書き殴りINDEX/不如意ブログ/読書記録(booklog)

読んだ本2009

ブクログなどにコメント書いたもの

2009-02-05 ★★★★ マーティン・セリグマン/オプティミストはなぜ成功するか (講談社文庫) だれもが一読しておくべきだ。

2009-02-05 ★★★★ デビッド・D. バーンズ/〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら—自分で学ぶ「抑うつ」克服法 その気のある人は一度読んでみる価値がある。ただし、同種のもっと安い本も多い。

2009-02-06 ヴォルフ・レペニース/メランコリーと社会 (叢書・ウニベルシタス) RITS。

2009-02-06 ★★ デーヴィッド ヒーリー/抗うつ薬の時代—うつ病治療薬の光と影 翻訳がとても読みにくい。

2009-02-06 ★★ 大坊 郁夫/社会的スキル向上を目指す対人コミュニケーション 一般向けのタイトルなのに中身はかなり専門的。ポイントもよくわからん。

2009-02-07 ダニエル ゴールマン/SQ生きかたの知能指数: ほんとうの「頭の良さ」とは何か 社会的知性ないやつはどうしたらいいんだ・・・エクマン先生のDVD欲しいなあ。

2009-02-07 ★★★★ 山下 邦彦/ウェザーリポートの真実/山下邦彦 編 JOE ZAWINUL on the creative process

2009-02-15 ★ M. スコット ペック/平気でうそをつく人たち—虚偽と邪悪の心理学 精神分析医とかってのがいかに無能で独善的で邪悪な存在であるかがわかる。・・・いや、原書は1983年らしいから、この時代はこういう理解だったということだな。心理学/精神医学ってずいぶん進んだよなあ。DSM-III は1986年なんだもんな。我々は精神分析を葬り去って世の中をシンプルでベターにしつつある(はず)。

2009-02-15 ★★★ マーティン セリグマン/世界でひとつだけの幸せ—ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生 よい本なのだが翻訳がひどい。軽くチェックしたらこんな感じ。売り物レベルではない。 https://docs.google.co/spreadsheets/d/1V8Tgfv4zh0xZqJFT0iCcuPjg2ReEShYqtr19yQjjDrg/edit?usp=sharing注もけずられている。

2009-02-24 井上芳保/セックスという迷路—セクシュアリティ文化の社会学 川畑智子 セックスワークについて考える今西一 日本社会における売買春の変遷井上芳保 性の「解放」の深層にあるもの

2009-03-03 ★ トニー・ブザン/ザ・マインドマップ 発想には問題ないけど、具体例の書き方の色彩などがアレでアレを感じて怖い。

2009-03-10 ★ エリオット S. ヴァレンスタイン/精神疾患は脳の病気か?—向精神薬の科学と虚構 ひどい本。

2009-03-11 中山 康樹/ビートルズの謎 (講談社現代新書) ビートルズマニアではないのでそれほど興味もてなかった。

2009-03-11 ハーヴェイ サックス/トスカニーニの時代 訳文読みにくい。

2009-03-11 アンソニー スミス/オトコとオンナ、性と遺伝子 そんな悪くない。

2009-03-11 高岡健/人格障害のカルテ 理論編 (メンタルヘルス・ライブラリー) なんで宮台とか出てくるんだ。

2009-03-11 リチャード ゴードン/歴史はSEXでつくられる 訳文おかしすぎ。

2009-03-11 ★★ ジンデル・シーガル/マインドフルネス認知療法:うつを予防する新しいアプローチ 疑似心理学?再読してみるがやっぱり怪しい。

2009-03-11 ★★★★ Mark Levine/The Jazz Piano Book すばらしい。すばらしすぎる。

2009-03-12 アラン ヤング/PTSDの医療人類学 かなりやばげ。第7章が怖すぎる。こりゃまともなのは「患者」でしょう。

2009-03-12 ★★★★ ジョン マニング/二本指の法則—あなたの健康状態からセックスまでを語る秘密の数字 おもしろい。『システム化する男脳〜』とかである程度触れられてたことの細部が。

2009-03-13 ★★ ロバート・E. アルベルティ/自己主張(アサーティブネス)トレーニング—人に操られず人を操らず ピンとこない。

2009-03-13 ★★ ディーン シューラー/シューラーの認知療法入門 たいした本ではない。

2009-03-14 ジュディス・L. ハーマン/心的外傷と回復 〈増補版〉 中井久夫の解説での精神医学史の話重要。

2009-03-16 ★ 宇野 邦一/“単なる生”の哲学—生の思想のゆくえ (問いの再生) だめだめ。

2009-03-16 ★★ 芹沢 一也/ホラーハウス社会 (講談社+α新書) なんかリサーチ不足してんじゃないのかなという印象を受けるんだけど、大丈夫なのかな。まあ精神医学史や犯罪学史とかはちゃんとした資料が少ない印象というか、ダメな資料の比率が高いような気がするからしょうがないか。ここらへんのわりとサヨク史観というか、「悪いやつら、無能なやつら、権力者が善良な人々をふみつぶし虐待する」という視点から扱いやすすぎるんだよな。それにまあ実際精神医学は20世紀後半までまったく見込みがなかったわけだし。本当になにもわかってなかってなかったみたいね。おそろしすぐる。でもそれは悪意や無能によるものではないわね。難しすぎたし道具もなかった。DSM-III革命の偉大さってのがいまわかる。

2009-03-16 ★★★★ 吾妻 ひでお/地を這う魚 ひでおの青春日記 (単行本コミックス) すげー。まんが道ものはなぜおもしろいのか、とか。答えは、おそらく生存者バイアスだね。そういうものを書けるまで生き残っているひとのは当然なんらかの意味でおもしろいわけだ。

2009-03-17 ★★★ 高岡健/自閉症スペクトラム・浅草事件の検証—自閉症と裁判 (メンタルヘルス・ライブラリー) レッサーパンダ事件についての座談会がとてもよい。小田晋のやばさについても。

2009-03-18 ヨアヒム・ゴールドベルグ/行動ファイナンス—市場の非合理性を解き明かす新しい金融理論 古本で買ったが、第七章「トレーディングで成功するために」だけ赤線弾いてあって笑えた。この方もうかったかな。

2009-03-18 ニコラス レグシュ/あなたがキレる瞬間—ヒトはなぜ暴力をふるうのか 一回読んだことがあった。

2009-03-18 ★★ 大野 裕/認知療法の技法と実践—精神療法の接点を探って 大野先生がこれまで書いた学術論文を集めたものだね。Zen and the Art of Psychotherapyとかって英語論文の章もある。大野先生も最初は典型的なフロイト派精神分析学者だったのがわかっておもしろかったが、認知療法について知るには別の本読んだ方がよかろう。

2009-03-18 ★★★★ アーサーフリーマン/認知療法臨床ハンドブック よい。各種の症例もおもしろい。特に第三部「人格障害」の例が正直な記述。最後の治療者自身に対する認知療法もおもしろい。

2009-03-19 チャールズ メダワー/暴走するクスリ?—抗うつ剤と善意の陰謀 よくわからん。この切れ味の鈍さからすれば、あんまり重要じゃないだろう。

2009-03-19 ★★ 芹沢 一也/狂気と犯罪 (講談社+α新書) さすがにもともとの専門の分野は資料も豊富でおもしろい。でも日本固有の問題、「権力」とかそういうのの問題にしすぎている感じがある。精神医学とかってのがなんとか成立したのが明治維新以後なわけで、そこらへんの医学史をおさえる必要がある。それに19世紀前半のイギリスの刑罰史や、19世紀後半の欧米での犯罪学史なんかと比べればもっとよかったろう。明治時代はロンブローゾの時代なわけでね。再読したけど、いろいろ問題ありすぎ。医学史の方も法制史の方もまともな本はほとんどなにも読まずに書いてるんじゃないだろうか。そもそも宅間守の話からはじまるところからして、精神障害と人格障害の違いさえ理解してないだろう。まずすぎ。社会学者は時々有害。

2009-03-19 ★★★★ アーロン・T. ベック/人格障害の認知療法 (認知療法シリーズ) よい。ベック先生はおもしろいなあ。症例とかを見る目が鋭すぎる。きっと小説とか書いてもいろんなタイプをリアルに描けるだろう。しかしまあ人格障害のカテゴリ分けとか、DSMの二軸とか、まだまだいろいろ混乱しているのも感じる。おそらくDSM-IVでもそれほど改善されてるわけではないわね。

2009-03-20 ★ 片山 一良/ブッダのことば パーリ仏典入門 「二の矢」の原文を探そうと思ったのだが、読めない。フォント版組もだめすぎる。漢語はもう捨てたらいいのに。八正道だの四聖諦だの、「八つの正しい道」「四つの尊い諦め」でいいじゃん。英訳の方が読みやすいくらい。仏教のひとたちも「新共同訳」みたいなん作ったらどうなんだ。

2009-03-23 ★★ 小川捷之/臨床心理学大系 (第16巻) 臨床心理学の先駆者たち フロイト、ユング、ロジャース、ロールシャッハ、アイゼンク、E. H. エリクソン、スキナー、オルポート、アドラー、サリヴァン、M. H. エリクソン、クライン、ホーナ、森田正馬、ラカン、ウィニコット、パールズ。1990年の時点でこの並びってのはもうどうしようもない。

2009-03-23 ★★★ アラン・ピーズ/本音は顔に書いてある 工藤力先生の本よりこっちの方が通俗だけど話も広いしよく書けてる。

2009-03-23 ★★★ 工藤 力/しぐさと表情の心理分析 エクマンの翻訳してる先生。エクマンあたりをネタ本にした非言語コミュニケーション通俗本。そこそこ。

2009-03-24 唐沢 なをき/ヌイグルメン!(1) (KCデラックス) 応援しているので買う。御布施ですな。このシリーズはいつものようにグダグダにせず、5巻以上の完全なお話にしてほしい。それくらいの力のある人だ。

2009-03-24 ★★ 田島 治/精神医療の静かな革命—向精神薬の光と影 (精神科医からのメッセージ) なにを書きたいのかよくわからない。クラマーやヒーリーの話とか。田島先生の臨床の経験も書いてくれればいいのに。

2009-03-26 パウル・ヒンデミット/新版 音楽家の基礎練習 中学生ごろに1回読んでるなあ。いまからやっても間にあわないだろう。

2009-03-28 ★★★★ マイケル・ウィリアム・アイゼンク/ハピネス—愛と性と幸福への心理学 (新世叢書) 幸福を感じるための一番のファクターはパーソナリティーで、パーソナリティーは遺伝的要因が強くて変更しにくいとか、っていわれちゃうとリンダ困っちゃう。

2009-03-30 ★★★ 鈴木大介/家のない少女たち 10代家出少女18人の壮絶な性と生 救いがないですなあ。男子はなにしてんだろう。

2009-03-31 勝間 和代/無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法 いろいろ難のある人なのはわかるけど、まあ若い人向けにはよいだらう。

2009-03-31 ★★★ マイケル アーガイル/幸福の心理学 今となっては古い。

2009-04-02 ★★ ブライアン・キング/ウソをつくサル—あの人が真実を語らないワケ マスコミや政治家の婉曲な言い回しとかそういうのについて。一部おもしろいエピソードもある。

2009-04-02 ★★★ 島井哲志/ポジティブ心理学—21世紀の心理学の可能性 オリジナルな研究とは言えないけど、この分野がどんな感じかだいたいわかる。セリグマンの一派と旧来のパーソナリティー心理学の一派が喧嘩しているらしいのが当然だがおもしろい。

2009-04-03 M. アーガイル/人間関係のルールとスキル 古本で買ってしまったが、まったくつまらない。

2009-04-03 ★★★ 藤田 哲也/大学基礎講座 改増版: 充実した大学生活を送るために 再パラ読。いろいろ言いたいことがある先生だよな。そういうのが好きな人にはおもしろいが、学生様にはtoo uchだろう。

2009-04-04 ハンス・J. アイゼンク/マインドウオッチング—人間行動学 (新潮選書) いかにも古い。こっからずいぶん進んだよなあ。内向的なタイプは条件づけされやすいって話。

2009-04-05 ★★★★ A. エリス/論理療法—自己説得のサイコセラピイ まあエリス先生本人はかなりやばい人な感じはするけど、いろんな意味でおもしろい。偉大だ。

2009-04-07 ★★ 伊藤守/もしもウサギにコーチがいたら—「視点」を変える53の方法 (だいわ文庫) 「あなたにもコーチはついてますか」「あなたは今もコーチングを学んでますか」あたりが気になる。

2009-04-10 Michael Argyle/The Psychology of Happiness 翻訳されている版 http://ediaarker.net/u/yonosuke/?asin=4414302773 からずいぶん研究が進んでいる。

2009-04-12 福沢 諭吉/文明論之概略 (岩波文庫) 実は読んでなかった。福澤先生は偉大すぐる。

2009-04-12 N/A/談 no.83(2009) 一応買ってみた。

2009-04-13 ★★ クロード ケネソン/音楽の神童たち 下 訳者あとがきにもあるように淡々。

2009-04-15 村井 敏邦/新版 刑法 現代の『犯罪と刑罰』 よさげ

2009-04-15 石井 良助/江戸の刑罰 (中公新書 31) あれ、おもしろいぞ。

2009-04-17 N/A/世界の名著—マキアヴェリからサルトルまで (中公新書 (16)) 時代を感じる選択。

2009-04-17 チャールズ・ミンガス/ミンガス—ミンガス自伝・敗け犬の下で (1973年) 日本語読めない。

2009-04-17 ★★★ 高場将美/知ってるようで知らない ラテン音楽おもしろ雑学事典 高場将美 著 けっこう勉強になった。でも集めるのはたいへん。2015年4月再読。

2009-04-18 プラトン/テアイテトス (岩波文庫 青 601-4) 本棚探すより買った方が早いというのは・・・

2009-04-18 ジョセフヤンクラ/アルバート・エリス 人と業績—論理療法の誕生とその展開 「ラショナル」と「イラショナル」の訳語の混同や誤植があちこちにあって、ふつうの人が読むと混乱すると思う。合理的な/不合理な、と訳しておけばまちがうことないのに。

2009-04-19 ★★★★ 小川 隆夫/JAZZ TALK JAZZ えらい。

2009-04-23 小谷野 敦/すばらしき愚民社会 (新潮文庫) 実は読んでなかった。

2009-04-24 筒井 康隆/ミラーマンの時間 (角川文庫 緑 305-13) ちと中学生のころが懐しくなって。「超能力ア・ゴーゴー」読みたかったの。

2009-04-24 ★★★ 岩波 明/精神障害者をどう裁くか (光文社新書) 歴史と議論をまとめただけっていう感じでがあるが、正確で正道で安心でもある。

2009-05-03 ★★★★ デイヴィッド スローン ウィルソン/みんなの進化論 知らない新鮮なネタも多くて楽しめた。

2009-05-04 原田 信男/江戸の食生活 (岩波現代文庫) 寝る前に読んでる。おもしろいなあ。

2009-05-04 江原由美子/ジェンダーと社会理論 それぞれの論文が短かすぎると思う。

2009-05-04 ★★★ 秋道 智彌/クジラは誰のものか (ちくま新書) いろいろおもしろい情報あり。でもクジラ愛護派の言い分を曲げちゃってる。そもそもタイトルがなあ。

2009-05-04 ★★★★ N/A/イギリス哲学の基本問題 あれ、これ良書だね。『経験論と功利主義』よりこっち読んだ方がいいだろうと思う。

2009-05-08 ★★★★ 小谷野 敦/『こころ』は本当に名作か—正直者の名作案内 (新潮新書) 小谷野先生はほんとうに正直でよい。でも判断基準が感覚的すぎてよくわからんよな。同感だと思う部分も多いのだが、なんでそうなるのかを分析してくれないとなあ。まあ私にフィクション読む時間がどれくらい残されているのかなあとか考えたり。2010/12/11 再読。やはりおもしろいなあ。小谷野先生はおそらく自分が直接に実感できる「人間の本当のこと」が知りたいんだと思う。それって文学なんかな。そうなんだろうな。きっちり共感できるもの以外をありがたがる必要はない、ということなんだろう。OK。

2009-05-09 ★★★★ ジョン スウェッド/マイルス・デイヴィスの生涯 菊地成孔のマイルス本の一番のタネ本か。有名なエピソード満載。

2009-05-10 ピーター ギュラルニック/スウィート・ソウル・ミュージック—リズム・アンド・ブルースと南部の自由への夢 スタックスあたりにはあんまり興味がない。

2009-05-10 ★★★★ 岡田 暁生/ピアニストになりたい! 19世紀 もうひとつの音楽史 岡田先生が一皮も二皮も剥けた感じ。「詩人シューマンが指矯正器具の愛用者でもあった---まさにこの二面性のなかにこそ、「ハイテクが演出するメロドラマ」とでもいうべき、ロマン派音楽のある本質が読み取られなければならないのである。」

2009-05-12 ジェリー・コカー/ジャズ・アドリブ入門 すばらしく古いけど、いろんな人に読まれたんだろうなあ。1991年に22刷。

2009-05-12 ニコラウス・ゲイハルター/いのちの食べかた [DVD] 買ったけど怖くて見れない。 → 見た。PETAのより怖くない。

2009-05-13 「新潮45」編集部/悪魔が殺せとささやいた—渦巻く憎悪、非業の14事件 (新潮文庫) 恐い。

2009-05-13 ★★★★ 鈴木 貞美/日本人の生命観—神、恋、倫理 (中公新書) 博学で立派。大正期の日本思想が少し見通しよくなった。

2009-05-16 松下正明/病跡学 special issue (臨床精神医学講座) あらこのシリーズこんな高いのか。

2009-05-16 アイン・ランド/利己主義という気概ーエゴイズムを積極的に肯定するー よくわからん。

2009-05-16 ★★ スタッズ ターケル/ジャズの巨人たち ターケルはいろいろでかい仕事したけど、この本翻訳するのはいまさらって感じだよな。

2009-05-17 「新潮45」編集部/その時、殺しの手が動く—引き寄せた災、必然の9事件 (新潮文庫) 恐い

2009-05-17 平野 啓一郎/顔のない裸体たち 入りこめない。もう一生現代ものフィクションは読めないんじゃないかという気がしてきた。古典ならだいじょうぶかなあ。

2009-05-17 ウインディ ドライデン/論理療法入門—その理論と実際 10年ぶりの再読。コンパクトだが、いま読むととても興味深い。行動の重要性の強調、メタ感情に対する言及。

2009-05-17 ★★★★ ポール プリッチャード/ホルニストという仕事—音楽家のビジネス・ライフ ホルン吹きのための超プラクティカル職業ガイド。おもしろいなあ。分の商売とひきくらべたり。どういう職業のものでも細かいノウハウものは勉強になる。細かくないとだめなんだよな。オケ1/3番、室内楽、スタジオ、フリーランス(トラ)、それぞれ著者たちが自分がどこでなにをしているのか正確に把握しているのがわかる。でないと生き延びられないしノウハウは書けないんだよな。

2009-05-18 ★ エイヴリル・ダンクワース/ジャズの音楽的基礎入門 70年ごろには音大でこういうのを読んでいた人がいるのだろうか。

2009-05-19 中西 信男/ナルシズム—天才と狂気の心理学 (講談社現代新書) DSM-IIIにも言及されているけど、まだこの時期は精神分析の影響が大きかったんね。

2009-05-19 福田 和也/イデオロギーズ こういう思想史っていうか人名録、通して読める事典みたいなものはいつの時代も必要なんだろうな。とにかく興味もたなきゃならんわけだしな。

2009-05-20 中島 らも/心が雨漏りする日には (青春文庫) 酒と薬はいかんです。

2009-05-20 ★★★★ デューク・エリントン/A列車で行こう—デューク・エリントン自伝 非常に特異なパーソナリティーを感じる。貴族的っていうか。他人の悪口とかほとんど書かないし。っていうかほとんどすべての関係者に慇懃なクレジットをつけている。(誰か秘書がいるのだろうな)しかしあくまで自分とかかわった限りで書いてるだけ。「〜は私のことを〜と褒めた」とかそういう感じ。一方、自分の苦悩のようなものを語ることもない。なんというか世界との距離感がふつうではない。あ、これがエリントンのナルシズムなのか。He loved hi adly.とはこのことか。ラヴェルとかも文章書かせるとこういう感じだったんじゃないだろうか。(ラヴェルの場合は誰についても辛辣なこと書いただろうけど)

2009-05-22 小林 聡幸/シンフォニア・パトグラフィカ—現代音楽の病跡学 まだこれからの人。

2009-05-22 ★★ 森達也/死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う 文章がだるい。まあ本業作家ではないからか。

2009-05-22 ★★★★ スタッズ ターケル/希望—行動する人々 (文春文庫) ターケルってまだがんばってんのな。世界の明るい面を見る思いがする。『仕事』は私のベストの一冊。

2009-05-23 「新潮45」編集部/殺人者はそこにいる—逃げ切れない狂気、非情の13事件 (新潮文庫) ほんと恐い。私なんでこんなものばっかり読んでんだろう・・・

2009-05-25 国分 康孝/〈自己発見〉の心理学 (講談社現代新書) 1冊使ってエリスの言うところの「ねばならない思考」を徹底的にたたくということらしい。

2009-05-25 ビル ブライソン/人類が知っていることすべての短い歴史 読んだ?

2009-05-25 ★ バーバラ・オークレイ/悪の遺伝子—ヒトはいつ天使から悪魔に変わるのか 断片的であっても真面目な研究を(おそらく)素人がこうやって勝手につなぎあわせるのはイクナイ。っていうか記述を読むかぎり著者本人もやばげ。

2009-05-25 ★ 別冊宝島編集部/戦後"異常"殺人事件史 (宝島SUGOI文庫) つまらん。買うんじゃなかった。まあ「これを手がかりに好きなタイプの犯罪を研究してください」ってことなのかな。

2009-05-25 ★★ 吉本 佳生/スタバではグランデを買え! —価格と生活の経済学 なんでわざわざグランデ買わなきゃならんのかわからなかった。

2009-05-25 ★★★ 平山 夢明/異常快楽殺人 (角川ホラー文庫) 有名な快楽殺人者たち。書いた人はカニバリズムが好きみたいね。私はあんまり興味ないのでもうひとつ。特に新奇な情報はないように思うけどどうなんかな。

2009-05-26 ★★★★ 坂口 菊恵/ナンパを科学する 非常によく勉強している。知らなかった研究もたくさん。一方で坂口先生の専門の科学者としてのオリジナルの貢献がどこらへんにあるのかよくわからんような気もする。でもこんだけ新しい研究おっかけてくれてたらそんなもんいらんかもな。→ ちゃんと読みなおすと坂口先生のオリジナルな貢献もすごくでかい。偉い!

2009-05-31 東浩紀/NHKブックス別巻 思想地図 vol.3 特集・アーキテクチャ 思想って難しいなあ。

2009-06-02 ★★★ 伊藤 順康/自己変革の心理学 論理療法入門 (講談社現代新書) 苦しんでいる学生さんにはこれがいいかもしれない。

2009-06-03 Simon Blackburn/The Oxford Dictionary of Philosophy 一人でこれ書くってのはすごいよなあ。

2009-06-06 エリオット ソーバー/進化論の射程—生物学の哲学入門 (現代哲学への招待Great Works) むずかしいなあ。専門家向け。

2009-06-08 ★★★★ P. エクマン/暴かれる嘘—虚偽を見破る対人学 安い古本ないかなあ。→ 入手。

2009-06-09 ★★★★ フランク・アルカイヤー/JAZZ LEGENDS—ダウン・ビート・アンソロジー すばらしい!

2009-06-11 ★★★ フランク・アルカイヤー/マイルス・デイヴィス・リーダー ダウンビート誌に残された全記録 (単行本) マイルスのインタビューはいつもおもしろい。実はおしゃべり好きな男なんだよな。他の記事は無駄な感じ。

2009-06-11 ★★★★ ジェームズ・スロウィッキー/「みんなの意見」は案外正しい いろいろなるほど。

2009-06-16 河合 幹雄/日本の殺人 (ちくま新書) 正直で率直な良書。でも「まぬけ」「馬鹿」「劣った」「弱い」とか使いまくっていて興味深い著者だなあ。なんかいかにも学者な感じの人なのかな。

2009-06-26 フアン・ルイス アルスアガ/ネアンデルタール人の首飾り なんかすごく読みにくい。翻訳の問題?

2009-07-03 岡田 暁生/音楽の聴き方—聴く型と趣味を語る言葉 (中公新書) 岡田先生はほんとうに今勢いがあるなあ。なんというか、ナルシストというかディレッタントというかそういう感じがただようのもこの分野ではよい。

2009-07-06 ★★ ヴァルトラウト ポッシュ/なぜそんなに痩せたいの?—「美人」になりたい女の社会心理学 月並でつまらん。

2009-07-13 ミロス・フォアマン/カッコーの巣の上で [DVD] いまごろまじめに見る。まあそれなり。

2009-07-14 ★ サラ コフマン/女の謎—フロイトの女性論 なにかフロイト先生自身のおもしろい文章でもさがせないかとおもったけどぜんぜんだめ。

2009-07-16 ★★★ デイヴィッド ハープ/なまけ者の3分間瞑想法 こんなゴミ本買ってしまった。2011.7.17 再読。いや、まあそんな悪い本でもない。2012.6.9 ジョナサン・ハイト先生が瞑想を勧めているのでさらに再読。まあ私は1980年ごろの『別冊宝島』やビートルズ再ブーム世代なので、こういうものも実は嫌いではないのだ。

2009-07-16 ★★★★ 青柳 いづみこ/指先から感じる ドビュッシー 読ませる。

2009-07-25 ★ ナシーム・ニコラス・タレブ/ブラック・スワン[上]—不確実性とリスクの本質 ゴミ本ではないかと思う。

2009-07-25 ★★★ ジョージ・A・アカロフ/アニマルスピリット 山形先生訳にしては読みにくいところがちらほら。

2009-07-27 稲葉 振一郎/社会学入門 〈多元化する時代〉をどう捉えるか (NHKブックス) 学部1回生が読んでも社会学ってどういう学問かあんまりよくわからんのではないか。学生には大学で習う「社会学」ってのが二種類ぐらいあるように見えているはずで(統計とか使うやつと使わないやつ)、そらこへんの事情がわかるような書き方してくれればよかったのではないかと思う。でもこういうものを書けるってのはすごいな。

2009-07-31 D. C. A. ヒルマン/麻薬の文化史—女神の贈り物 なんか博論書きなおさせられた怨念が・・・どの程度論拠があるかというと微妙なんだな。

2009-08-02 ★★ コーマック・マッカーシー/血と暴力の国 (扶桑社ミステリー) ひさしぶりにフィクション読んだな。ハードボイルドってこういう感じだっけか。

2009-08-03 松本 零士/宇宙戦艦ヤマト (秋田トップコミックスW) なつかしいけどゴミだ。これはひどい。今だったら作者にやる気がないとかで問題になるだろう。小学生当時もひどいなと思った。999とかおいどんとかコックピットシリーズとかはよかったのにね。これを今出そうという作者や編集者どうなんだ。

2009-08-10 斎藤 環/心理学化する社会 (河出文庫) よくわからん。まじめな本ではないようだ。そもそも私こういう「評論」ってのがよくわかんのだよな。

2009-08-28 田村 哲樹/政治理論とフェミニズムの間—国家・社会・家族 あんまり具体的じゃなくてよくわからない。

2009-09-02 内井 惣七/ダーウィンの思想—人間と動物のあいだ (岩波新書) 人間の形質の遺伝についてのダーウィンの見解を一章、ダーウィンの受容について一章欲しかったような気がするけど、まあ新書じゃ無理だわね。

2009-09-02 鹿島田 真希/黄金の猿 そういえば文学ってのはこういう感じのものだったわね。

2009-09-02 松本俊吉/哲学者は何を考えているのか (現代哲学への招待Basics) メアリ・ウォーノックのインタビューがおもしろかった。

2009-09-02 マイケル・R. エデルシュタイン/論理療法による3分間セラピー?考え方しだいで、悩みが消える 再読。

2009-09-02 ★★★★ ロバート・B・チャルディーニ/影響力の武器[第二版]—なぜ、人は動かされるのか 必読書。

2009-09-16 稲岡 邦彌/増補改訂版 ECMの真実 リッチー・バイラークのCDがなぜ廃盤になったのか知りたかったのだが、こういう事情か。

2009-09-28 竹原 弘/古典で読み解く哲学的恋愛論 (Minerva21世紀ライブラリー) ぴんと来なかった。恋愛の話はよくわからん。

2009-09-30 柘植 尚則/イギリスのモラリストたち えらい!

2009-09-30 服藤早苗/恋愛と性愛 (シリーズ比較家族第2期) 山田昌弘、川村邦光、赤川学先生あたりのが興味ふかい。

2009-09-30 ★ 芝谷 浩/夢をかなえる幸せの収納力 なんでこんな本注文したんだっけか

2009-10-02 A. B. Spellman/Four Lives in the Bebop Business (Limelight) セシルテイラーの項読んだ。孤立してたわけじゃないのね。当然だけど。ジャズってのは伝統と集団の音楽だ。・・・オーネットコールマンの項も読む。おもしろいなあ。これやっぱりミュージシャンしか書けない感じだ。

2009-10-06 ★ John Valerio/Jazz Piano Concepts & Techniques 超初歩。日本語でもっとよい奴がある。

2009-10-06 ★★ Mark Harrison/R&B Keyboard: The Complete Guide With Audio! (Hal Leonard Keyboard Style) 有名曲のパターンを列挙しただけだわね。オンコードの使い方やファンクの練習の仕方とか知りたかったんだけどね。

2009-10-06 ★★★ Mark Harrison/Jazz-Blues Piano: The Complete Guide with Audio! (Hal Leonard Keyboard Style) 数人のスタイルをだらだら書いているだけ・・・というわけでもないようだ。数カ所重要なのがある。

2009-10-06 ★★★★ Paul F. Berliner/Thinking in Jazz: The Infinity Art of Improvisation (Chicago Studies in Ethnomusicology) これはすばらしい。音楽スタイルとしてのジャズのほぼすべてが入ってるんじゃないかな。これまで謎だったことが次々と明らかに。「インタープレイ」の詳細とか、その場での代理和音の使用etc.etc.最初から読みはじめるが、これはやっぱりすばらしい本だな。

2009-10-07 ★★★★ John Valerio/Post-bop Jazz Piano: The Complete Guide (Hal Leonard Keyboard Style) これはなかなか充実した内容だが難しすぎて自分ではなにもできない。この方の同じシリーズのBebop Jazz Pianoも良書。2017年ぐらいに読むとだいぶ分かるようになっている。

2009-10-15 檜谷 芳彦/大学3年になったらすぐ読む本—面接試験「自己PR」の準備と実践 (だいわ文庫) 説教のネタ本に。まあこんなもんでしょう。

2009-10-15 ★★★ Hal Crook/ハウ・トゥ・コンプ (CD付) 洋書のつもりで買ってしまった。内容はたいしたことない。模範演奏もなんかへん。翻訳読みにくいし。まあこういうもの読むだけでは弾けるようにはならない。参考になったのは、(1)リードノートから下方に向ってコードを考えてみる。(いつもベースと音域からしか考えてなかった)(2)ボイシングはどれも半音階で動かせるように練習。(アプローチに使える)(3)コンスタントストラクチャーの3点。

2009-10-15 ★★★★ Philipp Moehrke/Jazz Piano - Improvisation Concepts (Jazz Piano Concepts) このひとの本は練習する人間の気持ちがよくわかってると思う。CDとコールアンドレスポンス、トランスクライブ、練習した回数のチェックリストとか。

2009-10-16 ★★★★ Philipp Moehrke/Jazz Piano - Solo Concepts ソロピアノの各種スタイル例集。運指がついているので参考になる。理論的なことはあんまり書いてないけど、練習法その他有益。同じ著者のVoicing Conceptも初心者必携。

2009-10-17 飯田 隆/岩波講座 哲学〈12〉 性/愛の哲学 あんまり感心しない。

2009-10-17 プラトン/国家 上 (岩波文庫) いったい何冊目なんだ。

2009-10-17 佐々木 俊尚/仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書) バーコードリーダー注文してしまった。

2009-10-17 N/A/マンガ・エロティクスF 56 つまらん。ほとんどの作品はマンガになってない。

2009-10-17 ★★★★ ランディ・ソーンヒル/人はなぜレイプするのか—進化生物学が解き明かす 必読書。

2009-10-18 ★★★★ Martin E. P. Seligman/What You Can Change and What You Can't: The Complete Guide to Successful Self-Improvement (Vintage) おもしろいのでおすすめ。90年代前半の本なので古いだろう。もしまだ研究紹介として価値があるのなら訳出してほしい。うわ、この本裁断してスキャンしてしまってた。面倒。やっぱり紙は偉大だよね。 性的自認 変えられない 性的指向 おそらく変えられない PTSD ほとんど柔らげられない(レイプの場合は多少(ild)可能) 肥満 一時的にしか変えられない アルコール依存 多少軽減 怒り 多少/まずまず(oderate) 日常的不安 多少/まずまず 性的嗜好 多少/まずまず 強迫障害 多少/まずまず 性役割(子供) 固定的 性役割(成人) 柔軟 抑うつ まずまず 対人恐症 まずまず 広場恐怖 まずまず 性機能障害 ほとんど治療可能 特定の恐怖症 ほとんど治療可能 パニック障害 治療可能

2009-10-18 ★★★★ ナディーン・ストロッセン/ポルノグラフィ防衛論 アメリカのセクハラ攻撃・ポルノ規制の危険性 とりあえず必読。

2009-10-19 ★★★★ Philipp Moehrke/Jazz Piano: Voicing Concepts (Jazz Workbooks) しばらく前に買った本。こつこつチェックボックス埋めてます。簡単なことでも、いざメトロノームに合わせてきっちりやろうとするとできないものだ。

2009-10-19 ★★★★ 河合 幹雄/終身刑の死角 (新書y) 力がある。

2009-10-20 福沢 諭吉/学問のすゝめ (岩波文庫) 基礎ゼミのテキストに使った。いま読んでもおもしろいと思う。

2009-10-20 ドニ ド・ルージュモン/愛について—エロスとアガペ〈上〉 (平凡社ライブラリー) これって本当に名著なのかな。

2009-10-20 大橋悦夫/成果を5倍にする ライブハックス! (ゴマ文庫) こういうのを読んでしまうときは弱っているとき。

2009-10-21 Mark Levine (マーク・レヴィン)/マーク・レヴィン ジャズ・ピアニストのための ドロップ2 ヴォイシング・テクニック CD付 これを練習できるようになるのは3年後の予定。しかし内容に比してちょっと高いと思う。1800円ぐらいが妥当。

2009-10-21 ★★★ 中島 久恵/ジャズピアノテクニカルメソッド ジャズの練習 どの教則本にも書いてあることを全部音符にしました、というだけの本。でもスケールの運指が書いてあるのはたすかる。

2009-10-22 Mark Dooley/Questioning Ethics: Contemporary Debates in Continental Philosophy なんか現代思想とかの大きな話。

2009-10-22 荻野 美穂/「家族計画」への道—近代日本の生殖をめぐる政治 荻野先生はこつこつ調べていて偉い。

2009-10-22 安香 宏/犯罪心理学への招待—犯罪・非行を通して人間を考える (新心理学ライブラリ 20) なんにしてもこの新心理学ライブラリシリーズはよい。

2009-10-22 ★★ 堀内浩二/リスト化仕事術 毎日使えて一生役立つ 病院での時間つぶしに。

2009-10-22 ★★★ Daniel Bonevac/Today's Moral Issues: Classic and Contemporary Perspectives 倫理学というよりは政治学的な視野から倫理的問題に関する文献を集めたアンソロジー。(よく使われる古典も一応収録されている)性行動、動物、環境、ドラッグ、ポルノ、不快な言論、中絶、安楽死、死刑、戦争、犯罪抑止、経済的平等、アファーマティブアクション、移民政策。

2009-10-22 ★★★★ 河合 幹雄/安全神話崩壊のパラドックス—治安の法社会学 河合先生は偉い。法社会学ってのはこういう学問だわね。

2009-10-22 ★★★★ 山岸 俊男/ネット評判社会 (NTT出版ライブラリーレゾナント057) 山岸先生は偉いなあ。

2009-10-23 ★★★ 大野 裕/こころが晴れるノート:うつと不安の認知療法自習帳 堅実

2009-10-23 ★★★★ 野村 総一郎/うつ病をなおす (講談社現代新書) 野村先生は国内で一番の権威。

2009-10-23 ★★★★ リチャード ノーマン/道徳の哲学者たち—倫理学入門 今日本で入手できる倫理学の入門書ではいちばん専門的でちゃんとしているのではなろうか。ただし値段が高いのが難点。テキストには使いにくい。

2009-10-24 Alex Miller/An Introduction to Contemporary Metaethics ヘア先生はほとんどいなかったことに。

2009-10-24 Russ Shafer-Landau/Ethical Theory: An Anthology (Blackwell Philosophy Anthologies) 上級。

2009-10-24 高橋 誠/ブレインライティング 短時間で大量のアイデアを叩き出す「沈黙の発想会議」 なにかのまちがいで注文してしまった。

2009-10-24 ★★★ 柏木 吉基/人は勘定より感情で決める ~直感のワナを味方に変える行動経済学7つのフレームワーク これもうっかり注文してしまった。こういうものは読むとしても図書館を使うべきだ。こういうのはたいてい翻訳物の方がはるかに優れてるんだけど、まあでもビジネスの現場での話と結びつけていろいろ紹介されているのはビジネスマンにはよいのではないか。値段には十分みあってる。

2009-10-24 ★★★★ Joel Feinberg/Reason And Responsibility: Readings in Some Basic Problems of Philosophy 哲学大学院生はust-read。神、悪、理性と信仰。懐疑主義、外的世界の存在、科学の方法。心、動物も考えられるか?、ひとの同一性(と死)。決定論・自由意志・責任。道徳。応用倫理的問題がちょっと。

2009-10-24 ★★★★ エドゥアルド ジアネッティ/人は嘘なしでは生きられない これはおもしろくて、一連の自己欺瞞もの読書につながった本。

2009-10-24 ★★★★ 畑中純/愚か者の楽園 (新潮コミック) 好き。

2009-10-25 ★★★★ 村上 宣寛/心理学で何がわかるか (ちくま新書) ちくま新書ひさしぶりのヒットだな。

2009-10-27 ★★★ リチャード・ドーキンス/神は妄想である—宗教との決別 アメリカはたいへんですな。

2009-10-28 ★ アラン・ゴールドシャー/ハード・バップ大学 アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャースの天才養成講座 (P‐Vine BOOKs) 在籍したメンバーをだらだら書いているだけ。特におもしろいエピソードもなし。500円ぐらいの価値。

2009-10-28 ★★★ Barbara Ehrenreich/Bright-Sided: How the Relentless Promotion of Positive Thinking Has Undermined America セリグマンへのインタビュー風景が悪意に満ちてて笑える。まあ悪意、敵意、ペシミズムも重要だわね。それは人間を進歩させる。セリグマン個人はともかく、その研究への攻撃がどの程度成功してるかっていうとなんかよくわからんというか失敗ではないかな。カルヴィニズムがどうのこうのってのもあんまりしっかりした根拠があるように見えなくて、そんな出自よりアメリカが非常に競争的な社会であることの方が重要な気がするのだがどうなんだろうか。

2009-10-30 ★★★★ ナンシー エトコフ/なぜ美人ばかりが得をするのか 古本で再入手。学生様にはとりあえずこれ読んでもらっていた。いまはもっといいのがあるだろう。

2009-10-31 ★★★ ピーター・バラカン/魂(ソウル)のゆくえ 全体としてはバラカンのかなり狭い趣味を反映した月並な黒人音楽の紹介。この世代のイギリスの中産階級から見るとこういう感じってことなんだろう。でも一応そういう階級意識もかなり自覚してる。黒人と白人の距離感とか、イギリスから見たアメリカ各地の地方差とか、そういうについての意識はかなり屈折していて興味深い。ディスコはゲイと黒人といったマイノリティーのためのバーから発展したとかって話が初耳だった。なるほど。

2009-10-31 ★★★★ 大石 繁宏/幸せを科学する—心理学からわかったこと 非常に良書。幸福心理学の動向が網羅されてる。国内に類書なし。文化的な違いについて敏感。Ed Dienerの弟子だ。

2009-11-04 森和夫/3時間でつくる技能伝承マニュアル 思っていたのと内容が違った。でもまあこういうことを考えてノウハウをつみあげている人びともいるのだなあ。

2009-11-04 ★ C・E・ローリンズ/人を励ますのが苦手な人のための50の簡単な方法 そこらへんのブログでも読んでた方がよいのではないか。200円ぐらい。

2009-11-04 ★★ 小山 龍介/整理HACKS!—1分でスッキリする整理のコツと習慣 これも買ってしまった。まあ知らないことはいろいろある。こういう細かいノウハウがライフハックですか。あんまり実行する気にはなれないのも多い。趣味の世界。

2009-11-04 ★★ 清宮 普美代/チーム脳にスイッチを入れる! 質問会議 なぜ質問だけの会議で生産性が上がるのか? (2020080919) うまい(生産的な)質問をするのは難しいんだよな。そこらへんの技術についてもう少し知りたいような気がする(もしそれが技術の問題であるならば)。

2009-11-04 ★★★ ケネス・クラーク/絵画の見かた (白水Uブックス) 偉い人なのね。

2009-11-04 ★★★★ Arthur Taylor/Notes and Tones: Musician-to-Musician Interviews あれ、Art Taylorってインテリなんだな、と思ったけどArt Davisと混乱してた。中身はミュージシャン同士のけっこう深いとこの話していて、凡百の素人のインタビューより興味深い。フリージャズが問題視されてた時代。マイルスとハンプトンホーズのが特におもしろい。

2009-11-04 ★★★★ 西岡 文彦/絶頂美術館 知らない人だけどかなり書ける。おもしろい。(美術関係はほとんど知らないのでどれくらいが標準かわからないけど)

2009-11-05 セネカ/生の短さについて 他2篇 (岩波文庫) 見つからずふたたび買うことに・・・

2009-11-05 ★ タル・ベンシャハー/HAPPIER—幸福も成功も手にするシークレット・メソッド ハーバード大学人気No.1講義 ゴミ。セリグマンとかまともな人々とは比べものにならん。そもそも幸福の科学出版でしたか。英語wikipediaではこの程度のひと。http://en.wikipedia.org/wiki/Tal_Ben-Shahar。出生年さえ書かれていない。「ハーバードナンバー1」は受講生900人弱。日本の大規模大学なら肩をならべる教員はいそうだ。

2009-11-06 ★★★ マーティンセリグマン/つよい子を育てるこころのワクチン—メゲない、キレない、ウツにならないABC思考法 実用書としてはこんなもんだろう。

2009-11-06 ★★★ スーザン・C. セガストローム/幸せをよぶ法則—楽観性のポジティブ心理学 冗漫でキレが悪く感じる。翻訳が「ですます」だから?

2009-11-06 ★★★★ 島井哲志/ポジティブ心理学入門 幸せを呼ぶ生き方 セリグマンのところでちょっと勉強してきた人で、セリグマンの影響が濃厚。堅実な人だな。もうちょっとつっこんでくれてもよかったんではないかと思うのだが。でもいかにも怪しげと思っていたチクセントミハイあたりの研究について参考になった。チクセントミハイも読んでみよう。

2009-11-07 Albert Ellis/How to Make Yourself Happy and Remarkably Less Disturbable エリスは偉い。こういう読みやすい一般向けのものばかり書いてたから評価されなかったのかな。

2009-11-07 ★★★ 山田玲司/キラークエスチョン (光文社新書) あ、これマンガ家の山田玲司か。内容はこんなもん。

2009-11-08 ★ 菊澤研宗/戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書) 理解もしてないポパーとかひきあいに出すヨタ。

2009-11-09 穐吉 敏子/ジャズと生きる (岩波新書) なにもする気になれないので手元にあったのを読みなおしたり。この本の魅力は、なんかものわかりが悪く、思いこみが強いタイプのひとがだんだんわかってくるというところなんだよな。おそらく空気読めないスローラーナーなのだと思う。でもあんなすばらしい音楽作れたんだから。

2009-11-09 ★★ ドミニク フォルシェー/年表で読む|哲学・思想小事典 へんな偏り方をしている。

2009-11-10 ★★ Jim Snidero/CD付 ジャズ・コンセプション/リズム・セクション ピアノ・コンピング 実際にコンボで演奏したやつの譜例が載っている(だけ)。「ここではこう考えてますよ」のような注がついている。

2009-11-11 ★★ 岩波 明/ビジネスマンの精神科 (講談社現代新書) よく取りあげられる鬱だけじゃなくて神経症なんかも分量とって書いてる。誰かに喧嘩売りたそうにしてるけどいまひとつな感じかなあ。会社で問題になりそうな人格障害なんかについてももっと書いてよさげ。

2009-11-11 ★★ 北村 文/合コンの社会学 (光文社新書) それほど目新しかったり意外なデータや解釈はないので、合コンをネタにした社会的相互行為論入門みたいな形にした方がよかったんではないか。どうせだったらもっと関心を引くような「即日お持ち帰り率」とかそれについてのインタビューとかそういうアザといネタを社会学すりゃいいのにとかも思った。メインライターの北村先生がまだ恋愛セックス結婚市場に十分に距離をとりきれてない気がする。

2009-11-15 ★★★★ M. チクセントミハイ/フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR) もっと早く読んでおくべきだったな。常識や古典的な智恵と合致している一方、いろいろはっとする洞察もあり。

2009-11-17 ★★★★ M. チクセントミハイ/楽しみの社会学 『フロー体験』の方読めばこっちは読まなくてもいいような。それの基礎となった研究の詳細。いまとなっては古いし、研究手法にちょっと難があっていろいろ苦労している跡(チェスや「ロックダンス」)もみられるけど、やっぱりいろいろ思考が刺激されてよい本だった。教養部時代にこれ読んでたら迷わず心理学やってたろうと思う。でもあのころは学校の雰囲気があれだったし、まあ読んでもよくわかんなかったろう。

2009-11-18 D. C. ロウ/犯罪の生物学—遺伝・進化・環境・倫理 犯罪と生物学的要因の関係についてのわりと手堅い研究。

2009-11-19 ★★★★ 谷岡 一郎/こうすれば犯罪は防げる 環境犯罪学入門 (新潮選書) なるほど、参考になった。

2009-11-20 酒井 泰斗/概念分析の社会学 ─ 社会的経験と人間の科学 とても難しい。全体にどういうことをしようとしているのかよくわからん。

2009-11-20 ★★★★ M. J. アプター/デンジャラス・エッジ—「危険」の心理学 チクセントミハイからのイモヅル。退屈を避け興奮を求めるさまざまな心理。なかなかおもしろい。

2009-11-21 ★ 甲田 純生/ホモ・サピエンスの牢獄—人類の進化を哲学する 好きなこと書いてるエッセイ。まじめな進化学とは関係がない。

2009-11-21 ★★ 羽入 辰郎/支配と服従の倫理学 なんかまとまりがなくて読みにくい。とにかく書くのが好きなひとなのね。

2009-11-21 ★★ サンドラ ハーディング/科学と社会的不平等: フェミニズム,ポストコロニアリズムからの科学批判 哲学者は役に立たない人びとだ。

2009-11-21 ★★★ 持田 叙子/朝寝の荷風 こっちはちょっと読めた。

2009-11-22 ★★ 持田 叙子/荷風へ、ようこそ なんかミーハーというか距離が正しくとれてないっていうか。

2009-11-22 ★★★ 今野 浩/すべて僕に任せてください—東工大モーレツ天才助教授の悲劇 なかなかおもしろかったが、特になにかを学んだわけではない。まあ工学者には世界はこう見えているのかっていう感じか。

2009-11-28 ★★★ M. チクセントミハイ/フロー体験とグッドビジネス—仕事と生きがい 啓蒙書やビジネス書を書くには向いてない人みたい。

2009-12-09 ジョン・グレイ/わらの犬——地球に君臨する人間 読めない。というかなにしたいのかわからん。昔はそれなりの業績(編集とか)がある人なのに、いったいどうしたんだろう。翻訳した意味もわからん。

2009-12-09 中村 美亜/クィア・セクソロジー—性の思いこみを解きほぐす うーん、これではやっぱりまずいのではないかと思う。なんか主流の性科学との距離がちゃんととれてない感じ。主流派だってどんどんアップデートしているんで。

2009-12-09 有光 興記/自己意識的感情の心理学 専門家向き。もっともおもしろい書き方ができそうな気がするけどなあ。

2009-12-09 ★★ デイヴィッド・リッツ/マーヴィン・ゲイ物語 引き裂かれたソウル (P‐Vine BOOKs) あれ、父親もヤバい人だったのか。真面目な父親がふざけた息子に腹立てて殺したのかと思ってた。あとドラッグづけになってからはセクロスがうまくいかずに困ってたとか。全体としてはあんまりおもしろくない。Trouble Manっていう本の本が優れてると思う。

2009-12-10 Giel Lex/The Music of Miles Davis: For All Musicians マイルスの作曲とソロの詳しい分析。バップ期からビッチェスブリューのころまで代表曲をとりあげてておもしろい。ソロ譜(Bb)もあり。

2009-12-10 森山 重雄/北村透谷—エロス的水脈 こういうの久しぶりに読んだ。明治期の透谷のまわりはおもしろいね。

2009-12-10 ★★★★ Art Pepper/Straight Life: The Story Of Art Pepper 「若いときはセックスが好きで好きでしょうがなくてねーそれにもててもてしょうがなかった」みたいな。・パーカー聞いたときはヤバいと思った。・スタンゲッツは好きじゃない。音楽には人格が表われる。ゲッツは冷たい。・雇った黒人ミュージシャンから演奏中馬鹿にされてて傷ついた。

2009-12-10 ★★★★ デビッド・D. バーンズ/フィーリングGoodハンドブック まあどれを読んでも同じ。でもこっちの方が幅広い適用範囲でおすすめしやすいか。

2009-12-19 ★★ 柘植 光彦/永井荷風—仮面と実像 論文集。一本一本が短かすぎて食いたりない。でもまあ四畳半〜が読めるから価値がある。

2009-12-20 松本 哉/荷風極楽 とくに見るべきものはなし。このひとはやっぱり画家なんだよな。

2009-12-20 松本 哉/女たちの荷風 前に読んでるな。

2009-12-20 ★★★★ ブライアン・P. クイン/「うつ」と「躁」の教科書 非常によい。ファーストチョイスになるべき。

2009-12-20 ★★★★ 和田 実/愛の心理学 とりあえず恋愛心理学のだいたいがわかる本。生物学的アプローチと分類学にスペースとりすぎか。対人魅力とかの話はない。それは普通の社会心理学の本で勉強しろということなのだろう。ちょっと訳文が硬くて読みにくいなあ。でも重要な本なので翻訳してもらってありがたい。・・・うーん、よく見てみると誤訳らしきものがけっこうあるな。リーの色彩理論やスタンバーグの三角形理論とかもオリジナルの論文訳出しておいて欲しい。まあ古いからなあ。

2009-12-20 ★★★★ N/A/荷風日記研究 (1976年) おもしろいなあ。『日乗』ハンドブックとして使える。これと秋庭太郎先生があれば資料集としてだいたい十分か。それにしても荷風先生は人生終始鬼畜だね。こんなふうに生きられたらいいな、ってのがオヤジ連中にウケる理由。でも誰も荷風にはなれない。

2009-12-22 加藤 忠史/うつ病の脳科学—精神科医療の未来を切り拓く (幻冬舎新書) 「この時(1968年)に、インターン制度廃止、医局講座解体を掲げて東大に立てこもった勢力が、東大精神科の病棟を自主管理(占拠)し始め、これが30年間もの長きにわかって続いたことを知る人は、あまりいないだろう。この病棟に立てこもった勢力は、その後、外来で通常診療を再開した勢力と、延々と対立を繰り返し続けた。・・・東大精神科のこうした病棟と外来の分裂が解消されたのは、わずか15年前(1994年)のことである。筆者が卒業し、研修を受けた時は、外来で通常診療をしている医師は、病棟に立ち入ることができず、外来でしか研修ができなかった。・・・特定の患者さんのコミューンのようになり、看護当直はなく、代わりに当直医が看護当直業務を行いながら、こうした患者さんの具合が悪くなるといつでも「仮泊」と称して、無料で泊まってもらうなどして、理想の精神科医療を目指していたと聞く。当時、外来では、緊張病状態などで初診し、明らかに入院が必要な患者さんは、やむなく救急車を呼んで他の病院に搬送してもらっていた。」とか。へー。

2009-12-25 妙木忍/女性同士の争いはなぜ起こるのか 主婦論争の誕生と終焉 なんか退屈。タイトルに対する著者の答も不明だし。

2009-12-30 佐藤 春夫/小説永井荷風伝 他三篇 (岩波文庫) つまらん。

2009-12-31 かきふらい/けいおん! 2 (まんがタイムKRコミックス) なんかコマの配置が悪くて読みにくいよ。横に読んじゃう。編集者の責任だ。

2009-12-31 ★★ 冨高 辰一郎/なぜうつ病の人が増えたのか 論点がまとまってなくて読みにくい。双極性II型や不定形うつ、気分変調症とかもっと分量をとって論じる余地もあったんじゃないか。ヒーリーの系統の論点はあんまり信用できない。

2009-12-31 ★★★★ ジョージ秋山/スンズクの帝王オリは毒薬(ジョージ秋山捨てがたき選集 第 3巻) オリは誰なんだよう!ジョージ先生のキャラで人気ナンバーワンらしい。私も一番好きだね。

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EGUCHI Satoshi <eguchi.satoshi@gmail.com>