前のエントリの見本は、去年作った仮の聴取リストをそのまんま使ってしまったんですが、学生様に去年今年と2回やってもらって気づいたことがひとつ。
私が読んだメディアリテラシーの教科書みたいなのでは、アーティストとターゲットのリスナーのアイデンティティみたいなのを推定させるのが最初の作業なんですが、1〜2回生ぐらいだとこれがうまくいかないんですね。
だいたいいつもみんな「10代〜20代の男女」ぐらいになってしまう。こういう答になってしまうのはもちろん私の説明不足なんだけど、学生様たちのあるもの見方や慣れてしまった表現方法なんかについてあることを示している。
つまり、学生様たちはまだ人々のアイデンティティというか、逆に人々の「違い」みたいなのをまだあんまり意識してないかもしれないのね。
欅坂を聞くひととExile聞く人はちがう人々だと思うんですが、それが「10〜20代男女」っていうひとくくりになってしまうわけです。音楽ジャンルは性別、学歴とかにうっすらではあっても対応しているわけですが人々をこまかくタイプ分けするっていうのがまだできてない。人々を勝手にカテゴリ分けするのはよくないことですっていうふうに教育されているのも影響しているかもしれないし、あるいはカテゴリ分けして見てるけどそれを表明することは避けてるのかもしれない。でも2回生ぐらいになれば、聞く音楽からどういう人かっていうのはわかりますわよね。
まあこういうのはおもしろいなと思う。
(おそらくこのエントリはちょっと問題があるんだけど、まあおいおい書き直すです)
- ポップ音楽でリテラシー (1) 本を読んで
- ポップ音楽でリテラシー (2) 仮にリストを作ってみた
- ポップ音楽でリテラシー (3) 私の思う基本的ポップリテラシー
- ポップ音楽でリテラシー (4) 音楽分析マストハブ
- ポップ音楽でリテラシー (5) なんでトライしてみているか
- ポップ音楽でリテラシー (6) 最初の一歩は見本を示す
- ポップ音楽でリテラシー (7) 人々をカテゴリ分けさせたい
- 音楽オタクになろう!(欅坂46「エキセントリック」を題材に)
- ゼミでプレイリストをつくって交換しよう!(2回生編)
- ゼミでプレイリストをつくって交換しよう!(3〜4回生編)
- ゼミでプレイリストをつくって交換しよう!(1回生編)
- ポップ音楽リテラシーのは査読落されてしまった……
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