ジャズ入門(22) デイブブルーベック先生は偉い

50年代白人ジャズマンで一番成功したのはデイブブルーベック先生じゃないっすかね。

まあTake Fiveとか有名。でもこの曲はつまらん。メロディー(もちろん5拍子も)はとても印象的だけど、基本的にドラムのジョーモレロ先生がソロするための曲なんでね。

お前は変拍子ジャズっていいたいだけなんちゃうか、と。でもこっちのライブ映像はおもしろいっすね。

通はブルーロンド聞く。トルコ風ブルーロンド。

この曲も変拍子だけど、5/4拍子とかたるいんじゃなくて7/8とかだし、4拍子になったりする構成もあって、いかにもcomposeされてます、って感じですわね。

これらの曲が入ってるTime Outは1959年の作品。マイルスがKind of Blue作った年ね。まあ行きづまったジャズをこれからどうするかみんな考えた年なわけです。

ブルーベックたちがアイディアとってきたのは、おそらく指揮者で有名なバーンスタイン作曲の大ヒット作ウェストサイド物語のこの曲だと思う。12/8拍子(3+3+3+2+2+2)/8拍子みたいな。1957年。

バーンスタインがアイディアとってきたのはバルトークのここらへん。クラシック苦手な人も最後まで聞くとかっこいいよ。

まあブルーベック先生はクラシックにも詳しいし、他にもいろいろ重要な仕事をしている偉大な人ではあります。しかしどうなんすかね。変拍子やる前にもアメリカではすごい人気で、黒人ミュージシャンたちが狭いクラブとかで演奏しているときに大きなホールで仕事したりして、経済的にもだんちがいだったんじゃないですかね。そこらへんがなんというか黒人ミュージシャンのカンにさわったんではないか。

多くの黒人ミュージシャンたちは、白人はおれたちから音楽を盗んで金もうけをしてる、みたいに怒ってました。

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