自由は進化する

旧「目の中の丸太日記」

山形浩生訳 自由は進化する 誤訳さがし

f p.228 「生物には両方の装置が備えられていて」 ←An organism can have both sorts of machines 「両方の装置が備えられている生物もいて」。なにも選択できない生物もいるわけだし。 p.228「...
旧「目の中の丸太日記」

解説まちがいさがし

p.232の著者自身のまとめ「人間の文化は奇跡ではないし、遺伝子が自分の 適応力を増すために提供した追加ツールでもない」を読んで、やっと 山形さんが「自由はシミュレーションのツール」っていう一行まとめで言いたかったことがほんのりつかめたよう...
旧「目の中の丸太日記」

山形浩生訳 自由は進化する 誤訳さがし

第3章の後半はよく訳せていると思う。 p.132「すべての傾向は永続的である---性質は一般的には変えられない---人は未来の方向性や運命や性質を変えることはありえない」 ← All trends are permanent, charac...
旧「目の中の丸太日記」

解説まちがいさがし

メモだけ。「自由とはシミュレーションのツールである」って一行まとめ、意味がよくわからん。特に「ツール」ってときにどういうことを言ってるのか私の頭では理解できない。私が一行でまとめるなら、「われわれは決定論的な世界で自由に選択できるように進化...
旧「目の中の丸太日記」

山形浩生訳 自由は進化する 誤訳さがし(3)

p.389 「自分を合理的行為者ととらえるのは、自分の理性が現実的な応用をもつ、つまり同じことだが自分の意志があると想定することだ。」 ← ... is to assume that one's reason has a practical...
旧「目の中の丸太日記」

自由は進化する 誤訳さがし(2)

p.359 「合理性をつかまえて自分自身のものにする」 ←How we captured Reasons and Made them Our Own このReasonsは「理由」の方だろう。理性の意味で複数形になっているのは見たことがない。...
旧「目の中の丸太日記」

『自由は進化する』誤訳さがし(1)

自由は進化する 作者: ダニエル・C・デネット,山形浩生 出版社/メーカー: NTT出版 発売日: 2005/05/31 メディア: 単行本 購入: 14人 クリック: 99回 この商品を含むブログ (254件) を見る 原文イタリックを強...
旧「目の中の丸太日記」

文献表

G. Hardinの「共有地の悲劇」は翻訳がある。シュレーダー・フレチェット編『環境の倫理(下)』晃洋書房。絶版? James Williamsの『プラグマティズム』は岩波文庫じゃなかったか。 G. RyleのThe Concept of ...
旧「目の中の丸太日記」

ついでに解説のまちがい探し(1)

p. 452 「普通は感情って、むしろ長期的な合理性を無視して目先の判断に目がくらむ方向に効くほうが圧倒的に多いんじゃないの?」 ←愛情とか友情とか嫉妬とか自尊心とか、われわれのさまざまな感情の大部分は長期的な利益になると思うのだが。実際問...