島岡まな先生の妊娠中絶件数/実施率への言及について

島岡まな先生という権威ある法学者の先生が、President Onlineのインタビューに答えた記事が話題になってましたが、私もいろいろ問題が多い記事だと思うのです。問題の数が多くて挙げきれないんですが、一個だけ。

島岡先生は日本ではピル利用率が低いことをもって避妊後進国であるような主張をなさっているように見えますが、本当でしょうか。いくつか検討します。

しかも日本国内の女性において、2023年の日本の人工妊娠中絶件数は12万6734件、前年度から4009件増加していることを厚生労働省が発表しています。特に、未成年を中心とした若年層において、その数がコロナ禍以降増加傾向にあることが統計上明らかです。

そうですか? 中絶の件数とかの数字はここにあります。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei_houkoku/23/dl/kekka5.pdf

総数はこういう感じ。

実施率(女子1000あたり)だとこうですね。

統計上明らかですか? 私にはまったく明らかではありません。

ていうか、妊娠中絶の数や実施率が近年急激に(あるいは穏かに)低下していることなんか、あちこちで指摘されてることなんですよ。 https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r06/zentai/html/zuhyo/zuhyo07-02.html

少なくともこの件についての島岡先生の話はでたらめです。こういうの、本当に困るのです

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