2021年の反省:オンライン授業その後、あるいは、ビブリオバトルはやめました

2021年度は春からコロナでオンライン授業、とかでまあやっぱりいろいろ苦労しました。

大人数の講義科目はYouTube生配信 + Google Formsで出席や授業感想その他を集めるっていうシステムで、これはもう慣れたし、いろいろ機材その他を持って教室行く必要ないし、教材提示に使うiPadにApple Pencilでどんどん書きこめるし、適当に動画見たりもできるし、私語やトイレや空調を気にする必要ないし、リアルタイムでも事後でもコメントや質問集めらえるしで、むしろ対面授業より楽ですね。レポートや筆記試験もOffice 365の「課題」や「クイズ」で問題なし。ほぼおしきせの欠陥だらけのLMSとかから脱出して楽になりました。

問題は少人数クラスですわね。Zoomのようなオンラインミーティングの使いかたそのものは教員側も学生様たちも十分習熟したと思う。でも運用がむずかしい。特に2021年は、少人数クラスでも集またことがない、Zoomでしか見たことがない、みたいで、学生様たちがお互いに知り合いになるのがずかしいくらい。私は基本的にはZoomのカメラはオンで集まってもらったんだけど、これはこれでけっこうしんどいしねえ1。ディスカッションするっていうのも、音がかぶると破滅的なので教員とかが「それじゃ〜さん」とかって指名しなきゃならんし、これもしんどい。私にはしんどいことだらけでした。

あと、どのゼミも飲み会や教室での飲食その他は絶対禁止だったので、学生様どうしもお互いをよく知らないまま半期終了ってことになりそうで、これはもう少人数授業の運用そのものを変更することにしました。基本的に、 Zoomも対面授業も、3〜4人ぐらいのグループにわけて、それでいろんな課題をやってもらう 。私がしゃべったり司会したりする時間は極力少なくして、1時間半の授業でも30分を超えないようにする。

たとえば本の紹介とか、前はビブリオバトルもどきみたいなのをやって読書紹介とかしてもらたり、あるいは400〜600字ぐらいの紹介文書いてもらってみんなの前で読みあげてもらったりしていたのですが、そういうのもうやめて、3、4人のグループに分けて20分ぐらい時間をとっておたがいに紹介してもらう、みたいな。「本の紹介」ってよりは「毎週なんか一冊読んできて、その集に知った新しい情報をグループに話して質問やつっこみしてもらってください」みたいな感じ。

毎回の自己紹介みたいなのも全体で話してもらうことが多かったのですが、これも時間をとってグループで別の学生様に順繰りインタビューしてもらって、インタビュー内容のおもしろいところだけ一言で紹介してもらう、みたいな感じにして、クラスでの一人一人の喋る時間を増やし、学生様どうしがコミュニケーションしやすいようにし、またお互いの自己開示を広く深くするよううながす、みたいな感じですか。

これはまあそれなりに機能した感じなので、今後コロナあんまり気にする必要がなくなっても続けたいですね。

脚注:

1

後期に少人数対面授業がはじまっても、みんなマスクだし同じような目のメイクしてるから個体識別はZoomより難しくなってしまいました……

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