セックスの哲学 北田先生から怒られてしまった (6) 言語使用の適切さと道徳的な適切さは別よ あともう蛇足っていうか、文章読みなおしたりするのも面倒なんでこれ以上書きたくないのですが、発話行為の言語学的というか、会話の上での適切さの基準と、その発話行為の道徳的な善悪の基準はまったく別です。会話の上、あるいは言語の使用においてはまった... 2019.02.26 セックスの哲学
セックスの哲学 北田先生から怒られてしまった (5) 瀬地山先生を非難するには あとは北田先生の論文のなかで、私とはあんまり関係ないことについてちょっとだけコメントしておきたい。どうもこの論文で、北田先生は瀬地山先生がいろいろ悪いこと(サイレンシングやトーンポリシング)をしているっていうのを立証したいように見えるんだけ... 2019.02.26 セックスの哲学
セックスの哲学 北田先生から怒られてしまった (4) どんなとき行為はパフォーマティヴ? というわけで今回はまったくなにを怒られているのかわからなかったのですが、一つだけ収穫があったんですわ。「パフォーマティブな行為」。このなにげない表現から、いろんなことがわかった。 2019.02.26 セックスの哲学研究生活
セックスの哲学 北田先生から怒られてしまった (3) 具体例がないとわからない そもそも、北田先生の、バトラー様(や北田先生や小宮先生の)「準拠問題」(=問題設定?)を認めるとか精査するとか、そういうのっていうの抽象的にはよいことだと思うけど、具体的にどういうことなのか考えてみるとよいと思う。 2019.02.26 セックスの哲学研究生活
セックスの哲学 北田先生から怒られてしまった (2) 「準拠問題」ってなんですか これ、たずねられたり怒られたりしていることじゃないから書く必要ないのかもしれないけど、そもそもこの北田先生の論文で何回も使われてる「サイレンシング」とか「トーンポリシング」とか、いったいどういう概念で、ある人の発言や行動がサイレンシングだっ... 2019.02.26 セックスの哲学研究生活
セックスの哲学 北田先生から怒られてしまった (1) パフォーマティヴってなんですか 『現代思想』のジュディス・バトラー特集号に載ってた、北田暁大先生の「彼女は東大を知らないから:実践のなかのジェンダー・トラブル」という論文で、私が日頃ツイッタやブログで適当にかきなぐってることについて怒られてしまったのでお返事しようかと思っ... 2019.02.26 セックスの哲学研究生活
お説教 レポートの書き方文章編、というか細かくてわかりにくい話 昆虫亀先生が「2018年度レポートに関するコメント、諸注意」ってブログ記事を書いていて、私もこのタイプのお説教まとめておきたいと思ってるんだけど、なんかごちゃごちゃしてうまく書けない。とりあえず講義やゼミでいつもお説教していることを書いてお... 2019.02.05 お説教
教員生活 レポート課題を課す時期について 講義とかの最終レポートは、講義最終回終ってからゆっくり書いてほしい、などと思っていたものですが、いまそういうのはあきらめました。フィードバックしないレポートは出すべきじゃないと思うようになって、最終回以降に出して採点して返却するってことにし... 2019.01.13 教員生活
セックスの哲学 若い女子はルソー先生や秋元康先生ではなくウルストンクラフト先生の言うことを聞いたほうがいいかもしれない 私の考えているセックスの哲学史では、あのふつうは偉大だとされているルソー先生はスケベなレイプ魔みたいな人なんですが、それはその次の世代の女性にははっきりわかっていたんですよね。 2019.01.04 セックスの哲学
読書 2018年に読んだ本ベスト10 今年も印象に残った本10冊。もうなんか読書人生も終りに近くなってる感じがあって、マンガとかも含めていわゆる「積ん読」になってしまうことが多くなってます。 2018.12.27 読書
研究生活 学術論文における言及とクレジット (2) 河野有理先生のエントリーへの疑問 んで、このクレジットの問題を考える上でのとっかかりになった笹倉秀夫先生の書評と、それに対するネット民(ネット人士?)、そして専門家の河野有理先生の「初期消火」論説についてやっぱりどうしても触れないとならない。このシリーズの予定では、この問題... 2018.12.15 研究生活
研究生活 学術論文における言及とクレジット (1) 迷ったら参照せよ ちょっとだけクレジットの問題ついて書いておきたいことがあるのです。最近ツイッタでちょっと怒られが発生したようようなんで((ちなみに、怒られの対象になったのははっきりしないけどおそらくここらへん。最初はなんか怒られてるっぽいけど誰から何を怒ら... 2018.12.13 研究生活
セックスの哲学 MeToo本家の「はじまり」と「歴史とヴィジョン」を訳してみました MeToo運動が一部で話題になっていて、まあ話題になるべきだと思うのですが、その運動の創始者たちがどういうことを考えているのか日本語で読めるものが少なかったので、おそらく元祖・本家であるところの の文章を訳してみました。著作権とかクリアして... 2018.12.11 セックスの哲学
研究生活 学会司会学が必要だ 秋から年末は学会シーズンで、あんまりそういうの出席せずさぼってる私も行かざるをえないのですが、司会、特にシンポジウムなど大人数が参加するディスカッションの司会は難しいですね。私経験が浅いので、いまだにどうしたらいいのかわからない。 2018.12.04 研究生活
セックスの哲学 『犯罪学ハンドブック』を読もう! やっぱり知らん分野はハンドブックとかから勉強する、っていうのが、私のような素人が他の分野の研究とかを鑑賞する(勉強するんじゃなくて鑑賞ですなあ)ときの王道だと思うのです。最近『犯罪学ハンドブック』っての出てて、これアメリカのその分野の大学テ... 2018.11.08 セックスの哲学
セックスの哲学 『性暴力と修復的司法』第4章の一部チェック(おわります) もうしわけありませんが、途中だけどもう終ります。デイリー/カズンズ論争の紹介をしたかったのと、全体の構成その他についてちょっと書きたいことがあったのですが、どのページをひらいてもいやなものを見つけてしまって、もう私は心理的に耐えられないです... 2018.11.08 セックスの哲学
セックスの哲学 『性暴力と修復的司法』第4章の一部チェック(5) これはちょっと細かいのですが。私はまさしく彼が「聴くこと」を望んでいます。〔私が〕どんなに無力な状況に置かれ、ひどいトラウマを負ったのかを。彼が完全に〔私の苦しみを〕受けとめて理解すると期待しているわけでもありません。私の口から直接出てくる... 2018.11.07 セックスの哲学
セックスの哲学 『性暴力と修復的司法』第4章の一部チェック(4) 第4章第3節も見ておきたい。 p. 151に出てくる、Nodding (2011)という資料はどういうものかよくわからない。この団体 が出している冊子かもしれない。あるいはこれ そのものか。そもそもこの団体がどういう性質のものかよくわ... 2018.11.07 セックスの哲学
セックスの哲学 『性暴力と修復的司法』第4章の一部チェック(3) デイリー先生の文章の引用私は〈裁判による性暴力の問題解決〉より〈カンファレンスやそれに類するRJ〉がより一般的に用いられるとは思わない。〔しかしながら〕私は犯罪と被害へ、より洗練された対応をすること、そしてRJがその流れの中に位置づけられる... 2018.11.07 セックスの哲学
セックスの哲学 『性暴力と修復的司法』第4章の一部チェック(2) p.149刑事司法制度の補完として、RJを取り入れる具体策としては、「有罪答弁」の改革をデイリーは挙げている。現行の刑事司法制度にも、加害者が自らの犯行を自白する「有罪答弁」は導入されている。しかしながら、デイリーによれば「有罪答弁」は「被... 2018.11.07 セックスの哲学
セックスの哲学 『性暴力と修復的司法』第4章の一部チェック(1) 小松原先生の『性暴力と修復的司法』の第4章は非常に問題が多いと思うので、すこしずつ指摘したいと思います。実は同内容の別の文書を書いてしまって、公開するべきかどうか実はかなり迷ったのですが、やっぱり見てしまった以上は書かざるをえないと思います... 2018.11.06 セックスの哲学
読書 読書案内:女性のための働き方・立ち回り・そして社会的発言ガイド本 私、正直なところこういうブログ書いてて、ネットの一部ではアンチフェミやらミソジニーやら言われてるかもしれないんですが、それは誤解で、商売がらもあって特に女子の安全・健康と社会進出には強い関心をもっています。むしろ女性応援。女性は神様です(お... 2018.11.03 読書
教員生活 離すと動作するカード読みとり機 図書館の入口にこういう改札があるのですが、これ、張り紙とかしてかっこ悪いっていうのもあれなんだけど、それ以外にもものすごく使いにくいんですわ。右の矢印のところに電子カードの学生証や職員証をタッチして入るんだけど、これの反応がものすごく悪くて... 2018.10.31 教員生活
セックスの哲学 EUの女性に対する暴力の調査はすすんでるなー EUの女性に対する暴力の調査を日本でもやった先生たちの調査結果報告について((これ、龍大のページではWORDのままで開けない人がいるかもしれないので、PDFにしておきますね。 ))、フェミニストの小松原織香先生が加えたコメントに、正体不明自... 2018.10.30 セックスの哲学
セックスの哲学 「メディアは現実を構成する」について調べてみた どうでもいいつまらない話なんですが、時間とお金をつかったので記録だけしておきます。(マス)メディアとジェンダーというテーマは、ジェンダー論やらフェミニズムやらの中心的なテーマの一つなわけですが、「実証的な調査はどういうものがあるのか」ってん... 2018.10.29 セックスの哲学
音楽 サロメさんを鑑賞して教養をつけよう 職場では「教養科目」とかそういうのを担当させられていて、まあ私そういうのしかできないのでわりと楽しくやっているわけです。教養ある学生様を育てるのが目的だと思うので(想像)、音楽とかも教養だから聞いてもらったりしています。まあ大人数講義で1時... 2018.10.28 音楽
教員生活 図書館は改善されている 図書館のどこになにがあるかわからない問題はずいぶん改善されつつあります。今日はこういうの見つけてちょっとうれしかった。これであんまり迷うことがなくなりそうです。 2018.10.25 教員生活研究生活
セックスの哲学 妊娠中絶は「10代女子の問題」ではありません 「10代女子が1日40人中絶する現実にも、アフターピルが広まらない理由」っていう記事がちょっと話題になってたんですが、この手の話が「十代女子の問題」であるとか、それが「男性優位社会」の問題だってっていうように誤解されちゃうかもしれないのでち... 2018.10.25 セックスの哲学
セックスの哲学 ジュディス・バトラー様と竹村和子先生のインクレディブルなダジャレと翻訳 数日まえに載せたヌスバウム先生のバトラー様批判(あれは私の翻訳ではないです、柳下先生)にはけっこう反応があったみたいなんですが、ブログとか書いてくれてる人もいたんですね。 書きたいのはこの方のブログの内容ではなく、そこで引用されているバトラ... 2018.10.22 セックスの哲学