研究生活」カテゴリーアーカイブ

進捗どうですか (6)

進捗だめです。

いや、この1週間はぜんぜんだめでした。なにも進みません。どうも発表とかそういうの終るとなにも手につかなくなって無駄なことをして1週間ぐらいあっというまに過ぎちゃう。深酒とかも2回ぐらいしてしまった。ひどく反省してます。こう、ある状態になると、心落ち着かなくなって難しい本が読めなくなってしまうんですわ。延々ネットサーフィンしたり。いったんこの状態になると抜けだせない。つらい。もう子供じゃないんだからそういうのちゃんとしないとならんのに。

そういうわけで尊敬する小谷野敦先生の昔の本や新刊読みなおしたり、そっから村上春樹の新刊読んだりチェーホフの『ワーニャおじさん』読んだり。なぜか宮本輝とかも読んだり。すげー久しぶりに文学読んだ感じ。二十代なかばまではわりと文学好きだったんですが、そっからぜんぜん読まなくなってたんでそれなりに新鮮。しかしそういう世界とはずいぶん遠いところに来てしまった。

あとはThe Oxford Handbook of Sexual Conflict in Humans (おもしろい)とか読んだり。行動分析学みたいなのとか認知行動療法とか。もう支離滅裂な読書でこれではいかんです。

この前発表した内容を紀要に載せるべく手を加えようとしたりしてなんかおかしくしたり。

心落ちつかずに失なった1週間を思うとギギギという感じになります。うーん、まあなんか2ヶ月半ぐらい息をつめていろいろ勉強してたつもりなので、ここでいったんちょっと息抜きしたくなるのはしょうがないのか。

来週はちゃんと計画的にやります。コツコツやるしかないですよね。とりあえず紀要のやつ早くあれして、すぐに若手フォーラムのに手をつけないと。

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進捗どうですか (4)

進捗だめです。

食中毒になった話は前回書きましたが、そのあともしばらく苦しんでました。私はとにかくちょっとでも体に気になるところがあると元気がなくなってなにもできなくなっちゃうんですよね。ヒポコンデリー体質というかなんというか。やっと全快という気分になったのが18日日曜日。発症したのが6日だからまあ10日以上苦しみました。

そのあとはまあなんとか本も読めるようになったのでマクマハン先生とドゥグラツィア先生の本を読む。前回のブログに書いた時間相対的利益説をいろいろ考えたい。

それにしてもマクマハン先生のThe Ethics of Killingとか500ページもあって読むのたいへんっすね。文章も英語も難しくはないけど、議論が細かい。おもしろいけど、ちょっと粘着な感じがあってつらいときもある。

500ページの本がんばって読むとしても、やっぱり2、3ヶ月かかりますわね。こういうのは本当は一人で読むのは無理だから半年ぐらいかけて読書会でもした方がいいんだけど、お友達がいないからしょうがない。ドゥグラツィア先生の方はすっきりしていて読み易いです。

こういう本を読むときは、大学院生様とかはまあ友達誘って読書会がよい。ただこんなでかい本を読書会で読むっていうのは一大プロジェクトですわよね。そうして努力して読むに値する本だっていう確信がもてないととりくめない。

そういうときに役立つのは、やっぱり書評ですね。最近はネットにたくさん書評がころがっているので、気になる本についてはタイトルとかでどういう書評が出てるか調べてみるといいと思います。数が多ければそれは重要な本だ、と。The Ethics of Killingはぱっと調べただけど7、8本手に入りました。注目の1冊なわけです。実際、中絶とか脳死とかにかかわる哲学的な議論としては2000年代で一番重要な本だったんじゃないかしら。

そういう書評を見ると、どこが重要かがわかる。引用されているページとかいちいち付箋貼っておくと、どこが引用されやすいかがわかるしそこらへん中心的に読んでいく感じ。でかい本は頭から読む必要はないです。っていうか時間的に無理。

あと、まあ6月中ぐらいでEric T. Olson先生の動物説と、Schechtman先生の物語的同一性の2冊の本も読む必要がある。少なくとも動物説の魅力や、批判に対する答かたぐらいは手に入れとかないと。しかしOlson先生の文章とはなんかすごい相性悪い感じでつらい。どうも私形而上学が苦手なんよね。つい「だからどうしたの?」とか言いたくなってしまう。どうも倫理的な含意がないと理解できないというか。まあがんばります。

ここらへんの議論知りたいならドゥグラツィア先生からの方がわかりやすいと思う。まあこういう分野は無理して書籍読むよりは、論文あつめた方がいいかもしれないし、最初はハンドブックとかその手のからはいるべき。

先週の後半は「ペルソナ論」とかちょっと読んでみたり。まあ森岡正博先生ねえ。森岡先生はほんとにオリジナルでいろいろ気になる先生なんですよね。全体としてはよくわからないんだけど、ときどき鋭いことを言っているような気がする。でもあのペルソナ論はちょっとなあ。どうあんまり納得できないのか書いてみようかと思ったけど、なんか突然トカトントンという音が聞こえてきてむなしくなってやめてしまいました。でもまあ森岡先生についてはいずれ真剣に考えてみたいとは思っている。「Taking Morioka Seriously」っていう論文タイトルは昔から考えてます。他に福田誠二先生や一ノ瀬正樹先生のも読んだけど、どれもよくわからん。

稲垣良典先生の『人格「ペルソナ」の哲学』は正直私はあんまり評価してないです。偉い先生なわけですが。一方、小倉貞秀先生の『ペルソナ概念の歴史的形成』はしっかりした良書だと思いますね。もし読むんなら小倉先生の方から読んだ方がわかりやすいと思います。

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進捗どうですか (3)

進捗だめです。

5月1〜2日に京大と英ブリストル大のエンハンスメントに関する合同ワークショップみたいなのがあって、出席させてもらいました。いちおう”Does mood enhancement threaten our authenticity?”ってタイトルで発表もする。英語で発表したり話したりするのはほんとうに久しぶりでだめすぎ。練習しないと。内容もなんかうまくいかず。まあこの話は8月まで継続的に考えます。ワークショップは他の人の発表が勉強になりました。まあ日本の若手の研究レベルは世界レベルだよな、みたいな。

それが終ったらちょっとした査読みたいなののために本ひっくりかえしたりして。これも勉強になりました。もう1個なんか論文に勝手なコメントつけたり。そんなしているうちに連休はおしまい。

と、連休中最終日からどうも食中毒。発熱したり嘔吐したりでもうたいへん。おそらく「ノロ」ではなく「ロタ」ウィルスか。これで5日ぐらい寝込みました。応用哲学会とかもあったのですが、家から出られずパス。くやしい。心あたりはないわけではないのですが、証拠があるわけではないのであれです。しかし悔しい。

まあというわけで5月前半はひどいものでした。心機一転やりなおします。

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進捗どうですか (2)

シンチョク? ああ、シンチョクね。ええ、まあシンチョクしてますよ。ええ。あれでしょう。あの、そこで。このあいだあれした。ええ。まあ今回のはそこそこのシンチョクだったけど、あれだね。昔と比べると、その、シンチョクのシンチョクらしさが。うん。まあシンチョクじゃないのかって言われれば、そりゃシンチョクだけど、まあすごくシンチョクかって言われるとねえ。やっぱり最近のシンチョクはあれだ。昔の方がシンチョクだよね。

研修第3週は大事な翻訳の仕事があることを思いだして掘り出してて進めたり。なかなか進まなくて苦しい。そしてまだできてない。やばい。本当にすみません。早急にやります。こつこつやればできるはずなのになぜちゃんとできないのか。なんとかDeGrazia先生が2000年代にどういう仕事したのか見当がついた、みたいな感じかなあ。Boonin、McMahan、DeGraziaの3人は大事ですね。あといまごろOlson先生とかSchechtman先生とかそこらへんが非常に重要だったことにも気づいた。ここらへん紹介できるといいですね。

第4週は5月のはじめに研究会で発表しなければならないことに気づいてあわてて資料読みなおしたり。エハンスメント関係。これ、研修の公式目標「性と生殖」とどう関係しているか実は微妙なんですが、広い意味では関係あるだろう、基礎作業として必要だ、ということでやります。研修ったって勝手に好きなことを勉強していればよいわけじゃなくて、ちゃんと書類に書いたことをしないとならんわけです。そういうの気を使うなあ。

なんか研究会のタイトルに「日本とイギリスの議論を比べる」みたいなのがついていることに気づいて、国内の人々がどういう議論しているか確認。これはいくつか発見があってわりとおもしろい作業でした。

哲学とか倫理学とかやっている研究者はたくさんいるわけですが、「エンハンスメント」みたいに狭く絞れば実は数人しかいないんですね。

東大のUTCPとかいろいろ生産物出してて偉いな、とか。ここ10年ぐらいで人文系でも大学にけっこうんが額のお金がまわるようになったわけですが、その結果、一部の若手の人はわりと時間的余裕をもって研究できるようになったのかもしれない。それにお金もらってるわけなので成果を出さねばならないわけですが、その研究成果っていうのは単に当人の業績稼ぎ以上の意味がありますわね。他の人もそれを見て勉強できるわけで、才能なり資源なりを一応広く学界で共有するという形にはなっている。大学院重点化とかGCOEとかそういうお金のばらまきはいろいろ問題があって批判も多いわけですが、ポジティブな面もあるよな、みたいなことを考えまてました。

同僚の霜田求先生が阪大医学部いたころにやってた『医療・生命と倫理・社会』とかも偉いな、とか。こういう雑誌とか資料集とかちまちまつみかさねている人々は本当に偉い。どうもこの『医療・生命と倫理・社会』は終了してしまったようなので、霜田先生にはうちで続けてくださいとお願いしておきました。

あと、偉い人、偉くなりそうな人は同じネタで何度も書く、というかちょっとづつつみかさねていく。これはいいことですね。生命倫理関係だと一つのネタについて1回書いてそれでおしまい、という人が多いように思えますが、やはり継続して研究を続けるっていうのは大事だ。

現在エンハンスメントまわりやってる人はほぼ同じ文献とか見てる。みんな同じようにネットつかって論文漁ってるので当然そうなるわけだけど、実際に国内の人がみんな同じような文献みて仕事するようになったのはここ10年以内、へたするとここ5年のことなんじゃないか、みたいなのも感じました。海外と国内の議論のタイムラグはほとんどないし、優秀な人達だと議論のレベルもそんな変わらんのではないかという気もします。みんな大手振って海外出ていく時代ですね。

しかしまあ1月研修してみてわかったのは、私はやっぱり研究者ではないな、みたいな。勉強しているのは楽しいけど、もうなにもかにも習得するには遅い感じがする。だいたい40代後半には大学の先生の半分以上が実質的には研究やめちゃうんですが、それもわかるなあ。私はそれでもまあもう少しジタバタしますけどね。

百万遍図書館もカード作ってもらって一回りして。どうもあの大学は男臭くて長居したくない感じはあります。3階に個室があるので使ってみたい気がします。メディア室みたいなところには誰かのCDライブラリがあっていいですね。そのうちチェックしていちぶはこっそりiTunesに吸い上げたい。

あとはまあ健康のため毎日6キロほど走ってます。4月はけっきょく1日も欠かさず走ってますね。すげー健康。ははは。

それにしてもどうも私は時間をうまく使えない、っていうか、いろいろあせってしまってだめですね。もっと余裕もっていきたい。無理せず。

そういや、キーボードにイライラしたんでバカ高いの買ってしまいました。でもこれは気持ちいい。

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The Human Animal: Personal Identity without Psychology (Philosophy of Mind)
Oxford University Press, USA (1997-01-09)

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国内研修はじめました

私が雇ってもらっている大学には「国内研究員」制度っていうのがあって、半年か1年の間、国内の大学とかの研究機関で勉強させてもらえます。「海外研究員」ってのもあります。いわゆる「サバティカル」とかってのに近いのかな。でも「サバティカル」っていうのは基本的に休暇だと思うんですが、この「国内研究員」はちゃんと研究しないとならんです。

就職して13年間働いたし、よく考えると大学院に出てからずっと予備校教師だの大学非常勤講師だのリサーチアソシエートだので忙しくしていて、まともに勉強する時間がなかったんですよね。せっかくのチャンスだから1年間勉強したい。研修研修、研修するぞ研修するぞ研修するぞ。

まあふつうは海外とか留学して勉強してくるもんだろうし、国内でも関東とかどっかちょっと離れたところで環境を変えていつもは会えない人々と会って新しいことを勉強してくるものでしょうが、出不精なものですから京都ですませてしまいます。出身大学の先生たちにお世話になることに。すみませんすみませんよろしくお願いします。

本務校に提出した研究テーマみたいなのは(いちおうテーマがあって審査される)、「性と生殖にかかわる応用倫理学的研究」とかってのにしました。「妊娠中絶や各種生殖技術にかかわる倫理的問題の分析をおこない、法的・社会的な規制の是非を検討するとともに、 性と生殖にかかわる人間の価値観の分析解明をめざす」とかって感じ。「でたらめだろう」って? いやいやそんなことはないはずです。

本務校の研究室には基本的に出入り禁止なので、自宅に同じような作業環境をつくるのにけっこう時間がかかってしまいました。まあここしばらく自分の家は寝るために帰ってくる程度だったので新鮮です。

本当は研究室使わせてもらえるといいのですが、まあ形式的に他のところで勉強していることになってるわけだし、自分のところの授業とかもたないのに大学うろうろされてたら「あの人なに?」みたいな感じでよくないんでしょうな。しょうがないです。それでなくても研究室でいろいろ悪いことをしている不良教員だし。一部では「停職になったのではないか」とか言われているのではないかと心配です。ご近所でも「最近あそこの人は昼間からジャージでうろうろしている」とか言われはじめてるような気がするし。ジョギングは楽しいですね。

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wikipediaはバカな教員より正確なこともあります

前日、うっかり下のようなことを書いてしまった。

Wikipedia (ja)の「自然主義的誤謬」の項。これもぜんぜんだめ。
っていうかなんでこんな奇妙な間違いかたをしたエントリになってしまうのか理解できない。
どうしたらいいんだろう。せめて英語版を超訳すりゃいいのに。うーん。まあ放置、でいいのか。よくないような気がしてきた。

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