんですよ。『ファンクはつらいよ』っていうの。ジョージ・クリントン先生はパーラメントとかファンカデリックとか、P-Funkと呼ばれる黒人音楽の総本山の中枢というかプロデューサーというか、とにかくご本尊なわけよ。

クリントン先生はとにかく黒人音楽コミュニティではものすごく偉いんだけど、若いときは実は黒人音楽じゃなくてイギリスのロック聞いてたらしいんですわ。ビートルズとかストーンズとかエリック・クラプトンとか。これおかしいっしょ。んでラジオでクラプトンがブルースについて喋ってるの聞いて黒人音楽について学んだ、とか言ってんの。おどろいた。

んで、パーラメント(P-Funk)がブレークした1曲であるGive Up the Funkって曲があるんすわ。

まあものすごくファンクでかっこいい。ところがこの曲、ボウイ先生のFameのパクリだったと。

Mothership Connection第三の主要楽曲は、デヴィッド・ボウイのFameを聞いたときに閃いた。この曲がラジオから流れてきたとき、俺はチェンバーズ・ブラザーズからバンドに加入した新ドラマー、ジェローム・ブレイリーと一緒だった。これがGive Up the Fuunkに彼が共作者としてクレジットされている理由の一つだ。スタジオに戻ると、俺たちはビートをアレンジし、Gie up the Funkの中で再構築した。(p.174)

なるほど!っていうかたまげましたね。普通、ポップ音楽では、黒人→白人っていう影響関係ってことになってて、いつも黒人のほうが偉いんだけど、そうじゃないんよね。

ていうか、そういうことを知ると、ジョージ・クリントン先生が名盤マザーシップコネクションでやってる「宇宙からスターチャイルドが地球にやってきて」とかってお話は、ボウイ先生がジギー・スターダストでやってることなわけよね。

ボウイ先生のジギースターダスト

クリントン先生のスターチャイルド

とかなんとかってんで、ボウイ先生は偉大だなあ、みたいなの感じてましたわ。

あとまあ歌詞の面についていえば、HerosとかAbsolute Begginersとかもう最高すぎるわよねえ。君も僕も、1日だけヒーロになれますよ。1日だけだけど。でも誰でもヒーローになれる。シンプルで、これぞロックという歌詞。訳詞はたくさんあるから探してみてください。

というんで、ボウイ先生には本当にお世話になりました。さよならボウイ先生。


これものすごく面白いから黒人音楽ファンは必読。

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デヴィッドボウイ先生とわたし(上)

デヴィッド・ボウイ先生の名前を知ったのはいつだったかわかりません。高校生のころには存在は知ってたと思うし、そもそも70年代の少女漫画に出てくる主人公はみんなボウイ先生だったし。

私自身がボウイ先生を本気でミュージシャンとして意識したときは覚えていて、まず、渋谷陽一先生のラジオで聞いたんですね。そしておそらくその数ヶ月後に、なんか受験雑誌か英語雑誌でLet’s Danceの歌詞についてのエッセイっていうか英語の説明みたいなのを読んだ。まあシリアスムーンライトがどうのこうの、レッドシューズがどうのこうの、とかそんな面倒なことは書いてなかったと思う。でもそういうの読んで興味をもって、レコード買ったんちゃうかな。6月か7月のはず。

そういう、歌詞の鑑賞の手引ってけっこう大事なんよね。音楽なんか大量にあるから、なんかひっかかるところがないと興味をもつってことは難しい。「へえ、そういう歌詞なのか、んじゃ意識を集中して聞いてみよう」みたいにしないと、心に響かないことは多い。そういうきっかけは、他人のごく個人的な話でもいいんよね。「へえ、この人そういう事情でこの曲好きなのか」「そんなふうに聞いてるのか、キモい」みたいなのでも趣味は広がることがある。私自身こういうのいろいろ書いてるのは、そういう文章を書いてくれた人々への恩返しみたいなところがあるんよね。

まあ当時は田舎の高校生で、田舎ではまだMTVとかやってなかったから、ラジオと文章はとても大事だったってのもある。いまはなんでもありすぎてよくわからんわよね。

んでレコード聞いてみて、とにかくLet’s Danceより、最初の曲であるModern Loveのドラムにしびれましたね。こんなかっこいいのがあるのか!オマー・ハキム先生ね。Let’s Danceの方はトニー・トンプソン先生。それにしてもドラムよすぎる。いろいろ細かいゴーストノートとか入れてこういう感じになってるんだろうけど、私の耳では聞き取れないですね。それにしてもかっこいい。

まあ「ナイル・ロジャースがプロデュースして」ってよく言われてたけど、私自身はロジャース先生が誰だか知らなかったし、当時の多くのリスナーは実はChicとか知らなかったと思うね。むしろこのアルバムでは、当時のロック系一般リスナーには、「スティーブ・レイ・ヴォーンがテキサスブルースギター弾いてる」の方が話題になってはず。まあテクニカルじゃないけどかっこいいですわね。

このアルバム、高校3年の春のやつで、大学入ってからも「モダンラブのドラムいいよなあ」とかしゃべってたのを覚えてる。しかし私にとってのボウイ先生はレッツダンスではないのですわ。大学1年の秋に「トゥナイト」が出て、これはすぐ買った。これはいかれた。

最初のLoving the Alienはロマンチックだし、Don’t Look Downのなんか下向いてる感じが、みんなきれいな服着て木屋町で遊んでるのに私はゲームセンターでバイトなんかしてる、みたいなのにあれしてね。

私のレゲエ好きはここらへんからも来てるんよね。

Tonightのポジティブさもいいし、God Only Knowsはビーチボーイズのおりじなるよりよい。もうこれのA面は最高。

聞いてください。

  • https://www.youtube.com/watch?v=OOaqDEjxQAU
  • https://www.youtube.com/watch?v=HOadV_CPT_k
  • https://www.youtube.com/watch?v=8Swj3pmKric

この1回生から2回生にかけての時期は、まだ外で酒飲む習慣とかもなくて、自分や友達の部屋でごろごろしていることが多かったんよね。1回生の冬はゲームセンターのバイトずっとしていて、大学の友達よりそっちの知り合いといるときが多くて、このアルバムとかも衣笠大学のやつと酒飲みながら聞いた記憶がある。まあ酒飲みながらだらだら話するっていうのは大事よね。大人になるとなかなか難しい。

(→ デヴィッドボウイ先生とわたし(下) へ)

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ワム!の「ラストクリスマス」は失恋の歌ではない

ジョージ・マイケル先生(Wham! )は私ものすごく好きで、デビューアルバムのラブマシーンあたりから死ぬほど聞いて、Last ChristmasやCareless Whisperもリアルタイムで楽しみました。クリスマスには必ずLast Christmasが流れるし、テイラースイフト先生とか多くの人がカバーしているけど、この曲の歌詞、ちゃんと理解されてないのではないかという気がします。

(このエントリー2021年に動画にしておきました。)

 

 

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ファレル先生のBlurred Linesは危険な歌(R18)

ついでだからもう1個音楽の話。

私は情報に疎いので数年遅れてヒット曲を聞くことが多いのですが、今年聞いて一番イカれたのはRobin ThickeのBlurred Linesかな。この人に「先生」がつかないのはあんま好きじゃないから。イケメンだし。敵。 続きを読む

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ビヨンセ先生のRun the Worldはセックスワーク/エロティックキャピタルの歌

数日前、ビヨンセ先生のRun the WorldのPVを見る機会があって、圧倒されました。昔の曲だし、かなり売れたので、一部は聞いたことあったはずだし、それに合わせてダンスする日本の女子たちも何回もみている気がするんですが、だいたい通りすがりで見るだけなので、「ドラムだけのへんな曲だなあ、私自分では黒人音楽好きだとか言ってたけど、こういうのはもうついていけないな、もう老人だから」みたいに思ってた。集中して聞いたりPV見たりしたことがなかった。しかしこれすごい曲じゃないっすか。 続きを読む

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サロメさんのダンスいろいろ

以下R18。某授業でサロメさんのダンスを見せられるか検討。

ヘロデ王が軍服でいかにもエロそうでエロ点数高い。最後がトップレスで授業では使えない気がする。

https://youtu.be/00Jlx0S-b2U

これは衣装とか演出とかまあそれらしくてトップレスまではいかんからこれくらいなら許されるのかどうか。無理か。

これも大丈夫か。

リヒャルトシュトラウス先生にこだわらないとケンラッセル先生のやつが好きなんだけど、まああれね。

まあやめといた方がよさそう、という結論。

まあこの曲、音楽的にすごくいいか、っていうとリヒャルトシュトラウス先生のとしてはそれほどすばらしくよいというわけでもない微妙な感じだし、あんまり価値ないかなあ。

しかしまあオペラとかその手のものっていうのはどれもこれもエロくて、学生様にはフィガロの結婚やドンジョヴァンニでさえ、その標準的な解釈を教えただけでびっくりするみたいね。昨日は「カタログの歌」「シャンパンの歌」「お手をどうぞ」の3曲セット。みんなまじめそうな顔をしてそんなものを見てるのか!みたいな。そこで西洋文化ってのはそういうもんです、とダメ押す。

まあそれは教養科目とかって名前ついてたりするわけで、教養っていったいなんだろうね、それとエロ知識はどう違うのか、とか思ったり。実はあんまりちがわんのではないか。ははは。

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歌詞のダブルミーニング、そしてトリプル:「雨あがりの夜空に」の場合

まあ、昨日「君の名は希望」について書いてみたように、私趣味で若い人々に歌詞の解釈を示して鑑賞のしかたを教えてるふりしつついろいろ押しつけてみたりするのが好きなんですが、歌詞が幾通りかの解釈ができるようにする、ダブルミーニングって技法はまあ作詞の基本ではあるわけです。これあんまり意識してない人は多いようですね。 続きを読む

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乃木坂の「君の名は希望」は悲しい名曲(あるいは最高のキモ曲)

戸谷洋志先生という若手の哲学の先生が『Jポップで考える哲学』っていう本を出版されたので、ポップ音楽大好き哲学ちょっと好きとしてさっそく読んでみました。歌詞の分析ものは好きなんよね。流行音楽の歌詞使いながら、大陸系の哲学っていうか実存主義系の哲学を紹介していく、っていう趣向で、そういう哲学に興味ある人はぜひ読んでみるといいと思います。選曲がなるほどって感じで(私の好みとは違うけど)おもしろかったです。 続きを読む

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映画『セッション』はこんなプロットだったらよかったのに

話題のようなので『セッション』って映画見たんですが、ぜんぜん音楽映画じゃないし音楽もよくないしひどいものでした。すみからすみまでひどくて、なにも褒めるところがない(せいぜいガールフレンドぐらい)。あれほど見て後悔した映画ってあんまりないわ。その後どういう筋だったらよかったのか、って厨二的に妄想してみた。 続きを読む

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実はZumbaからラテン音楽にはまってました。まずメレンゲ。

実は去年の夏から再度ジムに通っていて、最初はプールで泳いでるだけだったんですが、冬からZumbaっていうダンスエクササイズのクラスに出てるんですわ。体のふつう使わないところを動かしたり、いつもはしない動作をしたり、もうちょっと体に神経を通して動作をふつうにしたい、みたいな。私なんか身のこなしがおかしいんですよね。

んでこのZumbaっていうのは基本的に、ふつうのエアロビクスみたいにアメリカの音楽使うんじゃなくて、ラテンの音楽を使うってんでおもしろいんですよね。創始者のベト先生ってのがコロンビア出身らしくて、クンビアとかレゲトン、メレンゲ、サルサ、レゲエ、最近ではフラメンコやらアフリカンやら中東のベリーダンスやらインドとかワールドワイドで世界が広がりました。音楽とダンスは切っても切れない関係。

サルサは前から聞いてたんだけど、まず最初にはまったのが90後半〜2000年代のメレンゲね。何枚かヒット曲CD入手していろいろ聞いてて、「これ特にいいなあ」ってのがLa Makinaっていうバンドだって気づきました。

こんなの。

このバンドのベースがいい。5弦ベースの一番低いところ使ってミュートしてズっズっズっズグガーってやっててシビれます。低音の出るよい再生装置かヘッドホンで聞いてください。

Zumbaがなんであるかっていうのは、これ買うのが一番です。その価値があると思う。

まあyoutubeにもころがってますけど。あとZumbaに使われてる曲をyoutubede紹介してくれている  [ZUMBA® Musiccenter] http://goo.gl/OZAa0 さんのページがすばらしい。DVD買わなくても、 http://zumbamusiccenter.blog56.fc2.com/blog-entry-1726.html

のページの動画を一つ一つ見ていけば、だいたいの動きは理解できると思います。基本的なステップやノリを理解すると、ワールド音楽の聞き方が変わるのでおすすめですね。

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ミスチルの「口がすべって」を聞いてぼやいた

ミスチルはすごく気になるアーティストなんすよね。いろいろ思うところがある。今ごろなんかのきっかけで「口がすべって」という曲を聞いてすごい歌詞にびっくりしたのでぼやいた記録。 続きを読む

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