進捗どうですか (14)

進捗だめです。しばらくつらくて死にそうでした。国際功利主義学会というところで発表しなければならなかったわけです。ずっと気になってたんですが手をつけられない状態になっていてぜんぜんだめ。プログラムやアブストラクトを見ると海外の大物や、国内の大家か俊英で、私みたいな研究者モドキはいないじゃないの。うわー、怖いー。最悪の場合は5月にやった発表のスライドをそのまま使おうと思っていたのですが、今開いてみると […]

キリスト教とセックス (3) ベンサム先生はイエス先生は同性愛もいけた、と推測している

イエスさん自身は、飲み食いしたりセックスしたりすることを非難したことはない、ってのはベンサム先生が言ってるようです。まあ実際飲んだり食ったり好きな人ですしね。売春とかしている人にも「やめろ」とか言った形跡もない。さらにベンサム先生によれば、イエスさんは同性愛もぜんぜん非難してない。それどころか、イエス先生自身同性愛に積極的だったのではないか、とベンサム先生は考えてます。 「マルコによる福音書」での […]

キリスト教とセックス (2) んじゃイエスさん本人はどうだったのか

んじゃイエスさん本人はセックスどうだったのか。 イエスには妻や子がいたんではないかとか、側近だったマグダラのマリアは売春婦だったみたいだから性的サービスも受けてたのではないか、とかいろいろ言われてますね。でも福音書にはほとんどそういう恋愛・セックスに関するネタがないっぽい。 私が好きなのはここです。ヨハネによる福音書12:2-8。 イエスのためにそこで夕食の用意がされ、マルタは給仕をしていた。イエ […]

不倫はなぜ不道徳か (1)

なんか一日「不倫はなんで悪いか」みたいな論文読んで終ってしまいました。 これは「セックスの哲学」の流れのなかではけっこう議論の蓄積がある問題で、Richard Wasserstrom先生の”Is Adultery Immoral?” (1975)って論文が議論のはじまり。ワッサーストローム先生はセックス哲学以外にもいろんな応用倫理学的な問題で重要論文書いていて、この手の議論 […]

認知の歪みと研究者生活

うつ病とかになるひとには、独特の認知の歪みとかがあるっていう話を聞いたことがあります。有名なのはデビッド・バーンズ先生の歪みリストですね。いろんなページで紹介されてますけどたとえば http://d.hatena.ne.jp/cosmo_sophy/20050119 とか。 すべてか無か思考。完璧じゃなければ意味がない。 過度の一般化。一つの例から一般法則を導いちゃう。 心のフィルター。悪いことし […]

キェルケゴールとわたし(修士課程編)

まあとにかく大学院進学。西谷先生は私の人生についてほんの数秒でさえ考えてなかっただろう。 ワープロ買った日から日記をつけはじめているのだが、フロッピーとかなくしてしまった。 大学院に入って奨学金もらえることがわかってPCを買ったんかな。んで1989年の5月17日からの日記が残っている。ここらへんから記憶が少しはっきりしてくる。やっぱり日記は大事よね。 現在残っている日記の最古の記述は「やっとMif […]

キェルケゴールとわたし(学部生編)

なんちって。 功利主義とわたし 生命倫理学とわたし の姉妹編。 もちろん学部生のころはなにも考えてなかった。哲学についてもほとんどなにも知らない状態だったんじゃないのかなあ。 3回生になって文学部の授業受けられるようになって購読とか履修しなきゃなんなくて、枡形公也先生の『死に至る病』をドイツ語で読んでる授業に出た。履修しているのは4、5人だったかな。Liselotte Richter先生の訳で。そ […]

ブックガイド:倫理学入門の読書順

サンデル先生がテレビで放映されたり児玉聡先生の『功利主義入門』が出たりして(英米系の)倫理学が人気なようです。入門書を読んでいくおすすめの順番を考えたり。 功利主義入門―はじめての倫理学 (ちくま新書) posted with amazlet at 16.02.21 児玉 聡 筑摩書房 売り上げランキング: 11,458 Amazon.co.jpで詳細を見る まあやっぱりここらへんから。非常にクリ […]

生命倫理学とわたし

なんちゃって。「功利主義とわたし」 の兄弟編。 前史 学部~Mのころはなにも考えてなかった。アルバイトだし。卒論はキェルケゴール。修論も。 でも小学生のころから医学とか生物とかそっち系の科学とは好きだったねえ。学研(?)の学習マンガシリーズで『人体の不思議』とか『生命の神秘』とか買ってもらってね。小学3~4年生で子どもが『生命の神秘』読んでたら親心配したろうねえ。なんか男性が水撒きホースにぎってま […]

wikipediaはバカな教員より正確なこともあります

前日、うっかり下のようなことを書いてしまった。 Wikipedia (ja)の「自然主義的誤謬」の項。これもぜんぜんだめ。 っていうかなんでこんな奇妙な間違いかたをしたエントリになってしまうのか理解できない。 どうしたらいいんだろう。せめて英語版を超訳すりゃいいのに。うーん。まあ放置、でいいのか。よくないような気がしてきた。 しかしこのエントリは正しいのではないかという つっこみがあり、私の勉強不 […]

非常勤問題と正義

私は で不用意に 「大学こそは昔から「不平等」という意味での不正義のスクツです」 とか書いちゃったら、http://d.hatena.ne.jp/satoshi_kodama/20080806#1218005891 で正義ってなんだって(暗に)つっこまれてしまったわけだが、ちょっと考えてみないとな。 非常勤の待遇が「正義に反してる」っていう感覚はどっから来てるのか ってことだわね。 たしかに労働基 […]

レポートについてつらつらその後:いっこ忘れてた

あ、昨日の記事ですごく大事ことを書きわすれたからインフォメーションとして書いとこう。 特にsjs7学兄あてってわけじゃない*1。 そういう「正しいレポートの形式」とかを一生懸命勉強して、そのような形でレポートがあらねばならないと思って、それで正しいレポートが書けるようになったとしても、それによってレポートを書くのが「楽しくない」と思ってしまったら、元も子もないと思うからなんだよね。http://d […]

まだ文献あつめ

ヨナスには興味はないが。 尾形敬次先生 尾形敬次「存在から当為へ:ハンス・ヨナスの未来倫理」 http://ci.nii.ac.jp/naid/110006273675/ 。ほう、これは役に立つ。 ヨナスの思想は一般の人びとや政治家たちには高く評価されている。連邦政府の現政権党である社会民主党は積極的にヨナスの思想を自分たちの政策に導入してきた。一方、大学の哲学研究者の間での評価は必ずしも高いとは […]

品川哲彦先生のもゆっくり読もう(7)

久しぶりにちゃんとした哲学者が倫理学考えている本という感じ。 ヨナスとケアの倫理に関しては十分に紹介検討されていなかったので、この本は貴重。 全体、しっかり真面目に地道にやっててとてもよい。私も見習いたい。 ジョン・ロックのところとかも正確だし。たくさん真面目に勉強してるなあ。 注、文献情報なども充実していていかにも学者の作品でとてもよい。 特に第2部は綿密に研究されていて勉強になる。 どうしても […]

品川哲彦先生のもゆっくり読もう(6)

第12章第2節 権利とそれに対応する他人の義務のところ(p.270)。妨害されない権利と助力される権利。(あるいは他人から見ると妨害しない義務と助力する義務)。ホーフェルドだったらもうひとつぐらいあるって言うはず。まあOK。 生存は爾余の権利が成り立つための先行条件である。それでは、生存への権利は、生存に必要な財を供給する義務を他者に課すほど強い権利だろうか。しかしながら実際には、不当に殺されない […]

品川哲彦先生のもゆっくり読もう(5)

第9章 「ケアの倫理、ニーズ、法」 なんかまとまりが悪いと思う。 第10章。「ケア対正義論争」 ここは大事な章なんだろう。 第1節。「メタ倫理」やっぱりわけらんな。 ケアの倫理は、状況の個別性を顧慮しないかぎり適切な行為は確定できないという個別主義をメタ倫理学上の立場とする。この立場を先鋭化した例がノディングスである。一方、正義の倫理は、公平に適用される原則を重んじる普遍主義をメタ倫理学上の立場と […]

品川哲彦先生のもゆっくり読もう(4)

今日もちょっとだけ。ノディングスの翻訳発掘した。第8章はゆっくり読みたい。 3.1 よいです。 3.2 よいです。 3.3 「倫理の根拠」(p.177)。根拠ってどういうことなんだろう。 私が相手をケアしはじめるとすれば、私は誰か他のひとからケアされ、他のひとをケアした経験を想起して、その相手をケアしはじめるのだ。ケアする気持ちが自然に発露しないときに、ケアリングを誘発するのが過去のケアリングの記 […]

品川哲彦先生のもゆっくり読もう(2)

第2章。 環境倫理はあんまり関心ないからまじめに読むのはむずかしい。 「環境主体」とかって言葉気になる。まあOK。 人間中心主義とか非人間中心主義やら、ここらへんの分け方もあれなんだけど。まあOK。 「非人間中心主義にしても、たんに利益の主体を人間以外の生き物に広げるだけなら、やはり利益と欲求を倫理の根拠とすることに変わりない。たしかにどの生き物も存続したいかもしれない。だが、生存したいなら生態系 […]

Wikipediaを添削してみる

何度も書くように、wikipedia(ja)はあんまり信頼してはいけません。 今回はwikipediaの「功利主義」の項を添削してみたいと思います。(うまく添削できたら 反映させてみようかとも思ってる) まずこの項は、 なにも出典・参考文献があげられておらず、 ガイドラインの「検証可能性」を満たしてません。 http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E6%A4 […]

「新卒女子大生がベンチャー企業に就職するのはそれ自体ベンチャーです」っていう夢

以下のような妄想を書いている夢を見た。まったくの妄想。夢。現実とはまったく関係がない。以下の文章での「現実」は現実ではなく私の夢のなかの現実を指す。 もうほとんどタイトルだけですべて言いつくしちゃってるので解説略。 まあちょっとだけ。私はビジネスの世界は本当にぜんぜん知らないんですが、かりになにか新しいビジネスのネタを思いついたとする。たとえば「功利主義2.0」関係コンサルタント。従来の会社経営に […]