入門(3)であげた Thank Youなんかはスライ先生が調子よかったときで開放的な明るさがあるわけですが、先生はその後ドラックづけになってどろどろになります。かなりやばかったみたいでどんどんバンドメンバーやめてきます。ドラッグはぜったいやめましょう。
でもまあそういうなかでThere’s a riot going onとかFreshとかって名盤を作成するわけです。ここらへんのアルバムは非常に内省的になっていて魅力的。
Freshの最初の曲In Timeを聞いてみましょう。
ドラマーはアンディー・ニューマーク先生にかわってます。さらにリズムマシンが導入されていて、ポコポコチキチキいってるのはマシン。ニューマーク先生は絶妙のタイミングでハイハットをシパッシパッ!ピシ!とやっててシビれる。ここらへんになるともうステージの上では演奏不可能じゃないっすかね。密室というか録音テープの上だけで音楽が構成されている感じですね。
ファンクに必須の抑制ってのがよくかってもらえるんじゃないかと思います。
名曲 Family Affairも聞いてくだしあ。
歌ってるのはスライ先生じゃなくてThank Youでスラップベースを開発したラリー・グラハム先生。こういう内省的な曲でも、ドッどどっ、ドどどっ、って感じで1拍目が強調されています。これがファンク。
前に紹介した「アンソロジー」に重要な曲は入ってるけど、この2枚はアルバム全体が名盤なので買いましょう。
ちなみにここらへん以降スライ先生は完全にドラッグ廃人。2000年ぐらいに復活かとか言われたけどもちろん無理。ドラッグから逃れられる人はおらんのです。
- ファンク入門(1) JBのファンク
- ファンク入門 (2) JBファンクの和声的側面
- ファンク入門(3) スライのファンク
- ファンク入門(4) スライの密室ファンク
- ファンク入門(5) ファンクの発展
- ファンク入門(6) ファンク70年代後半〜80年代
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