ポップ音楽でリテラシー (5) なんでトライしてみているか

ポップ音楽使ったメディアリテラシーみたいなのに興味があるのはいくつか理由がある。

まず「リテラシー」として、ふつうに目の前にありよく見聞きしているものが、学生様が思っているより内容豊富であるってことを理解してほしいっていうのがある。ビートルズとかからポップ音楽鑑賞をはじめた世代としては、ある程度は歌詞やそのメッセージに注意して聞いてほしいと思っているのだが、J-POP以降の多くのリスナーはそうではないように思える。

ふつうはそうしたリテラシーは古典文学作品を利用して教えるものだと思うけど、昨今はそういうのなかなか難しいし、長い文章や難しい文章だと学生様がついてこれなかったり、私の気力が続かなかったりする。そもそも学生様がそうしたマテリアルに興味をもてるかどうかもよくわからない。小説とかの文学作品なら可能かもしれないけど、私あんまり詳しくないし。ラノベとかにもよいものはあるんだろうけど、よく知らんし。ポップ音楽なら3分だし楽しいし、私もそこそこ知識がある(少なくとも文学よりは)。

ポップ音楽なら歌詞テキストの分析以外にもいろいろやることがある。各種の音楽的な背景や仕掛けや工夫、ビジュアル表現、ライフスタイル、政治的主張、ポップ産業のありかた、広告と、現代のマスメディアとそこで生きる我々の生活を考えるには題材だと思う。

ってなわけで2回生の前期ゼミ半期1回分ぐらいやってみるのはいいんちゃうかと思ってるわけです。1回生後期でもいいかもなあ。

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