旧「目の中の丸太日記」 「哲学の劇場」コンビのヒュームの法則理解 『バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか? 』はもう読む気がなかったのだが、ぱらっと手にとって気になって放っておけなくなった部分がある。ヒュームの法則とは、「~である」から「~べきである」を導くことはできないという主張のことだ... 2006.07.12 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 macskaさんのアファーマティブアクションの解説 。この件あんまり勉強してないのでただのメモ。このブログではネット上の情報について書くことはなかったのだが、不十分かと問われれば不十分だと思うのでメモだけは残しておくです。米国の現状や判例に興味あるひとは 、もっと哲学的な側面の方に興味がある... 2006.07.10 旧「目の中の丸太日記」
ジェンダー 『バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』 楽しみにしていた『バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』。期待してたけどもうひとつだった。半分以上がなんというか大きなヨタ話で占められていて、実質的な議論らしい議論をしていると思われる論文はほんの数本(山口論文と瀬口論文)... 2006.07.08 ジェンダー旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 小谷野先生の『なぜ悪人を殺してはいけないのか―反時代的考察』 小谷野敦先生は私が敬愛する人の一人。おもしろいことを色々書いていらっしゃる。共感するところも多い。一回は御著書についてなんか書いてみてかった。死刑の問題については最近興味があるので読んでみよう。それは対偶ではないですよ。・・・これを、当為命... 2006.07.02 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 後藤浩子先生のファンキーなフェミニスト哲学 後藤浩子『“フェミニン”の哲学』とか。なんだこれ。エヴリン・フォックス・ケラーの『遺伝子の新世紀』という本によっかかってなんか変なことを書いているが、このケラーの本というのはまともな本なのだろうか。調査すること。なんで現代思想とかそういう人... 2006.06.30 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 解説まちがいさがし(2) メモだけ。山形はこの本がまんま「自由」についての本じゃなくて「意志の自由」と道徳的責任の本だってのをちゃんと理解していないかしれない。解説でも「自由」という言葉はふりまわしているけど「自由意志」という言葉は使っていない。ここには大きな違いが... 2006.06.15 旧「目の中の丸太日記」
音楽 三条ハンソン 5月7日日曜に京都 二条nano でワンマンライブするらしい三条ハンソン のデモ作り。下のようなミニアルバムを作る。 ちょっと前にあげた「三条ハンソンfrom hell」、 唱歌「誕生日」完成バージョン。 フォークソング「手紙」完成版。 せ... 2006.05.04 音楽
旧「目の中の丸太日記」 ミードの表その後はあるかな そういや、トラックバックされたりして思いだしたのだが、Margaret Mead の Sex & Temperament: In three primitive societies がこの前届いていた。もちろん問題の表は存在しない。さて、調... 2006.04.29 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 女性器研究本2冊 どうでもいいことだが、キャサリン・ブラクリッジの『ヴァギナ:女性器の文化史』ISBN:4309204538とイェルト・ドレント『ヴァギナの文化史』 ISBN:4878936894を短期間に読む機会があったんだが、ブラックリッジの方はドレント... 2006.04.29 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 まだまだ「ミードの表」 粘着している「ミードの表」問題。村田孝次先生の『教養の心理学』四訂版、培風館、1987を入手。初版1975年、改訂版1979年。村田孝次先生は奈良女の先生だった模様。発達心理学が専門かな。てっきり村田先生は文化人類学者だと思っていたけど。毎... 2006.03.22 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 アンドレア・ドウォーキン メモ WikiPediaでAndrea Dworkinの項読んでみたり。 恥ずかしながら、知らない重要な事実がけっこうあった。 2006.03.20 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 立岩真也先生『自由の平等』その後 立岩先生については、内容的にもけっこう難しい問題がはいっているので、内容について少し真面目に考えてみる必要があると思うようになった。時間がかかりそうだ。とりあえずでは他にこの規則を正当化する理由があるか。考えてみると、実はこの主張は「私の働... 2006.03.20 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 「マーガレット・ミードの表」問題その後 マーガレット・ミードの名前を使ったニューギニアの3部族についての表問題。Amazon から本が届いた。まず、井上知子・新野三四子・中村桂子・長嶋俊介・志水紀代子『生き方としての女性論』嵯峨野書院、1989 ISBN:4782301375 で... 2006.03.20 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 立岩真也先生とアイザイア・バーリン 北田先生の立岩先生評立岩真也先生は『自由の平等』(岩波書店、2004) のあとがきですばらしくクールな文章を書いている。幾名かの名があげられ、何冊かの本が引かれてはいるが、わかる人ならすぐ分かるように、これは本を読み勉強して書いた本ではない... 2006.03.17 旧「目の中の丸太日記」読書
旧「目の中の丸太日記」 北田暁大先生の立岩真也先生評 立岩真也先生は『自由の平等』岩波書店2004 ISBN:4000233874 のあとがきですばらしくクールな文章を書いている。幾名かの名があげられ、何冊かの本が引かれてはいるが、わかる人ならすぐ分かるように、これは本を読み勉強して書いた本で... 2006.03.17 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 伊田広行『はじめて学ぶジェンダー論』の謎 伊田広行『はじめて学ぶジェンダー論』大月書店、2004。ISBN:4272350188この本でもジェンダーは文化だってことの証拠としてp.62でミードの『男性と女性』の研究がひきあいに出されている。で、先日触れた伊藤公雄の『男性学入門』IS... 2006.03.15 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 伊藤公雄先生の『男性学入門』 ISBN:4878932589。1996年。2005年10月には第10刷。売れてる。p. 164からマーガレット・ミードのニューギニアでの研究があげられていて、ニューギニアのような狭い地域でも集団文化によって男女の性役割がずいぶん違うよ、と... 2006.03.09 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 加藤秀一の性暴力論 昨日加藤秀一先生の『性現象論―差異とセクシュアリティの社会学』を読んでかなりショックを受けたので、ちとメモを残しておく。ちょっとよく読んでみる。気になった終章の「性/暴力をめぐって」の前に、ポルノを論じているところ(第3章)でも性暴力の話を... 2006.03.08 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 性=人格論とか セックスやセクシャリティまわりの社会学や哲学まわりというのはほんとうに難しい。私の頭が悪いからなのだろうが、よくわからない議論が多くて困る。 2006.03.07 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 『性現象論』 浅野千恵のかなり優れた論文「『性=人格論批判』を批判する」(『現代思想』第26巻11号、1998)を読んでいたら、加藤秀一の『性現象論―差異とセクシュアリティの社会学』にぶつかった。あれ、性暴力について書いてたんだ。でちょっと『性現象論』該... 2006.03.06 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 二瓶由美子先生のすばらしい研究 二瓶由美子「ポルノグラフィーと性犯罪~暴力的AVが性犯罪に与える影響について」『桜の聖母短期大学紀要』第28号2004 というのも見てみた。 2006.03.03 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 荒木菜穂さんのすばらしい研究 ポルノと性意識の実証調査というのは実はあんまり数がない。もうちょっと若い世代の研究も見てみた。荒木菜穂「ポルノグラフィ文化におけるホモソーシャルな構造~大学生へのアンケート調査を通して」『鶴山論叢』第5号、2005荒木さんは発表時点で神戸大... 2006.03.03 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 佐々木輝美先生のすばらしい研究 佐々木輝美「性的メディア接触が大学生の性意識に与える影響に関する研究」『国際基督教大学学報I-A 教育研究』46号2004 という文献を見る機会があった。佐々木輝美先生は国際基督教大学准教授、メディアと暴力の専門家で、テレビでの暴力の問題な... 2006.03.03 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 荒木菜穂さんその後 でネチネチからんでしまった荒木菜穂さんの「現代フェミニズムスにおける「性の政治」再考:「女性による性的快楽の追求」への多様なまなざし」女性学年報、25巻、2004 という論文を見る機会があった。おそらく若い学生さんなので、特にこの方に粘着し... 2006.03.03 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 ILLの恐怖 それにしてもあれだ。上の論文はILL (図書館相互利用)で入手したのだが、このILLとBlogは人文・社会学系の大学教員の研究生活を変える有用性だけじゃなくて、人生をまったく変えてしまう破壊力も持ってるんじゃないだろうか。 2006.03.03 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 山形の解説 (5) 山形浩生訳『ウンコな議論』「キツいシャレだなあ」と思っていったん終りにしようと思ったのだが、なんかへんな感じがする。山形がやろうとした(と私が想定している)ことは、うまくいってるんだろうか?フランクファートの議論では、「嘘」と「ブルシット」... 2006.02.10 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 山形の解説のまずいところ (3) いろいろ調べたんだが、けっきょく山形のpp.68-70あたりの解説がどこから来たのかはよくわからん。もうちょっとだけまずいところを指摘しておくと(細かいが)、嘘をつくことはよくないことだと心底信じている人を考えよう。この人はどんな状況にあっ... 2006.02.09 旧「目の中の丸太日記」
旧「目の中の丸太日記」 翻訳を学術的業績として認めよう たいていの大学教員の業績の評価では、翻訳はまったく業績にカウントされない。しかしこれっておかしいんじゃないのかな。わたしがこのごろよく見る社会学関係の本では、引用はたとえばParsons とかって形で行なわれる(上野千鶴子(編)の『脱アイデ... 2006.02.09 旧「目の中の丸太日記」