セックスの哲学 加藤秀一先生の「ジェンダー論と生物学」は問題が多いと思う (1) まずは細かいところ 年末、このブログでも何回か取り上げている加藤秀一先生の「ジェンダー論と生物学」という文章を読む機会がありました。(社会構築主義を中心にした)フェミニズム/ジェンダー論と、生物学の間の葛藤と、その調停の試みの思想と歴史という感じの論説なのです... 2020.01.08 セックスの哲学
読書 2019年に読んだ本ベスト10 老眼も進んだし、時間もないし、気力もないし、もう読書生活も人生もおわりにさしかかっています。さらに読まない人になりつつある。マンガも読まなくなったんだけど、この3つは印象が強い。 2019.12.29 読書
セックスの哲学 宇崎ちゃん問題(11) 「コード」と「記号」のその後 「宇崎ちゃん問題 (6) 「コード」ってなんだろう」からの続き。その後、ポロック先生たちの「記号」やら、ゴフマン先生の「コード」やら、ちょっとだけ原文めくってみたんですが、よくわかりませんでした。 2019.12.25 セックスの哲学
教員生活 認知の歪みと『ファクトフルネス』 ずっと前に「認知の歪みと研究者生活」っていうエントリ書いたんですが、その後も認知の歪みとは闘いつづけてますわ。ほっときゃ認知が歪むのが人間ってもんでねえ。 2019.12.24 教員生活研究生活
セックスの哲学 宇崎ちゃん問題 (9) 「意味づける」を意味づけることに疲れました もう疲れてきたので途中でおわってしまいたいのですが、まあはじめてしまったものはしょうがない。「意味づけ」です。小宮先生のこの言葉の典型的な使いかたはこんな感じ。もちろんこれまで同様「意味づける」ということがどういうことかはほとんど説明がなく... 2019.12.21 セックスの哲学
セックスの哲学 宇崎ちゃん問題 (7) 「理解」を理解するのはむずかしい んで一番面倒なのが、「理解」とか「意味づける」って言葉で、この二つにはほんとうに苦しみました。 2019.12.20 セックスの哲学
セックスの哲学 宇崎ちゃん問題 (5) 「表象の「悪さ」」の「悪さ」がわかりにくい 小宮先生の文章(『世界』のと『現代ビジネス』のの両方)では、「表象の「悪さ」」とかそういう表現が頻繁に出てくるのですが、この「悪さ」っていう表現にも私はひっかかってしまう。これはかなり面倒な事情があって、ちょっとここでは簡単には説明できない... 2019.12.19 セックスの哲学
セックスの哲学 宇崎ちゃん問題 (4) 「モノ化」は「客体化」でもやむをえない ちなみにここで小宮先生にはあんまり責任がない「客体化」もむずかしいって話もしとかないとならんかな。 2019.12.18 セックスの哲学
セックスの哲学 宇崎ちゃん問題 (3) 「表象」はわかりにくい 正直小宮先生の書くものはある種の魅力があって、それが多くの人を惹きつけるんだと思うんですわ。私の文章とかぜんぜんだめよね。なんか華がないというか、もってまわってわかりにくいし。あはは。 2019.12.18 セックスの哲学
セックスの哲学 宇崎ちゃん問題 (2) 小宮先生たちの「「性的な女性表象」の何が問題なのか」 前の「宇崎ちゃん」に関するエントリ書いたあと、すぐに続きを書くつもりだったのですが、当の『現代ビジネス』からそれについての原稿書いてみないかというお誘い受けてしまって、考えてることを書いたりして、時間がたってしまいました。ちなみにタイトルと... 2019.12.18 セックスの哲学
倫理学 Leiter Reportsの倫理学教科書のおすすめ Leiter Reports: A Philosophy Blog: Best introductory texts in moral philosophy?倫理学の教科書のお勧めについてレイチェルズの本が高すぎるという指摘が。 — 児玉聡... 2019.12.18 倫理学
読書 図書館に入れてもらった本(2018〜2019) ちと、図書館に入れてもらった本を一覧にしてみました。2018年度の後半から2019年度の途中まで。440冊ぐらいか。研究用というよりは学生様の卒論対策とか、読んでもらいたい本とか中心。入れてもらったはいいけど読まずに忘れてる本けっこうあるな... 2019.11.25 読書
セックスの哲学 詭弁と誤謬推理に気をつけよう(1) 宇崎ちゃんポスターの場合 (宇崎ちゃん問題(1)) 『宇崎ちゃんは遊びたい』とコラボした献血ポスターについて、フェミニストの牟田和恵先生が、各自治体のガイドラインを示して、ポスターはガイドラインに反した性差別であると主張しています。それに対してはすでによい論評がいくつか出ているので 「「宇崎... 2019.11.07 セックスの哲学
お説教 学生アマバンの皆様へのお願い 私はアマチュアバンドを聞くのが大好きで、それは上手い下手とはあまり関係なく、好きな音楽を好きなようにやって楽しそうなのがよいのです。ぜひどんどん聞かせてください。 2019.11.05 お説教音楽
セックスの哲学 セックス哲学史読書案内:エッチが大好きローマ人 当時のエッチな絵を見ながら、オウィディウス先生その他のエッチな文章を大きな文字で読みましょう、みたいな。まあ図書館にあったら眺めたらいいぐらいの本。もうすこしまじめに読みたい人は下。 2019.10.07 セックスの哲学読書
音楽 星野源の「恋」の歌詞はエッチだと思う 最近、学生様たちが図書館に自発的に集まって星野源の「恋」の歌詞を考えようってな企画をしていたので、参加してきたんですわ。学生様が読書会その他、自発的にいろんなことをするっていうのはほんとうにすばらしいことですわねえ。私も邪魔にならない程度に... 2019.06.30 音楽
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (11) 個人主義ってなんだろう んで最終の第8章、「現代日本の恋愛」ですが、ここは私ほとんどわからないです。村上春樹の『1Q84』、土居健郎の『甘えの構造』、「キャラ萌え」、西野カナ、椎名林檎といろんな論者や作品や風俗やらが出てくるのですが、それらがどうむすびついているの... 2019.05.29 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (10) スタンダールとプルースト 第7章は、恋愛肯定論者のスタンダールと、恋愛悲観論者のプルースト、そしてフロイト、っていうあたりで、鈴木先生の専門にいちばん近いところで、これも勉強になりました。特にさすがにプルースト(名前は有名だけど実際には誰も読んでないと思う、っていう... 2019.05.29 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (9) 厨川白村先生の恋愛論輸入 第6章は、問題の日本のヨーロッパ恋愛輸入なんですが、ここはとてもよいと思いますね。だいたいこの「恋愛の輸入」の話をするときは北村透谷先生とか使ってなんかインチキな話をするのが最近の風潮なんですが、私は透谷先生とかそんな優れた作品を残してると... 2019.05.28 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (8) ロマン主義的恋愛とロマンティックラブ んで、第5章「ロマンティックラブとは」は本書の核になる部分なんですが、ここが読みにくいんですよね。いろいろ難しくて、私は混乱してしまいます。1〜4章の古代ギリシア、古代ローマ、キリスト教、宮廷風恋愛のあたりは、自分でも授業でやったりブログ書... 2019.05.28 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (7) 宮廷風恋愛 んで、第4章は「宮廷風恋愛」。騎士道恋愛、レイディーとナイトのあれですね。ここらへんから先生の専門に近づいている(はず)だし、内容的にもおもしろいと思う。ぜひ読んであげてほしい。 2019.05.20 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (5) ローマ人だってそれなりにロマンチックだったんちゃうかなあ 第2章の古代ローマ編もざっくり軽快でいいと思う。まあ恋愛の歴史とかっていう巨大な話はどっかでざっくりやらないとしょうがないですね。 2019.05.20 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (4) こういうのは許しませんyo! んでプラトン先生の恋愛論と現代日本の恋愛との比較(!)。っていうか、そもそも「論」と現実を比較していいのかどうか。 2019.05.20 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (3) イデア論まわり あ、ちなみに、54ページの『饗宴』の出典、久保訳のp.76って指示してあるけど、おそらくpp. 84-85だと思う。あと、複数ページのときはp.じゃなくてpp. って表記するようお願いします。 2019.05.20 セックスの哲学