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セックス哲学史読書案内:古代ギリシアの奥深い純情

女子大の講義でセックス哲学史みたいなのやってるんですが、回ごとの学生様向け読書案内をなるべく掲載してみたい。実は前にも書いてるんだけど、時代別に分けてみましょう。


古代ギリシアの生活など

古い文物は文字だけではイメージがつかめないので、ぜひヴィジュアル本を読みたい。人の名前おぼえるにはとにかく顔を見るのがよい。とにかく歴史については、ヴィジュアルから攻める。もちろん映画とか見るのもよい。

他にも「ふくろうの本」「とんぼの本」シリーズなどのヴィジュアル本は見てておもしろいので、ヒマがあれば図書館でめくってみてもらいたいものです。文字だけの本とはぜんぜんおもしろさが違う。

ギリシア神話

いろんな本で紹介されている。「本当の」「正しい」ギリシア神話、というものがあるわけではなく、後代の人々が勝手にいろんな話を付け加えている形で広まっているので、適当に読めばよい。たとえばこういうのでいいだろう。

あらかた知ってる人は、シシン先生の本を読むと「そうなのかー」ってのがあるはず。

まあこういうの眺めるのがいいんすよ。神話勉強しつつ美術も勉強し、さらにエッチな好奇心もそこそこ満足させられる。

ホメロス作品

岩波文庫ので読めばいいと思うけど、若干読みにくいし長い。

むしろこういう少年少女向けに翻案されたもので楽しみながら概略を知ればよいと思う。

サッポー

サッフォーの恋愛詩は岩波文庫の呉茂一訳『ギリシア・ローマ抒情詩選』にはいってます。

沓掛良彦先生の解説がすばらしい。この先生はほんとうにすばらしい学者なので、文学に興味のある人は片っ端から読みたい。

サッポー先生の女子コーラス学校(宝塚みたいなものか)を舞台にしたマンガおもしろい。

パイデラスティア(古代ギリシアの少年愛)

この本が定番。

上の『エーリンナ』でもちょっとだけ描かれてる。

難しい話をする人たちの間では、ハルプリンの『同性愛の百年間』というのがよくひきあいに出されるけど、江口はおすすめしない。それよりまず↓みたいなの読むべきだと思う。フラスリエール先生のは1960、レスキ先生のは1976で古いんだけど、それでも読むべき。

これは名著だった。ギリシア神話から叙事詩、抒情詩、悲劇・喜劇といろいろな形式でのエロスや「アプロディテの営み」を考察してくれる。

大福帳を自分で作ってみた

長いこと向後先生の大福帳テンプレートを使わせていただいていたのですが、学部・学科を書く欄がないのがちょっと不便だったので同じものを自分でも作ってみました。そんだけ。

大福帳20170915 (PDF)

Pagesで作ったので改造に必要なひとはファイルあげます。大福帳試作

最近の私は倫理学入門の最初のツカミに何を使っているか

まあ全国の倫理学系教員が、入門講義のツカミをどう入るかなあと考える季節ですね。まあだいたい倫理学系の教員はツカミだけはがんばる。あとは難しくてぐだぐだになっちゃう人は私を含めて多いと思うけど。

一時期導入にはみんな(マイケル・サンデル先生流の)トロッコ問題使ってたんではないかという気がする。私も3年ぐらい使ってたかな。
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授業準備(2) そもそも授業の目標とかも考えないとならんのだが

順番逆になったけど、まあ授業するときにいったいなにを目指すのか、っていうのは、これは難しいっすよね。特に哲学系の1、2回生向けの一般教養的な授業とかってのはもうなにやればいいのかさっぱりわからない。実は非常勤で仕事はじめて20年たっても、いまだにわかってない。 続きを読む