以前、「妊娠中絶は「10代女子の問題」ではありません」っていうエントリ書いたんですが、最近、男女共同参画局の資料見てたらこういうグラフあったんですよ。
これは平成29年度の「男女共同参画社会の形成の状況」の「特集編 スポーツにおける女性の活躍と男女の健康支援」に載ってるもののようです。
このグラフが引かれているのは、次の文章。
女性人口千人当たりの中絶数(中絶率)を見ると,スウェーデンや英国,フランスで10代の高さが目立つほか,他の先進国も20代前半の年齢層で高くなっている(I-特-37図)。若年層の予期しない妊娠の防止と性感染症の予防は各国共通の課題であり,いずれの国も,現状を踏まえた啓発や相談指導の充実等の取組を進めている。英国とフィンランドの取組事例を概観する。
私これ見たときなんかへんだと思ったんですわ。冒頭にあげたエントリで指摘しているように、妊娠中絶は十代女子だけの問題でもなけえば、20代前半女子だけの問題でもないですからね。
厚労省のデータ https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei_houkoku/21/dl/kekka5.pdf から平成29年度のグラフを書きなおしてみると、こうなります。
男女共同参画局のグラフは、「二十代前半が突出している、問題だ」と言いたいがために、グラフで印象を操作しようとしているように私には見えます。まあこの程度のことはこの業界ではふつうのことかもしれませんけどね。
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