お説教」カテゴリーアーカイブ

へんな写真はとらせてはいかん

デジタル時代の情報はもう消えることはない

  • デジタル時代とかインターネット時代とかっていう時代になったずいぶん経ちます。
  • 情報がデジタル化され、ネットによって情報が共有されるようになると、もう情報は死ぬことがありません。
  • コピーにコピーが重ねられ、検索されます。
  • ハードディスクやCD-RやDVDなどのメディアの容量はどんどん大きくなり、もうデータを消す必要を感じることはありません。
  • つまり、ある(なんらかの価値がある)データがいったん作られてしまうと、もうそのデータを抹消することはできない時代なのです。
  • あなたがこれまでデジカメや携帯でとった写真も、あなたのPCのハードディスクのどこかにあるのではないですか? もう忘れているファイルもあるでしょう。
  • たとえばデジカメのデータがいったんインターネットに流されてしまえば、そのデータはすぐに何倍にもコピーされ伝達されます。
  • 友達と写真を交換するための各種サイトの「アルバム」や、
    ただ一時的に使うつもりだった掲示板など、
    ファイルのバックアップをとるためのサイト、
    どんなところでも、そこに送られたデータは収集され管理されます。もう消えることはありません。

わたしたちは情報がどう流れているのかぜんぜん知らない

  • ところで現在では、わたしたちのほとんどは、自分のコンピュータや携帯電話がどういう原理で動作しているのかもうわかりません。
  • あなたのPCや携帯が、どういう情報を外部に送っているかは見ることもできなければ、意識することもありません。
  • もしかしたらあなたが持っている情報は、あなたの携帯の外に流れているかもしれないのです。

たとえば

  • たとえば、数年前にある大学のメールアドレスから掲示板に「出会い系サイト」についての体験を投稿した人がいたようです。
  • その掲示板のデータは検索エンジンに収集され、いまだに掲載されています。データは死なないのです。
  • 最近では、携帯などによる写真データの交換が盛んのようで、多くのマニアや一般人がデータを交換しています。
  • 最近では、Winnyという人気ソフトに蔓延しているウィルスなどによって知らずに情報が外に漏れてしまうことも多いようです。
  • あなたもそのリストに載ってしまうかもしれません。

だから

  • だから、もしあなたが人に見られたくない写真をとったりとられたりしたら、そのデータは遠からず皆のものになってしまう危険があります。
  • もちろん、なかのよい友達や彼氏は、あなたの写真をばらまいたりはしないでしょう。
  • しかし、事故や無知からそういう情報をばらまいてしまうことになる場合があります。
  • また、仲のよい彼氏や友達とは、将来仲違いしてしまうかもしれません。
  • というか、よく考えてください。「彼氏」のほとんどは、いずれお別れすることになるのです。
  • 気をつけて。

追記

  • 最近、「セルフポルノ」という実践が行なわれていることを知りました。どうも携帯写メの普及によってなんかいろんなことが起こってるみたい。
  • やめといた方がいいです。

さらに追記

  • 2008年2月に、香港アイドルの昔のエッチな写真がネットに流出したみたいね。
    そういうのはあちこちで起こってます。危険なんよ。

さらに追記

この文章を書いたのは2006年ぐらいだったと思うのですが、それからずいぶん経って「リベンジポルノ」とかが問題になり、法律が制定されたりしました。でも法律があろうがなかろうがいやな思いをする人々は後をたたないでしょう。

コピー機ぐらい使えるようになるべし

いいですか、お茶くみとコピーとりは基本です。OLの基本ではなく学生の基本であり人間の基本です。

コピー機は現在あらゆるオフィスワークの基本設備です。これがなければなにもできない。だから大学生にもなってコピー機の使い方もわからんようでは就職はおぼつかない。だめ。生きる資格なし。っていうかコピー機の使い方もしらないようでは勉強さえしたことないですね? (Y/n)てことなんでね。

最低限

  • 拡大、縮小
  • オートシートフィーダー
  • 集約(2枚・4枚ぐらいをまとめて1枚にする)
  • ソーター

ぐらいは使えるようになっておくこと。なんのことか分からなかったら
コピー屋さんで調べてみること。

どの会社のもだいたい同じだ。

あとリソグラフとかもね。

T-シャツに責任を持とう

夏になるとTシャツなどを着る機会が増えます。しばしばTシャツには文字が書いてあるわけですが、なにか書いてあるのか十分注意してください。

「PEACE, NO WAR」と書いてあれば、「ああ、この人は平和主義者なのだなあ」ととりあえず判断されることになります。

「JUSTICE!」とか書いてあれば、正義を重んじるひと、へたすると復讐するのが好きなひとだなあとか。

「SEXY」と書いてある人がセクシーでもあんまりセクシーでなくてもなんだかへんだし。まあとりあえずその人がセクシーかどうかを意識することになりますわな。

以前に「BITCH!」が流行したことがありましたが、こういうのが問題。「この人はメス犬なのだろうか、性的に活発なのかなあ、あるいは他人に向かって「お前らBITCH!」と主張したいのかなあ、あるいは性的に活発な女性がBITCHと呼ばれることにたいして異議を申したてているのだろうか、あるいはメス犬として扱ってほしいということなのだろうか、それともそもそもbitchという単語をよく知らないのだろうか」となんにしても「メス犬」という表現についていろいろ考えることになります。

まあ服装は個性の表現であり自由であるので好きなものを着ればよいのですが、外国語を知らないで外国語を書いてあるTシャツを着ると、あなたが意識しないメッセージを伝えている場合がありぱます。それを意識するのが大事なの。

研究室のドアの開け方

  1. まずはっきりノックします。コンコン。2回でも3回でもかまわん。とにかくはっきり叩く。
  2. 一息ぶん返事を待つ。私の感覚では5秒で十分。どうしても心配ならもう一度ノック。
  3. 返事が聞こえても聞こえなくてもドアを開けてもかまいません。大学教員の研究室は基本的にパブリックスペースです。プライベートなことをしている場合はドアにロックするなりなんなり対策してます。
  4. さっと開けて挨拶する。「ちゃーす、江口です」
  5. すでにドアが開いている場合もノックして入ってきたことを知らせます。
  6. 男性教員の研究室に一人で入る場合は、基本的にドアを開けたままにしておく 1)どういうわけか今熊野女子大学の研究室のドアは鍵がかかりませんが、これは長年の経験の知恵なのだと思います。

 

だめなドアの開け方

  • ドアをじわじわ開けるな! 見ているなかの人は非常にイライラするものです。
  • ノックが弱い。さすがにいきなり入られるとびっくりする。

解説

  • 「ドアは裏にいる人を跳ね飛ばさないようにゆっくり開けるものだ」という見解があります。もっともですが、程度によります。動いていることがわからないほどゆっくり開けても意味がありません。ちゃんとノックすれば十分。
  • 常に挨拶はちゃんとしましょう。「おはようございます」「こんにちは」「~の授業をとってる~学部の~です。」とか。挨拶ひとつできない人間にろくなものはいません。
  • なかで教員がセクハラしていたりする場合があるかもしれませんが、それを見てしまうもの一興。告発しましょう。どうせじわじわ開けても間にあいません。
  • でも「ああ、ち、ちょっと待ってっ」と言われたら待ってあげましょう。たいへんなことになってます。一息置いてから踏み込みましょう。
  • 誰だかわからないから、マスクは外しておくこと。声ももがもがして聞きにくい。

References   [ + ]

1. どういうわけか今熊野女子大学の研究室のドアは鍵がかかりませんが、これは長年の経験の知恵なのだと思います。

階段と出入口

まともな人間は、まわりの人々の動きに気をつかっているのではないかと思います。

特に重要なのが階段と建物の出入口。

女子大生のころというのは友達と連れだって動いていることが 多いわけですが、階段をグループで横になって歩いたり、 出入口でたむろしていると他の急いでいる人々の邪魔になります。 そういう場所からはさっさと離れること!かっこいい大人はそういう場所で群れません。

日記をつけよう

日記を書くのはたのしいものです。3年、5年、10年と積もり積もるととんでもない財産になります。ぜひつけましょう。私は大学院生の1996年からの日記をもっていますが、これはもう死ぬまで捨てられません。いまだに時々読みなおして「へえ、こんなことあったっけ」みたいなことがよくあります。検索も楽だからいいですね。

いまはやりのブログでもいいし、twitterでもいいし、自分のパソコンのなかだけでもかまいません。ネットでメールをやりとりしたりするために一日一度はパソコンに触るでしょうから、そのとき軽く一日の出来事を記録しておきましょう。

長続きさせるコツは、あんまり感情的なことを書かないこと。書くためには気持ちを整理しなきゃならず、そのためずいぶん時間がかかります。これは価値のあることなのですが、だんだん億劫になってきます。いやなことがあったときはとりあえず「人生は苦」とだけ書いておくとよいです。もっとも、あんまり簡潔に書くとあとでなんだかわからなくなります。パソコンにさわったついでにメモする感覚で。

その日にあったことだけメモしておけばよいのです。時間があるときにおもいついたことを付け加えたり。

憎い奴のことは忘れないようにどんなことされたかちゃんと書いておいてあとで復讐しましょう。あとになってみると意外にその人が言ったりやったりしたことはちゃんと意味があったとか、自分の方がまちがってたかもしれんとかそういうこともわかるかもしれません。うそです。

楽しかったこと、うれしかったこと、感謝したいことは、ぜひ、絶対、必ず記録しましょう。これはすごい価値があるよ。

荒川洋治先生の 『日記をつける』 読んでみましょう。

質問・コメントする

質問・コメントする

ゼミや少人数の授業で、「質問・コメントはありませんか」というときになにも発言できないってのは悲しいことです。

誰かの話を聞いてなにも尋ねたりコメントしたりすることがないってのは、けっきょく、「私はあなたに興味ありません」「聞いてませんでした」「どうでもいいことです」という否定的な態度を表明することにもなります。

「あなたの発表を聞きました」「あなたの考え方に興味があります」という態度を示すことにもなります。なんか口出しできるようになりましょう。

とにかく三つの質問ができるようになればよい。チェックして質問するのは、まず次の3点です。

  1. 使っている言葉の意味ははっきりしているか?曖昧ではないか?分からない言葉は説明してもらえ。
  2. 主張に具体性があるか?具体例を提出しているか?それは適切か?
  3. 発表者は独断的ではないか?証拠はあるか?その証拠はどこで手に入れたのか?根拠は提出されているか?

詳しくは野矢茂樹先生の『論理トレーニング』(産業図書、2006)の第10章「批判への視点」の10.1「質問への視点」を読んでください。

何も言うことがないときに便利な表現

なにも質問や意見が思いつかないときがあるかもしれません。そういうときは決まり文句を使いましょう。

  • 「おもしろかったです。〜についてもう少し詳しく話してもらえませんか?」
  • 「〜という人は〜と言ってました(書いてました)が、それについてはどう思いますか?」
  • 「結論としてはどういうことになるんでしょう?」

メモをとれメモを

常にノートかメモ帳を

なんか少しでも頭を使うことをするときには、いつもノートを前に広げ、手にペンを持つ癖をつけてください。

わたしたちの記憶力ってのはほんとうに頼りないものです。私は5人ぐらいの学生さんの名前でさえすぐには覚えられません。だから必ずその時に座っているイスの順に名前を書いたメモを用意します。

会社で働くとき、なんか指示されてもメモをとってなければ思いだせないでしょ?いちいち「これはメモをとって」なんてことまで指示しなきゃならない社員なんて使いものにならんのですよ。

大事なことは口頭で伝えられるのです。いつもメモ帳を開く。ひとからなにか聞くときはメモをとる。これだけでずいぶん使える人間になるのです。

正直、なにも持たずに研究室に来る学生なんかは、「こりゃだめだな」と思います。あなたの先生がどのようにメモをとっているか観察しましょう。

ゼミなんかでレジュメが出ているときは、レジュメに直接書きこめばよろしい。レジュメとメモを分けてしまうとバラバラになるので私は避けてます。

本読んでいるときも本に直接書きこんでよろしい。これも同様の理由。

メモのとりかた

面倒なこと考えずにとにかく書けばよろしい。いつも手を動かしていること。読むときのことは考える必要がない。それだけ。必要になったときに解読する。

どんな文房具を使うか

文房具ファンはここでいろいろ考えるところです。選択肢としては

  • 小さなメモ帳
  • B5学習用ノート
  • バイブル版システム手帳
  • A5システム手帳

とか色々選択肢があって楽しい。私はA5システム手帳を使っていますが、龍大の某先生は生協のB5ノートが使いやすいといってました。女の子はバイブルシステム手帳がかわいいかもしれません。

ペンもいろいろ選択肢がある。私は2色/3色ボールペン。非常に優秀な後輩は蛍光ペンとかを多用してました。

どんな文具を使うかその後

2008年秋の時点で江口は次のようなものを使ってます。

  • RHODIAのメモパッドNo. 12 。ミニボールペンといっしょにジーパンの尻ポケットに。
  • RHODIAのメモパッドNo. 8 読んでる本にメモをはさむときに使ってます。
  • LAMYのスクリブル っていうボールペン。ロディアのメモ帳No.12と大きさがぴったり
  • 大学生協B5ノート。並罫30枚のやつ。
  • ロットリングのボールペン
  • ペリカーノジュニア

現代社会学部生のための文献調査ガイド

文献を集めよう

卒論レベルでも、研究の基本は文献を読むことです。どういう先行研究があるのか知っていなければなにを研究するかの方針さえ立てられません。

まずまずこれを読んでください。 http://www.kyoto-wu.ac.jp/library/j_guide/index.htm

図書

図書館にある本は OPACで調べます。

http://www.amazon.co.jp/ も役に立ちます。自分では買えない本は、図書館に「購入希望」を出しましょう

新書、ムック

新書は最新の知識をコンパクトに紹介してくれているので、大学生の友です。積極的にどんどん読むこと。ただし、一部質の低いものもまじっていますので注意。

私見では、中公新書と昔の岩波新書がもっとも権威があり、講談社学術新書やちくま新書がそれにつぎます。

入門書・概説書

どういう問題を扱うにせよ、とりあえず自分なりの分析のツールを手に入れておかねばなりません。現代社会学部の卒論の場合、多くの人は社会学的な分析を行なうことになるでしょう。最低限社会学の概説書(ギデンズの『社会学』など)には目を通しておきたい。

百科事典のたぐい

現代社会学部学生の場合は現代社会に特有な現象をテーマにすることが多いでしょうから、とりあえずどんなことが議論されているのかを知る必要があります。『現代用語の基礎知識』『知恵蔵』『イミダス』のたぐいは一回ひいておきましょう。図書館にあります。

最近では WikiPedia も非常によい記事を含んでいます。日本語のを引いたら左の方から “English” を選んで英語のも見る癖をつけておくととてもよいです。分野によっては質の高さが段違いだったりします。

専門事典

社会学事典、心理学事典など学問分野に特化した事典が図書館にあるので見ます。そこで参照されている文献をメモしておくこと。

単行本

人気のあるテーマの場合は一般向けの書籍も手に入ります。 OPACで調べてみて、図書館の開架でその近くにある本にも目を通してみること。

編集された本の一章が役に立つ場合も多いので、幅広く本を見ること。

専門書・研究書

単なる読みものとの違いは巻末の文献リストを見ればわかります。文献リストが4、5ページになるような本が読めるようになればあなたも大学生らしい「研究」ができるようになりつつあります。

雑誌論文

実は図書より重要なのが雑誌論文です。

たとえば哲学だと岩波の『思想』とかが一番偉い、ってことになってるようです。あと『現代思想』とか(私は難しくて読めないことが多い)、いろいろあります。

でも卒論レベルで参考になるのは、各大学が出している紀要に載っている論文です。http://www.kyoto-wu.ac.jp/library/news/library_news.htm#shiryoあたりから調べます。特に CiNii が重要。図書館にない雑誌は、ILL (図書館間相互利用)から注文します。(お金がかかります。コピー1枚30円くらい。図書館地下の雑誌室のカウンターに問いあわせてください。)江口が関心を持つような論文なら一部研究費から援助します。

書籍・論文の参考文献

まともな論文には参考文献リストがついています。もちろんそれに全部当たるわけにはいかないのですが、

文献リストを作る

すでに読んだ本、これから読むべき本はリストにしておきます。この文献リストが増えていくのが研究者の喜びの一つです。

いろんな方法がありますが、江口はhttps://yonosuke.net/eguchi/memo/bibtex-exsample.txt のようなものを使っています。これはLaTeXのbibファイルというものです。学部生のときは「メモ帳」かWORDかなんかに書いておけばよいでしょう。

辞書つかえや

江口はどういうわけか現代社会学部で英語文献の授業を持ったり、他の授業でも英語の文献を使ったりすることが多いわけですが、とにかく辞書の使い方を知らない人びとが多すぎると思います。そこで江口がよく学生さんに要求することをメモしておくことにします。

道具を揃えろ

あたりまえのことですが、ちゃんとした装備をしないで海や山に向う人は、遭難して死にます。地図もコンパスもテントも持たずに山登りすれば道に迷って野たれ死にするのはまちがいないところですね。

文献を読むのも同様。なんでちゃんとした辞書を持たないんだっ!

英語読むなら英語の辞書使わなきゃどうやって読むんですか、と怒鳴りたくなることが多いものです。大学に重い辞書を持ってくるのはたいへんなので、コンパクト版や電子辞書ですまそうとする人びとも多いですが、これはハイキングのつもりで冬山に登るようなものです。ちゃんとした辞書を用意してください。

大学生レベルでは、とりあえず学習用としてジーニアス英和辞典あたりがよい。ニューセンチュリー英和辞典もよいという噂だが、残念ながら江口は知らない。大学院を目指すならリーダーズとランダムハウスも欲しい。また、Cobuildあたりの英英辞典も1冊欲しい。

日本語の辞書も用意しておくこと。こっちは学習用というわけではないので電子辞書でもいいかもしれないが、大辞泉なり広辞苑なり大辞林なり、それなりのものを用意しておくこと。

そもそも漢字の読みがわからないときのために漢和辞典も必要。これは電子辞書ではひきにくいので書籍のが必要だと思う。三省堂の『漢辞海』がおすすめ。

日本語の単語は「だいたいこんな感じかな?」と読みとばすクセがついている学生さんが多いようですが、それではいつまでたっても言葉の本当の意味はわかりません。すぐに辞書をひくクセをつけましょう。

辞書はひいたら赤線でも引いとけ

辞書ひいたら、赤線ひいとけ。すでに赤線ひいてある場合は、もう1回ひけ。何度ひいたかわかるようにしておくこと。3回目以降には○でかこんでもいい。おすすめは昔ながらの赤鉛筆だな。

理由は(1)次にさがすときに便利。(2)何回ひいたかわかるので、重要性がわかる。(3)自分の記憶力のなさを知ることができる。

ただし赤線をひくのは英単語の見出しだけじゃなくて、今読んでいる文章で一番ぴったりした意味。さらに、参照した部分(たとえば前置詞だとか語形だとか)。

ちゃんと読め

辞書の一番上に来ている「意味」だけ読んでも大学で読むような文章には歯が立たない。しっかり下まで確認。特に名詞。

知ってるつもりの単語、簡単な単語こそ何回もひけ

単語帳で勉強したつもりになってる奴は注意。”abortion”は「中断」だと思いこんでる奴はいねーだろうな? (さすがにこれはいないか)。

前置詞とか1回もひいたことのない奴いる。たとえば、”arguments for abortion”。「abortion は知ってる~【中絶】。 argumentも知ってるにきまってるわよ。【議論】でしょ。だからargument for abortionは【中絶の議論】よね~」。これでなんでダメかわからない人は、”for” “argument”と”for”をそれぞれ辞書でひけ。で、”argument” の近くに[for/against] とか書いてあるからそれの例文を見よ。for の方でも確認。vote for とか。

“different reasons”。「わかるー。【違う理由】ね。」同様にdifferentをひけ。

動詞は語形と前置詞を確認しろ。 “They provided me with food.” の場合provideをちゃんと辞書ひけないといつまでたっても英語なんか読めない。まあ、こういうのを「熟語」とかいって教えるタコな高校教師は多いが、なにも熟語じゃねー。provideってのはこう使う単語なんで、こうのは一々辞書で覚えなくちゃならん。(まあ、あらかじめ丸暗記しとくのは意味があるんだが)

単語なんかメモすんじゃねー、そんなヒマあったらもう1回ひけ

知らない単語のリストを自分で作ってもちあるく熱心な人がいますが、江口は無駄だと思います。「あれ、この単語なんだったかな?」と思って自分のノートを見ると、「意味」が1個だけ書いてあるだけ。それじゃだめだ。リストのどこにあるか発見するまで数分経過してしまうことさえあります。無駄無駄無駄。そんな暇があるなら辞書ひけばよろしい。もし赤線をちゃんとひいてればあっという間に見つかるでしょう。てか、それくらい早く辞書ひけるようにならないと見込みなし。

Web辞書だのなんだのは使うな!

最近、わからないことがあると、とりあえずWebの検索エンジンでさがしてみる人が増えているようですが、そんなことをする前に、とにかくまず辞典をひきましょう。「辞書をひけ」と指導しない教師は、まちがいなくダメ教師。

その他の辞典も用意しろ!

その他、大学生なら他の辞典類も入手しておくこと。百科事典や『現代用語の基礎知識』や『IMIDAS』の類など。こういうのは CD-ROMのやつがコンパクトで使いやすい。『エンカルタ』なども便利なものだ。

その他、法律関係は自由国民社『図解による法律用語事典』がわかりやすい。

なんでも広辞苑を引用してすませるのはやめろ

なんかレポートを書こうとするととりあえず「広辞苑によれば〜とは〜である」とやる人がいます。

これはいろいろ有害。

  1. 広辞苑は国語辞書。言葉の意味を説明しているだけ。
  2. 学問用語にはめっぽう弱い。なんかわかりにくいし。実際読んでもわからんしょ?
  3. 広辞苑だけが国語辞書じゃないぞ。私は大辞泉が好き。

朝日新聞の「天声人語」とかがよく「広辞苑によれば〜」ってやってて、中高の先生がそれをまねたり、まねろと指導しているからそういうことしちゃうんですよね。高校生までなら許せますが、大学生はそれじゃだめなの。

どっから手をつけてよいかわからないなら

  • もちろん、最初は広辞苑なり大辞泉なりをひいてよい。辞書をひく態度は立派。偉い!
  • でもそれだけじゃたいてい理解できない。
  • とにかく、まずは教科書があるなら、教科書における定義と説明を見る。(そういうのがはっきりしていない教科書はよい教科書ではない)
  • だから定番の教科書を知っておくことが必要。教科書がない場合、どっから手をつけてよいかまったくわからない場合は、次に百科事典(平凡社の『世界大百科事典』とか)をひく。
  • これでかなり明確な知識が手に入る。
  • もちろん Wikipedia日本語版 も使ってもよい。でも百科事典に比べて質が落ちるし、分野によってはまったく使いものにならない。だからまず百科事典。
  • さらに、その概念なり事象なりがどの学問分野で扱われているかわかれば、その学問分野の専門事典をひく。『社会学事典』とか『フェミニズム事典』とか。
  • すると、専門の事典では、必ず重要な参考文献が挙げられているので、次はそれを読んだりするわけです。

詳しくは戸田山先生の名著『論文の教室』を読んでください。

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戸田山 和久
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Wikipedia

Wikipedia (ja)は非常に便利なものですが、レポートや卒論に利用する際には注意が必要です。

Wikipediaには非常に優秀な記事が少なくありませんが、それを学術的な資料として用いるのは勧められません。

第一に、情報の信頼性が低いからです。Wikipediaの執筆者は基本的に匿名・ペンネームであり、誰が書いているかは基本的にわかりません。誰が書いているのかわらかないものは信頼しないのが学術研究の基本の態度です。

第二に、Wikipediaは 三次資料 です。Wikipediaの編集方針の一つに「独自研究は掲載しない」というものがあります。ある事象があったときの記録や証拠が一次資料、それについて誰か学者が調べてまとめたり考察したものが二次資料、そしてWikipediaやその他の百科事典は学者たちの文献を参照した三次資料です。学生はもちろんWikipediaを参照してもよいのですが、大事なところは 必ずそのWikipediaの記事が参照している一次資料・二次資料まで遡らなければなりません 。もしその記事に参照がないのであれば、その記事には まったく価値がありません

しかしもちろん、Wikipedia程度しか調べる時間がなかったり、それほど重要でない事項についてはWikipediaを参照・引用してもかまいません。その場合は、wikipediaの推奨する参照・引用方法に従ってください。

Web上では
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%9A%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%82%92%E5%BC%95%E7%94%A8%E3%81%99%E3%82%8Bのような参照でも役に立つのですが、これを紙媒体に使ってはいけません。

「Wikipdia:ウィキペディアを引用する」、『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/ )。2007年11月10日16時(日本時間)現在での最新版を取得。

でしょうか。でもこんなに書かなきゃならないのはばからしい気がしますね。
記事が参照してくれている元の資料を参照しましょう。

引用・参照の方法

本文

文献リストにあげたから勝手に情報や文章そのものを使ってよいわけではない。とりあえず初心者のうちはいちいち参照せよ

初心者のうちはもう面倒だからなんでも参照つけちゃえ。

  • 「伊勢田哲治によれば、〜である(伊勢田 2005, p.10)。」

長い理屈とかを書くときはこれでは難しいので、次のように

  • 「伊勢田哲治は次のように主張する。〜である。〜である。したがって〜なのだから、〜である(伊勢田2005, pp. 13-15))。」

「〜によれば」が多すぎるとかっこ悪いときは、文献参照だけで済ませることもできる。

  • 「〜である(伊勢田 2005, p. 10)。」複数ページになる場合は、「伊勢田によれば〜〜である(伊勢田 2005, pp.10-13)。

いかにもかっこわるいけどね。でも誰の調査結果か、誰の主張かを明確にするのはレポートの基本。慣れてくると省いてよいところがわかってきます。

ページ数まで必要かどうかは文脈による。迷ったらつけておけ。

文章(あるいは文章の一部)をそのまま使用する場合は「」でくくれ

  • 「伊勢田によれば、「〜〜〜(そのまんまの文章)〜〜〜」である(伊勢田 2005, p.10)」

でも基本的には情報源をパラフレーズ(自分の言葉で書き直す)する。そのまま引用するのは特に重要な箇所にしぼる。どこが「特に重要」でどこが重要でないかを見分けるのが勉強。

例外:多くの人に広く認めていることは参照する必要がない。

上で書いた「省いてよい」のは、(1) 自分のオリジナルなアイディア(当然)、(2)誰でも知ってること、一般的なこと、当然なこと。

  • ×「太陽は東から昇る(バカボンのパパ、1973)」

難しいんだけど、3、4冊の本/論文で特に誰それのアイディアだと明記されずにのってるやつはそのまま書いてもよい。

勉強が進んでくると、どれがふつうのアイディアでどれが著者のオリジナルなアイディアかわかってくる。それが勉強。だから初心者のうちはいちいち出典つける。

文献リスト

文献リストの書き方は大きく分けて2種類。

 
伊勢田哲治、『哲学思考トレーニング』、ちくま新書、2005。

という順番。伝統的。人文系の研究者に多い。筆者、『タイトル』、出版社、年。もう一つは、

 
伊勢田哲治 (2005)、『哲学思考トレーニング』、ちくま新書。

という順番。筆者 (発行年)、『タイトル』、出版社。年を筆者の次に置くのね。Author-Yearスタイルと呼ばれます。文章中で参照しやすいのでこっちが理系・社会科学系で優勢。上のように「〜である(伊勢田、2005)。」のように書くときはこっちを使用する。

あとほんとは「ちくま新書」じゃなくて「ちくま書房」だけど、まあこの方がわかりやすいかと私はこういうスタイルにしてます。

論文の場合は

 
江口聡 (2007)「国内の生命倫理学における「パーソン論」の受容」、『現代社会研究』、第10号、京都女子大学。

のようになります。著者、「タイトル」、『雑誌名』、巻号、年、その他の情報。雑誌なんかがマイナーな場合は上のようにさらに詳細な情報をつけるのもいいですね。

複数の人が書いている図書のなかの一章を指す場合は、

 
江口聡 (2010)「ポルノグラフィと憎悪表現」、北田暁大編、『自由への問い(4):コミュニケーション」、岩波書店。

のように。その章を書いた筆者とタイトルを先に出して、それが収録されている本を次に。

Webの情報は難しいんだけど、とりあえず次のように

 
スタイルAに準ずる 江口聡、「引用・参照の方法」、https://yonosuke.net/eguchi/memo/citation.html 、2011年2月2日

著者、「タイトル」、URL、発表日ぐらいは最低の情報。Wikipediaの場合はWikipedia推奨の方法があります。発表日がわからない場合は閲覧日でしょうがないですか。

授業中うつぶせで寝るのは勘弁してください

授業中眠くなったり寝てしまったりするのは授業がヘタでおもしろくないのででしょうがないのですが、「寝るぞ!」とうつぶせで寝るのだけは勘弁してください。

学生様はどうも高校の授業とかでうつぶせで寝たりしても放っておかれたりした経験があるようで、まあ私語して他の人の邪魔されるよりは寝ててくれた方がいいか、みたいなことを考える先生もいるかもしれませんが、やっぱり態度として非常によくない。

そういうのは、まあまわりの人間に対して興味がない、どう見られようがかまわない、特に講壇でしゃべっているあいつが嫌いだ、あまりのおもしろくなささに抗議する!という意味になりますわね。少なくとも「お前は私と対等な人間として認めない」みたいな意思表示になる。

うつぶせになって「いざ、寝るぞ」と思っても実はよく眠れないものです。

いねむりというのは、眠いのを我慢に我慢を重ね、無理な姿勢でこっくりこっくりするのが気持ちよいのです。あの「ガクっ」という感覚の甘美さを堪能するために、うつぶせになるのはやめましょう。

就職面接について

江口は就職面接は数えるほどしか受けたことがないので面接について言えることは多くないですが、メモだけ。

こころがまえ

  • 自分を知ること、が一番だいじ。
  • あなたの売りはどこにあるのか、弱点はどこにあるのか。
  • 自分は他人にどう見えるのか、どう見せたいのか、よく考えよう。
  • 会社のオジサンオバサンはたくさんのひとを見ているので、演技やそういうのではごまかせません。「素」でだいじょうぶ。
  • とにかくビデオで素の自分、しゃべっているときの自分を見てみること。
  • 笑顔は重要。

準備して行けよ!

  • 当然のことですが、面接行くときはその会社がどんな会社で何を売ってい
    てなにを得意にしているかちゃんと調べてください。
  • 業界で何位ぐらいなのか。
  • 同業他社と比べてどこが優れていてどこが劣っているのか。
  • 直接のライバルはどこか
  • たずねられることもほとんど決まってます。よくある質問事項はどれも一度はよく考えておくこと。

内容よりは話し方

  • 基本的に、面接では話す内容より話し方の方が重要だと思ってください。
  • とっさの表情、反応、その他を見られます。こういうのはあんまり準備しようがないので、日頃から訓練。
  • 一方的に滔々と話そうとするとアガります。会話のキャッチボールをするつもりで。
  • 途中でちょっととまったり、「うーん」となってもかまいません。
  • でも最後まで言い切ること。語尾をあいまいにしない。話が終ったのかどうかわからないと担当者が次の質問できません。
  • 相手の顔を見て、話を聞いているのか退屈してないか確認する。でも無理して顔をじーっと見る必要はありません。
  • 面接担当者に質問してもだいじょうぶ。
  • 一回がしゃべる姿を自分をビデオにとって観察してみること。
  • 話し方、体の動かし方、いろんな癖があるものです。クセはあってもかまわないのですが、その癖が他人からどう見えるかは確認しておくこと。
  • 圧迫されても平気。圧迫したらどうなるかを見ようとしているので、断固がんばりましょう。
  • でも笑顔は忘れずに。

話す内容

  • よく質問される項目は決まっているので、あらかじめ考えておくこと。でもあらかじめ用意したものをそのまんましゃべるのは絶対にだめ。あくまでその場で相手の顔を見て考えて答えること。
  • 具体的に。抽象的な話はだめ。
  • 必ず例をあげるつもりで。
  • 「あなたはどんな人ですか?」とたずねられて、「まじめです」と答えてもだめ。「これこれこういうときにこういうことをするように真面目です」と答える。そうすると相手がつっこみやすくなり話が進展します。

たちふるまい

  • 何度も書きますが、こういうのは日頃の行ないがすぐに出ちゃいます。
  • ドアの開け方、イスの引き方座り方。どう動けばかっこいいのか他の人を観察しましょう。あなたの周りにもスマートな振舞いの人がいるはずです。真似しましょう。そういう 観察力 が勝負なんよ。おそらく。
  • 「マニュアル通り」にロボットのように動くのはおすすめできません。(そういう人を求めている職場もあるかもしれませんが・・・)
  • とにかく自然に。そして笑顔。
  • これもビデオに1回とってみること。研究室に来たらとってあげます。

グループ面接・グループワーク

  • グループ面接やワークをさせるのは、個人面接では見られないような側面を見たいから。
  • それは実践的な対人能力でしょう。あなたがグループのなかでどういう位置を占め、どういう役回りになるのかを見ようとしています。
  • とにかくまわりに気を配ること。誰と誰が気が合いそうか、誰と誰がライバルになりそうか、誰が一番有能そうか。リーダーシップある奴は誰で、ユーモアがあるやつは誰か。
  • 必ずしも目立ったり一番になったりまとめ役になる必要はありません。
  • グループでディスカッションするときには、アイディア出す人、場をなごませるひと、話を整理するひと、ねちねち質問するひと、すでに出た意見の弱点を見つけるひと、といろんな役目があります。あなたはどういう役目が得意なのか、それを見せれば十分です。
  • でもなんにも発言できないようではその場に存在している意味がありませんね。
  • 他の人を競争相手と考えるより、協力者と考えること。ディスカッションやワークの場合は、他の受験者の名前や所属や考え方、その他の属性をできるかぎり頭に入れようとすること。メモできるなら名前ぐらいメモっておくこと。(っていうか、そういう所ですぐにメモとれない人は就職する資格なし。)そういう配慮が採点されるんだと思う。
    • おそらく実践的に一番大事なのは、グループのなかで誰が一番できる奴なのかを把握することです。
  • できる奴、信用できそうな奴を見つけたら、そいつに話をまわしたり応援したりするって手もあるわけです。
  • 「できる奴にいっしょに連れてってもらう」はいろんなところで役に立つ処世術。身につけましょう。
  • 他のひとがよい意見を言ったら、必ず賛成の意を発言したり(「そうですね。」「ああ、それは気づきませんでした。」)など。最低限、「うんうん」とうなずいたりして反応を示しておくこと。逆に違う見解を示されたら、首かしげるなりなんなり。ボディランゲージは重要で、そうして反応すれば、発言するチャンスをもらえるのです。
  • 意見が対立してもまったくOK。でも自分の立場をはっきりさせること。曖昧なのはだめ。
  • よく知りませんが、おそらく休憩時間の行動も観察されています。できそうな奴をみつけて積極的に話しかけちゃえ。コーヒーでも飲みながら、「緊張しますね。」「さっきの発言はよかったですね。」とかそういうのできっかけになる。協力してもらえば楽になるぞ。

まあ、しかし

  • でもやっぱり面接は総合的な人柄です。
  • 会社ってのはその会社なりの雰囲気があって、好むタイプの人間とあんまり好まないのがいます。これはしょうがない。
  • ボーイフレンドやガールフレンドを探すのと同じで相性があります。
  • あなたが自然にふるまって落とされるようであれば、それは相性が悪いのです。そういうんでは、別に落とされても気にやむ必要はなし。相性悪いところに就職しても苦労するだけだし。
  • どこかにあなたを必要としている会社があるはずです。

大事な会話のときはマスクはずしておいた方がよい

どういうわけか、最近の女子はマスクするのが好きなようですが、私は気になりますね。

Googleで「マスク 失礼」とかで検索してみると下のような感じ。いろいろ意見はあるけど気にする人はけっこういるようですね。

表情ってのはすごい大事なので、特に問題がなければ人とお話するときはマスクははずしておくべきだと思います。もちろんよく知ってる友達どうしとか、あるいは会話がほんのちょっとですむ仕事とかなら別ですけどね。でも就職面接のように、知らない相手とか、相手の思考を読んだりする必要があるときはやっぱりねえ。まあマスクしたまま面接受けたら落とされる確率が格段高まるんじゃないかしら。

会話っていうのは話の内容とかより、話し方、表情、態度、そういうのが大事なわけで、そういうのを隠しちゃうのはやばいです。

まあいろんなQ&Aで回答者が指摘しているように、最初に一言ことわっておいたりすると大丈夫ですが、そんなひどい風邪とかの問題がないならお話するときだけははずしておいた方が無難。私だったら会社やセミナー会場に入るタイミングではずしますね。

(同様に目が大きくなるカラコンとかも表情がよめなくてやばいと思います。サングラスかけて就活する人はいませんね。ははは。)

エントリーシート(2) 長所と短所

エントリーシートはねえ、やっぱり正直なのがよいと思うですよ。本気で信じてないのは読むひとが読めばわかっちゃう。まあどんな文章でもそうなんだけどね。

どういう課題にせよ、自分の「売り」を表に出すように。

「売り」はどうやって見つけるか?とりあえず大学ノートの左側に自分の短所をリストアップしてみる。いわゆる心理的性格だけに限定しない方がよい。短所はリストアップしやすい。

私の場合

  • 攻撃的
  • 怠惰
  • 平凡・通俗
  • おおざっぱ
  • 非社交的
  • 頭でっかち
  • 粘着
  • 貧乏
  • これといった特徴のない容姿
  • へたな会話
  • 喫煙者
  • アル中
  • 腹が・・・
  • 足が・・・
  • 不精ひげが
  • 頭が前の方から
  • ・・・

と山ほど続く。まあ他人と比べてどうかってことだけでよい。まじめな性格心理学とかやっているわけではないので、まずだいたい自分の考える「ふつう」の人と比べてどうか、とか適当。人間関係にも注意。これも社会心理やっているわけではないので適当。社会的属性とか家系とか、まあなんでもよいから思いつくだけ。

次に、右側に、それを友人や教師の視点からなんとかして無理してよい言葉にしてあげる。上の例を使うと

攻撃的 積極的
怠惰 あせらない
平凡・通俗 常識的
おおざっぱ おおらか
非社交的 内省的
頭でっかち 高学歴
粘着 粘り強い

 

自信がついたら、ほかにもよい点を列挙してみる。

  • 挨拶する
  • 実は親切
  • 笑顔のときが多い
  • 実は清潔
  • ・・・

さらに、こういうのは往々にしていろいろ矛盾するんで、なにとなにが矛盾しているか考えてみる。攻撃的で怠惰(積極的で、かつ、あまりあせらない)だというのはおかしいか?おかしいかなあ。どっちかだけにするか、もうちょっとつっこんで考えてみる。どんどん削っていく。残ったのが売りになるかもしれないもの。だいたいの人は売りなんかないけど、エントリーシートではあえて強く主張しないとならん(と思う)。さらに、その書いたり消したりした表全体をながめて、(略)

でまあ、だいたいとりあえず「売り」にできそうな特徴がわかってきたら、それをほんとに具体的に表すような事件や経験を思いだす。このエピソードを思いつけるかどうかが本当に勝負。なるべくおもしろいもの、笑えるものがよいが、とにかく具体的に細部を思いだす。

体育会系やボランティアやめずらしいバイトしてた人はいろいろ書くことがあるけど、なにもしてなかった人は書くことを見つけるのが難しい。それはしょうがないので、それなりに工夫する。

あれ、上のはやっぱり性格特性ばっかりでこれじゃだめだ。でもこういうのはあんまり具体的に書くと値打ちがなくなるので、考えてることぜんぶは書きません。

まあでも実は、エントリシートはちゃんとした形式の文章が書ければそれだけで落とされることはありません。でもおそらく面接にあたって面接者の興味をひくことはできます。誰かに見てもらってチェックすること。

エントリーシートの書き方(1)

心がまえ

  • 何人かのエントリーシートを読んでみて、ずいぶん差があるものだと思います。
  • エントリーシートは3回生の冬ぐらいに何本か書くことになるわけですが、
    そのころまでに文章を書く練習をしていないことが多いと思います。
  • エントリーシートなんてすぐ書けるなんて思っていてはだめです。
  • ある程度時間をかけて書くこと。
  • 400字、あるいは800字でもけっこうその人の能力がわかるものです。
  • またエントリーシートを書くことは自分の勉強にもなります。
    1. シンプルな文章を書くの練習になる
    2. 自分を客観的に分析できるようになる
    3. 目指している業界がどういうものか知ることになる
    4. その企業の長所・短所を知ることになる
  • 荒木晶子・向後千春・筒井洋一 (2000) 『自己表現力の教室:大学で教える「話し方」「書き方」』,情報センター出版局.を読んでみてください。

気をつけること

  • 決り文句、手垢のついた言葉、内容のない言葉は使わない。
  • 字数が少ないので同じことはくりかえし書くのは避ける。
  • 書類のフォーマットにも気を配ること。
    1. タイトルは明記されているか
    2. 余白は十分か
    3. 見出しなどは適切に設定されているか。
  • 書類が複数になる場合、各書類に最低限自分の名前は明記しておくこと。

他人の目を通す

  • 某女子大の平均的な3回生は、自分だけでは
    まともなエントリシートを書くことができません!汝自身を知れ!
  • とにかく他人の目を通しておくこと。
  • ゼミ担当者とかに見てもらうこと。

練習

200字、300字、400字字でそれぞれ書いてみる。

  • 自己PRしてください。
  • あなたを自己分析してください。
  • 10年後のあなたはどうなっていると思いますか?
  • ライフプランを描いてください。
  • 学生時代に打ちこんだこと、そしてそこから得たことを書いてください。
  • これまでで一番大きな失敗を教えてください。
  • どのような業種で働いてみたいと思いますか?それはなぜですか?
  • 10年後の自分に手紙を書いてみてください。
  • 大学生生活で感動したことを書いてください。

お茶のいれかた

最近の女子大生はレギュラーコーヒーのいれ方も知らん!

コーヒーとか紅茶とかお茶とかはちゃんとしたものを飲むと人生を豊かにするので、ぜひ正しい淹れ方を知りましょう。

缶ジュースや缶コーヒーは美容と健康のためにやめましょう。

このページ見ればいい。 http://www.ucc.co.jp/enjoy/take/easy/paperdrip.html

  • カップは研究室わきキッチンの上にあるやつを勝手に使ってよい。上の戸棚には紙コップもある。
  • お湯は沸騰させておく。ポットの「再沸騰」ボタンを押せ。
  • 豆はキッチンの黒い缶に入っています。たっぷり使う。1人分10グラム(計量カップ1杯)っていうけど、少なすぎると思う。1杯半でも少ない。
  • 電動ミルで挽く。10〜15秒ぐらい。挽きすぎるとおいしくない。
  • ペーパーをドリッパーにセットする。はしっこは折る。
  • まわすようにお湯を注ぐ。粉が膨らんだら20秒ぐらい蒸らす。
  • 続けてお湯をまわし入れる。ふくらんだ泡が落ちないように保つ。
  • 目的の分量入ったら、泡が全部落ちる前にドリッパーをはずす。(←ポイント!)
  • 寒い時期はカップもお湯で温めておくこと。
  • 熱いものは熱いうちにいただくのです。
  • 砂糖やミルクはないので欲しい人は持ってくるべし。
  • コーヒーサーバーとドリップ器は安いので買っておけ。

お茶の淹れ方

  • お茶の葉はキッチンの細長い筒に入ってます。
  • 茶葉はたっぷり使いましょう。(1人前茶匙1杯ちょっと、2人前2杯ぐらい)
  • 高級な煎茶は熱湯では淹れません。80度ぐらい。(研究室では100g 1000円ぐらいのやつ買ってます)
  • いったん湯呑みにお湯を淹れて若干温度を下げてから急須に。ほんとは「湯冷まし」を使うのだがキッチンにはない。
  • お茶の葉が完全に開いたら、適当に湯呑みに注ぐ。
  • 湯呑みになみなみと注ぐのはかっこ悪いと思う。半分強くらいを目安に。
  • お茶の葉が冷めないうちは二煎目もいただけます。
  • 急須ぐらい自分で持ってろ!
  • 焙じ茶・番茶は熱湯で短時間(30秒ぐらい)でいれます。

 

このページがわかりやすい。 http://www.ujien.co.jp/tl/irekata_s.html

紅茶の淹れ方

  • お湯は必ず沸騰させる。
  • 一人分ティースプーンに1杯程度、そしてプラス1杯(「あなたに1杯、私に1杯、ポットに1杯」ってやつ)。
  • 2、3分待て。紅茶は黒く濃く淹れるのだ。
  • カップは温めておく。
  • ミルク欲しいね。ミルクも温めておく。レモン入れるのはおすすめしない。

http://www.tea-a.gr.jp/make_tea/

中国茶

  • 中国茶も普通熱湯でいれます。(でも種類によっていろいろあるので調べてみましょう)

http://www.himechaden.com/side01.html

レポートの書き方

このページ読みおわったら、下の三つも読んでください。


まずとにかく

ここらへん1冊でよいから読んでおく。これまで「レポートの書き方」についての本を読んだことのないままにレポート書いたことのある人はかなり反省する必要がある。泳ぎ方を知らないのに海で一人で泳いだりするのに近い。なにごともノウハウ本というのがあります。哲学関係の人には戸田山先生のがおすすめ。

(→ ついでに「レポートの書き方こそ自発的に調べてみましょう

レポートでないもの

  1. 剽窃。パクリ。コピペ。他人の文章をそのまま写したもの。 → 「剽窃を避ける」 を書きました。
  2. 参照した文献のリストがないもの。
  3. 単なる感想。たいして調査もしていない「あなたの意見」は必要ありません。もちろん自分の解釈や見解や意見を述べるのはよいことですが、その場合は、 十分な論拠 を提示すること。
  4. レポートでWebにある文章を丸ごとコピペしてくる不届きな人々がいる。それが発覚した場合は当然単位は出さない。

たいしたアイディアはいらない

  1. 一般の大学のレポートでは、斬新なアイディアなどは必要ない。
  2. ちゃんと調べるべきものを調べてまとめれば十分。教員は学生が授業内容をちゃんと理解したか確認することを目的にしている。
  3. むしろ、ちゃんと型にはまったものが書けるようになるのが学生時代の修行。あなた自身のアイディアは卒論ででも表現すること。
  4. 課題をきちんと把握すること。

様式

  1. とりあえず大学なんてのは結局のところ型にはまった書類を作る練習をする場所だと思うこと。
  2. レポートの様式は非常に重要。
  3. しかし、教員から指定されていないことをいちいち質問する必要はない。指示されていないことは勝手に判断してよい。
  4. ただし常識としておさえておくポイントはある。
    1. 手書きの場合は原稿用紙に書くのが常識。指示がなくとも気をつけること。レポート用紙は不可。ただし英文の場合はレポート用紙でもよいが、1行空ける。
    2. レポートが複数枚になったら、必ずステープラー(商品名ホッチキス)で留めること。クリップはバラバラになることがあるし、かさばって邪魔。
    3. 表紙をつける場合はステープラー(ホチキス)の位置に注意すること。長方形の紙を縦長に使って横書きにする場合は左上、紙を横長に使って縦書きする場合は右上。
    4. 必ず各ページに番号を打つこと。趣味があるが、A4横書きの場合はページ下中央、縦書きの場合は左上あたりか。
    5. 科目名、大学、学部学科、学籍番号、名前を明記すること。学籍番号だけで学科などを書いていないと採点を記入するときに難儀する。
    6. 大学まで書く必要はなさそうに見えるが、特に非常勤の教員には必要な場合がある。
    7. 「~文字以内」ような指定があり、かつワープロで作成する場合、最後に(1980文字) のように文字数をつけておくとよい。

文章について

  1. 文章についてはとりあえず、戸田山和久先生の『論文の教室』と木下是雄先生の本をよく読むこと。正直なところ、文章のうまい下手はどうでもよい。一般の大学のレポートや卒論でうまい文章を書く必要ない。どうしてもうまい文章を書きたい人は本田勝一先生の『日本語の作文技術』(朝日文庫, 1982)を見るべし。
  2. レポート、論文では「だ/である」体で書くこと。
  3. 簡潔で明快な文章を心がけること。とにかく文を短くする。「〜が、〜」と続けず、「〜である。しかし〜」。「〜であり、〜であり、〜であり〜」→ 「〜である。また〜である。さらに〜である。」
  4. 体言止めは避けること。
  5. 主語は省略しないでいちいち書くこと。目的語もわすれるな。
  6. 「~のではないだろうか。」でレポートを終わらないこと。
  7. 必ず読み直して誤字脱字がないか確認すること。音読してみるのがよい。

引用の仕方

  1. 他人の文章は必ず(1)括弧(「」)に入れるか、(2)段を落して(この場合カッコはいらない)、それを明示する。どこのその文章があるか注をつける。「戸田山和久は、「剽窃は自分を高めるチャンスを自ら放棄する愚かな行為だ」と言っている 1)戸田山和久、『論文の教室』、NHK出版、2002、p.35。 」のようにする。
  2. 引用文は勝手に省略したり要約してはいけない。一字一句正確に。表記も原則的に勝手に変更してはいけない。変更した場合はその旨を明記する。
  3. いずれにしてもレポート・論文には文献リストをつける。文献リストでは、著者、『タイトル』、出版社、出版年、翻訳ならば訳者を明記。
  4. 複数の著者の論文を集めた本のなかにある論文を参照した場合は、その論文の著者を先に出すこと
    例:江口聡、「ポルノグラフィと憎悪表現」、北田暁大編、『自由への問い(4) コミュニケーション:自由な情報空間とは何か』、岩波書店、2010、pp. 23-46。
  5. 「著者:江口聡、出版社:岩波書店」などという新聞の書評欄みたいな書き方は×。ちゃんと論文の書き方本を見よ。
  6. 完全な引用でなくとも、オリジナリティが認められる主張やアイディアには典拠をつける。
  7. 基本的に文献リストに載せるものは本文中で1回以上言及すること。「戸田山によれば〜」のような形で。
  8. より詳しくは「引用・参照の方法」。また高橋祥吾先生の指導を参考にせよ。

パクらないために

  1. 文章をそのまま使わない。自分で一回咀嚼して自分の表現に書きあらためる。
  2. 自分でよくわからっていないことは書かない。
  3. 剽窃を避ける」を参照。

その他細かいこと

  1. 主語は省略しないこと。
  2. 「である」体の文章にいきなり「〜です」を入れたりしない。恥ずかしいことです。この文書も実はそういうのを含んでいるが、これは意図的なので真似しないようにしてください。
  3. 「〜のである」はおおげさであるので多用しないことが肝要なのである。「〜である」と書くのがフラットでよいのである。
  4. 日本語には斜字体(イタリック)は使わない。強調したい場合は傍点を打つ、下線を引く、フォントをゴシック体にするなど。
  5. 特別な事情がないかぎり、日本語の文章で〈 〉(山括弧)や“ ”(引用符)は使わない。どうしても引用符を使う場合は向きを揃えること「”ほげほげ”」はだめ。「“ほげほげ”」。
  6. 「1つ」「2つ」は私の好みではない「ひとつ」「二つ」。「ひと、ふた、み」と数えるときは漢数字。
  7. 接続詞と副詞はひらがなに開いた方がよい。特に「全て」「従って」は「すべて」「したがって」。
  8. 各段落の先頭は必ず1文字分字下げすること
  9. 基本的に人名は初出時フルネーム。「戸田山は」ではなく「戸田山和久は」と書く。二回目からは「戸田山は」でOK。カントのようにその分野で有名な人は最初から「カントは」でOK。
  10. 「氏」とか基本的に不要。「戸田山氏」「戸田山教授」ではなく「戸田山和久」と呼びすてにする。二回目からは「戸田山」だけでよい。
  11. レポートは完全に自分一人で書かねばならないものではない。校正、読み合わせ、構成の相談など自由にしてよい。原稿ができたら、一回誰かに向かって声に出して読んでみるのは非常に効果的。
  12. この前、どういうつもりか緑色のインクでプリントアウトして提出いる人がいた。良識をつかえ。それは誰にでも平等に与えられているはず。
  13. ちゃんとした論文の場合は、執筆にあたって協力してもらった人に謝辞つける。「本稿の執筆にあたっては〜氏、〜氏らに草稿段階から有益な助言をいただいた。ここに記して感謝する。」とか。ただし、卒論の場合、指導教員の名前はいらない(指導するのが指導教員の業務で感謝される筋合いはないから)。
  14. 役職には注意。「〜教授」とか「〜准教授」とか「〜講師」とかまちがうとあれなので避けた方がよいでしょう。こだわる人もいます。「〜先生担当分」ぐらいにしとくのが無難。教授なのが確実ならOK。
  15. 本文をゴチックにされると読みにくい。本文は原則として明朝体にする。見出し等はゴチックでOK。
  16. 書名は必ず『』で囲う。二重括弧『』は書名以外に使わない。論文名は「」で囲う。
  17. 「ミルの『自由論』には〜と書いてある」「〜とある」ではなく、「ミルは『自由論』で〜と述べている」のように書く。
  18. 「ミルはその著書『自由論』で」→ 「ミルは『自由論』で」でOK。
  19. 日本文では空白を切れ目に使わない。参考文献など、「J. S. ミル(空白)『自由論』(空白)早坂忠訳(空白)中央公論社(空白)1976」ではなく、「J. S. ミル、『自由論』、早坂忠訳、中央公論社、1976。」
  20. ページ表記は、「173頁」とか「p. 173」とか。 「p.」のうしろの点を忘れずに。複数ページになる場合は 「pp. 123-124」のように、pp. をつかう。
  21. アラビア数字、欧文文字はいわゆる半角文字 1234 abcdで。1234 abcdは避ける。
  22. カッコに気をつける。>と<はかっこではなく、数学記号(「大なり」「小なり」)。日本語山括弧は〈〉。ぜんぜん違う。
  23. フォントの大きさ、行間に気をつけろ。通常11ポイント以上。
  24. 大学生なんだから言葉の定義については国語辞書なんかにたよらず、百科事典や入門書・専門書等を使う。
  25. 接続詞としての「なので」からはじまる文章は避ける。口語と文語は違う。「したがって」「それゆえ」。
  26. webページ等を参照する場合は、最低(1) 著者 (2) タイトル、(3)URL の三つを明記すること。必要であれば「最終閲覧日」もつける。Wikipediaなどのように意図的に匿名で集合的に編集しているものを除いて、 誰が書いているかはっきりしないものは参照できない
  27. 図書ならなんでも信頼できるわけではない。著者、出版社の信用に注意。サンマーク出版とかは危険。
  28. 「授業レジュメから引用」など不要。授業レジュメは資料価値がない。自分の言葉で書き直す。

References   [ + ]

1. 戸田山和久、『論文の教室』、NHK出版、2002、p.35。