私はアマチュアバンドを聞くのが大好きで、それは上手い下手とはあまり関係なく、好きな音楽を好きなようにやって楽しそうなのがよいのです。ぜひどんどん聞かせてください。
しかしあちこちの学園祭などでステージを見ているとちょっと気になることがあり、ツイッターなどではそのたびに書いているのですが、考えていることを記事に残しておこうという気になりました。うざいことを言うと怒られそうですが、オーディエンスの側から見るとこういうのが気になる、というのをいくつか。怒らないでくださいね。
ステージ上でチューニングや機材調整するのはやめてください
学園祭ステージだと、1バンド20分ぐらいが多いかと思いますが、その時間はフルに使いきってほしい。舞台にあがって3分以内に演奏をはじめてほしいものです。もたもたしているバンドは印象が悪いものです。
いまはチューニングはチューナーで舞台裏でできるのでやっておいてください。PAに音流しながらやるのはもっての他です。クラシック演奏会じゃないんだから。同様に、エフェクターの調整もやめてください。そんな時間がかかるエフェクターは捨ててしまえ!つまみは演奏前にいじるな!アンプはやはりステージの上で調整せざるをえないことがあるかと思いますが、どうせ細かいことは数分ではできないのですから、だいたいのところであきらめてください。
ライブハウスではリハの時間つかって音の調整できますが、学祭の野外ステージなどで同じことをしようとするのは無理です。とにかくあきらめなさい。
PA業者さんが使っているアンプはジャズコなどの標準的なものが多いのですから、スタジオ練習や個人練習のときにだいたいのところを把握して、ステージ上ではせいぜい微調整ですませてください。ベースの人はそもそもつまみどうしたらいいかわからないだろうからあきらめなさい。ちなみに、PAさんにモニタースピーカーの具合などおねがいするのはステージの上からマイクを通しておこなってかまわないと思います(曲間でもOK)。
ステージ上で練習しないでください
微調整のための音出しはしょうがありませんが、気になっているフレーズなど練習するのはやめてください。ギターピロピロ、ベースのスラップビシバシ、みたいなの見せる必要ありません。最高なのは調整もなしにビシっと1曲目からはじまることですが、まあPA調整しなければならないアマバンステージでは無理ではあります。でも最短に。
特に、今後実際に演奏する曲のフレーズを弾くのはぜったいにやめてください。手のうちあかしてどうするんですか。やる曲やキメのフレーズは最後まで隠しておくこと!ドラムははっきりしたリズムは叩かないこと。みんな注目しちゃうでしょ。それぞれの太鼓をマイク拾ってるか確認すればそれで十分だし、そんなのあとでPAさんがやってくれるはずだからとにかくはじめてしまえ!
バンド全体での楽曲の練習は絶対やめてください
あとでやる曲の一部を使って全体の音を確認したいと思う人々がいるみたいですが、人前なのですから曲を始めたら最後まで演奏しきってください。途中でやめてどうするんだ!絶対まもってほしい。
はじまるときには一言でいいからMCで挨拶してください
「こんにちは。(バンド名)です!ジャーン!」でいいじゃん。こっからはじまる、というのをはっきりしてください。
カバー曲をやる場合は、オリジナルのアーティストと曲名を必ず宣言してください
もちろん演奏したあとでもかまいませんが、誰のなんという曲かは必ず紹介すること。これはオリジナルのアーティストへのリスペクトです。自分たちのオリジナルの場合も曲名あるはずだから必ず伝えること。これは演奏前がよいと思う。誰が書いた曲かとか、どういう曲かとかも思いいれがあるはずなので、ボーカルの人が紹介してあげてください。
ショーであることを意識してください
姿勢に注意してください
さほどショーアップする余裕がないことが多いと思いますが、お客に聞いてもらうのですからたんに楽器いじってるというのではなく、それなりのステージアクションを入れてください。ギター弾くにしてもキボード弾くにしても、それなりのアクションが欲しいです。メンバーどうしのアイコンタクト、ソロがあったらそれへの視線のひきつけなど、少し意識するだけでずいぶん印象がかわります[1] … Continue reading。ボーカルは実は姿勢の悪い人が多いので鏡やビデオ見て確認してください。楽器はテンパって自分の手元だけ見てる人が多いですが、他がなにやってるかいつも見る癖つけておいてほしい。うまくいったら笑顔とか見せてくれるのはとてもよいことです。ボーカルだけなく、バンド全員がそうした表情を意識してください。ドラムもフィルイン入れるときそれなりの顔するんですよ!
メンバー紹介しましょう。最後も挨拶、バンド名など再度
最後もきもちよくおわってください。途中MCでメンバーの名前紹介するのもとてもよいことです。君らサークルのメンバーは知ってるけど聞いてる人はしらんわけだから。サークルのステージだとどうしても内輪なノリになってしまいますが、それ以外のお客さんもたくさんいるわけだから、それは意識しましょう。
というわけで余計なことを書きましたが、これからも楽しい演奏期待しています。がんばってね!
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References
↑1 | メンバー間のアイコンタクトがないと、このバンドは仲が悪いのか、解散寸前なのか、あそこは元カップルか、とかいろいろ考えておもしろいのですが、おもしろすぎます。 |
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