セックスの哲学 カント先生から未婚化・非婚化の原因を学ぼう 性的傾向性のなかのまったく単純で粗雑な感情は、なるほどまっすぐに自然の大いなる目的へと導いて行き、その要求を満たすことによって、回り道せず、手際よくその人物を幸福にするが、対象の大きな普遍性のゆえに放蕩と放縦に変質しやすい。(p.361) 2020.02.16 セックスの哲学
セックスの哲学 カント先生に女性のルックスの鑑賞法を教えてもらおう 前のエントリの続き。紹介したいと思ったのは、第3章が「両性の相互関係における崇高と美の差異について」の後半にある、女性のルックスの美についてカント先生が語っているところです。こんな感じにはじまる。 2020.02.16 セックスの哲学
セックスの哲学 カント先生の『美と崇高』はおもしろいなあ 去年と今年、過去の大哲学者たちが、男と女、そしてその関係について、いかにろくでもないことを言っていたかというのを紹介する一般向け講座みたいなのをやっているのですが、読み直してやっぱり軽い哲学っていうのはおもしろいなと思いますね。昨日は大哲学... 2020.02.16 セックスの哲学
セックスの哲学 伊藤公雄先生のマーガレット・ミード 性差の科学編集委員会 (2011) 『性差の科学の最前線』、京都大学大学院文学研究科社会学教室、っていう報告集があるみたいなんです。google bookにひっかかってきて発見しました。まだ入手できてなくてよくわからないのですが、そのなかの... 2020.02.01 セックスの哲学
セックスの哲学 なぜ私はフェミニストを信頼しなくなったのか:「ミードの表」昔話 あんまり幸福じゃないのでで、友原章典先生という先生の『実践幸福学:科学はいかに「幸せ」を証明するか』っていう本よんでたら(良い本なので読みましょう)、年寄になったら昔話をすると幸せになるって書いてたのでやりましょう。 2020.02.01 セックスの哲学
セックスの哲学 「ジェンダー論と生物学」 (8) 「循環的」「権限が及ぶ」がわからない んで、加藤先生は「自由意志」の問題をつかって、自然科学者(この場合は神経関係の人々)がいろいろ勝手なことを言うのを戒めたり。ここらへんはまあいいです。そんな素朴な自然科学者たちっていないだろう、ぐらいは思うけど。 2020.01.31 セックスの哲学
セックスの哲学 「ジェンダー論と生物学」 (7) 性暴力、性欲、ドーキンスの麻薬患者 加藤先生は一応、原因と理由が切り離せないという話を、性暴力の話をつかって説明しようとしているように見えます。しかしここも私にはわからない。 2020.01.31 セックスの哲学
セックスの哲学 「ジェンダー論と生物学」 (5) 「レイプ」という語を人間以外に使えるか? 進化心理学者たちの擬人法的な言葉づかいについて、前のエントリに書いた、ソーンヒル先生たちの『人はなぜレイプするのか』での言い分を引用して紹介しますね。わかりやすい文章なので解説はなにも必要ないと思う。 2020.01.30 セックスの哲学
セックスの哲学 「ジェンダー論と生物学」 (4) たしかに鳥は「結婚」しないかもしれないが…… なぜ、つがいになっているメス鳥が、オスの配偶者防衛をかいくぐって他のオスと交尾して卵を産もうとすること、そしてオス鳥が他のオスとつがいになっているメス鳥と交尾することを「浮気」と呼んではいけないのだろうか。 2020.01.30 セックスの哲学
セックスの哲学 「ジェンダー論と生物学」 (3) なぜ鳥に「浮気」を使ってはいかんのか まえのエントリの最後、加藤先生の見解では、人間以外の生物には性別役割や性差別が存在しないので、性的二型が性役割や性差別にどう関係するかという課題は、生物学ではなく人文社会系のジェンダー研究の課題だ、ということになる。 2020.01.30 セックスの哲学
セックスの哲学 「ジェンダー論と生物学」(2) 性的二型とか んで、加藤秀一先生のに関するエントリの続きもしばらくだらだら書きたい。私、よくわからない文章を見ると、それにつてなんか書いておかないとものすごく気持ち悪くて、ずっとそれについて考えちゃうんよね。 2020.01.29 セックスの哲学
セックスの哲学 加藤秀一先生の「ジェンダー論と生物学」は問題が多いと思う (1) まずは細かいところ 年末、このブログでも何回か取り上げている加藤秀一先生の「ジェンダー論と生物学」という文章を読む機会がありました。(社会構築主義を中心にした)フェミニズム/ジェンダー論と、生物学の間の葛藤と、その調停の試みの思想と歴史という感じの論説なのです... 2020.01.08 セックスの哲学
セックスの哲学 宇崎ちゃん問題(11) 「コード」と「記号」のその後 「宇崎ちゃん問題 (6) 「コード」ってなんだろう」からの続き。その後、ポロック先生たちの「記号」やら、ゴフマン先生の「コード」やら、ちょっとだけ原文めくってみたんですが、よくわかりませんでした。 2019.12.25 セックスの哲学
セックスの哲学 宇崎ちゃん問題 (9) 「意味づける」を意味づけることに疲れました もう疲れてきたので途中でおわってしまいたいのですが、まあはじめてしまったものはしょうがない。「意味づけ」です。小宮先生のこの言葉の典型的な使いかたはこんな感じ。もちろんこれまで同様「意味づける」ということがどういうことかはほとんど説明がなく... 2019.12.21 セックスの哲学
セックスの哲学 宇崎ちゃん問題 (7) 「理解」を理解するのはむずかしい んで一番面倒なのが、「理解」とか「意味づける」って言葉で、この二つにはほんとうに苦しみました。 2019.12.20 セックスの哲学
セックスの哲学 宇崎ちゃん問題 (5) 「表象の「悪さ」」の「悪さ」がわかりにくい 小宮先生の文章(『世界』のと『現代ビジネス』のの両方)では、「表象の「悪さ」」とかそういう表現が頻繁に出てくるのですが、この「悪さ」っていう表現にも私はひっかかってしまう。これはかなり面倒な事情があって、ちょっとここでは簡単には説明できない... 2019.12.19 セックスの哲学
セックスの哲学 宇崎ちゃん問題 (4) 「モノ化」は「客体化」でもやむをえない ちなみにここで小宮先生にはあんまり責任がない「客体化」もむずかしいって話もしとかないとならんかな。 2019.12.18 セックスの哲学
セックスの哲学 宇崎ちゃん問題 (3) 「表象」はわかりにくい 正直小宮先生の書くものはある種の魅力があって、それが多くの人を惹きつけるんだと思うんですわ。私の文章とかぜんぜんだめよね。なんか華がないというか、もってまわってわかりにくいし。あはは。 2019.12.18 セックスの哲学
セックスの哲学 宇崎ちゃん問題 (2) 小宮先生たちの「「性的な女性表象」の何が問題なのか」 前の「宇崎ちゃん」に関するエントリ書いたあと、すぐに続きを書くつもりだったのですが、当の『現代ビジネス』からそれについての原稿書いてみないかというお誘い受けてしまって、考えてることを書いたりして、時間がたってしまいました。ちなみにタイトルと... 2019.12.18 セックスの哲学
セックスの哲学 詭弁と誤謬推理に気をつけよう(1) 宇崎ちゃんポスターの場合 (宇崎ちゃん問題(1)) 『宇崎ちゃんは遊びたい』とコラボした献血ポスターについて、フェミニストの牟田和恵先生が、各自治体のガイドラインを示して、ポスターはガイドラインに反した性差別であると主張しています。それに対してはすでによい論評がいくつか出ているので ((「「... 2019.11.07 セックスの哲学
セックスの哲学 セックス哲学史読書案内:エッチが大好きローマ人 当時のエッチな絵を見ながら、オウィディウス先生その他のエッチな文章を大きな文字で読みましょう、みたいな。まあ図書館にあったら眺めたらいいぐらいの本。もうすこしまじめに読みたい人は下。 2019.10.07 セックスの哲学読書
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (11) 個人主義ってなんだろう んで最終の第8章、「現代日本の恋愛」ですが、ここは私ほとんどわからないです。村上春樹の『1Q84』、土居健郎の『甘えの構造』、「キャラ萌え」、西野カナ、椎名林檎といろんな論者や作品や風俗やらが出てくるのですが、それらがどうむすびついているの... 2019.05.29 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (10) スタンダールとプルースト 第7章は、恋愛肯定論者のスタンダールと、恋愛悲観論者のプルースト、そしてフロイト、っていうあたりで、鈴木先生の専門にいちばん近いところで、これも勉強になりました。特にさすがにプルースト(名前は有名だけど実際には誰も読んでないと思う、っていう... 2019.05.29 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (9) 厨川白村先生の恋愛論輸入 第6章は、問題の日本のヨーロッパ恋愛輸入なんですが、ここはとてもよいと思いますね。だいたいこの「恋愛の輸入」の話をするときは北村透谷先生とか使ってなんかインチキな話をするのが最近の風潮なんですが、私は透谷先生とかそんな優れた作品を残してると... 2019.05.28 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (8) ロマン主義的恋愛とロマンティックラブ んで、第5章「ロマンティックラブとは」は本書の核になる部分なんですが、ここが読みにくいんですよね。いろいろ難しくて、私は混乱してしまいます。1〜4章の古代ギリシア、古代ローマ、キリスト教、宮廷風恋愛のあたりは、自分でも授業でやったりブログ書... 2019.05.28 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (7) 宮廷風恋愛 んで、第4章は「宮廷風恋愛」。騎士道恋愛、レイディーとナイトのあれですね。ここらへんから先生の専門に近づいている(はず)だし、内容的にもおもしろいと思う。ぜひ読んであげてほしい。 2019.05.20 セックスの哲学