月別アーカイブ: 2012年12月

ジャズ入門(4) ビバップのリズム的側面について語るよ

んで、40年代前半〜なかばは戦争もあったし、ミュージシャン組合とレコード会社がなんかあったとかであんまり録音が残されてないんですが、このころにジャズに革命が起こるわけです。

チャーリー・パーカーとかディジー・ガレスピーとかケニー・クラークとかセロニアス・モンクとかって天才たちが夜中にジャムセッションとかして腕比べしているうちに、スイングよりもっと自由で過激な芸術様式が生まれた。もう踊るための音楽ではなく、ミュージシャンがその場で適当な素材で腕競べし、客はそれを聞くというアートです。ビバップ。

50年代の演奏ですが、まあとりあえずパーカーのConfirmation。この曲好きでねえ。(ちなみにこの画像は左右逆だよね。おかしすぎる)

もうスイングとはぜんぜん違う音楽で、どこがどう違うかリストアップしていくだけでたいへんなんですが、まずはやはりリズム的側面からいきますか。

スイングはドラムがバスドラをドンドンドンドン4つ踏んでたんですが、それだと重くてダサいのでかわりにシンバルで4つ叩きます。チーチキチーチキ。バスドラはときどき裏でドンとアクセントに使われる。左手のスネアも右手でチーチキやりながらタタスタ、タ、タタッとか適当にあいの手やってる。これはとても難しいです。左足は2拍4拍でハイハット踏んでるし、両手両足バラバラに動かせないとできない。

ベースはスイングのときは同じ音を4つブンブンやることが多かったのですが、どんどん動く。音階を上下動いていくのでウォーキングベース。もちろん決まったことをやってるんじゃなくてその場でコード進行とスケール考えて、うまく合うようにそれを弾いてる。

ピアノは拍の頭で弾くことがなくなって、拍子のちょっと前で弾く。これもまあその場で適当にやってる。イントロとかピアノで出してますが、ああいうのもその場で考えられないとかっこ悪い。同じことを2回目やるときは1回目と違うことやらないとバカにされてしまう。これから何度も言うことになると思いますが、ジャズというのは競争的な音楽で、自分が優れていることを他の奴にアピールするのが主な目的です。自分が弾く部分を楽譜とか書いていくとバカにされてしまう。

それから、上の楽器(パーカーのアルトサックス)はあんまりハネない。スイングのを聞きなおしてもらうとわかるのですが、スイング時代にはドンドンドンドンチッチチッチチッチチッチと4拍子が8分三連でハネてる感じなんです。一応ジャズはこういうハネた3連符の感じ基本で、まあこの時期もいちおうベースとかはちょっとハネた感じに弾いてる。

ところがこの演奏のアルトはそのベースやドラムのリズムのハネに気をつかわず、平たく8分音符中心で演奏してます。だから演奏は12/8と8/8が重なってるポリリズムになっている。これがスイングとの決定的な差です。

どの程度ハネて演奏するかはそのプレイヤーの自由ですし、ハネたりハネなかったりしてもいいが、とりあえずドラムやベースと同じビートになることはあえて避ける!

実はこれがロックミュージシャンとかがジャズのまねとかしてもジャズにならない理由なんですわ。どうしても「バックに合わせる」ていう意識があるからドラムがハネてたらそれに合わせてハネちゃうんだけど、合わせないのがジャズだ、みたいな。これはすごい発想ですよ。

自分のソロのなかでも同じことが続くのを嫌って、8分音符と3連音符を交互につかったりしているのがわかると思います。そうすることでイーブン(8分)とハネ(3連)のポリリズムを強調するのです。

あとフレーズが小節の頭からはじまらなかったり、へんなところにアクセントがあったり、メロディックだなと思うといきなりピロピロはじめたり。こういう意外性を追求しまくったのがビバップです。

ちなみにパーカーのこのピロピロ速いよねえ。現代のギタリストもこんな速く弾けるひとはめったにいない。サックスの方がキーとか可動部分あって物理的に難しいと思うんですけどね。音もすごいでかかったらしく、この録音ではそういうもわかりますね。ピロピロもまあまえもって練習はしてるんだけど、いつそれを使うかってのは完全にその場のアドリブだし。天才。

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ジャズ入門(3) スイング時代

ジャズってのは基本的にはダンス音楽で、30〜40年代ごろにはビッグバンドが主な演奏形態だったといっていいんと思います。まあマイクとスピーカーとかなかった時代にナイトクラブで踊るための音楽を提供する。

そういうわけで音楽的には4拍子でズンズンズンズンというビートを基本にする。ドラムはスドラ4つ踏んでます。その上に乗ってるホーン群も基本的にこのズンズンズンズンの乗っった形で演奏しているし、アドリブになってもそれは同じです。このノリ、スィングする感じからスィングジャズ。なんのひねりもないですね。

サックスセクションの分厚い和音とかいいですよね。こう、みんな違う高さで同じようなメロディーを吹いてるのがジャズらしい。これのアレンジの仕方もいろいろおもしろいです。

カウントベイシーのバンドのApril in Paris。ギターのザクザクザクザクってのがこのバンドのかっこいいところです。

これは踊れますよね。とにかく楽しい。

あとデューク・エリントのTake the A Train。ベイシーのバンドよりカラフルで洗練された曲が多いですね。デュークエリトン先生はもう20世紀の天才音楽家の一人なのはまちがいがない。デューク(公爵)とカウント(伯爵)だとデュークの方が偉い、と覚えておきましょう。いやベイシーのも楽しいんですが、やっぱり芸術性でいうと差がある。この曲はまあ楽しいところを狙ってますが、ラヴェルとかそこらへんのクラシック作曲家とも闘える曲も書いてます。

ところが鬼畜国家からパールハーバーとかやられて戦争になっちゃって、こういう楽しい音楽をやってる余裕がなくなるわけですね。戦争行かなきゃならんないし。楽器吹ける人もみんな軍楽隊とかに行く。お金もないので大人数で音楽するのが難しい。

戦争に行かずにすんでいるミュージシャンはやっぱりナイトクラブで稼ぐわけですが、20人もいる大きなバンドできないので(お客さんも少なくなるから人数多いと取り分が減るし)、6人とかでやる。「コンボ」です。

まあせっかくだからもう1曲エリントン。こう、黒人音楽独特の暗くて湿った感じがなんともいえんですなあ。

エリントンで好きな曲について語りはじめるとそれだけで1エントリ必要になっちゃう。

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ジャズ入門(2) ジャズがジャズらしいのは1955〜1965の10年間

まあ前エントリのマイルスみたいなスタイルってのはマイルスが作ったわけですが、そのちょっと前の時期のアートブレイキーバンドのチュニジアの夜という有名曲。マイルスバンドにくらべると勢いがあって荒っぽいけどこういうのも人気ありますね。いわゆる「ハードバップ」です。ビバップがハードになったもの。ビバップがなんであるか、ハードバップがどう違うかはあとで。

ま、これも当然テーマの進行の上でどんな新しいメロディーを作れるかを競っているわけです。ジャズの本質には即興があります。即興演奏しないのはジャズじゃない、と言ってもまあOK。黒人音楽をルーツにした即興演奏する器楽中心の音楽がジャズだ、ぐらいの定義だとだいたいみんな納得するんちゃいますかね。

いま「競っている」と書きましたが、ジャズというのは本質的に競争的な音楽なんすよね。この演奏はアルトサックスとトランペットの二人がソロイストだけど、どっちが速くて印象的な演奏をするかを本気で競ってます。同じ楽器が二人いたりするともう本気のやっつけあいになります。「カッティング」っていうんですけどね。お互いの喉を切りあう感じ。

マイルスバンドは対照的になるように考えていて、ああいうのはマイルスのスタイルであって一般的ではなかった。アルトはルードナルドソン、トランペットはクリフォードブラウンで、ブラウンの勝ちに聞こえますね。ハイトーンばしばし決めてかっこいい。まあブラウン先生は最強のトランペッターなので、しょうがないです。ピアノのホレスシルヴァーは個性的で、二人の喧嘩からちょっと距離をとってる感じですな。

ジャズのおもしろいところは、あとバックの3人(ドラム、ベース、ピアノ)、または2人(ベースとドラム)が適当な茶々みたいなのを入れるわけですね。反応のいいバンドはそれが連鎖する。このバンドはブレイキーのドラムがいろいろバチバチあおってますが、マイルスバンドの3人の連携とかすごいもんです。これもあとでもっと詳しく分析してみましょう。

これが1954年の演奏で、これから10年ぐらいがモダンジャズの黄金時代という感じですね。いわゆる名盤のほとんどはこの時期に生産されている。

(ちなみに、まあ正直この盤は世間的には名盤ってことになってるけど、それほど音楽的な価値があるかってのは私はあんまり自信がないです。歴史的にジャズ黄金時代のはじまりをつげる作品ではあるわけですが。)

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ジャズ入門(1) ジャズとはマイルスデイヴィスの音楽である

ジャズっていうのはなんであるのか、というのはまあ難しいというか無意味な問題かもしれんですね。こういうのはジャンルの哲学とか分類の哲学とかそいう問題になっちゃう。

私はジャズってのはマイルスデイヴィスの音楽を中心に、彼に強い影響を与えた人々と彼から強い影響を受けた人々の音楽である、ぐらいでいいのではないか、なんておもってたりして。まあマイルス本人は自分の音楽を「ジャズ」って呼ばれるのいやがってたみたいですから、まあこの定義はだめです。 続きを読む

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オーディオ装置と私

音楽好きで好きでたまらんことに気づきはじめる。

オーディオ装置が欲しい欲しい欲しい、ってんでねだってそこそこのを買ってもらった。15万ぐらいかかったんじゃないだろうか。パパママありがとう。プレイヤーはいまだにもっております。スピーカーも一応ウーファー25センチだか30センチのもの。

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しょぼいレコードプレイヤーと私

この子はなんか音楽好きそうだということで安いプレーヤーみたいなものを買ってもらったと思う。それ以前はプレーヤーに小型スピーカーが内蔵されているようなものでソノシート聞くくらいだったんだけど、とりあえずLPがかけられてスピーカーが別になってるようなやつ。いまなら1万円ぐらいのやつ?
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トロンボーンと小学生の私

小学校4年生の終りぐらいに学校のブラスバンド部に入ることになったんだったかな?なぜそうなったのかはおぼえていない。トロンボーンを担当することに。なぜそうなったのかも覚えていない。でもまあ、はじめて触ったときからとてもいい感じだった。

スライドに塗るクリームとかもなんかいい匂いで好きだったね。最初細管だったけどすぐに新しく買ったバストロンボーン担当することになったんだったかな。あれ?

しかしこのブラスバンド部の教え方があれで、Bbの音を「ド」って呼ぶんだわね。まあトランペットとかと合わせるためにそれでしょうがないといえばしょうがないんだけど。Bb C D Eb F G A Bbがドレミファソラシド。楽譜もそう読む。そんでピアノでの読み方と混乱して苦しむことになる。

実はこれはいまだに苦しんでいて、へんな中途半端な絶対音感がついて、いまだにトランペットとトロンボーンだけはBbが「ド」、Fが「ソ」って聞こえてしまうんよね。ピアノはCがドって聞こえて混乱する。絶対音感ではなく、楽器の鳴りとかで判断していると思うんだけど。

まあ小学校のブラスバンド部はそこそこ楽しんだような気がする。演奏してたのは簡単な行進曲みたいなもんだったわね。正直あんまり記憶がない。

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ファンク入門補遺

(消えてしまってるけど、Roberta Flack先生のReverend Lee)

有名な曲ばっかり並べちゃったから、あんまり有名じゃない70年代のを1曲だけ。これはすごいよ。こんなファンクネスはないってくらいすごい。ロックの影響を受けてるけど、とにかく抑制がすごい。

Chapter Two

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Roberta Flack
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ファンク入門(7) ファンク90年代

まあここらへんまで来るともう私にはリアルタイムなんですが、2曲ぐらいか。まあここらへん語りはじめるとキリがないというか。90年代にファンクはヒップホップとかと融合してまあ「ファンク」という枠はなくなる感じ。でもまあ1拍目!っていうJBの身体感覚がずーっと続いているのがわかると思います。あと抑制ね。

とりあえずファンク入門おしまい。あとはいろいろ聞いて踊ってください。常に1拍目と抑制を忘れずに。

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2000年代だけどこれもすばらしい。

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ファンク入門(6) ファンク70年代後半〜80年代

まあ75年から10年ぐらいはファンク全盛時代ですわね。

いくつか典型を。

オハイオ・プレイヤーズ。

Tower of Power。これは白人バンド。ベースのロッコ・プレステアがかっこいいんだ。ココココココココってミュートして16分音符で弾きまくる。オークランドってどこにあるか知らんけど。

プリンス様も出てくるけどYoutubeにはないので、かわりにThe Time。これのキーボードとベースの人はのちにジャネット・ジャクソンとかプロデュースするJam & Lewis。映画『パープル・レイン』からですね。かっこよすぎる。この映画は必ず見ましょう。

Very Best of Tower of Power: The Warner Years

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Tower Of Power
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Best of

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What Time Is It?

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ピアノと私

おそらく笛で苦労したりしたのを見て親はなにかを思ったのか、妹をヤマハ音楽教室なるものに通わせようとしたのかな? ちょっと記憶が定かではない。

うちにピアノが来た! 「ぼくも行ってみる」みたいにして教室見学した記憶がある。なんか聴音みたいなことをしていた。先生がソシレファーって弾いてみんな「属七!」とか答えるとかそんなの。興味はあったけど、ぜんぶ女の子でこれは私のいる場所ではない、と。でもうちにきたピアノはすばらしくセクシー。どうやって弾くんだろう?みたいな。

妹がなんかバイエルだかもっと簡単なのだかを弾いてて、私も見よう見まねで弾いてみたり。楽譜はとりあえず読めるようになってたんだと思う。

んで、ほどなくそこの先生が(今思えばモグリで)近所の女の子の家でピアノ教室をする、ってんで妹が音楽教室やめて習いにいく。あれおそらくモグリだよなあ。

まあそういうことをする先生だからもちろんよい先生ではない。バイエルだったかなんだかわすれたけど、弾けなくて困っていると「おなじとこやってたら日が暮れるわよ」みたいなこと言われてやめてしまう。まあしょうがないねえ。田舎だから。

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音楽と私(1) ハーモニカ・リコーダー・小太鼓と私

さて、いつものように自分語りをはじめるですか。ははは。

うちの両親はぜんぜん音楽とは関係ない人々でしたね。はじめて音楽というものを意識したのは小学2年生ぐらいかねえ。なんか音楽の授業で当時はハーモニカとかってやってて、それが吹けない、と。それが音楽に関する一番古い記憶かな。 続きを読む

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雑感:音楽とは構造なのである

とかまあファンク入門とかコード進行入門とか書いてみたりして。

私が思うに、音楽というのは構造というか形式というかそういうものなのです。どうもこれはわかってる人とわかってない人がいるみたい。

基本的には小さな部分のくりかえしが音楽をつくる。くりかえさないと音楽にならない。これはバッハでもモーツァルトでもジャズでもなんでもそうです。まあわざとくりかえさないとフリージャズとかノイズとか無定形のものになる。そういうのがおもしろい場合もあるけど、そういう音楽作っている人々さえも、ある程度の形式は意識しています。フリージャズっていっても頭と最後には「テーマ」みたいなのを演奏します。

山下洋輔先生の「寿限無」。いちおう「じゅげむじゅけむごこうのすりきれ〜」っていうテーマがあって、それ弾いたあとはもう「自由」にやってるけど最後はもういちど「じゅげむじゅげむ」とやって終る。

ごちゃごちゃやってるなかでもテーマにある断片みたいなものもなんども弾いてますよね。自由やって演奏のアイディアがなくなりかけるとテーマを思いだして弾いてまた自由にやるのです。ジャズ(インプロビゼーション)入門はあとでやる予定ですが、まあこういうのはある種の「テーマと変奏、そしてテーマ」という形式のなかでのものなのです。

ふつうのポップスの曲はAABとかAABBとかAABBCCとかってので1コーラスになって、それがAAB|AAB|AAB|AAB|とか4かいぐらいやって終ったりすることが多いですね。まあさざまですが、くりかえさないポップ音楽はないです。

どういう構造になってるのをちょっと意識してみるだけで、ずいぶん音楽の理解が変わってくるんじゃないかと思います。逆に言うと、形式・構造さえなんとかすれば腕は悪くても音楽もどきを作ることは不可能ではない。

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簡単なコード進行理論 (1) ケーデンス

私が思うに、ポピュラー音楽を構成するものは (1) 規則的なリズム/ビート、(2) 基本的に西洋古典音楽に依拠した和声理論、(3) 歌いやすい/わかりやすいメロディー (4) 歌詞 (5) くりかえし (6)ある程度の即興性、アドリブみたいなのに分けることができます。 続きを読む

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ファンク入門(5) ファンクの発展

まあJBとスライ以降はもうなんでもあり。

ジャズミュージシャンもスライ先生の影響でファンクをはじめます。

ハービー・ハンコック先生のカメレオン。ちょっと長くてジャズとか聞いてない人にはつらいかも。ハンコック先生はファンクを単純化して、スネアドラムの2拍4拍のバックビートをずらしたりして(1回目がふつうより16分音符1個分早い)独特のギクシャクしたリズムを出してる。シンセベースも好まれました。ふつうのベースよりエッジが立つから。

ハンコック先生がマイルスデイビスのバンドを首になってからいろいろやってたんですが売れなくて困っていた、と。でウェインショーター先生から誘われて創価学会に入会。毎日勤行を繰り返す日々。そんなある日、夢枕に日蓮先生とスライ先生二人がいっしょに立っていたという。「これだ!」。ハンコック先生はそこからヒントを得てこのファンクを開発したと言われいます。ほんとかどうかは知らん。大作先生が立ってたらどうなっていたのかもしらん。まあとにかくハンコック先生はライブとかでも自分でこのベースライン弾くんですが、すごいファンクネスでたまらんです。

P-Funkっていうのは70年代後半から80年前半ぐらいまでにジョージ・クリントン先生がやってたFunkadelicやParliamentというバンドとかその他周辺バンド・アーティストの総称。大人数でいろんなことをやる。ダンスフロアを占拠しておったらしいです。とにかく曲が長い、がかっこいい。ズズズズズ。とにかくこういうのを聞きながら一人で部屋で踊り狂うようになるとファンク中級。

ふつうのベースより低い音域使ってるので、ベーシストたちはそれに対抗するために弦を1本増やすことになってしまいました。

もうステージ上は変態大集合ですね。客席も黒人ばっかり。白人はサタテーナイトフィーバーとかでビージーズとかおしゃれに踊ってたときに、黒人のみなさまはこんな感じ。会場中マリファナとかがモウモウとしていたそうです。よい子のみんなはマリファナやドラッグは真似しちゃいけません。白い衣装のジョージ・クリントン先生のリズムのとりかたに注目してください。とにかく1拍目!

ファンクと抑制の関係を知ってもらうために、P-Funkをもう2曲。どっちもアルバムの最初の曲なんですが、抑制されてますよね。白人だったらジャーンっていってはじまりそうだけど、黒人ファンクはこういう感じ。盛り上ってるところも盛り上りまくならない。走らないでむしろ足ひきずってる感じ。重い。

Headhunters

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Uncle Jam Wants You

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Funkentelechy Vs the Placebo Syndrome

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ファンク入門(4) スライの密室ファンク

入門(3)であげた Thank Youなんかはスライ先生が調子よかったときで開放的な明るさがあるわけですが、先生はその後ドラックづけになってどろどろになります。かなりやばかったみたいでどんどんバンドメンバーやめてきます。ドラッグはぜったいやめましょう。

でもまあそういうなかでThere’s a riot going onとかFreshとかって名盤を作成するわけです。ここらへんのアルバムは非常に内省的になっていて魅力的。

Freshの最初の曲In Timeを聞いてみましょう。

ドラマーはアンディー・ニューマーク先生にかわってます。さらにリズムマシンが導入されていて、ポコポコチキチキいってるのはマシン。ニューマーク先生は絶妙のタイミングでハイハットをシパッシパッ!ピシ!とやっててシビれる。ここらへんになるともうステージの上では演奏不可能じゃないっすかね。密室というか録音テープの上だけで音楽が構成されている感じですね。

ファンクに必須の抑制ってのがよくかってもらえるんじゃないかと思います。

名曲 Family Affairも聞いてくだしあ。

歌ってるのはスライ先生じゃなくてThank Youでスラップベースを開発したラリー・グラハム先生。こういう内省的な曲でも、ドッどどっ、ドどどっ、って感じで1拍目が強調されています。これがファンク。

前に紹介した「アンソロジー」に重要な曲は入ってるけど、この2枚はアルバム全体が名盤なので買いましょう。

ちなみにここらへん以降スライ先生は完全にドラッグ廃人。2000年ぐらいに復活かとか言われたけどもちろん無理。ドラッグから逃れられる人はおらんのです。

There’s a Riot Goin on

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Fresh

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ファンク入門(3) スライのファンク

では次に、スライ&ファミリー・ストーンのファンクです。

このかっこよさを見よ。バンドが男女、黒人白人入りまじっていて、カラフルですよね。JBの「黒人です」てのとはちょっと違うロック風味も入っている。

音楽的には「一発もの」と呼ばれるものです。Sex Machineはコード2個だったけど、2個でできるなら1個でもできるんではないか。E7 1個でいいのではないか、というわけです。もうなんにも進行しないでおなじところでずっとじりじりやる。さすがに途中でギタだけになるブリッジは挟んでますが、まあずっとE7。(あれ、オリジナルはE7なんですがこの演奏はホーンのソロとか入ってるからかF7でやってますね。いや、曲の部分はやっぱりE7。)

もうコード進行とか西洋文明はいらんのではないか、1発でアフリカにもどろうではないか、みたいなそういう思想があるのかもしれんです。

リズム的にはJBのものよりさらに細分化されて16分音符が意識されている。日本では16ビートとか言われてるけどなんかおかしくて、16th feelといいます。ドラムはエイトビート(8th feel)、ベースは16thフィール、ホーンやギターやキーボードやタンバリンは16thだったり8だったり。4分音符中心、8分音符中心、16音符中心の感覚が重なっていてどろどろしたファンクになる。JBの比較的シンプルな単純なのとはちょっと違ってきます。JBのよりこっちのやりかたのほうがいろいろ簡単でおもしろいものができるので主流になります。マイルスデイヴィスがこれ聞いて自分のバンドをこう感じにした話は有名ですよね。

こういうの聞くと私は足と腰と肩とか体の各部分が別々に動いてぎくしゃくした感じになって猛烈に気持ちいです。

あとベースが人差し指や中指で弦をはじくんじゃなくて、親指で弦をひっぱたく「スラップ」ってのが使われてます。この演奏法はこの曲から有名になった。

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ファンク入門(1) JBのファンク

ファンクというジャンルは、ソウルブラザーNo.1のジェームズ・ブラウン(JB)先生が開発したということになっております。音楽的な特徴は16分音符フィール(16th feel)とか、ちょっとハネてるとか、4拍子と8thと16thがまざってるポリリズムだとかってのがあるんですが、とにかく1拍目を強調することっすね。あとはどうでもいいっちゃーどうでもいい。

まずはJB先生の代名詞ともなった名曲”Sex Machine”のころのバンドメンバーで、のちにP-Funk一派をひっぱることになったブーチー・コリンズ先生のレクチャーを見ましょう。

ユーノウ、1拍目さえ出してりゃいいわけです。ユーノウ、これがファンク。ロックは2拍4拍が大事で、「ちっちっダっちっちっちっダっち」「ダダダダズダダダ」だけどファンクは「ドンちっちっちっち」。

ドラマーのジャボ・スタークス先生のも見てください。

これは、まさにJB先生の身体感覚から生まれてきているわけです。これがよくわかる音源があって、これは必聴です

名曲”Cold Sweat”のリハとボツテイクの最初です。最初はメリハリがなかったバンドが、JB先生が「ブン!ばっばっばっ」て指示するとバッチリになるのがわかります。あのサウンドはJB先生の身体感覚そのまんまなのですよね。これがファンクだ!

ではJB先生の体の動きに注目しながら鑑賞してください。体全体は4つを刻んでいて特に1拍目を強くダウンで感じてます。しかし体の各部分はその半分の8つでチキチキ感じてるところがある。これがあの独特のフィールになるわけです。これ以降のファンクはもっと複雑になるんですけどね。

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2012年に読んだ本ベスト10

この本が一番衝撃的だったかなあ。「わたくしは自分の価値観で生きています。いろいろなことを言われているのは知っていますけれども、それによってわたくしの価値観や生き方を変えるつもりはありません。たとえ、そのことによって誰からも好かれないとしても、かまわないのです。」という最初の文章にぶっとばされて鼻血出そうでした。わたくしは、とにかく、自己肯定がなによりたいせつなのだということを、まなんだのです。
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セックス哲学アンソロジー The Philosophy of Sexの第6版が出たよ

Alan Sobleが編集していたアンソロジー The Philosophy of Sexの第6版が出てました。

中身がずいぶん変わって、1.(セックス概念の)分析と倒錯、2.クィア問題、3.(性的)モノ化と同意の理論的問題、4.モノ化と同意の具体的問題、という構成になってます。ずいぶん大きな変更です。

The Philosophy of Sex: Comtemporary Readings
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ソーブル先生はあんまりLGBTとか詳しくなくて第5版までの扱いは小さかったのですが、今度のは大々的。Raja Halwani先生がトップ編集者になってます。「今回は、比較的安全なセックスそのものの領域を離れて、ジェンダーの問題につっこんでみた。実は5年前(第5版で)はそうする気にはなれなかったのだが、それは編者のニコラス・パワーとアラン・ソーブルがあんまりクィアの問題扱う気になれなかったからだ。というのも、あんまりアカデミック哲学的にたいしたことないように思えたからだ。でもそれから学界も発展してより論文も出たから、今回はハルワニも加えて充実したよ」みたいなことを序文に書いてます。みんな買って読みましょう。

実はアンソロジーにどういう論文が収録されているかリスト作ろうとしたんだけど挫折。もうばらばらで「これは絶対」みたいなのはまだ存在してない感じ。

https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0Al25GTQ1cYTtdFlHNWRtTklaaDFYX3lINmJadm5BYWc

こうして見ると論文の栄枯盛衰みたいなんも感じる。ネーゲル先生強い。

生命倫理のアンソロジーなんかだともっとはっきり「これが大事」みたいなんが決まってる気がするけど、セックス哲学ではそういうのはまだまだ。それに生命倫理なんかだとハンドブックみたいな形でとりあえず定説と基本的批判みたいなんを提示することができるけど、セックス哲学はそういうのもあんまりない。どういう問題を中心的だとみなすか、どう編集するかってのも試行錯誤中。まだ未開拓の領域ですわね。

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恋愛の類型学 (2) スタンバーグの三角形理論

スタンバーグ先生は恋愛心理学の一発屋ではなく、認知心理学とかのほうでけっこう大事な仕事した人なんじゃないですかね。

リー先生の恋愛の色彩理論は、恋愛を六つなり八つなりのタイプに分けるって考え方(類型論)なわけですが、まあそんなすっきりタイプに分かれるもんでもないだろう、みたいに思った人も多いと思います。スタンバーグ先生の理論は、恋愛ってのには三つの要素があって、それの強弱でいろんなタイプの恋愛があると考えます(特性論)。 続きを読む

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恋愛の類型学(1) リーの色彩理論

セックスの哲学史とかいって哲学史におけるセックスの問題を扱おうとすると、どうしたって「セックス」というよりは「愛」とか「エロース」とかそういう問題としてとりあつかことになります。まあ私はそもそも西洋人は性欲と愛との区別あんまりついてないんじゃないかと疑ってるんですが。

とりあえず哲学史として見てみると、愛っていってもloveとかamourとかerosとかいろいろ出てきて混乱しちゃいます。 続きを読む

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セックス哲学史:サッポー先生に恋を学ぼう

古代ギリシアの恋愛詩というと女流詩人のサッポー先生が有名です。レスボス島に住んでて女性どうしてあれしていたのでレズビアンの言葉のもとになったとか。名前は聞くわりには作品を読むことめったにないですよね。断片しか残ってないからのようです。 続きを読む

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セックスの哲学史: エピクロス先生に我慢を学ぼう

エピクロス先生は古代ギリシアの哲学者で、ソクラテス先生より一、二世代下ですかね。

エピクロス先生
私のヒーローの一人

いっぱんにエピクロス派っていうと「快楽主義」ってことになってて、英語でエピキュリアン(エピクロス派)って言うとおいしいもの食べたりぜいたくな風呂に入ったりそういうのを連想することになってますが、快楽の追求よりは苦痛の回避をまず考えた、ってのが正しい理解ってことになってます。快楽を追求するのは難しいけど、苦痛を避けるのはちょっと工夫するだけで簡単だよ、ってな感じですね。なんか消極的であれなんですが、私は魅力を感じてます。

先生自身は本とか書かなかったわけですが、しゃべったことと手紙の断片みたいなものが残っていて、岩波文庫にはいってますから買いましょう。

飢えないこと、渇かないこと、寒くないこと、これが肉体の要求である。これらを所有したいと望んで所有するに至れば、その人は、幸福にかけては、ゼウスとさえ競いうるであろう。

なんて言葉が残ってます。われわれの関心としては、セックスへの欲望とかってのもなかなか強烈なんだけどそれどうすんのよ、って感じですよね。

いっさいの善の始めであり根であるのは、胃袋の快である。 知的な善も趣味的な善も、これに帰せられる。

これ「胃袋」ってなってるけど、英訳とか見るとbellyだったりして、訳によっては「腹」とか「下腹部」とか訳されることもあるみたい。下腹部といえばあっちの法の快楽も気になりますわねえ。

エピキュリアン、快楽主義てことになればセックス大好きであざといこともするのかと思いきや、エピクロス先生は基本的にはあんまりセックスをおすすめしない。それはセックスそのものが悪いことだからじゃなくて、セックスするために告白したりお金つかったりいろんな面倒なことをしなきゃならないからね。

(おそらく)「セックスしたくてしょうがないんですがどうしたらいいんでしょうか先生」とかたずねられて、上野千鶴子先生は「熟女にお願いしろ」って答えたようですが、エピクロス先生はこう答えています。

肉体の衝動がますます募って性愛の交わりを求めている、と君は語る。ところで、もし君が、法律を破りもせず、良風を乱しもせず、隣人のだれかを悩ましもせず、また、君の肉体を損ねもせず、生活に必要なものを浪費しもしないのならば、欲するがままに、君自身の選択に身を委ねるがよい。だが君は、結局、これらの障害のうちすくなくともどれかひとつに行き当たらないわけにはゆかない。というのは、いまだかつて性愛が誰かの利益になったためしはないからであって、もしそれがだれかの害にならなかったならば、その人は、ただそれだけで満足しなければならない。

立派ですね。上野先生とは格が違います。まあ熟女にお願いしてとりあえずあれしてもらっても、あとでその熟女にしつこくされたり、関係者から「ゴルァ」ってされたり、友だちに笑われたりいろいろいやなことがあるでしょうからね。セックスなんかしないにこしたことはありません。でもんじゃ性欲の苦とかどうすんですかね。まあ一人であれしときゃいいんですかね。「隠れて生きよ」っても言っておられますし。セックスなんかしないでセックスについて哲学していれば穏かに苦痛なく生きることができるわけです。ははは。

犬に見守られながらはずかしいことをする準備をしているディオゲネス先生

そういやエピクロス先生たちの派閥と対立(?)してた派閥に「キュニコス派」(犬儒派)って人々がいたんですが、それの一番有名な「樽のディオゲネス」先生(樽で寝起きしてたから樽のディオゲネス。シノペのディオゲネス。犬みたいな生活したから「犬のディオゲネス」とも呼ばれる)は人前で自分のあれをあれして、「こんなふうにこすっただけでお腹がいっぱいになったらいいのになあ」って言ったとか言わなかったとか。まあこすれば幸福になるんだったらこすればいいですよね。

古代ギリシアの哲学変人たちの言行についてはディオゲネス・ラエルティオス先生の『哲学者列伝』が楽しいので必ず読みましょう。

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セックスの哲学史: 狂気としての恋・性欲(1)

西洋人はどういうわけか古代ギリシア文明を自分たちの文化の源流だと思ってるらしいです。なんかあるとソクラテスやプラトン、あるいはホメロスまでさかのぼっちゃったりして。なんかそれって日本人が孔子様や老子様たちを自分たちの先祖だって言ってるみたいでなんかあやしいんですけどね。
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Antioch大学の性暴力防止規程

レイプとかセクハラっていうのは「同意があったかどうか」みたいなのが面倒なので、きっちり口頭や文書で同意がないかぎり性暴力とみなそう、みたいな動きがあります。実際に学則に組み込んだ大学もある。

1990年、キャンパス内で2件のデートレイプが発生したことをきっかけに、大学でのレイプ防止のとりくみが開始され、1991年Sexual Offense Policyが制定されたようです。次第にアップデートされ、現在では2005年版が有効になっている。 これをめぐって90年代アメリカではけっこう激しいデートレイプ論争が起きました。日本ではあまり紹介されてないのでとりあえず学則だけ抄訳。

(あら、いま確認したら上のページはsuspended。 とりあえずこちら。
http://www.mit.edu/activities/safe/data/other/antioch-code)

訳や番号は正確じゃないです。そのうち正確にしたいけど、元資料がないとなあ。

「同意」のないセックスはぜんぶ学則違反とした上で、同意を次のように規定するわけです。

===================== ここから ====================

  • 同意とは、特定の性的行動に参加することを自発的に口頭によって合意することである。以下に要点をあげる。
  1. 性的活動を行なう前に、その時々常に同意が得られなければならない。
  2. 参加者はみな性的活動を明確かつ正確に理解していなければならない。
  3. 性的活動を開始しようとする者は、同意を求める責任を負う。
  4. 性的活動を要求されたものは、口頭での返答をなす責任を負う。
  5. 性的活動の新しいレベルごとに同意が必要である。
  6. ジェスチャーやセーフワードについての同意された利用は受けいれられるが、性的活動をはじめる前に参加者全員によって論議され口頭で合意されなければならない。
  7. 同意は参加者たちの人間関係や、それ以前の性的経歴、現在の活動にかかわりなく必要である。(たとえば、ダンスフロアでグラインドすることはそれ以上の性的活動に対する同意ではない)
  8. いかなる場合も、同意が撤回された場合、あるいは口頭によって合意されない場合、その性的活動はすぐさま停止されねばならない。
  9. 沈黙は同意ではない。
  10. 身体的動作やあえぎ声(moans)などの反応は同意ではない。
  11. 寝ている間は同意することができない。
  12. すべての参加者の判断力が損なわれていてはならない。(アルコール、ドラッグ、心理的健康状態、身体的健康状態などが判断力を損なう例であるが、これに限られるものではない)
  13. すべての参加者はセーファーセックスを実施しなければならない。
  14. すべての参加者は、個人敵なリスクファクターや性感染症を開示しなければならない。それぞれの個人が自分の性的健康についての意識を保つことに責任を負う。

===================== ここまで ====================
私だったら「ボーイフレンドと別れたばかりのときは同意できない」「犬が死んだときは同意できない」「クリスマスの日は同意できない」とかもっとつけたしたいですね。

こういう学則をちゃんとしておけば、まあセックスでもめることは少なくなるでしょうなあ。でも馬鹿げている、っていうひともいるわけですよね。むしろこっちが多数派。でも馬鹿げているのはなぜだろう?

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