セックス

セックスの哲学

シュラミス・ファイアストーン先生がお怒りのようです

ラッセル先生の革命的な著作以降、まあ避妊手段の開発とか映画の普及とか車の普及とか禁酒法の廃止とかロックとかいろいろあって、セックス革命は完成する。まあとにかくばんばんセックスセックス。ビートルズのPlease Please Meの歌詞は知っ...
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男性も女性の不快さを理解していないだろう

前のエントリのピンカー先生の「求めてもいない突然のセックスを見知らぬ他人とすることになるのは魅力的どころか不快なことであるという心理を、想像することができない男性の視野の狭さ」(ピンカー 下巻p.58)っていうのは重要で、私の根拠のない推測...
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女性には男性の性欲がわかりにくいのだろう

前エントリの続き。スティーブン・ピンカー先生の『暴力の人類史』は非常におもしろいので、あらゆる人が読むに値すると思います。暴力の歴史と心理学が延々書いてあってとても楽しい(暴力が楽しいのではなく、各分野の最新の知見が得られる)。最初の方の拷...
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牧野雅子先生の『刑事司法とジェンダー』

昼間ちょっと某氏と性犯罪対策みたいなのについて話をする機会があり、牧野雅子先生の『刑事司法とジェンダー』読みなおしたり。この本は非常に興味深い本で、元警察官で、警察学校の同期が連続強姦で逮捕されたという経験をもつ方が書いてる。警察内部の取調...
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バトラー様のフォロワーを考える(3) さらに主体と表象について教えていただいております

ありがとうございます。ヘーゲル関係の講義を聞いているときを思いだしました。聞いてるとだんだん何を言おうとしているかわかってくる。>なるほど、choicesするの意味上の主語はlawやpolitical structureですか。indivi...
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ジュディス・バトラー様のフォロワーを考える(2) コメントでやっつけていただきました

前エントリは、コメントで一気にやっつけていただきました。すごい。以下コメントへのお返事。
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ジュディスバトラー様の文章は読めません

こっちに移動しました。
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いい人・ナンパ師・アリストテレス (4) アリストテレス先生の「高邁な人」はモテそうだ

まあそういうシステマチックな「ナンパ」というのはおそらくあれですわね。ふつうだったら人間の関係っていうのはもっと長い時間かけてゆっくりはじまるわけで、クラスで一番足が早いとか勉強ができるとか、みんなから信頼されているとか、そういうふうにして...
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いい人、ナンパ師、アリストテレス (3) ナンパ師の世界というのがあるらしい

まともな常識ある人は簡単にはジャークにはなれない。突出した長所のない「いい人」は長期的なおつきあいにはいいかもしれないけど、モテない。それにまあ現代の社会生活は断片化しているというか、誰かといっしょにいることが凄く少なくなってますよね。高校...
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いい人・ナンパ師・アリストテレス (2) なぜ「いい人」は魅力がないのか

まあ実は経済力のある「いい人」nice guy は結婚相手としては求められてるかもしれないですよね。そりゃ長期的な関係をもつとなればやっぱり性格のいい、自分のことを大事にしてくれる「いい人」に限る、っていう女性は多いように見える。
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いい人、ナンパ師、アリストテレス (1) モテとナンパ

オウィディウス先生からのあれですが、まあナンパとかそいうの縁がなかったし、バーとかは好きだけど、(男女問わず)隣に座った人やよく知らないお店の人と話をしたりするのもすごい苦手であんまり関係ないんですが、ナンパ業界というのはおもしろいなと思っ...
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オウィディウス先生にナンパを学ぼう

詩人はモテそうアウグスティヌスとかが生きてたローマ時代っていうのは、その後のヨーロッパが禁欲的なキリスト教に席巻されてしまった以降に比べると性的に自由だったとか、放埒だったとか言われることが多いようです。特に帝国になった最初の方(初代皇帝の...
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ヒエロニムス先生とかも性欲に悩んでいた

アウグスティヌス先生は人生は紀元354-430ぐらい。ほぼ同世代にヒエロニムス先生(340-420)がいます。どっちも「聖・セイント」がつく偉い聖人です。ヒエロニムス先生は聖書のラテン語作ったりして偉い。なんか知らんけど、この3〜5世紀ごろ...
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キリスト教とセックス (3) ベンサム先生はイエス先生は同性愛もいけた、と推測している

イエスさん自身は、飲み食いしたりセックスしたりすることを非難したことはない、ってのはベンサム先生が言ってるようです。まあ実際飲んだり食ったり好きな人ですしね。売春とかしている人にも「やめろ」とか言った形跡もない。さらにベンサム先生によれば、...
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キリスト教とセックス (2) んじゃイエスさん本人はどうだったのか

んじゃイエスさん本人はセックスどうだったのか。イエスには妻や子がいたんではないかとか、側近だったマグダラのマリアは売春婦だったみたいだから性的サービスも受けてたのではないか、とかいろいろ言われてますね。でも福音書にはほとんどそういう恋愛・セ...
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キリスト教とセックス (1) おそらくぜんぶパウロさんが悪い

キリスト教についてもあんまりよく知らんのですが、ちょっとだけ。ask.fmでコメントもらいましたが、カント先生の性的禁欲主義や結婚観はまったくキリスト教です。まあ宗教はどれも性的なことがらについての教えや禁止を含んでいるとはいえ、キリスト教...
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デートレイプ魔としてのジャンジャック・ルソー

ルソーには「先生」つけたくない、みたいなこと書いてしまいましたが、いけませんね。ルソー先生の言うこともちゃんと聞かねば。しかしこの人やばい。やばすぎる。まあ実生活でもかなり危険な人でしたが、書くものもやばい。私はこの先生の書くもの、なにを読...
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カント先生とセックス (6) 結婚が唯一の道徳的なセックスの条件です

セフレもカジュアルセックスも売買春もオナニーもだめ。ではどうしたらいいですか? 結婚だけが唯一の道です。
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カント先生とセックス (5) オナニーも禁止です

カント先生によれば、売買春やセフレがだめなだけではありません。オナニーもいかんです。いいですか、オナニーもいけません。性的傾向性(性欲)の濫用が「情欲の罪」です。んで、売買春とか姦通とかは「自然にしたがった」罪で理性に反しているのですが、自...
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カント先生とセックス (4) 恋人関係でもセックスしてはいけません

前エントリで「利害関心にもとづいて」と訳されているのは主に金銭的利益とかを考えてって、ことです。まあ「売買春はいかんです」というカント先生のご意見に「我が意を得たり」みたいな人は少なくないかもしれませんが、カント先生が偉いのは、売買春だけじ...
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カント先生とセックス (3) 自分の体であっても勝手に使ってはいけません

まあ性欲はそういうわけでいろいろおそろしい。だいたい、いろんな犯罪とかもセックスからんでることが多いですしね。性欲は非常に強い欲望なので、道徳とバッティングすることがありえる、っていうより、他人の人間性を無視してモノに貶めるものだっていうん...
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カント先生とセックス (2) 性欲は直接に他人の身体を味わおうとする欲望

カントのセックスについての話は、『人間学』、『コリンズ道徳哲学』(死後出版。カント先生の講義ノートをまとめたもの)、『美と崇高の感情性に関する考察』、『人倫の形而上学』、『人類の歴史の憶測的起源』あたりにばらまかれてます。けっこういろんなこ...
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カント先生とセックス (1) いちおう「人間性の定式」の確認

哲学者・倫理学者といえばカント先生。しかしそのカント先生を専門的に勉強していた人が犯罪で逮捕されたというので話題になっているようです。まあ正直なところまったく同世代なのでいろいろ考えちゃいます。
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酒飲みセックス問題 (11) 同意というのはプロセスだ

前のエントリで書いたように、ワートハイマー先生のは私にはちょっと不安があっていろいろ考えるところです。ところで、(8) 「セックスする気があるとき女性は酔っ払うか」で紹介したDavis & Loftus先生たちの論文の後半は法政策に対する提...
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酒飲みセックス問題 (10) 同意の文脈・文化

未成年女子に酒飲ませて公然わいせつした警官が女子から損害賠償訴訟起こされたようですね。このシリーズ、そういう実際の話のことは考えていますが、実際の事件についてなんか言おうというつもりはないです。えーと、話は酔っ払った行為にも責任がないとはい...
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酒飲みセックス問題 (9) 同意したことに責任があっても同意は有効じゃないかもしれない

まあというわけで、酒を飲んで酔っ払ったからといって、行動の責任がなくなるわけではないような感じです。(場合によっては)同意したことや酔っ払ったことは非難に値するという意味で「責任がある」ということになりそうです。しかし、んじゃ酔っ払ってした...
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酒飲みセックス問題 (8) セックスする気があるとき女性は酔っ払うか

Deborah Davis先生とElizabeth Loftus先生の共著で、"What's good for the goose cooks the gander: Inconsistencies between the law and ...
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アリストテレス先生とともに「有益なおつきあい」について考えよう

まあ「有益な関係」みたいなのっていうのはどうなんですかね。世代的なものかもしれませんが、私なんかだと、そういう損得感情が入っているのは恋愛ではないのではないか、みたいなことをすぐに考えてしまうわけですが、女子はわりとプラグマチックに男性をス...
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プラトン先生の『パイドロス』からオヤジらしい口説き方を学ぼう

最近「倍以上男子」という言葉を流行らせようとしている雰囲気があるようですね ((2017年だと「パパ活」か。)) 。私はこういうのはなんかバブル時期のことを思いだしてあれなんですが、まあそういうのもあるでしょうなあ。 まあ流行らないと思いま...
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酒飲みセックス問題 (7) 酔っ払い行為の責任続き

酔っ払っての行為の責任というのはけっこう難しいんですよね。こういうのは責任とかにまつわる「自由意志」とかコントロール(制御)とかの複雑な哲学的議論を必要としている。前のエントリではHurd先生の「酔っ払ってても必ずしも善悪の区別がつかなくな...