セックスの哲学

恋愛の類型学(1) リーの色彩理論

セックスの哲学史とかいって哲学史におけるセックスの問題を扱おうとすると、どうしたって「セックス」というよりは「愛」とか「エロース」とかそういう問題としてとりあつかことになります。まあ私はそもそも西洋人は性欲と愛との区別あんまりついてないんじ...
セックスの哲学

セックス哲学史:サッポー先生に恋を学ぼう

古代ギリシアの恋愛詩というと女流詩人のサッポー先生が有名です。レスボス島に住んでて女性どうしてあれしていたのでレズビアンの言葉のもとになったとか。名前は聞くわりには作品を読むことめったにないですよね。断片しか残ってないからのようです。
セックスの哲学

セックスの哲学史: エピクロス先生に我慢を学ぼう

エピクロス先生は古代ギリシアの哲学者で、ソクラテス先生より一、二世代下ですかね。エピクロス先生私のヒーローの一人いっぱんにエピクロス派っていうと「快楽主義」ってことになってて、英語でエピキュリアン(エピクロス派)って言うとおいしいもの食べた...
セックスの哲学

セックスの哲学史: 狂気としての恋・性欲(1)

西洋人はどういうわけか古代ギリシア文明を自分たちの文化の源流だと思ってるらしいです。なんかあるとソクラテスやプラトン、あるいはホメロスまでさかのぼっちゃったりして。なんかそれって日本人が孔子様や老子様たちを自分たちの先祖だって言ってるみたい...
セックスの哲学

Antioch大学の性暴力防止規程

レイプとかセクハラっていうのは「同意があったかどうか」みたいなのが面倒なので、きっちり口頭や文書で同意がないかぎり性暴力とみなそう、みたいな動きがあります。実際に学則に組み込んだ大学もある。1990年、キャンパス内で2件のデートレイプが発生...
セックスの哲学

杉田聡先生の考えるあるべきセックスの姿

国内で売買春やポルノグラフィを猛烈に批判している人の一人に、杉田聡先生がいます。杉田先生によれば、本来セックスは双方が「自発的な意思」によって「自主的に興奮」し、双方が「性的快楽」を味わうことができなければならない。売買春は一方だけが性的興...
セックスの哲学

活動の「目的」とかそんなにいっしょうけんめい考える必要はないかもしれない

前のエントリで「セックスの目的」みたいな話に触れてみたけど、こういうのってなんかやっぱりあやしいところがあるわよねえ。ちょっと前にツイッタとかで「学会の目的ってなんだろう?」みたいな書き込みを見かけた。まあ人間関係とか組織的活動とかうまくい...
セックスの哲学

セックスの本来的(?)目的

「倒錯」っていう概念とからんでおもしろいのが、セックスには(本来的な)目的があるのかどうかとか、我々はなにを目指してセックスするのか、とかって話。「本来的な目的」みたいなのがあれば、それ以外は倒錯だとか言いやすくなるからね。「セックスって結...
セックスの哲学

セックスの哲学と私 (4)

国内に目を向けると、セックスと哲学ってのは実はあんまり議論されていない、っていうかほとんど文献とかないんちゃうかな。「愛」とかそういう形ではあるんだけど、露骨なのがないから目に入らない。まあ婉曲表現だったりするんだろうけどなんかねえ。
セックスの哲学

セックスの概念分析 (4) からセックスの形而上学へ

まあ「セックス」とか「性的活動」とか「性的欲望」「性的快楽」みたいな言葉の分析は「我々はなにを言おうとしているのか」ってのははっきりさせる時には重要だけど、それだけではあんまりたいしておもしろい話は出てこないかもしれない。「セックス」がなん...
セックスの哲学

セックスの哲学と私 (3)

まあフェミニズムまわりをうろうろして悩んでいたときに手にしたのがAlan Soble先生の Pornography, Sex and Feminism 。ポルノ規制派のフェミニストたちを「ポルノ読む人間のことをさっぱりわかっとらん」とディス...
セックスの哲学

セックスの哲学史

最初のエントリに書き忘れてましたが、セックスの哲学があるので、当然セックスの哲学史もあるです。
セックスの哲学

セックスの概念分析 (2)

まあそういうわけで「セックス」っていう概念を分析するというか、とりあえずはっきりさせたいわけだけど、「セックス」が基本的な概念なのかどうかについては諸説がある。ふつうに我々が「セックス(すること)」と呼んでいるものはおそらく「性的な活動」な...
セックスの哲学

セックスの哲学と私 (2)

戻る。でまあ学部の同僚とかを中心にフェミニズムの研究会とかやってて、勉強させてもらうために顔出させてもらって、聞いてるだけだとあれだから、フェミニストによるポルノグラフィ批判みたいなのを紹介して検討したりしてた。
セックスの哲学

セックスの概念分析 (1)

「セックスの概念分析」とかっていうとなんかいろいろ難しいことを考えしまいそうになるわけですが、基本的には「セックス」という言葉で何を指しているか、とか、どういうものをセックスと呼んでいるのか、とか、「セックス」と他の言葉とはどういう関係にあ...
セックスの哲学

セックスの哲学と私 (1)

んでいきなり自分語りをはじめるか。ははは。セックスの哲学という分野に興味をもったのは10年ぐらい前かしら。
音楽

ミュージシャンによるミュージシャンの歌詞の解釈

まあ歌詞や楽曲を解釈するってことがどういうことなのか、っていうのはやっぱり実例で見るのが一番わかりやすいです。
音楽

ポップスの歌詞の鑑賞レクチャー: aikoの「初恋」

最近とある事情でaikoの「初恋」を聞いて歌詞を分析してみる機会があったのですが、私がどんな風に歌詞を読んでいるのかってのをちょっと書いてみたいと思います。
お説教

同じことをくよくよ考えるのを止める

世の中にはちょっとしたいやなこととがあってもすぐに立ち直れる人と、同じことをくよくよ考えこんじゃったりして動けなくなったりする人がいるわけですが、あんまりくよくよしているとあれなので対策を考えないとならんですね。私も同じことを歩きながら酒飲...
読書

ブックガイド:倫理学入門の読書順

サンデル先生がテレビで放映されたり児玉聡先生の『功利主義入門』が出たりして(英米系の)倫理学が人気なようです。入門書を読んでいくおすすめの順番を考えたり。
お説教

自分の気づいてない長所を見つける/長所を伸ばす

最近ポジティブ心理学ってのが流行っていて私もいろいろ注目しております。最近も(訳し直しだけど)新しい本が出ましたね。
お説教

携帯電話/スマホの迷惑メール対策

迷惑メールはうざいものですな。知らない人から「登録が完了しました、料金が発生します」とか「なんの御連絡もないのでは困ります」とか「巨乳で困ってます」とかメールされてもこっちも困ってしまいます。
お説教

新聞はスマホでは読みにくい。うまい方法を考えよう。

このまえ学生さんと話ていると、「就活に備えてとにかく新聞を読もうとしてます」「偉い。私去年ぐらいから新聞買うのやめちゃいましたよ」みたいな話がありました。
お説教

推薦状ふたたび

最近内定が決まってからゼミなどの教員からの推薦状を要求するところがあるようです。これ困りますね。お互い面倒だし。
倫理学

おまけの妊娠中絶本ブックガイド

妊娠中絶関連のブックガイドです。順不同で。常に書きかけです。
倫理学

2011年に読んだ本ベスト10

メディアマーカーで自分的におすすめの五つ星つけた本から、特に印象に残ってるものを順不同であげてアフィリエイトかせごう。
お説教

文房具

何度も書いてますが、楽しい勉強のためにはよい文房具が必要です。この前のある授業でコミュニケーションシートに「メモ帳のおすすめはありますか?」と書いてくれた学生様がいるので、その時に話したことをメモっておきます。
研究生活

翻訳出ました。

もう何回も宣伝見せられてうんざりしている人もいると思うけど、ごめんなさい。モロに宣伝なのはここが最後だと思います*1。
倫理学

パーソン論まわりについて書いたもの

大庭健先生経由で小松美彦先生を発見してパーソン論について考えはじめる。 ← 発端パーソン論と森岡正博先生とか児玉聡先生とか攻撃したり批判したり勉強したり加藤秀一先生と「美味しんぼ」。加藤先生の本についての言及を一部操作ミスでなくしちゃってる...
お説教

自分の長所を見つけよう

就活とかで、面接で「あなたの長所はなんですか」とか馬鹿げたことをたずねられて困っちゃうわけですが、まあ自分の長所はなんであるか、ってのは一回考えておく価値のあることかもしれないですね。「ここが私のいいところだ」って思うことは、自己評価とかと...