書類は確認してちゃんと出そう

1年間教員をお休みして、新年度からまた教員生活がはじまるわけすが、非常勤講師は20年以上、専任教員も15年やってここらへんで教員としての自分を見直してみるべきですわね。教員生活後半戦、教員江口シーズンIII。(Iは非常勤講師時代、IIは若手教員時代)

久しぶりに関西の大学としては先進的ところでの非常勤もありますので、そこらへんも踏まえていろいろ学びつついきたい。

はじめて大学教員とかやる場合は必ず名古屋大の名作「成長するティプス先生」読んどくべきですね。 今回私ももう一度見直してみたい。他にも同じように役に立つのがあれば教えてください。

まあ私はティプスやハウツーを提供するというよりは、みっともなくみじめな失敗をくりかえす大学教員の姿をさらけだすことになると思われるのですが、そういう情報はあんまりないような気がするので1年がんばってみたい。

3月のこの時期、非常勤講師にはいろいろ「非常勤講師ハンドブック」とか「開講案内」とかまわってくるわけですが、とりあえず「出せ」と言われた書類は早めに出しときましょう。大学教員というのはルーズな人間なので書類は締切までに出さないのがデフォルトみたいになってしまってますが、いかんですね。2〜3割の人はいつも書類出せない印象。もちろん私もその一人。よくこれで教育とかできますよね。いかん。

教員は書類ちゃんと出さなくてもなかなか不利益を受けない状態なのでそうなっちゃうんですかね。いつも遅れてると事務の人も印象悪くなります。今年はぜんぶ期限前に出しますよ(いややっぱり無理かも)

給与振込口座とか交通費とかライブラリカードの申請とかですね。こういうのほうっておくと4月になってから「あれ」「出してください」みたいなことになって時間とられちゃうのですぐに出す。

あと、特に非常勤やってる場合には、自分が担当するコマが、その学部・学科のカリキュラムでどういう位置づけなのかちゃんと確認しておくことが大事ですね。予想される授業規模や、何年生向けか、複数の学部向けか単独の学部・学科向けか、さらにその下の「〜専攻」向けかってのでやっぱりやりかたはぜんぜん違います。一般に大人数向けの方が浅く広くになる。レジュメやスライドなんかの準備もかなり綿密にしとかないとならん。少人数で専門向けだったら、まあ相手の顔を見てからの方がうまくいくこともある。でも準備はしとかないとね。

一番大事なのは「必修」なのか「選択」なのか。特に「必修」の場合は単位落すにはかなりの覚悟と証拠が必要なので評価方法をちゃんと練っておく必要がある。まあここらへんはシラバス書いたときに考えておかなきゃならんのだけど。

まあ非常勤の先生はその学部学科のカリキュラム全体についてはよく知らない場合が多い。某大学A(仮に御所大学と呼びます)某大学B(同じく衣笠大学)の両方とも、送られてきた書類にはカリキュラムについての説明がない。まあそういうのは事務的には、非常勤を世話してくれたその学部の専任の先生から説明があったはずだっていうことなんでしょうが、専任の方ではだいたいそういうのまで考えてないのがふつう。ばたばたしてるうちに忘れちゃったりするし、説明しても非常勤の方としてもあんまり注意して聞いてなかったりする。カリキュラム表と学生向け時間割(意外に重要)を入手しといた方がよい。「あ、私のこの授業の前に某先生のあれがあるのか、んじゃ続けて履修する学生もいるわけだな」「あれ、某先生も今年ここで非常勤なのか、んじゃアレの話もするんだろうな」みたいなのもけっこう役に立つ。

シラバスが出たら関係近そうな先生たちのシラバスも見とくといいかもしれませんね。「〜先生の出てる?どうおもしろい?」「この前〜先生は〜の話してました」みたいな話も学生様との会話ではけっこう出るものです。

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