コード進行」タグアーカイブ

ビバップの和声的側面(4) コードの装飾の不如意実例

でジャズミュージシャンは勝手にコードを変えて演奏するのだ、そしてそれは打ち合わせないのでぶつかったりするけどかまわん、という話をしましたが、やっぱり実例がないとわからんと思うので、不肖私が不如意ながらも実例を見せたいと思います。 続きを読む

ビバップの和声的側面(3) コードの修飾

んじゃ具体的にどういうことをしているのか。実はもうなにやってもかまわんのですが、いくつかよく使われる手段がある。

実は前に「コード進行を複雑にする」とかってのがそのまんまなんすよ。
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ビバップの和声的側面(1) 前置き

ビバップはリズムも非常に特徴があるのですが、和声的にもいろいろなことをしていて、これ解説するのは猛烈にたいへん。うまく解説するとお金が発生するくらいたいへんなのではないかと思うです。でもネットでうまい解説を見たことないので、ちと書いてみたい気はある。 続きを読む

ジャズ入門(2) ジャズがジャズらしいのは1955〜1965の10年間

まあ前エントリのマイルスみたいなスタイルってのはマイルスが作ったわけですが、そのちょっと前の時期のアートブレイキーバンドのチュニジアの夜という有名曲。マイルスバンドにくらべると勢いがあって荒っぽいけどこういうのも人気ありますね。いわゆる「ハードバップ」です。ビバップがハードになったもの。ビバップがなんであるか、ハードバップがどう違うかはあとで。

ま、これも当然テーマの進行の上でどんな新しいメロディーを作れるかを競っているわけです。ジャズの本質には即興があります。即興演奏しないのはジャズじゃない、と言ってもまあOK。黒人音楽をルーツにした即興演奏する器楽中心の音楽がジャズだ、ぐらいの定義だとだいたいみんな納得するんちゃいますかね。

いま「競っている」と書きましたが、ジャズというのは本質的に競争的な音楽なんすよね。この演奏はアルトサックスとトランペットの二人がソロイストだけど、どっちが速くて印象的な演奏をするかを本気で競ってます。同じ楽器が二人いたりするともう本気のやっつけあいになります。「カッティング」っていうんですけどね。お互いの喉を切りあう感じ。

マイルスバンドは対照的になるように考えていて、ああいうのはマイルスのスタイルであって一般的ではなかった。アルトはルードナルドソン、トランペットはクリフォードブラウンで、ブラウンの勝ちに聞こえますね。ハイトーンばしばし決めてかっこいい。まあブラウン先生は最強のトランペッターなので、しょうがないです。ピアノのホレスシルヴァーは個性的で、二人の喧嘩からちょっと距離をとってる感じですな。

ジャズのおもしろいところは、あとバックの3人(ドラム、ベース、ピアノ)、または2人(ベースとドラム)が適当な茶々みたいなのを入れるわけですね。反応のいいバンドはそれが連鎖する。このバンドはブレイキーのドラムがいろいろバチバチあおってますが、マイルスバンドの3人の連携とかすごいもんです。これもあとでもっと詳しく分析してみましょう。

これが1954年の演奏で、これから10年ぐらいがモダンジャズの黄金時代という感じですね。いわゆる名盤のほとんどはこの時期に生産されている。

(ちなみに、まあ正直この盤は世間的には名盤ってことになってるけど、それほど音楽的な価値があるかってのは私はあんまり自信がないです。歴史的にジャズ黄金時代のはじまりをつげる作品ではあるわけですが。)

ジャズ入門(1) ジャズとはマイルスデイヴィスの音楽である

ジャズっていうのはなんであるのか、というのはまあ難しいというか無意味な問題かもしれんですね。こういうのはジャンルの哲学とか分類の哲学とかそいう問題になっちゃう。

私はジャズってのはマイルスデイヴィスの音楽を中心に、彼に強い影響を与えた人々と彼から強い影響を受けた人々の音楽である、ぐらいでいいのではないか、なんておもってたりして。まあマイルス本人は自分の音楽を「ジャズ」って呼ばれるのいやがってたみたいですから、まあこの定義はだめです。 続きを読む

簡単なコード進行理論 (1) ケーデンス

私が思うに、ポピュラー音楽を構成するものは (1) 規則的なリズム/ビート、(2) 基本的に西洋古典音楽に依拠した和声理論、(3) 歌いやすい/わかりやすいメロディー (4) 歌詞 (5) くりかえし (6)ある程度の即興性、アドリブみたいなのに分けることができます。 続きを読む