第3章はキリスト教 続きを読む
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聖書っていうのはぽつぽつ読んでるとおもしろいですよね。「コヘレトの書」とか名作だし、万葉集みたいな感じの「雅歌」もいい。聖書のガイドブックとしては、キリスト教信者の方々には怒られるかもしれないけど、架神恭介先生の『バカダークファンタジーとしての聖書入門』がおもしろいっす。
(雅歌 1:15-16)(この訳は新共同訳)
若者:恋人よ、あなたは美しい。
あなたは美しく、その目は鳩のようおとめ:恋しい人、美しいのはあなた
わたしの喜び。
わたしたちの寝床は緑の茂み。
レバノン杉が家の梁、糸杉が垂木。
架神先生の意訳だと
「素敵だ、キミの瞳は最高にエロチックだ」「あたなのことも大好き。……ねえ、外でエッチしない?」
ということだそうです。
次は雅歌4:12-16
私の妹、花嫁は、閉された園。
閉ざれた園、封じられた泉。
ほとりには、みごとな実を結ぶざくろの森。
ナルドやコフェルの花房。
ナルドやサフラン、菖蒲やシナモン
乳香の木、ミルラやアロエ
さまざまな、すばらしい香り草。
園の泉は命の水を汲むところ
レバノンの山から流れてくる水を。
これも架神先生にいわせると
「きみのアソコはざくろのパラダイス!」
意味わかりませんね。
おとめ:北風よ、目覚めよ
南風よ、吹け。
わたしの園を吹き抜けて
香りを振りまいておくれ。
恋しい人がこの園をわがものとして
このみごとな実を食べてくださるように。
これも一言でいうと
「あたしのざくろを食べて」
ということだそうです。これもわからん。その前の、風が吹いて園の香りがあのひとに届きますように、も私には意味がわからない。
この「秘密の花園」は松田聖子先生も歌ってますね。作詞は天才松本隆先生。これも意味がわかりません。世界には謎が多い。
https://youtu.be/nsQaH5Ls6A0
まあ上の架神先生の本は、旧約・新約聖書のどこにどんな話あるのかざっと知るにはとてもよいので、一冊入手しておいたらどうでしょうか。
ところでまあ俗説だと西欧の歴史のなかで、古代ギリシア〜ローマはセックスに対して開放的で、ユダヤ教の流れは禁欲的、ってことになってるわけですが、これはどうもあやしいってことです。むしろギリシア系は禁欲的で、ユダヤ系はエッチなものに肯定的な評価をしていた、みたいな。
この本は非常に示唆的でした。
The Poisoning of Eros: Sexual Values in Conflict
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