セックスの哲学

ブックガイド:性風俗産業の実態に関する書籍

某授業用のブックガイド。作成中。 現在の性風俗産業の実態をおそらくかなり正確に描いているのはおそらく中村敦彦。ただしかなりクセのあるジャーナリストではあるので注意も必要か。数が多いが、どれか1冊読めばよいだろう。
セックスの哲学

ナカニシヤ出版「愛・性・家族の哲学」を読みましょう (8)

吉岡剛彦「「法は家庭に入らず」を考える:DV防止法に基づいて」
セックスの哲学

ナカニシヤ出版「愛・家族・性の哲学」を読みましょう (7)

相原征代「「男女不平等」としての結婚:日本とフランスの比較から」 フランス人は結婚しなくなってますが、日本人の学生様はいまだに結婚結婚言ってます、みたいな話。読みやすい。でも私が思うにこの論文はかなり注意が必要だと思う。(実はこのシリーズが...
セックスの哲学

ナカニシヤ出版「愛・性・家族の哲学」を読みましょう (6)

古賀徹「恋愛するとどうしてこんなに苦しいのか:性的自己決定の限界」
セックスの哲学

ナカニシヤ出版「愛・性・結婚の哲学」を読みましょう (5)

筒井晴香「「脳の性差」と「自然」: 「男脳」「女脳」って?」
セックスの哲学

ナカニシヤ出版「愛・性・結婚の哲学」を読みましょう (4)

2巻目の「性」に入ります。この巻、愛じゃなくてどろどろの行為としてのセックスの話になるのかな、と思ってたら、ジェンダーや性自認の性別にかかわる話が多くて最初ちょっととまどいました。でもまあそういう考え方もありますわね。
セックスの哲学

ナカニシヤ出版「愛・性・結婚の哲学」を読みましょう (3)

藤村安芸子「古代日本における愛と結婚:異類婚姻譚を手がかかりとして」
セックスの哲学

ナカニシヤ出版「愛・性・結婚の哲学」を読みましょう (2)

福島知己「恋愛の常識と非常識:シャルル・フーリエの場合」 実は刊行前に目次出たときから一番楽しみにしてたのがこの論文で、フーリエの『愛の新世界』っていう奇怪な大著の翻訳者本人のよる解説っていうか部分的紹介。
セックスの哲学

ナカニシヤ出版「愛・性・結婚の哲学」を読みましょう (1)

藤田尚志・宮野真生子「愛・性・結婚の哲学」シリーズ3巻本ってすばらしいものが出版されて、セックス哲学に関心をもつ者としてよろこんでいます ((ぼやぼやしてたら先越されちゃった)) 。偉い。すばらしい。
セックスの哲学

シジウィック先生にセックス倫理を教えてもらおう (3)

んで、ここまではまあふつう。実はこのあとがおもしろい。でももう疲れちゃったから(やっぱり訳は借りるべきだった)簡単にするです。 当時の西洋でも男性の不貞や買春は公には非難される、世間通(men of the world)の男性は、それは本当...
セックスの哲学

シジウィック先生にセックス倫理を教えてもらおう (2)

んでシジウィック先生はまあこんな感じで、日常的な道徳観みたいなのいちいち説明していくわけです。正義とか勇気とか節制とか正直とか、昔から大事だよっていわれてる美徳、性格、行動パターンみたいなのはだいたい功利主義から見てもよいもので、社会の役に...
セックスの哲学

シジウィック先生にセックス倫理を教えてもらおう (1)

シジウィック先生が我々の性道徳を分析しているのは、『倫理学の諸方法』第4巻第3章「常識道徳に対する功利主義の関係」と題されたところです。この『倫理学の諸方法』ってのはものすごい名著で、まあ倫理学の重要な問題のかなりが議論され、答え出されちゃ...
お説教

質問の仕方 (2)

授業や説明会などのあとでは、必ず「質問ないですか」と聞かれます。これは、本気で質問を求めているというよりは、まだいろいろ話したいけど時間がないから、みんながどこらへんに関心があるかを知りないってことなのです。だから本気で「質問しよう」「質問...
倫理学

クリストファー・ピーターソン『ポジティブ心理学入門』の訳の問題

ちょっと学生様に読ませるためにメモ。
セックスの哲学

フィッシャー先生は恋愛と性欲と愛着を分けて考えようとのことです

瀧浪ゆかり先生という、『臨死!!江古田ちゃん』で有名な優れたマンガ家の人がいます。ずいぶん前のツイートにこういうのがある。 性欲って言葉のあいまいさについて最近考えてるんだけど、セックスしたいって意思が立つ前には「好きな人の一番になりたい」...
教員生活

2015年度江口ゼミNewsLetter

(昨年度1年研修させてもらって卒業回生ゼミをもたなかかったので、ニュースレターは2年ぶりになります。) 例年通り、3月15日に卒業式と卒業パーティーが行なわれました。パーティーは例年通り盛会。今年は秋本勝先生、小波英雄先生、東元春夫先生、竹...
音楽

映画『セッション』はこんなプロットだったらよかったのに

話題のようなので『セッション』って映画見たんですが、ぜんぜん音楽映画じゃないし音楽もよくないしひどいものでした。すみからすみまでひどくて、なにも褒めるところがない(せいぜいガールフレンドぐらい)。あれほど見て後悔した映画ってあんまりないわ。...
倫理学

妊娠中絶の(道徳的)正当化

日本医学哲学・倫理学会『医学哲学 医学倫理』第31号、2013、pp. 59-60 の草稿。 京都女子大学 江口聡(哲学・倫理)「妊娠中絶の(道徳的)正当化」 従来の哲学・倫理学の世界において、中絶の道徳性はどのように議論されてきたかを簡単...
セックスの哲学

セックス哲学懇話会のお知らせ 3/10 (木) 15:00〜 神田駅前

日時:3月10日(木) 15:00-17:00 場所:神田駅前センタービル4F 神田駅前ホール 東京都千代田区鍛冶町2-7-3 「セックスの哲学/倫理学」とそれを大学講義に採用する場合の問題等に関しての情報交換をおこないたいと思います。題材...
倫理学

品川哲彦『倫理学の話』書評

(『週刊読書人』第3124号 2016年1月22日掲載の草稿)
お説教

大事なときはメモを渡せ

自分の名前をおぼえてもらう必要があるときってのはあるわけです。 たとえば、レポート締切日にプリンタが壊れてしまったとか、プリンタもってなくて大学でプリントアウトしようとしたのにコンピュータ教室が閉まっていて、出力できない!どうしよう?
読書

2015年に読んだ本ベスト10

ちょっと早いけど今年印象に残った本10冊程度。今年はあんまり本読まなかったっぽい。読書生活も終りに近づいている。
セックスの哲学

マルクス先生たちが女性を共有するそうです

近代西欧的な一夫一婦制の婚姻制度っていうのはいろいろ問題があることは19世紀にはみんなわかっているわけです。たとえばマルクス先生たちの『共産党宣言』にはこんなところがある。 家族の廃止!もっとも急進的な人々さえ、共産主義者のこの恥ずべき意図...
セックスの哲学

シュラミス・ファイアストーン先生がお怒りのようです

ラッセル先生の革命的な著作以降、まあ避妊手段の開発とか映画の普及とか車の普及とか禁酒法の廃止とかロックとかいろいろあって、セックス革命は完成する。まあとにかくばんばんセックスセックス。 ビートルズのPlease Please Meの歌詞は知...
セックスの哲学

ラッセル先生のセックス哲学(4) ばんばん不倫しましょう

ラッセル先生にとって、家族は子供を作りそだてる、っていう目的のために重要なわけっすわ。そしてそれはお金もち以外は一夫一婦制になる。子供への投資と養育はびっちりやりたいからですわね。教育とか、とにかく他の子供との比較で有利な方がよいのでびっち...
セックスの哲学

ラッセル先生のセックス哲学(3) ワンチャンはいかんのじゃ

んで実際に「性の解放」ってのはどうすんのかですわね。どうするんですか、先生。 まあ今では愛し合う若者たちはすぐにセックスしちゃって、セックスしないと童貞だとか草食系男子だとか添い寝系男子だとか言われちゃうわけですが、1928年当時っていうの...
セックスの哲学

ラッセル先生のセックス哲学(2) 女性の性を解放するのじゃ

まあラッセル先生はそうしたキリスト教、特にプロテスタント的な性的禁欲を捨てちゃおうってわけです。でもラッセル先生は売買春とかには大反対。前のエントリでも書いたと思うけど、19世紀〜20世紀のイギリスとかって、表はヴィクトリア朝的な禁欲的な雰...
セックスの哲学

ハヴロック・エリス先生の売春婦論

最近また性の商品化やセックスワーカーの話がネットでもりあがっていて、興味深くながめたりしてます。ここらへんはいくつか難しい問題がからんでて、テツガク的にも実証的にもおもしろいところですわねえ。
セックスの哲学

ラッセル先生のセックス哲学(1) キリスト教とかディスる

実は今年度後期、教養科目とかって授業で、「西洋思想史での愛と性」みたいな話やってんですわ。女子大でセックスを議論する、セクハラすれすれ、いやむしろすでにセクハラ、セックスセックス、素人にはおすすめできない、みたいな感じですね。いろいろ古典と...
お説教

添付ファイルの送りかた

文書をメールで送りたいときはあるものです。レポート課題等で「メールで提出」のような教科も増えてると思います。いくつか注意事項を。