書き殴りINDEX/不如意ブログ/読書記録(booklog)

読んだ本2021

ブクログなどにコメント書いたもの

2021-01-06 ★★★ Michael S. Kimmel/Men's Lives 社会学系男性学とかの、大学テキストブック・副読本用アンソロジーなんだろうけど、テキストブックにしてはずいぶん偏っている印象を受ける。もっとも、おもしろい論説もけっこう含まれている。

2021-01-06 ★★★ Kate Manne/Entitled: How Male Privilege Hurts Women かなり注意が必要な本だと思う。読みおわったらここらへんの書評も参照するとよいはず。https://thepointag.co/criticis/siilar-inds-kate-anne/https://arcdigital.edia/annesplaining-87d1cbf3f7ab

2021-01-06 ★★★★ David C. Geary/Male, Female: The Evolution of Human Sex Differences 性差の事典、みたいな感じ。2019年ぐらいの論文までカバーしているので、性差について統計的になんか言いたかったらこれ見ればとりあえず論文をポイントすることができそうだ。現代社会での統計も含まれていて、けっこうおもしろい知見が紹介されている。ホモセクシュアルとかトランスジェンダーとかの割合など、他ではあんまり見つからないのも満載。

2021-01-07 N/A/この一冊ですべてがわかる!家事きほん新事典 きほんを確認する。が、まあ特に新しい情報はない。

2021-01-08 ★★★ 小和田 哲男/戦国武将の叡智-人事・教養・リーダーシップ (中公新書 2593) サラリーマン向けっていうか、中公新書としてはなんかめずらしい感じもあるが、それなりに楽しめる。

2021-01-08 ★★★★ 一川誠/ヒューマンエラーの心理学 (ちくま新書) 前半は知覚、後半は思考や記憶のエラーやバイアスの話。どれもよく紹介されているねただが、コンパクトかつものすごくわかりやすい。それに深みも感じられる。認知バイアスおそろしいねえ。

2021-01-08 ★★★★ 小田原ドラゴン/ホスト一番星 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) ドラゴン先生はおもしろいなあ。おれ、気が弱くなったときドラゴン先生読むんだ……

2021-01-09 植木 雅俊/法華経とは何か-その思想と背景 (中公新書) よくわからないけど、そういうお経でしたか。

2021-01-09 シンジア・アルッザ/99%のためのフェミニズム宣言 ラジカルな反資本主義・反リベラルなフェミニズムの宣言。具体的にはどういう社会をめざしてんだろうねえ。

2021-01-09 小田原 ドラゴン/ホスト一番星 2巻 ドラゴン先生こそ男性学者?

2021-01-09 諫山創/進撃の巨人(33) (週刊少年マガジンコミックス) 惰性で買ってるけど、島を出てからの話はかなり厳しいのではないか。なんでこうなったんだろう。

2021-01-09 ★★★ ティモシー・ケラー/結婚の意味 わかりあえない2人のために 心清い結婚・セックス・恋愛論。実はこの手のキリスト教プロテスタント的価値観をがっつり主張している本はあんまりないので貴重。なんというか、こういうのと(いちおう非宗教的な)カップルセラピーみたいなのの類似性みたいなのも気になる。

2021-01-10 James Giles/Sexual Essays 隠れたセックス哲学者(そしてキェルケゴール研究者)のジャイルズ君。実は20年以上前に、国内でも海外でも酒飲んだりして遊んでたころがある。やっぱりキェルケゴール関心あるやつはこっちに行くのよね。おもしろそうだけどちょっと文字が小さすぎるのでKindleで書いなおした。

2021-01-10 James Giles/Sexual Attraction: The Psychology of Allure ジャイルズ君。しかし議論されてる文献なんかがぜんぜん見たことないもので、アメリカとイギリスはずいぶん雰囲気がちがうのだな、みたいなのも思う。オーストラリアのスパロー先生なんかがとりあげてるやつはよく見るやつなんだけど。

2021-01-10 井上彼方/社会・からだ・私についてフェミニズムと考える本 (月歩双書02) 要先生はいつもどおり立派だが、この本の読みどころは「ルッキズム」対談。「私らルッキズムでけっこう得してるけどどうしようねえ」みたいな感じでおもしろい。どの論説も頭でっかちにならずに実感ベースでやってて好感もてるけど「関係「性」」だけは勘弁してほしい。「関係」でいいじゃん。

2021-01-10 ★★ アントラム栢木利美/13歳からの料理のきほん34 もうちょっと必要な情報がありそうに思う。

2021-01-10 ★★★ クリステン・ルーペニアン/キャット・パーソン 表題作一応読んだけど、やっぱりまああんまりアレよね。

2021-01-10 ★★★ 大人の常識研究会/13歳からの自活術 一生ついてまわる家事のキホンが身につく本 生活は難しい。

2021-01-10 ★★★★ 小林 カツ代/小林カツ代キッチン基 (LEEクッキング) 先生の台所はさすがに素敵だが、3畳時代に食器あらったあとどうしているのだろうか。

2021-01-10 ★★★★ 大森 晋輔/フランスの詩と歌の愉しみ—近代詩と音楽 ははあ、これは高級なものですなあ。少しずつ楽しもう。

2021-01-10 ★★★★ 小田原ドラゴン/今夜は車内でおやすみなさい。(1) 第1巻にしてすでに名作。シャークさんがんばれ!

2021-01-11 石田月美/ウツ婚!! 読んでしまった。おそろしいが、まあアリといえばアリではないか。

2021-01-11 ★★★★ Alain De Botton/How to Think More About Sex (The School of Life) これはおもしろいポピュラー哲学っぽいエッセイ集なので翻訳出してほしいな。好きな人多いだろう。

2021-01-12 ★★★ NHK出版日本放送協会/NHK 100分 de 名著 谷崎潤一郎スペシャル 2020年 10月 [雑誌] (NHKテキスト) 事情でいちおう目を通しておく。

2021-01-14 ★★★ 小林源文/RAID ON TOKYO 愛蔵版 なぜか読んだり。戦争はいかんです。話をうまく追っていけないところがあるが、まあそういうものなのだろう。

2021-01-17 小林源文/黒騎士物語 愛蔵版 なんかよくわからないマニアの世界だが、こういうのが現代のアニメにけっこうな影響を与えているわけねえ。

2021-01-17 ★★★★ エリザベスブレイク/最小の結婚: 結婚をめぐる法と道徳 これは非常に重要な本なので、広く読まれてほしい。基本的にはしっかりした議論をして、倫理学から見たときの結婚制度の問題をいろいろ明らかにしていると思う。翻訳も立派。

2021-01-19 ★★★★ 渡辺 靖/白人ナショナリズム-アメリカを揺るがす「文化的反動」 (中公新書 2591) なるほど、アイデンティティポリティクスやら加速主義やら暗黒啓蒙やら、あれやこれやはそういうことか!っていう本。みんな読みなさい。

2021-01-22 デイヴィッド・スローン・ウィルソン/社会はどう進化するのか??進化生物学が拓く新しい世界観 マルチレベル淘汰みたいなのはむずかしい。

2021-01-22 小林正弥/ポジティブ心理学 科学的メンタル・ウェルネス入門 (講談社選書メチエ) セリグマンたちの研究を、ちょっとだけ距離とってわりと淡々と紹介していく感じ。PERMA中心にってるのが最近な感じ。

2021-01-22 ★★★ 村瀬 幸浩/3万人の大学生が学んだ 恋愛で一番大切な“性”のはなし 政治的に正しい大学生向け性教育。まあ正しすぎるのあれなんだけど、先生の総決算な感じかな。村瀬先生はえらい。1941年生まれかあ。

2021-01-22 ★★★ 山口つばさ/ブルーピリオド(9) (アフタヌーンコミックス) マンガとはいえ息苦しい世界だねえ。登場人物の誰にも感情移入もなにもできない。

2021-01-22 ★★★★ マイケルトマセロ/道徳の自然誌 トマセロ先生あたまいいなーって思うけど、おもしろい読み物かというとそうでもない、みたいな。

2021-01-28 ★★★★ 上野顕太郎/治虫の国のアリス (TCコミックス) 強力な読むドラッグ。そして圧倒的な治虫愛。昭和生まれはみんな読みなさい。

2021-01-29 ★★★★ 武田一義/ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 10 (ヤングアニマルコミックス) 厳しすぎる話で、この先生のこの絵じゃないと耐えられなかったろう。ページ数少ない?五つ星はこのシリーズ全体に対して。ここで終わっても良かったけど、残りも描きたいんだろうな。

2021-02-06 亀井俊介/アメリカ名詩選 (岩波文庫) ぜんぜん知らない世界。ホイットマンやディキンソンってこういう詩なのか。

2021-02-06 ★★★★ 林 立夫/東京バックビート族 林立夫自伝 yet another 偉大なドラマーの自伝。おもしろい。しかし、1960〜70年代の音楽って、青学とか立教とかの市立大学生のごく狭いコミュニティーから生まれててなんか階層とかそういうのを感じてしまう。松本零士先生的世界の敵だわ。市立図書館にリクエストしていれてもらった。こういうのはそういうのがいい。

2021-02-06 ★★★★ 松本零士/男おいどん(6) (週刊少年マガジンコミックス) いちおう微妙にリアルタイムなんだけど、実は全体は読んでなかった。こういう最終回だったのか。まあくやしいくやしい。昇太君はお金がなくてモテないだけでなく、実は男友達も少なくて苦しい苦しい。

2021-02-09 松本 零士/元祖大四畳半大物語 (1) (L.Matsumoto best selections) 裏おいどんも再確認しないと。

2021-02-10 中村 敏子/女性差別はどう作られてきたか (集英社新書) 社会史というより、ペイトマン先生を下敷にした思想史なのね。ペイトマン〜中村先生たちにとっては現代的な女性支配とはどういう感じなのかなあ。最後にジェンダーギャップ指数が出てきてずっこけた。ほんとあの数字は有害だ。

2021-02-10 ひとみ しょう/自分を愛する方法 キェルケゴール(と永井均)をネタにした女子向け男性ライター恋愛エッセイ本というか女子向け自己啓発本というか、ものすごく斬新といえば斬新。これで君もモテをめざそう!キェルケゴールでモテようっていうのはぜんぜん思い浮かんだことがなかった。

2021-02-10 ★★★★ 松本 零士/元祖大四畳半大物語 (2) (L.Matsumoto best selections) 松本先生自身は、少年誌向けにキバ抜いたかたちの『おいどん』よりこっちのエロマンガの方に愛着があるかもしれんね。

2021-02-11 N/A/日経サイエンス2021年3月号(特集:COVID-19重症化の謎) 風呂読書。やっぱり日経サイエンスおもしろいねえ。ヨーロッパの狩猟採集民vs農耕民のDNA分析のはなしがおもしろかった。

2021-02-17 ★★ ウィリアム・B. アーヴァイン/ストイック・チャレンジ: 逆境を「最高の喜び」に変える心の技法 5秒テスト(なんかあったら5秒以内にそれをストア主義のテストだと思うようにする)はおもしろいが、あとはなんか低調。セリグマンやピーターソン他のポジティブ心理学や認知行動療法の本読んだ方がいいだろう。

2021-02-17 ★★★★ 若桑みどり/イメージを読む (ちくま学芸文庫) 風呂読書。ダヴィンチとかデューラーとか。けっこうな名著で、なるほど若桑先生は偉かったのだな、とか。『お姫様とジェンダー』がよく読まれてるけど、美術史が専門で、物語関係は微妙にずれてたわけね。

2021-02-18 ミシェルフーコー/性の歴史 4 肉の告白 目次だけ。教父時代ぐらいでおわりっすか。おもしろそうではあるが、いまとなってはこの手のをまずフーコー先生で読む必要はないだろうな、みたいな。

2021-02-18 ★★★★ ドナルド・ホフマン/世界はありのままに見ることができない —なぜ進化は私たちを真実から遠ざけたのか— この手の本としてはかなり高級な内容でインテリ向き。第2章が「美」。

2021-02-20 ★★ メアリービアード/舌を抜かれる女たち インテリ向け。もってまわった高級な本なので、インテリ以外はすぐ投げ捨てると思う。あと書きにあたる部分だけ読むといいかもしれない。著者本人の受けた「受け身ばかり」という指摘はおもしろい。

2021-02-23 ★★ デビッド・アレン/全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術 改訂されて分量が増えて余計な記述が多く、てもう歴史的任務を終えた感じ。古いやつの方がよかったろうに。せめてデジタルを中心にして書きかえるべきだったろうね。

2021-02-23 ★★★ 国際女性の地位協会/男女平等はどこまで進んだか——女性差別撤廃条約から考える (岩波ジュニア新書) まあ現在の公式・標準ジェンダー論が問題にしている表面的なところをわかりやすく書いている。参考文献や推薦図書にやばめのものがけっこう入っているのが気になる……ははは。大学1〜2回生ぐらいで、この標準見解の裏をよく考えていく、っていうのは悪くないかもしれない。

2021-02-23 ★★★ 柴田浩一/ビッグバンド大辞典 マニアの人によるディスクのショートレビュー集みたいなものだった。ブログとかに書きためたのかなあ。ほんとに好きなのは伝わってくる。

2021-02-23 ★★★ 矢吹健太朗/To LOVEる—とらぶる— モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) なるほどこういうものですか。エロさが足らんところが少年誌向けでそれはそれでありだろう。

2021-02-23 ★★★ 早坂啓吾/サバエとヤッたら終わる 1巻: バンチコミックス まあラブコメエロコメの基本をおさえるだけで、画力はそこそこでも十分いける、という発想。

2021-02-23 ★★★★ アンソニー・ロブステリ/スティーリー・ダン大事典 すごい大事典。70〜80年代のセッションミュージシャン列伝でもある。

2021-02-23 ★★★★ ポールティンゲン/エレクトリック・マイルス 読み応えがある。

2021-03-01 新村聡/平等の哲学入門 私のようなものにいただきましたありがとうございますありがとうございます図書館にも入れてもらいます。

2021-03-01 樋口 亮介/性犯罪規定の比較法研究 わたしのようなものにいただきましたありがとうございますありがとうございます御恩はおかえしできないとおもいますが勉強させていただきます。

2021-03-01 ★★★★ 小梅 けいと/戦争は女の顔をしていない 1 (単行本コミックス) 戦争いくない。

2021-03-01 ★★★★ 飯山 陽/イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相 (扶桑社BOOKS新書) 風呂読書。ファンだから買うわけだが、先生が誘導ミサイルみたいなの大量発射していてすごい。人間兵器というか、「最終兵器彼女」とか「ハルマゲドンモード発動!」みたいな図を連想した。異教徒(そして女性)が留学とかまでしてイスラム法学とか勉強するってどういう感じだったんだろうな。

2021-03-02 ★★★★ 柘植 尚則/プレップ倫理学 増補版 (プレップシリーズ) 私のようなものにありがとうございます。

2021-03-05 ★★★ 清田隆之(桃山商事)/よかれと思ってやったのに 男たちの「失敗学」入門 予想よりずっとまじめで情報量の多い本で、男子たいへんだな、とかそういうの。著者の先生が女子たちから延々彼氏や旦那のだめなところを聞きだしてきたろう。フェミニスト寄りの男性の偉い先生たちの話も豊富。1冊全編ダメ出しでほんとにたいへんですなあ。ダメなところ直そうとしても能力ある人しか抜けだせないだろうなとも思う。ポジティブに行ってほしい。

2021-03-05 ★★★★ 若桑みどり/イメージの歴史 (ちくま学芸文庫) 『読む』に比べるとこっちはちょっとイデオロギー色が強すぎる感じがあるが、偉い。

2021-03-06 Jay Heinrichs/Thank You for Arguing, Fourth Edition (Revised and Updated): What Aristotle, Lincoln, and Homer Simpson Can Teach Us About the Art of Persuasion (English Edition) 翻訳あるけど、ちょっと興味があって英語を確認するために。

2021-03-06 小梅 けいと/戦争は女の顔をしていない 2 (単行本コミックス) 戦争いくない!

2021-03-07 ★★★★ 松本零士/銀河鉄道999(1) (ビッグコミックス) 最初の1巻、今読んでもとてつもなくすばらしいな。

2021-03-07 ★★★★ ジェイ・ハインリックス/THE RHETORIC 人生の武器としての伝える技術 再読。米国版『オルグ学』。

2021-03-08 ★★★★ ひさうちみちお/義経の赤い春 (マンガの金字塔) unliited。知らなかった作品だけどおもしろくて驚いた。終り方はちょっと残念か。それにしても80年代のひさうち先生キレキレよねえ。

2021-03-10 松本零士/銀河鉄道999(4) (ビッグコミックス) まあこんな感じでずーっと続くんだっけか。

2021-03-10 ★★★★ 山田芳裕/へうげもの(1) (モーニングコミックス) へうげものはKindle跳び跳びに購入してたみたいで、隙間うめた。まあ名作。こちらはアリスティッポス主義マンガといってよいだろう。

2021-03-10 ★★★★ 松本零士/銀河鉄道999(2) (ビッグコミックス) 2巻になると落ちついてくるね。アリストテレス主義マンガといってよいだろう。

2021-03-11 唐沢 かおり/新 社会心理学: 心と社会をつなぐ知の統合 冒頭で宣言されているように、かなりアップデートされた内容の入門書。教養課程向けではなく、社会心理学専攻(3回生?)向けぐらいの教科書か。上位校では1回生から使うんかなあ。さすがにそれはないだろう。この内容だとそろそろ第2版出さないとならんのではないか。

2021-03-11 ★★★ 宇都宮芳明/倫理学入門 (ちくま学芸文庫) 倫理学というのは確かにこういうものだった時代があったねえ。まあ宇都宮先生はえらい。

2021-03-17 ★★★ J. ヤンクラ/アルバ-ト・エリス人と業績: 論理療法の誕生とその展開 再読。前よりよく読める。論理療法は無駄な自尊心とかにまつわる問題には効果的ですが、不快感を軽減するのは苦手です。

2021-03-17 ★★★ ぼくらの非モテ研究会/モテないけど生きてます 苦悩する男たちの当事者研究 現在の社会学系の主流派男性学当事者研究(思想的には親フェミニズム)の実践事例、という感じか。哲学カフェみたいなのとも近い部分があるようだ。

2021-03-17 ★★★★ Michael E. Bernard/Rationality and the Pursuit of Happiness: The Legacy of Albert Ellis 序文の最初が「アルバート・エリスは天才だ」の一言から。まさに。非常に重要な本だと思う。これ一冊でエリス先生についてだいたいのことがわかる。エリスは大量の自助本で同じことを何回も書いてるわけだけど、そこから典型的なやつを抜き書きしてくれて、どういうこと考えてたのかはっきりわかる。

2021-03-18 ★★ 高橋 秀実/男は邪魔!〜「性差」をめぐる探究〜 (光文社新書) アネクドータルな男性自虐的エッセイ。

2021-03-18 ★★★ ジョナサン シルバータウン/なぜあの人のジョークは面白いのか?: 進化論で読み解くユーモアの科学 収集されているジョークはともかく、議論は雑でおもしろくない。

2021-03-21 早坂啓吾/サバエとヤッたら終わる 2巻【電子特典コラボグラビア「RaMu」】: バンチコミックス うっかり買ってしまった。

2021-03-21 ★★★ 上野 千鶴子/女の子はどう生きるか: 教えて,上野先生! (岩波ジュニア新書 929) 上野先生の女子向けQ&A。まあこういうんだろうな。

2021-03-21 ★★★ N/A/高橋鐵 (新文芸読本) なるほど、これは情報量が多い。まあなつかしの昭和な感じよねえ。

2021-03-21 ★★★ 山本 直英/性のタブーに挑んだ男たち—山本宣治・キンゼイ・高橋鉄から学ぶ (かもがわブックレット) なるほど。高橋先生や山宣先生について勉強になった。

2021-03-21 ★★★★ マキタスポーツ/ザ・カセットテープ・ミュージックの本 〜つい誰かにしゃべりたくなる80年代名曲のコードとかメロディの話〜 名曲の歌詞とメロディーとコード進行と、そのそれぞれのちょっとしたミソが語られている。ポップ音楽批評・解説は、まずはこのラインであるべきだ。すばらしい。可能ならギターか鍵盤弾きながら読みなさい。以上!

2021-03-24 高橋 鉄/生心リポート 上・下巻 2冊組セット ごく安いのがあったので入手しといたけど、高齢になってこういうの入手するともういわゆる古典的な「好事家」とかそういう感じ。昭和だわ。

2021-03-24 ★★★★ 田上 孝一/はじめての動物倫理学 (集英社新書) 環境とマルクス以外ざっと読んだけど立派だと思う。ゼミぐらいで使うにもよさそう。同時に出版された浅野先生のほどおどろおどろしていない。

2021-03-24 ★★★★ 浅野 幸治/ベジタリアン哲学者の動物倫理入門 これも良く書けておすすめ。事実的な情報量が多いのが売りで勉強になる。ただし野生動物のところはあんまり納得しない。私のようなものにいただきましたありがとうございますありがとうございます勉強させていだだきます。

2021-03-25 ロナルドイングルハート/文化的進化論: 人びとの価値観と行動が世界をつくりかえる あれ、この本おもしろいな。生物学とはあんまり関係なくて、世界中の文化をいろんな尺度でクラスターにしてみたりするような研究。

2021-03-25 稲葉 振一郎/社会倫理学講義 (有斐閣アルマ) 一人でこれ書けるのはすごい。でもこれは相当オリジナルで、わたしにはかなり難しい。大学院生ぐらいで検討しながら読むのがよいと思う。

2021-03-25 ★★ 森田 成也/マルクス主義、フェミニズム、セックスワーク論:搾取と暴力に抗うために 私はこれはよくないと思う。セックスワーク論批判のとこ読んでるけどものすごい一方的ですごい、なんか頭ぐらぐらする。もちろん不利で弱い立場にある人々を保護するのはだいじなことだと思うが、先生が主張しているような形でしかそれが実現できないのかどうか。少なくとも、最近国内でもいくつか出ている論敵の書籍等の議論をちゃんと紹介したらどうだろうと思う。資料のあつかいは一方的、論理もよく読むとすごい。フェミニストの先生たちは立場はいろいろあるだろうけど、これ読んでそれぞれ批評してみるべきだと思う。

2021-03-29 竹内 章郎/いのちと平等をめぐる13章 優生思想の克服のために パーソン論のところだけ確認したけど、誤解を修正してもらうのはむずかしいな。これは世代が変わらないと無理だろう。

2021-03-29 ★★★★ 木村靖二/詳説世界史研究 これいいなあ。

2021-03-29 ★★★★ 藤井剛/詳説 政治・経済研究 これもたいへんよろしいもので、このシリーズはツイッタラーの一家に一冊あってもよいのではないか。日本史も買おう。

2021-03-30 ★★★★ 細馬宏通/うたのしくみ 増補完全版 名著の大増補。半分以上新しい論説。初版を買った人もこれ買い直しなさい。JBのゲロッパはGet up-(ah)で、この「ことばが吐き出されたあとに、呼吸とともに粋がきこえる。吐いた粋に思わず声が混じってしまう。抑えきれない欲動」がポイントです。

2021-04-05 ★★★★ 佐藤 岳詩/「倫理の問題」とは何か メタ倫理学から考える (光文社新書) いまどきの主流の倫理学者たちが話題にしているネタをきっちりひろっていってオリジナルで優秀な「現代倫理学入門」という形になっている。ただ、規範的な話や具体的な話を直接に論じたりはしないという消極的なかたちで「メタ倫理学」になってるということだろう。

2021-04-05 ★★★★ 佐藤信/詳説日本史研究 一家に一冊。

2021-04-06 ★★★★ 佐藤恵美/「判断するのが怖い」あなたへ 発達障害かもしれない人が働きやすくなる方法 こういうの読むと、発達障害支援みたいなのも進んでると思う。洞察が鋭い。

2021-04-10 外川 浩子/人は見た目! と言うけれど——私の顔で,自分らしく (岩波ジュニア新書, 926) 見た目に影響する障害や病気はやっぱりきびしいねえ。

2021-04-10 柴田 克/J—POPで創る中学道徳授業 ミスチルやAKB48がすでにはいっている。

2021-04-10 柴田 克/J-POPで創る中学道徳授業2 「世界に一つだけの花」はこっちの巻。SEKAI NO OWARIとか。AKBと関ジャニもあり。

2021-04-10 柴田 克/J-POPで創る中学道徳授業3 これは数年前な感じ。SEKAI NO OWARI、GRreeeN、MIWA。あ、欅坂「不協和音」。

2021-04-10 ★★★ モビーン・アザール/プリンス 1958-2016 (SPACE SHOWER BOOKs) 写真いらんから関係者証言だけほしいんだけど、まあ一部のファン(おっさん?)は写真ほしだろうか。

2021-04-10 ★★★★ 河出書房新社編集部/マーヴィン・ゲイ (文藝別冊) 鈴木雅之インタビュー、なかなかのマーヴィン愛があふれていてよい。

2021-04-10 ★★★★ Jacques P. Thiroux/Ethics: Theory and Practice: Pearson New International Edition (English Edition) 「分厚い系・どんどん新版出す系」倫理学の大学教科書。この本は第11版で終ってるっぽいな。古いのは昔図書館に入れてもらっていて、最後の版を私費で買ったけどたいして変わってなかった。

2021-04-11 ★★★★ 杉本 俊介/なぜ道徳的であるべきか: Why be moral? 問題の再検討 (大阪経済大学研究叢書 第 92冊) 私のようなものにいただきましたありがとうございますありがとうございます勉強します。ストレートなタイトルがかっこいい。議論がすっきり整理されていてすばらしい。

2021-04-12 野口雅弘/よくわかる政治思想 (やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ) えらい。

2021-04-12 木村靖二 ほか/要説世界史A 改訂版 [平成30年度改訂] 文部科学省検定済教科書 [81山川/世A318] 世界史Aの範囲も勉強しないと。

2021-04-17 ★★ ケニー・ワーナー/エフォートレス・マスタリー ~あなたの内なる音楽を解放する~ 演奏家向け認知療法・マインドフルネスみたいなの。ふつうの人はお金出して買って読むものではないと思う。

2021-04-18 ★★★★ 道下 和彦/ジャズ無窮動「基礎」トレーニング アンリミテッド。このシリーズはとてもよいと思う。

2021-04-18 ★★★★ 道下 和彦/ジャズ無窮動トレーニング「コンテンポラリー・アプローチ」 アンリミテッド。マイナーコンバージョン、アッパーストラクチャートライアド、コンルトレーンチェンジとかをうまく説明している。

2021-04-23 宮入 恭平/「趣味に生きる」の文化論—シリアスレジャーから考える おそらく収録されている「アイドル、はじめました。」のために買う人々がけっこういるだろう。「追っかけ」の話がぜひ欲しかった。

2021-04-23 長澤唯史/70年代ロックとアメリカの風景: 音楽で闘うということ (椙山女学園大学研究叢書 49) プログレ、ギターヒーロー、グラム、フー、サバス、ディラン、イーグルス、サンタナ、ジミヘン、マーヴィンゲイ、ケンダリックラマーときてジョセフヒースのカウンターカルチャー論批判をあれしてスプリングスティーンで締める。

2021-04-23 ★ 吉田 静雄/これが風俗ビジネスだ!—A man who won all games. 浅井春夫先生が「性風俗産業の「自由売春」的装いと業者の工夫については、吉田静雄『これが風俗ビジネスだ!』(集英社、00年)に詳しく描かれている。」ってんで読んでみたけど、「大企業から風俗まで100戦100勝の法則を地で行く男の一代記」、御釈迦様や孫子大先生とかが登場するなんかふざけた本でこんなもの参考文献にはならんだろう。浅井先生何考えてるんだ。まあこの本の著者がおそらく不快な人物であることはわかるけどね。

2021-04-23 ★★★★ 萩田 光雄/ヒット曲の料理人 編曲家・萩田光雄の時代 「木綿のハンカチーフ」も「異邦人」この先生。巨人ですな。「異邦人」は派手に全然ちがう曲にしてしまったのでいまだに怒られが発生しているっぽい。

2021-04-23 ★★★★ 岩明 均/寄生獣 (講談社プラチナコミックス/アンコール刊行) コミックセット (講談社プラチナコミックス) [マーケットプレイスセット] 寄生獣は名作だなあ。

2021-04-26 妹尾 武治/未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 心理学的決定論 (光文社新書) パス。

2021-04-26 中塩 智恵子/風俗嬢という生き方 (知恵の森文庫) まじめな態度のインタビュー集。「本書は、社会学、民俗学といった学術的な面をほとんど持たない。性風俗のそのようなことを学びたい方は、専門家ともいえる著名人が執筆された書物を読んでいただけたらと思う。」(「はじめに」)これものすごいキツいな。

2021-04-26 伊藤 裕作/風俗のミカタ 1968-2018 極私的風俗50年の記録 (人間社文庫 昭和の性文化) これはいかにも古いというか、昭和な感じ。でも1950年生まれなのね。(もうなむなむしている)

2021-04-26 高取 英/ザ・えろちか 青少年のためのセックス学入門 (人間社文庫 昭和の性文化) 1985年の『セックスは性度とヤル』の文庫化だった。非常になつかしい感じ。昭和のセクソロジストたちの名前もいまならその重要性がわかる、とか。

2021-04-29 小林正嗣 著/読むラジオ講座 ミスチルで哲学しよう ミスチルで倫理学するのかと思っていたら、対話形式で形而上学とかそういう感じのをしていて、なるほどミスチル世代。

2021-04-29 ★★★ アンデシュ・ハンセン/スマホ脳 (新潮新書) まあこんなもんだろう。脳だのドーパミンだの不要だと思うけど、著者は脳医学者か。

2021-04-30 あや乃/風俗で働けば幸せになれるのなら、みんな風俗嬢になるよ。 hilia TALK 風俗戦国時代なそうだ。まあ恵まれた感じの人たちはこんな感じだろうな。

2021-04-30 ★★★★ 弐瓶勉/人形の国(8) (シリウスコミックス) あいかわらずわかにくい戦闘シーンだが、よい。そろそろ、コロナに抵抗せずむしろ積極的に感染を広めようとするコロナ教会とか発生しているのではないか。

2021-05-06 チェーホフ/かもめ・ワーニャ伯父さん (新潮文庫) 実は「かもめ」はまだ読んでない。

2021-05-06 エイミー・E・ハーマン/観察力を磨く 名画読解 あれ、おもしろい。名画鑑賞法の本ではない。

2021-05-07 ★★★★ 合田 道人/詞と曲に隠された物語 昭和歌謡の謎(祥伝社新書) なんか知らん情報がいろいろある。いいね昭和歌謡。

2021-05-07 ★★★★ 小島智/ロック&ポップスの英語歌詞を読む やっぱり英語の歌の歌詞の方が、外国語であるだけに説明や解釈や解説が詳しくなるわけで、我々世代はそうして洋楽の歌詞とつきあってたんだよな。最後の章がテイラー・スイフトの例のやつ(「ネヴァエヴァエヴァ」)のやつで、先生は強い嫌悪を歌っているという(正道の?)解釈。私はちがうと思うんだけど、まあそっちが正統派か。

2021-05-07 ★★★★ 川本 聡胤/Ferris Books (19) J-POPをつくる!-まねる、学ぶ、生み出す 国内ではめずらしい楽曲のスタイルや内部的な構造まで解説したポップ音楽研究入門書。でもふつうの読者にはツーマッチになってしまうだろうか。新書じゃなくて横書きのもうすこし分厚い本にした方がウケたかもしれない。

2021-05-10 平井 智尚/「くだらない」文化を考える ネットカルチャーの社会学 ぱらっとめくっただけだが、これはなかなか細かくておもしろそうだ。これからのこの手の本の標準というかリファレンスというかそういうものになるんちゃうかという気がする。

2021-05-10 ★★ ポール・ラパチオリ/良いスウェーデン、悪いスウェーデン: ポスト真実の時代における国家ブランド戦争 スウェーデンに関する毀誉褒貶の国際的な報道についての本なんだけど、なんか読みにくいし、著者がどういう人物であるかの説明も足りないしでおかしな感じ。

2021-05-10 ★★★★ 川瀬 泰雄/プレイバック 制作ディレクター回想記 音楽「山口百恵」全軌跡 最近けっこう出ているこの手の歌謡曲制作裏話はどれもおもしろい。

2021-05-10 ★★★★ 清水りょういち(ゲッカヨ編集長)/Gekkayoプロデュース J-POP作詞術のウラ技☆オモテ技 独自の観点から2013年の出版直前ぐらいまでのJ-POP歌詞を分析していてけっこうおもしろい。

2021-05-10 ★★★★ リチャード・F・トーマス/ハーバード大学のボブ・ディラン講義 ウェルギリウス学者がボブディランを読む。書き方はわりと自由な感じだがさすがにイケてる。Don't Think TwiceはそれがColubus Stockadeの引用によって構成されてるのだそうだ。まあ知らん曲だけどおもしろい。

2021-05-14 ★★★★ 萩田 光雄/ヒット曲の料理人 編曲家・萩田光雄の時代 アンリミテッド。これもとてもおもしろい。ヒット曲は実に多いが、やはり「異邦人」が一番のウリというか、代表曲のようだ。そらあのアレンジはすごいもんね。

2021-05-14 ★★★★ 中村 公輔/名盤レコーディングから読み解くロックのウラ教科書 The Stories behind The Great Recordings アンリミテッド。おもしろい!キンクスのYou Really Got Meはギターアンプのコーンをぼろぼろに破壊して録音したそうだ。

2021-05-14 ★★★★ 船山 基紀/ヒット曲の料理人 編曲家・船山基紀の時代 アンリミテッド。とてもおもしろい。沢田研二先生を担当した人なのね。筒美京平先生はちゃんとしたデモテ送ってくるけど絶対歌わないそうだ。「それはあり得ないことだ」

2021-05-16 Tara Brabazon/Popular Music 教科書。ジャンルにけっこう紙面をさいていて、カントリー、フォーク、ブルース、ロックンロール、ソウル、レゲエ/スカ、サルサ、メタル、パンクとインディー、ヒップホップ、ディスコ、ハウス、ワールド、という感じ。

2021-05-16 キャロライン・クリアド=ペレス/存在しない女たち: 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く これもあんまり気がのらず。細かくて分厚い!

2021-05-16 石田 光規/友人の社会史—1980-2010年代 私たちにとって「親友」とはどのような存在だったのか 新聞記事から社会を読む、みたいなのはむずかしいなと思う。

2021-05-16 青弓社編集部/「テレビは見ない」というけれど エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む テレビ番組のフェミニズム批評。まだみんなテレビ見てるのねえ(少なくとも書いん先生たちは)

2021-05-16 浪田 陽子/はじめてのメディア研究〔第2版〕ー「基礎知識」から「テーマの見つけ方」まで 基本的には報道メディアを考えている。最初の章が例のオンタリオ州教育省のあれを紹介しているもので、やっぱりあそこからなのだな、ということがわかった。

2021-05-16 ソルニット レベッカ/わたしたちが沈黙させられるいくつかの問い 目次をみてぱらぱらめくってみたけど読む気になれずあきらめ。いずれまた。

2021-05-16 ★★★ ジャン=フランソワ・マルミオン/[フランス発]美の研究 人は見た目で得をする (フェニックスシリーズ No. 120) まあ身体の美をめぐるいろんな話の学者インタビュー集。そんなにめあたしい話はないが……。やせ志向、SNS、自撮り、醜形恐怖、身体加工、美容整形、ボディーアート、タトゥー、芸術作品……

2021-05-16 ★★★★ 布留川 正博/奴隷船の世界史 (岩波新書 新赤版 1789) やっと読んだ。えらい。

2021-05-17 ★★ リーヴ・ストロームクヴィスト(Liv Stromquist)/21世紀の恋愛:いちばん赤い薔薇が咲く (表現悪かったのであらため)図書館とかにあるのを読むのはよいだろうが、お金出して買うものではない気がする。

2021-05-20 ★★★★ ジェシー・ベリング/ヒトはなぜ自殺するのか 自然科学や心理学を背景にしたエッセイ的論考。読みなおしたが、たいへんおもしろい。ロイ・バウマイスターへの取材がおもしろい。ケイ・ジャミソンさんやアンドリュー・ソロモンさんなんかもそうなんだけど、この手の鬱や自殺に魅了されれてる人々のおもしろいよな。現代的な(非専門的)哲学ってこういう形になるのかもしれないとも思わされる。

2021-05-21 山本 圭/現代民主主義-指導者論から熟議、ポピュリズムまで (中公新書 2631) あんまりよくわからなかった。

2021-05-21 大和田 俊之/ラップは何を映しているのか——「日本語ラップ」から「トランプ後の世界」まで しかし具体的に何を歌ってるのか聞きとれないのでねえ。

2021-05-22 ★★★★ ルネ・ホッブス/デジタル時代のメディア・リテラシー教育 中高生の日常のメディアと授業の融合 これはグッドな本(教員にとって)。やっと見つけた感じ。いままであれこれ調べてたものがやっとつながった。

2021-05-22 ★★★★ 小田原ドラゴン/今夜は車内でおやすみなさい。(2) がんばれシャーク小笠原。私も車ほしくなってきた。

2021-05-24 見田 宗介/近代日本の心情の歴史 (定本 見田宗介著作集 第4巻) はあなるほど、こういうことしてるのですか。

2021-05-26 ★★★ 納 浩一/納浩一直伝! ジャズ・プレーヤーのための実践理論教室 アンリミテッド。読みものとしておもしろい。

2021-05-26 ★★★ 萩尾望都/一度きりの大泉の話 当然のことながらかなりかわったパーソナリティの方だったのね。そして生きるというのはなかなかみなそれぞれにむずかしい。

2021-05-26 ★★★ 山口つばさ/ブルーピリオド(10) (アフタヌーンコミックス) なんか全体に鬱病的だしなにやってるのか登場人物も読者もわからんし、若いのになぜかみんなアセクシャルな感じだし、教員たちはみな虐待的で誰ひとりとして好感もてるやつがいないしで、マンガとしても美大裏話として崩壊している感じがある。芸術大学というのはおそろしいところだ。マンガアニメスクールみたいなところの方がましだったのではないか。

2021-05-28 永井 豪/永井豪のヴィンテージ漫画館 (河出文庫) 偉大だ。ただ、永井先生の個人的作家史から消えてしまっている作品というのはけっこうあるのよねえ。そこのところも解説がほしい。「ミッドナイトソルジャー」はほんとうにすぐれた作品だったが、あれは展開したかったらしい。

2021-06-04 小川 仁志/自分と向き合い成長する アニメと哲学 学生様におつきあい。哲学をつかった自己啓発本。哲学者の名前出さなくてもいいんじゃないかという気もするけど、でもこういうかたちが効果的なのだろうか。

2021-06-06 長坂信人/素人力 エンタメビジネスのトリック?! (光文社新書) エンタメ会社経営の経験談みたいな本で、期待していたものとちがった。

2021-06-06 時岡 良太/「自分」とは何か: 日常語による心理臨床学的探究の試み (アカデミア叢書) いまの臨床心理学みたいなのはこうなっているのか。最初の方はフロイト、ユング、コフート、サリヴァン、エリクソンとその筋の大物が並ぶ。そこらへんは知らんことが多くて勉強になる。実証研究ではロールシャッハとかもまだ使ってるのね。問題意識はおもしろそうで、うしろの方は「分人」とか「仮想空間における〜」みたいな話になっている。

2021-06-06 下司 忠大/パーソナリティのダークサイド 社会・人格・臨床心理学による科学と実践 専門家向き。なんかハンドブックみたいな感じのものの翻訳かな?文献の量がすごい。しかしなんか魅力的な研究がいろいろ紹介されている。

2021-06-06 ★★★ 宮武 久佳/正しいコピペのすすめ——模倣、創造、著作権と私たち (岩波ジュニア新書) 「正しいコピペ」や「上手なレポートを書く方法」はもうすこしつっこんでほしかった。コピーと模倣や翻案とかのちがいみたいなのももうすこしつっこめたんじゃないかという気もする。

2021-06-06 ★★★ 永井 豪/永井豪のヴィンテージ漫画館 (河出文庫 な 34-1) 偉大なるマンガ家、作家生活を語る。ほんとにポジティブな人だな。『ハレンチ学園』問題は、エッチなのよりは教師をあれしていたから問題になったのだ、という解釈で、それはそれでありだろうか。

2021-06-06 ★★★★ マイケル・ローゼン/尊厳: その歴史と意味 (岩波新書 新赤版 1870) まあごくふつうな感じ。やっぱり役に立たない概念なのではないかと思うが、この手の話が手に入りやすい形になってるのはとてもよいことだと思う。いまどきの若手中堅の倫理学者の先生たちが名前をあげる人々が勢揃いしているので、そうした人々と国内の研究者がいったいなにを議論しているのかを一般の人に知らせるという意味もある。もたもたした哲学の味が味わえる。哲学科の2回生ぐらいのテキストにはぴったりだと思う。

2021-06-06 ★★★★ 小松 光/日本の教育はダメじゃない ——国際比較データで問いなおす (ちくま新書) データも見ないでアメリカだの北欧だのを見習えみたいなのはやめましょ、っていう本。えらい。

2021-06-09 長門 裕介/フィルカル Vol. 6, No. 1—分析哲学と文化をつなぐ— 「フィルカル・リーディングズ」、私が読んでる本や私のタイムラインに流れてくる本とぜんぜん傾向がちがっていて、完全にはぐれているのを感じる。

2021-06-09 諫山創/進撃の巨人(34) (週刊少年マガジンコミックス) 一応読んだが、もちろんなにがなにやらわからない。でもごくろうさま。おつ。

2021-06-11 納富 信留/ギリシア哲学史 (単行本) 納富先生はえらいなあ。(某哲学者について確認する必要がってそこめくっただけだけど)

2021-06-11 小田原 ドラゴン/おやすみなさい。 1巻 ファンなのでこのまえ安売りしているときに全巻ゲットしておいた。先生の作品、「内向的」っていうキーワードが出てくるけど、内向的というよりは神経症傾向よね。外向性/内向性はそこそこなんじゃないかという気がする。協調性も高い。堅実性はまあぼちぼち。

2021-06-11 ★ N/A/Ulanzi LEDリングライト 4インチ 会議照明 3色モード 11段階調光 ipad 自撮り オンライン会議 USB卓上スタンド 高輝度 暖光/自然光/白光対応 Web会議/テレワーク/自撮り補光/美 容化粧/タブレット/ノートパソコン/生放送/YouTube/Facebook/Twitter/Tik Tok用 入手してみたけど、光量足りない感じだしそもそもディスプレイにマウントできなかった……まあデスク蛍光灯3本立てるのでそれでがまんか。

2021-06-11 ★★★ 永井 豪/キューティーハニー ハニーフラッシュ!しかし永井豪先生、女体を描くのがうまいかというと、現代の基準ではそういうわけでもないのよねえ。むしろ服着てる方がいいというか。

2021-06-12 ★★★ 阿久真子/裸の巨人 宇宙企画とデラべっぴんを創った男 山崎紀雄 アンリミテッド。『でらべっぴん』や宇宙企画作った人の評伝。まあいまでは不可能よね。

2021-06-12 ★★★★ マンガ論争編集部/東京都不健全図書カタログ大全2021年版: マンガ論争特別編集 (マンガ論争ブックス) アンリミテッド。おもしろいなー。委員会はたのしいだろうな。

2021-06-13 M. ミード/男性と女性 上—移りゆく世界における両性の研究 (現代社会科学叢書) ミード先生には「ジェンダー論」のすべてがある。(そしてジェンダー論にはミード先生しかない?)

2021-06-13 R・メイソン/顕示的消費の経済学 ヴェブレンの章だけめくってみてるけど、経済学史的にはそういう争いがあったのかー、とかいろいろ勉強になる。ぜんぜん知らんあたりだし。この19世紀後半から20世紀前半のあたり、なにが起きてるのかぜんぜん知らないってだめよねえ。

2021-06-13 ★★★ ラファエル・リオジエ/男性性の探究 なんか現代フェミニズムの公式・標準見解がずーっと述べられつづけるような本。一言でいえば男性は悪者である。好きな人は好きだろう、というか、標準見解の羅列としてはコンパクトで役に立つこともあるだろう。1967年生まれか。

2021-06-13 ★★★ 広渡 勲/マエストロ、ようこそ 下僕体質というかM男みたいな手配師(?)の人の回想録。なんで音楽家はそんな偉いのだ、みたいな感じもあるけど、オーディエンスはそういうの好きなのよねえ。あえてわがまま伝説つくってもらった方がいいというか。昔の君主や貴族もそういうところがあるだろう。

2021-06-13 ★★★★ 船津 衛/自分とは何か—「自我の社会学」入門 自己とか自分とか「アイデンティティ」っていうのを社会学の方からやるとこうなるのか、というので勉強になる。G. H. ミードの専門家の先生なのかな。おそらくオールドウェーブではあるんだけど、こうやってもらえるとわかりやすい。

2021-06-14 クセノポン/ソクラテス言行録〈1〉 (西洋古典叢書) アリスティッポス先生への説教おもしろい。ちょっと誤植っぽいのがめだつ気がするけど、まあ私はそんなこと言える人間ではない。

2021-06-18 加藤 節/ジョン・ロック——神と人間との間 (岩波新書) 例の『市民政府論』での「プロパティ」についてちょっとつっこんだ議論がある。「プロパティ」が何を指すかというのはやっぱり長い論争の歴史があるそうな。加藤先生の理解では、財産というよりは「固有もの」。でも加藤先生はそれを「固有権」みたいに言いかえるんだけど、私はモノと権利は違うと思うし、それは強調されるべきだと思うんだけどなあ。新書としてはかなり高度で文章も硬くて、専門外の学部生に読ませるのは無理。

2021-06-20 ジェニファー・M・ソール/言葉はいかに人を欺くか:嘘、ミスリード、犬笛を読み解く この面倒な本訳したのはえらいなー。ただ、「犬笛」のところだけめくったけど、ドレッドスコット判決とかそれに言及した子ブッシュの発言とかは、解説がないとわかりにくいなあ。まあ言語哲学とかの専門論文レベルの本なのでしょうがない。この分野盛んになるといいっすね(っていうか盛んになってるのよね)。

2021-06-21 ★★ ジョナサン・ヘイバー/クリティカル・シンキング 大学教科書なんだろうけど、抽象度けっこうたかくてなんかとらえどころがない。教育者をめざす大学生のため、なのかもしれないけど、日本でこれ出してもあんまり読者層がはっきりしない。

2021-06-21 ★★★ PEACH−PIT/しゅごキャラ!(1) 事情で読んでる。ごちゃごちゃうるさいがおもしろいじゃないか。さすが全盛期『なかよし』。

2021-06-21 ★★★ T・バトラー=ボードン/世界の自己啓発50の名著 (5分でわかる50の名著シリーズ) (ディスカヴァーリベラルアーツカレッジ) (LIBERAL ARTS COLLEGE) ちょっと事情で目を通す。そんな悪くない本。読書猿先生が目指してる方向に近い?

2021-06-21 ★★★ T. バトラー=ボードン/世界のスピリチュアル50の名著 エッセンスを知る これも事情で。こっちはちょっと厳しいが、よく聞くあやしげなやつがどういうのか知れてこれはこれでいいかもしれない。

2021-06-25 ★★★★ 加藤 隆/歴史の中の『新約聖書』 (ちくま新書) たいへん勉強になりました。

2021-06-27 ★★★ レザー・アスラン/イエス・キリストは実在したのか? (文春文庫 ア 12-1) 風呂読書。イエスのころから1世紀〜2世紀のユダヤ人とローマ帝国がどういう関係だったか、みたいなの。どれくらい正しいのかしらんけどおもしろいな。

2021-07-03 ★★★ バーツラフ・シュミル/Numbers Don't Lie: 世界のリアルは「数字」でつかめ! ネットでよく見るような啓蒙データ紹介みたいなの。

2021-07-05 金子治平/よくわかる統計学 I基礎編[第2版] (やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ) 入手しておいた。説明はとても親切でわかりやすい(と思う)が、この内容、私が学部生なら半期ではクリアできないだろうな。3セメスターぐらいかかるような気がする。いや、みっちりやって2年か……

2021-07-08 N/A/チャート式シリーズ 新生物 生物基礎・生物 すいぶん久しぶりに高校生物の内容見た。進化にもそうとうな分量つかってるねえ。

2021-07-08 マーティン・セリグマン/ポジティブ心理学が教えてくれる「ほんものの幸せ」の見つけ方 ──とっておきの強みを生かす (フェニックスシリーズ No. 118) 付録とかつけたした増補版ということらしい。翻訳ちょこちょこ直してるみたいだけど、「そこには人間の本質がある」みたいな重大な誤訳は直ってみたいみたい。(that there is a huan "nature" 正しくは「人間の本性というものが存在する」だと思う)。まあ大事な本なのでちゃんとしてほしかったんだけどなあ。昔指摘したやつ。https://docs.google.co/spreadsheets/d/1V8Tgfv4zh0xZqJFT0iCcuPjg2ReEShYqtr19yQjjDrg/edit#gid=0

2021-07-09 N/A/チャート式シリーズ新物理物理基礎・物理 (チャート式・シリーズ) 光の粒子と波の二重性とかの話まである。高校物理でも相当な量の勉強をするんだな。これはたいへんだ。

2021-07-09 NHK出版日本放送協会/NHK 100分 de 名著 カール・マルクス『資本論』 2021年 1月 [雑誌] (NHKテキスト) これはよく読もうとするとちょっとキビしいなあ。そもそも資本主義の定義がわからんし、「富が商品に姿を変える」みたいなのも大丈夫なのか……他にもあちこちよくわからない。

2021-07-09 ★★★ NHK出版日本放送協会/NHK 100分 de 名著 ブルデュー『ディスタンクシオン』 2020年 12月 [雑誌] (NHKテキスト) たいへんわかりやすい入門だった。えらい。「界」という訳語はわかりにくいと思うんだけど、これはどうにかならなかったかなあ。

2021-07-10 スティーブン シャベル/法と経済学 専門家向き。

2021-07-10 ★★★★ N/A/multifun 体重計 体組成計 スマホ連動 体脂肪計 BIA技術 高精度 Bluetooth対応 強化ガラス採用 体重/心拍数/BMIなど15項指標 専用日本語アプリ Fitbit/Apple Healthと連携 iOS/Androidで健康管理 日本語説明書対応 ホワイト スマホに記録できる体重計。安い!いちいちアプリ開かないとならないのだが、まあこの安さではしょうがない。

2021-07-10 ★★★★ NHK出版日本放送協会/NHK 100分 de 名著 レイ・ブラッドベリ『華氏451度』 2021年 6月 [雑誌] (NHKテキスト) これはすばらしい。絶賛。『華氏451度』愛を感じる。当然のことではあるけど、先生の現代非常に抑えた社会批判でもある。

2021-07-10 ★★★★ ヤマザキマリ/プリニウス 11巻: バンチコミックス 少年〜青年時代。いいねえ。

2021-07-11 吉田 徹/アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治 (講談社現代新書) ちょっと情報量が多すぎる印象。タイトル通り憎悪がぶつかって延々バトルしてるのどうするか、みたいな議論を期待したんだけど、意外に歴史的な記述も多い。でも歴史的な話は私はわかりやすいというか、そういうの理解しないとなんでこうなってるのかわからないのよね。

2021-07-11 田中 拓道/リベラルとは何か-17世紀の自由主義から現代日本まで (中公新書) なかなか堅いが見通しがよくなる本。「思想史家のリチャード・ベラミーは、1870〜1913年にイギリス、フランス、ドイツなどで現れた思想を「倫理的リベラリズム」と呼んでいる。この時期の思想は、社会主義と異なり市場経済を肯定する一方で、「自由」をたんなる指摘利益の追求と結びつけるのではなく、個人の尊厳や道徳的発展と結びつけた。社会とは、たんなる私的利益の集合ではない。それは共通の目的のもとに結びついた道徳的集合である。個人は社会の中でのみ自己の能力を発展させ、自由や自律を獲得する。自由を実現するためには、国家がすべての個人に能力の発展の機会を保障しなければならない。本書では、このような特徴をもった世紀転換期の新しい思想と運動を、まとめて「リベラル」と呼ぶ。」(p.15)

2021-07-11 ★★★ ベン・シドラン/トミー・リピューマのバラード ジャズの粋を極めたプロデューサーの物語 リピューマ先生の親や祖父世代の移民たいへんだねえ。リピューマ先生自身は、貧乏や障害なんかありがなら、適当に成功した感じだなあ。まあそういう表現をしてるんだろうな。「ブリージン」録音のくだりはいい。マイルスの「意見はいらん!ただ聞いてほしかっただけだ」とかいい感じ。

2021-07-12 山本 昭宏/戦後民主主義-現代日本を創った思想と文化 (中公新書 2627) へえ、そうだったのか、ずいぶん印象が違うな、とか思ったら1984年生まれの人だった。なるほど。

2021-07-13 ★★ J. デイヴィッドヴェルマン/オン・ビーイング・ミー~「私」って何? こういう、「むずかしい思弁テツガクをやさしく語ってみました」みたいなのはあんまり魅力を感じたことがない。

2021-07-13 ★★ ゲーリー・ウィルソン/インターネットポルノ中毒 やめられない脳と中毒の科学 山形先生の選書なのでそれなりなのだろうが、ポルノ中毒はともかく「オナ禁で明るい男性になれました!」とか「どんどん趣味がエスカレートしました!」みたいなのはあやしすぎると思う。

2021-07-13 ★★★★ J. Bering/性倒錯者 だれもが秘める愛の逸脱 再読。やはり読みにくい。同意年齢の話とかはあちこちに分散している。大量の調べものをしていつ終わるともしれないだらだら文章を書く男ベリング。ネタは知らんものが多い。

2021-07-13 ★★★★ 藤子不二雄(A)/オヤジ坊太郎(1) (藤子不二雄(A)デジタルセレクション) なつかしい。いいねえ、説明もなにもなく、単に「こうだったらいいな」っていう男子の欲望だけがある。

2021-07-13 ★★★★ 佐々木 閑/別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した Unliited。知らん話が多くておもしろかった。大乗仏教は「釈迦の仏教」とはぜんぜん別です!大乗仏教もそれぞれぜんぜん違っていてほとんど共通点ありません!でも一人でも救われる人がいればそれでいいのです!とかそういう立場。法華経えらいっていうのに中身なに書いてるかぜんぜん語られないのがなぜかという理由とかもわかる。

2021-07-13 ★★★★ David Buss/When Men Behave Badly: The Hidden Roots of Sexual Deception, Harassment, and Assault (English Edition) 翻訳出るとは思うけど、性暴力やセクハラに興味があって英語読める人はさっさと読みなさい。一見するといかにも進化心理学者が言いそうなことを言ってる本だが、ポリコレ風味がそこらの通俗進化心理学とはずいぶんちがうし、あちこちはっとさせられる。坂口菊絵先生たちのナンパ研究も参照されている。

2021-07-17 齋藤 梓/性暴力被害の実際—被害はどのように起き,どう回復するのか スプリングの調査にかかわっていた先生たちの研究。51人ぐらいのインタビュー調査。グラウンデッドセオリーアプローチ。

2021-07-20 山田剛史/よくわかる心理統計 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ) 先生たち統計教えるのは苦労しているのねえ。まあ苦労するだろうなとも思う。

2021-07-20 御園謙吉/よくわかる統計学  ?経済統計編 第2版 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ) とりあえず具体的な問題を考えながらエクセルで表を作りましょうねー、みたいな感じで「基礎編」よりむしろやさしい感じ。

2021-07-20 林 雄亮/青少年の性行動はどう変わってきたか:全国調査にみる40年間 しっかりした調査。

2021-07-20 ★★ 近藤 浩一/スウェーデン 福祉大国の深層 金持ち支配の影と真実 さしたる話はなし。

2021-07-20 ★★★★ 猪木 武徳/社会思想としてのクラシック音楽 (新潮選書) 経済学で紫綬褒章、文化功労者の先生がクラシック音楽を語るとこうなる、みたいなやつで、音楽家のエピソードは知られているものばかりといえばそうだが、かなりおもしろい。好きだったのねえ。ショスタコの『証言』は評価する派のようだ。

2021-07-20 ★★★★ ジュディス・レヴァイン/青少年に有害! 子どもの「性」に怯える社会 同意年齢(法定レイプ)のとこだけ目を通したけど、これ同意年齢や青少年保護に興味ある人たちは米国の歴史的経緯としてだけでも読んどくべきだわ。この本自体はアメリカでずいぶん議論になったようなので、まるまるまにうける必要はない。

2021-07-21 瀬山 士郎/数学にとって証明とはなにか ピタゴラスの定理からイプシロン・デルタ論法まで (ブルーバックス) 最初の方の、「算数の計算だって証明の一種だ」ってのにはっとさせられた。なるほどそのとおり。ちなみに算数は数学の幼名です。

2021-07-21 ★★★★ スティーブン・グリーンブラット/暴君——シェイクスピアの政治学 (岩波新書) あれ?これコメント書いてなかった?おもしろいのでみんな読みなさい。

2021-07-23 山口 尚/日本哲学の最前線 (講談社現代新書) 「アーティストとしての哲学者」。これは一つの方向だなあ。

2021-07-23 ★ 川村 二郎/「浮気」を「不倫」と呼ぶなーー動物行動学で見る「日本型リベラル」考 (WAC BUNKO 286) なんかすごい。

2021-07-23 ★★ 竹内久美子/ウエストがくびれた女は、男心をお見通し (WAC BUNKO) まあ突然こうなったわけではないわけよね。

2021-07-23 ★★★ 西井 開/「非モテ」からはじめる男性学 (集英社新書) まあ正直に語りあってみよう、みたいなのはよい方向だと思うんだけど、本当に正直になるのはむずかしいよな、みたいなのは思う。

2021-07-25 伊藤 公雄/女性学・男性学 -- ジェンダー論入門 第3版 (有斐閣アルマ > Interest) 第3版はほぼ伊藤先生が書いてる感じになってるようだ。グッドオールド女性学・男性学。まあもうこういうのをまにうける人々はあんまりおおくないだろう。

2021-07-29 C. R. Snyder/The Oxford Handbook of Positive Psychology (Oxford Library of Psychology) 2009の第2版から3章分ぐらい増えて、ページ数は700頁から100頁へ。完全なる鈍器に。部などの大きな変更はないが、各項目ぐっと厚くなってる。

2021-08-02 ★★★★ 武田一義/ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 11 (ヤングアニマルコミックス) たいへんよい終りかたでした。戦争いくない!

2021-08-03 田上孝一/99%のためのマルクス入門 (犀の教室) 第4章の結婚制度のところをめくってみたけど(それを分量とって論じているの自体はめずらしくて価値があると思う)、マルクスも先生もどういうことを考えているかもうひとつよくわからない。ブログ書いた。https://yonosuke.net/eguchi/archives/14795

2021-08-03 針間克己/性別違和・性別不合へ DSM-VとICD-11でのトランスジェンダーまわりの診断基準の変更のあれやこれや。勉強になる。105頁にけっこうでかい誤植がある。

2021-08-03 ★★ 金子 晴勇/ヨーロッパ思想史 ——理性と信仰のダイナミズム (筑摩選書) ぱっと開いたところに、(アリストテレスの)「四原因説は今日でも役立つすぐれたものであり」って書いてあってびっくりして閉じた。1932年生まれの先生か。えらい。

2021-08-03 ★★★★ 林 芳紀/マンガで学ぶ スポーツ倫理 これは、とりあげる問題も一般人も関心をもつものだし、解説も非常に哲学していておもしろい!哲学好きもスポーツ好きも読みなさい。私のようなものにいただきましたー。ありがとうございますありがとうございます。

2021-08-05 ★ 情報文化研究所/情報を正しく選択するための認知バイアス事典 最初の二分法のはなしからすでにわからん。これはダメだろう。

2021-08-05 ★★★ 土井 善晴/NHK出版 学びのきほん くらしのための料理学 (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん) まあ思想書。

2021-08-07 永井 豪/けっこう仮面 第1巻 (角川文庫 ん 13-1) たいへんけっこうなのだが、舞台が中学だというのは、このころはまだ大学進学率低くてあんまりリアルじゃない感じもあったんかなとか思ったり。まあ受験ものといえば中学校だったかねえ。弓月先生の『エリート狂走曲』は中学受験と高校受験、小林よしのり先生の『東大一直線』も高校受験向けからか。

2021-08-07 永井 豪/けっこう仮面 第2巻 転校生は媚薬の香り (角川文庫 ん 13-2) けっこう。

2021-08-07 永井 豪/けっこう仮面 (第3巻) (角川文庫) 永井豪先生ごめんなさい。

2021-08-08 ★★★ アシュリー・カーン/ジョン・コルトレーン「至上の愛」の真実[新装改訂版] (スピリチュアルな音楽の創作過程) まあそれなり。「クレセント」の方がいいわよね。読んだのは新装版じゃなくて古いやつ。

2021-08-09 ★★★★ 牧村康正/「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気 (講談社+α文庫) 『ヤマト』の裏。ぜんぜん知らんことばかりでおもしろく読めた。メルモもトリトンもラスカルもこのひとなのか。まあこういうタイプの人とは近づきたくないが、必要なときもあるんかな、みたいな。「ヤマト」に関していえば、実は再放送さえちゃんと見てないのではないかということに気づいた。映画は「彗星帝国」でさえ見てないと思う。ニッポン放送のラジオ特番が最後だろうか。昭和は遠くなりにけり。

2021-08-11 みなもと太郎/修羅の正体!! (DBコミックス) Unliited。創価学会!池田大作!法華経!反僧侶!すごい。

2021-08-12 ★★★ 島本和彦/アオイホノオ(25) (ゲッサン少年サンデーコミックス) この巻はいまいちだったかな。なんかあっというまにおわってしまった印象。

2021-08-13 ★★★★ 工藤 庸介/ショスタコーヴィチ全作品解読 (ユーラシア選書) アマチュア音楽評論家と言えるのだろうが、こういうのはよいものだ。ショスタコ愛がすばらしい。

2021-08-16 ★★★★ 亀山 郁夫/ショスタコーヴィチ 引き裂かれた栄光 とてもおもしろい。ショスタコファンは必ず読みなさい。

2021-08-17 柿沼 敏江/〈無調〉の誕生: ドミナントなき時代の音楽のゆくえ とにかくアドルノは悪いやつだ。

2021-08-17 キャロル・モンパーカー/作曲家たちの風景 ——楽譜と演奏技法を紐解く—— 【CD付】 ピアニストによるピアニスト向けの古典作品に関するエッセイ群で、一般向けではないのだが、「モーツァルトのピアノソロ曲はオペラを一台で演奏しているようなもんです」みたいなのに「!」で、ピアノソナタ群の聞き方が変わった。なるほど。

2021-08-17 ★★★★ 佐藤 岳詩/心とからだの倫理学 ——エンハンスメントから考える (ちくまプリマー新書) 美容整形のところをゼミで読んでみたけど、非常に練られていて応用倫理入門にとてもよい。おすすめ。----私のようなものにいただきましたー。めくった感じとてもよいので、後期の2回生ゼミはこれ読むことに即決。

2021-08-17 ★★★★ アシュリー・カーン/マイルス・デイヴィス「カインド・オブ・ブルー」創作術 (モード・ジャズの原点を探る) とてもおもしろい。

2021-08-18 トム メイヤー/アナリティカル・マルクシズム—平易な解説 ほぼ専門家向き。ゴーシエ先生とかがあれやってた時代に、ローマー先生はこういうのやってたわけね。

2021-08-18 ★★★ 吉松 隆/作曲は鳥のごとく 自伝的エッセイ。えらい。780年代には調性的な曲書くとまわりから頭おかしいと言われた、みたいなのもおかしい。作曲家の世界もそういうところがあるのね。

2021-08-18 ★★★★ Kathleen Stock/Material Girls この本は、いわゆるTERF vs いわゆるTRA、みたいなのでなにが起こってるのかという上でわりと重要で、翻訳あってもいい気はするけど、むずかしいだろうな。むしろ、ベッチャー先生あたりのと組にしたジェンダーアイデンティティまわりの論文集の方がいいかもしれん。内容は、いままで私には謎だった経緯や概念的問題がていねいにあつかわれてとても勉強になった。TERF呼ばわりしてないで、もうすこし読んであげるべきだと思う。

2021-08-18 ★★★★ キャス・サンスティーン/入門・行動科学と公共政策: ナッジからはじまる自由論と幸福論 シンプルなナッジ政策入門書でとても勉強になるが、章ごとのページ数の差が大きくてなんかへんな感じがした。

2021-08-20 ★★★★ Justin Tosi/Grandstanding: The Use and Abuse of Moral Talk ツイッタとかでの道徳的スタンドプレーの話。そんな難しくも長くなくて読みやすい。ヒース先生その他のブログ記事読んでるような感じ。美徳シグナリングと同じ話だが、いくつかの理由で道徳スタンドプレーの語の方がよいだろう、とか。倫理学的な話はさほどないけど、道徳スタンドプレーはカント主義でも功利主義でも徳倫理学でも問題含みですよ、みたいな感じ。よくあるスタンドプレーは、炎上や署名への参加;(pilling on)、意見の極端化(raping up)、嘘松や繊細チンピラ(truping up)、激怒表現(strong eotion)、侮蔑(disissiveness)など。対策はたいしてなし。SNS使うのひかえましょうとか、さっさとミュートしましょうとかそんなの。

2021-08-22 松本 零士/機械化人都市(マシンナーズ) (講談社漫画文庫—松本零士SF傑作選) これは読んだ記憶がない。まあ何を読んでも同じなので読んでもおぼえてないかもしれない。

2021-08-22 永井豪/マジンガーZ コミックセット (中公文庫—コミック版) [マーケットプレイスセット] これ、『ジャンプ』に連載で読んでたのを40年近くぶりに読みなおしたけど、すごいフリーダムだ。エヴァンゲリオンへの影響もでかいねえ。

2021-08-22 ★★ Mayte Garcia/The Most Beautiful: My Life with Prince (English Edition) おもしろくない。

2021-08-23 ★★★★ 山口真一/正義を振りかざす「極端な人」の正体 (光文社新書) 良書だと思う。ネットでは「極端な人」が多く見えますので注意しましょう。また自分も極端な人にならないようにしまほう。

2021-08-24 沼野 雄司/現代音楽史-闘争しつづける芸術のゆくえ (中公新書, 2630) ゲンダイオンガクな感じ。

2021-08-26 Peggy Orenstein/Boys & Sex: Young Men on Hook-ups, Love, Porn, Consent and Navigating the New Masculinity なんかこの手のをペーパーバックで読むのしんどい。図書館の本だから物理的に壊してしまうのもこわいし。

2021-08-26 今枝 由郎/ブッダが説いた幸せな生き方 (岩波新書 新赤版 1879) 著者はブータン好きな人。まあしかし時々八斎戒ぐらいはしたがってみるか……

2021-08-26 深町 晋也/家族と刑法 -- 家庭は犯罪の温床か? 専門家向き。いろんな事件があるなあ……

2021-08-26 ★★★★ 能勢桂介/未婚中年ひとりぼっち社会 (イースト新書) 後半をほんとうにざっと読んだが、これはおもしろい本だ。「男性学」みたいなのではじめてまともなものを読んだ印象さえある。

2021-08-27 永田夏来/現代思想 2021年9月号 特集=<恋愛>の現在 -変わりゆく親密さのかたち- ぱらっとめくってみた。あんまりピンとこなかったけど、まあそもそもテーマもピンとこない人間が読んでもピンとこないのはあたりまえ。というか雑誌という形態がピンとこないのかもしれないし。

2021-08-27 ★★★★ 畑中 純/理想宮 1 これ、畑中先生の最高傑作なんだろうねえ。何回読んでもおもしろい。

2021-08-27 ★★★★ ヴィクター・セベスチェン/レーニン 権力と愛(上) レーニンについてはまったく知らないのでひらいてみたが、長くて読めないが、レーニンの演説、対立的な論法、嘲笑その他のレトリックは有名だったのね。

2021-08-27 ★★★★ ヴィクター・セベスチェン/レーニン 権力と愛(下) 革命後はやりたい放題、拾い読みするだけで気分悪くなる。「レーニンこそポスト真実政治の祖」だそうだ。

2021-08-30 ★★★★ マイケル・S-Y・チェ/ジェイン・オースティンに学ぶゲーム理論:恋愛と結婚をめぐる戦略的思考 ぶあつくて難しそうで敬遠していたのだが、さほど読みにくいわけではない。ものすごくおもしろい。恋愛や結婚は二の次三の次で、とにかく戦略的思考、他人の心を読む(あるいは読まない/読めない)話。オースティン先生はものすごい戦略家でした。他人の心を読む方はわからない、むしろ「クルーレス」(「察しの悪さ」)の話がおもしろい。ベトナム戦争やイラク戦争の話も満載。数学はほとんど出てこない。ところどころ翻訳が微妙なところがあるけどいずれ直してもらえるだろう。

2021-08-31 ★★★★ 諸星大二郎/諸星大二郎 デビュー50周年記念 異界への扉 『暗黒神話』買っておくべきだったかなあ。

2021-09-01 ひるなま/末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる (ポラリスCOMICS) 淡々としていてたいへんよござんした。

2021-09-03 笹間 良彦/図録 性の日本史 日本の古今の下世話な話集、なのだが、図書館に入れたのは比較的新しい本なのにずいぶん読まれた形跡がある……

2021-09-03 ★★★★ N/A/Amazonベーシック 収納ボックス 収納キューブケース 折りたたみ式 6点セット ベージュ, 27×27×28cm 馬鹿だから導入した。

2021-09-05 ★★★ 一坂 太郎/暗殺の幕末維新史-桜田門外の変から大久保利通暗殺まで (中公新書) お侍様たちは野蛮ですなあ。

2021-09-05 ★★★ 中川 右介/ショスタコーヴィチ評盤記 その年(月)に出たショスタコ盤をとにかく全部聞きます、モーツァルトでは無理だけどショスタコならそれが可能です、みたいなの。私はこういう聞き方はしないけど(ふつうしない)、おもしろい試み。

2021-09-06 ★★★★ 諸星大二郎/諸星大二郎 デビュー50周年記念 トリビュート たいへんハッピーなトリビュートでございました。

2021-09-08 ★★★★ Duane Tudahl/Prince and the Parade and Sign O' The Times Era Studio Sessions: 1985 and 1986 (Prince Studio Sessions) (English Edition) けっきょく買ってしまって読んでいる(もちろん読みきれない)。おもにスーザンロジャーズさんその他のまわりの人のコメントを中心に、毎日のセッションやコンサートなんかを記録していくやつ。若いときのプリンスはずいぶん悪いやつだった、というかまわりの人々は相当苦しめられている。まあでもパーポーレイン時代のも買うかなという気になっている。

2021-09-10 ★★★ N/A/「ええじゃないか」の伝播 (岩田書院ブックレット H- 5) まあそれ以前から似たようなダンスパーティーは時々開かれてたわけね。人間のやることはそんな変わらない。

2021-09-17 N/A/1ペア 交換用イヤーパッド イヤークッション ATH-M50 M50S M20 M30 M40 ATH-SX1 ブラック 交換したが、ATH-SX1には微妙に小さいような気もするのだが……

2021-09-17 ★★★★ Charles Fernyhough/The Voices Within: The History and Science of How We Talk to Ourselves (Wellcome Collection) (English Edition) 憎き頭のなかの声の話。なかなかダラダラしていて、この話題はあんまり研究進んでないっぽい感じがある。これからなのねえ。あれやこれやの哲学者や文学者たちからの引用みたいなのはおもしろい。

2021-09-18 次田瞬/人間本性を哲学する: 生得主義と経験主義の論争史 堅実だがものすごく優秀な先生のようだ。

2021-09-18 ★★★ デイヴィッド・マシューズ/ベンジャミン・ブリテン 実は巨大な作曲家だよな。オペラを日本語字幕つきで見たいのだが、配信でないだろうか。

2021-09-20 ★★★★ 山下 賢二/喫茶店で松本隆さんから聞いたこと 季節が大事、5W1Hはいつも考えている、「あなた」「僕」などの人称代名詞は無駄だからつかわない、否定形の表現は避ける、知識が重要、とか。筒美京平先生は弟がアメリカにいてヒットチャートのレコードを大量に送ってきていた。まあ松本先生いい人だね。

2021-09-21 Jerald L. Mosley/Sex Workers and Their Clients: In Their Own Words 薄い本なんだけど意外におもしろい。どっちかといえばアンチフェミニズム。いわゆる「理論」としてアンドレア・ドゥオーキンやキャスリン・バレーやメリッサ・ファーレーの言葉は引用され、それに対応する(多くはそれに反する)当事者の発言が対称されるという形。まあ理論家は過剰な一般化しているわよねえ。

2021-09-21 ★★ カトリーヌ・マラブー/抹消された快楽: クリトリスと思考 (叢書・ウニベルシタス) なんかポストモダンなポエムっぽいの。ここらへんの部分について興味があるならブラックリッジの『ヴァギナ』とかの方がいいと思う。

2021-09-22 ★★★ パウル ベッカー/オーケストラの音楽史: 大作曲家が追い求めた理想の音楽 なんかふるくさいタイプの作曲家とオケ作品の関係の話。病院などの時間つぶしにはよいだろう。と思ったら1936年の本なのか!

2021-09-22 ★★★★ Elinor Mason/Feminist Philosophy 案外あっさりしたフェミニスト哲学入門。前半がよくとりあげられる実践的問題(労働とケア、リプロダクティブライツ、ポルノ、セックスワーク、性暴力・ハラスメント)、後半がフェミニスト哲学者がよく使う理論・用語編。抑圧、ミソジニー、インターセクショナリティ、イデオロギーと適応的選好、モノ化、同意、認識的不正義、言語行為。学部高学年〜マスターが読書会とかで読むのに適してると思うし、日本語訳あってもよさそう。

2021-09-26 将基面 貴巳/従順さのどこがいけないのか (ちくまプリマー新書) お行儀のよいZ世代に向けて不服従の価値をお説教する、みたいな感じかなあ。ちょっと一方的な感じもないではないが、言いたいことはわかる。

2021-09-26 ★★ 小林エリコ/女編集者残酷物語(この地獄を生きるのだ) 0円。いろいろキビしい……

2021-09-28 コルートス/ヘレネー誘拐・トロイア落城 (講談社学術文庫) はずかしながらこの作品知らなかった。

2021-09-28 ★★★ フーゴー・ブルクハウザー/ウィーンフィルハーモニー—ファゴットは語る トスカニーニとの出会い 第二次大戦前からウィーンフィルで演奏しているおじいさんの回想録というかウィーンフィルを内部から見た歴史みたいなの。指揮者へのコメントも豊富。リヒャルトシュトラウスとか、作曲家というより指揮者としての同時代人なんだからすごい。シェーンベルクやベルクはそれなりにオケ団員に影響力があったのねえ。

2021-10-04 ★★★ イーライ・パリサー/フィルターバブル──インターネットが隠していること (ハヤカワ文庫NF) 学生様用。内容が深いとかそういうではないが、文章うまくてエッセイとしておもしろい。

2021-10-04 ★★★ ホン ソンス/ヘイトをとめるレッスン (いきする本だな) いま頭が悪くて読めないのだが、ヘイト表現規制派ではあるがまともそう。

2021-10-06 ★★★ Mike Gancarz/UNIXという考え方—その設計思想と哲学 まあUNIXという文字列と、テキストファイルとフィルタや細かいツールを組み合わせるという思想は本当にかっこかったよな。

2021-10-07 ★★★★ ダン・ウーレット/「最高の音」を探して ロン・カーターのジャズと人生 とてもおもしろい。『ダウンビート』あたりの記事を収集しさらに本人やまわりに聞きとり調査したみたいで、ミュージシャン評伝の鑑というか。予想されるマイルス時代の話は全体の1/4ぐらいで、その後の活動や教育者としての面が協調されている。まじめで「背筋が伸びてる」人でものすごい人望。えらい。

2021-10-09 北村 紗衣/批評の教室 ——チョウのように読み、ハチのように書く (ちくま新書) いつもながら優秀な人だとは思うけど、「自分に邪な性欲があることを自覚しよう」のあたりでつらくなってあきらめ。学生様に読んでもらおう。「邪な性欲」はふつうの意味で邪悪なのではなく、批評や知的な鑑賞を難しくしていしまう(限定的に性的なというより、ルックスや恋愛などと関係のある)好みのことらしいけど、わざわざそういう見出しをつける感覚がどうもつらい。まあ批評は芸術であるということである。(うえのやつ、「邪な性欲」を「邪悪な性欲」と一時的に記憶してしまってた)いろんな作品が大量に参照されるんだけど、これ学生様とかにはほとんど通じないのではないかという気がする。ギャツビーならギャツビーにしぼってほしかった。

2021-10-09 リュック・ボルタンスキー/道徳判断のしかた 告発/正義/愛/苦しみと資本主義の精神 (知の新書 006) 冒頭を見ておもしろいのかな、と思ったがなにもわからなかった。これ訳者のそれなりに詳細な解説とかなしに読むの無理だろう。

2021-10-10 Mari Mikkola/The Wrong of Injustice: Dehumanization and Its Role in Feminist Philosophy (Studies in Feminist Philosophy) ミッコラ先生は意外に古いタイプのフェミニストな感じ。

2021-10-10 Elizabeth Hackett/Theorizing Feminisms: A Reader アンソロジー。ジェンダー不平等に対する同一アプローチ、差異アプローチ、そして支配アプローチ、っていうマッキノンの図式をそのまま反映していて、ちょっと古い感じというか、ハスランガー先生はマッキノン直系なのよねえ。

2021-10-10 Ann Garry/The Routledge Companion to Feminist Philosophy (Routledge Philosophy Companions) しかしまあ「哲学」ってことになるとどうもやっぱり抽象的で、ほんとうにこういう議論が必要なのかな、みたいな感じがあるのよねえ。必要なんだろうとは思うんだけど。やっぱり具体的な問題考えたいな。

2021-10-10 ★★★ 小原 嘉明/本能—遺伝子に刻まれた驚異の知恵 (中公新書 2656) 虫とかの話おもしろいのがある。最後は人間だけど、まあいつものやつ。でもスキージャンプは習得が非常に困難な競技だ、みたいな話はおもしろい。「本能」は学習によらない生得的行動、という定義かな。

2021-10-12 秋谷 直矩/楽しみの技法—趣味実践の社会学 オンライン小説投稿とか個人参加フットサルなどいろいろおもしろい。ネタもおもしろいし、卒論とかの種本・お手本としてとてもよい。

2021-10-16 ダフナ・ジョエル/ジェンダーと脳——性別を超える脳の多様性 相当強硬な「ジェンダーフリー」教育推進派。ここまで強硬なのは最近珍しいよな。それにしてもなぜ女性ライターの人々は生年とか書いてくれないのだろうか。けっこう重要な情報だと思うのだが。

2021-10-16 岡部 大介/ファンカルチャーのデザイン (越境する認知科学) 「フィールド認知科学」という分野らしい。「エスノメソドロジー」という言葉は索引には2回しか出てこないけど、そういう系統のいろいろ細かく記述するようなやつ。腐女子とかコスプレとか。おもしろそうな話をしてるけど、他に応用したり学生様に真似してもらうのはもちろん、読んでもらうのもちょっとたいへんか。

2021-10-16 吉田 敬/社会科学の哲学入門 あれ、この本は勁草の「入門」書なのにちゃんと入門書になっている。有名人の名前がぞろぞろ出てくるが、それらの人々がなぜ重要で有名なのかの見通しがよくなる。とても優秀な入門書だと思う。

2021-10-16 桜井 智恵子/教育は社会をどう変えたのか——個人化をもたらすリベラリズムの暴力 反リベラリズムらしいが、何を言いたいのかぜんぜん頭にはいってこない。なんかすごい。

2021-10-16 須藤 孝也/人間になるということ キルケゴールから現代へ 日本のキルケゴール研究のリーダーの一人。なるほど、須藤さんはこういう関心からキルケゴール読んでたのか、という発見があった。

2021-10-16 内藤千珠子/「アイドルの国」の性暴力 フィクションを通してアイドル隆盛やJKビジネスや帝国的性暴力を考える、みたいなのかもしれないけど、フィクションだからねえ、みたいな印象をもつけわけだが、そこらへんどうなのかよくわからない。あきらめ。

2021-10-16 ★★★★ 宮下 紘/プライバシーという権利: 個人情報はなぜ守られるべきか (岩波新書 新赤版 1868) 手堅いが情報量も多い。文章は読みやすくて新書のお手本っていう感じ。

2021-10-16 ★★★★ ライアン・ノース/ゼロからつくる科学文明: タイムトラベラーのためのサバイバルガイド この手の本は最近数種類出てるけど、おもしろくて好き。啓蒙期百科全書とかはこういうものを目指していたのだろう。この本はけっこう網羅的で、技術史として読むと意外な発見もある。コンクリートは古代ローマで使われてたのに技術が失なわれ、14世紀ぐらいに図書館で発見された古文書から製法がわかった、とか。

2021-10-16 ★★★★ ランドルフ・M・ネシー/なぜ心はこんなに脆いのか: 不安や抑うつの進化心理学 これはおそらく非常に重要な本で、分厚いので翻訳早めでありがたい。この手の話に興味ある人はみんな読みなさい。ネシー先生ページをおしまずにいろいろ臨床的知見を書いてて示唆に富む。感情障害患者の「社会システムレビュー」(ROSS)とか出てきてうっとなる。

2021-10-17 ★★★★ ランドルフ・M・ネシー/なぜ心はこんなに脆いのか:不安や抑うつの進化心理学 あまりに重要なのでKindleでも買っておいた。

2021-10-21 アンデルセン/小さい人魚姫 アンデルセン童話集 (角川文庫) Unliited。事情での読書だが、久しぶりのアンデルセンおもしろい。

2021-10-23 H. C. アンデルセン/アンデルセン童話集 1(完訳) (岩波文庫 赤 740-1) 人魚姫チェック。デンマーク語も見てみるべきか……

2021-10-23 小川 公代/ケアの倫理とエンパワメント 倫理学かと思ったらむしろ文芸評論だった。

2021-10-23 栗田 宣義/メイクとファッション——美容化粧服飾の戦略と呪縛 ちゃんとした研究。整形については懐疑派。

2021-10-23 アメデオ ジオルジ/心理学における現象学的アプローチ: 理論・歴史・方法・実践 なるほど。

2021-10-23 ダレンラングドリッジ/現象学的心理学への招待: 理論から具体的技法まで こっちの方が見通しがよい。

2021-10-23 ★★★★ ベルナルド・J・カルドゥッチ/カルドゥッチのパーソナリティ心理学 私たちをユニークにしているものは何か? 勉強になる。

2021-10-27 ケア・コレクティヴ/ケア宣言:相互依存の政治へ なんかギリガンはもとより、ノディングスみたいな保守的なタイプとはぜんぜん違うタイプの人々。新手の共産主義やアナーキズプっぽい感じだけど具体的にどういうことをしたいのかはよくわからんところがある。まあ「宣言」だから。

2021-10-27 ライザ・マンディ/コード・ガールズ——日独の暗号を解き明かした女性たち そこそこおもしろいけど、大人数が必要だった暗号解読の手法みたいなのがわからず、もうすこしこまかいところが知りたい感じ。暗号解読女子たちの性生活についてもふれている。(まだ途中)

2021-10-31 ★★★★ 土井 善晴/お味噌知る。 信者なので買うわけだが、もはや出汁もいりません、という過激派。

2021-11-01 ユリヤ・レヴ/ロシア人プロ伴奏ピアニストが明かす 「伴奏ピアノ術」の極意 図書館に新刊で入ってたので手にとったがけっこうおもしろい。もちろん役に立つことはなにもないのだが、なるほどいろいろたいへんだ。スコアや圧縮スコアから適当に弾く方法もほしかった。

2021-11-02 はやかぜ/アートコレクター入門: アートを購入して毎日ニヤニヤしてみませんか、毎日がほんの少し幸せな気分になれますよ Unliiited。おやじになってから細密美人画みたいなの買いはじめたひと。けっこうおかしい。

2021-11-02 ★★★★ TAPIRUS/エロスの絵画集 Unliited。おそらくネットにころがってる名画のなるべく解像度高いファイルをあつめたもなのだろうが、ものすごい数ですごい情熱というかなんというか、「エッチな名画が好きだ!」という叫びが聞こえてくるようだ。そして実際エッチ名画って多いのねえ。

2021-11-06 成田 和信/幸福をめぐる哲学: 「大切に思う」ことへと向かって 私のようなものにいただきました。ありがとうございます。たいへん哲学していておもしろい。ただし、記述は読みやすいもののおそらく専門家向きとはいえないまでも、あるていどこの問題を知ってる人向きだと思う。文章は非常に平明ですばらしい。

2021-11-12 ★★ 本田 由紀/「日本」ってどんな国? ——国際比較データで社会が見えてくる (ちくまプリマー新書) 「家族」や「ジェンダー」のところはデータのあつかいそのものにたいへん不満がある。表記や論理にも疑問がある。教育や「自分」のところはさすがに専門家だけあっておもしろいところがあるけど、国際比較みたいなのはなぜその指標に目を向けるのか、他に重要な指標はないのかとかちゃんと論じてほしい。あんまりアレなのでブログ書きました。https://yonosuke.net/eguchi/archives/15132

2021-11-15 堀 裕嗣/スクールカーストの正体: キレイゴト抜きのいじめ対応 (小学館新書) あんまりピンと来ないけど、教師の人々には切実な問題だろうとは思う。

2021-11-15 ★★★ 赤川 学/なぜオナニーはうしろめたいのか (星海社新書) TENGAヘルスケアの西野さんという方が、3人のお話を聞く、っていうかたちのやつ。まあTENGA的にはこういう感じでいいのではないか。

2021-11-15 ★★★ 「性差の日本史」展示プロジェクト/新書版 性差の日本史 (インターナショナル新書) いろいろな資料から、女性の生活はどんなだったか、みたいなのを言える範囲で言ってる落ちついた本。カラーがよかった、というかオンライン版がほしい気がする。

2021-11-15 ★★★★ 架神 恭介/かわいい☆キリスト教のほん ぜんぶ読んで評価しなおし。最後のホラーも楽しい!アイアイ!先生は哲学とかに神学とかにはまらなくてよかったねえ、みたいな。むしろ哲学(形而上学)とかキリスト教関係を含む思想史とかやってる人がこれ読んどくべきじゃないかという気がする。--- 全部読む前 ----内容はあんまりかわいくない。架神先生がキリスト教はわからん、と苦しんでいる。ローマ帝国〜中世のあれやこれやとかほんとにさっぱりわからんもんねえ。aazonレビューの「稀に見る最低の冒涜本で販売禁止にしてもらいたいくらいの内容だった」がおかしい。まったくその通りだと思うひとはいるだろう。ははは。

2021-11-22 Abigail Shrier/Irreversible Damage: Teenage Girls and the Transgender Craze GID/トランスジェンダーまわりはいろいろむずかしい。

2021-11-22 大橋 崇行/小説の生存戦略 ライトノベル・メディア・ジェンダー 樋口康一郎(2020) 「ライトノベルは「性的消費」か」が収録されている。

2021-11-22 ★★★★ 諸星大二郎/西遊妖猿伝 西域篇 火焔山の章(3) (モーニングコミックス) 悟浄あにいモテモテだな。なんか2〜3巻、それなりにおもしろくなってる。

2021-11-23 ★★★★ 島井 哲志/科学的に幸福度を高める50の習慣 内容的にはポジティブ心理学王道自己啓発本だが、島井先生なので安心。自己啓発本嫌いな人も、自分が不幸だと思ってたら買ってとりあえず読みなさい。

2021-11-24 ★ サドッホ/セックス: 強度と発生 なんの本かさえわからない。なんらかの文学的なプロジェクトなのだろう。

2021-11-27 Ph. D. Thomas Joiner/Mindlessness: The Corruption of Mindfulness in a Culture of Narcissism こっちはまあぼちぼちでよい。

2021-11-27 Ph. D. Thomas Joiner/The Perversion of Virtue: Understanding Murder-Suicide これは非常におもしろそうだが読むのたいへんだから翻訳出してほしいな。

2021-11-27 杉田 俊介/マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か #MeTooに加われない男たち (集英社新書) 途中でギーザ先生の本が出てくるんだけど、あれが愛はともかく「希望」に満ちあふれてるようには読めないけどな。息子さんにどういう教育して結局どうなったかよくわからんし。夢みたいな話だと思う。

2021-11-27 辻田 真佐憲/超空気支配社会 (文春新書 1316) 社会批評ってこういう世界だったな。

2021-11-27 山本美芽/音楽力を伸ばす「譜読み」の基本~楽譜攻略13のステップ 子供の指導法の話。

2021-11-27 安藤泰至/見捨てられる〈いのち〉を考える 強硬なPAS等の反対派。

2021-11-27 クリントエマーソン/アメリカ海軍SEALのサバイバル・マニュアル: 極限を生き抜く精鋭たちが学んでいること (単行本) スパイごっこ用。

2021-11-27 ★★ ローリー・ヴァホーマン/ビル・エヴァンスと過ごした最期の18か月 ビルエヴァンスの最後の(公式)ガールフレンドにしてプッシャー(?)。昔よく見たタイプの女性一人称のフリーダムな語りなやつ。なつかしいといえばなつかしいが、目がすべって読めない。

2021-11-28 原田隆之/痴漢外来 ──性犯罪と闘う科学 (ちくま新書) この先生はちゃんとした x お医者さんだし→まちがい、犯罪心理学研究者だし、文献とかのあつかいもしっかりしていて信頼できる。性犯罪者への(認知行動療法的)治療の効果とかの文献も紹介されている。Karl Hanson先生あたりの文献によってるようだ。

2021-11-28 ★★★ ランドール マンロー/ハウ・トゥー:バカバカしくて役に立たない暮らしの科学 あいかわらずの物理学。

2021-11-29 綿野恵太/みんな政治でバカになる 「「仁義なき戦い」シリーズでは、主人公の広能昌三は「功利主義」(現実主義)と「道徳感情」(仁義)のあいだで葛藤し、その結果「功利主義」的な判断を冷徹にくだす山守義雄や寺田明に敗北する。」p.86前のページで児玉聡先生を引用しているのに派手だな……こんな派手なのはひさしぶりに見た。まあそういうのは置いといて、道徳心理学みたいなのずいぶん一般的になったねえ。

2021-11-29 ★★★★ こうの史代/この世界の片隅に 下 (Action Comics) 事情で紙の本を買って裁断してPDFにした。

2021-12-01 シェアー・ハイト/ハイト・リポート〈part 1〉 (1977年) もってたはずなのに見当たらないので。まあ統計的な意味はないけど、重要な研究といえば重要よね。世界を変えた。

2021-12-01 W. ライヒ/青年の性的闘争 (1972年) うしろの方、具体的になにを言っているのかはよくわからない。共産党の活動に若者をひきこむには、性的魅力のある女子にがんばってもらうべきだ、その際、ブルジョワ的な「性的放縦」とかって観念をもちだしてはいかん、とかそういうことだろうか。謎。

2021-12-01 ★★ N/A/Anker Soundcore 2 (USB Type-C充電 12W Bluetooth 5 スピーカー 24時間連続再生)【完全ワイヤレスステレオ対応/強化された低音 / IPX7防水規格 / デュアルドライバー/マイク内蔵】(ブラック) おうちのMac用に。音はよくない。もっと高いのにするべきだった。

2021-12-01 ★★ N/A/Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro(ワイヤレスイヤホン Bluetooth 対応)【完全ワイヤレスイヤホン / Bluetooth5.0対応 / ウルトラノイズキャンセリング/外音取り込み/ワイヤレス充電対応 / IPX4防水規格 / 最大26時間音楽再生 / 専用アプリ対応/HearID機能/通話ノイズリダクション/PSE技術基準適合】ブラック もってるヘッドホン・イヤホンがどれも寿命を迎えたっぽいので。マスクしているとケーブルあるとわけわからん状態になるので完全ワイアレスのやつに。ノイズリダクション機能も音もそれなり。すごくよいわけではない。やっぱりこのタイプのは落しそうでこわい。ノイズリダクションは利いてる感じだが、音はよくない。コライザ設定どれを選んでも高音が歪んでる感じ。

2021-12-01 ★★ N/A/AirTag ケース 財布用 ウォレット カバー エアタグ ケース クレジット カード サイズ 防水 軽量 便利 耐衝撃 airtag 紛失防止 Airtag保護カバー コンパクト Airtagカードホルダー (ブラック) エアタグがぴったりはまらずきもちわるい。

2021-12-02 ★★★★ ベンジャミン・クリッツァー/21世紀の道徳 なるほど、いいんじゃないかな。こういうの書いて論じるために、あえてアカデミックな道に進まない、というのは十分ありだろうと思う。

2021-12-04 ★★★★ アンスガー アレン/シニシズム なるほど、『皮肉と嫌み』につづいて読んだがこれも「なるほど!」って感じではないが、それなりに面白い。このMITのシリーズは、ネット社会とかに興味がある人向けに焦点がしぼられていて、人文系の教養の生かしかたとして興味深いシリーズになってると思う。

2021-12-06 ベンジャミン・クリッツァー/21世紀の道徳 学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える (犀の教室) 私のようなものにいただきましたありがとうございます。すでにKindleで買っておりました!

2021-12-06 ★★★ 早坂啓吾/サバエとヤッたら終わる 5巻 (バンチコミックス) この先生のはけっこうおかしいので買ってしまう。

2021-12-06 ★★★★ 岡本 健/ゆるレポ: 卒論・レポートに役立つ「現代社会」と「メディア・コンテンツ」に関する40の研究 これはすばらしい!先生たちが(社会/カルチャー系の)レポートの見本を40個。

2021-12-06 ★★★★ 高田 かや/カルト村の子守唄 (文春e-book) 前の2冊とともに読みなさい。もはやエッセイマンガの最高峰。ナチュラルなんだか計算なんだかわからない観察眼と批評力。

2021-12-07 TAPIRUS/エロスの女神たち: ギリシャ神話絵画集 このひと、おもしろいなあ。アンリミテッド契約してる人は見てみなさい。おかしいからわ

2021-12-07 ★★★ 斉藤 章佳/盗撮をやめられない男たち いつも通り、男尊女卑がどうのこうの、みたいな話もあり。もっとも、行為依存はおもしろいネタではあるよなあ。なんでも「認知の歪み」にしてしまってはあんまり意味なくなってしまうのではないかと思うのだが……

2021-12-07 ★★★★ ロジャー・クルーズ/「皮肉」と「嫌み」の心理学 たいへんおもしろいが、これ心理学かな?言語学か認知科学よね。「アイロニー」とかその手の話に興味ある哲学的傾向のひとは必読。

2021-12-07 ★★★★ 澤井 努/命をどこまで操作してよいか:応用倫理学講義 これは(実践問題の方は)しばらく時間かけてよまないとならんと思うけど、理論的な枠組みとしてメアリアンウォレン先生の道徳的地位の話を採用したもので、この手の話のこれからの基本書になってほしい。

2021-12-07 ★★★★ 繁田 信一/殴り合う貴族たち (角川ソフィア文庫) 風呂読書。とてもおもしろい。人間というものは、男というものは、貴族というものはこういうものでしょうなあ。文学に出てくる貴族はのんきすぎる。女性に対しても、文なんか出さずに強引に部屋に入りこむのだろう。

2021-12-12 ★★ 弐瓶勉/人形の国(9) (シリウスコミックス) たいへん残念でした。なにがあったんすか。

2021-12-14 ★★★ 長? 励朗/偏愛的ポピュラー音楽の知識社会学: 愉しい音楽の語り方 (叢書パルマコン・ミクロス01) 思ってたのとちょっとちがったが、まあこんなもんだろう。ジャンル分けの話してほしいんだけどなあ。

2021-12-19 ★★★ Jordan B. Peterson/Beyond Order: 12 More Rules for Life やはり常識的なお説教が無限に続く感じ。

2021-12-22 アマルティア・セン/生活の豊かさをどう捉えるか—生活水準をめぐる経済学と哲学の対話— 翻訳えらい。

2021-12-22 森村 進/自由と正義と幸福と 森村先生はいつも立派だ。

2021-12-22 ★★★ 鈴木 健也/おしえて! ギャル子ちゃん 1 あ、これか。

2021-12-22 ★★★★ 南勝久/なにわ友あれ 超合本版(3) (ヤングマガジンコミックス) 最初の方が味悪すぎたよな。サトシ引退のところはやはり名シーン。ナツの一連の話も意外な展開でとてもおもしろい。ここまで読めばまああとはいいや。

2021-12-22 ★★★★ 磯見仁月/傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン 1巻: バンチコミックス まあ「仕立屋」ものだが、それなりにいける。

2021-12-25 ★★★★ 河地依子/P−FUNK 風呂読書。これはすばらしい。P-Funkerはみんな必ず買いなさい。

2021-12-25 ★★★★ 伊藤俊一/荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで (中公新書) 現在の風呂読書。なるほど、おもしろい。開墾という作業がどれくらいの労力や時間がかかるのか教えてほしい。

2021-12-26 ★★★★ 磯見仁月/傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン 3巻: バンチコミックス たいへんおもしろうござんす。

2021-12-27 南勝久/なにわ友あれ 超合本版(7) (ヤングマガジンコミックス) まあ最後の大抗争はいらなかったかもしれんけど、2000年代の青春群像ものマンガとしては秀逸よね。もっと恋愛に振ってもよかったけどそうならないのがよい。

2021-12-27 ★★★ N/A/コイズミ(Koizumi) 【Amazon.co.jp限定】 モノクローム 小型 炊飯器 ライスクッカー ミニ 1合約20分炊飯 1-12時間タイマー予約 保温最大3時間 内ふた丸洗い ベージュ (0.5-1.5合) MSC-1551/W 炊飯器リプレースしたのはこれ。

2021-12-27 ★★★★ 南勝久/なにわ友あれ 超合本版(5) (ヤングマガジンコミックス) ここらへんの展開は天才、というかよく描けたよな。青春群像ものとしてとても価値がある。この時期のヤンマガはほんとにキレてた。

2021-12-27 ★★★★ 磯見仁月/傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン 2巻: バンチコミックス いきなりなりあがる。展開はえー。

2021-12-28 ★★★★ 花輪和一/風水ペット(3) (ビッグコミックススペシャル) あいかわらず面白いのかなんなのかわからないけど楽しめることは楽しめる。先生なんであっちの世界に行ったのかなあ。

2021-12-29 高藤 直樹/キェルケゴール思想へのいざない: エロス・理性・聖性の音楽家としての 再読。今読むとけっこうおもしろい。なによりドンファン論の重要性を指摘しているのはたいへん優れている。

2021-12-29 アリ・ラッタンシ/14歳から考えたい レイシズム (A Very Short Introduction) オクスフォードのA Very Short Introductionシリーズ。しかしなんかややこしくてなにが言いたいかわからず読みにくい(翻訳のせいではない)。あきらめ。

2021-12-29 ★★★ 奥浩哉/GIGANT(10) (ビッグコミックス) まあよくわからないが、とにかく先生が発育のよい女子が好きだというのは伝わってくる。

2021-12-31 ★★★ 小坂井 敏晶/格差という虚構 (ちくま新書) たしかになんか微妙な感じがあるなあ。おかしなことは言ってないと思うんだけど、新書にしては(新書でなくても)大部すぎ、情報多過ぎで、全体としてなにが言いたいのかよくわからない。昔の精神科医系知識人が情報をアップデートするとこうなるとかそういうんだろうか。

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