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Leiter Reportsの倫理学教科書のおすすめ

おもしろいエントリだったので、コメンテイターたちがおすすめしている本のamazonへのアフィリエイトリンク貼ってみます。踏んで買ってくれると私におこづかいがはいります。コメントの内容については、まあ英語で倫理学の教科書読もうって人々だから自分で読めるっしょ。

















まあ基本的に倫理学を勉強する学部生〜院生向けなので一般には関係がないです。

翻訳があるのはレイチェルズだけのはず。これは一般の人にも読んでほしい。

んで、上のリストから私が(倫理学の学生向けに)一冊選ぶとすると……ジャジャジャジャジャジャジャッジャーン!

一等賞はなんとリチャード・ブランド先生でしたー! これはものすごく古いけどものすごくよく書けてるのでぜひ入手しておきましょう。20世紀後半の倫理学がなんでああいう感じで進んでいったのか理解できるようになります。いろんな基本的概念で困ったときも役に立つ。


あ、マッキンタイア先生のは翻訳あるわ!っていうかあんなにお世話になっているのに忘れるなんて! まあ今となってはかなり古いしあれなのでねえ。


深谷先生もお世話になったのにほんとにすみません。甲南女子大との合コンにつれていってもらえず残念でした1)先生の授業に出ると甲南女子大の学生様と合コンできるという噂だったので出席したけど、その年は体調を崩された。

References   [ + ]

1. 先生の授業に出ると甲南女子大の学生様と合コンできるという噂だったので出席したけど、その年は体調を崩された。

セックス哲学史読書案内:エッチが大好きローマ人

 

 

当時のエッチな絵を見ながら、オウィディウス先生その他のエッチな文章を大きな文字で読みましょう、みたいな。まあ図書館にあったら眺めたらいいぐらいの本。もうすこしまじめに読みたい人は下。

 

上は火山の噴火で埋もれたポンペイの街の発掘が進むと、いろいろエッチな絵や娼館の落書きが出てきたので紹介します、な本。

 

↑グッドな本でした。

この本、生活一般についていろいろ述べられていてとても楽しい。

 

法制度とか細かいこと書いてて私には途中まで退屈だけど、詩人や哲学者が登場する第6章や第8章は勉強になる。

いろいろ読んでると、人間のやってることはどこでもいつでもたいして変わらない、とか言いたくなるんだけどどうだろう。

読書案内:女性のための働き方・立ち回り・そして社会的発言ガイド本

私、正直なところこういうブログ書いてて、ネットの一部ではアンチフェミやらミソジニーやら言われてるかもしれないんですが、それは誤解で、商売がらもあって特に女子の安全・健康と社会進出には強い関心をもっています。むしろ女性応援。女性は神様です(お客様は神様と同じ意味で1)トレンドは生涯学習なので、若い女性には限りませんよ!)。

最近、女性の声の出しかたがどうのこうの、っていうの見たんですが(そういうのばっかり)、女性も男性も社会でうまくやってくための技術っていうのは、やっぱり学ぶものだと思うんですよね。男性もそういうの学ばないとならんと思うし。下の本は男子が読んでもものすごくおもしろいはずです(私はどこでもうまくやっていけないので日々勉強してます!)。


以前その手のビジネス書をあさってた時期があったんですが、まずはこれが偉い本なんですね。

これは原著は1970年代に出ていて、女性がビジネスの社会で本気で働きはじめたときにぶつかるいろりろな問題(会議での発言、派閥でのたちまわり、セクハラもどきや上司からのお誘いを含め)をいろいろガイドしていて、いまとなっては古い記述もありますが、えらいものです。

この本は影響力があったらしく、その後多くの女性ライターの人々がオマージュしてますね。最近日本でも、私が好きな勝間和代先生が最初に「ハラガン先生に捧ぐ」みたいなの書いてました。

アメリカ国内でもそうした本は多いようで、↓の本とかそれぞれおもしろい。

政治的にはあんまり正しくないかもしれないが、ある種の女性とある種の男性には役に立つかもしれない。男はルールについて議論するのを好むとか。男のルールは(1)できるふりをする、(2)自分を強く見せる、(3)つらくても継続する、(4)感情的にならない、(5)アグレッシブになる、(6)戦う、(7)真のチームプレーヤーになる。女性の欠点は(1)失敗を恐れる、(2)消極的、(3)優先順位をつけられない。

まあこれも男のルールと女のルールの話。『7つのルール』と同じようなものだが、わざわざ買って読むならこっちの方がいい。

ある日のこと、上層部の会議の席で、二人の男性重役が激しい口論を始めました。思わず止めに入りたくなるほど、口汚いやりとりでした。ところが会議が終わると、その重役がもう一人のほうを向いて、親しげな声でこう言ったのです。「ビールでも飲みに行こうか」私はびっくりしました。二人がそんなに早く頭を切り替えて、普通の会話を始めるなんて思いもよろなかったからです。このとき私は、男の世界は私たち女の世界とは違うのだと気づきました。

ほとんどの女性にとって、会社とは男性が先住民である「外国」です。

↓の本は雑誌『ミズ』とかで働いてた人が書いたもので、現代的になってると思います。

最近いちばん感心したのがこの↓の本です。これはビジネスだけでなく、政治の世界とかで活躍するための手引き。話し方だけでなく、服装、表情、ジェスチャー、批判への答え方、SNS対策、テレビでのうつりかたなど、ことこまかに説明してくれていて、やっぱりアメリカさんには勝てないなと思いました。ヒラリー・クリントンになる方法、なんだけど、最後の方に私の好きなエレノア・ルーズベルト先生が出てきてちょっと感動した。ぜひ読んでみてください。

「日本のジェンダーギャップ指数は〜」とか「職場の差別が」「女性の政治参加が少ないのは差別や偏見のせいだ」とかってやるのもいいけど、こうしたプラクティカルな知識と技術を広めていきたいと思います。

References   [ + ]

1. トレンドは生涯学習なので、若い女性には限りませんよ!

セックス哲学史読書案内:オウィディウス『恋の技法』からナンパとモテへ

オウィディウス先生は文庫であるので入手しやすい。Ars Amatoria、『恋愛指南』とか『恋の技法』とか、『愛の技術』とかいろいろ訳しかたはあります。

教養としては『変身物語』も読みましょう。

『恋愛の技法』はけっきょく男子にとってはナンパの技法であり、女子にとっては男をひきとめてむしったり結婚したりする技法なのであるという解釈からすれば、その手の恋愛マニュアル本の元祖であります。

とにかく下のはおもしろいからナンパが好きだろうが嫌いだろうが読んでおきたい。むしろそういうの嫌いな人々こそ読むべきだ。男子はこんな奴らがうろうろしていると思うと不安を感じるだろうし、女子はまあ対策によい。ノンフィクションだけど小説形式。実際いろいろ脚色あるだろうし。

あと国内でも男子用のは大量にあるけど載せません。アメリカの2000年代の青春(童貞)映画、たとえば『アメリカン・パイ』みたいなの見るとこういうのの影響がわかる。

まあ最近もなんかナンパ関係のグループみたいなのが逮捕されたり、いろいろその手の事件があっていやですね。ナンパ関係とアルコール関係、どっちも私数年前から関心もってここでもいくつか書いてたんですが、実際に事件おこっちゃってなんかもっと関心ひくようにしたほうがよかったのかなとか考えたり。まあ私なんかあんまり関係ないですね。でも危険なのは本当に危険なので注意してください。そしてアルコールに。

女子も男子もこれ読んどいてほしいですね。

女子のモテについてはなんといってもアメリカではこれが90年代末〜2000年代にウケて、『セックスアンドザシティ』みたいな番組や映画でも「『ルールズ』読んでそのとおりにやったのになんで結婚できないの!」みたいなのが頻出してたころがあるはず。

しかし!やはりここで女子大学生とかに読んでほしいのはこれですね。最強。

これ、あんまり知られてないから宣伝にスクショ貼っても怒られないんではないだろうか。

まずは姿勢です!歩き方です!食事マナーとかも大事だそうです!

授業中のあなたの姿を見てる男子といえるものが、遠くの教壇にいる頭の薄いオヤジだけでも、日頃の姿勢の癖はいざというときに出るのです!

古典文学や哲学や倫理学やセックスの哲学を学んで教養を!

モテと残念の違いはルックスではない!

ネガ子がんばれ!

いや別にモテと関係なく、人間の生活では、「自分は自分なりのしかたでイケてる!」っていう自尊心をもつのは大事で、そういうのってやっぱり日頃の努力ですよね。私もまず姿勢からがんばります!

 

ナンパやアルコールについて考えてることは、「セックスの哲学」にたくさんあります。

 

 

セックス哲学史読書案内:アリストテレス先生の友愛

アリストテレス先生は偉いのに国内では読みやすい本がそれほどない印象。

『ニコマコス倫理学』は自体新しい訳も出てよい時代になりました。


『問題集』も笑えるから読みたい。

解説書みたいなのはアームソン先生のがいいんだけど、友愛についてはあんまり触れてない。

むしろ、「友情」の方から攻めるのがいいかもしれない。藤野先生のは読み物としておもしろいので、男女の間の友情とかセフレとかパパ活とか考えたいひとはそっからどうか。

セックス哲学史読書案内:プラトン先生のエロス

プラトン先生の『饗宴』は絶対に一回は読まないとならない。いろんな訳があるので、まあ好きなので読めばいいと思う。文庫本でいいでしょ。光文社の中澤先生のは注とかも豊富だし、いまのファーストチョイスだと思う。京大出版会の朴先生のも注釈が便利。一般に翻訳は最初は新しいのを手に入れておけばよい。国内では「なんでもとにかく岩波文庫」って雰囲気があるけど、古いのも多いしねえ。





偉い先生は多いけど、現在のプラトンの権威は納富先生なんだと思う。これは手に入りにくいけど、Kindleあるんだったかな。

でも、専門の先生たちの解説では、なんかプラトン先生の下品なところ、エッチなところ、ごくごく身体的なところ、実感に即して身も蓋もないところが削られちゃって、すごく理想的な感じになってて私あんまり納得してないんすわ。専門の先生ももっと下品なことを書いてほしい。でもギリシア語も読めない人間があれしてもしょうがないので権威にしたがってください。

納富先生のも、美知太郎先生のも、なんか私が読んでるプラトン先生の生々しい感じとはずいぶん距離がある。私が下品なだけか。

パイドロスも文庫でいいと思う。こっちは『饗宴』よりさらに読みにくいねえ。

あ、以前の読書案内では紹介したんだけど、セックス哲学史を勉強するときは全体としてブラックバーン先生のを読んでおくべきだとおもう。

セックス哲学史読書案内:古代ギリシアの奥深い純情

女子大の講義でセックス哲学史みたいなのやってるんですが、回ごとの学生様向け読書案内をなるべく掲載してみたい。実は前にも書いてるんだけど、時代別に分けてみましょう。


古代ギリシアの生活など

古い文物は文字だけではイメージがつかめないので、ぜひヴィジュアル本を読みたい。人の名前おぼえるにはとにかく顔を見るのがよい。とにかく歴史については、ヴィジュアルから攻める。もちろん映画とか見るのもよい。

他にも「ふくろうの本」「とんぼの本」シリーズなどのヴィジュアル本は見てておもしろいので、ヒマがあれば図書館でめくってみてもらいたいものです。文字だけの本とはぜんぜんおもしろさが違う。

ギリシア神話

いろんな本で紹介されている。「本当の」「正しい」ギリシア神話、というものがあるわけではなく、後代の人々が勝手にいろんな話を付け加えている形で広まっているので、適当に読めばよい。たとえばこういうのでいいだろう。

あらかた知ってる人は、シシン先生の本を読むと「そうなのかー」ってのがあるはず。

まあこういうの眺めるのがいいんすよ。神話勉強しつつ美術も勉強し、さらにエッチな好奇心もそこそこ満足させられる。

ホメロス作品

岩波文庫ので読めばいいと思うけど、若干読みにくいし長い。

むしろこういう少年少女向けに翻案されたもので楽しみながら概略を知ればよいと思う。

サッポー

サッフォーの恋愛詩は岩波文庫の呉茂一訳『ギリシア・ローマ抒情詩選』にはいってます。

沓掛良彦先生の解説がすばらしい。この先生はほんとうにすばらしい学者なので、文学に興味のある人は片っ端から読みたい。

サッポー先生の女子コーラス学校(宝塚みたいなものか)を舞台にしたマンガおもしろい。

パイデラステア(古代ギリシアの少年愛)

この本が定番。

上の『エーリンナ』でもちょっとだけ描かれてる。

難しい話をする人たちの間では、ハルプリンの『同性愛の百年間』というのがよくひきあいに出されるけど、江口はおすすめしない。それよりまず↓みたいなの読むべきだと思う。フラスリエール先生のは1960、レスキ先生のは1976で古いんだけど、それでも読むべき。

これは名著だった。ギリシア神話から叙事詩、抒情詩、悲劇・喜劇といろいろな形式でのエロスや「アプロディテの営み」を考察してくれる。

 

 

ブックガイド:恋愛・結婚の歴史

某授業用のリスト。作成中。

 

16世紀から現代までの快楽の扱いについて。「オルガスム」はタイトルだけ。

「乱交」って訳されてるけど、「オージー」、必ずしも性的なものとは限らない乱痴気騒ぎの歴史。しかしまあ、恋愛とかと関係ないセックスを楽しむ人々っているらしいわけよね。

ブックガイド:進化と倫理関係

某授業のためのおすすめブックガイド。作成中。

 


人類の進化という観点から、利他性やら道徳やらを説明しようってのは今大流行中できりがない。こういうのから読みはじめるとよい。

友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学
ロビン ダンバー
インターシフト
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ハイト先生は実用的でもあるのでおすすめ。

 

しあわせ仮説

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ジョナサン・ハイト
新曜社
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孤独は健康に悪く、頭も悪くしますので注意しましょう。

孤独の科学---人はなぜ寂しくなるのか
ウィリアム・パトリック ジョン・T・カシオポ
河出書房新社
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ヒトはなぜ協力するのか

ヒトはなぜ協力するのか

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マイケル トマセロ
勁草書房
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モラルの起源―道徳、良心、利他行動はどのように進化したのか
クリストファー ボーム
白揚社
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道徳性の起源: ボノボが教えてくれること
フランス ドゥ・ヴァール
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モラル・トライブズ――共存の道徳哲学へ(上)
ジョシュア・D.グリーン
岩波書店
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社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学
ジョナサン・ハイト
紀伊國屋書店
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ドーキンス先生は偉い。必読。

利己的な遺伝子 <増補新装版>
リチャード・ドーキンス
紀伊國屋書店
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進化論の元祖による人間の道徳等についての考察。今読んでもおもしろい。

ダーウィン著作集〈1〉人間の進化と性淘汰(1)
チャールズ・R. ダーウィン
文一総合出版
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ブックガイド:人々のセックスの実態調査本

某授業用ブックガイド:作成中


これは実は意外に少ない。

下のはかなりきちっとした調査だが、なぜ続編が出ないのか。古いだけだけではなく、内容はいろいろ文句があるんだけど、でもこれしか頼りようがないのが現状。

データブック NHK日本人の性行動・性意識
日本放送出版協会
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でも実はアメリカみたいな国でも90年代まであんまりちゃんとした調査がなかった。

セックス・イン・アメリカ―はじめての実態調査
ロバート・T・マイケル 近藤 隆文 ジョン H. ガニョン エドワード O. ローマン Robert T. Michael John H. Gagnon Edward O Laumann
日本放送出版協会
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英語が読めるなら2000年ごろの調査。

The Social Organization of Sexuality: Sexual Practices in the United States
Edward O. Laumann John H. Gagnon Robert T. Michael Stuart Michaels
University Of Chicago Press
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ブックガイド:性暴力に関するフェミニスト文献古典

某授業用ブックガイド。作成中。


とりあえず若い女性・男性には以下の2冊読んでおいてほしい。

デートレイプってなに?―知りあいからの性的暴力 (10代のセルフケア)
アンドレア パロット
大月書店
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女子のための「性犯罪」講義―その現実と法律知識 (Social Compass Series)
吉川 真美子
世織書房
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下は「強姦神話」というアイディアを展開した本で非常に大きな影響力があった。内容は40年もたった今ではさすがに古いと思う。

レイプ《強姦》―異常社会の研究 (1976年)
ジーン・マックウェラー
現代史出版会
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下も同じころにさらによく読まれ、フェミニズト的な性暴力理解の基本。いまでも手に入りやすい古典。マスト。1970年代から90年代ぐらいの主流の考え方。

レイプ・踏みにじられた意思
スーザン ブラウンミラー
勁草書房
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性と法律――変わったこと、変えたいこと (岩波新書)
角田 由紀子
岩波書店
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↓非常に重要な文献で、ブラウンミラーらの解釈を批判している。これを読まないと議論できない。マスト。女性のみならず、男性こそ絶対に読むべきだ。

人はなぜレイプするのか―進化生物学が解き明かす
ランディ・ソーンヒル クレイグ・パーマー
青灯社
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ブックガイド:フェミニスト的ポルノグラフィ批判

某授業用の日本語文献紹介。作成中。


フェミニスト論争の概説

中立的な概説としては次のものがよい。

 

1冊で知る ポルノ(「1冊で知る」シリーズ)
デビー・ネイサン
原書房
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争点・フェミニズム

争点・フェミニズム

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ヴァレリー・ブライソン 江原 由美子
勁草書房
売り上げランキング: 1,135,870

ポルノグラフィを問題視する立場

とにかく下を読むとよいだろう。解説も充実している。

ポルノグラフィと性差別

ポルノグラフィと性差別

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キャサリン マッキノン アンドレア ドウォーキン
青木書店
売り上げランキング: 1,024,943
AV神話―アダルトビデオをまねてはいけない
杉田 聡
大月書店
売り上げランキング: 209,482

マッキノンらの反ポルノに対する批判

リベラルフェミニズムの立場。表現の自由を重視する。

ポルノグラフィ防衛論 アメリカのセクハラ攻撃・ポルノ規制の危険性
ナディーン・ストロッセン
ポット出版
売り上げランキング: 896,692

ブックガイド:性風俗産業の実態に関する書籍

某授業用のブックガイド。作成中。

 


 

現在の性風俗産業の実態をおそらくかなり正確に描いているのはおそらく中村敦彦。ただしかなりクセのあるジャーナリストではあるので注意も必要か。数が多いが、どれか1冊読めばよいだろう。

 

図解 日本の性風俗

図解 日本の性風俗

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中村 淳彦
メディアックス
売り上げランキング: 36,830

 

日本の風俗嬢 (新潮新書 581)
中村淳彦
新潮社
売り上げランキング: 7,578

 

女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル (朝日新書)
中村淳彦
朝日新聞出版 (2015-10-13)
売り上げランキング: 19,337

 

職業としての風俗嬢 (宝島社新書)
中村 淳彦 勅使河原 守
宝島社
売り上げランキング: 19,029

風俗嬢自身、元風俗嬢によるものも多い。水嶋かおりんによるものは志が高く洞察も深いと思われる。

風俗で働いたら人生変わったwww (コア新書)
水嶋 かおりん
コアマガジン
売り上げランキング: 4,251

学術的な意識調査としては、若干古いが、次のものが優れていると思われる。

風俗嬢意識調査―126人の職業意識
要 友紀子 水島 希
ポット出版
売り上げランキング: 629,948

ポット出版からの次の2冊は、セックスワーカーの立場からの発言集で高い価値がある。

売る売らないはワタシが決める―売春肯定宣言
要 友紀子 小林 のん 滝波 リサ 国江 響子 佐藤 悟志 松沢 呉一
ポット出版
売り上げランキング: 539,980
ワタシが決めた

ワタシが決めた

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ポット出版
売り上げランキング: 881,975

 

ワタシが決めた〈2〉

ワタシが決めた〈2〉

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ポット出版
売り上げランキング: 1,056,827

性風俗・性産業の歴史は

性風俗史年表 昭和戦後編―1945-1989
下川 耿史
河出書房新社
売り上げランキング: 356,199

 

 

「愛と性の西洋思想史」読書案内

最初にブラックバーン先生の『哲人たちはいかにして色欲と闘ってきたのか』読むとよいと思う。

古代ギリシア・ローマ

サッフォーの恋愛詩は岩波文庫の呉茂一訳『ギリシア・ローマ抒情詩選』にはいってます。

プラトンは『饗宴』だけでなく『パイドロス』も読みましょう。どちらも岩波文庫にあります。

アリストテレスの『ニコマコス倫理学』は京都大学出版会の朴先生の訳で読んだ方がよい。ちょっとむずかしい。

ディオゲネス・ラエルティオスの『哲学者列伝』は古代ギリシアの哲学者たちの言動の記録、ゴシップも多くて楽しめる。哲学者たちの性生活もかいま見える。とくに享楽的な生活を送っていたとされるアリスティッポスに注意。

オウィディウスの『アルス・アマトリア』はぜひ読みましょう。いくつか邦訳がありますが、とりあえず岩波文庫の沓掛先生の『恋愛指南』で。古代ローマ人たちの愛欲生活は木村凌二先生の『愛欲のローマ史』がおもしろい。アルベルト・アンジェラっていう先生の『古代ローマ人の愛と性』もよい。

アウグスティヌスの『神の国』で、神様「知恵の木の実を食べてはならん」って言ってんのにアダムとイブが食べちゃったせいで、セックスについて知り性欲に悩まされてつ生殖するようになったのだ、みたいな話がある。『告白』もおもしろいので読みたい。最初の告白文学。「性欲に困った僕は、神様に「性欲をなくしてください」とお願いしたんですが、「でもいますぐじゃなくて」ってつけ足しちゃいました」みたいな。ははは。

(告白文学というくくりはおもしろくて、ピコ・デラミランデラの『告白』、ルソーの『告白』、トルストイの『懺悔』も読みたい。)

中世

中世はよくわからない。カペルラーヌスの『宮廷風恋愛の技法』ぐらい。

トリスタンとイゾルデ神話については、ドニ・ド・ルージュモンの『愛について』が名著とされているけどどうなのか。

哲学者のアベラールとその愛人エロイーズの話が中世的な熱烈な恋愛の話として有名なんですが、これってどうなんかな、みたいな。岩波文庫の『アベラールとエロイーズ 愛の往復書簡』読んでみてください。私はアベラール先生はだめな奴だと思うです。

近世

モンテーニュの『エセー』の第3巻第5章の恋愛・セックス論「ウェルギリウスの詩句について」は岩波文庫の5巻本のやつか、最近出た白水社の宮下志郎先生の訳でないと読めません。腐女子傾向のある人は第1巻28章『友情について』も読みましょう。

哲学でも思想でもなんでもないけど『サミュエル・ピープスの日記』おもしろいので読みましょう。ニュートン先生ともつきあいのあった公務員の性的生活。でもいきなりは読めないので、とりあえず臼田先生の『ピープス氏の秘められた日記』(岩波新書)で。

ルソーは『エミール』『告白』。『新エロイーズ』は入手困難。

カントの女性論・男性論は『人間学』にあります。『倫理学講義』(『コリンズ道徳哲学』)には性的関係についての考察が含まれています。婚外交渉や売買春だけでなくマスターベーションもたいへんな悪徳らしいです。

「サドマゾ」の語源のマルキ・ド・サド。『悪徳の栄え』など。岩波文庫に『美徳の不幸』入ってますが、エッチというよりは哲学的です。カントあたりの哲学とすごく関係があるんですわね。

ウルストンクラフトの『女性の権利の擁護』は女子教育運動や女性解放運動の原点ですので必ず読みましょう。

スタンダールの『恋愛論』は読みにくいですが、非常に有名なので「結晶作用」のところだけは読みましょう。

キェルケゴールの『あれか/これか』。「誘惑者の日記」だけでまあいいでしょう。ドンファン論とかもおもしろいんですけどね。一般読者がキェルケゴールを読むのは無理でです。

エンゲルの『家族、私有財産、国家の起源』はそれ以降の女性解放運動などにも影響を与えています。ただし中身の歴史的事実に関する話はほとんどぜんぶ間違いということになっています。

 

20世紀になると

フロイトの『性欲論』とラッセルの『結婚論』は影響力があったのでぜひ読みましょう。

古典小説

ラファイエット夫人『クレーブの奥方』。ラクロ『危険な関係』。ゲーテ『若きウェルテルの悩み』、スタンダール『赤と黒』『感情教育』、ジェーン・オースティン『高慢と偏見』、トルストイ『アンナ・カレーニナ』、シャーロット・ブロンテ『ジェイン・エア』、エミリー・ブロンテ『嵐が丘』、D.H.ロレンス『チャタレー夫人の恋人』。

こうした小説の案内は木原武一『恋愛小説を愉しむ』(PHP新書)など。

社会心理学、進化心理学

最近の心理学研究は、とりあえず麻生一枝『科学でわかる男と女の心と脳』と金政他『史上最強図解 よくわかる恋愛心理学』あたり。斉藤勇先生とかもたくさん出してますが、ちょっと古いし一般向けすぎます。松井豊『恋ごころの科学』は立派な本でしたが、もう20年前なので情報が古いです。

進化心理学ではデヴィッド・バスがとにかく大物です。『女と男のだましあい』『一度なら許してしまう女 一度でも許せない男』は重複するネタが多いですが必読。ミラーの『恋人選びの心』あたりまでいけばだいたい恋愛とかそういうのについて進化心理学がどういうことを考えているのかがわかる。

 

プレゼン本3冊

 

大学の授業やゼミでスライドを使った「プレゼン 」させられることも多くなっていると思いますが、その参考書を3冊。

一般に、この手の「ハウツーもの」を読むときは1冊をじっくり読むより、3冊ぐらいさっと目を通して共通しているポイントを頭に入れるのが効果的です。

まずはこの『コクヨの1分間プレゼンテーション』読むとよいと思います。スライドを使ったやつだけじゃなく、会社の朝礼なんかでちょっと人前で話すコツみたいなのがわかります。

コクヨの1分間プレゼンテーション
下地 寛也
中経出版
売り上げランキング: 27,169

 

本格的な研究発表とかはこれかなあ。

この「サイエンス・アイ新書」はかなり優秀なシリーズなので、いろいろめくってみるとよいと思います。

論理的にプレゼンする技術 聴き手の記憶に残る話し方の極意 (サイエンス・アイ新書)
平林 純
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 9,047

 

日本の雰囲気とは合わないところもあるのですが、派手で印象に残るやつをやりたい場合はTEDトークのも読んでおくとよいでしょう。これは強力。

TEDトーク 世界最高のプレゼン術
ジェレミー・ドノバン
新潮社
売り上げランキング: 284