大学生で単位を落としてしまいそうな人々に、落ちそうな単位の頼み方について説明します。
そんなものはない。諦めてください。
毎年「大学教員へのメールの書き方」のページは2月と8月にアクセス数がすごいことになって、これはやはりメールで単位もらう交渉しようとしている学生様がけっこういるんでしょうな。
教員がわから見て、試験なりレポートなりが終ったあとに「単位ください」とか言われたってそんなの出せるはずがない。不正だし、そんな話がバレたり噂になったりしたら自分自身が懲罰の対象になってしまう。特になんか対価みたいなのがあるとやばい。
対価とかがなくても、「あの先生は頼めばなんとかなる」みたいな噂が広まるとまじめにやった学生様は腹が立つだろうし、まじめじゃない人は「んじゃ俺も頼もう」ってことになる。そんなのに対応してられるはずがない。
まあ教員側としては、そもそも単位とか落としたくて落としてるんじゃなくて、まあやむなく落としている。「授業で何度もくりかえした簡単な問題なのに」「あんなにいっしょうけんめい指導したのになんでこんな書き方するんだ」とかって点数悪い答案見ただけで不快になっていることも多い。そんなときにメールで「単位ください」なんもらったらもう腹たってしょうがないですね。レポートや試験答案用紙に「体育会〜部なのでなんとかお願いします」みたいに書いてるとそれだけで落としたくなることもありました[1]弊社ではないけど体育会が強い非常勤先ではよくあった。まあそういうの頼まれるだけで不愉快。「許せん」みたいな感じになって非常に健康によくない。
単位やばい人がなにかできることがあるとすれば、 事前に 対面で事情を説明してなんかそれなりの対応してもらうことぐらいですかね。事情がやむをえない人なら考えてくれる先生もいるかもしれない。でもニヤっと笑って、「なんでもする?……それじゃ、してくれるかな……勉強を」って言うと思います。とにかく単位を交渉で獲得するなんてのは無理[2] … Continue reading。
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コメント
教員が学生の単位のために頭を下げる文化が、うちの大学では維持されている。本来は大学に入るべきではなかった生徒(あえて生徒と書いている)が多くを占めるようになった大学ではやむを得ないのか。自分が学生の頃(90年代)には有り得なかったことばかりで、この時期になると吐き気がしてしょうがない。やむを得ないと言って、単位安売りしてると、必ず世間での評判を落とし、結局受験者が減り、我々の身に返ってくると思うが、うちの教員の多くは殆どそういう事を危惧していない。