レジュメとは
- もとはフランス語。(1) 要約、 レジュメ。(2) 概略、 概論書。
- ハンドアウト handout とも呼ばれる。
- プレゼン・発表の道具。
レジュメの目的
- 自分や他人の研究などの口頭発表。
- 話すためのメモ。
- 口頭で発表したり議論したりするための叩き台。
- 論文形式より分かりやすいことがある。
- 聴衆のメモ紙、退屈なときの落書き用紙。
箇条書き型と論文型の比較
研究発表などはちゃんとした文章の原稿を書いておいて
それを配布し読みあげるタイプと、箇条書き程度のレジュメですませるタイプがある。一長一短。
最近はPowerPointなど使ってレジュメ出さない人も多いけど、おすすめできない。
箇条書き | 原稿・論文 | PowerPoint | |
ぱっと理解しやすい | ◯ | × | ×(全体がわからん) |
細かい議論 | × | ◯ | × |
シャベリの技術 | 要 | 不要 | 要 |
機転がきく | ◯ | × | × |
適当にでっちあげ | ◯ | × | ◎ |
いい加減な議論で逃げる | ◯ | × | ◎ |
大事なところの証拠を残さない | ◯ | × | ◎ |
自分の勉強になる | 要点を把握できる | 論理的に考える | 要点を把握できる |
制作時間 | 短い | 長い | 余計なことしてしまって長くなる |
気が散る | 散らない | 散らない | 気が散る |
はったり | きかない | 実力がわかってしまう | はったりだけ |
落書き | 描く場所たくさん | 余白少ない | できない |
馬鹿だと思われる | 思われない | 努力しているのはわかる | 可能性あり |
ポイント
- とにかく簡潔に。
- ちゃんとした文章でなくともよい。
- キーワードを中心に。
- キーワードだけではわかりにくいことがあるので、重要なところはちゃんとした文章にする。
- 説明の順番には注意。
- 箇条書のレジュメは論理的な関係がわかりにくい。
- →だから、「しかし」「ところが」など論理的に「逆接」になるところははっきり書くべし!!
- 添付資料をつける必要がある場合も多い。← 何もないと何も勉強してないでっちあげ発表に見える。
- 大事な引用文とかはそれが引用とわかるように記載する。
- 細かい註釈などはレジュメに向かないので、注にまわす手もある1。
形式
- ふつうA4横書き。
- 2枚以上になるときはA4 2枚をB4 1枚に縮小コピーすると見やすい。
- ページ番号を振ること。
- 複数枚になるときはステープラー(ホチキス)で留める。
- 余白を大きくとる。← 聴衆にメモしてもらえるように。
- 順番
- タイトル
- 年月日、発表場所等
- 名前、所属、連絡先
- 適切な節立て。枝番号をふった方がよい。
- なにが問題か
- どういう情報・研究・議論があるか
- ごにょごにょ色々検討したり資料出したり。
- 結論。
- 必要なら文献一覧。
注:
1 こんなふうにして注にする。簡潔さがレジュメの美徳。
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