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「本」にだまされるな

出版物に騙されるな

ふつうの学生さんは、インターネットとかでは不確かな情報が拡大される傾向にあって困ったものだ、ということはもう耳にタコができるくらい聞かされていると思います。そのことについては以前にちょっと書いたことがあるのですが、最近では書籍についても注意をうながしておかなければならないことに気づきました。

最近の出版ブーム、新書ブームというやつで、世の中にはたいへんな量の書籍が出まわっています。どうも人々は「本」に書いてあることは「本当のこと」と思いこみやすいようですが、まったくでたらめなことが書かれている本や雑誌も多いものです。でたらめとまでは言えないまでも、著者の思いこみ、単なる伝説や噂話をまにうけている本も多いものです。

まあどの本が正確でどの本がだめなのかを見わけるのは非常に難しいのですが、以下のようなことは頭の片隅に置いといてください。

タイトルや表紙にだまされるな

タイトルや表紙カバーなんてのは編集者やデザイナーが作るものです。奇抜なタイトル、かっこいい表紙の本はいかにも信頼できそうですが、そういうものを信用の目安にしてはいけません。

まあこれはたいていの人は大丈夫でしょうが、本屋さんで目立つところに置かれてるとか、売れてるらしいとかってのを判断の基準にするのは危ない。

出版社にも注意しろ

どの出版社から出されている本か、というのは非常に重要です。信用ある出版社は信用できる本を出そうとしますし、逆によい本を出している出版社が信用ある出版社です。

必ずしも大きな出版社、名前の知れている出版社が信用がある出版社であるとは言えないのですが、名前も聞いたことのない出版社は自費出版だったりするので注意しなければなりません。

たとえば売れている新書シリーズでいえば、私が一番信用しているのはまずは中公新書とNHKブックス、次が岩波新書や講談社現代新書です。ちくま新書ぐらいになると玉石混交、それ以下の新書(集英社、洋泉社、文春新書など)はとりあえずすぐに信用することはできないと思って読んでいます。

著者の経歴に注意しろ!

必ずしも東大や京大で勉強したひとや教えている人が偉いわけではないですが、著者がどういう経歴の人かは本を見分ける大きなヒントになります。

「博士」と書いてあってもどの大学の「博士」かってのは重要です。世の中にはお金を出せば「博士号」をもらえる「大学」もあるのです。

さらに、「教授」「博士」だから大丈夫と思ってはいけません。アメリカ文学が専門の京都大学文学部博士や名誉教授が、アメリカ文学について書いていれば、それはかなり信用してよいのですが、 *進化論* について書いてたらそのまま信用するのはちょっと待ってみなければなりません。

もちろん、学際的な立派な研究をしている人はたくさんいます。あくまで用心しておくってことです。

著者の評判や人間関係にも注意

その本を書いた人は他の人々からどう評価されているのか。信用や評価の高い人が評価しているのなら信用できるし、そうでないなら信用できないかもしれない。まあ結局はわたしたちは「信用のネットワーク」の上でしかものごとを判断できないわけです。書評とかが重要なのはそういうわけで。

極端な主張には気をつけろ!

「だれでも儲かる10の方法」「食べるだけで痩せる」「男は皆狼だ!」「女はこうすれば落ちる!」なんてありえないですよね。

そうでなくても、従来の考え方をまるっきりひっくりかえそうとするような主張を簡単に行なっているような本、難問を簡単に解きあかしてしまったりする本は要注意です。まあだいたいゴミ。

もちろん、たとえば哲学なんて分野で研究したり執筆したりしている人は、なるべく極端な主張をしたいと思っているわけですが、そういう極端な主張をするために細心の注意を払うものです。

筆者は自分の立場への批判に注意しているか?

よい本の著者というのは、実は自分の主張したい立場への反論がどんなものがありえるかについてよくよく考えているものです。「こういう反論もありえるかもしれないが〜〜、こういう反論について〜〜」、そして「自分の立論でまだ未解決なところは〜〜」とやっている本は信用できることが多い。自分の主張を言いっぱなしの本はたいていだめね。J. S. ミルという偉い人は、

複雑な問題、すなわち、道徳、宗教、政治、社会関係、生活上の問題になると、問題とされている意見を支持する議論の四分の三までは、支持しようとしている見解と異なる意見に有利な状況を排除することからなっている。古代においてデモステネスに次ぐ偉大な雄弁家〔キケロのこと〕は、つねに、彼の論敵の主張を、自己の主張に(いっそう熱心とはいえないまでも)、劣らぬほど熱心に研究した、と記録に残している。キケロが弁論の成功の手段として実行したことは、真理に到達することを目的としてなんらかの問題を研究するすべての人によって、見習わなければならない。問題の自分の側しか知らない人は、その問題についてほとんど何も知ってはいないのである。(J. S. ミル『自由論』,早坂忠訳, 関嘉彦(編)『ベンサム・J. S.ミル』,中央公論社.p. 256。訳文は一部江口の責任で変更してある。)

と言っておられます。

専門家集団に文句をつけてたらかなり要注意

「専門家は頭が堅いからわからん」とか「従来の学問には隠された権力性がどうのこうの」とかやってるやつはたいていだめです。そういう著者はちゃんとした専門家集団からはじき出されているわけですから。

証拠を確かめろ!

その本はちゃんと証拠がどこで手に入るか明記していますか?どういう実験や調査をしたのか、そのデータはどの程度信じられるのか。事件ならどの新聞に載っているのか、科学情報ならその情報をどこから手に入れたのか。「〜は〜ってことになっている」で済ませちゃうような本はだめ。

リファレンスは十分か?

その本にはちゃんと文献表がついてますか?従来の研究をしっかりとおさえていないまともな研究なんかありません。

専門書を読め

子ども向け、一般向けの本ではなく、なるべく専門書を読むようにしましょう。

あなたの先生・先輩に聞け

大学教員というのはあんまり世間のことは知らないことが多いのですが、その専門分野の知識だけは馬鹿にならんものです。まともな先生は正しい情報だけでなく、よくある間違った情報についてもよく知っています。話を聞いていれば、どういう著者が信用があり、誰が信用ならないのか教えてくれるでしょう。

実は

こういうことを考えるようになったきっかけは、今年のゼミで岩月謙司『女は男のどこを見ているか』(ちくま新書)をとりあげて発表してくれた学生がいたからでした。

この本はベストセラーになったのでその前に目を通していて、ひどい本だなとは思っていたのですが、まさか学生さんが取りあげるとは思ってもいなかった。だって、この人はいちおう香川大学教育学部教授らしいのですが、心理学や教育学の専門家ではなく、東京農大で動物行動学かなんかを研究して博士をとった人なわけで[1]で、男女の心理的な問題などに関してはなんの権威にもなっていないからです。

内容も「女はこういう男に惹かれるものだ」とか断定するばかりで、なんの根拠もないし、先行研究の検討もしていなければほとんど文献を参照していない。

さらに悪いことに、本を売りまくったあとに、岩月先生は資格もなにもないのに勝手にカウンセリング行為なるものををして、女性から準強制わいせつで訴えられて懲役2年の判決を受けているはずです(控訴しているらしいですが)。

まあ、上のチェックリストの多数にひっかるような本だったわけです。気をつけましょう。他にも私が気になっている有名有害ライターはけっこういます。

 


ずっとあとに追記。これを書いた数年後、ものすごいやつを見つけたのでした。 https://yonosuke.net/eguchi/archives/921 これの星の王子様。

アルバイトについて

アルバイトはいろいろ勉強になるのでぜひ経験してください。

最初は喫茶店やファミレスなどの飲食店からはじめることが多いと思いますが、いろんな業種を体験してみるのがよいと思います。

私自身は、日雇いの肉体労働やビラ配りからはじめてゲームセンター3年、ジャズ喫茶4年、家庭教師4年以上、塾講師10年以上、植木屋2ヶ月書道道具店2ヶ月といろんなタイプを経験しましたが、どれも楽しめ勉強になりました。

女子大生は事務系のバイトもしておいた方がいいんじゃないかな。
** だめな店はすぐにやめること

世の中にはだめな店、だめな経営者がいます。やばい仕事、後ろ暗い仕事もあります。「なんかおかしいな」と思ったらすぐにやめること。特にうまい話のように見えるバイトは危険です。世の中にうまい話なんてはありません。

大学の学生センターが紹介しているところが安全でしょう。

** 時給に注意

うまい話はありません。時給が1500円を越えると、女子の場合なんからのお色気を要求されるようになります。キャバクラとかは2000円ぐらいからかな。

時給3000円を越えるとおそらく裸になることになります。注意してください。

以前、「先生、この時給4000円ってのに体験入店してみようと思うんですが、どんなことするんですかね?」とか聞かれたことがありますが、それはまちがいなく性風俗店ですのであわててしまいました。知らずに体験入店なんかしたらたいへんなことになります。ちゃんと情報を集めること。

その学生さんには次のようなお説教をしました。

だいたい、どういう業界も人件費が売上の半分ぐらいなのね。特にサービス業はそうです。したがって、あなたが時給4000円をもらうには、お店はその間に8000円を稼がなければなりません。ふつうの人がふつうのことをしているのに8000円払おうとする人はいないわけです。こんな高いお金を払うお店ってのは風俗関係になっちゃうわけです。もちろん、あなたが超美人で超話上手だったりすれば、あなたとただお話したくて8000円払う人もいるかもしれませんが、あなたにそんなに価値があるのかどうか一回考えてみてください。4000円もらうには4000円分いやな思いもするわけね。

だから基本的にはおすすめしない。

インターンシップはどうなの?

私はインターンシップとかはあんまりおすすめしません。

第一に、ベンチャー企業とかのあんまりしっかりしてない会社がインターンシップとか熱心のようで、感心しないからです。そういう会社のがわからすると、「インターン」はタダで雇える雑用バイトでしかないんじゃないかと疑っています。

第二に、タダで働くのはおすすめできないから。ふつうにアルバイトをすればお金がもらえるのに、わざわざタダで働く意味がわからない。

第三に、会社の人からすれば、お金を払わないでいいのなら、まじめに指導する気になれないと思うのね。ふつうに考えて、「どうせタダだから使えなきゃ使えないでいいや」と思うんじゃないでしょうか。ちゃんとバイト料を払うのであれば、払った分働いてもらわないと困るので指導するべきときは指導し、叱るべきときは叱らなきゃなりません。でもタダだとどうもそういうのがなくなりそうでね。叱ったらいなくなるだろうし、お客さんを叱るわけにもいかんだろうし。

会社にインターンをすすめているような団体は、会社に対して「職場が活性化します!」とかって宣伝してるけど、あんまりものを知らない女子大生を会社に入れて、どういう意味で活性化するのかなんだか心配になるですよ(いや、そういう活性化もいいのかもしれませんけどね)。実際にはベンチャーとかでギリギリでやってるところが雑用係を募集しているだけに見えるなあ。

そういうわけで、インターンするくらいならちゃんとバイトしてください。

困ってそうな人には声かけようぜ

都会ではいろいろな困り事があります。

道で困っているように見える人がいたら声をかけましょう。

女の子が酔っ払って道端で寝ていたら介抱してあげましょう。大丈夫?と声をかけて、面倒なら救急車呼ぶなり警察呼ぶなりすりゃいいのです。声をかけるのが面倒なら、警察110番に電話するだけでOK。最近では河原町〜木屋町周辺は夜間は常におまわりさんがうろうろしてますので、電話いっぱつですぐに来てくれます。電話したときに名前と連絡先を聞かれますが、適当に答えても大丈夫。本当の名前を教えても面倒にまきこまれることはありません。その子はほうっておくとへんな人に連れていかれてひどい目にあってしまうかもしれません。あなたもお酒を飲んだことがあるなら、一回ぐらいはひどい状態になったことがあるはずです。道で見つけたら警察に電話。これが基本。

学校でも誰かが困っていたら(たとえばお腹をかかえてうずくまっていたら)「大丈夫?」と一声かけましょう。保健センターに連絡するだけでいいのです。保健センターの電話番号は(ここには書けないので)学生に配布される手帳に書いてます。いっぱつ「〜校舎の〜で誰かうずくまってます、お腹が痛いみたいです」と携帯で連絡するだけでいいのよ。

もちろん、困っているように見えたからといってなんでも助けりゃいいのではないです。

有名なところでは「100円おばさん」のようなひとがいます。このひとは京都では有名で、京都駅や出町柳「いま財布なくして困ってるんですが、100円貸してもらえへんやろか」とか学生に声をかけていたものでした(まだ健在かどうかは知りません)。そういう人にはかまう必要はありません。

あなたができる範囲で十分。でも電話するぐらいは誰でもできますよね。女の子どうしで協力してください。

あとジーパンのチャックが空いてパンツ見えてたら教えてあげるとか。そういう「都会の親切」にも慣れてください。

3・4回生でなにをするか

最近の私立大学では、1、2回生の間に卒業に必要な単位を集めてしまい、3回生では3回生配当の授業だけをとり、4回生ではもう授業に出ないというのが相場になっているようです。

これはどうなんでしょうか。

近所にある百万遍大学のとある学部の場合、考え方として、1、2回生で教養を身につけ、3、4回生で専門について深く学ぶ、ということになります。

学生は3回生から「研究室」(講座)に配属になり、そこからやっと専門の勉強をはじめることになります。1、2回生の間はサークルだのバイトだのに時間を使い、大学にはほとんど来ないなんて学生も少なくありません。だから3、4回生でずいぶん勉強させられるんですね。東鴨川女子大の学生とはパターンが逆ですね。もちろん、一番優秀な学生は1回生のときからバリバリ勉強しているわけですが、たいていの学生が一番勉強するのは4回生のときということになります。少人数の演習の授業も数多くとれるので楽しいものです。

これに対して、東鴨川女子大学の場合、3・4回生での少人数の授業は基本的には「ゼミ」しかないようです。これはけっこう危険な制度で、どうしてもゼミ担当教員の影響を強く受けてしまいます。複数の先生と少人数の授業を受けていれば、ある問題についていろんな見解があることを知ることができるのですが(大学の教員というのはほとんど確実にそれぞれ見解が違います)、一人しか知らないとその教員の言ってることがどの程度信用できるのかがわかりにくい。

ここらへんが、私立の学生と国立の学生の見掛けの力の差につながっている可能性があるのかもしれません。大学の間にこういう差があるので、私立の学生はそれなりに考えなければなりません。つまり、卒業に必要な単位の他に、自分で勉強しなきゃならんのね。単位そろえれば大学で学ぶことは終了と思っているようでは、まあ生き残りは難しいと思います。

では具体的にはなにをするか。

  • 英語 (とりあえずTOEIC対策)
  • 資格をとる
  • 自主ゼミ
  • 教員に頼みこんでチューターしてもらう
  • 他のゼミにもぐりこむ
  • 他学部の授業にもぐりこむ
  • 3回生配当の授業をさらに受講する
  • 他大学の授業にもぐりこむ
  • 講演会その他に足を運ぶ
  • サークル活動する

なんてことがすぐに思いつきます。

  • アルバイトをする

ってのもあるんだけど、1、2回生じゃないんだから将来につながるようなバイトしたいですね。

就活の日程とゼミなどの授業がぶつかったら?

 ブッチは絶対だめ

近年就活(セミナーや面接)がどんどん早まって、授業とバッティングしてしまうことが多くなっていると思います。学生さんもたいへんですね。

教員としては「就活なんかするな」なんてとても言えるわけがない状況なのである程度授業を休んで就活するのも黙認、となってしまうわけですが、大人数の講義ならともかく、少人数の授業、特にゼミでの発表をキャンセルするなんてのは言語道断です。いきなりメールで「面接なので発表できません」とかってのは絶対に許せませんね。

許せない理由はいくつかあります。

まあ一つには「学生の本分は勉強だ」という建前があります。でもこりゃただの建前でね。そんな建前を言うつもりはない。いまどきの学生さんにとって、就活は(おそらく勉学より)大事です。

でもなんというか、ゼミの発表のように自分に割り当てられているタスクを自己都合でキャンセルする人ってのは、社会に出ても仕事をちゃんとしないんじゃないかと思うのですね。自分のタスクをキャンセルする人はろくなものになれないし、私はそういう人を信頼する気になれませんね。そういう人は人々から嫌われる可能性が高い。っていうか実社会でも大事な仕事まわってこなくなりますよね。

それになにより、観察しているとそういう人は就活そのものを失敗しているんですわ。4、5年の経験で、なんかそういうルーズなことをする人は実は就活を失敗している傾向があるように思うんですよ。

うまいこと大企業に就職した人はみなそこらへんの連絡や交渉がしっかりしている。そういう人たちは、ちゃんと連絡したり相談したりして自分の日程を調整することができるんですね。そしてなにより、「自分の活動は自分でコントロールできる」という信念をもっている。こういうポジティブな信念は非常に重要です。他人から要求されたように動くんじゃなくて、会社や教員を相手に交渉することができるわけです。そしておそらく求められているのもそういう人材なのね。指示したそのままのことしかできない人とか、問題があっても相談も交渉もできない人とか、指示したことさえできない人とかなんかだめそうでしょ?

そういうひとが、お客さんとのミーティングをダブルブッキンぐしてしまったり、工場が忙しいのに納期まで間にあわないこことがわかっている契約してしまったりする営業や、原稿の締切を守れない大学教員になってしまったりするわけですね。最後のは私。はははははぁ。

「仁義」と「交渉」が大事

具体的にどうすりゃいいのか。ふつうに「仁義」を通して「交渉」して「調整」すりゃいのです。

大学センター入試じゃあるまいし、ゼミでも実社会でも「絶対この日にやらねばならない」「絶対こういうふうでなければならない」なんてルールは存在せんのです。たいていのことはなんでも融通が効くものです。なんでも「調整」すりゃいい。会社に、

「この日は私が所属している〜教授ゼミで私の研究発表がありまして、どうしても面接にお伺いすることができませんので、他の日時にしていただけませんしょうか」

と交渉すりゃいい。あるいはゼミの方に

「第一志望の会社の面接をやっと取ることができましたので他の日に発表をまわしてもらえませんか」

とか、他の受講生に頼んでかわりにやってもらうとか。それになにごとも先々に「どうしたらいいですか」とか相談しておけば無理もきく。こういうのはおそらく実社会で生きていくための最低限の基本なので、学生生活最後の段階に身につけておいてほしいのです。

仁義っていう点でいえば、いちおう大学の方が優先だと大学教員は思っていることが多いし、いちおう建前がそうなので、会社の方と先に交渉しておくのね。んで教員には「会社と交渉したのですがうまくいきませんでした」ってなこと言っておけば、いちおう教員の方の顔を立てたことになるのでOKになる。これが仁義。建前に一応敬意をしめす(ていうか示しているフリだけはする)。

発表じゃないときにゼミ休むときも「~という会社の面接に行くので(ちゃんと固有名詞を出すのがコツ)どうしても出席できません。もうしわけありません。おゆるしください。」と皆に連絡しておけばいい。まわりの子も納得する。(そうでないと、「私がいっしょうけんめい準備した発表なんかどうでもいいってことね!」と嫌われる」

そうすりゃ会社の方だって「真面目な奴だ」と好感もつはずだし  、教員の方も「うむ、しっかりしているな」と安心。

まあもしかしたら「そんなん許せん、大学のゼミなんかより我が社の面接の方が重要に決まっておる」って会社もあるかもしれないけど、そういう会社は「社員の健康や家庭事情なんかより会社の仕事の方が重要である」とも言いそうな気がするなあ。そういうところは用心しないとね。

いろんなことが円満に行くし、自分自身もいやな気分になることがない。よいことづくめ。

あと私自身がルーズな男なのでいろいろヤバい失敗してしまうわけですが、そういうときにはとにかく平謝りすることにしてます。コツはね、メールとかじゃなくてとにかく直参して口頭でもうしわけなさそうな顔することね。そうするとそれ以上怒れなくなるから。ははは。

メールでのアポイントメントのとりかた

勉強その他について教員と相談するときは、可能なかぎりメールなどで連絡してください。「大学教員へのメールの書き方」  も読んでください。

メールでは希望する日時やNGな日・時間を明確にしてください。希望時間を第3希望ぐらいまであげてくれると選択できてよいですね。「このこの日のこの時間、この日の〜、あるいはそっちが選ぶならダメな日を出しときます」って伝えれば話が早い。

 

件名: 遊興倫理学ゼミの発表の相談
差出人: 江口聡 <foobar-1234.pekepeke-happy@docomo.example.com>

本文:

こんにちは。
現代遊興学部2回生の江口です 1)ゼミの学生という設定なので、「大学教員へのメールの書き方」の例文より自己紹介が簡単になってます。
遊興倫理学ゼミの発表の相談をしていただきたいのですが、お時間のあるときにおねがいできないでしょうか。

(1) 1日月曜日の2時ごろ、
(2) 2日火曜日の3時ごろ、
(3) 3日水曜日の4時ごろ

のどれかだと私としては都合がよいです。他の曜日でも大丈夫ですが、木曜の午後は国際遊興論、金曜の午前は遊興民俗論の授業が入っていて伺えません。よろしくおねがいします。

References   [ + ]

1. ゼミの学生という設定なので、「大学教員へのメールの書き方」の例文より自己紹介が簡単になってます。

新入生はまず「大学での勉強」本を読もう

特に講義を聞いたりノートとったりする系の解説がついているもの。どの程度役にたつかと言われるとなかなか微妙だけど、まあ目を通しておいて損することはないです。

[高等教育シリーズ] 大学で勉強する方法
A.W.コーンハウザー
玉川大学出版部
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これはすごくよいので一読してほしい。でももっとプラクティカルな情報が欲しいとなると、以下の3冊ぐらい?どれもノートのとりかた、図書館の使いかた、レジュメ・レポートの書き方、発表の仕方までとりあつかっている。

アカデミック・スキルズ(第2版)――大学生のための知的技法入門
佐藤 望 湯川 武 横山 千晶 近藤 明彦
慶應義塾大学出版会
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まあ安いし、これくらいなら買ってもよいか。「ノートを取ることは「人間観察」でもある」とか。

よくわかる学びの技法 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)
ミネルヴァ書房
売り上げランキング: 697,857

ミネルヴァ書房のこのシリーズ(「やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ」)はどれもよくできている。この本の「ノートの取り方」も実例つきで悪くない。

知へのステップ 第3版
知へのステップ 第3版

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学習技術研究会
くろしお出版
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これも上の「学びの技法」と同系統。ミネルヴァより対象学生の偏差値がちょっと下かもしれない。

気構えだけなら、名古屋大学の「スタディ・ティプス」 http://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/stips/読んでおけばよいような。むしろ教育向けのhttp://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/tips/ を見た方が大学や大学教員というものを客観的に見ることができるようになるような気がする。教員も悩み苦しんでいます。

まあでも入学してゴールデンウィークまではこんなこと考えるヒマもないよね。

大学教員へのメールの書き方

メールでの連絡は便利なものですが、いちおうの注意を。単位の頼みこみ方については「落ちそうな単位の頼み方」をどうぞ。面談とかのアポイントメントは「アポイントの取り方」を、文書を送りたい場合は「添付ファイルの送り方」を見てください。

名前を設定する

  • メールソフトの「設定」などで、自分の名前をちゃんと入れておくこと。アドレスからだけでは誰だかわからない場合がほとんどです。
  • 携帯メールでも設定することが可能のはずです。ぜひおねがいします。携帯の場合、知りあいのアドレスはすぐ電話帳に名前といっしょに登録するので気にならないのでしょうが、PCでメールを受けとる場合はそうじゃないのね。特に学生さんから受けとるメールの場合、教員はそれが誰だかわからないというのがふつうです。気をつけてください。egurin-love-love@example.comとかってアドレスが教員に送るのに適切かどうかも考えた方がいいかも。ずっとtaro-love-forever@example.comの人がheartbreak@example.comやjiro-love@example.comに変わったら気になる。
  • なんらかの事情で携帯に自分の名前を入れたくないってこともあるかもしれません。それに、どういうわけかdocomoは名前を設定できないのですね。あんな会社の機械を使ってはいけません。そういう場合は、公式な連絡用のフリーメールのアカウントを取得しておくべきです。現在のおすすめはgoogle mail (Gmail)。便利。

「件名」を省略しない

  • 携帯メールの場合特に「件名」を省略することが多いようですが、大学教員というのは1日100通ぐらいのメールをさばくのが普通ですので、省略しないこと。省略されると検索したりするのがたいへんなります。
  • これも携帯メールの場合届くたびにその場でやりとりするので気にならないのだと思いますが、教員はメールを2、30通まとめて読みます。件名がないと不便なのです。
  • 「件名」は「質問です」とかではなく、なるべく具体的な内容にすること。

自己紹介・所属を明らかにする

  • 大学の教員というのはあちこちの大学で同じような授業をしていることがあります。特に非常勤の教員に対しては、「鳥辺野大学の遊興倫理学の授業を受講している江口某です、学籍番号は000000」とか自己紹介すること。
  • もちろん常勤の先生に対してその大学の学生が送る場合は「遊興学科の江口某です」ぐらいでもOK。ゼミなどで教師にちゃんと個体判別されていることに自身があれば、もういきなり要件からはじまってもかまいません。

顔文字/へんなレター/「!」

  • 顔文字や「!」マークや()に入った注釈のようなものを多用するのは避けたいものです!!
  • そもそもあんまり♡かっこよくありません(笑)(笑)
  • また♡携帯メールの色々な色つきのマーク等はPCでは読めません(核爆)
  • なんで!マークをそんなに使いたいのでしょう?!><; 心臓に悪いです(苦笑)wwww !!

メールの書き方の例

悪い例

件名: (無題)

差出人: taro-love@docomo.example.com

本文:

レポート提出の締め切りはいつですか!?

わかりません(泣 >_<;;)おしえてください!♡♡

  • どこの誰やら、なんの授業のことやらさっぱりわかりません。こういうのには答える気になれません。

よい例

件名: 今熊野大学遊興論の参照文献について

差出人: 江口某 <eguchi.satoshi@gmail.com>

本文:

こんにちは1)メールではこうした挨拶いらないかもしれないけど、メールでも挨拶は必要だと考える人はまだいるかもしれない
今熊野大学での遊興倫理学を受講している現代遊興学部2回生の江口某(学籍番号05-223344)です。

本日の講義で現代遊興論の重要文献として
遊野好太郎の文献を参照しておられましたが、レジュメの文献リストに記載されていないようでした。

CiNii等のデータベースで
検索してみましたが、発見することができませんでした。
もし可能でしたら文献データをいただけないでしょうか。
よろしくおねがいいたします。

でもまあ、親しくしている教員にはそれほどかしこまる必要はないでしょう。そういう人には要点だけのメモ書き程度でも十分かもしれません。相手を見るのはコミュニケーションの基本(私はできてませんが)。

あとまあ。

  • 教員はメールはふつうパソコンで見ているので「夜分すみません」とか不要です。深夜だろうがなんだろうがかまいません。逆に言うと、メールにすぐに返事があるとも思わないでください。
  • 最近私はゼミ生とかの連絡とかはMacのiMessageなんかが好きですね。速いし、「件名」とか入れる必要ないし。でもまあこういうショートメッセージはわりと親しい間柄で使うものです。

References   [ + ]

1. メールではこうした挨拶いらないかもしれないけど、メールでも挨拶は必要だと考える人はまだいるかもしれない

自分の足音に気をつけよう

うちの校舎は板張りで足音が立ちやすいのですが、 オヤジとして最近の女性の足音の鳴り方が気になります。

「ベタ、ベタ、ベタ」っていう音を出して歩く学生さんがいるのね。 どうもヒールのある靴を履いてもそういう音を出しているようです。

なんというか、頭が悪そうでよくない。 「コツコツ」「カツカツ」を目指しましょう。 ミュールとかでも「ベタベタ」じゃなくて「パタパタ」という音になるのが 正しいと思います。歩く姿勢を研究してみてください。

大学の女性教員はたいていちゃんとした歩き方をしているので観察してみてください。

同じことをくよくよ考えるのを止める

世の中にはちょっとしたいやなこととがあってもすぐに立ち直れる人と、同じことをくよくよ考えこんじゃったりして動けなくなったりする人がいるわけですが、あんまりくよくよしているとあれなので対策を考えないとならんですね。私も同じことを歩きながら酒飲みながら寝ながら考えちゃったりしちゃいます。けっこう苦しい。

ボブ・ディラン先生の歌にDon’t Think Twice, It’s Alrightって曲があるけど、まあそういうことを歌った曲でしょうなあ。

 

くよくよ考えたってたいしていいことがあるわけじゃないし、明るい友達とかからは「なにそんなこといつまでぐちぐち言ってんのよ!」とか言われちゃうし、自分でもなにやってんだかわかんなくなって非常に精神衛生に悪いですよね。

自分自身では同じことを2回も3回も考えているうちに、まれに新しい発見があったり別の解釈が思いついたりして、楽しいときもあるし、仕事の上でもちょっといいところでもあるかと思ってはいるのですが、そればっかり考えてると他のことができなくなっちゃって仕事先延ばししちゃったりしてドツボに陥いるのでコントロールしたい。

これもまあうつ病の行動療法とかで研究されているところで、「反芻 rumination」とかって言われてます。あなたは牛さんとか山羊さんの仲間なんですな。もぐもぐ。もぐもぐ。基本的な対策は(1) とにかく止める、(2)あとで解決する、の2点。

1点目のとにかく止めるのは、体や精神になんかそこそこ強い刺激を与えると、注意がそっちにとりあえず我にかえることができる。なんか腕に輪ゴムをはめておいて、同じことを考えてたら「パチン」とはじく、なんてのがあったりします。一回やってみたけどかっこ悪すぎる。おしゃれなミサンガみたいなんだったら大丈夫かも。自分で手の甲やほっぺた叩いてもいい。耳の横でちりーんって鈴を鳴らすとか。でもこういうのもかっこ悪いですね。これ教えた学生様のなかには顔の横で両手を広げた「なしよ!」のポーズをするなんて人もいました。「こんちくしょう」とかって口ぐせぶつぶつ言いながら歩いている人も、まあそれなりの仕方で反芻を切ろうとしているわけでしょうなあ。まあなんでもいいから気をそらす。

でもまあこれじゃ解決にはならんです。ちょっと空き時間ができたりして他のものに対する注意が弱くなると反芻は何度でも襲ってくるんでね。

何度も名前を出しているセリグマン先生によれば 1)おそらくこれセリグマン先生がオリジナルじゃないと思うんですが、オリジナルが誰だかわからんです。 、われわれが出来事や経験その他を反芻しちゃうのは、それが大事なことだから忘れないように反芻するんだろう、ってことで、忘れようったって忘れることができない。だから逆に憶えてよく考えちゃえばいいってわけです。基本的にはうざい思いを紙に書きだして白日のもとに晒しちゃう。まあ紙に書いてると誰かに覗き見られたりしていやだから、コンピュータの秘密のファイルにでも書いておきましょう 2)ツイッタとかに書いてもいいですが、あとで揉め事の当人にバレたりしてえらいことになるのであんまりおすすめできない。 。こんなときにこんなことがあってこんなことを感じた、あいつはいつか殺す、みたいな感じで。恨み魔太郎とかそうして殺す手帳をつけてあとで恨みを晴らしています。さすがに魔界のプリンスだけあってネガティブなエネルギーを使う方法を知っている。恨みじゃなくて自己嫌悪とか失敗とかそういう人の場合も、正直に書いといたらいい。

最近のコンピュータはファイルの暗号化とかもできるので安心です。好きなだけ書いてみてください。少し楽になるでしょうし、思い出すことが少なくなるし、「こうやって恨み晴らしてやる」とか「次に同じことがあったらもうちょっとうまく対応しよう」とかポジティブなことを考えられるようになります。おそらく次はうまくいくでしょう。

もっと本格的なのは「認知行動療法」とかで検索してみてください。親切な人が丁寧にいろいろ教えてくれます。

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References   [ + ]

1. おそらくこれセリグマン先生がオリジナルじゃないと思うんですが、オリジナルが誰だかわからんです。
2. ツイッタとかに書いてもいいですが、あとで揉め事の当人にバレたりしてえらいことになるのであんまりおすすめできない。

自分の気づいてない長所を見つける/長所を伸ばす

最近ポジティブ心理学ってのが流行っていて私もいろいろ注目しております。最近も(訳し直しだけど)新しい本が出ましたね。

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このクリストファー・ピーターソン先生のはアカデミックな教科書で、非常に多くのアカデミックな情報とともにプラクティカルなアドバイス満載です。翻訳ではカットされちゃっている部分が多くてちょっと残念です*1が、一読の価値はあります。

ポジティブ心理学っていうと「なんでもポジティブに考えよう」っていうポジティブ・シンキングとか、「とりあえずハッピーになっちゃったやつが勝ち」みたいなんと誤解されやすいですが*2、もともとはまじめなもんです。あと「美徳」とか「長所/強み」みたいのに注目しているのも倫理学研究者モドキとしては興味があるところです。

自分の長所・強みを知るってことは自尊感情を高めることにもなるし、うまく生きる方法やライフスタイルを選択する助けにもなるのでおすすめ。

ピーターソン先生やその師匠のセリグマン先生たちが作ってるページがあって、そこでweb上で心理テストをして何が強みなのか知ることができます。やってみてください。

http://www.authentichappiness.sas.upenn.edu/Default.aspx

このページを見て、右上の「Select Language」で日本語にします。左上の「登録」ってところからメアドとか記入して開始。今一番上にある 「VIA・強みに関する調査票 (VIA-IS)」ってのをやってみてください。240問ぐらいあるのでけっこうたいへんです。

でもやってみると意外な強みに気づくかもしれません。ちなみに私の一番の強みは「向学心」で、まあ大学教員とかやってるのはそれなりに合っているのだろうか、ぜんぜんだめでもないかもしれない、みたいな安心感を得ることができます。

自分の強みがわかったら、

http://www.authentichappiness.sas.upenn.edu/books.aspx?id=1466

から「とっておきの強みを新しい方法で使ってみよう 」を読んでみましょう。登録やテスト受けなくても見ることができるので、興味ない人もぱっと見てみてください。意外におもしろい生活のヒントみたいなのを知ることができる。自分の「強み」と関係なくても試してみる価値のあるものがけっこうあるように思います。こいうのをちょっと意識してやってみるだけで、自分の意外な得意分野に気づくかもしれないし、実際やってみると生活の質や自尊心がずいぶん向上するんじゃないかとおもうので、まあとりあえず一目見てみてください。

実はこれは上の『ポジティブ心理学入門』の一部なんで、ぜひ本にも載せといて欲しかったんですけどね。

自分の長所を見つけるってのでは も見てみてください。

 

あと生活のヒントってのでは、

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こんなのも読んでて楽しい。まあどうでもいいっちゃーどうでもいいような細かいお説教の話なわけだけど、少しでも生活が楽しくなったり楽になったりすればまあ苦しい人生を生きているのもそんな悪くないのではないかと思えるようになったりするかもしれんです。

VIA

 

セリグマン先生やピーターソン先生がやってるVIA(Values in Action)調査ってのはまあなんか世界的に見て「よい性格」「長所」「(道徳的)美徳」とかみなされてるものをリストアップして、リストのなかから文化間で共通に賞賛されてるやつを選択してさらにグループ分けしてみよう、みたいな感じ。どれくらいまともな研究になるのかはまだこれからって感じだわね。どうも説教臭い感じはあるし、どの程度実証的になれるのかわからん。なんかまあ主観的にハッピーになることだけ考えててもだめだね、みたいな反省とかもあるんだろう。

リストアップした基準はいろいろあるんだけ、、文化に依存しない普遍的なものとか、当人に充実感を与えるとか、それを体現している模範的人物がいるとか、まあいろいろ。上の本めくってみてください。基本的には「親が子供にそれを身につけてほしいと思う性格」とかを集めてる。

で、セリグマン先生たちによると、そういう文化共通の長所・強み・美徳はだいたい六つぐらいに分けることができる。「知恵」「勇気」「人間味」「正義」「節度」「超越」ぐらい(訳語はもっとよいのあるかも)。

ちょっとだけ解説してみよう。どれも実は訳語が難しくて、そんなに「普遍的」なんかいな、って言いたくなるんだけど。

知恵 wisdom / knowledge

まあ頭がいいってのはだいたい褒められるけど、難しい大学入試問題とかパズルとか解けなくても視野が広くて賢いって賞賛される人はいますね。

  • 創造性。なんか新しいものを作る。
  • 好奇心。知らないことをおももしろいと思う。
  • 勉強好き/向学心。なにか学ぶのが好き。好奇心との違いは、わりと体系的にきっちりやることだと思う。
  • 心の広さ/柔軟性。基本的に自分と違う考え方に対してポジティブっていうか、「へえ、そういう考え方もあるのかー」みたいな。
  • 視野の広さ/大局観。こう、「君らが争っていることは、もっと将来を見通すとこうだよ」みたいな。
勇気

基本的には抵抗や障害や反対があってもがんばる、って美徳。

  • 誠実さ/本物。authenticityって語が当てられてるけど、これ日本語では難しいねえ。まあ基本的に上っつらのものではない、って感じ。
  • 勇敢。まあ「勇気」の基本的な意味な気がしますね。敵や困難や脅威にぶつかってもがんばる感じ。
  • 忍耐。我慢してじっくりやる。
  • 熱意 enthusiasm。なんていうか、エネルギーって訳がいい気がするんだけど。一生懸命な感じ。
人間味

humanity。人間らしさとか人間性とか。わりと狭い範囲での人間関係にかかわる美徳。

  • 親切心。「やさしさ」とか訳したいね。まあ他人を幸せにしようとする。
  • 愛情。love。 ある程度限られた人に対する愛のことを言ってるのではないかと思う。
  • 社会的知性。他の人がなにを感じてるかちゃんと察することができる、ってことね。
正義

セリグマン先生たちは正義 justice って呼んでるけど、基本的な堅い社会的・グループ的な美徳というかなんというか。

  • 公平さ。ひいきしない、同じものは同じに扱う。自分の悪いところはちゃんと認める、みたいな。
  • リーダーシップ。まあ他人をリードできる人はどの文化でも尊重されます。
  • チームワーク。誰でもリーダーになれるわけはないけど、チームプレーヤーにはなれる。こっちも大事だと思う。
節度

temperanceで宇野カオリ先生は「節制」って訳してる。過剰にならない、って徳。

  • 寛容/慈悲。怒っててもやりすぎない。
  • 慎み/謙虚。自慢しすぎない。自分を大きく見すぎない。日本人は得意な美徳。ははは。
  • 思慮。フロネーシス。自分の将来のこともちゃんと考える、って徳。危険を避ける。
  • 自己規制。自分を律する。感情とか欲望を抑える。
超越

「超越」ってわけわからんけど、小さい自分を越えた大きなものにかかわる、ってことだと思う。

  • 美と卓越の鑑賞。自分ではやったり作ったりできなくても、美しいものを美しいと思い、優れた人を優れていると思えるのは大事。
  • 感謝。皆さまのおかげて生きております、みたいな。
  • 希望。まあなんかがんばってれば将来よくなるさ、みたいに思えるのは大事ね。
  • ユーモア。笑顔は大事です。
  • 宗教性。なんかまあチマい俗世間のことだけ考えてんのはあれですよね。

この分類がうまい分類なのかどうかもわからんし、セリグマン先生たちが主張しているほど普遍的なものかどうかもわからん。まだこれからの話。

あとまあ前の「長所を見つけよう」エントリでも書いたけど、これくらいたくさんあると一つぐらいは得意なことあるだろうから自信もっていきましょう。

ちなみに全部身につけるのは無理だと思う。たとえば「正義」と「人間味」はけっこう背反しちゃうことがあるはず。とりあえず自分のいいところ一個見つけてみて、それを伸ばせばいいのだろうと考えることにしましょう。

 

追記

実際にVIAテストやった人は、なんか違うなーって思ったんじゃないかと思います。実際に私もなんか違うと思った。ポイントは、ネガティブというか自己評価が低い人は、ああいうテストでさえ自分の強みとか長所をそういうものとして見ることができなくなっていることなんじゃないかとおもうです。おそらくそういう人はほかの幸福度テストとかしてもひどい結果が出るんじゃないかと思う。私はすごい結果でした。ははは。

まあそれでもある程度のデコボコはあるんで、自分のデコってる部分をすこし肯定的に見てあげる感じが大事なのではないかとか思ったり。

おそらくそういうひとは、VIAテスト受けたあとにあの「長所を伸ばす」を見たときに、「あれ、こんなことなの?」って思ったんじゃないですかね。ちょっと立ちどまってみたり、本読んだり美術館行ったりするのが自分の長所を伸ばすだなんてね。信じられん。ちゃんとしている人ってのはそういうんじゃなくてもっとすごい、とか言いたくなる。でも実は美徳とか長所とかってのはそういう細かいことなんのかもしれず、そういうことからなにかがはじまるんよね。おそらく。まだ私はなにも美徳を身につけられてないけど、不幸でいるのに飽き飽きしたからなんかするのです。

*1:訳出されているのは原書の半分ぐらいじゃないかなあ。ちと翻訳も改善できそうな気がするので あたりで気づいたところをメモってます。

*2:まあ実際「ポジティブ心理学」の名前を使ったヤバい本もけっこう出てるようです。大石先生、島井先生あたりは偉い。

携帯電話/スマホの迷惑メール対策

迷惑メールはうざいものですな。知らない人から「登録が完了しました、料金が発生します」とか「なんの御連絡もないのでは困ります」とか「巨乳で困ってます」とかメールされてもこっちも困ってしまいます。

docomo http://www.nttdocomo.co.jp/info/spam_mail/

softbank http://mb.softbank.jp/mb/support/antispam/settings/

au

まあパソコンの場合はgmailに登録して、届いたメールをぜんぶそこに送るようにすると適当に振り分けてくれるのですが、携帯電話の方はそこまで賢くない。迷惑メール対策をしなければならないわけですが、「PCからのメールを拒否」を選ぶといろいろな連絡トラブルのもとになります。よく考えましょう。

基本的に「PCからの一部のメールを拒否」するか、「PCからのメールを全部拒否して、一部だけ受けとる」ようにするかのどちらかです。どっちが便利かってのはよくわかりませんので好みで。

大事なことが一つあります。「URLが入っているメールを拒否」にするのはやめた方がよいです。URLを送ったりするのは一般的になってますので、これはけっこう重大なトラブルの原因になります。

PCからのメールの一部を拒否

私はこっちにしてます。基本的に .net .biz .info の三つで終る(後方一致)アドレスを拒否するだけでだいたいの迷惑メールは止まります。ただ、それ意外のから届いたときは一々設定しないとならないのが面倒ですね。softbankのiPhoneの場合、MMS(メッセージ @softbank.ne.jp)とメール(~@i.softbank.jpのアドレス)の両方を設定しないとなりません。面倒。基本的にiPhoneで~@i.softbank.jpのアドレスを受けるのはやめて、gmailとか使った方が便利です。私はそうしてます。

PCからのメールをいったん全部拒否して、一部を受けとる

こっちの方がおすすめなんじゃないかと思います。基本的に .ac.jp (大学関係者)と google.com のふたつを後方一致で受け取る設定にするだけで十分でしょう。あと知りあいが使っているアドレスの後三つぐらいを指定してあげるとよい。hotmail.comとかyahoo.co.jpとかを後方一致で受けとるようにするわけね。でもyahoo.co.jpを受けとるようにするとけっこう迷惑メール届いちゃうかもしれない。

新聞はスマホでは読みにくい。うまい方法を考えよう。

このまえ学生さんと話ていると、「就活に備えてとにかく新聞を読もうとしてます」「偉い。私去年ぐらいから新聞買うのやめちゃいましたよ」みたいな話がありました。

「でも時間がかかってけっきょく1月ぐらいで読めなくなっちゃって」「へ、なんで?ぱらぱら見ときゃいいじゃん」

「スマホで読んでるのですごく時間がかかちゃって」「え、そんなんで読んでんの、そりゃいいかんわ。」「でも1000円だし」みたいな話でした。

まあ通勤で忙しいサラリーマンが満員電車のなかでスマホで新聞読む、とかってのはありでしょうが、時間的に余裕のある学生様がスマホで新聞読むってのはばからしいですよ。紙で読めばいいじゃん。情報量もぱっと見て得られる情報の量も桁が2つ3つ違ってくる。スマホで読める程度の情報なんてのはtwitterでいくつか新聞社フォローしておけば入手できるような程度ものでね。ほとんど価値がない。

よくいる古い世代の「新聞読め」とかっていう人は、たんに時事ニュースをフォローしろっていうのではなく、社説読んだり記事解説読んだり、特集読んだりして見聞を広げろってことを言おうとしているので、たんに毎日の出来事おっかけているだけではほとんどなんの勉強にもならんです。

紙の新聞のために3500円も4000円も出すのは学生様にはかなりの経済的な負担になってしまうわけですが、時間あるんだから授業のあいだの空き時間(3回生にもなればけっこうあるはず)で図書館に行って3、4日ぶんまとめてめくればいいだけの話ですよ。

ポイントは、「負担の少ない効率的な方法を採用する」ってこといつも意識しておくことです。「新聞はスマホで読むものだ」と思いこんじゃなうと、そういう不便で使いにくいものにこだわってしまい、けっきょくやめちゃう。本当は「読みにくいなあ」と思いながら、「みんなそうしているらしいからそういうものだなの」だと思ってしまうのはもっともよくない道です。みんながやってることはだいたい効率が悪かったりバカげてたりするものなのです。いつも自分が採用している方法が効率的なものなのか、便利なものなのか考えてください。そして使いにくいと思ったら、もったいないと思ってもあえて捨てる。一つのことをやる方法は一つだけではないし、常にもっとよい方法があるのです。

文房具

何度も書いてますが、楽しい勉強のためにはよい文房具が必要です。この前のある授業でコミュニケーションシートに「メモ帳のおすすめはありますか?」と書いてくれた学生様がいるので、その時に話したことをメモっておきます。

メモ帳みたいなものにも定番があります。まず定番のものを使ってみて、その書きごこちを味わってみてその他のものを探しましょう。なにごともオーソドックスなのからはじめるのがおすすめ。安全で効率的。(もちろんあとで冒険するのはかまわん)

私が日常的に使っているのはこのロディアのやつ。切り取り線がついていて、書いてからピリっと破ります。

[asin:B0018HHTEO:detail]

長細くて本なんかに挟むのによい、とある尊敬する先生のブログで教えてもらいました。

 

小さいのはこれ。

 

基本的に千切ってつかうものです。あとこういうメモは基本的に片面しか使わない。裏に書いちゃうと見えなくなっちゃうから。とにかくメモ紙とかそういうのはケチらないのが一番大事なことです。どんどん書いてどんどん捨てちゃう。文字も大きく一目で見てわかるように。

どういうふうに使うのが効率的かは、上の商品説明から「この商品を含むブログ」から探してみてください。デキる人びとはいろいろ工夫しています。

バラバラにならないメモ帳の定番はこれ。MOLESKINE。

これも方眼。映画で地道な刑事さんや探偵さんが使ってるやつ。「あー、その不審者はどんなことをしましたか。はあ、いきなりコートの前を。すると。ほう、そうですか、それはいかんですな。けしからん。メモメモ。」ってやるときのメモ帳ですね。

他にも「ほぼ日手帳」とか「能率手帳」とか定番がありますね。「メモ帳 おすすめ」とかでググってみてください。

リーガルパッドというのも1回使ってみるといい。

ボールペンはまあ適当なのでいいけど、いろいろ使ってみてください。高いのはそれ相応の価値がある。あとまあとにかくシャーペンだけは捨ててください。いらんし。少なくとも他人様に提出するものに鉛筆・シャーペンは即アウトね。

付箋は我が社の卒業生が関係しているこれ使ってあげてください。

こういうのもケチらずどんどん使う。とにかく文房具ケチってはいかん。

スケジュール帳とメモ帳いっしょにしとくのかいいのかどうかはよくわからんです。私は別。スケジュールはiPhoneからGoogleカレンダー使ってます。

自分の長所を見つけよう

就活とかで、面接で「あなたの長所はなんですか」とか馬鹿げたことをたずねられて困っちゃうわけですが、まあ自分の長所はなんであるか、ってのは一回考えておく価値のあることかもしれないですね。「ここが私のいいところだ」って思うことは、自己評価とかとかかわっていて、「自分はなんにも長所がない」とか思ってるとこう生きてるのがいやになるし。でもまあ誰だって長所はあるわけで、それに気づいてないだけだわね。(そういや昨日見た 「初期の栗田さん」おかしい。 )

かなり以前にもエントリシート関係で一回書いてる けど、もう1回書いてみようかしら。

最近流行の「ポジティブ心理学」とかではそういう研究もしてて、そういうのの成果を利用して自己啓発しましょうみたいな感じの本がたくさん出ています。

今日はこんな本読んでみました。

The Strengths Book: Be Confident, Be Successful, and Enjoy Better Relationships by Realising the Best of You (Strengthening the World)
Alex Linley Robert Biswas-Diener Dr. Philos.
Capp Press
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まあほんとうに一般向けの本で、「自分の長所を見つけて自己評価を高めましょう」とかって感じ。英語も簡単だし自分で読んでみるといい。高校1年生レベルで読めます。

それにあげられているリストがなかなかおもしろいと思ったので、超訳というか勝手な訳つけて紹介してみます。

こんだけ数があれば、誰だって一つぐらいは「あ、これなら私もいけてる」と思うのがあるんじゃないかなあ。そういうのを大事にしましょうとかそういう感じ。

上の本の原語 勝手な訳 コメント
Action 行動力 すぐに行動するよ。
Adherence しっかりしてる いつもきちんとルール通りやります。
Adventure 冒険好き 危ないことにもチャレンジ。
Authenticity いつも自分らしい 自分自身に忠実です。自分らしくないことはやりません。
Bounceback 叩けば伸びる 失敗したらそれをジャンプボードにする。
Catalyst 触媒人間 たいしたことしてないのにその人がいると物事がうまく進む、とかっ人いるよね。
Centred ぶれない人 いつも自分ってものをもってる人だね
Change Agent チェンジ!するひと なにごもと変化しなきゃ。
Compassion 同情心 苦しんでる人や悲しんでいる人の気持ちがわかっていっしょに苦しんじゃう感じ。
Competitive 競争心 負けず嫌い、競争するのが好きってのはいいことなんよ。その方がいい結果が出る。
Connector つなぐ人 人と人をつなぐってのも実はむずかしいこと。
Counterpoint 別の視点 あえて他人に反論とかするのも重要なんよね。
Courage 勇気 困難がありそうでも恐れない。
Creativity 創造性 新しいものを作りだす。
Curiosity 好奇心 新しいものが好き!
Detail 細部にこだわり ちまちまやるのが好き。細かいとに目が向くのも長所。
Drive 自発性 やらされるんじゃなくて自分でやる。もうやらずにはいられません。止められてもやるわよ。
Efficacy 自信 自分のやることは意味がある、効果がある、オレってイケてる、と思える。
Emotional Awareness 感情に敏感 自分や他の人の気持ちに敏感。
Empathic Connection 共感のつながり 感情で他人とつながれる。
Enabler 手助けする人 難しいことをやさしくしてあげる。
Equality 平等 人々を公平にあつかえる。
Esteem Builder 他人に自信をつけせる いいとこ見つけてほめてあげられる。
Explainer 説明力 難しいことをわかりやすく。
Feedback フィードバック力 いいとこ、悪いところを本人に伝えてあげる。
Gratitude 感謝 感謝できる、ってことも才能。
Growth 成長 いつも成長します。
Humility 謙虚さん 自信がないひとは実は謙虚なんよ。
Humor ユーモア おもしろおかしいことを考える人。笑いは非常に重要。
Improver 改善屋さん 新しいのを発明するのもたいへんですが、すでにあるものを改善するのもたいへんなことです。
Incubator アイディア練り屋さん じっくり考えてよいものにする。
Innovation 発明家 ぜんぜん新しいものを作りだす。
Judgment 判断力 バランスとれた判断するひとっていいね。
Legacy 伝統重視 伝統とか習慣とかも実は重要なんよ。
Listener しっかり聴く人 「聴く力」ってやつね。たいていの人は聴くことができない。
Mission 使命感 「私はこれやるために存在してるのだなあ」みたいな。
Moral Compass 道徳の羅針盤 困ったときにアドバイス求められる人。
Narrator お話屋さん 話上手。どうでもいい話をおもしろく話せる人っているねえ。
Optimism 楽観性 「きっとうまく行く」と信じるのも美徳。
Order 秩序 ちちんとしてます。秩序を守る人。乱す人は許せません。
Persistence 忍耐力 がまんします。がんばります。
Personal Responsibility 責任感 「これは私の責任だ」って思える人。
Personalisation 人を一人の人として見る 他人の個性とかちゃんと見える人。
Persuasion 説得力 しっかり納得させる。
Planful 計画性 きっちり先々のことを考えます。
Prevention 用心深さ やばいことに敏感。
Pride 自尊心 ちゃんとした仕事ができるのは自尊心もってる人だけ。
Rapport Builder 社交家 人見知りしないでいろんな人と仲良くできる。
Reconfiguration 調整屋さん うまくいかない細かいところの面倒見ることができる人。
Relationship Deepner 深いおつきあい 深くて長い人間関係をもてる。奥行きは重要だ。
Resilience 反発力 失敗したり不幸なことがあっても柔軟に反発してもとに戻れる。反発マクラ人間。
Resolver 解決屋さん 問題見つけて解決法を考えるのが好き。
Scribe 物書き 文章書くのが好きで得意。
Self-awareness 自分を知ってる 自分がどういう人間で、今どういうことを考えてるかよく知ってる。たいていわかってない。
Service 奉仕 他人様のためにご奉仕します。
Spotlight スポットライト スポットライトあびて派手に行こうぜ!これもけっこう長所なんよ。
Strategic Awareness 戦略屋さん いろんな要因を考慮して目標達成。少々ダークなことも受け入れられます。
Time Optimiser 時間能率屋さん なんでも短時間ですませられるように考える。イラチとか言われたくないね!みたいな。
Unconditionality 無条件の愛を それぞれの人をそういうものとして受け入れられる、ってのはいいことです。
Work Ethic 職人気質 「おらー職人だからそういういいかげんなことはできねーな」

なんか一つ二つ自分の長所を見つけると自己評価があがって、少し生きているのが楽になるはずです。具体的にどういう場面でその長所を発揮しているかを考えておくと、面接対策にもなるはず。

別にこういう長所ぜんぶ持ってる必要はない、っていうかお互いに矛盾対立するような関係のものもあるし。せいぜい2、3個あてはまるのがあればいいですよね。なんか同じようなのも含まれてるしね。こういう「長所」ていうか「美徳」は文化によってけっこう違うんで、日本だともっと違う美徳もあるんじゃないかな。

それからあんまり他人と比較して考える必要もない。あと、まあ「そういう長所はいいなあ、あこがれるなあ、欲しいなあ」と思ったら、あたかもそういう人であるかのように行動するように習慣づけると次第に身につく、てな感じのことをアリストテレスという大昔の偉い哲学者は言ってます。

私だったらEnablerとかExplainerとかの長所がほしいかな。あとFeedbackと。Esteem Builderは職業的に必須なんだけどなかなか難しい。むしろEsteem Destroyerみたいなところがあるような・・・つまりこれはFeedbackとEsteem Builderは微妙な関係にある、ってことなんよね。

こういうのに興味のある人は、下のも読むといいかも。

世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生
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『しあわせ仮説』の訳はちゃんとしているけど、他の2冊はちょっと読みにくいかもしれない。

この前聞いたところによると、こういうのがもうビジネス界でも流行りまくってるらしいです*1。まあこういう自己啓発系のはある程度用心してかなきゃならんけどね。

あと、セリグマン先生たちのホームページで自己診断してみてもいい。

http://www.authentichappiness.sas.upenn.edu/Default.aspx 右上に言語選択するところがあるから日本語選べばよい。登録してログインして、「強みに関する調査」ってのやってみてください。

『しあわせ仮説』の訳者の人たちが作ったページも見てみてください。 http://blog.goo.ne.jp/shiawase-kasetsu

*1:行動経済学とポジティブ心理学の二つはいまいろんなビジネスチャンスとつながってるはず。

ウツな感じになる前に読んどく本

 

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上は何度も使っている花輪和一先生の名作『刑務所の前』の梅さん。梅さんや中年男だけでなく、女子大生も人生うまくいかなかったり、自分に自信がもてなかったり、己と仲良くできなかったりという人もいると思うんですが、病気になったりする前にセリグマン先生の本に目を通しておくのは悪くないと思います*1

オプティミストはなぜ成功するか [新装版] (フェニックスシリーズ)
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1980年代以降注目を浴びている抑うつ状態の認知療法や、「ポジティブ心理学」の本です。世の中でうまくやっていっているように見えるひとは共通にポジティブな思考をするみたいだ、どうしたらネガティブな人間もポジティブに考えられるようになるんだろうか、っていう心理学の研究。

 

私自身はめちゃくちゃネガティブ思考な人間で、この本もタイトルからしてどうも手にとる気にさえならなかったんですが、一度読んでみる価値はたしかにあります。そう簡単に私の(長所の?)ネガティブさを捨てる気にはならんのですが、実際、私の知ってるポジティブ思考のひとは成功してるよなー。

タイトルはあやしすぎるのですが*2、セリグマン先生は90年代にアメリカ心理学会の会長とかつとめた超一流の学者です。学習性無力感の研究とかでうつ病関係の考え方を一変させてしまった人。20世紀を代表する心理学者としてずっと名前が残る人。おそらくアドラーとかユングとかより*3有名になるでしょう。他の同じような軽薄なタイトルのハウツー本とはぜんぜん違うよ。キルケゴール先生にも読ませてあげたい。

あと自分が嫌いでしょうがない、毎日気分が悪い、ついスナックをブス食いしてしまう私はもうダメ人間だというひとは、道具としてターゲットをもっと絞っている

いやな気分よ、さようなら コンパクト版
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も試す価値があるかもしれません。おそらくあるでしょう。でもこの本は高いので*4、とりあえずセリグマン先生読めばよいと思う。この手のやつは実際に練習問題解いてみたりするのがポイントね。「解いたつもり」ではおそらくあんまり効果がない。

あとこの手のハウツー本はやばい心理学もどきや宗教もどきもたくさんあるので注意してください。スピリチュアルとかついてたらまずダメです。まともなものとヤバいものをどうやって見分けるかってのが難しいわけですが、見分け方を学ぶのが大学ってところなんよね。そういう知識や技術を身につけることによって、ちょっとだけ得したりちょっとだけ危険を避けたりすることができるようになる(はず)。

あ、本気でやばい人はこんなとこ読んでないですぐに学生相談室とか病院とか行ってくださいね。放っておくと羅漢様とか明王様とか出てきちゃうかもしれないし。

 

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*1:そういう病気になると本なんか読めなくなるから元気なうちに読んどくべきですね。

*2:表紙もひどすぎるよね。そのピンクのブタはいったいなんですか。

*3:もちろんラカンなんかより。

*4:こっちの表紙もひどいですよね。どうも絶望した人が首くくってるように見える。

話題のアレで自分をチェックしよう

評判のこれなあ。http://www.nikkei.co.jp/p1/ranking/

あいさつがきちんとできない              519
メモを取らず、同じ事を何度も聞く           432
敬語が使えない                      409
雑用を率先してやろうとしない             300
ホウレンソウ(報告・連絡・相談)ができない     297
同じ間違いを繰り返す                  282
返事ができない                      267
自分のミスを謝らない                  257
「指示待ち」で自分から積極的に動こうとしない   220
プライドが高く、知ったかぶり             219

まえにも書いたように、私は「あいさつがきちんとできない」の気があるけど、おそらくまあでもましなほうでしょう。

「メモを取らず、同じ事を何度も聞く」これは年寄りにも非常に多いね。パソコンの操作とか聞いてくるのはいいけど、なんでメモとらないんだって怒ってた時期がある。これができればまあ生きていけるってほど重要な項目のような気がする。これについては、「なぜメモとらないのか」を考える必要があるんだよな。(1)それほど重要だと思っていないから、(2)他人の時間はいくら使っても大丈夫だから、のどっちかだろう。どっちも危険だが・・・それに、(3)「自分で自発的にやってる」「自分がコントロールしている」っていう感覚が失なわれているときにもメモとれないよね。いろいろ分析してみるべし。

「敬語が使えない」。はい使えません。これについては言いわけがあるんだけど、まあいいや。すみません。

「雑用を率先してやろうとしない」。これも職場で新入りだとか下の方にいると理解しているときは大丈夫なんじゃないかな。でも雑用は苦手。上のメモと同じく、様子がわからんとか自分のコントロールがなくなってるとか、まだ自分のシマじゃないとか思ってるときはなんもできんよね。

「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)ができない」。これもできません。何度もひどい目にあってます。相談はわりとするほうだけど、連絡とか苦手。心理的障壁があると動けなくなって、それが事態をますます悪化させる。現在自己訓練中。みなさんもがんばってください。これができる人ってかなり優秀。

「同じ間違いを繰り返す」。もういくつかの間違いはもう一生続けることになるのを覚悟しています。でも少しずつ成長しているつもり。間違いを間違いだと思ってない場合が危険なわけだが・・・

「返事ができない」これはだいじょうぶだろう。

「自分のミスを謝らない」。これは微妙だなあ。ミスだと思えばあやまるのは早い方だと思う。っていうかむしろ「ごめんなさい」「すみません」は非常に多用する方かも。口先で謝ればなんでも許してもらえると思ってるかもしれない(いかん)。でも、さっきと同じように、「自分のミス」を「自分の」ミスと認めるのが難しいだよね、これ。これはアンケートに答えた上司の方に問題があるかもしれない。

「「指示待ち」で自分から積極的に動こうとしない」。これはないね。イラチだし。自分でやるべきだと思ったことをやる方。バイトとかしてても仕事がなくなるとイライラする。

「プライドが高く、知ったかぶり」。これは本性の一部。むしろ美徳。

というわけで、私は2、3個しかクリアできませんね。私はまあ社会人失格じゃね。そもそも人間失格だからしょうがない。でも大学周辺でこれを七割クリアできるような習慣を身につけている人がどれくらいいるかなあ。

まあ挨拶は基本だから

いまさら「挨拶をしましょう」とかわざわざお説教する気はないのですが、たしかに挨拶は基本だねえ。まともに挨拶できない人にまともな人はいない、っていう経験知はほとんど間違ったことがないです。

別にそこらへんのファストフードや居酒屋さんのようにマニュアル通りに元気よく型通りに「オハヨーゴーザイマス」とやる必要はないのよね。その日の自分の気分や相手へ関心に合わせてその場に適当なようににすりゃいい。っていうか、その柔軟さがポイントね。元気のないときは元気ないなりに、死にたいときは死にたいなりに挨拶すべし。相手が嫌いなら挨拶なんかしないで向う見てればよろしい。

画一的な挨拶しかできない人はそういう人だし。ファストフードや居酒屋で画一的な挨拶をされれば、ここはそういう画一的な場でこの人にとって私は画一的なものとして見えているのだなあとか思うわけで。優秀なセールスマンなんかはここらへんよくわかっているような気がする。

相手の顔色見て挨拶する人はそういう気配りができる人なんだろうし。挨拶ってのは、まあそういうその時のその人の「世界への開かれ」とか敵意のあり方とかそういうものの具合を見せるわけだ。だからなんでもかんでも愛想よく挨拶する必要はないが、他の人からはそういう敵意をちゃんと表す人だってちゃんと理解してもらえる。それはそれでよいことかもしれません。

まあいっちょ前のオヤジたちも挨拶できない人は多いので、そういう人を観察してみるのがいいかもね。やっぱりバイトは大事ね。誰が誰にどういう挨拶しているか見てみる。それと、その人の実力なり人気なり信頼なりの関係を考察してみるとよい。挨拶できない人は嫌われたりする傾向にあるし、嫌われるとなおさら挨拶できなくなるってもんです。この悪い回路からどうやって抜け出すのかはわかりません。人生の難問。

まあ私もちゃんと挨拶できないオヤジなんですが、だからこそ世間様に迷惑かけないように大学とかでうろうろしているわけでね。自分がそういう人間だとわかればそれなりに対処法がある。なるべく人と会わないようにして迷惑かけないようにしてるわけだ。人に挨拶せず下を向いて歩くことによって、「私はダメな人間だから近づくな」というメッセージを発しているわけ。これは反面教師にした方が、よい人生を送る可能性が高いと思います。ダメなオヤジのことを、「たしかにあれじゃだめよねえ」と暖かく見てやってください。タイトルは「反面教師日記」の方がいいかもなあ。

携帯メールのアドレスに注意しましょう

携帯メールのアドレスは好きに決められるし、どんどん変えて誰かから逃げられて便利(?)なのですが、アドレスを決めるときに注意しなければならないことがあります。次の二つを覚えておいてください。

  • ドット(「.」)を連続させてはいません。(yamada..taro@example.comみたいなのはだめ)
  • アットマーク(@docomo.ne.jpの@)の直前にドット(.)をおいてはいけません。
    (yamada.@example.com みたいなのはだめ)

これを守らないと、docomoやauどうしではメールできても、 ふつうのパソコンからメールできなくなる場合があります*1。非常に不便なので
やめて。だいたい凝っても意味ないってば。あと変な記号もだめ(ハイフン「-]とアンダースコア「_」以外)だけど、
これはdocomoやauでも最初からはいらないんじゃないかな。

まあ、yamada.taro19651027@example.comぐらいにしときゃいいわけよ。
あんまりこってはいけません。どうせ誰もアドレスの文字列なんか見てないん
だからね。あと彼氏の名前入れるのはいいんだけど、私はおすすめしません。
アドレスに自分の名前を入れさせようとする人(taro.love.foreaver@example.com)はDVの気があるので注意。ぜんぜんforever無理だし。

あと別にも書いたけど、携帯には名前入れにくいかもしれないけど、少なくとも
パソコンのメールには名前ちゃんと入れとくこと。「山田太郎」のように。
基本的に「山田(空白)太郎」にはしない方がよいと思う。

*1:これはdocomoやauが悪いんだけど、消費者も自衛しなきゃなりません

女子大生のおごられ方について

女子大生がそれほど親しくない人(びと)とコンパやデートをするときの金勘定というのは非常に難しいものがあると思います。

女子大生の一部には、「勘定は男性が払って当然」という意識を持っている人がいるようですが、これは非常に危険です。(あまり政治的に正しくありませんが、私自身は各種の男性による性暴力の一因になっているのではないかと疑っています。)

一般に、大学生どうしでは、収入にたいした違いはないと思われます。大学生3回生男子で、一月に自由になるお金は3~5万円ではないでしょうか(それくらいあればけっこう裕福)。それでも1万円は男性にとってかなりの大金です。そのうちの1万円をデートにつかうとなれば、男子学生としてはかなりの投資です。投資に対しては見返りを求めるのが人間というものだと思います。

「コンパの時にワリカンだった!」とか怒っている人がいますが、これは非常に危険です。なぜ合コンのときに、男性が女性より多く支払う必要があるのでしょうか?

もしあなたがデートに1万円使われているのであれば、あなたはそれだけの価値があると思われているわけで、その価値がなんであるのかを考える必要があります。

「私(たち)のようにかわいい女の子がつきあっているのだから?」あなたにそれほどの愛嬌があるでしょうか。あなたは彼(ら)が支払うほど彼(ら)をよい気分にしているでしょうか。

私の思うところ、男性が女性よりも多く払う場合、以下のような

動機が考えられます。それぞれ考えてみましょう。

  1. 消費の差
  2. 経済力の差
  3. おごりあいによる親和
  4. 好意・敬意の表明
  5. 経済力の誇示
  6. 貸し・経済力による支配

消費の差

そりゃ俺(ら)の方がたくさん飲み食いしてんだから、そんだけ払う当然だよ。

これはあんまり問題ないですね。まあ男の子の方が飲み食いするだろうし、あんまり飲まない人が底無しに飲む人と同じ払いってのもあれですよね。そういうことを考えすぎるのはアレだと思いますが。たとえばコンパなら男の子3000円、女の子2500円とかってのはよいかも。

おごりあい

しばしば、男性どうしは「おごりあい」をします。「ここは私がもちますから」「んじゃ次の店は私が」とかってやつ。これはなかなかよいシステムで、そうやってあまり細かいことを勘定せずに払いあうことで、親睦を深めます。

経済力の差

もっといい店行きたいし、それくらい軽く払えます。ついてくればよろしい。

これはちょっと微妙になります。まあこういう形でたまにおごってもらうのは悪くないと思いますが、男女一対一の場合は下の「経済力の誇示」に近くなるでしょう。

好意・敬意の表明

あなたのような方に同席していただくだけで私は光栄ですので、せめて勘定はわたしめが致します。

どうかな。

経済力の誇示

俺は金を持っている。それはお前(ら)にも素敵に見えるはずだ。

かなり危険になってきます。たしかに経済力は男の魅力の一部のようです。お金や権力をもっている男性は素敵に見えるらしいですね。

米国のキッシンジャー元国務長官は、「権力は媚薬だ」と言ったとか言わないとか。

 

貸し・経済力による支配

俺が払うんだからグダグダ言うな。俺の酒が飲めねえってのか?

世代間倫理

私が若かったときに先輩におごってもらったから、後輩にはおごらなきゃ。

(続くっていうかまだ書きかけ)