倫理学 サルトル先生が夢見たガラス張りの世界 ネットとかでいろいろ書き散らかしていると、自分の思考や感情が他の人に見られるっていうのはどういうことか、みたいなのはよく考えます。次はサルトル先生のインタビューの好きな箇所の勝手な訳。時々授業で使います。 2016.09.23 倫理学
倫理学 妊娠中絶の(道徳的)正当化 日本医学哲学・倫理学会『医学哲学 医学倫理』第31号、2013、pp. 59-60 の草稿。 京都女子大学 江口聡(哲学・倫理)「妊娠中絶の(道徳的)正当化」 従来の哲学・倫理学の世界において、中絶の道徳性はどのように議論されてきたかを簡単... 2016.03.04 倫理学
倫理学 寺田先生の自己責任論批判を読んだ いまごろ(10年前の)寺田先生の「イラク人質事件をめぐる「自己責任論」と世界市民の責任」 を教えてもらって読んだ。まじめな哲学系の研究者はあんまり現実の問題にコメント出さないことが多いような気がするけど、これは当時の人質問題について倫理学研... 2015.02.03 倫理学
倫理学 「関係性」の議論にも苦しんでいます 「進捗だめです」のかわりに。あれは飽きてしまった。ドゥルシラ・コーネル先生の議論にも困ってるんですが、国内にたくさんいる「関係性」の人々にも困ってるですよね。 2014.11.02 倫理学
倫理学 ドゥルシラ・コーネル先生を援用した議論に苦しんでいます ドゥルシラ・コーネル先生というフェミニスト法学者の有名な先生がいて、国内でも中絶とかの議論を援用する人々がけっこういます。山根純佳先生の『産む産まないは女の権利か』、小林直三先生の『中絶権の憲法哲学的研究』あたりが代表的なところでしょうか。 2014.11.01 倫理学
倫理学 死の悪さに関する剥奪説とマクマハンの時間相対的利益説 殺人の悪さや死の悪さの理由を説明する方法の一つは、「剥奪説」と呼ばれる立場です。この立場では、殺人の被害者になることや、死ぬことは、それによって価値のある未来を失なうことになるので当人にとって悪い出来事である、ということになります。私は最低... 2014.05.24 倫理学
倫理学 パーソンとペルソナとローマ法 まあどうでもいいことですが、論文いくつか読みなおしているなかに「生命倫理のパーソンの概念はラテン語のペルソナから来ていて、これはキリスト教の三位一体の〜」みたいな話が出てくることがあるんですわね(キリスト教出してこない人は「ペルソナは仮面を... 2013.08.24 倫理学
倫理学 パーソン論その後/道徳的地位 大学教員という職業はヒマそうに見えて実は忙しい。特に私学の教員とかってのは夏ぐらいしか勉強する時間がとれないんですわ。学期中は授業させてもらったりいろんな会議に参加させてもらったりその他の事務仕事させてもらったり学生様の勉強のお世話をさせて... 2013.08.24 倫理学
倫理学 認知の歪みと研究者生活 うつ病とかになるひとには、独特の認知の歪みとかがあるっていう話を聞いたことがあります。有名なのはデビッド・バーンズ先生の歪みリストですね。いろんなページで紹介されてますけどたとえば とか。 2013.05.14 倫理学
倫理学 パーソン論よくある誤解(8) パーソン論は人間の尊厳についての議論である 水谷雅彦先生の「生命の価値」っていう昔の論文を読んでいたら、パーソン論が「生命の価値」や「人間の(生命の)尊厳」のような文脈で議論されていることに気づきました。パーソンは尊厳という特別な価値をもっていて、パーソンでない存在者は尊厳をもってい... 2013.05.13 倫理学
倫理学 パーソン論よくある誤解(7) 心理的特徴より感情とか類似性とかペルソナとか呼び声とか二人称とかが大事だ 「パーソン論」はさまざまあるとはいっても、やはり多くの論者が自己意識だとかそこらへんの心理的特徴に訴えかけているのは否定できないです。これに対してはやっぱり70年代前半からさっそくいろんな代替案が提出されています。 2013.05.12 倫理学
倫理学 パーソン論よくある誤解(6) パーソン論は人間の間に脳の働きに応じて序列を決める思想だ これも森岡先生がばらまいた誤解というかなんというかなんともいえない解釈ですね。 先生は『生命学に何ができるか』では「(パーソン論によれば)中枢神経系のはたらきの程度に応じて、人間を一元的に序列化することができる」(p.105)と考えられてる... 2013.05.12 倫理学
倫理学 パーソン論よくある誤解(5) パーソン論は障害者の抹殺を求める思想である これももうひどい誤解ですねえ。障害児施設の運営などでがんばっていらっしゃる高谷清先生が月間保団連に「「パーソン論」は、「人格」を有さないとする「生命」の抹殺を求める」という論文を発表しておられました。まあ高谷先生は実務家・思想家として活発な... 2013.05.12 倫理学
倫理学 パーソン論よくある誤解(4) パーソン論は英米生命倫理学の主流の考え方である いや、ぜんぜん。 とにかく国内で議論されている「パーソン論」は古いんですわ。けっきょくパーソン論というのは「われわれは人パーソンを特別扱いしている」っていう事実からはじまってるわけですが、70年代から80年代にかけての論争のなかでそういう「... 2013.05.11 倫理学
倫理学 パーソン論参考資料『妊娠中絶と生命倫理』でのウォレン論文解説 胎児の道徳的地位の議論としては、メアリ・アン・ウォレンの論文も重要である。トゥーリーとウォレンの論文は、結論としては胎児はまだ十分な精神的活動をしていないので中絶は許容される、という似かよったものになっているが、議論の哲学的な内容はまったく... 2013.05.11 倫理学
倫理学 パーソン論よくある誤解(3) パーソンでないとされた存在者は配慮の対象にならない なんかこのパーソン論シリーズ、うまく書けなくて自分でもよくわかってないなあという気がしてくじけそうですが、まあ少しづつ書いているうちにうまい説明方法を見つけられるんじゃないかと続けてみます。 2013.05.11 倫理学
倫理学 パーソン論よくある誤解(2) パーソン論は自分の仲間以外を切り捨てようとする自分勝手な思想である (このエントリは失敗なので書き直します) 「パーソン論は切り捨ての思想だ」っていうタイプの議論は「パーソン論」が国内に紹介された時点から存在していて、特に強い影響力のある森岡正博先生が広めた、と理解しています。先生は『生命学への招待』に収め... 2013.05.09 倫理学
倫理学 「パーソン論」よくある誤解(1) パーソン論は功利主義的だ なんかいまだに生命倫理学の議論における「パーソン論」については誤解が多いようなので、目立つものをいくつかとりあげて解説しておきたいと思います。 2013.05.08 倫理学
倫理学 パーソン論まわりについて書いたもの 大庭健先生経由で小松美彦先生を発見してパーソン論について考えはじめる。 ← 発端 パーソン論と森岡正博先生とか児玉聡先生とか攻撃したり批判したり勉強したり 加藤秀一先生と「美味しんぼ」。加藤先生の本についての言及を一部操作ミスでなくしちゃっ... 2011.10.12 倫理学旧「目の中の丸太日記」
倫理学 センター試験「倫理」 前日のセンター試験公民の倫理を解いてみる。 第1問。「ステレオタイプ」問1。いきなり難しくて考えさせられる。これおそらく答は(3)なんだろうけど、 こういうのをぜんぶステレオタイプとしてみてしまうと科学的な思考はステレオタイプ思考ってことに... 2010.01.17 倫理学