私が雇ってもらっている大学には「国内研究員」制度っていうのがあって、半年か1年の間、国内の大学とかの研究機関で勉強させてもらえます。「海外研究員」ってのもあります。いわゆる「サバティカル」とかってのに近いのかな。でも「サバティカル」っていうのは基本的に休暇だと思うんですが、この「国内研究員」はちゃんと研究しないとならんです。
就職して13年間働いたし、よく考えると大学院に出てからずっと予備校教師だの大学非常勤講師だのリサーチアソシエートだので忙しくしていて、まともに勉強する時間がなかったんですよね。せっかくのチャンスだから1年間勉強したい。研修研修、研修するぞ研修するぞ研修するぞ。
まあふつうは海外とか留学して勉強してくるもんだろうし、国内でも関東とかどっかちょっと離れたところで環境を変えていつもは会えない人々と会って新しいことを勉強してくるものでしょうが、出不精なものですから京都ですませてしまいます。出身大学の先生たちにお世話になることに。すみませんすみませんよろしくお願いします。
本務校に提出した研究テーマみたいなのは(いちおうテーマがあって審査される)、「性と生殖にかかわる応用倫理学的研究」とかってのにしました。「妊娠中絶や各種生殖技術にかかわる倫理的問題の分析をおこない、法的・社会的な規制の是非を検討するとともに、 性と生殖にかかわる人間の価値観の分析解明をめざす」とかって感じ。「でたらめだろう」って? いやいやそんなことはないはずです。
本務校の研究室には基本的に出入り禁止なので、自宅に同じような作業環境をつくるのにけっこう時間がかかってしまいました。まあここしばらく自分の家は寝るために帰ってくる程度だったので新鮮です。
本当は研究室使わせてもらえるといいのですが、まあ形式的に他のところで勉強していることになってるわけだし、自分のところの授業とかもたないのに大学うろうろされてたら「あの人なに?」みたいな感じでよくないんでしょうな。しょうがないです。それでなくても研究室でいろいろ悪いことをしている不良教員だし。一部では「停職になったのではないか」とか言われているのではないかと心配です。ご近所でも「最近あそこの人は昼間からジャージでうろうろしている」とか言われはじめてるような気がするし。ジョギングは楽しいですね。
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