セックスの哲学

浅井春夫先生のセックスワーク論に対する方針の「補正」

『季刊セクシュアリティ』=人間と性教育研究協議会(性教協)は、第47号でのセックスワーク論特集みたいなのに対するAPP研究会とかによる抗議に対応して方針を見直したわけですね。
音楽

ゼミでプレイリストをつくって交換しよう!(2回生編)

2回生のゼミで、最初の課題として「なんとかベスト10」のプレイリストを作ってもらう課題を出してみたんですが、おもしろいですね。
セックスの哲学

森田成也先生のセックスワーク論批判 (5)

森田成也先生の『マルクス主義、フェミニズム、セックスワーク論』での「売買春とセックスワーク論」の続き。
音楽

Hakubiの「光芒」は名曲だ

数日前に、小倉秀夫弁護士からHakubiの「光芒」という曲を教えてもらったのですが、これものすごい名曲ですね。
お説教

不幸な人は活動記録をつけよう

哲学者のパスカル先生が『パンセ』という超古典のなかで、「人間が不幸なのは部屋でひとりでだまってじっとしていられないからだ、そうすると自分のみじめさを意識するしかなくなるからだ」っていうことを言ってるんですが(あとに引用貼っておきます)、まあ...
倫理学

「パーソン論」を何度でも:竹内章郎先生の『いのちと平等をめぐる14章』

ひさしぶりの「パーソン論」問題。 竹内先生は当事者観点から長く優生思想の問題を考えている先生で偉いのです。ただやっぱり「パーソン論」理解については微妙なところがあるので、これからこの手の話を考えたい人のために簡単な注意書きだけ残しておきます...
セックスの哲学

セックス産業を見る「多型パラダイム」への補遺・コメント

前のエントリ の続き。 あとワイツァー先生によれば、売買春の実証的調査とかでも、注目浴びやすいものと無視されがちがものがある。売買春を調査するんだ!ってな話になると、
セックスの哲学

ワイツァー先生のセックス産業を見る「抑圧パラダイム」と「多型パラダイム」

まあ森田成也先生の本読みながらいろいろ考えてしまったんですが、少しワイツァー先生の紹介したい。この先生はアメリカの犯罪学者で特に売買春とかトラフィッキングとかの専門家です。先生はとにかく実証的なのが好きでちゃんと調査する人なんですね。売春、...
セックスの哲学

森田成也先生のセックスワーク論批判 (4)

まあ、言いたいことはわかるけど根拠がどういうものなのかはっきりしないので飽きてきたので残り簡単に。
セックスの哲学

森田成也先生のセックスワーク論批判 (3)

自発性の問題つづき まあ自発性とか同意の問題は難しいですね。
セックスの哲学

森田成也先生のセックスワーク論批判 (2)

森田成也先生の『マルクス主義、フェミニズム、セックスワーク論』第4章の「売買春とセックスワーク論」の後半は、いわゆる「セックスワーク論」への反論がいろいろ列挙されていて、少し確認しときたいです。
セックスの哲学

森田成也先生のセックスワーク論批判 (1)

森田成也先生という先生が『マルクス主義、フェミニズム、セックスワーク論』という本を出版して、読んでみたんですが、私が見るところ問題が多いと思います。いくつか問題を指摘しておきたいと思います。
セックスの哲学

セックス経済論 (10) ちょっとだけコメント

しかし投げっぱなしだと誤解されそうなのでちょっとだけコメント。 バウマイスター & ヴォース先生たちの「セックス経済論」は、社会学でいう「社会的交換理論」の一バージョンですね。まあ経済学も含め、非常に一般的な理論というか考え方なので、名前な...
セックスの哲学

セックス経済論 (9) 女性のセクシュアリティの抑制

Baumeister, R. F., & Vohs, K. D. (2004). Sexual Economics: Sex as Female Resource for Social Exchange in Heterosexual In...
セックスの哲学

セックス経済論 (8) セフレ/名誉か汚名か/女性間攻撃/結婚勾配

Baumeister, R. F., & Vohs, K. D. (2004). Sexual Economics: Sex as Female Resource for Social Exchange in Heterosexual In...
セックスの哲学

セックス経済論 (7) セックスに対する態度の性差、特にポルノと売買春

Baumeister, R. F., & Vohs, K. D. (2004). Sexual Economics: Sex as Female Resource for Social Exchange in Heterosexual In...
セックスの哲学

セックス経済論 (6) 性暴力/男性不足

Baumeister, R. F., & Vohs, K. D. (2004). Sexual Economics: Sex as Female Resource for Social Exchange in Heterosexual In...
セックスの哲学

セックス経済論 (5) 結婚と交際

Baumeister, R. F., & Vohs, K. D. (2004). Sexual Economics: Sex as Female Resource for Social Exchange in Heterosexual In...
セックスの哲学

セックス経済論 (4) 証拠とされるものを見てみよう、まず売買春

Baumeister, R. F., & Vohs, K. D. (2004). Sexual Economics: Sex as Female Resource for Social Exchange in Heterosexual In...
セックスの哲学

セックス経済論 (3) しかし値段は簡単には決まらない

モノやサービスの値段というのはどうやって決まるかというと、高校でも習う需要と供給のバランスによる。漠然とした話ではありますが、供給が少なく需要が多い(強い)と値段は上がるし、その逆だと値段が下がる。
セックスの哲学

セックス経済論 (2) ごく当然のあらまし

ロイ・バウマイスターとキャスリーン・ヴォース先生のセックス経済説、前のエントリにも書いたように非常に単純な理論です。
セックスの哲学

セックス経済論 (1)「男性による女性の支配」とは別の考え方はどうだろう

このブログ、ここ最近「文化のセクシャル化/セクシー化」の話と、「男らしさと支配」の話を平行してつぶやいてるのですが(もうブログもツイッタも同じようなもの)、「男性が女性を支配しているのだ」っていう信念は非常に一般的ですが、他の考え方ないっす...
セックスの哲学

男らしさへの旅 (7)「支配のコスト」と集団の責任

「支配のコスト」補足 そういや、「支配のコスト」について書き忘れてたことがあるんですが「〜が悪い」「〜のせいだ」みたいな責任と非難の話ってものすごくむずかしいんですよね。
セックスの哲学

男らしさへの旅 (6) 「吹きあがる男性を冷却」は気になるが、男は黙って話を聞くべきだ

(前からのつづき)というわけで、だいたい男性学がどういうのので、どういうふうであるべきと考えられているのかっていうのはそこそこ納得はしているのですが、気になるところもあるんですよね。次のは澁谷知美先生の文章(澁谷知美 (2019)「ここが信...
セックスの哲学

男らしさへの旅 (5)「支配のコスト」

「支配」のコスト まあというわけで、私は実は「男性が女性を支配しているのだ!女性は支配されているのだ!」っていうのをかなり疑問に思っていて、とりあえずそれは、「現代社会においては職業や社会的地位において男性の方が有利な場面がけっこうある」ぐ...
お説教

生活・メンヘル改善自助本のおすすめ

認知行動療法自助本で「二の矢」をかわす ツイッタを見ていたら、自己啓発本をディスったりするのが流行みたいですが、私は自己啓発とかハウツーとかセルフヘルプとかわりと好きなんすよね1。まあ人生いろいろうまくいかないことが多い人間なので、藁だろう...
セックスの哲学

性的モノ化とセクシー化 (10) セクシー化の社会的影響

書きわすれてましたが、ガールたちのセクシー化は男性や成人女性や社会全体にも影響します。たいへん危惧されるものであります。
セックスの哲学

性的モノ化とセクシー化 (9) セクシー化/セクシャル化/自己モノ化への対抗手段

セクシャル化への対抗手段 というわけで、APA 女子のセクシー化タスクフォースの報告書ですが、とにかくメディアの女子のモノ化と、その影響による女子の自己モノ化には心理学的な悪影響がありそうだということになっている。実際にあるでしょうな。
セックスの哲学

性的モノ化とセクシー化 (8) マクネーア先生の批判とAPA報告書をチェック

マクネーア先生の批判 Brian MaNair先生という政治学・メディア研究のひとがいて、この人猛烈なポルノ賛成派(プロポルノ)で、世界を平和にするために爆弾じゃなくてポルノ落とそうぜ、みたいなことを言うひとなんですが、APAの報告書を批判...
セックスの哲学

男らしさへの旅 (4) 女性はもっとパワフルなはずだ

前のエントリうまく書けてないので、もう一回チャレンジ。 「支配」の原語は? もう一回、「男性支配」に戻って、多賀先生のやつ再度引用。