投稿者「yonosuke」のアーカイブ

チャックベリー先生のロックンロール革命について

ロックンロールについてもいちおう見ておきたいところっすね。

このジャンルはもうチャックベリー先生が一人で作ったようなもんですわね。
ブルース進行はブルースマンたちからパクル。ベースの進行は基本的にブルースと同じだけど、ドラムはぜんぜん違うタテノリの8thフィール。ブルースだとハネてスイングしてるけど、ロックンロールはハネないでストレート。スピード感がぜんぜんちがいますよね。そしてギターもハネないで打楽器みたいにひきまくる。これでできあがりっす。元気だすためにテンポも上げるよ。こういう音楽的なポイントについては、映画バックトゥーザフューチャーのロックンロール誕生のところで主人公によって説明されてましたね。

メロディーラインも、ブルースだと上から下に落ちてくるわけですが、ロックンロールだと下らない。同じあたりでタタタタタタタって歌うことによってスピード感と重力に反している感じを出す。フレーズの最後も上にあがって一区切りしている。ブルースは重力で落ちてくるんすわ。元気がない。それじゃだめだ、ってわけす。

歌詞がなんといってもあたらしい。「ぼくは手紙を書くつもりだよ、ぼくは手紙を書くつもりだよ、ラジオDJにリクエストするんだ」とかくりかえすと古すぎるし元気がない。それじゃブルースな感じになって、朝起きたら生きているのがいやになる。

「ぼくは手紙を書くんだよ、DJさんにメールするんだ、すごいレコードで、ジョッキーに流してほしいんだ、ロールオーバーザベートベン、もう1回聞きたいんだ」と1コーラスにたくさん流しこむ。ブルースマンのように寡黙じゃなくておしゃべり。これが若者の音楽だ!って感じ。

の曲は自己言及的なんよね。DJにかけてもらう曲はまさにこの曲なわけで、「この曲をDJにリクエストするんだ」みたいななんかエッシャーの騙し絵とかそういうう感じ。この自己言及するってのは実は以降のロック音楽でときどき使われるギミックでもあります。

そしてもう何回もくりかえされる「ロルオバベトーベン!」この「リフ」(リフレイン、くりかえし)がロック。1957年ぐらいですか。

しかしすぐに白人様にパクられます。

こうなると、メロディーラインはもうむしろ上に向ってる。ブルースの形式だけもらってもうブルースではない。むしろ躁病を感じる。

プレスリーかわいいっすね。引退してから世界各国を旅行していて、最近も八坂神社のあたりのスタバで見かけられたとかっていう話です。

と思ったけど、あれ、ここらへん先後関係どうなってんのかな。あれれ?あ、Roll Over Beethovenは1956なのか。まあ黒人が作った音楽を白人様がカバーしてテレビに出てたりしてたわけですね。なんだかなあ。

ジャズ入門(23) ジャズのブルースはブルースのブルースとは違うよ

エブリデイ毎日私はブルースをもっています。

毎日エブリデイブルースをもっています。
もし私がなんか心配しているように見えたら、実はそれは貴方をうしないたくないからなのです。
というわけでブルースですな。形式的にはAABって形になってて、非常に単純ですがすばらしく効果的な形式でね。たった12小節に起承転結が入っておりまして、なんどでもくりかえせます。コードも普通は3つぐらいしか使わない。
| Bb7 | Bb7 | Bb7 | Bb7 |
| Eb7 | Eb7 | Bb7 | Bb7 |
| F7   | Eb7 | Bb7 | Bb7 |
こんな感じ。5小節目のところと、8小節目から9小節目のところがV-IVってなってて西洋音楽とは違った快を感じるようになってますなあ。
しかしこれではジャズにならんのです。ジャズにするには、前に書いたようにリズムを2、3種類いっしょに鳴らして、さらにコード進行を複雑にする必要があります。
チャーリーパーカー先生のNow’s the Timeっていう有名な曲だとこんな感じ。

この曲はパーカーの曲の中では異常に例外的に簡単なメロディーというかリフでできてて、あんまりジャズな曲ではありませんが、コード進行はこんな感じになってるはずです。

| F7 | Bb7 | F7 | Cm7 F7 |
| Bb7 | Bdim7 | F7 | (Am7) D7 |
| Gm7 | C7 | F7 D7 | Gm7 C7 |

Cool Struttin’ とかも同じ進行ですね。

ちょっと違いますがRed GarlandのやってるエリントンのC Jam Bluesだとこんな感じ。

| C | F7 | C | Gm7 C7 |
| F7 | F#dim7 | C | Em7 A7 |
| Dm7 | G7 | C A7 | Dm7 G7 |
実は上の曲のを移調しただけなんです。ははは。

でまあ、こういうジャズブルースのどこが聞きどころなのかというと、B.B.キング先生なんかのブルースにないところ、つまり細かく分けたII-VのところCm7-F7とかGm7-C7とかのところが聞きどころなんですね。このツーファイブに入れかえることによってジャズになっておるわけです。II-V入れるために、ブルースマンのブルースで快感だった9〜10小節目のV-IVの進行がII-Vに置き換えられてしまってますが、それはそれで気持ちがよい、こっちの方が頭よさそうだ、というわけです。あと私がジャズ聞きはじめたころは、11〜12小節目の和音が移動して次のコーラスに入るところが好きでしたね。こういう部分をターンアラウンドっていってジャズミュージシャンがいろいろ凝ったりするところです。独特の気持ちよさがありますよね。これもII-Vがもろに出てくるところで、けっきょくこれがジャズ(バップ〜ハードバップ)の音なんですわ。

まあこういうの面倒だという人は、BBキング先生のを大音量にてギターを歪ませて弾いてしまうという手もあります。それはそれで気持ちいい。

私は煙草をやめることができせん。

レモンをしぼりますしぼります。汁がしたたるまでしぼるのです。

こういうベースライン曲のが好きでねー。まあこの曲はあんまり有名じゃないけど、ツェッペリンの最高の演奏の一つだと思いますね。ドラム、ベース、ギター、ボーカルが勝手にやりつつ一体となってインタラクションしている。私はギター聞かないでベース聞いてますね。ジョンポールジョーンズ先生は偉いのです。ベースだけでご飯3杯ぐらい食べられますね。モータウンあたりのベースパターンから来てるんだろうし、曲の雰囲気やフォーマットはジミヘンやクリーム(エリッククラプトンがいたバンド)のパクリなんですが、まあとにかくすばらしい。

まあロックブルースは気持ちがいいですね。いい勝負、というよりロックの勝ちでしょう。あと私けっきょくドブルースはよくわからんです。ははは。

無調音楽入門(0) 予告

わりとこのブログ気にいっているので、好きなものをどんどん書いていきますか。

無調音楽とかけっこう聞いてた時代もあるのです。いまでもやっぱり好き。

やはりウェーベルン先生の変奏曲から。これの2番好きなんすわ。

あれ、これはあんまりよくなかった。誰のだろう?ポリーニじゃない気がする。グールドかな?おすすめは内田光子先生のやつなんだけど見つからない。

1番を4人のピアニストが弾いたやつ。

おお、これすごい。内田先生弾いてるじゃん。そしてまちがいなく一等賞っすよ。びっくりした。グールド先生は録音ちゃんとしているの使えばよかったのにね。とりあえず内田先生はすばらしいです。まあ時代が下るにつれてウェーベルンの音楽に対する理解が深まったということでもあるんでしょうが、すばらしすぎます。
まあ全体をポリーニ先生の動画で見ておきましょう。

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ジャズ入門(22) マイルスとブルーベック

前のエントリの続き。

どうも50年代は黒人ジャズより白人ジャズの方がウケてたみたいなんすわ。いまになるとよくわかんないんですけどね。ジャズミュージシャンがTime誌で表紙になったのはブルーベックがはじめてちゃうかな(1954)、と思ったけど1947年にルイ・アームストロングがなってました。2番目みたい。でもまあジャズが大衆音楽じゃなくて、コンサートホールにの椅子に座って静かに聞いて終ったらちゃんと拍手するものにしたのはブルーベックあたりからなんじゃないですかね。詳しくは知らんです。

今聞くとよい演奏もたくさん残ってるんですが、まあでもやっぱりジャズは黒人のものの方がホンモノって感じはしますねえ。

んでマイルスですが、マイルス先生は誰が人気あるかとか気にする人なんでずいぶん気にしてたんじゃないっすかね。40年代末にクールジャズはじめたけどすぐにぽしゃって、それをパクった白人が大ウケしている、と。自分自身はヘロインなかんかのドラッグでヘロヘロ。いったん田舎のパパもとに帰ったりしているわけです。

マイルス先生はどうもブルーベック先生の音楽も好きだったみたいで、有名な1956年のWorkin’っていうレコードで1発目でブルーベックのIn your sweet wayって曲やったりしている。昔もう1曲The Dukeって曲もやってるみたいですね。ジャズミュージシャンが他のジャズミュージシャンの曲をやるっていうのは、ある程度のリスペクトを含んでるんですわ。もちろんレコードにしたら印税が作曲したミュージシャンに入るし、ただ演奏するだけでも「ブルーベック本人はああやったけどおれはこうする」みたいなのを考えざるをえない。

同じような曲でも誰のを選ぶか、ってのでそのミュージシャンが誰をリスペクトしているかわかるんですよね。マイルスのSo Whatって今日とコルトレーンのImpressionって曲はまったく同じコード進行なんですが、どっち選ぶかっていうのでまあ自分の方向性を示す、みたいなところもある。

あとディズニーは1957年ぐらいにディズニーの曲をジャズにして一般ウケするわけです。

3拍子ジャズね。これをあとでマイルスが真似たりするわけです。それはもう聞きましたね。まあ3拍子でジャズしようとかってのがマイルスの気にいったんでしょう。

あとブルーベック先生はピアノのハーモニーの作り方(ヴォイシング)でも多くの人に影響を与えたんですが、これは面倒すぎるのでやめましょう。でもブルーベックのヴォイシングを発展させたのがビルエヴァンスという関係なんで、ブルーベックのかわりに雇ったんだろう、とか。マイルス先生本気でブルーベック好きだったんじゃないですかね。

ジャズ入門(22) デイブブルーベック先生は偉い

50年代白人ジャズマンで一番成功したのはデイブブルーベック先生じゃないっすかね。

まあTake Fiveとか有名。でもこの曲はつまらん。メロディー(もちろん5拍子も)はとても印象的だけど、基本的にドラムのジョーモレロ先生がソロするための曲なんでね。

お前は変拍子ジャズっていいたいだけなんちゃうか、と。でもこっちのライブ映像はおもしろいっすね。

 

通はブルーロンド聞く。トルコ風ブルーロンド。

 

この曲も変拍子だけど、5/4拍子とかたるいんじゃなくて7/8とかだし、4拍子になったりする構成もあって、いかにもcomposeされてます、って感じですわね。

これらの曲が入ってるTime Outは1959年の作品。マイルスがKind of Blue作った年ね。まあ行きづまったジャズをこれからどうするかみんな考えた年なわけです。

ブルーベックたちがアイディアとってきたのは、おそらく指揮者で有名なバーンスタイン作曲の大ヒット作ウェストサイド物語のこの曲だと思う。12/8拍子(3+3+3+2+2+2)/8拍子みたいな。1957年。

 

バーンスタインがアイディアとってきたのはバルトークのここらへん。クラシック苦手な人も最後まで聞くとかっこいいよ。

 

まあブルーベック先生はクラシックにも詳しいし、他にもいろいろ重要な仕事をしている偉大な人ではあります。しかしどうなんすかね。変拍子やる前にもアメリカではすごい人気で、黒人ミュージシャンたちが狭いクラブとかで演奏しているときに大きなホールで仕事したりして、経済的にもだんちがいだったんじゃないですかね。そこらへんがなんというか黒人ミュージシャンのカンにさわったんではないか。

多くの黒人ミュージシャンたちは、白人はおれたちから音楽を盗んで金もうけをしてる、みたいに怒ってました。

ジャズ入門(21) ジャズ(バップ)というのは結局ツーファイブなのです

ジャズっぽい響きというのはなんなのかといえば、それはけっきょく5度進行の響き、II-V(ツーファイブ)あのだ、ということになります。

5度進行というのはコードがD→Gのようにピアノの鍵盤4つ分(これが5度)動く進行。II-VってのはDm7 – G7 のようにマイナー7thとドミナント7thが5度進行でつながってる進行です。II-Vは5度進行の一種。
まあとにかくあるキー(調性)のII度とV度、キーがC(ハ長調)ならDm7とG7のつながりがジャズなのです。

All the things you areという曲があるんですが、コード進行はジャズメンがやるときはこんな感じ。(EbとかCとか書いてあるのはたいていメジャー7th。EbM7とかCM7。)

| Fm7 | Bbm7 | Eb7 | Ab | Db | G7 | C | C |
| Cm7 | Fm7 | Bb7 | Eb | Ab | D7 | G |
| Am7 | D7 | G | G | F#m7 | B7 |  E | C7 |
| Fm7 | Bbm7 | Eb7 |  Ab | Db | Dbm7 | Cm7 | Bdim7 |
| Bbm7 | Eb7 | Ab | Ab | (G7 / C7) |

Bbm7-Eb7とか、Fm7-Eb7とか、Am7-D7とか、F#m7-B7とかがII-V。それ以外にも5度進行の部分はEb7-Ab、Ab-Db、G7-C、Cm7-Fm7、Eb-Ab、D7-G、B7-E、C7-Fm7、Fm7-Bbm7とか山盛り。この曲はII-Vを含めた5度進行ばっかりでできてるような曲なんですね。

そしてビバップやハードバップという様式は、このII-Vをどう弾くかということだけを考えていた音楽といってもよいくらいのものです。

音楽というのはどんな猛烈な音でも延々同じことをやっていると飽きてしまう。必ず緊張と弛緩、があるんですね。II-Vとか5度進行というのはその緊張による運動そのものなんすわ。

このAll the things you areという曲を聞くと、そういう緊張と弛緩のくりかえしがわかるはず。基本的にG7とかD7とかEb7とか7thコードと呼ばれるところで緊張して、その次で解放される感じです。

また、II-Vってのはその運動によって調性(ハ長調とかト長調とか)をきっちりキメる働きがあるのです。この曲はキーがどんどん変わる曲で、最初はEb、次はC、次はEb、そしてG、E、もとにもどってEbとぐるぐるまわってそれがまた魅力です。ふつうに聞きながしていると「いい曲だなあ」ぐらですが、集中して聞いてると、あっちっちつれてかれて目がまわる感じですね。ここらへんがビバップの人々に好まれて、今だにジャズをやるとこの曲でアドリブとれればまあ初級脱出ぐらいのはずです。

(これ書いてからジャズブルースを先に書いた方がよかったことに気づきましたが、まあ次に)

では鑑賞です。まずはシナトラ先生で曲をおぼえましょう。

ジャズメンがやるとこんな感じ。リーコニッツ先生。ピアノいないけどハーモニーが聞こえてくる感じっしょ(実はうしろでうっすら吹いてるけど)。もうリーコニッツ先生の切れ味は猛烈なものがあるです。一瞬を生きてる、っていう感じ。

最高はやっぱりパーカー先生になります。メロディー1回も吹いてないけど、なんかメロディー吹くと作曲のジェロームカーンとかにお金払わなならないから頭のメロディー抜きにしたとか。イントロが有名で、このイントロはみんなやります。

 


まああとはいろいろ探してみてください。渡辺貞夫先生のがよかった。

All the things you areはメジャー(長調)の曲だけど、マイナーの曲だとどうなるのかというと、マイナーの曲はあんまりII-Vがはっきりしないのです。でもV-Imという緊張と弛緩ははっきりしている。っていうかむしろマイナーの方がはっきりわかるかもしれません。

一曲聞いてみましょう。クレオパトラの夢っていうやつで、2小節ごとに緊張–弛緩、緊張–弛緩ってのがくりかえされているのがわかるはずです。

 

 

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ジャズ入門(20) オルガンジャズ

まあジャズをマイルスデイヴィス先生とかコルトレーン先生とかを中心に考えちゃうとなんかシリアスな音楽であるって感じになっちゃうわけですが、やっぱり大衆娯楽なわけでね。

楽しいジャズといえばファンキーなやつで、まあ一時期のアートブレイキーなんか楽しいけど60年代にはシリアスな方向にも行ってしまったりして。
一貫して楽しいのはやはりジミー・スミス先生ですな。オルガンジャズ。ファンキー。
だいたいオルガンの人は、オルガン、ドラム、ギターってトリオか、それにテナーサックスとか加えた編成でやります。ベースがいないんですが、ベースはオルガンの人が自分でやるんですね。そしてそれがまた独特のノリになってかっこいい。オルガンには低い音を出すペダルがついてますが(エレクトーンを思いうかべればよい)、どうもふつうは左手で弾くものらしいです。でも時々アクセントに足でペダル踏んだりもしてるらしくて、それが独特のノリになってるらしいですわ。まあなんにしてもすごいテクニックです。
70年代になるとこんな音楽もやってる。さすがにこれはベースはベーシストがやってます。
ファンキージャズとファンク音楽とも密接な関係があります。
とりあえずこれのどっちか買っておけばえんえん楽しめます。
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ジャズ入門(19) モードジャズとかってのはあれだ

マイルスのSo What以降、ジャズはモードジャズになった、みたいなのは何重にも間違ってます。

第一に、それ以前のやりかたが廃れたわけじゃない。ハードバップや、ハードバップの一種としてのファンキーはずっと続いてた。っていうか、あるミュージシャンが自分のスタイルを変更することって滅多にないんよね。たしかにマイルスやコルトレーンみたいな人はカメレオンのようにスタイルを変えていったけど、そういうのはほんの一握りで、たいていのミュージシャンは同じことをやっている。複数のスタイルを使いわける人びともいるし、一つのスタイルを続ける人も多い。だから60年代にもスイングやってる人も中間派やってる人もバップやってる人もフリーやってる人もいたわけで。

っていうかマイルス自身すぐに前のスタイルにもどってるわけだし。3拍子ジャズ。名演。マイルスのソロのあとのハンク・モブレー好きですね。で、いったん終りそうなあとでこコルトレーンがこんな曲で暴れてるのおかしい。

第二に、So Whatみたいな「一発(あるいは二発)」って曲はかなり特殊。たしかにコルトレーンのImpressionsとか他にもいくか似たような曲はけっこう作られたけど、まあ特殊な曲だっていうのはみんな理解してたはず。

第三に、よく言われる「モード奏法」とかってのがあるわけではない。So Whatって曲は、一番もとのかたちではコード2個(Dm7とEbm7)の上でDドリアンとEbドリアンの2個でアドリブ取りましょう、っていうコンセプトの曲だったけど、そんなコンセプトが守られていたのはほんの一瞬。というか、あのマイルスの演奏でも杓子定規にそれやってたのはマイルス本人だけで、コルトレーンやキャノンボールは半音階使ったりいろいろやってる。

まあモーダルな曲、つまりなるべくコードの数を減らした曲の上でどうやってアドリブをとるかっていうのにはミュージシャンたちはかなり苦労したみたい。だってDm7の上でDドリアン(レミファソオラシドレ)の7つの音しか使っちゃいけません、なんていわれたらすぐにアイディアが尽きて、プレイヤーもリスナーも飽きちゃう。どうやって飽きさせないようにおもしろいアドリブをとるか、ってのを皆いろいろ試行錯誤したよね。詳しい話はまたするけど、まあマイルス本人も1964年ごろにはこういう演奏をしているわけだ。みんなもうDドリアンとか意識してない。

このころのマイルス先生はすごいっす。なんかいきなり楽器うまくなって高速高音でパラパラやってる。新しいドラマーのトニー・ウィリアムズ先生(当時18才ぐらい)に「練習しろ!」って怒られたんだとか。おかしい。あとこのジョージ・コールマンというテナーの人は私好きなんですけどね。マイルスは気にいってたけど、バックのハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムズの3人になんかいじめられて追い出されたんだそうだ。

「モードジャズ」がなんであるかってのは続きます。

ジャズ入門(18) ドルフィーが好きなのです

前のエントリでドルフィーの名前出しちゃったので1、2曲紹介。

もう好きすぎます。アルトを吹くとパーカーを抽象的にしたような感じ。音楽的には4度とか6度、9度と音程の幅が広い動きをするのでなんやらわからん。バスクラってジャズでは珍しいも吹いて、それだとなんか粘っこい感じ。フルートを吹くとこんな感じの爽やかというかリリカルというかんともいえん。

バックのジャキ・バイヤードのピアノもいいんですよね。

前に紹介したブッカーリトルとやってる LIke Someone in Loveもいいの。

こういう彼のフルート演奏の裏にあるのは、クラシック作曲家のドビュッシーのシリンクスとか、ヴァレーズの密度21.4って曲なんちゃうかな。

パユのこの演奏いいね。

この時期の黒人ジャズミュージシャンはほんとにインテリで、けっこう現代音楽とか聞いてんのよね。そのうちセシル・テイラーとかも紹介したい。

あとドルフィーのフルートの最高はLast Dateってのに入ってる You don’t know what love isってやつです。youtubeにある動画は途中で切れてるのしかなかった気がするので、CD買ってください。すごいよ。

ジャズ飲み屋と私

まあ大学院以降飲むとなると一人のことが多いわけですが、そういうときはやっぱり音楽とか欲しいもので、飲む場所はなんかそういう音楽かかってるところとかが多い。

そういう場所でちょっと軽く音楽の話とかできるとうれしいもんですよね。音楽好きは音楽の話をしたいもんです。身の上話とかしんどいからしたくないし。お天気の話してもしょうがないし。

音楽なんか家で聞いてても同じだろう、という話もあるわけですが、まあ自分の知らないよい音楽を知るのは人生最大のよろこびの一つだし。

ジャズはそういう店がけっこうあるのでまあ楽しい。R&Bのところはなんか音楽について話したりする感じじゃないですよね。あったら行くんだけどな。ファンクに詳しいマスターがいるような。(あ、祇園の某店は知ってる。)

クラシック飲み屋とかもどうっすかね。1曲長いから帰りにくかったり深刻だったりしてあれか。

ジャズ入門(17) アレンジの妙

ファンキージャズもそうなんだけど、1960年前後はアドリブ一発ってのを離れて、曲やアレンジしっかりして全体として演奏を作ろうっていう方向性が強い。まあこれはマイルスがハードバップはじめたときからの方向性でもあるけど、マイルスはきっちりアレンジするというよりはメンバーの色彩をうまく合わせておく、みたいな感じだった。

アートブレイキーのところのベニーゴルソン先生とかアレンジうまい人が出てきて盛んになる。ホーン2本、3本とピアノとかうまく合わせて黒人らしい複雑なハーモニーと色彩とか出されるとぐっときますね。

曲もスタンダードナンバーを使ってアドリブを聞かせるってのから、自分たちで楽曲つくってそれのおもしろさを追求するっていう方向に進む。

私の好きなオリバーネルソン先生の曲を1曲。こう、テーマ部分のハーモニーとかいいんですわ。フレディーハバード先生のトランペットソロいいよねえ。フルート吹いているのはエリック・ドルフィー先生。この人もすばらしい人で手癖多いけどクラシックのフルートの研究とてもよくしている。

この60年代前後に名盤が集中しているのは録音技術の向上もあるよね。この時期にベースとかきっちり録音できるようになって、音楽的快楽に加えて、オーディオ的快楽もある。

ブレイキーバンドはリーダーはブレイキーだけど、音楽監督が別にいる。ゴルソンのときもショーターのときもよい。

ジャズ入門(16) オーネットコールマンのフリージャズ

マイルスと同じように、うまく吹けないけど一発当てたい男がいました。あんまり頭もよくないし教養もない。音楽理論とかちゃんと理解できない。そもそもチューニングもできない。さてどうするか。

答:あまり考えずに自由にやる。ただし白人インテリのバッアップを受ける。

これはかっこいい、というかもうすばらしい音楽になっております。なんというかほかのジャズには感じない抽象的な「美」を感じる。これは爆弾だ!

まあ実はやってることは「フリー」でもなんでもなくて、マイルスがKind of Blueとかそれ以降でやろうとしたこととそれほど違っているわけではない。ある持続的なバックの上で、あるスケールにそって適当に吹く。実はぜんぜんフリーじゃないんだけど、本人は「フリーだ、なにも約束事はない」みたいに言い張った。

まあ実際にはベースが音楽的な基盤を提供しちゃうので、その上でなにかしようとするとあるスケールを想定することになる。ピアノがいないからまあ西洋音楽の伝統の「コード進行」ってのからは解放されてる。その意味でフリーなんだけどね。マイルスの「モード」とかってのもやっぱりハーモニー(とそれに対応するスケール)からは解放されなかったんだけど、ピアノを抜いて同じようなことをすることで自由になった。マイルスは曲の構造みたいなもの(AABA形式)は放棄しなかったけど、オーネットはそれも放棄して頭とお尻のテーマだけにした。まあそういうのがオーネットのフリージャズ。

でもこの曲なんかは独特の味の印象的なメロディーでただものではないのが一発でわかりますよね。天性のメロディーメーカーなのよ。

まあ実はオーネット先生は完全になんでもありじゃなくて、ある一定したリズムやベースのパターンの上である規則にしたがって自由に吹きたいと思ってるひとで、彼以降の本気でめちゃくちゃするフリージャズの人々(ファラオ・サンダースやアルバート・アイラー)とは根本的に違う。これは80年代から90年代に至るまで変わらない。

このアルバムの他の曲もそれぞれ奇妙な味があって、ぜひ購入をおすすめするですね。天才。

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ジャズ入門(15) モテ系白人ジャズ

モテそうだ。モテることを考えている。憎い憎い。
おそらく商業的には黒人アーティストよりこっちの方が成功してたのではないか。
アートペッパーがマイルスバンドと。いじめられそうですがそこそこ戦ってます。
まあ顔もよかったらしく、歌もうまいし。
いまとなってはいまひとつわからないけどすごく人気があったみたい。石原裕次郎?
ブルーベック先生はまあかなり偉大。
マリガンは嫌いだとは言いにくい。実は好き。

リーコニッツ先生は別格。この人は偉いしモテようとはしてない。

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ジャズ入門(14) ファンキージャズ

ちょっと時間が前後して60年代前半までいっちゃうけど。

まああんまりアートだの芸術だのしてないで、楽しければいいのではないか。音楽というのは音を楽しむと書くのです!みたいな人もいるわけだわね。

まあポピュラー音楽といういうのはダンスみたいなのと切り離しちゃうと死んじゃうわけでね。死なないまでも弱ってしまう。もっと踊れるようにしましょう。

ファンキーってのはまあ黒人臭いというか、そういうんだと思う。ブルーノートのあからさまな使用とか独特のハネた感じとか。ビバップの人たちはぜんぜんファンキーじゃなかったし、マイルスとかもファンキーじゃない。コルトレーンもファンキーじゃない。もちろんビルエヴァンスもファンキーじゃない。エリントンもベイシーもファンキーじゃない。でもハードバップの人々のけっこうな部分がファンキーだった。

まあゴスペルとかブルースとか、黒人ポピュラー音楽の伝統にもどろう、みたいな。すごいテクニックとか繊細で高度な音感みたいなんいらんから楽しくやりましょう。

モードだのフリーだのっていうのは一部の先進的な人々のもので、こういうのが主流。

おそらく50年代から60年代、アートペッパーとかスタンゲッツとかシェリー・マンとかチェット・ベイカーとかデイブブルーベックとか、白人ジャズミュージシャンも増えてけっこうな人気があった。イケメンだったりして女にはモテた。こっちに来る女は商売人ばっかりだけどあっちは素人女だ。ていうか実力的には黒人ミュージシャンの方が上だけど、人気は白人の方が高くなる。それに対する敵対的な行動でもあったんちゃうかな。おれたちはクサく行くぜ。これはマネできねーだろう。

安物ギターとODの私

30手前になった1994年、オーバードクター人生はどんぞこでもうどうしようもなくてギターを買う。ははは。ストラトとアンプのセットで4万円。払えず2回ばらい。ジャズギター練習するつもりだっんだよな。教則本もいちおう買ってみるけどなかなかむずかしい。コードおさえらんないし、どう練習したらいいのかもわからんし。

まあでも荒んだ心のなぐさめになりました。

ピアノと院生の私

4回生ぐらいから大学の夜中に侵入すると某部室のピアノを弾けることを教えてもらってまあ時々あれしたり。ひたすらインヴェンション。あとシャコンヌをブラームスが左手に編曲したやつとか。亜麻色の髪の乙女とか。

まあその部室では数人の奇妙な人々に出会ったり。すれちがいではあるけどまああれだ。

M2のときに研究室の同級生が大学やめて帰ることになり、エレピをもらう。うれしいなあ。やはりインヴェンションを弾く。ははは。

イギリス組曲2番とかにもチャレンジ。3声の曲を弾くのははじめてですよ。

とかまあ。

ジャズ入門(13) エヴァンス先生によるドラムとベースの解放

ビルエヴァンス先生はモードジャズとかってのの他にもう一つ大きな働きをしていて、ドラムとベースを同じこと繰り返すことから解放したんですわ。

いまままで聞いてきた曲はぜんぶドラムはチーキキチーチキ、ベースはぶんぶんウォークしているわけですが、人数少ないのにそんなことしてたら飽きちゃう。

ビルエヴァンス先生はもっとドラムもベースももっと好きにやっていいよ、と。まあベースだけならチャールズミンガス先生という偉大な方がそういうことやってらっしゃったんですが、それをピアノトリオでやる。さらにドラムもやりたくないならビート刻まなくていいです。ピシ!スパ!とか好きなときに入れてください。

スコットラフォロというベースの高慢な腕利きとポールモチアン先生と3人で白人インテリ高慢ピアノトリオを結成して、決定的な1曲を出す。

聞きどころは、「枯葉」のテーマやったあとにリズムキープする人が誰もいなくなって、ドバババ/ボンビョロ/キョロロ とかしばらくやってから緊張もりあがったところで、エヴァンス先生のアドリブに突入するところですな。まあそれ以前からラファロ先生は勝手なことをやっておるわけですが。もうウォーキングするだけがベースではない。もうここは音でかくしてドラムの人のスティックの音とかまで聞きたい。すごい緊張感。

まあこういう「インタープレイ」みたいなのは、前に書いたようにそれ以前から細かくピアノとソロ楽器の間とかでおこなわれてわけですが、それを公にやる感じ。

ちなみにラファロ先生はウォーキングベースやらせてもすごいスイング感でとんでもないです。ちょっと早めっていうか前ノリでバンドを猛烈にドライブする。

このブッカー・リトル先生のでラファロ先生の推進力を味わってください。

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ジャズ入門(12) モードジャズ

皆が速くて激しい音楽やってるとき、そういう演奏できない人間はどうするか。ってのがまたしてもマイルスデイヴィス先生を襲った問題だった、って理解していいんちゃうかな。

んで、ギルエヴァンス先生とかインテリ白人に相談するのもいっしょ。今回はピアノのビルエヴァンス先生にも協力してもらって、ぜんぜん違う音楽をはじめる。有名なKind of Blueですわね。

アイディアは、パーカーやコルトレーンみたいに速くてコードチェンジたくさんするのがバップの考え方だけど、ついていけないからやめましょう。1個や2個のコードでいいではないですか、と。もうDm7の上でレミファソラシドレだけで演奏するってのでいいじゃん。まあそれだけだともたないから一部Ebm7もつかいましょう。AABA形式にして、BのところでEm7でミbファソラbシbドレbミbで演奏します。スケール2個で1曲作っちゃいましょう、というわけです。

こういうあえて素材を限定してしまおうというアイディアはクラシック作曲家のドビュッシーやサティー(どっちも20世紀初頭ぐらいに活躍)あたりからあって、それを50年後にジャズにもちこんだわけですわね。雰囲気も似た感じになる。

まあとにかくSo What聞きましょう。

もう1曲、Blue in Green。これはモードではないですが、バップとはぜんぜん違う方法論で作られてます。マイルス作曲ってクレジットされてるけど実はビルエヴァンス先生の曲らしい。コード進行もおもしろいしアドリブ部分での構成もおもしろくて、マイルスは32小節で1コーラス、コルトレーンは16小節、エヴァンスは8小節になってんだっけかな。だんだんコード進行が密になる、みたいな。まあそういういろいろヒネリを入れて、「もうハードバップやめようぜ(オレ吹けないし)」みたいな。

まあ文句なしの名盤。超名盤。これくらいの名盤はないってくらいの名盤。ちゃんとクレジットしてもらえたらギルエヴァンス先生あんなに貧乏する必要なかったのに。マイルスも実は悪いやつなんだ。

So Whatとかのアイディアの一つはビルエヴァンス先生のこのPeace Pieceって曲。さらにそのもとはレナード・バーンスタイン先生のSome Other Timeだったかな。

おそらくこの演奏のアイディアになったサティーあたりも1曲聞いてみてください。こっちはジムノペディ。

こっちはグノシェンヌって曲。スケールは違うけど一貫して同じような和音の上で一つのスケールの上で動いてるだけ。おそらくここらへんからアイディアとってきてるはず。

Kind of Blue
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ジャズ入門(11) バップ/ハードバップのどんづまり

ハードバップは歌心を大事にする、とはいえけっきょくやっぱり速く複雑に、っていう欲求は常にあるわけっす。とにかく黒人の人々は競争的なのね。ラップとかでもその場で思いついたことラップして罵り合ったりするゲームがあるじゃないっすか。とにかく黒人男性は敵対して競いあう。まあ黒人だけじゃあくて男ってのはそういうもんなんだけど。

んでいちじき遅くなったハードバップもまた速く複雑になってくんすよ。

これはロリンズとコルトレーンのV.S.。まあでも燃えます。

ハンク・モブレー、ズートシムズ、アル・コーン、そしてコルトレーンの4人のバトルロワイヤル。これは上のほどよくない。

で、50年代のチャンピオンはやっぱりマイルスバンドにいたコルトレーン先生ということになります。この2曲はコード進行とか超難曲で、ふつうの人は演奏できない。それをこのスピードでやる。きっとパーカー先生も10年後にタイムスリップしたら、しばらく演奏できなかったんちゃうかな。

おかしな曲でしょ?調性がどんどん変化していってぐるぐるしてて目がまわる感じ。そんでこのスピードだからねえ。ビバップとかってのは世界で一番速い音楽の一つなんだと思います。200〜300BPMなんてのもあるし。1分間に300拍ですよ。
これはビバップと同じどんづまりというか極北になって、こっからどうすっかなあ、みたいなことをみんな考えたはずですね。とにかく音楽とかってのは変化がないと飽きちゃう。新しいことをやりたいのはアーティストの本能だし。
手下のコルトレーン先生がこんなすごいのにマイルス先生はいぜんとして楽器うまくならない。っていうかなんかあの人は速いフレーズとかそもそも聞きとれなかったらしい。私もわかります。あんまり速いとなにやってるかわかんないのよね。上のコルトレーンの1年前だけどこんなのんびりしたことをやっている。

これでは勝負にならんですなあ。どうするマイルス先生!なんちゃって。

黒人音楽と私

学部生のころにプリンス様はライブ聞きに行ってるんだわ。アラウンドザワールドツアーんときかな。でも座席が大阪城ホールの一番上で、そのときはあんまり楽しめなかった。

だいたいジャズのレコードとか買ってたわけだ。ジャズ喫茶の先輩の車に乗せてもらってるときにプリンス様のLovesexyのAlphabet Streetをかけてて、ギターのカッティングにシビれた。あれはすごい。「これなんですか?」「プリンスの新譜」みたいな。あ、この時点ですでにCDになってるね。とにかくこれでプリンス様にはまる。スライを知ったのもこのころかな。Family Affairがラジオで流れててシビれた。

Lovesexyツアーも見に行ったけど、これはすごかったわ。もう私の人生最高のライブかも。

しかし本当にファンクにはまりはじめるのはもっと遅くて、D2ぐらいのときじゃないかと思う。お金ないからTSUTAYAから適当に借りてきてコピーしていたカセットのなかにMothershipコネクションがはいってて、あれのP-Funk (wants you to get up)にシビれた。こんなんあるんか!知らなかった!みたいな。んでP-Funkにはまる。これ90年ぐらいだわね。

そのあとはR.Kellyにはまったりまあいろいろ。つらいOD生活の学習塾への通勤電車のなかでBootsy CollinsのF-encounterよく聞いてたのは覚えてる。I need a job!って頭のなかで叫んでたなあ。

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