2022年に読んだ本ベスト10

恒例の順不同。

松沢裕作『生きづらい明治社会』

これよかったですね。現代的な左翼意識にあふれた左翼本という感じで、ひさしぶりにこういうものを読みました。学問的にはちょっと一方的かもしれないけど、中高生大学初年次ぐらいにはぜひ読んでほしい。池上俊一『ヨーロッパ史入門』もとても勉強になりました。

田中辰雄『ネット分断への処方箋』

日本のネットまわりの話題ではこれ感心しました。

ウィル・ストー『ステータスゲームの心理学』

好きな社会心理学まわりではこの本。我々は毎日ステータスを争っている動物なのです。美徳もディスプレイしないとねえ。

『アオアシ』

ワールドカップのころに通して読みました。おもしろいですね。ちょっと『ジャイアントキリング』をリスペクトしすぎな感じもあるけど。マンガではほかに、フランス革命前のころを扱った『ローズ・ベルタン』『ラ・マキユーズ』が意外に楽しめた。

チヴァース & チヴァース『ニュースの数字をどう読むか』、

統計まわりではこれがわかりやすかった。他にクリシン・社会学まわりでベスト『Think Critically』が社会学の内情みたいなのぶちゃけて書いてて興味深かった。

クリスチャン・メルラン『オーケストラ』

音楽本ではこれかな。オケのいろんな人間・社会的関係みたいなの。知らなかった音楽家のアネクドートも大量に入ってる。あとクラシックまわりでは、ボンズ『ベートーヴェン症候群』が音楽の聞きかたみたいなのについておもしろい。

ルキアノフ&ハイト『傷つきやすいアメリカの大学生たち』

まあここらへんは類書がけっこう続けざまに出版されましたね。日本とは事情が違うけど考えとかなきゃならないことはある。プラックローズ&リンゼイ『「社会正義」はつねに正しい』も。

久保明教『家庭料理という戦場』

健康のために、土井善晴教祖の一汁一菜教に入信していて料理について考えるべきことはほとんどないわけだけど、学生様たちには研究してほしいと思っていて家庭料理本いろいろ見てた時期があって、この本はおもしろかった。料理研究家研究。他にも阿古真理先生の書くものがおもしろいと思いましたね。

ウルフ『「正しい政策」がないならどうすべきか』

もう倫理学・哲学まわりの本は読む気がなくてチェックするくらいなんだけど、この本は勉強になった。

Hanry Martin, Charlie Parker, Coposer

ジャズの本はいろいろ読んでたけど、楽理っていうかそういうのがおもしろくて、この本はパーカーのインプロじゃなくて「曲」をいろいろ分析するってんで、おもしろかった。

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