書き殴りINDEX/不如意ブログ/読書記録(booklog)

読んだ本2015

ブクログなどにコメント書いたもの

2015-01-02 増田 晶文/筋肉おやじとアブラミくん—なりたいカラダになる42の方法 まあふつう。

2015-01-02 ★★★★ 松田洋子/好きだけじゃ続かない (ビームコミックス) 『薫の秘話』からほぼ20年かけてついにここまで登ってきたのだなあ。

2015-01-02 ★★★★ 細馬 宏通/うたのしくみ これはおもしろい。目からうろこがぽろぽろ。歌もの好きは必読。分析の対象になる曲の選択は雑多だけど知らなくても楽しめるだろう。(し、youtubeで手に入るのも多い)導入の「こんにちは細馬です」はうざいけどまあ愛嬌というか最近のブログ系の人のあれか。あれ、1960年うまれか。

2015-01-09 ★★★★ しまたけひと/敗走記(1) (イブニングコミックス) 昨日はダメなマンガと書いてしまったが、ちゃんと読むとおもしろい。連載のときに読み落してるのもあるし。リアルタイムでは早々にウツ独り語り展開にもちこまれて不愉快な感じがしてたのかもしれない。シリーズ2やってほしい。

2015-01-11 ★★★★ しまたけひと/アルキヘンロズカン : 下 (アクションコミックス) いいじゃないか。伏線もぜんぶ回収しているし。五つ星あげる。がんばってほしい。

2015-01-14 ★★★ 左剛蔵/アンギャマン リアル遠足伊勢巡礼編 なるほど。えらいハードでストイックだな。

2015-01-14 ★★★★ 秋庭 太郎/考証 永井荷風(上) (岩波現代文庫) 最高だ。

2015-01-14 ★★★★ 秋庭 太郎/考証 永井荷風(下) (岩波現代文庫) 最高。

2015-01-15 藤野 寛/キルケゴール——美と倫理のはざまに立つ哲学 (岩波現代全書) いただきました。ありがとうございます。えらい。

2015-01-15 ★★ 若松 英輔/生きる哲学 (文春新書) 文学者とかをテーマにしたエッセイ。この人自身に興味がないと。

2015-01-16 秋葉 悦子/人格主義生命倫理学—死にゆく者、生まれてくる者、医職の尊厳の尊重に向けて 長崎純心レクチャーズ第14回 (長崎純心レクチャーズ 第 14回) つらい。

2015-01-16 ミヒャエル クヴァンテ/ドイツ医療倫理学の最前線—人格の生と人間の死 (リベルタス学術叢書) いただきました。ありがとうございます。ドイツの生命倫理というより、英米系の議論の総説みたいに読める。

2015-01-17 橘木 俊詔/幸福 (福祉+α) これはどういう読者を想定しているんかな。経済学者と経済学学生か。とにかく専門家向き。

2015-01-17 ★★ 和田 好子/やまとなでしこの性愛史: 古代から近代へ 読みやすいけど知識や理解が古いし資料価値もない。小谷野先生の本ぐらい読めばいいのに。しかしこれくらいが20世紀後半の日本のフェミニスト系統の共通理解みたいな感じだったわけだ。

2015-01-19 ★★★ 橘木 俊詔/経済学部タチバナキ教授が見たニッポンの大学教授と大学生 ざっとめくった感じアオリほど刺激的な論調ではなくむしろまともで今の大学の問題点をちゃんと指摘していると思う。特殊な論調とかあんまり見られない。基本的にはアメリカ型のちゃんとした研究とちゃんとした教育をしよう、って感じ。上から下までの大学の取材もしている模様。「実際、私が日本でヒアリングをした大学の中にも、教授が論文を書くと減俸処分を受けるというケースがあった」p.104。これはちょっと信じにくいがなんか背景事情があるんではないか。

2015-01-20 Robert Crooks/Our Sexuality 大学レベルの教科書なんだろうけど、どういう学生がこれ読むんかな。保健や体育関係の教員を目指している人々なのか。一般学生がこれ読むとも思えない。性科学の方法、男女の解剖学・生理学、ジェンダー問題、性的興奮・反応、親密な関係における愛とコミュニケーション、性行動、性的指向、避妊、妊娠、児童・思春期の性、青年期の性、性的健康問題、性病、非定型性的行動、性的強制、性売買。

2015-01-20 P. M. ラッタンシ/ニュートンと重力 (原図で見る科学の天才) 中学生向けらしい。古い本だがわかりやすい。アリストテレスとかの考え方にけっこうページ使われいて勉強なった。哲学とかやるんならやっぱり科学史必要だよね。科学史における有名な言葉や表現も出てくる。

2015-01-20 相原コージ/かってにシロクマ 下 むかし読んだときはすごくおもしろかったけど今よむとわからない。よくわからなかったムジナはおもしろくてシロクマがそうではない、っていうのは興味深い。

2015-01-20 ★★★★ ジョージ秋山/浮浪雲 2 (マイファーストビッグ) こっちのセレクションはまとも。ジョージ先生いいねえ。

2015-01-22 Owen M. Smith/Taking Sides: Clashing Views on Moral Issues 賛成・反対を対にしたアンソロジー教材。相対主義は正しいか、道徳は宗教を必要とするか。セックスにはコミットメントが必要か、中絶は不道徳か、同性婚を禁じるのは道徳的に正しいか、人間のクローニングは禁止されるべきか。ペットのクローンは道徳的に正当化されるか、ドラッグは合法化されるべきか、アファーマティブアクションは公正か、死刑は廃止されるべきか、拷問は正当化されるか、医師幇助自殺PASは不正か。菜食は道徳的に要求されるか、遺伝子組み換え食品を作るのは正しいか。

2015-01-22 Ryan Mckee/Taking Sides Clashing Views in Human Sexuality 賛成・反対を対にしたアンソロジー教材。古い版より判型が大きくなって薄くなっている。ポルノは有害か、ポルノでコンドーム必須にするべきか、リアリティテレビは十代に妊娠に責任あるメッセージを送っているか、性的な問題は薬の処方で解決されるべきか、モノガミーはポリガミーより持続可能な人間関係をつくるか、小児割礼は有益か。トランスジェンダーの子供に思春期ブロック剤を投与すべきか、性的指向には生物学的な基盤があるか、同性結婚は合法にするべきか。中絶は道徳的か、薬剤師は避妊薬の処方を拒否する権利をもつべきか、親が子供の性別を選ぶことは許されるべきか。セックスは気軽になりすぎたか、オーラルセックスはセックスか、セクスティングはセイファーセックスか、BDSMは性的表現の一種か、セックスは依存症になるか。

2015-01-22 ★★★ Igor Primoratz/Human Sexuality (International Research Library of Philosophy, 19) 90年代なかばまでの有名論文集。役に立つが、買う価値はない。

2015-01-23 池内 恵/イスラーム国の衝撃 (文春新書) 前半はものすごく淡々としている。後半、特に7章はそうなのか、最近よく聞く「十字軍」ってそういうことなのね、とか。

2015-01-23 メルヴィン ブラッグ/巨人の肩に乗って—現代科学の気鋭、偉大なる先人を語る 超有名科学者を現代の有名科学者がほめる、みたいな。そんなおもしろくない。

2015-01-23 ★ Lambert M. Surhone/Sexual Harassment WikiPedia集めただけのゴミ。

2015-01-23 ★★★★ 島宗理/使える行動分析学: じぶん実験のすすめ (ちくま新書) なるほど。とりあえずパフォーマンスを計測。だめな習慣(部屋が片づけられないとか)に苦しんでいる人は読むべきだ。抵抗もあるだろうし、人によってはみじめな思いになるかもしれないが、そのみじめさはまさにそういう問題なわけだし。

2015-01-28 日名子 暁/不良中年の風俗漂流 (祥伝社新書146) 荷風ファンらしく、1/3ぐらいが荷風ネタ。しかしおもしろいところはない。上品ともいえんし。

2015-01-28 N/A/ファブリーズ 消臭スプレー 布用 W除菌 本体 370mL お好み焼き食ってからなんかセーターが臭いので。

2015-01-28 ★★★★ 松田洋子/私を連れて逃げて、お願い。1 (ビームコミックス) 松田先生絶頂期だな。

2015-01-28 ★★★★ 吉野 俊彦/「断腸亭」の経済学—荷風文学の収支決算 荷風先生はウォールストリートの銀行員であり、親の資産の運用や不動産、株の売買などの経験を積んだ経済感覚のある人間だった、そっちから見ていこう、と。これはおもしろい。著者は大正4年生まれの日銀の偉いさんで、戦前の岡山や芸者遊びなども知っていて迫力がある。ただし荷風先生には大甘。荷風研究はほんとうに層が厚いというか高度だ。なんかある種の考証癖のある人々を惹きつけるんだよな。

2015-01-28 ★★★★ 山崎清子/調理と理論 学生版 買ってみた。おう、これはすごいな。調理の科学。昭和42年初版。序文とか写経したいくらいの格調高さ。

2015-01-29 Cheryl Brown Travis/Evolution, Gender, and Rape ソーンヒルとパーマーの例の本の批判本。かなりダメな感じ。こっから10年たってるんだよな。

2015-01-29 コリン・ロナン/図説科学史 (1985年) 大判見開き2ページで科学のいろんな分野の歴史みたいなのを解説している。古いけど楽しめる。こういう本ってのは中学校とかの図書館で科学と本が好きな少年少女を待ってるんだよな。

2015-01-29 ★ キム ミョンガン/ヘンタイの哲学—ヒトの性欲と快感のしくみを探る (パンドラ新書) なにも勉強する気がない。

2015-01-29 ★ キム・ミョンガン/イケないオンナの愛し方 (ベスト新書) まさになにもないとしか言いようがない。

2015-01-29 ★★★★ 小谷野 敦/恋愛の超克 これいまのところ小谷野先生のいちばんよい本だと思う。

2015-01-31 ★★★★ 相原コージ/かってにシロクマ 上 うしろの方は読んでなかった。異種格闘も楽しみだ。

2015-02-01 ★★★ ダグラス・ T・ケンリック/きみの脳はなぜ「愚かな選択」をしてしまうのか 意思決定の進化論 (KS一般書) 各種の認知バイアスの本。軽快な書き方で楽しめるが、あんまり知らない話はのってない感じで真面目に読む感じではない。「下位自己」ってんで自己防衛、病気回避、協力関係、地位、配偶者獲得、配偶者保持、親族養育の七つをあげるっていうやりかたはうまい。

2015-02-01 ★★★★ マーリーン ズック/私たちは今でも進化しているのか? いまエクササイズについて考えていることが多いせいか、パレオ式エクササイズの話がおもしろい。『ターザン』とか読んでると出てくるクロスフィットとかってのはそういうのと関係あるのか。食事やらエクササイズやらセックスやら家族やらについてのいろいろな研究と仮説を紹介してくれているけど、どれが見込みありそうなのかちょっと混乱してしまうところがある。

2015-02-02 小谷野 敦/グンはバスでウプサラへ行く 小谷野敦作品集 プレミア会員なので無料で読める。「ウプサラ」の方はなんのかんのといって、わりと充実した学生生活だわよね。まあたしかに我々の一部はこういう感じだたな、みたいな。「エメリタス」の方は実験的なのにチャレンジしたんだろうけど、「金閣寺は、京都の中心部の、西北のほうにある。北野白梅町というあたりだ。」とかってのは勘弁してほしい。『唯野教授』とか『交換教授』とか三浦俊彦先生のとか名作がたくさんあるからなあ。

2015-02-03 ★★★★ 花輪和一/みずほ草紙 (2) (ビッグ コミックス) 1巻に続き天才としか言いようがない。

2015-02-03 ★★★★ ロバート クルツバン/だれもが偽善者になる本当の理由 やっぱりこの本は重要だ。哲学・倫理学関係者は読むべきだと思う。訳文もグッドだし注や文献リストもちゃんとついている。こういうセミアカデミックな本の翻訳ってのはどれもこういう水準になるといいなあ。

2015-02-04 山田 花子/自殺直前日記 改 おもしろいかというとそれほどでもない。仮名にするくらいでまったく編集しないでそのまんま1年分、とかの方がおもしろかったかもしれない。こういう人々はいたし、こういう時代だったな、みたいな感じ。東京に住んでる人々はああいう出版芸能の華やかな世界が近くにあってある種の人には毒な感じもする。日記のようなものをこういう形にするにはもう5年ぐらいは生きなければならなかったかもしれない。

2015-02-05 ★★ 奥野 信太郎/荷風文学みちしるべ (岩波現代文庫) 古いしキレが悪いというか単なる崇拝者でいま読む価値があるかどうか。

2015-02-09 ★★★ 木村紺/神戸在住(1) なるほど。神戸の大学生日記。リア充女子大生生活と震災の記憶、みたいな。アフタヌーンらしい感じ。1999年でまだ傷が深い。

2015-02-09 ★★★ 赤瀬川 原平/散歩の学校 さらっとしていて悪くない。文人というのはこういうのを書く人々だったなあ。

2015-02-11 ★★★★ N/A/【正規品】 ZUMBA(ズンバ) 日本語版(日本語字幕&吹替え) パーフェクトボディセット 買ってしまった。しかしこれはラテン音楽使ってよくできていて、世界的(つまりアメリカで)に流行するのもわかる。運動量もかなりもので、1枚目のBasicだけで十分ぽい。3枚目とかちょっと見るだけでうっとくる。実はこの前に少し安い英語版を注文したのだがDVD不良だった。aazonでも同種の指摘多し。危険。

2015-02-16 ★★★★ 柳葉 あきら/アップ・セット・ボーイズ(上): 明日葉高校将棋物語 (ちくま文庫 や 45-1) 週刊将棋で読んでたけどこうして見ると読みごたえあるなあ。ていうか名作だ。

2015-02-18 ★★★★ スティーブン・ピンカー/暴力の人類史 上 すごい。読みごたえありすぎて時間がかかる。

2015-02-21 ★★★★ 柳葉 あきら/アップ・セット・ボーイズ(下): 明日葉高校将棋物語 (ちくま文庫 や 45-2) そうそう。これは超名作高学歴青春マンガなのでした。

2015-02-23 ★★★★ ヤマザキマリ/プリニウス 2 (バンチコミックス) とてもよい、っていうか話が動きはじめた2巻目ですでに名作を感じさせる。完全合作ですか。

2015-02-24 八木牧夫/ちゃんと歩ける 東海道五十三次 東 江戸日本橋~袋井宿 この本いい感じ。

2015-02-24 ★★★★ スティーブン・ピンカー/暴力の人類史 下 やっと読みおわった。非常に重要な本だ。それにしてもシンガー先生の影響すごいな。

2015-02-26 八木牧夫/ちゃんと歩ける 東海道五十三次 西 袋井宿~京三条大橋 よい。実際に歩くときに買おう。

2015-02-26 N/A/PiPPURi ピップリ 台所をいちばん好きな場所にするインテリアと雑貨の本 (タツミムック) こういうのを楽しんで読む人々もいるわけだ。

2015-02-26 若井 修子/収納のいろは—収納を上手につくれば暮らしやすくなる! (NEW HOUSE BOOKS) 家建てる人のためのもの。

2015-02-26 ★★★★ 池田暁子/片づけられない女のための こんどこそ! 片づける技術 名作。みじめな汚部屋からの脱出マンガ。最初の「請求書1枚書くのに……」ってあたりですでに泣ける。毎日部屋と戦っている人は読むべし。まさに自分のことが書いてあると思うだろう。

2015-02-26 ★★★★ みなもと太郎/風雲児たち 幕末編 25巻 ぜんぜん知らん話ばかり。幕末というのはたいへんなものですな。テロリストには共感できないわけではあるが。外国もあれだし。国際政治というのはずっとこういうことなわけだなあ。

2015-02-28 ★ たかぎ りょうこ/片づけられない女には戻らない もうワタシは散らかさない女! これはひどいよ。せめて「読まされた本」のタイトルぐらい書くべきだと思う。誠実さが感じられなくて不快。

2015-03-01 ★★★★ N/A/きれいがたのしい収納術—かんたん・スッキリ・気持ちいい! 場所を意識しましょう、みたいな。ふつうの人はこういうの教えられずともわかっているのだろうが、ある種の人間にはよい。後日買ってしまった。

2015-03-02 ★★★★ 池田 暁子/必要なものがスグに! とり出せる整理術! ずいぶん成長しましたなあ。そのぶん破壊力もなくなっているが、見たような光景はいくつか。

2015-03-02 ★★★★ 池田 暁子/1日が見えて ラクになる! 時間整理術! すでにいろいろわかった人になっている。池田先生は生活立て直せてよかったなあ。

2015-03-03 N/A/今さら聞けないお掃除の基本—道具の賢い使い方から汚れ落としのコツまで (これだけは知っておきたい 新生活の心得) よくある重曹やらクエン酸やらを基本にしたあれ。しかしまあ家事はそれ自体専門的技能であり、本読んでできるようになるものではない。

2015-03-03 N/A/cheero Power Plus 3 13400mAh 大容量 モバイルバッテリー iPhone&Android対応 2ポート Auto-IC機能搭載 (ホワイト) CHE-059-WH 重い。私には1回充電できる分だけで十分だった。

2015-03-03 ★★★ 仲正 昌樹/マックス・ウェーバーを読む (講談社現代新書) 仲正先生こういうの書かせるとやはり優れている。

2015-03-04 鷲田 清一/哲学の使い方 (岩波新書) 鷲田先生個人がいったいどういう問題をどう哲学してきたのかを書いてくれりゃよかったのにと思った。

2015-03-04 高橋 みどり/私の好きな料理の本 なるほどこういう読書もあるわね。

2015-03-04 ★★★ ハシモト/ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ 1 (MFコミックス ジーンシリーズ) コンビニ店員マンガ。ふつう。そんな悪くない。もうちょっと人物動かして青春群像ものにすりゃいいのにと思う。

2015-03-04 ★★★ 石川雅之/純潔のマリア exhibition (アフタヌーンKC) このシリーズはせっかくなんだからもうちょっとエロくしたかったと思う。

2015-03-04 ★★★★ 建築知識編集部/建設業者 建築職人の世界は細分化・分業されていておもしろい。職人間の微妙な力関係みたいなのもある。「本書は、建築関係者のための月刊専門誌「建築知識」において……掲載された連載『現場の矜持』を、加筆訂正のうえ再構成したものである。」

2015-03-04 ★★★★ 阿部共実/ちーちゃんはちょっと足りない (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ もっと!) 名作になりきれなかった名作。ちょっとした話をすばらしく盛り上げているが、終り方は許せない。私はそれじゃマンガじゃないと思う。作者はそうしか描けなかったのかもしれないけど編集がなんとかすべきだった。……いやしかしそれが作家性ってやつなんかな。五つ星にしとこう。この年代の女子がなに考えてるのかはまったく想像つかないけど、この話運びや絵柄その他の表現はすばらしい。次回作も読みたい。それにしてもこれ載せられるチャンピョンすげーな。雑誌として今どうなってんだ。

2015-03-06 小野 紀明/主権と自由 (岩波講座 政治哲学 第1巻) かたい。

2015-03-06 小野 紀明/啓蒙・改革・革命 (岩波講座 政治哲学 第2巻) 政治思想史は堅くてよござんすな。特に石川敬史先生の「アメリカの建国」が印象的。

2015-03-06 阿部共実/空が灰色だから 2 (少年チャンピオン・コミックス) この巻はすごいな。こんな力があるんだったら「ちーちゃん」のラストだってどうにでもできたろう。奇怪な作者だと思う。

2015-03-07 二村 ヒトシ/オトコのカラダはキモチいい (ダ・ヴィンチブックス) 買うんじゃなかった。

2015-03-07 ★★★★ 阿部共実/空が灰色だから 3 (少年チャンピオン・コミックス) まいった。珠玉の名作集。

2015-03-09 ケンタロウ/太一×ケンタロウ 男子ごはんの本 いい感じだけどけっこう手間かかるやつが多い。もっとシンプルなのがいいなあ。

2015-03-10 柳沢きみお/男の自画像(3) 愛蔵版 昔の柳沢先生おもしろいなあ。

2015-03-10 ★★★★ 柳沢きみお/男の自画像(6) 愛蔵版 最後はさすがにあれだったが、すばらしい名作。柳沢先生お金なくてKindleに版権安く売り払っているのかなと思ったけど、こういう名作をみんなに読んでほしかったんだろう。

2015-03-12 梅崎 修/仕事マンガ!—52作品から学ぶキャリアデザイン— うーん、マンガ載せずにこうしてお説教するだけではあんまりピンと来ない。

2015-03-12 ★★★ 池田暁子/貯められない女のためのこんどこそ! 貯める技術 これはそんなおもしろくない。やっぱり必死さが足らん。

2015-03-14 池田 暁子/人生モグラたたき! 週刊誌に連載していたマンガエッセイ集。女性にしては人指し指が短いとか。さもありなむ。ネタはたいしておもしろくないが、池田先生のいろんな感じ方はまるでオルタナティブ自分を見るようだ。なんかやっぱり軽いなんからの発達障害みたいなのに苦しんでいる感じ。診断つくかどうかはわからないけど。またその「できない/わからない」感覚が世界に対する距離感になってて表現者として魅力がある。

2015-03-16 ジェフキャンベル/スピード・クリーニング—すばやいおそうじ システマチックですごい。業者はこうする、っていう感じ。ここらへんの本は2ちゃんねる掃除板のおすすめだけどちょっと違う感じだなあ。

2015-03-16 辰巳 渚/「捨てる!」技術 (宝島社文庫) 長い。

2015-03-16 ★★★ 柳沢 きみお/なんだかなァ人生 気弱で不安や不快や慢性的な鬱に悩まされつつも非常に生産的で豊かな人生を送ってきた、といえるのだろうな。お金あるのはいいことだねえ。才能はすばらしい。しかし健康に気をつけていたのが一番の要因か。

2015-03-16 ★★★★ 阿部共実/空が灰色だから 4 (少年チャンピオン・コミックス) 作風は落ちついてる感じ。「私と私で私のまっぴるみにトートロジー」みたいな作品ってのはどうやって作るんだろうな。

2015-03-16 ★★★★ 阿部共実/空が灰色だから 5 (少年チャンピオン・コミックス) すごいですなあ。神経症的症例オンパーレード。というか自意識病というか。まだ新しい表現はあるのね。

2015-03-17 西山 深雪/出生前診断 (ちくま新書) 淡々と事実を書いていく感じ。読んでおもしろいっていうものではない感じ。でもこういうのは大事だわね。

2015-03-17 ★★★ ローター・J・ザイヴァート/すべては「単純に!」でうまくいく これも2ちゃんねる掃除板おすすめ本。これは悪くない。

2015-03-17 ★★★★ 原田 隆之/入門 犯罪心理学 (ちくま新書) これはグッドな本。ここらへんの現状がよくわかる。おすすめ。

2015-03-18 ★★ ジュリー モーゲンスターン/ワーキング・ウーマンのための超整理法 (海外シリーズ) こうれも掃除板。まだましだが、だるくて読みきれない。

2015-03-18 ★★ ミシェル パソフ/「困ったガラクタ」とのつきあい方—ミラクル生活整理法 掃除板経由。字が多すぎて読めない。どうもあそこのおすすめは質が悪い。

2015-03-18 ★★★ 池田 暁子/「あと5キロ」をやっつけろ!!池田のダイエット大作戦 まあこんなもん。やはりバレーボールはにがてですか。手足を使いこなせない感覚はよくわかる。

2015-03-19 ★★★★ 加藤 徹/漢文の素養 誰が日本文化をつくったのか? (光文社新書) おもしろいけどやっぱり参照つけた方がいいと思う。

2015-03-22 ★★★ ヤン・S・ウェナー/「ローリング・ストーン」インタビュー選集 世界を変えた40人の言葉 なつかしのヒーローたち、って感じでいい。バーンスタインがアルマ・マーラーに高級ホテルの部屋に招待されて酒飲まされて寝室に案内された話がいい。「アルマは、実に見事なウィーンのオペレッタのようだった」

2015-03-27 ★★★★ 相原コージ/真・異種格闘大戦 上 名作。これは読んでなかった。このころのアクションは入手しにくくて残念だった。

2015-03-27 ★★★★ 相原コージ/真・異種格闘大戦 下 相原先生はほんとにおもしろい。これ以上漫画らしい漫画ってのはかんがえられんよな。飛んでるのがどこなのかリストがほしいな。

2015-03-28 ★★★★ 手塚 治虫/火の鳥 黎明編 未来編: AKITA TOP COMICS WIDE (秋田トップコミックスW) コンビニマンガはすばらしすぎるよ。

2015-03-28 ★★★★ 手塚 治虫/陽だまりの樹 1(三百坂の巻) (SAN-EI MOOK 手塚治虫セレクション) 実は読んでなかった。最高だとしか言いようがない。

2015-03-30 瀬木 比呂志/ニッポンの裁判 (講談社現代新書) 途中で放棄。私はこういう書き方は信用できない。まあただのカン。

2015-03-30 ★★ 田房 永子/男しか行けない場所に女が行ってきました これはつらい本だ。息がつまる。風俗ライターというのはミスマッチだったのだろうな。もっと堅い文章を書く方がぴったりしてるのかもしれない。そこがどういう場所なのか、どういう人々なのかということより、どういう著者がどういう心理でこれを書いているのかということを考えてしまう。再読したけど印象は変わらず。嫌な本だと思う。

2015-03-30 ★★★ 楠見 孝/批判的思考 (ワードマップ) 1項目が短かすぎてよくわからない。ちょっと食いたりない感じはある。まあ「ワードマップ」だからこういうものか。事典なんだよな。

2015-03-30 ★★★★ ジュリアン・バジーニ/ビッグクエスチョンズ 倫理 (THE BIG QUESTIONS) 手段と目的、テロ、近親者優遇、弱者救済、法と道徳、動物の権利、妊娠中絶、安楽死、カジュアルセックス、差別、市場・フェアトレード、環境保護、自由と責任、正しい先生、拷問、進化と倫理、相対主義、宗教と道徳、多元主義。内容的には普通で訳も読みやすい。しかし注というか文献とかもとからぜんぜんついてないのかな。

2015-03-31 植田祐次/フランス女性の世紀—啓蒙と革命を通して見た第二の性 (SEKAISHISO SEMINAR) 遠い世界だなあ。

2015-03-31 東浦 弘樹/フランス恋愛文学をたのしむ (その誕生から現在まで) 軽くてうまいものだ。

2015-04-02 ★★★ 諸星大二郎/あもくん 掌編怪談集。「怪談専門誌「幽』」に連載か。なんか諸星先生に「怪談専門誌」と書かれると非常に特殊な趣味の怪談サークルの同人誌のようだ。

2015-04-05 林 公一/統合失調症という事実 (ケースファイルで知る) ネットでも有名な林公一先生。良書だと思う。

2015-04-05 ★★★★ ニコラス・エプリー/人の心は読めるか? おもしろい。下手なマインドリーディングしてしまうくせのある人は必読だわね。

2015-04-05 ★★★★ 瀧川 裕英/法哲学 これはすごい教科書だな。えらい。倫理学入門にも使える。

2015-04-10 ★★★★ 杉田 明子/中高生のための「かたづけ」の本 (岩波ジュニア新書) 最初の方泣ける。

2015-04-11 Karen Boyle/Everyday Pornography フェミニスト論文集。やっぱり一方的。

2015-04-11 Stephen M. Downes/Arguing About Human Nature (Arguing About Philosophy) アンソロジー。

2015-04-11 Bruce Fleming/Sexual Ethics: Liberal vs. Conservative もってる?

2015-04-11 Benjamin Radcliff/The Political Economy of Human Happiness: How Voters' Choices Determine the Quality of Life 1107644429

2015-04-11 Meagan Tyler/Selling Sex Short: The Pornographic and Sexological Construction of Women's Sexuality in the West フェミニスト社会学者。ポルノに加えて最近の性科学もターゲットにしているのが新鮮か。特に女性の性機能障害とかってのが新しい概念だとして検討。

2015-04-11 Feona Attwood/Mainstreaming Sex: The Sexualization of Western Culture 論文集。

2015-04-11 Rebecca Whisnant/Not for Sale: Feminists Resisting Prostitution And Pornography ポルノ買春反対派フェミニストのアンソロジー。

2015-04-11 朴 裕河/帝国の慰安婦 一応買った。

2015-04-11 小塩 隆士/高校生のための経済学入門 (ちくま新書) 功利主義の説明とかまずい。

2015-04-11 デイヴィッド・ジョンストン/正義はどう論じられてきたか——相互性の歴史的展開 19世紀あたりの話のおかげで見通しよくなる。

2015-04-11 玉田 龍太朗/フィヒテのイェーナ期哲学の研究 いただきました。

2015-04-11 手塚 治虫/陽だまりの樹 2—手塚治虫セレクション (SAN-EI MOOK 手塚治虫セレクション) 1冊めより話がちと散漫な感じはある。

2015-04-11 水野俊誠/J・S・ミルの幸福論——快楽主義の可能生 専門家向け。各章の関係がわかりにくい。

2015-04-11 林 誓雄/襤褸を纏った徳: ヒューム 社交と時間の倫理学 (プリミエ・コレクション) 私のようなものにいただきました。ありがとうございます。

2015-04-11 Richard Layard/Happiness: Lessons from a New Science (Second Edition) (English Edition) 第二版が出てることに気づいてなかった。

2015-04-11 ★★★★ アルベルト アンジェラ/古代ローマ人の愛と性 けっこうおもしろい。

2015-04-11 ★★★★ ジョセフ・ヒース/啓蒙思想2.0—政治・経済・生活を正気に戻すために 悪くはないけど、読んでも読んでも終らない感じのする本。

2015-04-11 ★★★★ ジョセフ・ヒース/反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか 最初の方読んでもうひとつな感じ。まあ同じようなものを読んだり聞いたりして生きてるよな。後半はおもしろい。まあほんとうにそういうオルタナな人々がまわりにけっこういる気がする。

2015-04-11 ★★★★ Larry Young Ph D/The Chemistry Between Us: Love, Sex, and the Science of Attraction (English Edition) 邦訳は『性と愛の脳科学』

2015-04-12 ★★★ 柳沢きみお/青き炎 己の人生に唾を吐け! 男の野望編 (マンサンコミックス) バブルだ。

2015-04-13 N/A/PASULO 本革 小銭入れ 日本製 レザー 財布 メンズ PA-C001(55.ネオブラック) ズボンで小銭じゃらじゃらいわせるのはやめたい。しかしなんでなくすんだろうか。

2015-04-13 N/A/Apple 60W MagSafe 2 互換 電源アダプタ(13インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデル用) 会社においてるやつを断線させてしまったので。

2015-04-13 N/A/(テクノロジック) technologic 電池がいらない レーザーポインター USB 充電式 国内正規品 インボイス 適格請求書発行 スタイリッシュ ワイヤレス プレゼンター TCG-001 ワイアレスマウスどっかいってしまったので。

2015-04-14 柳沢きみお/青き炎 2 夢とは1パーセントの可能性! 男の激闘編 (マンサンコミックス) 柳沢きみお先生こそバブルを謳歌しバブルを生き抜いた漫画家。

2015-04-14 ★★ 常見 陽平/「就活」と日本社会 平等幻想を超えて (NHKブックス) 対象読者がわからない感じ。大学教師なのか親なのか、まあそこらへんか。

2015-04-14 ★★★ エイドリアン レイン/暴力の解剖学: 神経犯罪学への招待 興味深い話だけど、なんか饒舌すぎて読みにくい。

2015-04-15 ★★★ イローナ・ボニウェル/ポジティブ心理学が1冊でわかる本 これは記述が薄すぎて、ただのポジティブ心理学の宣伝みたいになってしまっている。セリグマン先生のやピーターソン先生のは翻訳があれだし、いい本ないねえ。でもまあ、ポジティブ心理学で得られている知見を一覧するにはいいか。(2016/06)

2015-04-16 野村 一夫/インフォアーツ論—ネットワーク的知性とはなにか? (新書y) これ12年前かあ。ネットずぶずぶで生活していたのに、結局こういうタイプのには興味が持てなかったんだよな。

2015-04-17 小谷野 敦/俺の日本史 (新潮新書) ついに文体が完成しているというか、読むドラッグっぽくなっている。

2015-04-18 ★★ HIROKO/YURIKA/SATOMI/ダンス・スタイル・ジャズ [DVD] なるほど、ジャズダンスというのはこういうカルチャーなのだな。なんというかかんというか。いろいろ思うところあれど、説明しようとすると長くなる。

2015-04-18 ★★★★ 渡辺和子/キャンパス・セクシュアル・ハラスメント-調査・分析・対策 こういうの読むとやっぱり女性はたいへんだなと思う。

2015-04-19 ★★★★ 田中圭一/田中圭一最低漫画全集 神罰1.1 プロモーションに負けて買ってしまったけど、オリジナル買った人間としてはボーナス分はうーん。でもがんばってほしい。それにしてもやはりわらわされる。

2015-04-20 東 琢磨/ラテン・ミュージックという「力」—複数のアメリカ・音の現場から うーん、なんていうか、こういうのの読者はどういう人なんだろうっていう疑問がわいた。ジャズとかの紹介文を読んでいる人よりさらにこじれているというか。専門家が書いた書籍よりふつうの人の簡単なブログの方が楽しい時代、みたいなことも考えたり。複雑。まあ雑誌に書いたものをまとめて一つの記念にしているもので、読ませるものではない、っていう感じなのかもしれない。実際文字とか小さすぎて読ませる気はないのだと想う。

2015-04-21 キャス・R・サンスティン/動物の権利 重要。

2015-04-21 ★★★ 青木 誠/ぼくらのラテンミュージック これはおもしろい。日本のラテン音楽受容史。ていうかダンスホール/キャバレー文化ってこだよな。明治からはじまり、90年代なかばに松岡直也先生がサルサで受けた、ってあたりまで。そうなんよね。やっぱり祇園のへんなところも探検してみるかねえ。

2015-04-21 ★★★★ デレク・ファーガストローム/図解!! やりかた大百科 -役にたつ(かもしれない)438の豆知識。- たのしい。トイレに一冊ほしいので買ってしまった。

2015-04-28 J・モーティマー・アドラー/本を読む本 (講談社学術文庫) これは古典的名著というかこれ自体が古典的教養というか、これ読むために相当あれじゃないとよめないというか、まあ気の長い時代がありました。

2015-04-28 ★★★★ 手塚 治虫/陽だまりの樹 第三巻 (SAN-EI MOOK 手塚治虫セレクション) 手塚先生の何度も繰り返されるテーマ群についての評論が読みたい。

2015-05-01 N/A/コクヨ 指示棒 サシ-2 黒 2015年5月。たしかにこれを持つと、さらにマイクとスイッチャーをもつのはむずかしい。

2015-05-02 竹村 淳/ラテン音楽パラダイス (講談社プラスアルファ文庫) ちょっと情報量が多すぎる感じ。

2015-05-02 N/A/かんたん。おいしい。ひとりぶんの元気ごはん (NHKきょうの料理シリーズ) レシピではなく考え方が必要だ。

2015-05-02 オフィスSNOW/全図解 おやじレシピ—かんたん基本の20 ほとんど作ったことがあるな。

2015-05-03 鈴木 順子/昔の食事—おばあちゃんが食べていた長生きの献立 「三丁目の夕日」や「江戸しぐさ」ではないかと思うが、うまそう、というか私の好きな味ばっかり。

2015-05-03 ★★★★ 馬渕 浩二/新書770貧困の倫理学 (平凡社新書) シンガー、オノラ・オニール、ポッゲ、チャールズ・ベイツ、ヘンリー・シュー、セン&ヌスバウムあたりの議論を追いつつ貧困援助の義務を養護する、みたいな感じ。勉強していて偉い。大物はともかく、オニール、ポッゲ、ベイツ、シューの4人はもうちょっとどういう人か紹介したほうが良かったと思う。

2015-05-06 ★★ 池田暁子/思ってたウツとちがう! 「新型ウツ」うちの夫の場合 この本はいろいろつらい。

2015-05-06 ★★★★ 諸星 大二郎/夢の木の下で (MAG COMICS) とにかく「遠い国」シリーズはすばらしすぎる。

2015-05-08 ★ N/A/コクヨ パワポ操作用 フィンガープレゼンター 黒曜石 ELA-FP1 これはどういうわけか非常に反応が悪くてつかいものにならない。

2015-05-10 ★★★ ランダ・ヘインズ/ダンス・ウィズ・ミー [DVD] すごいベタだが、それなりに楽しめる。「ルンバ」のところの「あーれー」が笑える。

2015-05-11 ★★★★ N/A/1-B00JWLW2L8 なるほどこれは楽しめる。サルサとかもいつものトゥンバオとかやるだけじゃなくて部分的にレゲトンとりいれたり、いろいろ混交しているのね。バチャータもわかった。クドゥーロがまだよくわからん。

2015-05-13 松本忠子/決定版 ずっと使える「一汁二菜」献立帳 定番おかずで組み合わせる「主菜+副菜+汁もの」 悪くない感じ。

2015-05-18 ★★★ 手塚 治虫/陽だまりの樹 第四巻 (SAN-EI MOOK 手塚治虫セレクション) 最初の勢いに比べるとなんか紆余曲折しすぎて微妙。

2015-05-19 ★★★★ センディル・ ムッライナタン/いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学 久しぶりに行動経済学ものでおもしろいやつ。不足や欠乏は頭を悪くする(部分的には頭よくする)。読んでて気分悪くなった。生活上にも、道徳やら貧困やらを考える上にもとても重要な本。

2015-05-22 ★ 堀 正岳/モレスキン 人生を入れる61の使い方 ここらへんの一連のwebを使ったモレスキンのプッシュは、誰が企画したのだろうか。モレスキン自体は品質悪くて使いものにならないのに。

2015-05-22 ★ シャザド・チャミン/スタンフォード大学の超人気講座 実力を100%発揮する方法———ポジティブ心理学が教えるこころのトレーニング めくってみて読む気になれない。おそらくゴミ。

2015-05-22 ★★ 大須賀 猛/ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブとキューバ音楽の手帖 こういうのは今となっては文字情報だけではねえ。

2015-05-24 小林 カツ代/キッチン・ルール—台所の法則 シンプルでよい。

2015-05-24 ★ Okiram/watari&Okiramの簡単・上達 ヒップホップダンス 超入門 [DVD] 1回も音楽が鳴ってない。こういうの2、3本見たけどすごい違和感がある。著作権とか使用料とかで問題があるんかもしれんけど、ダンスな人々は音楽にほとんど関心ないのではないかという感じもある。サルサもの映画では必ずキューバ人が「鏡見てないで音楽を感じないと」とか言う場面があるのだが、あれはダンスな人々は音楽に気をつかってないという事実を反映しているのかもしれない。

2015-05-25 ★ Jonathan Rowe/Sexual Ethics Study Guide 内容がないよう。買ってはいかん。キリスト教系のハイスクール向け?

2015-05-25 ★★★★ 岩明均/ヒストリエ(9) (アフタヌーンKC) 話のつなぎの地味な巻のはずなのに最高だ。円熟というかなんというか。ずっと持続している緊張感がすばらしい。最高だ。

2015-05-27 小谷野 敦/面白いほど詰め込める勉強法 究極の文系脳をつくる (幻冬舎新書) 小谷野先生の勉強的自伝。伝統的な「知的生活の方法」。

2015-05-30 吾妻 ひでお/逃亡日記 あれ? 前に読んだと思ってたけど読んでなかったようだ。立ちよみですませていたのか。

2015-05-30 ★★★★ 渡辺 明/渡辺明の思考: 盤上盤外問答 図書館でふと手にとったのだが、意外におもしろい。というか人生論として異常におもしろい。「プロ同士の対局で、「これは弱い!」と感じる瞬間はどういうときですか?〜「こんなことするような相手には負ける気がしないし、決して負けてはいけない」と思う瞬間を教えてください」「これは技術的に読みがはいってないときですね。ここはどう見ても難しいところなのに、そういう場面で感覚的に指してきてるとき。……たしかにその局面だけ見れば最善かもしれないけど、「あなた、それちゃんと読んで指してないでしょ」っていう。〜」まあ他も、この人はほんとうに反省的で自分がなにをやってるのかはっきりわかってる人だ。

2015-05-30 ★★★★ N/A/青木雄二 (KAWADE夢ムック 文藝別冊) 掲載されてる未発表マンガは別で読んでるんだけど、ほんとに「盛り場ブルース」は名作だよな。これが処女作だってんだから驚く。

2015-05-31 Jeff Potter/Cooking for Geeks —料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books) おもしろいけど私向きではない。

2015-06-01 ★★★★ 相原コージ/Z~ゼット~ ( 3)完 (ニチブン・コミックス) 相原先生みたいな人でも売れなくて困っているのか。というかこれの第1巻が、先生の25年ぶりに重版になった、みたいなのは厳しすぎてショックだった。おもしろいのに。ベタに読者を泣かせる話も作れてそうするつもりだったのに、終了が決まってヤケになって(?)ああしてしまうのも先生らしい。そういうのは微妙だけど、そういうふうな作家なのだからしょうがないとしか言いようがないのだろう。業を感じさせる作家ナンバーワン。

2015-06-04 ★★★★ 諸星 大二郎/諸星大二郎 マッドメンの世界 (文藝別冊/KAWADE夢ムック) ロマン。「波子を探して」もいいですなあ。

2015-06-06 Theodore Dalrymple/Admirable Evasions: How Psychology Undermines Morality おかしげな本。おそらくゴミ。

2015-06-06 野崎 泰伸/「共倒れ」社会を超えて: 生の無条件の肯定へ! (筑摩選書) 後ろの方はいろいろ調べて重要なことを述べているような気がするけど、前の方の功利主義批判とか倫理学という営みについての理解がちょっとおかしくて不安になる。不必要に読者を減らしてしまっているかもしれない。

2015-06-06 グレッグ マキューン/エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする つまらん。

2015-06-06 N/A/Macks Pillow Soft シリコン耳栓 6ペア 【作業、水泳 睡眠、勉強での騒音防止及び水が入るのを防ぎます】 たしかに強力な感じだけど、うまくカバーできず使いづらい。耳の穴につっこんではだめなのだろうし。

2015-06-06 ★ スティーブ・マクラッチー/決める——すべてを一瞬で判断できるシンプルな技法 ゴミ。

2015-06-06 ★★ 田中 俊之/男がつらいよ 絶望の時代の希望の男性学 男性学ってやっぱりこうなるのかなあ。どの程度本気なのかっていうか実感なんだろうか。私にはそこらの匿名ブログやはてな増田の方が切実で正直に見えるけどなあ。まあここらはしょうがない。ていうかひさしぶりに「男性学って前面に出してるんだからもう少し学問っぽくやってほしかった気はする。「こうあるべきだ」っていうのばっかりで「実際はこうだ」っていうのがほとんどない。

2015-06-07 N/A/ルック キッチン用 生ゴミ消臭&防臭スプレー 300ml 使ってみている。まあ気休め。

2015-06-07 ★★★★ 森 恒二/デストロイアンドレボリューション 5 (ヤングジャンプコミックス) なんか『AKIRA』しすぎている感じはある。それにしても森先生は善玉悪玉どっちも表現うまいし、絵がうまいってわけでもないのに描く女性はなんかエッチだしあれだ。

2015-06-13 渡辺 明/勝負心 (文春新書 950) やっぱりいろんなことがわかってる人だな。ぜんぜん違う。

2015-06-13 渡辺 明/明日対局。 これはただのブログ記事のよせあつめなので読む価値がない。

2015-06-13 ★★ Georgia Warnke/Debating Sex and Gender (Fundamentals of Philosophy) パフォーマンスとパフォーマティブとか。読む必要ないだろう。

2015-06-14 John P. Lizza/Potentiality: Metaphysical and Bioethical Dimensions 重要論文集。

2015-06-14 藤田 達生/天下統一 - 信長と秀吉が成し遂げた「革命」 (中公新書) 歴史学もどんどん進んで細かくなってるのねえ。

2015-06-14 落合 淳思/殷 - 中国史最古の王朝 (中公新書) 漢字がすごいエキゾチックに見える。

2015-06-14 N/A/フライパン・鍋・ふたスタンド 伸縮タイプ PFN-EX 鍋のふたスタンドを導入した。悪くない。

2015-06-17 ★★★★ ちゃお編集部/はじめての恋入門 (ちゃおハッピーコレクション) これ小学生から鍛えてる人々に勝てはずがない。ネガ子がんばれ。

2015-06-21 東村アキコ/東京タラレバ娘(2) (Kissコミックス) うーん。ホラーマンガですな。

2015-06-22 みなもと太郎/風雲児たち幕末編 25 (SPコミックス) Kindleで買ってる。

2015-06-23 ★★★★ みなもと 太郎/風雲戦国伝 風雲児たち外伝 (マンガの金字塔) みなもと先生はおもしろいなあ。

2015-06-24 ★★★★ みなもと 太郎/挑戦者たち (マンガの金字塔) マンガエッセイの最高峰。すぐに買いなさい。

2015-06-26 赤澤竜也/風俗店ここだけの話 (文庫ぎんが堂) わりとおもしろい。

2015-06-26 みなもと 太郎/ニッポン意外史〜ヒステリック・ヒストリー〜 (マンガの金字塔) これはだめ。1978年かあ。載せてた媒体や時代的な制約みたいなのもあるだろうけど、みなもと先生は、じっくり長い時間をかけてこつこつ成熟してあの豊穣な世界を身につけていったのだなあ。

2015-06-26 ★★ クリストファー・R・マーテル/うつ病の行動活性化療法: 新世代の認知行動療法によるブレイクスルー セラピスト向け。それにしてもあんまり読む価値のないタイプの本だと思う。

2015-06-26 ★★ 中条省平/マンガの教養 読んでおきたい常識・必修の名作100 (幻冬舎新書) いまいち。文章は固いし、1本についての記述が短かすぎるし、選択や配列その他にポリシーみたいなのが感じられない。あ、あ、上の世代の評論家の先生か。

2015-06-26 ★★★★ ウォルター・ ミシェル/マシュマロ・テスト:成功する子・しない子 ミシェル先生えらいなあ。

2015-06-26 ★★★★ ディヴィッド・A・クラーク/認知行動療法に基づいた気分改善ツールキット なんか最新っぽい認知療法ワークブック。内容はいつものやつ(マインドフルやエクササイズのすすめも含む)だが、よく整理されていて優れている。エクササイズや先送り、人間関係などに大きなスペースを使っている。しかしそういう問題をかかえやすいタイプの人々で、この分量を読んだりやったりできる人がどれくらいいるのか。翻訳はすっきりしてはいるのだが、やはり翻訳だっていう感じがあるし。

2015-06-27 ★★★★ マシュー・M. ハーレー/ヒトはなぜ笑うのか 私のようなものにいただきましたありがとうございますありがとうございます。売れるといいですな。いちおう最後まで読んだけど、読めたといえるかどうか。何回も読む価値があるのはまちがいがない。おそらくこの訳本が数年後に国内の哲学系の雰囲気を変えることになるのだろうと思う。

2015-06-28 ★★★★ 森本 あんり/反知性主義 (新潮選書) すばらしくおもしろかった。絶賛。アメリカという国や音楽その文化、そのライバルとしてのヨーロッパ、19世紀以降のキリスト教とかってのに興味ある人はぜったいに読むべき。ちなみになんかいまネットでなんやかんやいわれているネトウヨだのそういうのとはほとんど関係がない。

2015-06-29 ★★★ 花輪和一/呪詛 もう完全に特殊マンガ。まあ最初から特殊マンガ家ではあるんだけど、そろそろ本気でやばいだろうと思う。健康でいてほしいが難しいかもしれない。ご先祖からの業かなにかなのか……

2015-06-29 ★★★ 長谷川哲也/ナポレオン —獅子の時代— (2) (ヤングキングコミックス) 意志力が弱っていてつい続けてポチってしまったが、これはいかん。なんでこんな自分勝手に話をするめるのだ。フランス革命の複雑な状況と人名に説明をはぶいて、かつこの絵柄でついていける読者がどれだけいるのか。

2015-06-29 ★★★★ 田中圭一/死ぬかと思ったH 無修正 田中先生はいつもおもしろいなあ。登場パロキャラが増えてさらによくなった。

2015-06-29 ★★★★ 長谷川哲也/ナポレオン —獅子の時代— (1) (ヤングキングコミックス) む、たしかにおもしろいじゃないか。一気に買わずにゆっくり読もう。

2015-07-01 N/A/太陽の地図帖31 諸星大二郎 『妖怪ハンター』 (別冊太陽 太陽の地図帖 31) 当然買ってしまう。いくら御布施とられるんかね。

2015-07-01 ★★★ 小山 慶太/入門 現代物理学 - 素粒子から宇宙までの不思議に挑む (中公新書) 子供のころ読んでたのとは宇宙論とかもずいぶん変わったわよね。一番大きいのはダークマター・ダークエネルギーなのか。クォーク、ニュートリノの質量、宇宙背景輻射のゆらぎ……

2015-07-02 ★★★★ 架神恭介/「バカダークファンタジー」としての聖書入門 聖書へのつっこみ。創世記から黙示録まで登場人物とできごととそのひどさや矛盾を指摘していく形。『仁義なき』ほどのひねりはないが、偉業だ。すごいねばり。最後の黙示録のところではさすがに感動した。

2015-07-03 ★★ 小川 仁志/ポジティブ哲学! —三大幸福論で幸せになる— 哲学者の御言葉を学んで幸せになろう、な感じ。それにしてもラッセルヒルティアランというのはなあ。

2015-07-03 ★★★★ 架神 恭介/少女マンガから学ぶ恋愛学 完全恋愛必勝マニュアル 架神先生はおもしろいなあ。新條まゆ先生以下マンガ家の先生たちも偉い。

2015-07-04 井上 達夫/リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください--井上達夫の法哲学入門 流し読みしただけだけど、インタビュー形式でわかりやすく話していて先生がどんなことを考えてきたのか簡潔に紹介されている。

2015-07-04 ★★★ 中村 圭志/教養としての宗教入門 - 基礎から学べる信仰と文化 (中公新書) 中公新書にしては軽い感じ。

2015-07-04 ★★★ プリンス・ルパート ローウェンスタイン/ローリング・ストーンズを経営する: 貴族出身・“ロック最強の儲け屋”マネージャーによる40年史 表紙からミックジャガーがどうストーンズを経営したのかっていう話かと思ってたら、60年代末から財務マネージャーやってた「元英国貴族」の話。巨大音楽ビジネスをどう動かすか。おもしろい。

2015-07-06 園田 寿/改正児童ポルノ禁止法を考える 大屋先生ファインバーグに触れている。

2015-07-06 ★★★★ 架神 恭介/完全パンクマニュアル はじめてのセックス・ピストルズ デストロイ・エディション 私はすでにほとんど実践ずみであるといえよう。

2015-07-09 柳沢きみお/青き炎 3 最終章 男の旅に終着駅はない! 男の旅編 (マンサンコミックス) 終りかたはなんとかならんかったんかね。

2015-07-10 Rachel Aimee/$pread: The Best of the Magazine that Illuminated the Sex Industry and Started a Media Revolution セックスワーカーの雑誌のオピニオン記事集。

2015-07-10 柳樂 光隆/Jazz The New Chapter~ロバート・グラスパーから広がる現代ジャズの地平 (シンコー・ミュージックMOOK) Apple Musicで少しずつ聞いてみている。

2015-07-10 清水亮/学生と楽しむ大学教育—大学の学びを本物にするFDを求めて 多数のFD熱心な感じの先生の俺流の授業実践の紹介。楽しそうで善い。

2015-07-10 アルテイシア/モタク モテるオタクになる恋愛ガイド おもしろくない。

2015-07-10 ★ 鄭 雄一/東大理系教授が考える 道徳のメカニズム (ベスト新書) なんかフリーダム。なにが「理系」かわからない。

2015-07-10 ★★★★ Marshall Osman/Philosophy of Love and Sex: From Desire to Devotion (Revised Edition) 哲学史アンソロジー。エロスについてのアリストファネス、ロロ・メイ、エリッヒ・フロム、ロバート・ソロモン、アーヴィング・シンガー。実存主義、心理学寄り。

2015-07-11 小門 穂/フランスの生命倫理法—生殖医療の用いられ方 私のようなものにご恵投いただきました。ありがとうございます。フランスの「生命倫理法」っていうかなり包括的な法律まわりの議論とかをわりと淡々と記述。先生自身の見解は控え目な印象。フランスの哲学者たちはどういう議論してたのかとかもう少し知りたい気がするけど、それはこの本の課題ではない気がする。別の先生たちのグループの方でも独仏の声明倫理学の研究しているんで、そっちもなんかまとまったものにしてくれるといいなあ。科研費報告書だけとかっていうのはもったいないわよね。

2015-07-11 由井 秀樹/人工授精の近代: 戦後の「家族」と医療・技術 これも断片的な情報しかなかったものなので貴重な研究。たんたんとやっていってて偉い。

2015-07-11 エリオ スグレッチャ/人格主義生命倫理学総論: 諸々の基礎と生物医学倫理学 すごい。これでまだ前半部分なのか。著者は枢機卿。バチカンの基本的な立場をはっきりさせてるってのではこれ訳すのは偉い。もちろん全部は目をとおせない。

2015-07-11 山本由美子 /死産児になる——フランスから読み解く「死にゆく胎児」と生命倫理 これはかなり隠された領域にフランスの現状から切りこんでいく感じで、国内では例を見ない研究なので生殖まわりに関心のある人はぜひ読むべきだと思う。とりあえずフランスのことなわけだけど、国内のこの手の問題を扱うことができるのかどうか。

2015-07-11 森岡正博/脳死概念における人格性と尊厳の哲学的研究 悩んだ末にKindleで買ったが、「なお、本書の内容のかなりの部分が、後に勁草書房より単行本として刊行される予定である」って書いてあってショックを受けている。既発表論文をもとにはしているが、かなりの量の加筆が入っている。特に後半。

2015-07-12 ランドール・ マンロー/ホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるか あのカーツーンの人は実はこういう人なのね。たしかにshorebird先生の言うように「理系オタ向け」なところがあって、私はついていけない感じ。

2015-07-12 21世紀職業財団/わかりやすいセクシュアルハラスメント裁判例集 なるほどいろいろたいへんだなあ。

2015-07-18 N/A/Jazz The New Chapter 2 (シンコー・ミュージックMOOK) こっちも勉強。現代ジャズってんでECM、になってしまうのはそれでいいのかどうか。

2015-07-19 ピーター・マグロウ/世界“笑いのツボ”探し 笑いの社会的機能とかを世界をめぐりつ紹介、みたいな。デンマークのイスラム風刺画の話が興味深い。なるほどこういう事情だったのか。

2015-07-19 さそうあきら/トゥルー・カラーズ (CUE COMICS) さそう先生のマンガはエッチだと思う。

2015-07-19 ★★★ ジョン ウィットフィールド/あなたの仕事も人生も一瞬で変わる 評判の科学 よく見る話が中心だが、けっこうおもしろい。

2015-07-20 谷口文和/音響メディア史 (メディアの未来05) 教科書。まあこういうのが必要な時代なのね。「カセットウォークマン? ああ、教科書で読みました。メディアと再生機別だったんすよね」みたいな。アカデミックな可能性はすごくある分野のような気がする。某先生によるドラムサウンドの変遷解説のマルチメディア本に期待。

2015-07-23 ★★★★ 越智 啓太/恋愛の科学  出会いと別れをめぐる心理学 理論的な面はそれほどでもなく、とにかく恋愛のいろいろな側面を(主にアンケートで)統計調査してみよう、って感じ。実は松井豊先生の『恋ごころの心理学』以来まともな類書がないので貴重。あちこちの大学の心理学科でこの本参考にして卒論が書かれそうだ。そういうののメタ分析みたいなのも将来的に見たい気がする。

2015-07-25 横山光輝/項羽と劉邦 3 (希望コミックスカジュアルワイド) コンビニにあるとうっかり買ってしまう横山先生。この鴻門の会周辺はとくに緊迫していておもしろいよなあ。

2015-07-25 ★★★★ 土屋 廣幸/性格はどのようにして決まるのか: 遺伝子、環境、エピジェネティックス 行動遺伝学すげえ。かなり新しい情報までもりこんでわかりやすく解説してくれている。

2015-07-25 ★★★★ 越智 啓太/美人の正体 外見的魅力をめぐる心理学 これも最近の研究まで紹介していて良書。学生様は英語読めてほしい。

2015-07-26 アーサー グリーンバーグ/痛快化学史 図版多くてたのしいけどそんな痛快ではないような。

2015-07-26 エミリオ・セグレ/古典物理学を創った人々——ガリレオからマクスウェルまで これはなんかすごくしっかりしている。「ガリレオはアリストテレスとか思いっきりディスリスペクトしていて哲学者じゃなくて徹底的に物理学者だった、それも最初の」みたいなのが印象的。

2015-07-26 ロビン アリアンロッド/世界を数式で想像できれば—アインシュタインが憧れた人々 これも読んで楽しい。

2015-07-26 中室 牧子/「学力」の経済学 エビデンスにもとづいた議論をしようっていうのはよくわかるが、全体になんか違和感があって学者っぽくない印象。まだ研究途中のはずのものを言い切っちゃってるからかな。

2015-07-26 ★★★★ マイケル ポーラン/欲望の植物誌—人をあやつる4つの植物 図書館入れてもらったのに、ただの新装版だった。

2015-07-26 ★★★★ 安孫子 誠也/はじめて読む物理学の歴史 読みやすくてよい。たしかに「読んで楽しい」。

2015-07-28 ジャニファー・パズ/POPULAR! [DVD] 音楽もインタビューも日常もどれもハンパなおっかけ映画でおもしろいとは言えない。

2015-07-28 ★★★★ アーネスト・ヴォルクマン/戦争の科学—古代投石器からハイテク・軍事革命にいたる兵器と戦争の歴史 前半の古代の話は岩明均先生的でおもしろい。なかばはいわゆる科学革命とヨーロッパの国土拡張・軍事拡張競争の話で、あの天文学の発達の背景には大航海時代の航海術や地図作りの必要があったみたいなのはなるほど。19世紀のドイツ科学の大躍進みたいなのも、富国強兵のために大学制度きちっとしたりっていうのが背景にあって、大学ってのはそういうところなんね、とか。しかし毒ガスのあたりから話が凄惨になっていってやばい。

2015-07-28 ★★★★ ダニエル・S. ハマーメッシュ/美貌格差: 生まれつき不平等の経済学 容姿に関する心理学的なあれこれではなく、とりあえずざっと5段階ぐらいで評定して、それが労働収入とかとどう統計的に関係しているかとかそういう話。うしろの方では結婚とかのマッチングの話をしてる。さらに容姿から生じる不平等を解消するにはどうしたらいいかっていう議論もやっているが、まああんまり効果的なのはなさげ。差別に関する面倒な議論をしているところは訳語の不統一とかあってちょっと読みにくい。

2015-07-30 ★★★ デイビッド・ルイス/なぜ「つい」やってしまうのか 衝動と自制の科学 よくあるタイプの、衝動性についてのいろんな知見の紹介。しかししらんネタもけっこうある。匂いとかの感覚をひきがねにするやつとかおもしろかった。

2015-07-31 近藤 和彦/イギリス史10講 (岩波新書) よく言えば密度の濃い、悪くいえばすでにわかってる人しかわからない歴史。ヨーロッパ史とか専攻してないかぎり、学部生レベルでは読めないのではないか。

2015-07-31 山口 真由/天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある つまらん。

2015-08-01 Daniel J. Solove/Understanding Privacy 重要らしい。

2015-08-01 林 純次/残念な教員 学校教育の失敗学 (光文社新書) だらだら不満や批判を書いている感じ。そうなんだろうな、とは思うものの分量多すぎて途中でやめ。

2015-08-01 N/A/論理学史 (1983年) (岩波全書) 淡々と歴史順にやるのかと思ったらそうではなかった。

2015-08-01 ★★★ 御子柴 善之/自分で考える勇気——カント哲学入門 (岩波ジュニア新書) わりとカントべったり。わかりやすく説明していてえらいが、もう少しひねってもらってもよかったような。ジュニア向けなりにつっこみが入らないので広がりが足りない感じはある。

2015-08-03 ★★★★ フラヴィオ・フェブラロ/エロティック美術の読み方 近代西洋画だけでなく、古代からはじまっててインド中国日本のも満載。解説もすぐれている。よい時代になった。これ私注文したんじゃないけど誰が入れてくれたんだろう。

2015-08-03 ★★★★ マイケル・ポーラン/人間は料理をする・上: 火と水 とてもおもしろい。誰もが読むべきだ。上巻では豚の丸焼きバーベキューを焼いておいしいパリパリの皮を食いながら祝祭と共同体と動物倫理について考え、蒸し煮を作ったり和風出汁を試しながら現代家族における料理の地位の低下やジェンダー役割について考えている。

2015-08-04 井上 達夫/法と哲学 創刊第1号 あんまりピンと来るのがなかった。

2015-08-04 ★★★★ ジュネヴィエーヴ エドモンズ/アスペルガー流人間関係 14人それぞれの経験と工夫 多くは程度の差はあれ定型発達の人間もかかえている問題。にしても、本人たちからの話はやはりおもしろい。そしてさまざまな工夫の一部は泣ける。

2015-08-05 宮下 規久朗/<オールカラー版>欲望の美術史 (光文社新書) エッチな欲望だけでなくまあいろいろと絵のモチーフや背景その他についての軽いエッセイ。宮下先生はえらい。

2015-08-05 吉瀬 征輔/十九世紀イギリスの議会改革—労働者階級の体制内統合 読みにくい。

2015-08-06 ★★★★ 名古屋大学教育学部附属中学校・高等学校国語科/はじめよう、ロジカル・ライティング 基礎ゼミ使用中。

2015-08-07 池上 英洋/官能美術史: ヌードが語る名画の謎 (ちくま学芸文庫) こういうのは文庫本では絵が小さくてだめね。

2015-08-07 ★★★★ マシュー ハーテンステイン/卒アル写真で将来はわかる 予知の心理学 ルックスなどからのさまざまな予測はけっこう正確だとか、裁判や選挙や授業評価ではルックスその他がいろいろ悪影響を与えるとか、ウソはふつう見抜けないとかっていうよくある話だけどうまく書けてる。

2015-08-10 ★★★★ マイケル・ポーラン/人間は料理をする・下: 空気と土 もったいないので寝る前に少しづつ読んでいた。すばらしい。下巻はパンを焼きピクルスを漬けチーズの作り方を学び、蜂蜜酒とビールをかもし、微生物というか生命とかについて考えている。科学と古典と文化史。前に読んだ『雑食動物のジレンマ』もおすすめ。

2015-08-11 染矢明日香/マンガでわかるオトコの子の「性 」 エッチなことを考えるとあすか先生が窓からやってくる。

2015-08-11 田上 孝一/初期マルクスの疎外論—疎外論超克説批判 かなり狭い範囲の読者向け。

2015-08-11 浅野 いにお/うみべの女の子 1 エロティクスFらしい青春閉塞エロマンガ。あんまり好みではない。エロとそうでないマンガの違いは、話が進むかどうかなんだな。

2015-08-11 浅野 いにお/うみべの女の子2 しかしすごい画力だ。

2015-08-12 トーマス・セドラチェク/善と悪の経済学 神話とかそういうのつかって、倫理観や習俗なんかを経済学の観点から見る、みたいな感じなんだろうけど、なんか話の運びがあんまりよくなて読みすすめられない。何度が挑戦したがあきらめ。

2015-08-13 ★★★★ ロブ・マーシャル/シカゴ スペシャルエディション [DVD] 久しぶりに映画見て楽しんだ。ミュージカルはいい。

2015-08-14 矢島 杜夫/ミル『論理学体系』の形成 偉い。

2015-08-14 ★★★ ロバート・ビスワス=ディーナー/ネガティブな感情が成功を呼ぶ 今この手のはあんまり読む気になれなのんでざっとめくっただけ。マインドフルじゃなくてマンドレスでいきましょう、みたいなと、マキャベリズムとナルシズムとサイコパシーを適度に使いましょう、みたいなのが目をひく。

2015-08-16 ★★★★ 畑中 純/1970年代記—「まんだら屋の良太」誕生まで あれえ、裁断PDFのフォルダ見てたらこんなの出てきた。

2015-08-16 ★★★★ 宋 美玄/少女はセックスをどこで学ぶのか (一般書) 教員や親向け。避妊や妊娠、STDを中心にした現状紹介。リアルで「実際こういう感じだろうな」という感じ。二十代女子とのミーティングとかもリアルでへんな偏りは感じられない。そんなに意外っていうのはないけど、その手の本あんまり見てない人にはよいと思う。データは著者の診察経験や取材チーム(どういうチームかはわからん)による聞き取りやオンラインアンケート、それに『若者の性』。

2015-08-17 仁藤夢乃/難民高校生----絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル いろいろちぐはぐな印象を受けるが、こういう生活をしている人の一人称の語りとしてはこういう感じだろうとも思う。

2015-08-18 ★ サリー・ホッグスヘッド/あなたはどう見られているのか -2つの強みから導く、あなただけの魅力- どこをとってもゴミ。

2015-08-19 牟田 和恵/改訂版 ジェンダー・スタディーズ (大阪大学新世紀レクチャー) 大学のオムニバス授業向けの教科書っぽい。ただし高学歴向きでそこそこつっこんでいる。「ジェンダーフリーていう言葉はバッシング派によってバッシングされてしまったが、この本ではそういう状況をあらためるために積極的に使うぜ」みたいなのはどうなのか。ジェンダーニュートラル/中立とかにしたらいいのにと思ったり。あとこの手の本は、それなりに筆者の色があるんだろうから目次にちゃんと誰が書いたか載せてほしい(最後の執筆者紹介見る必要がある)。なんでこういうふうにするのかな。

2015-08-22 ★★ ガイ・ファーランド/ダンシング・ハバナ [DVD] ボチボチ、っていうか映画としてもあんまりよくできてない。

2015-08-24 大場 真代/モンスターウーマン ~「性」に翻弄される女たち (宝島社新書) こういうの、取材どうやってんのかなあ。かなり微妙なのもまざってる印象。

2015-08-24 ★★★ 坂爪 真吾/はじめての不倫学 「社会問題」として考える (光文社新書) いろいろやりたいことがあるのだろうが、非常に雑多なネタのよせあつめで、それがいろいろちぐはぐでよくわからん。文献表つけてほしい。半端なこと言わずに「楽しく不倫しましょう」って書けばいいのではないかという印象。意欲ある人なのでがんばってほしい。

2015-08-24 ★★★ 岩波 明/大人のADHD: もっとも身近な発達障害 (ちくま新書) 手がたい。メチルフェニデート徐放剤ってのがあるのか。

2015-08-30 内田 良/教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」 (光文社新書) 体育事故の専門家。まじめ。

2015-08-30 眞 淳平/地図で読む「国際関係」入門 (ちくまプリマー新書) 学生様に読ませたいが、細かい字でみっちり淡々と書いてあってこれ読むのだけでたいへんな人は多いだろう。

2015-08-30 ミステリー/口説きの教典──カリスマナンパ師“ミステリー”の恋愛メソッド (フェニックスシリーズ) Mystery Methodの翻訳。わりとまじめに翻訳している。おもしろくはないしこれ使える人々や友好な人々は日本ではそんな多くないと思う。

2015-08-30 中西 大輔/あなたの知らない心理学—大学で学ぶ心理学入門 大学の教科書、というより大学で心理学を勉強することになる人への心がまえといましめ。一般読者向けではない。

2015-08-30 ★★★ 川村 裕子/平安女子の楽しい!生活 (岩波ジュニア新書) すごく限られた階層の人々、おそらく全国でも1000人とか2000とかそんなオーダーの人々の話なはずだけど、そういう断り書きがなにもない。特に婚姻システムとかこれがふつうって思ってしまう人々がいるみたいな。

2015-08-30 ★★★ タルマ ローベル/赤を身につけるとなぜもてるのか? いろんな五感の感覚が、本来関係のない判断に及ぼす影響いろいろリストアップ。特に意外なものはないが、こうしてリストとして知っておいても悪くない感じがする。一言くくりにするとebodied cognitionとか呼ばれるらしい。

2015-08-30 ★★★ S・A・サフレン/大人のADHDの認知行動療法<本人のためのワークブック> 「書類整理システムを作りましょう」みたいなのが泣ける。

2015-09-04 ★★★★ みなもと太郎/風雲児たち 幕末編 26 (SPコミックス) いろいろ複雑でたいへんですな。

2015-09-06 峰 なゆか/アラサーちゃん 無修正 4 まあねえ。

2015-09-13 ★★★★ 松田洋子/私を連れて逃げて、お願い。2 (ビームコミックス) すごい特殊メルヘン。

2015-09-17 ★ JUNZO/人生ドラクエ化マニュアル - 覚醒せよ! 人生は命がけのドラゴンクエストだ! - なにもひねりがない。

2015-09-19 ジェレミー・ウォルドロン/ヘイト・スピーチという危害 私ウォルドロン先生はあんまりのれないのよね。マッキノン先生型のポルノ批判・規制論を一部援用。

2015-09-19 ★ まんしゅうきつこ/アル中ワンダーランド アル中こわいが、マンガとしてはなにもない。

2015-09-21 西寺郷太/プリンス論 (新潮新書) ところどころミュージシャンらしい論説を入れてる感じ。そういうのもっと多かったらよかったと思う。全体はプリンスの足跡を辿る、みたいなのでそれならふつうのライターの人達も書けそう。やっぱりもっぱら音楽的な側面を期待してしまうわよね。

2015-09-21 大庭 健/民を殺す国・日本: 足尾鉱毒事件からフクシマへ (筑摩選書) 延々国家や人々を非難している。私の感じでは、組織とか集団とかってものと個人の関係はもっとなんか面倒なもので、集団や組織の責任みたいなのはもっと繊細なとりあつかいしないとならんのではないかみたいな印象がある。

2015-09-21 ★★★★ さそうあきら/花に問ひたまへ (Action Comics) よい。これは大人向け正統派メルヘンというか。さそう先生はいつもすばらしい。なんていうかちゃんと取材してこまかいところを見てるんだよなあ。

2015-09-22 N/A/昭和40年男 2015年8月号 こっちのオーディオ関係はかなりなつかしい。当時のFMファンとか読んだら楽しいだろうか。

2015-09-22 N/A/昭和40年男 2015年10月号 うーん、まあ懐しいっちゃー懐しいけど、微妙に距離感がある。

2015-09-22 ★★★★ ポール・ドーラン/幸せな選択、不幸な選択——行動科学で最高の人生をデザインする 再読。行動経済学で幸せになりましょう本のなかでも、この本は非常に実践的でグッドだと思う。(1) ウェルビーイングはハピネスです、ハピネスは楽しさとやりがい(pleasure and purpose)からなります、どっちに重きをおくかはひとによよります、(2)「注意」・フォーカスがなんに向いてるかによって感じられるハピネスが影響されるのでよく考えて注意しましょう。洗練されていて哲学的にも重要な感じ。フレッド・フェルドマン先生もうなづくんじゃないかという気がする。この先生はカーネマン派で、セリグマン派に比較すると「美徳」とかそういうのはあんまり重きをおかない感じ。

2015-09-26 ★★★★ クレイグサーマン/ハーバード式 大人のADHDパーフェクトガイド 笑えるし泣ける。

2015-10-04 ★★★★ 品川 哲彦/倫理学の話 私のようなものにいただきました。ありがとうございます。入門書。広く浅くではあるが、いろんな話がコンパクトかつ正確に入っててすごい。出典も細かくついていてえらい。今国内最強の倫理学(史)入門の一つ。

2015-10-07 宮台真司/中学生からの愛の授業 学校が教えてくれない「愛と性」の話をしよう (コア新書) 目がすべって読めない。

2015-10-07 ★★★★ 花輪 和一/刑務所の中 (講談社漫画文庫) 名作だよなあ。ストーリーになってる書下しは1本。あと数ページの各種風景。でも価値がある。

2015-10-09 柳樂 光隆/Jazz The New Chapter 3 (シンコー・ミュージックMOOK) すごく読みごたえがある。I、II以上。冨田恵一先生の対談とか興味深い。

2015-10-10 岩波 明/他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑 (幻冬舎新書) 優秀な先生だと思うんだけど、なんかあやしげな日本文化論になっててあんまり読むべきところがない。精神科医の権威を利用しているわけではないのがすくいか。

2015-10-11 ★★★ 島井 哲志/幸福(しあわせ)の構造 教科書風の堅い書き方。コンパクトすぎて一般読者向きというよりはテキストだわねえ。

2015-10-11 ★★★★ ジョシュア・D.グリーン/モラル・トライブズ——共存の道徳哲学へ(上) 翻訳も立派。

2015-10-11 ★★★★ ジョシュア・D.グリーン/モラル・トライブズ——共存の道徳哲学へ(下) 今後非常に重要な本。ヘア先生の専門家向きのじゃあれだよな。翻訳も立派。

2015-10-14 高桑 和巳/性:生命の教養学11 多人数著者によるあんまりやる気のない教養向け教科書。文献表ぐらいつけりゃいいのに。

2015-10-14 N/A/ZOOM ズーム マルチトラックレコーダー 2トラック同時録音 8トラック同時再生 R8 買ってしまった。これは正常につかえる。んじゃ前からもってるR16も使えるはずなのにな。同じ型式でも内部的にはちがうんかな。

2015-10-20 杉本 秀太郎/秋を楽しむ花ごよみ (コロナ・ブックス) 優雅ですなあ。

2015-10-24 村上 春樹/翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書) グールドはホールデンであるとか。最後の柴田先生の解説が勉強になる。

2015-10-24 山内 志朗/小さな倫理学入門 (慶應義塾大学三田哲学会叢書 ars incognita) 倫理学のネタをネタにした短いエッセイ集なんだけど、かなり抽象度高い。

2015-10-27 打越 さく良/レンアイ、基本のキ——好きになったらなんでもOK? (岩波ジュニア新書) 真面目で深刻な内容だけど、これが必要な人々に届くことはないんちゃうかな、みたいなのは思う。どうしたらいいんすかね。そもそも字が多すぎる。説教マンガにするしかないんちゃうかな。

2015-10-29 ★★★ 中村淳彦/新書537 女子大生風俗嬢 (朝日新書) 中村先生はいろいろ微妙なところがあるのだが、最近のこの系列のはわりと信頼できると思っている。おそらくこういうもんだろう。

2015-11-02 ★★ 博士/ラブホの上野さん 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ) まあねえ。こういうの需要はあるかもね。

2015-11-02 ★★★ 唐沢なをき/まんが家総進撃 3 (ビームコミックス) いつも通りだけどそれでよい。

2015-11-02 ★★★★ カミール パーリア/セックス、アート、アメリカンカルチャー 実は重要な本。

2015-11-03 ★ 片田珠美/他人を攻撃せずにはいられない人 (PHP新書) この本はやばい。

2015-11-04 Nina Rosenstand/The Moral of the Story: An Introduction to Ethics 映画とかの物語とかもふんだんに使った倫理学入門。おもしろいやりかただと思う。

2015-11-04 ダリオ マエストリピエリ/ゲームをするサル—進化生物学からみた「えこひいき」(ネポチズム)の起源 『マキャベリアンのサル』の人。イタリアっぽい身内びいきと結婚マーケットとかそういう話。よくある話が中心だが、小ネタがいろいろ入っていて楽しめる。あれ、マカクザルの「売春」見つけたのこの人なんか。国内で翻訳が出版されてるのに参照がない本が多い。有名なやつばっかりだけど訳者の人あんまり調べなかったのだろうか。

2015-11-04 ★ 藤沢 数希/ぼくは愛を証明しようと思う。 読めない。あきらめ。

2015-11-04 ★★★ 唐沢なをき/まんが家総進撃 2 (ビームコミックス) わかっていても笑わされる。

2015-11-04 ★★★★ Patricia Whelehan/The International Encyclopedia of Human Sexuality いれてもらった。有用。

2015-11-04 ★★★★ 弐瓶勉/シドニアの騎士(3) (アフタヌーンKC) 最近こういう大掛かりなマンガを読むと、どこまで設定練ってから描きはじめてるのかとか心配になる。エヴァンゲリオンとかGANTZとかのせいだ。3巻目まで来て順調な感じ。っていうかちょうど完結したところなのか。

2015-11-04 ★★★★ ジェームス・レイチェルズ/哲学のアポリア いただきました。論証の方法、ソクラテスの死刑、神、悪の問題、死後の生、人格の同一性、心身問題、機械と思考、自由意志、外的世界についての知識、倫理の客観性、why be oral、人生の意味。レイチェルズ先生はいいよね。こういう入門書による裾野があってこその高み。

2015-11-05 中島 幸子/性暴力 その後を生きる 67ページしかなかった。「健全な性行為と性暴力は、全く違うものです。健全であるものには、愛情や尊重、対等という要素が必ず含まれます。逆にいえば、愛情、尊重、対当が含まれているものを健全と呼ぶのです。」p.26。

2015-11-14 眞嶋 俊造/人文・社会科学のための研究倫理ガイドブック 最近の新鮮で切実なネタが満載。「研究倫理」そのものより、集団的な応用倫理学的プロジェクトの成功例として興味深い。

2015-11-14 ★★★★ マリナ アドシェイド/セックスと恋愛の経済学 読みとばしてたのを再読。人々の性行動を経済学っぽく解説、みたいな。そこそこよい。類書あんまりないので、セックス・恋愛まわり考えるときは必読だろう。訳も悪くないと思う。ただしproiscuousを「乱れ」って訳すのはどうか。

2015-11-16 ★★ NHK「幸福学」白熱教室制作班/「幸せ」について知っておきたい5つのこと NHK「幸福学」白熱教室 番組をそのまま本にした感じ。ちょっと散慢であまりよくない。

2015-11-16 ★★★ ダン・アリエリー/お金と感情と意思決定の白熱教室: 楽しい行動経済学 そこそこ。

2015-11-20 小谷野敦/このミステリーがひどい! 途中であきらめ。

2015-11-23 ★★★★ ハービー・ハンコック/ハービー・ハンコック自伝 新しいジャズの可能性を追う旅 偉大だ。

2015-11-25 シャルル・フーリエ/増補新版 愛の新世界 読めないけどすごいよなあ。これ訳すっていうのもすごい。

2015-11-26 ★★★★ 伊勢田 哲治/マンガで学ぶ動物倫理 えらい。っていうか練りに練られててすごいな。なんか前作より作画も上達してるような。

2015-11-27 N/A/芸術新潮 2015年 10 月号 [雑誌] 美術も勉強している。

2015-11-28 ★★★★ ジェイン マクゴニガル/スーパーベターになろう! ポジティブ心理学などの知見を実行可能なものにする方法。なんか異常に革新的な感じ。非常に重要。クリエイティブさににガツンと一発くらった感じがする。おすすめ。もっともぶ厚すぎて、通して読むものではない。っていうか本としては、スマホのゲームを実行しながらぽちぽち読むってのが正しいはず。読了にしとく。TEDトークは https://www.ted.co/talks/jane_cgonigal_the_gae_that_can_give_you_10_extra_years_of_life?language=ja#_=_

2015-11-29 橋本 治/性のタブーのない日本 (集英社新書) 日本の古典文学におけるセックスまわりのいろいろ。橋本先生は国文出てずっと読んでるんだよな。しかし私はけっきょくどうも呼吸が合わなかった感じ。でも『桃尻娘』の映画はそのうち見たいな。

2015-11-29 海老坂 武/サルトル『実存主義とは何か』 2015年11月 (100分 de 名著) 海老坂先生だからしょうがないけどものすごく古い印象。今の人にはかえって新鮮か。いまふりかえってサルトル先生や実存主義のだめなとこぐらい指摘しといてほしかった。

2015-11-29 ハヴロック・エリス/性の心理 第6巻 〔1〕 性と社会 1 再読してるけどおもしろいんだよな。

2015-11-29 Jane McGonigal/SuperBetter: The Power of Living Gamefully (English Edition) 原文の感じを見るために。

2015-11-30 小田原ドラゴン/ワイルドチェリーナイツ(1) なぜか買ってしまった。

2015-12-06 小田原ドラゴン/チェリーナイツ(5) ドラゴン先生おもしろいなあ。

2015-12-07 小田原ドラゴン/チェリーナイツ(6) たしかにこの巻は神巻。

2015-12-07 ★★★ 相原コージ/コージジ苑 第一版 (トクマコミックス) 『コージ苑』のテイストは維持されてて、いまでもちゃんと読めて、あれの先進性がわかる。さらに下品でストレートにしてるのは、『アサヒ芸能』だからか、あるいは田中圭一先生あたりを意識しているのか、

2015-12-09 小田原ドラゴン/チェリーナイツ(7) 小田原ドラゴン先生おもしろいなあ。

2015-12-09 小田原ドラゴン/チェリーナイツ(10) この手のギャグマンガで10巻まで続けておもしろい、っていうのはえらい。

2015-12-09 エーリッヒ・フロム/愛するということ 新訳版 何十年ぶりで読んだけど、これほんとに名著かなあ。

2015-12-09 ★★★ 宮野 真生子/なぜ、私たちは恋をして生きるのか—「出会い」と「恋愛」の近代日本精神史 よくわからない。まあ文献見てもぜんぜん読書傾向ちがうから当然か。でもなんで九鬼先生なんだろう。再読してもやっぱり問題がそもそもよくわからなかった。昔のおっさんたちが勝手に夢みたいなことを言ってるのをまに受けてどうするんだ、みたいな。もうちょっと距離とってくれた方がわかりやすかったろう。われわれの日常生活における恋愛とかそういうのの現象や実感を扱おうとしているのか、九鬼先生その他の哲学者・文学者のおっさんたちが妄想で語っていることを分析しようとしているのか、どっちやねん、と問い詰めたい。

2015-12-10 三井 京子/100人のレイプ体験 杉田聡先生から。ゴミ。

2015-12-10 飯尾 洋一/クラシック音楽のトリセツ (SB新書) いきなり「コンサートに足を運ぶ」からはじまって「おっ」と思ったが、アドバイスに腰がはいってなくて別におもしろくない。

2015-12-12 亀井 俊介/性革命のアメリカ—ユートピアはどこに 主にポルノ等の表現の方に偏っている。もっともそこらの情報はけっこう詳しく、フェミニストによるポルノ反対まで扱っている。

2015-12-12 ロロ・メイ/愛と意志 (1972年) 当時の風俗についての言及はおもしろいが、全体としてはだらだらしていて読めない。

2015-12-13 熊野 純彦/レヴィナス入門 (ちくま新書) 熊野先生ってこういう人なのか。わからん。

2015-12-15 タヴィ・ゲヴィンソン/ROOKIE YEARBOOK ONE [日本語版] いわゆるZINってやつの翻訳。すごい分量で、字が細かすぎて読めない。まあ元気なのはよいことだ。

2015-12-17 ウィルヘルム・ライヒ/セクシュアル・レボリューション—文化革命における性 (1970年) ライヒ先生はあれだなあ。

2015-12-17 ★★★★ 藤村 シシン/古代ギリシャのリアル へえそうなのか、おもしろいな、ってのが満載。まあ古代ギリシア人ってのは中国でいえば殷とかそこらのの我々からの遠さ、わけわからなさがある。

2015-12-18 ★★★★ 村上 宣寛/あざむかれる知性: 本や論文はどこまで正しいか (ちくま新書) ごく最近のメタ研究を見て、いろいろ批判する、って感じ。村上先生はおもしろいなあ。ポジティブ心理学の検討のところはいくつか論文ひろってみたい。

2015-12-21 ★★★★ 倉塚平/ユートピアと性 オナイダ・コミュニティの複合婚実験 (中公文庫) ちと急いで参照したかったのでkindleで入手。

2015-12-22 ★★★★ 石井 洋二郎/科学から空想へ 良書。フーリエ直接読むよりこれ読んだ方がわかる。

2015-12-24 N/A/タニタ 体重計 ホワイト HD-661-WH A4 安くてよい。

2015-12-24 ★★ 川名 好裕/恋愛の俗説は8割ホント。: 心理学から“男と女の真理”を探る—— 特にちゃんと文献や実験を示すわけではないのでこの本自体俗説からほとんど出てない。つまらん。350円ぐらい。

2015-12-29 W. ライヒ/性と文化の革命 (1969年) 再読してもよくわからん。

2015-12-31 大澤 真幸/身体と親密圏の変容 (岩波講座 現代 第7巻) ピンとこない。

2015-12-31 ここから探検隊/思春期サバイバル—10代の時って考えることが多くなる気がするわけ。 どうだろう。フレンドリーに見えて説教くさい、みたいな感じもある。

2015-12-31 ★★★★ 阿部共実/死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々 1 (少年チャンピオンコミックス・タップ!) 阿部先生の登場人物たちは、絵よりもセリフよりも内的な思考の方がずっと速い。

2015-12-31 ★★★★ いがらしみきお/今日を歩く (IKKI COMIX) ほのぼのしみじみ散歩ものかと思ったら微妙な心理ホラーだがね。いがらし先生がほのぼのなんか書くはずがなかった。

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EGUCHI Satoshi <eguchi.satoshi@gmail.com>