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超初歩アドリブ入門(5) スケールは練習しなければならない(指だけでなく頭も)

スケールの話で止まっていましたが、とにかくスケールをおぼえて練習しないと話になりません。これは回避できません。

ドレミファソラシド(メジャースケール)やドレミファソラbシド(ミクソリディアン)を12のキーで延々練習するわけです。最初はスケールの楽譜見てドラミファソラシド、ドシラソファミレドってやるしかないですが、これもちょっとコツがあるようです。

スケール練習となると、いつもキーがFならファソラbシドレミ、ファファミレドbシラソファってやってしまうわけですが、それでは役に立たない。途中からはじめられるようにする必要があります。そこで、こんな感じに練習するものらしい。はじまりを1音ずつ高くしてくんですね。1小節目にファからはじめたら、次はソからはじめる。

楽譜がないと混乱したりしますが、これはしょうがないので忍耐です。12のキーでメジャースケールができれば、自動的にミクソリディアンだのドリアンだのロクリアンだのも、弾くことは弾けるようになるので、とりあえずメジャースケールからがんばりましょう。

scale-practice.jpg

同じメジャースケールに、そのはじまる音を基準に7つの「モード」の名前がついてます。まあこいうのはほかのきれいなページを見てください。

mode.jpg

これめちゃ面倒なんですが、音楽というより、読み書きの問題なので、もうおぼえるしかないです。ギリシア語やるときにギリシア文字の読み方おぼえるのといっしょですね。

ここで当然「なんで同じFメジャースケール、ファソラbシドレミファ」なのにいちいち名前おぼえないとならんのか」という疑問が湧いてくるのですが、あとでもっと面倒な話をするときにその方が楽だから、と考えるのがよいです。

おぼえかたとしては、(1) とにかく12のキーでドレミファ(メジャースケール)を弾けるようになる、(2) そのスケールのはじまりの音によって「モード」の名前が変わるのを理解する、(3) 「Eドリアン」って言われたらそれなにも見ないで弾けるようになる、です。

この「モード」は、アイオニアン、ドリアン、フリジアン、リディアン、ミクソリディアン、エオリアン、ロクリアンと7つあるんですが、覚える優先順位をつけたいなら

  1. アイオニアン(メジャー)
  2. ミクソリディアン(メジャーの第5音から、あるいはメジャーの第7音を半音下げると考える)
  3. ドリアン(第2音から、3つめと7つめが下がる)
  4. ロクリアン(第7音から、いろいろ下がる)
  5. リディアン(第4音から、4つめを半音上げる)
  6. フリジアン(第3音から、めんどう)
  7. エオリアン(第6音から、簡単)

だと思います。理由は使う機会です。まあそんな優先順位つけなくてもおぼえられるでしょう。おそらくロクリアンが一番面倒です。

まあさっきの、はじまりの音をずらしながらメジャースケール弾く、っていうのやってるうちにおぼえるでしょう。最初はフラットやシャープのたくさんついてるやつすごくつらいでしょうが、我慢します。というか、いつも沢山ついてるやつを優先的に練習した方がいいです。

いつもドレミファソラシド、Cからはじめるのはよくありません。ジャズやりたいんならBbとかEbあたり、ロックやりたいならDやAあたりから練習する癖をつけるのがよいかもしれません。これは楽器を操作する指の問題であると同時に頭の問題でもあり、シャープやフラットが嫌いなのからどうにかして解放される必要があります。

大事なこととして、こういう一連のは「スケール」(音の並び)としておぼえるだけではあんまり意味がなくて、音のプール(選択肢)として見る必要があるっぽいんですよね。つまり、7つの音の順番関係なく、そっから選べる選択肢の集合体、みたいに見る必要がある。ピアノとかだとまあ7つの音ぜんぶを同時に思いうかべることもできなくはないのですが、管楽器はそう考えるのが難しいかもしれませんね。ギターの人はその点わりと楽で、指の形みたいにおもいうかべるんだと思う。

超初歩アドリブ入門(4) いよいよスケールをおぼえる

ペンタトニックやブルーススケールでの幼稚園のおままごとみたいなのではいやだ、ということになれば、もうすこしいろいろがんばらねばなりません。そこで理論というかいろんな知的な操作の出番になるわけです。

んで、その前の準備作業がいろいろあって、これがめんどくさい。でもまあなにをやるにしても、まずは用語と基本概念を身につける、みたいなのは必要なのでしょうがありませんね。でも最低限にしたいものです。

「用語」は教えたり教えてもらったりするのに必要なので。概念はまあ概念です。概念というより考え方の枠組み、ハコっていうか。ごちゃごちゃしたものはハコにいれるとわかやすくなったりします。でもハコのなかになにが入ってるのかも理解しないとなりませんね。

まあそういうのはどうでもいい。とりあえず最初におぼえなければならないのは、調性とメジャースケールです。でもこれは楽器演奏できるひとはもうしぜんにわかってるはず。

とりあえず、Cメジャー(ハ長調)からBメジャー(ロ長調)まで、12のキー(調)でドレミファ演奏できるようにならねばなりません。 これはパスできません 。どんな楽器でも最低1オクターブ半、できれば2オクターブ、ドレミファを12の調で弾ける必要があります。まあでもこれはたいていの人ができるでしょう。

楽器の習い方によっては、12のキーでドレミファできない人がいるかもしれませんが、習ってなくても自分でやってください。楽譜は面倒なので書きません。「メジャースケール 12」とかで検索するとたくさん出てくるはずのでそれ使ってください。どれも同じです。

あ、短調(ラシドレミファソラ)はまだやる必要がありません。とりあえずC、Db(C#)、D、Eb、E、F、F#(Gb)、G、Ab、A、Bb、Bの各メジャースケールをなにも考えずに弾けるようになるのが大事です。ギターの人は手癖みたいにしておぼえるのですが、管楽器や鍵盤の人はいちいちおぼえる必要があります。まあ楽譜見てりゃすぐですけどね。

んで、次に、ミクソリディアンスケールというのをおぼえます。これは、メジャースケールの最後の音を半音下げたものです。

Cミクソリディアンならドレミファソラ「シb」ド。ちなみに、CメジャースケールをGからはじめると、「ソラシドレミファソ」でGミクソリティアンです。

ここで、メジャースケールとミクソリディアンの関係をどう覚えるのか、ドレミファソラシドのシを半音下げると覚えるのか、あるいは、ミクソリティアンのドレミファソラシドをソから始めてソラシドレミファソとするとミクソリディアンなのだ、とおぼえるのかというのは、哲学や心理学とかやってる人間にはとてもおもしろい問題なのですが、どっちでもいいのでとにかくおぼえます。私は「シが半音下ってる」→「とりあえずドレミファソラシbド」派です。

とりあえずこの二つ、メジャースケールとミクソリディアンスケール、ふたつあわせて24個は最優先でおぼえないとなりません。練習法はあとで書くので、とにかくまずは概念を理解することです。自分で楽譜書いてみるのもよいでしょう。

「24個もおぼえられない!」という人はそれはそれでしょうがありません。その場合は、C、F、Bbの3つだけおぼえましょう。メジャーとミクソで倍になりますが、それでも6つです。

ではがんばってください。

あ、スケールの練習するとき、メトロノーム鳴らした方がいいです。メトロノーム鳴らさないとあとで後悔します(私のように)。ゆっくりからはじめましょう。

超初歩アドリブ入門(3) 耳コピに挑戦する!

とにかく「音出して遊ぶ」「遊びたい」「遊べるじゃないか!」というのが大事なわけですが、ペンタトニックやブルーノートスケール一発でブルースを弾く、となると、この実演を聞いてもわかるように、「まあねえ」ぐらいな感じになります。

正直なところ、私は「これでもかまわん、とりあえず弾きたいのだ!」っていう意欲が大事だと思うので、これでいいのですが、「これじゃださすぎるよう」って泣きたくなる人がいるのも理解します。

まあそこで「音楽理論」が必要になってくるわけですが、「音楽理論」を学ぶ前に、まずその前にやっておかねばならないことがあります。

それは「耳コピ」です。音楽は音による芸術(アート)であって、とくにポップ音楽、特にジャズというのは、音楽理論とかの前にまずは「好きな音を出して遊ぶ」ことと、誰か他のひとが出した音を「それかっこいいね」っていっていって模倣する、っていうのが先にあります。

この模倣というのが実はとてもむずかしいので、まずは音を出して遊ぶことからはじめるわけですが、どうしても耳による模倣をしなければならない。これはパスできません。

楽器はとてもむずかしいので最初はそもそも模倣さえできません。模倣がむずかしいのは、楽器が難しいだけでなく、「聞く」ということがそもそもものすごく難しいのです。聞いたものをそのまますぐに演奏できる人は(一部の才能ある人を除いて)ほぼいません。音楽理論勉強したいとか、こういうブログ記事を読んでるひとはまずそうした才能がないのはまちがいありません。

そこでブルースです。ブルースは、前に2回で示したように非常に単純な形式なので、模倣しやすいという特徴があります。ブルースを模倣しましょう!みなさん、聞こえていますか、心に直接話しかけてします……ブルースを模倣するのです……

「でも、ブルースは好きだけど、なに弾いてるかわからない」っていう人がいると思います。私もそうです。とくに、ジャズのブルースとかものすごく難しいのです。でも対策はあります。

まず、ジャズのブルースの「テーマ」に注目します。実はジャズのブルース曲というのは2系統あって、一つは「リフブルース」と呼ばれるもので、だいたい同じ単純なフレーズを3回くりかえすやつ。スイング時代のブルースの多くはこれです。

もうひとつは「Through-composed」(全部作曲もの)と呼ばれるやつで、ビバップ時代のはそういうのが多いです。

とりあえず「完全作曲もの」は無視して、「リフブルース」のテーマだけをコピーしましょう。アドリブの部分とかもいりません。テーマだけ耳で聞きとって自分で弾いてみるのです。

ここに、「超有名なリフブルース」のyoutubeリンクを用意しておきました。

https://yonosuke.net/eguchi/archives/15082

これをyotuubeで鳴らしながら、まずその最初のテーマの部分を歌ってください。次にそれを自分の楽器で弾きます。簡単なのも難しいのもありますが、とりあえず簡単なやつだけ歌って、てさぐり(耳さぐり)で自分の楽器でそれらしく弾いてみてください。

キーはFだけじゃなくBbだのAbだのいろいろありますが、いまはそれどうでもいいので自分で同じ音を弾く、とそれだけ考えてください。

ではまた!

これはキーがAbだと思いますが、これ聞きながら自分の楽器を弾いてみるのもいいです。

んで、雰囲気をつかんだからバックトラック音源にあわせてフリーダムに歌ったり弾いたりします。

その演奏はあなた自身なので、ヘタだろうがなんだろうが、なにも恥ずかしがる必要はありません。

超初歩アドリブ入門(2) ブルーススケールで適当

前回のにはいきなりコメントもらってしまいましたが、これはブルース入門でもジャズ入門でもありません。単に自由に音を出すための最低限の心がまえの話をしています。それ以上のことはちゃんとした入門書・教則本を参照してください。なにを考えてこういうのを書いているかはおいおい少しずつ説明することになると思います。

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